05/05/11 19:47:04
高見運転士が身体をコントロールされていた証拠はない。 また列車自体がコントロールさ
れた可能性もあるが、この場合もっとも簡単な方法は高見運転士をこの技術で束縛する事だ
ろう。 私は数種の職業経験の内、旋盤仕事を10年やったが、仕事上の機器操作で起こった
経験からいえば、自分の意志や意識は混濁しない場合もあり、する場合もあった。 感覚的に
は熟練でこなす部分の動作に特に影響があり、操作ミスを連発する。 ハンドルをどちらの方向へ
動かすのか一瞬分からなくなってしまう。 高見はおそらく自分の意識は残っていただろう。 し
かし強くそしてゆっくり考えないと体が勝手にミスを誘発するのである。 そのためもあって、
現在私は仕事を控えている。私の場合、人を危険にさらす仕事ではなく自分自身の危険だけだが、
彼の場合はそうではない。 恐らく彼は当日まで自身の異変に気づいてはいなかったろう。 私が
自分と周囲の異変に気づかされたのは30代であった。また常識で考えれば高見は異常に気づいた
時点で列車を止め、職務放棄すべきだったと誰もが思うだろう。しかし、当然ながら彼にはその
選択肢はなかったと私は考える。 高見はおそらく誰もが想像できない過酷な精神状態に、いきなり
追い込まれていったのだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彡ミ ___ __ いずれこのシリーズでも触れるが、歴代の支配者が恐怖政治を
|ヽ /| ,,,,,,,,l / / 行うのは狂っているからではなく、それが民衆に効果的だからだ。
|ヽ | | ミ ・д・ミ/_/旦~~
⊥ |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| JRがこの技術に恐怖するからこそ誰もが
凵 `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l 犯行計画に忠実で、本当の犯人を口外する事もない・・・ (・A・ )
05.5.11 ホッシュジエンの国内ニュース「その時、高見は-作者の経験から彼を追う」