06/11/05 13:44:16
前回、500kHzの空中通信について計測したのでここで理論的側面からこの結果を
検証して見る。
超音波が37%まで減衰する距離を x とすると
x=1010^5/(1.32・500^2) = 0.3030 (m) = 30(cm)
実験では、周波数の読み取り限界は20cm位だろうと判断した。 つまりこの装置
で周波数計測が可能な距離を求めるならば、上記計算値より3割ほど小さくしないと
難しいという事になる。 ただし周波数が直読できる装置を製作した場合、読み取りは
センサとゲインに依存するのでこの限りではないだろう。
いずれにしても500kHz以上の超音波はこの程度の距離にしか使えない事が分かる。
普通に超音波通信として使用するにはほとんど実用的とはいえないだろう。
しかし超音波を遠くに飛ばす方法がない訳ではない。双方に受送信機を使用する事を前提
とすれば、超音波の電波通信という方法も考えられない訳ではない。そしてこのタイプの
受送信について、音波に限っていえば通常の周波数帯を使用したアナログ波であっても、
普通の受信機の仕様では可聴音域の受送信なので無線家が受信し気付く事はまずないだろう。
【参考文献】
相田貞蔵 ほか共著 「電子計測」 基礎と応用 培風館 2001 第11刷 P.164(超音波計測)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彡ミ ___ __ 一般的な40kHzより高い周波数の超音波を探査する上で
|ヽ /| ,,,,,,,,l / / 問題になるのは、まずその具体的な伝播限界距離だろう。
|ヽ | | ミ ・д・ミ/_/旦~~
⊥ |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 空中伝播距離と周波数の関係をまとめてみました。
凵 `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ここから探知した音源までの距離が割出せます。(・∀・ )
06.11.5 ホッシュジエンの国内ニュース「超音波の減衰-超音波の伝播限界」