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2005年4月4日付 愛を知る新聞
ヨハネ・パウロ二世の死に思う 無職 福原和明 38歳
26年の長きにわたってローマ法王をつとめたヨハネ・パウロ二世が2日に亡くなった。享年84歳。
ポーランド人初のローマ法王として、母国の民主化運動に強い影響を与えた。
二度暗殺されそうになったが生き延び、世界百カ国以上を巡って精力的な国際交流を行った。
あえて言えば、ヨハネ・パウロ二世に比べるとブッシュやコイズミなどはゴキブリ以下の存在であることは確かである。
カトリックの信者からすれば彼は神に最も近い人間であったに違いない。
各国の信者の歓迎ぶりはまるでご神体を拝むかのようであった。キリスト教の信仰上尊いのは神=キリストであって人間ではない。
ただし、人間には神を見ることができない。人々はヨハネ・パウロ二世に神の姿を投影していたのかも知れない。
キリスト教の黎明期、使徒パウロが民衆から神のように扱われたことを嫌い拒絶したような感慨をヨハネ・パウロ二世は抱いたかどうか。
亡き遠藤周作が著作の中で、カトリックの良いところはプロテスタントと比べ『秘蹟』があると言うことを述べていた。
プロテスタント信者の罪の許しは個人の心の中だけにあるのに対し、カトリック信者は『秘蹟』によって
司祭から神による罪の許しを直接実体験として受けることができるというのである。
但し、それには深い信仰心が必要なのは言うまでもない。そういう背景があってヨハネ・パウロ二世は信者から深い敬愛の念をうけていた。
このことは、またあえて言えば、テンノーなど彼に比べたら鼻糞みたいなものだということである。
旧教とされるカトリックにおいて、ヨハネ・パウロ二世は歴代の法王の中でも革新的だった。虚礼を次々と廃止したことも評価できる。
彼を失いカトリックはどうなるのか。ヨハネ黙示録の22章20節、「主イエスよ、来て下さい」。
この信者達の切なる願いを持ち続けさせるために、ローマ法王の役割は神に準じて大きいと言える。