■ハングル板の本棚■第11書架at KOREA
■ハングル板の本棚■第11書架 - 暇つぶし2ch529:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/02 22:42:05 LBAosIvO
>>509-511
「日本帝国の申し子」は以前に読んだことがあって、私もその論評をこの板で書いたことがある。
スレリンク(korea板:271-274番)

>軍国主義は、経済政策においては社会主義計画経済と共通する国家統制経済を志向する。

国家統制経済が軍国主義路線と関連するのは確かだが、国家統制経済の
起こりはむしろ、世界恐慌の影響から自由放任主義型の資本主義に限界を感じた
官僚や満鉄関係者だったのでは。
国家統制経済のアイディアを出したのは満鉄でソ連研究をしていた宮崎正義で、
計画の実行に当たっての法制度の整備には岸信介や椎名悦三郎といった革新官僚が
活躍した(バックに石原莞爾がいたのは確かだが、ブレインは宮崎だった)。
彼ら革新官僚は日本に帰国し、日本の経済体制の改造を実行した…のだが、既に戦時色が濃厚で、
国家統制経済は物資集積のための体制として利用されたと。

で、戦後においては統制経済は解体されたが、官僚体制や企業システムはそのまま残り、
財閥解体により自由放任主義経済への回帰は難しくなり、現在に至って様々な問題を噴出している
のは周知の通り。

>日帝政策の搾取面をことさらに強調したり、創氏改名を強制と断ずるなどの揺らぎを見せる。

あの本では日帝政策の搾取面についてはあまり触れていなかったはず。ただ、創氏改名に関する
くだりをはじめ、政治的な問題については日本統治に対して相当に否定的な決め付けが
感じられるのは同意。
(他にも朴正煕を日本陸軍出身としているところなど、少なからざる不正確性が見られる)

搾取面ということであれば、むしろ朝鮮資本家の同胞労働者に対する搾取・収奪を強調しているのでは。彼らを「祖国よりも階級の利益」と評しているところといい、後半の展開は階級史観の理論をかなり
踏襲しているという印象を抱いた。


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