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続く
9月6日 午後10時ごろ、大高社長はホテルの小林の部屋に電話をかけ、今からそちらの部屋に行ってよいか、あるいは自分の部屋に来てくれるかと聞いてきた。小林は社長の言動に不快感を感じたが、聞き入れる以外に方法はなかった。
部屋を訪ねると、大高社長は「あなたのような美しい女性が今までなぜ結婚しないのか」などと不適切な会話を進めてきた。そして突然、近づいてきて彼女の体を無理やり触り始め、さらに性的接触を始めようと試みてきた。
小林は大高社長から逃れ、自分としては職業的な関係だけを望んでいること、現在(ボーイフレンドと)交際中であることを伝え、部屋に戻った。しかし、部屋を立ち去る際にも大高社長は「もし良かったら、今夜はこの部屋で寝ていってもいいんだよ」と誘った。
真相が訴状通りであれば、紛れもないセクハラである。しかも、それだけでは終わらなかった。出張同行の要求は、マイアミ出張、デトロイト自動車ショーと繰り返された(いずれも同行せず)。
そして、再びこんな展開に。
11月14日 ランチをとり、メトロポリタン美術館で開催中の展覧会を見学した後、大高社長は、セントラルパークでの散歩を求めた。パークに入り、人けのない場所に行くと、大高社長はいきなり小林の体をつかみ、無理やり性的接触をしようと試みた。
社長を押しのけた小林は「自分は交際中であり、触られたりすることは非常に不快である」「大高社長とセックスするつもりはない」と言明。すると大高社長は「もし自分が10歳若ければ、あなたに僕の子供を作ってほしかった」と言った。
11月末から12月上旬にかけ、小林氏は人事担当副社長や上級副社長と会い、セクハラの事実を訴えたが、結論は出なかった。12月12日には大高社長と会ったが、大高社長は、彼女が副社長に何を訴えたのかを気にしていたという。
1月6日 朝のミーティングで小林が先週、結婚したことを社員に伝えた。すると、ミーティング後、大高社長がやってきて「あなたが結婚していると知っていたならば、あなたにうるさくはしなかっただろう」と言った。
小林氏は弁護士を通じて「社長秘書の経験は悪夢でした」などと語っている。
大高社長は、この訴状にどう反論するのだろうか。
【2006年5月9日掲載】