06/01/12 14:21:25
事件発覚から3週間たって国交省でイーホームズが記者会見したとき、本来、
民間検査機関と同じ立場にあり、責任を共有すべき国交省の官僚が、驚くべ
きことに記者の前で「イーホームズ・バッシング」を行いました。
国交省は、このとき、疑惑のO社長や偽装実行者のA元建築士を責めても、
国交省の監督下にある民間検査機関は責任共同体として本来弁護すべきで
した。
それが、驚くべきことに、O社長やA元建築士を厳しく追及することなく
(むしろVIP扱いした印象がある)、ひたすら「イーホームズ・バッシング」
を行っていたと言われています。
これが、事件発覚から3週間の間に、O社長、政治家、国交省官僚が相談して
決めた事件隠滅計画であるなら、まさに、そういう共謀に参加したことが国
交省幹部の弱みになります。
国交省官僚が「イーホームズがしっかりしていたら防止できた」と記者に述
べたので、メディアも国民も「イーホームズ・バッシング」に走りました。
事件は、検査の盲点を突いたものであり、どこの検査機関でも一級建築士を
信頼して行っている検査体制を完全に裏切るものであり、現在の国交省の指
導の下では、どこの検査機関でもチェックしない部分に関わるものでした。
国交省官僚は「イーホームズでなくても、どこの検査機関でも防止はできな
かった。それほど、一級建築士に対する信頼の上に成り立っている検査制度
の裏をかいたものであった」と記者発表すべきでした。
メディアが「関係者は責任をなすりつけ合っている」と報道したことは、偽
装グループにとっては、責任追及を曖昧にするものとして歓迎すべきことで
した。
そのためには、「イーホームズが一番悪い」というムードを作り出す必要が
あったのです。イーホームズ以外の関係者全てが、事件計画に関与している
疑いが濃厚です。これでは、責任のなすりつけ合いは芝居のようなものです。
どんなに検査が強化されても、抜け道を探して不法建築をしようとする悪事
は、単なる検査強化では防止できません。