04/12/21 22:55:35 QCr1JgBi
「学力の低下に思うこと」 ニ値 狂蘇 (50) 広島県立金剛保育園非常勤講師
先日、日本の子ども達の学力が低下し、OECDでも最下位に近くなった
というニュースを見て、一教師として非常に悲しみを覚えます。
日本の教育システムは、目立って勉強が不得手な子どもを作らない
という、皆が平等に学力の向上を目指す素晴らしいものであったと自負しております。
ところが、最近日本政府の方針が変わり、卒業式には日の丸を掲げ、
君が代を歌わせることにのみ奔走し、教育の要である人間性、自主性
を疎かにする風潮が出てきました。
子ども達の自主性を奪い、自己の内面の自由を侵し、まるで軍隊の
ように無理矢理行動させることによって、日本政府が掲げる「愛国心を育てる」
という名目すら達成できないどころか、子ども達の勉強する気力やゆとり、
集中力を奪うことになってはいないでしょうか?
自衛隊を率いて都内をパレードすることが好きな石原都知事の東京都
では、君が代を歌わなかった人に罰則を課したと聞きます。
戦時中、学徒動員という名の元に、生徒の自主性を奪い、国のためだけ
に死ぬことのみを教育された若者が戦地で多く散りました。
私の父も、学徒動員で狩り出され、私が生まれる3年前に戦場で
亡くなったそうです。今の教育現場が、このような戦時中にタイムスリップ
したかのような危惧を覚えます。
現在の子ども達の学力低下の原因は全て、このような時代錯誤な
軍国主義教育論を振りかざす権力者にあると思います。