05/12/25 16:18:49
柏市は二十四日、市立柏病院(宮原康弘院長)で受けた胃がんの手術が元で死亡した同市の男性=当時、七十二歳=の遺族
との間で仮示談が成立したと発表した。
同病院によると、男性は二〇〇一年三月に胃がん摘出手術を受けたが、すい液漏が続いたため、同年四月に文京区の病院へ
転院。すい液を腸へ戻す再手術を受けたものの、五月十九日に多臓器不全で死亡した。
その後、病理解剖をした結果、胃がん手術をした際に、胆汁とすい液を十二指腸へ流し込むファーター乳頭と呼ばれる部分
を切除していたことが判明。
病院側が遺族に説明したことから、〇二年五月から両者の間で示談交渉が続けられていたが、今月十一日に慰謝料など約二
千八百万円を支払うことで仮示談が成立した。
示談が成立したことについて同市の本多晃市長は「今回の医療事故を反省し、行政と病院職員が一丸となり、医療の安全に
取り組み、信頼の回復に努める」とのコメントを出した。
【千葉日報 2005年8月25日(木)社会ニュース】