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Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - ＜奈良市元職員＞「郵便入札」延期強要の疑いで逮捕
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＜奈良市元職員＞「郵便入札」延期強要の疑いで逮捕
奈良市の「郵便入札制度」導入を巡り担当職員に圧力をかけたとして、奈良県警は１４日、
職務強要容疑で、市環境清美部の元職員、中川昌史容疑者（４２）＝同市古市町、懲戒免職＝
を逮捕した。「郵便入札」は業者が対面せずに落札が決められるため談合防止に効果があるとされ、
市は今年１０月に制度を導入する予定だった。しかし中川容疑者が担当職員に延期するよう圧力をかけ
延期した経緯があり、一連の行為が職務強要に当たると判断した。
調べでは、中川容疑者は妻が営む建設会社を実質的に経営。今年８月、市が導入を目指した郵便入札
制度について、担当職員に対し「聞いていない」「何でそんなことするんや」などと強く抗議し、制度の
導入を延期させた疑い。中川容疑者は当時、部落解放同盟奈良市支部協議会の副議長を務め、協議会と市との
「セクション別交渉」で問題にすると強調。市の事情聴取に対し、担当課職員は「圧力を感じた」と証言している。
県警は「郵便入札」について担当職員から事情を聴いたほか、過去５年間のセクション別交渉を録音したテープを
市に任意提出させるなど、捜査を進めていた。
中川容疑者は００年１２月以降、腰痛など１４の病名で次々と診断書を提出して、休暇と休職を計３４回繰り返し、
５年９カ月でわずか８日しか出勤していないのに、給与２４７５万円を受け取っている。県警は、病気休暇願と診断書の
コピー計７０枚も市から入手しており、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。
一方、市は他にも不正に病気休暇を取得した職員が７、８人いるとみており、今週中の事情聴取を決めている。問題と
分かれば処分を検討する。
（毎日新聞） - 11月14日11時40分更新