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カード原板密輸事件で、県警は7月、中国人の男(33)が中国から原板4000枚を
塩釜市の塩釜港を通じ、海路で無許可輸入したとして逮捕し、9月には、原板の引き
取り役の埼玉県の中国人の男(33)を逮捕した。
県警は、引き取り役の男の背後にも偽造集団などの組織があるとみて、捜査を
進めた。男は黙秘を貫き、組織の中枢に捜査の手を伸ばすことができなかった。
組織は(1)原板を密輸する役(2)飲食店などのカード端末機に読み取り装置を
仕掛けるなどして、データをスキミングして盗む役(3)盗んだデータを原板に入力して
カードを偽造する役(4)偽造カードで商品を買う役(5)購入品を現金化する役
―に分かれている。
中枢は中国人で、スキミングやカード偽造などの重要部を担う。日本人はもっぱら
購入役で、使いっ走りに等しい。路上生活者や多重債務者の日本人を見つけて、
スカウトするという。購入役は足がつきやすく、購入役だけが逮捕される「トカゲの
しっぽ切り」に終わるケースが少なくない。
捜査幹部は「中国人の組織は各作業を複数の少人数グループが担当する完全分業制。
いずれも偽名を使い、携帯電話で連絡を取り合い、誰かが逮捕されても組織全体に
捜査が及ばないようにしている」と分析する。
警察庁によると、ことし1―6月、中国人を中心とした来日外国人によるカード偽造犯罪は
118件(前年同期比22件増)起き、98人(7人増)が摘発された。
中国人犯罪に詳しいジャーナリストの富坂聡さんは「国内の中国人組織は2000年
ごろの警察の大掛かりな摘発をかいくぐって生き残り、高度な組織防衛技術を持っている」
と指摘。「中国では戸籍が売買され、犯罪者も別人を装って何度でも入国できる。
捜査には個人の特定が欠かせず、入国者を指紋などで管理する対策も必要」と話している。
(河北新報) - 12月18日7時5分更新
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