06/11/23 15:46:32 d/JlvJKC
【オウムによる坂本弁護士一家殺害事件へのTBSの関与について】
(1989年)
坂本弁護士のインタビュービデオをTBSがオウム真理教の幹部に見せた。
このビデオを見たオウムの幹部が坂本弁護士を自分たちの脅威となる存在と認識し、坂本一家を殺害した。
問題は、上記のTBSの行動がジャーナリズムが守るべき倫理基準を大きく逸脱していることです。
テレビ局や新聞社などのマスメディアの義務は、事実と真実を報道することである。そのためには、
関係者などからの取材し、情報を収集する必要がある。
が、この情報の提供者は決して外部に漏らしてならないというのが、報道に携わるものの義務である。
危険な情報を提供してくれる人物の情報を外部に漏らす行為は、情報提供者の命に関わる問題でもあるし、
他の報道に携わる人々にとっても大きなマイナスである。
情報提供者と取材する側の信頼関係を破壊する行為だからです。
これを『情報提供者の秘匿義務』と言って、情報提供者は誰かを外部に決して漏らさないというのが、
報道機関(テレビや新聞など)としての記者の守るべき絶対的かつ最高のモラルです。
情報提供者→報道機関(テレビや新聞など)→国民
この情報提供者を秘匿しないならば、情報を提供してくれる人がいなくなるわけです。
これは、『国民の知る権利』にとって大きなマイナスとなる。
(1995年)
オウム事件が話題となったこの年に、日本テレビが坂本弁護士のインタビュービデオをオウムの幹部に
見せたと報道した。が、TBSは即座にその報道内容を否定、その後も否定し続けた。
(1996年)
逮捕されたオウム幹部の裁判での証言で、その事実が明らかになり、TBSの磯崎社長(当時)が
ようやく坂本弁護士のインタビュービデオをオウム幹部たちに見せたことを認める記者会見を行った。