■ハングル板の本棚■第11書架at KOREA
■ハングル板の本棚■第11書架 - 暇つぶし2ch500:マンセー名無しさん
05/11/26 10:33:11 LjXdOXrT
「生まれはいいが金銭には関心がないといった貧乏紳士には、ほとほとてこずる。
私はかつてそのような人間と知合いになった。その男は、ひどい貧乏だから何か
仕事をさせてほしいといってきた。彼はいわゆる紳士で、単純肉体労働をやる気は
さらにない。そこで私は、地図に毛筆で色塗りをする仕事をあてがった。これなら
紳士にとって何ら恥ずかしい仕事ではない。ところがこの先生、私の家にやってくる
なり、薄暗い隅にひっこんで仕事はするものの、自分が仕事をしているのを他の知合い
に知られたくないために、ありとあらゆる策を講じる。

私は彼に前払いしてやったが、まもなく彼は仕事を怠るようになり、あまつさえ手当を
引き上げてくれといってきた。私が前払いした分だけは仕事をしてくれなくては金は出
せないといって断ると、彼は大いに腹を立てて私の家から出て行き、近所の家に立て
こもって、いまにも餓死しそうだといった手紙をつぎからつぎへと書いて寄こすのであ
る。そこで私は、餓死したければ勝手に餓死すればいい、働く気があるなら金は払うが、
自分勝手なことは許さない、答えてやった。私が最後に受け取った手紙は、自分がもう
すぐ死ぬが、こんなにむごくあしらったことを後悔させるために、墓の向う側からあらん
限りの力を振うから覚悟しろ、といった趣旨であった。彼は死んだと思う。しかし十五年
前のことになるが、私は自分の措置に後悔していないけれども、いまもって、私の家に
いたときのように、彼の魂は薄暗い場所をさまよっているのではないかと不安である。
これは、やや極端だが実例であって、朝鮮に住む外国人ならほとんどみな同一のこと
を経験しているに相違ない」

501:マンセー名無しさん
05/11/26 13:03:32 6E5jHQoz
>>498
>自分の知的水準を引き上げ、精神世界を拡大しようという努力があわれにも無いくせに、
社会的地位を高めようという激しい欲望だけはある。

[世界の中に 韓国 当然 存在する]
URLリンク(j2k.naver.com)
外国に 出れば もうちょっと 水準の高い 人々と 対話を 頼む.

ワールドカップを 行って 世界10位圏の 経済力と 貿易量を 保有する 韓国を

聞いて見るのも できなかったと マルハンデで どの 人取り扱いや あうか?

いくら 国際関係に 粗暴\で 孟夏なら そのように 言うか?

彼ら 国家の 未来は ないと 見える.

502:マンセー名無しさん
05/11/26 16:14:16 iReDADnG
鄭大均って在日知識人からしてみれば
邪魔な存在なのかな?

503:マンセー名無しさん
05/11/26 21:36:02 6QFeE0vb
>>432
創刊号がコンビニで売ってたので買ってみた。
雑誌のコンセプトは「海外1000メディアから発信されるニュースを厳選!」

結論から言うと、ハン板的にはあまりおいしくない。
何故なら、紹介だけなら、今はネットで韓国メディアの日本語記事が読めるからだ。

記事は>>432に挙げられているものの他に

※ジャーナリズムの現場から ナム・ムニ(韓国「時事ジャーナル」)
 北朝鮮の後継者問題
 沈黙せざるを得ない金正日の「胸のうち」

※「世界が見たKOIZUMI」中 キム・チャンヒャク(韓国「東亜日報」)
 忠臣蔵に心酔する小泉の独りよがりな「義」

※「国境を越えたHARUKIの世界」中 チョ・ジャンレ(韓国「京郷新聞」) 
 言葉の一つ一つが体に刻み込まれる

504:マンセー名無しさん
05/11/26 21:58:46 6QFeE0vb
>>503続き
では、韓国の絡むネタで他の国はどう報道されているかを知る点ではいいか
というと、ここにも落とし穴がある。
取捨選択する記事で、バイアスをかけることが出来るからだ。

例えば、小泉特集の10・15靖国参拝に関する紹介記事。
中国の「人民日報」はともかくとして、
台湾からは肯定的評価のものが2chで紹介があったと思うが、
どういうわけか「中国時報」による批判&分析記事である。
そして、フランス「ル・モンド」による憂慮記事で〆る。

これでは、海外記事にかこつけて靖国参拝反対の表明でしかない。

しかも、出だしは、ニューヨークタイムズ紙、
また大西ブーメラン「無意味な挑発」記事によるこきおろし。
(もっとも、ここでは、大西の名前は出てこない)

しかし、意外な拾い物もあることはある。
フランス「ル・ボワン」紙の記事
※至高のピノ・ノワール
 ロマネ・コンティ
 神の降り立つ葡萄畑

505:マンセー名無しさん
05/11/26 22:49:09 9fKynJVc
教えて君で申し訳ない。
電子書籍になって、フリーで手に入るもので、お勧めがったら教えてください。
和文、英文いずれかで、お願いします。


506:マンセー名無しさん
05/11/27 12:21:16 urrdVVQo
安本美典(著)『大和朝廷の起源』(勉誠出版 2005/7)って本があるんですが、
この本は、記紀に記された神武天皇の東征神話は史実である、ということを述べた
ものだそうです。

507:マンセー名無しさん
05/11/27 21:52:36 wT8OUh1w
若干スレ違いですが、小川和久の『日本の「戦争力」』という本がなかなか良い本でした。
韓国や北朝鮮の軍事に関しても理解を分かりやすく深められます。

508:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:38:29 aVNYIxUt
白丁です。毎度お騒がせします。

>>431さん、お待たせしました。レポート提出します。
『日本帝国の申し子』は、ガチガチの専門書なんですね。
私には歯が立ちませんでした。消化不良ですが、ご容赦ください。


509:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:39:59 aVNYIxUt
日本帝国の申し子
カーター・J・エッカート  思草社

本書は純然たる学術書である。荷が重い。概要については、カバーに端的な紹介文があるので、
それを丸ごと引用する。
-
日本統治の経験は朝鮮の工業化にいかなる影響を及ぼしたのか。それは戦後韓国・朴正煕政権
時代の脅威的な成長とどのようにつながっているのか。朝鮮史研究の第一人者、ハーバード大学の
エッカート教授が、史上初の朝鮮資本による大規模企業「京城紡績株式会社」の発展と拡大、
そしてこれを経営した高敞(全羅北道)の金一族が産業資本化として成功を収めるにいたった
プロセスを精緻に検証。日韓近現代史における最重要のテーマである日本の植民地統治の「遺産」を
始めて公正に評価し、米国で高く評価された労作。日韓近現代史に根本的な書き換えを迫る、
真に革新的な研究!
--
「根本的な書き換えを迫る」はセールスコピーと思うが、1991年時点では、まだ本書の主張は
衝撃的だったのだろうか。

また、巻末には、木村光彦教授による解説文が掲載されている。素人が駄文を並べるより、
これを全文引用すれば事足りるのだが、あえて以下に、自分の言葉で要約を試みる。

一般向けの歴史書は、ほとんどが政治史および軍事史である。それに対して本書は、もっぱら経済
分野を扱う。官対民の狭間で、朝鮮の近代化と共に出現した、朝鮮人の資本家階級が主人公で
ある。
結論は以下の二点。
1.朝鮮の資本家は、利潤追求という資本主義の本分に徹した。その際、最も効率的な手法と
して、日帝の威光を背負いつつ、民族主義の皮を被って、朝鮮・満州市場に君臨した。
2.光復後の韓国の経済発展は、日韓併合時代の資本主義の有り方を踏襲している。技術導入、
原材料供給、生産財供給を日本に依存するパターンは酷似している。


510:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:41:08 aVNYIxUt
〔続く〕
私には学術的検証ができないので、以下、素人が専門書を如何に自身の興味に引き寄せて
読んだか、という忘備録として記す。

一つ、日本式の経済侵略の手法は、昔も今も、顧客にとって抗いがたい魅力がある。
京紡前会長・金容完の談話:
「八木商店の経営者達は京紡の経営者にとてもよく似ていました。どちらも名門の出であり、
誠実で意欲的な人達でした。利益を追求するだけでなく、取引先も大事にしてくれました。
なにより助かったのは快く信用貸しをしてくれたことです。資金繰りが苦しければ掛け売りで
品物をまわしてくれましたし、問題を抱えているときは必ず手を差し伸べてくれました。
あの社長には本当に世話になったものです」 これは今も変わらぬ、典型的な日本の商社の
姿である。これを侵略というなら、何とも抵抗しがたい侵略ではないか。

一つ、日本の西洋模倣は、昔も今も、オリジナルを凌駕する。
明治初期、日本の繊維業界はイギリスを模倣した。紡績機械はプラット兄弟会社から輸入し、
同社から技術者を招聘して技術習得に勤めた。しかし、1926年に登場した豊田式自動織機は、
生産性を圧倒的に向上させ、世界のトップに立った。プラット兄弟会社は豊田式織機の欧州地域に
おける独占製造・販売権を契約し、豊田の社員が技術指導にあたった。

一つ、韓国の工業製品の品質は、昔も今も、日本を超えられない。
京紡は、日本の技術指導を受け、日本製の紡績機械を導入したが、品質は日本製品に及ばな
かった。朝鮮南部では、朝鮮人商人も東洋紡などの日本ブランドを好んだため、京紡製品は全く
売れなかった。京紡はやむなく、価格重視の朝鮮北部農村地帯や満州を主要市場とした。

一つ、経済学的視点では、大日本帝国の国策は必ずしも一枚岩ではなかった。
軍国主義は、経済政策においては社会主義計画経済と共通する国家統制経済を志向する。
これは、帝国主義的な対外進出を後押しする、経済圏の拡大と新市場の獲得という資本家の要請と
は一致しない。軍部と資本家の間には、常に軋轢があった。極言するなら、帝国主義は、その
手段として軍国主義を採用しようとするが、軍国主義は帝国主義を政策的に蝕むという構造的
矛盾を抱える。


511:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:50:46 aVNYIxUt
〔続く〕
ところで、著者は客観公正な立場を取ろうとはしているが、日帝であれ米帝であれ、帝国主義を
悪とするイデオロギーは堅持しており、それが本書を読みにくいものにしている。例えば、南北
朝鮮の歴史学会が偏狭な民族主義に毒されて不毛な歴史研究を続けていると嘲笑しながら、日帝
政策の搾取面をことさらに強調したり、創氏改名を強制と断ずるなどの揺らぎを見せる。
帝国主義は当時の時代的限界として、善悪評価を放棄した方が論旨は冴えるだろう。

悲しむべきことだが、韓国では、本書は未だに翻訳出版されていない。日本の植民地支配を美化
正当化するものと受け止められているからだ。学術書すら直視できない学会が存在する国である
ことを、改めて憂う。

以上。

512:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:52:25 aVNYIxUt
「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか
大塚英志・大澤信亮  角川書店

いきなりですが、今回の書評は、本書の文体を模倣します。ご覧のとおり中途半端な口語体です
が、それは、大澤の資料を元に大塚が語ったものを、大澤が書き起こして大塚が加筆するという
執筆形態によります。特に「です・ます」と「ない」が混在する不快な文体が特徴です。

私は本書を、以前ここで紹介した浜野保樹の『摸倣される日本』への反論として読んでみました。
直接の引用こそないものの、浜野は何度も登場し、浜野の主張、というか、立場に対し、激しい
反発を露にしているからです。

著者らは二人とも、自他共に認める左翼であるわけですが、イデオロギーとは別に、大塚が制作
現場の人間であることによって、論説が一定の説得力を持っているところが本書の魅力です。
私は「神は現場に宿る」と信じる現場主義者でして、著者らが現場感覚に基づいて発言する部分に
ついては共感を覚えます。

その歯切れ良い発言を引用します。
--
まんがやアニメに日本経済や文化を託すほどにバブル崩壊後の日本は経済的にも精神的にも
追いつめられてきただけの話であって、経済が今少し上向きになれば「萌え市場」がどこかの
シンクタンクの試算と称する数字が八八八億円でしたっけ、「日本経済新聞」読むような人々が
そういう数字がつい気になってしまう、そういうみっともない空気もあっさり忘れ去られて、
やっぱり不動産だよね、株だよねという話になるはずです。
--
ぼくにとってサブカルチャーが「国家」に認知されたらおしまいだっていうのは(後略)
--
本書はこの「ジャパニメーション」国策化に、放っといたところで自己崩壊するよっていうのが
正しい予測だとしても、やっぱり、こっち側からきっちりと冷や水を浴びせたい、というのが
目的だといえます。
--

513:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:54:18 aVNYIxUt
〔続く〕
要するに著者らは、国家権力が、金欲しさに、解りもしねぇくせにオタク文化を利用するんじゃ
ねぇよ、と反発しているわけです。この気概は大いに結構です。国に生存を頼るような文化は
お終いです。

しかし、では何故「ジャパニメーションは敗れるのか」という問いに対する答えは「敗れるべき
だから敗れるのだ」というお粗末な、例によってサヨクに共通の、結論ありきの論法で語られる
わけです。

まず著者らは、論理背景を明らかにするということで、日本のまんが史を丹念に辿り、記号論や
ら、リアリズムやら、肉体性やら、言論統制やら、兵器描写技術やら、様々な観点で「まんが」の
発展を分析します。そこでは「まんが」と政治との関係が強調されます。特に戦時下、体制翼賛の
方便に盛んに利用された例を重要視します。「まんが」は今でもプロパガンダを代弁する技術で
あることを「まんが」に携わるものは知っておくべきだとまで言うのです。その証拠に「嫌韓流」
を挙げています。一方で、他の芸術分野との関連は、文学と映画に若干触れる程度です。
「まんが」も思想史の一部であることを、また、映画も文学も絵画も、その他、あらゆる表現手段
と媒体がイデオロギー表現の舞台であることを忘れています。それはピカソの「ゲルニカ」や、
戦時下ハリウッド映画「カサブランカ」を想起すれば明らかです。「まんが」のみがプロパガンダ
喧伝の使命を負うかのような物言いは、自意識過剰でありましょう。


514:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 11:01:02 aVNYIxUt
〔続く〕
また、現在のナショナリズム的文化論において誇らしく語られる「ジャパニメーション」の国際的
地位については、歴史的にはディズニーの摸倣として発生しただけだし、現在は、日本に移植した
アメリカ文化をハリウッドが回収しているだけなんだよ、と著者らは言います。また配給に関して
何のパワーも持たない日本の現状を示し、ビジネス戦略としてはハリウッドの前に平伏すほか
ない、と断言しています。例えば『千と千尋の神隠し』が、数々の映画賞受賞にも関らず、興行
成績は大失敗であったことなどを例にあげ、米国におけるアニメ興行は、日本における「韓流
熱風」ほどの実体もない、と切り捨てます。そして近い将来は韓国が、いずれは中国が、日本に
代わるコンテンツ供給源としてハリウッドに回収されるだろうと言います。著者らにとって、
「まんが」は文化ではなく、労働集約産業のようです。これが制作現場の人間が言うことですか。

同時に、こでも著者らは、まるでかの国の人々のような誤謬を見せます。ディズニー/ハリウッド
が起源だから日本のアニメは日本固有の文化ではない、あぁそうですか。反論を語れば幾らでも
語れますが自明なので略します。ハリウッドの「回収」作業にしても、「回収」に頼らなければ
ならないほど、ハリウッドの資源が枯渇している認識は著者らにはない。

一方で、ハリウッドの予算確保の仕組みや配給利権の強大さに対して、日本に勝算がないのは
明白です。アニメ輸出ビジネスの実体のなさ、見込みの甘さは、著者らの言うとおりだと思い
ます。対米戦略のお粗末さは、日本の政治の悪しき伝統です。こんなやり方なら負けてしまった
ほうがいい、という著者らの気持ちはわからなくもありません。しかし、勝つために何をすべきか
という考えが微塵もないのは、情けない敗北主義です。結局「なぜ敗れるか」ではなく「敗れる
べきだ」というのが本書が言いたいたいことなのです。愛国を装う売国です。


515:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 11:04:31 aVNYIxUt
〔続く〕
著者らは最後に、呆れ果てる棄て台詞を吐いて筆を置きます。それを引用します。
--
たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。しかし、戦後のまんが/アニメ史は、戦争という
経験のなかで達成された倫理を内包しています。それは、ぼくらの表現が唯一、ハリウッドから
自立し得た部分です。ハリウッドはそれを簡単には回収できない。(略)この倫理の敗北だけは
あってはいけない。
--
この「倫理」とは何だと思いますか? 答えは、まんが史の振り返りの中に紛れ込んでいました。
それは手塚治虫の「アトム大使」に見られたヒーローの《武装解除》でした。正義の味方として
戦うロボット=兵器ではなく、和平交渉の任にあたる大使として描かれたことが「理念としての
戦後民主主義」の表象だというわけです。これは石森章太郎において、敵兵器であったサイボーグ
009や仮面ライダーが正義の味方に転向したことで、つじつまを合わせながら継承されていると
言います。強引です。

人類史上、倫理に従って武装解除した国家/軍隊など一つもない。武装解除とは、敗者が選択の
余地なく命令されて行うものです。倫理の関与する余地などありえない。「武装解除の敗北だけは
あってはいけない」という言葉は説明不可能です。こういう人達が担っている限り「ジャパニメー
ション」はなぜ敗れるのか、よくわかりました。

以上。

516:マンセー名無しさん
05/11/28 14:09:37 pxNKfuFb
敗れるも何も…。
そもそもサブカルチャーなんだから、そういったイデオロギーとはまったく関係のないところで活動しているんだしねぇ。
もしやぶれたとしても必要とされている限り文化としては残り続けるし、著者はなにをして敗れるというのだろう。
受益システムなんて物は改善すれば済むだけの話で。
そもそもハリウッド映画だって昔は二束三文で海外に売っていたけど、最近は認知されてきたので高く売れている。
日本のサブカルチャーも昔はただ同然だったけど、最近は作品によっては引く手あまたで価格が高騰してきている物も出てきた。
それだけの話なんだけどね。

517:マンセー名無しさん
05/11/28 23:47:18 WgsGc+C6
>>512-515
意地の悪い見方をすれば、
大塚英志の商売的にもスタンス的にも「敗れて」もらわなければ困る事情もあります。

もともと民俗学の出で
「物語には型があり、これを利用して基礎の訓練を積めば、
 物語をシステマティックに書くことが出来る」
という主張の実践として、例えば
『物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン』(朝日文庫)
『キャラクター小説の作り方』(講談社現代新書)
といった著書があり、その中で、
ハリウッドのシナリオ製作法の教本を賞賛しています。

>「まんが」は文化ではなく、労働集約産業のようです。

まるでライトノベルの労働集約産業化といえなくもないですが、
(アメリカの模倣とはいえ)著者なりのコンテンツ戦略と言えるかもしれません。

>たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。
これをどう論証したのか、すごく気になる。


518:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/29 08:14:41 YBLxMFTw
>>517
> >たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。
> これをどう論証したのか、すごく気になる。

視覚的には、映画的な作画の技法やら構図やらいろいろ述べています。
端的にはミッキーマウスのパクリの絵をいろいろ提示して、これが証拠だと。

毒気は少ないし、内容も薄いので、すぐ読めると思いますよ。

519:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/29 21:57:17 ETD78dXD
タイで小説『宮廷女官チャングムの誓い』が大人気
URLリンク(japanese.chosun.com)
地上波放送で『宮廷女官チャングムの誓い』が放送されているタイで、同作品の小説が
人気を集めている。

 28日、聯合ニュースの報道によると、タイ版の『宮廷女官チャングムの誓い』の小説
全4巻中、第1巻を発売したところ、発売3週目で12万部の売り上げを記録した。

 既に第8刷に増刷されており、第2巻に続き、3巻、4巻も相次いで発売されている。

 28日、バンコクの某デパートで行われた出版記念イベントはバンコク市民300人余が
集まるなど、大盛況の中で行われた。

520:マンセー名無しさん
05/11/30 02:15:34 dnXGDtG0
北原さん相変わらず乙です。

大塚英志は社会学的・民俗学的な見地でのサブカル評論はそれなりに読む価値があると思っていますが
そこに国際的な視野を挿入した途端に冷静さを失い、サヨクとしての悪癖に蝕まれてしまいますね。
サヨク病とはやはり恐ろしいものですなぁ・・・
しかしこんなんが現場に居たら作るほうも大変だ。

521:マンセー名無しさん
05/11/30 20:10:02 HVUKe6Gy
読売に面白そうな書評が
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

『柳生薔薇剣』
荒山徹
出版社:朝日新聞社

ry)

 故国朝鮮との縁を断ち切るため、1人の女性が鎌倉東慶寺に駆け込んだ。
秀吉の朝鮮戦役の際、日本に渡った美貌(びぼう)のうねを強制帰国させようと
する朝鮮使節団と幕閣の土井利勝。時の将軍家光の意を受けて阻止しようと
する柳生但馬守宗矩。物語はうねの争奪戦を縦糸にしながら、さまざまなドラマ
で彩られていく。

ry)

 日朝関係を被害者と加害者という善悪二元論で裁断できないことも教えてくれる。
文禄・慶長の役で日本に渡った数万の朝鮮人の多くは、「両班(ヤンバン)」という
貴族階級が支配する李朝朝鮮の極端な身分差別から逃れようとしたのだ。

 2代将軍秀忠の言葉は今に通じる。自分の意に反し、朝鮮使節団の要求を断固
はねつける家光を「天晴れ至極」と褒めながら言う。「父たるわしが、子に教えられた
思いぞ。卑屈と善隣友好を混同してはならぬ、とな」

522:マンセー名無しさん
05/12/01 02:18:52 eNdE+xSI
>>521

>評者・橋本 五郎(本社編集委員)




あれ?関川夏央が似たようなことを書いてたという記憶が...同じ本の書評だからか?

523: 
05/12/01 03:08:56 UKi01rwf
『大阪「鶴橋」物語』 現代書館 藤田綾子著

日本の中の朝鮮といわれるごっちゃごちゃの鶴橋をその生い立ちから
今にいたるまでを描いてあります。6年前に一度行ったことがあるだけ
の私などには読んでて楽しい、おもしろいというものでもありませんが
馴染みのある方にとっては感慨深いものかもしれません。
怖いもの見たさで興味のある方はどうぞ・・・。

524:マンセー名無しさん
05/12/01 12:43:46 aCr4vLG2
櫻井よしこ氏の『韓国狂乱』ですが、セブンアンドワイの『韓国狂乱』のページには
「1月下旬」発売予定って書いてありますね。
URLリンク(www.7andy.jp)

文芸春秋から、今月は、こんな本が出るみたいです。
---

【「冬ソナ」にハマった私たち】
林香里(著) 文芸春秋 2005/12/16

冬ソナ・ブームは「近くて遠い国」をどう変えたのか。
ファンの声からわかった日本の女性が「ヨン様」と「韓流」に魅了される理由。

一大ブームを巻き起こした韓国のドラマ「冬のソナタ」。
そのファンの中心は中高年女性です。
なぜ「冬ソナ」にこれほど多くの日本人女性が魅了されたのでしょうか。
著者が1000人を超えるファンに「好きな理由」を問うてみると、やや過熱気味の
テレビや雑誌の報道に見られる「ミーハーなオバサン」というイメージとは違った
意外なファン像が浮かび上がってきました……。
日本の中高年女性の本音がわかります。

525:マンセー名無しさん
05/12/01 17:17:13 GHesyKTJ
>>524
凄いな、これ。
電波浴の為に読んでみようかな

526:マンセー名無しさん
05/12/02 12:16:13 DsoDi0QI
西村さんの反日の虚妄って発売してるの?

527:マンセー名無しさん
05/12/02 12:46:53 zlKUSBwF
>>526
Amazon だと一応あることになってるけど「通常4~6週間以内に発送します」だし、
版元のPHP研究所の新刊案内には無いし、Yahoo!ブックスだと「1月発売」になって
るね。
それに何より、西村幸祐氏のブログ内を検索したけど、引っかからなかったから、
まだ出てないと思いますよ。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

URLリンク(books.yahoo.co.jp)

528:マンセー名無しさん
05/12/02 12:52:00 DsoDi0QI
ありがとうございます。一月まで楽しみにしていよう

529:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/02 22:42:05 LBAosIvO
>>509-511
「日本帝国の申し子」は以前に読んだことがあって、私もその論評をこの板で書いたことがある。
スレリンク(korea板:271-274番)

>軍国主義は、経済政策においては社会主義計画経済と共通する国家統制経済を志向する。

国家統制経済が軍国主義路線と関連するのは確かだが、国家統制経済の
起こりはむしろ、世界恐慌の影響から自由放任主義型の資本主義に限界を感じた
官僚や満鉄関係者だったのでは。
国家統制経済のアイディアを出したのは満鉄でソ連研究をしていた宮崎正義で、
計画の実行に当たっての法制度の整備には岸信介や椎名悦三郎といった革新官僚が
活躍した(バックに石原莞爾がいたのは確かだが、ブレインは宮崎だった)。
彼ら革新官僚は日本に帰国し、日本の経済体制の改造を実行した…のだが、既に戦時色が濃厚で、
国家統制経済は物資集積のための体制として利用されたと。

で、戦後においては統制経済は解体されたが、官僚体制や企業システムはそのまま残り、
財閥解体により自由放任主義経済への回帰は難しくなり、現在に至って様々な問題を噴出している
のは周知の通り。

>日帝政策の搾取面をことさらに強調したり、創氏改名を強制と断ずるなどの揺らぎを見せる。

あの本では日帝政策の搾取面についてはあまり触れていなかったはず。ただ、創氏改名に関する
くだりをはじめ、政治的な問題については日本統治に対して相当に否定的な決め付けが
感じられるのは同意。
(他にも朴正煕を日本陸軍出身としているところなど、少なからざる不正確性が見られる)

搾取面ということであれば、むしろ朝鮮資本家の同胞労働者に対する搾取・収奪を強調しているのでは。彼らを「祖国よりも階級の利益」と評しているところといい、後半の展開は階級史観の理論をかなり
踏襲しているという印象を抱いた。

530:マンセー名無しさん
05/12/03 05:57:11 USQaj4L/
URLリンク(www.sanspo.com)

桜井幸子が曽我ひとみさん役に…日テレ系「告白」ドラマ化

 女優、桜井幸子(31)が来年1月9日放送の日本テレビ系新春ドラマで北朝鮮の
 拉致被害者、曽我ひとみさん(46)役で主演することが2日、分かった。曽我さんの
 夫、チャールズ・ジェンキンスさん(65)が書き下ろした自伝「告白」をもとに
 ドラマ化され、夫妻の純愛が見どころのひとつとして描かれる。「一家の絆を感じて
 ほしい」と桜井。今月上旬に新潟・佐渡島で撮入する。

曽我さん、ジェンキンスさん夫妻の愛の物語が、日本テレビ系新春ドラマ「告白
(仮題)」(後9・30)としてよみがえる。10月に発売されるや、2カ月で23万
部を売り上げたジェンキンスさんの自伝のドキュメンタリードラマだ。

19歳の時、生まれ育った佐渡島で拉致された曽我さんを主人公に、ジェンキンスさん
との出会いから結婚、北朝鮮での生活…そして家族を残したまま日本に1人で帰国し
家族と再会するまでを克明に描く。さらに、彼女をとりまく環境がどんなものであった
かなど、これまで明かされなかった“衝撃的な真実”を、ニュース映像を盛り込み
ながら見せていく。

曽我さん役には「高校教師」(平成5年)「世界の中心で、愛をさけぶ」(昨年)などに
出演した演技派、桜井に白羽の矢が立てられた。同局の木下黄太プロデューサーは
「ひたむきな思いを伝えられる女優として非常に高い能力があり、(曽我さんの)純粋
性をうまく表現できるのは桜井さんしかいないと思った」と起用理由を説明。リアル
感を出すため劇中の一部にあえてハングルで話す場面を取り入れるといい、桜井は
現在ハングルを特訓中だ。

(後略)

531:マンセー名無しさん
05/12/03 13:13:44 USQaj4L/
URLリンク(www.sankei.co.jp)

本紙・黒田記者に菊池寛賞 「“韓流”と“嫌韓”共存おもしろい」

第五十三回菊池寛賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が二日、東京都内のホテルで
行われ、産経新聞ソウル支局長兼論説委員、黒田勝弘記者(64)や、JR福知山
線事故で救助を行った日本スピンドル製造(兵庫県尼崎市)ら計六個人・団体に
正賞の時計と副賞の百万円が贈られた。

「日韓関係全般を広く深く報道し続けた」と評価された黒田記者は「日本における
韓国のイメージは革命的に変わった。韓流ブームで韓国に対する肯定的イメージが
あるが、嫌韓も共存していておもしろい状況だ」とあいさつした。

また、日本スピンドル製造の斉藤十内社長は「民間の救援活動の代表ということで
お受けした」などとそれぞれ喜びを語った。

受賞者はほかに作家の津本陽氏▽演出家の蜷川幸雄氏▽テレビマンユニオン▽野見山
暁治氏、窪島誠一郎氏の戦没画学生慰霊美術館「無言館」。

532:マンセー名無しさん
05/12/04 13:01:19 F5awF63R
Amazon.co.jp で今年(2004年12月1日から2005年11月30日)最も売れた本ベスト100が
発表されましたが、1位は『マンガ嫌韓流』でした。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

533:マンセー名無しさん
05/12/05 19:49:26 zrAtKVN+
URLリンク(japanese.chosun.com)

  韓日の作家、「友情の随筆」共同執筆・同時連載へ

韓国と日本の作家が2つの国をつなぐ。

作家の申京淑(シン・ギョンスク/42)さんと津島佑子(58)さん。10年前に韓日作家
会議で知り合い、友情を育ててきた2人の作家が、韓国の文芸雑誌『現代文学』と日本の
『すばる』で来年2月から1年間、共に随筆を掲載することにした。

韓日の作家が共に書いた随筆が両国の文芸誌に同時連載されるのは初めてのことだ。

534:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:22:27 9dAWxamj
おはようございます。白丁です。レスポンスありがとうございます。

>>529 > 「日本帝国の申し子」は以前に読んだことがあって、私もその論評をこの板で書いたことがある。
拝読しました。私の消化不良とは次元が違いますね。平伏するのみです。

> 国家統制経済が軍国主義路線と関連するのは確かだが、国家統制経済の
> 起こりはむしろ、世界恐慌の影響から自由放任主義型の資本主義に限界を感じた
> 官僚や満鉄関係者だったのでは。

起こりについては、そうかもしれません。
その時期については、経済における自由放任主義の限界と共に、自由民権運動以降の
議会制民主主義がもたらした、利権に群がり腐敗堕落する政治家に対する失望から、
軍部に日本の将来を託した大衆、という構図もあったと思います。

さて、因果関係はどちらが先か、ナチスの経済政策を調べてみると見えるかもしれません。
今後の課題にします。

軍の経済政策にかんしては、こんな本を読んでみましたが、「むちゃくちゃやった」
という印象しか残りませんでした。
『マクロ経営学から見た太平洋戦争』  森本忠夫  PHP新書

> あの本では日帝政策の搾取面についてはあまり触れていなかったはず。
あるにはあったと思いますよ。私が過剰反応したのかもしれませんが。
字数や内容では、確かに、京紡の労働条件の方が、多数です。

> 後半の展開は階級史観の理論をかなり 踏襲しているという印象を抱いた。

アメリカ人とは思えない程でしたね。

以下、また駄文を連続投稿します。ご容赦ください。


535:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:24:33 9dAWxamj
底辺から見た明治・大正期 朝鮮の風物と民情
松尾四郎  国書刊行会

カバーの紹介文は以下の如し。
--
明治42年、少年は母と共に朝鮮に渡った。異郷の地で母と別れることになった。波瀾に満ちた
人生と昔の朝鮮の限りない想い出を詩情溢れる筆致で語る。話題は時に抱腹絶倒、小説よりも
奇なり。古き佳き時代の朝鮮慕情!!
--
どうにも奇妙な本だ。書名は、日韓併合時代の民俗学的史料を期待させるが、実際に読んで
みれば無名人の単なる自伝である。確かに、所々に往時の朝鮮の風物と民情を伝えてはいるが、
主題はあくまで著者の波乱万丈の人生だ。素人臭い文章で、構成力がなく、ただ思いのままに
筆を奮った奇書と見える。

著者は、没落士族の子供で、父親が事業に失敗して病死たため、母子食い詰めて朝鮮に渡る。
そこで肉体労働や小物売りなど底辺の生活を続け、ついに他家の養子となって母と別れ、以来
実母と再会することなく、少年の身で職を転々とし、最終的に古書取引に才覚を発揮し、日本と
朝鮮の古本需要の違いを利用して事業を成功させる。その経緯を面白おかしく綴っている。

資本家や技術者と違い、食い詰めた日本人にとって、朝鮮は希望の地ではなく、植民地を支配する
一等国民としての矜持など持ちようがなく、搾取しようにも権益がなく、おのれの才覚だけを
頼りに、朝鮮人に混じって働きづめに働くしかなかった。著者の想い出を信じるなら、当時の
朝鮮において、庶民は日本人も朝鮮人も上下関係なく、共に笑い、共に泣き、貧困と戦いながら
明日への希望を紡いでいた。

それ以上の内容はない。文中に定量的な記述がないため、史料的には利用しがたい。
どうにも奇妙な本だ。

以上。

536:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:29:49 9dAWxamj
韓国人は、こう考えている
小林進  新潮新書

韓国通の著者による韓国事情紹介の一冊。
初出からほぼ一年を経た現在、本書の内容は既に遠い過去のものといわざるを得ない。
本年2月の竹島騒動以来、日韓には様々な事件が起こった。
韓国の対日感情は一層悪化し、南北の距離は一層縮まった。
これらの問題を構造的に捉え、解説した書籍が次々に発刊された現在、
本書の役割はほとんど終わっている。

慮武鉉大統領を、以下の発言と共に紹介していることで、
本書の賞味期限が切れていることがわかる。
「日韓関係でも人気に迎合せず、正しいと信じることは国民情緒に合わなくても勇気を持って
語り推進する」「任期中は歴史問題を公式に争点として提起しない」

改めて、2005年が日韓関係の大きな転機であったことを実感できた。

以上。

537:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:33:43 9dAWxamj
北朝鮮「虚構の経済」
今村弘子  集英社新書


金正日の後継者は「在日」の息子 日本のメディアが報じない北朝鮮「高度成長」論
河信基  講談社+α新書


北朝鮮の経済事情を解説する二冊をまとめて読んだ。
『北朝鮮「虚構の経済」』は、以下『虚構の経済』と略す。
『金正日の後継者は「在日」の息子 日本のメディアが報じない北朝鮮「高度成長」論』は、
以下『高度成長論』と略す。
タイトルが示すとおり、これら二冊は、北朝鮮の現状と将来展望に、全く正反対の見解を示す。


538:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:38:02 9dAWxamj
〔続く〕
『虚構の経済』は、主に中国の資料に基づいている。
『高度成長論』は、主に韓国の資料に基づいている。

中韓両国とも、経済援助や民間投資を通じだ北朝鮮との交流において、
日本とは比較にならないほど内部事情を掴んでおり、
日本では、ともすれば煽情的に描かれる北朝鮮の実態について、
数字をベースにした分析を提供する。


539:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:39:13 9dAWxamj
〔続く〕
『虚構の経済』において今村は、今日に至る北朝鮮の経済政策を「計画なき計画経済」と酷評する。
工作機械の限界を超越した工業生産計画、資材供給のない生産ノルマの無謀さ、密植や二毛作
強行による地力低下や強引に山林を棚田化し洪水を頻発させた農業政策などを列挙し、精神主義に
まみれた指導部の愚昧さを批判する。ベトナムや中国に倣った経済解放政策も、及び腰のため
施策が中途半端で効果を上げていないと指摘、2003年の「経済管理改善措置」により、自由市場
経済の導入が図られたが、これもハイパーインフレを起こしただけで見るべき成果を上げて
いないと見る。

ただし著者は、北朝鮮は今後も、低迷しつつも現体制を維持すると見る。理由としては、北朝鮮
経済の悲惨さは近年に極まったものではなく、70年代から徐々に進行してきたもので、人民は既に
淘汰され、逞しく貧困に適応していること、しかし一方で、食べることに精一杯で民主化運動を
起こすほどの精神的余裕がないこと、国内の経済破綻を相殺する被援助大国としてバランスして
いること、などを挙げる。北朝鮮の日本との交易額が全体の一割程度の現状では、日本単独の
経済制裁には全く効力がないとも指摘する。


540:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:41:47 9dAWxamj
〔続く〕
一方の『高度成長論』では、同じ現象をかなり好意的に見ている。過去の経済政策の失敗は事実と
して、改革解放は一定の成果を上げつつあり、今後は一大飛躍を遂げる可能性があると主張する。
その根拠として、韓国統一部・韓国銀行の資料によれば、1999年以来GDPが年率数%の成長を続けて
いること、自由市場に、中国商品が大量に流入すると共に、中国・韓国資本による合弁企業の
設立が相次いでいること、既に北朝鮮国内には、光ファイバーによる高度通信網が敷設されており
IT大国となり得る素地があること、市場での自由競争によって経済が活性化すると共に富裕層も
生まれていること、などを挙げている。さらに、こうした見方を細かく裏付ける具体的資料を
駆使して「偏見に満ちた」日本の北朝鮮像を覆そうと試みているが、疑問が多い。

『高度成長論』では、金正日の後継者問題にも、今後の北朝鮮の情勢を解く鍵として多くの紙数を
費やしているのだが、ここでは、著者が次男・正哲を本命と見ていると紹介するに留める。

また、同書では、南北統一ですら、南の高度技術と北の廉価な労働力が結びつけば、中国を凌駕
する発展が可能であると楽観論を展開する。ここに至っては『高度成長論』の展望を濃厚に疑問視
せざるを得ない。


541:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:44:42 9dAWxamj
〔続く〕
さて、『高度成長論』が描く北朝鮮の明るい未来は、本当に訪れるだろうか。私は否定的である。
中国が北に援助を惜しまないのは、地政学的事情による。朝鮮半島が、親米国家によって統一され
ることを避けたい、というのが本音だろう。従って、中国の投資は、北朝鮮の独自発展を助ける
ものではなく、中国依存を決定的なものにする、つまり、経済属国化するものであると思われる。
よって、韓国との間に綱引きが絶えないだろう。さらに、中国が北を国防上の理由で重視している
現状では、韓国主導の半島統一は、結局のところ、中米対立を顕在化し、朝鮮戦争の悪夢を再演
しかねない。

以下は、書評をはるかに逸脱するが、あえて私見を記す。
むしろ、韓国が親中反米政策を強化し、赤化統一によって半島全体が中国の勢力圏となれば、
それなりの新秩序が訪れるかもしれない。つまり、中朝韓・華夷秩序同盟に対し、フィリピン、
台湾、日本列島を、アングロサクソン・日本文明圏による封鎖前線とし、双方の核の抑止力に
よって新たな冷戦体制を構築・維持してはどうだろうか。これは、地球最後の共産主義vs資本
主義の対立というよりも、古代vs現代、王朝政治vs民主政治の「文明の衝突」である。私は、
特定アジアを古代文明圏と見なして、挑発せずに封印するべきだと考える。

以上。

542:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:46:39 9dAWxamj
ジアが日本に屈する日
長谷川慶太郎  ビジネス社

本書は、近年の日本の保守派が見るアジア情勢と日本の進路を総括したような内容を持つ。
従って、全く新鮮味はないが、局所的な南北朝鮮観察、中国観察ではなく、世界全体からの
視点で、アジアの現状を整理するには良い契機を与えてくれる。

骨子はこうだ。
--
現在の世界は、アメリカの一極支配体制下にある。軍事力・経済力・政治力、いずれを取っても、
アメリカの優位は圧倒的であり、これを凌駕する国は登場しえない。一方、東アジアには最後の
冷戦体制というべき共産党一党独裁国家群、中国、北朝鮮、ベトナムとの対立が存在する。だが、
ソ連崩壊後のロシアの没落を見ても、歴史の趨勢は決定的であり、これら共産主義国家群の崩壊は
秒読みの段階にある。北京オリンピックは開催不可能だ。日本は、日米同盟を堅持することで、
これらの国々の崩壊に捲き込まれることなく、対岸の火事として見守ることができる。当面は
インドを活用すべきだ(カーストという闇はあるが)。崩壊後の中国は、長期にわたる無政府
状態の混沌を経て、やがて緩やかな連邦制による民主国家として再出発する。その時が日本が
アジアに貢献する時である。
--

アメリカの一極支配は、確かに圧倒的だ。軍事費がEU合計の2倍、日本の防衛費の10倍という
突出した現状では、アメリカ軍と戦って勝てる軍隊などありえない。金融市場は健全で、政治は
情勢に機敏で自浄能力がある。経済は年率3.6%で成長を続け、人口も増えている。こうした
成長力を見せる先進国は他にない。


543:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:48:40 9dAWxamj
〔続く〕
著者は、この現実を全ての前提としている。日本にとってアメリカが、全幅の信頼を置ける
相手かどうかを疑わない。だが実際問題として、アメリカをいかに疑おうと、そして疑うべき
事象は多数あるのだが、それでも日本はアメリカに与するしかない。
ならば後は、中国をどう見るかだ。

実は私は、2000年頃から、中国の崩壊を予期してきた。遅くとも2005年中には、国有銀行の
不良債権問題が顕在化し、上海を中心とした不動産バブルがはじけ、中国経済は雪崩を打って
崩壊、貧困層のみならず富裕層までも現体制への不信と不満を爆発させ、社会が混乱し、以下、
ソ連の崩壊に同じ、と見ていた。しかし、中国はしぶとい。今年こそはと毎年期待?したが、
一向に崩壊する兆しがない。これは北朝鮮も同じだ。現実に崩壊しないなら、我々の根拠を
疑うべきだ。

現在の私は、中国・北朝鮮は、共産主義という革命思想を脱ぎ捨てて、中華文明圏のあるべき
姿に回帰しているのだと見ている。これは、少数の支配層が大多数の人民を貧困の平等に置く
支配体制であり、発展なき長期安定を可能にする、アジア独特の古代的政治機構だ。北朝鮮は
主体主義の確立によって、完全にこのパターンにはまっているが、中国は、市場経済を取り入れた
ため、部分的には経済発展を続けている。しかしこれが外資導入の成果だとすれば、清朝末期の
租借地や租界の発展と大差ない。いずれは自然破壊やエネルギー供給の限界によって経済発展が
頭打ちになり、やはり発展なき長期安定に落ち着くだろう。

こうした予測が当たるか外れるかはともかく、中国のリスクについては、経済人は既に十分
承知していよう。かつてのヤオハンのように、中国に骨を埋める覚悟で進出すれば骨だけになる
社会だ。リスクとゲインを常にバランスさせながら付き合う相手である。経済はそれでよい。
政治的にはリスクしかないから、交際は敬して遠ざけるほかにない。

以上。

544:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:52:22 9dAWxamj
長々お邪魔しました。

545:マンセー名無しさん
05/12/06 10:42:11 NMsjusPz
【日・中・韓 新三国志】
黒田勝弘、古森義久(著) 徳間書店 2005/12

2003年に出た同名の本を文庫化。

546:マンセー名無しさん
05/12/06 12:04:06 kHEafGuU
>>542
> 長谷川慶太郎  

これで、全ての内容が…

547:マンセー名無しさん
05/12/06 12:25:30 NMsjusPz
【9条と日中韓】
加藤周一(著) かもがわ出版 2005/9

周辺国にとっての日本国憲法9条の意味、もし9条がなかったら日本はどうなる、
なぜ「今」改憲なのかを考える。
日本国憲法9条から考える国際関係とは? 平和とは?
---

加藤周一氏は「九条の会」の呼びかけ人の1人だったりするので、内容は予想を
裏切らないでしょう。

548:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 12:33:38 9dAWxamj
>>546
ま、いろいろ読んでみる主義、書くだけは書いてみる主義ですんで。
最近私の中で、中国が恐ろしいイメージで肥大してます。
視線を変えた方がいいかもしれませんね。

549:マンセー名無しさん
05/12/06 19:13:52 RakxZxdi
「正論」1月号に、韓国・朝鮮に関する記事がいくつか掲載されてるようです。
---

<特集>置き去りになった日本人妻 ― 帰国事業から46年

 <特別手記>私は帰国船に乗りたくなかった  脱北日本人妻 小川邦子

 日本政府は自国民を救出せよ  評論家 三浦小太郎

 北へ送り出した私たちの悔い  元帰国協力会 小島晴則、元朝鮮総連 張明秀

 幻の映画「チョンリマ」に見る帰国事業の“時代”  法政大学教授 高柳俊男

韓国は親日派断罪より知日派養成を急げ  歴史学者・元延辺大学助教授 李昌植

菊池寛賞受賞記念論文
韓国も変わる、日本も変わる  産経新聞ソウル支局長 黒田勝弘

「横田めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者」の真相  韓国拉北者家族会代表 崔成龍

緊急報告対談
北・中・韓の反日プロパガンダに打ち勝たずして拉致の解決なし
  東京基督教大学教授 西岡力、福井県立大学教授 島田洋一

550:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 02:08:48 Fz9sdaZp
>その時期については、経済における自由放任主義の限界と共に、自由民権運動以降の
>議会制民主主義がもたらした、利権に群がり腐敗堕落する政治家に対する失望から、
>軍部に日本の将来を託した大衆、という構図もあったと思います。

それはその通り、ただ日本の軍部自体が統制経済志向が強かったかといえば
個人的には疑問。
例えば山崎正男編『陸軍士官学校』で昭和期の士官学校生徒の思想動向について触れたくだりが
ありますが、国家社会主義者は一般に思われているほど多くはなかった、とのこと。


それとは別に旧軍(特に戦時期)に関しては縦割り、精神主義、戦略能力の欠如など
経済政策に限らず滅茶苦茶だったのは確か。
故・山本七平氏の著書『私の中の日本軍(上)』、『私の中の日本軍(下)』(文芸春秋)で、旧軍の問題点が
日本社会の問題点と比較されながら本人の体験をもとに記述されている。『洪思翊中将の処刑』でも
折に触れて旧軍の問題点が指摘されている。

(それにしても、かくも旧軍の問題点を指摘している山本氏を、同じく旧軍を非難しているサヨクが
右翼だの歴史修正主義だのと攻撃しているのは呆れ果てる。山本氏が自らの軍経験をもとに旧軍の問題点を
現代の日本社会の問題点と関連付けていきながら、画期的な日本人論に到達していることに比べると、
サヨク達が如何に真の意味での「過去の反省」から遠い位置にいる存在であるかを自ら証明しているといえる)

551:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 02:34:32 Fz9sdaZp
ちなみに、統制経済に関していうなら、日本の国家統制経済は結局は
国家と企業の間、あるいは企業の内部に家族的な関係を抱え込む
戦後の日本経済につながったわけで、これはナチス・ドイツにも共産圏にも
見られなかった現象ではないだろうか。

一方で、日本軍の「大東亜共栄圏」が志向するアジア秩序も家族共同体の色彩
>>420で言うところの「日本式の中華思想」に相当するものだろうか)
が随所に見受けられるから、戦時期の日本軍、もっと言うなら大アジア主義
と統制経済は根を同じくするものがあったとは思う(結局は儒教イデオロギー
なのだろうか…)。

岸信介や椎名悦三郎みたいな満州系革新官僚が戦後、(彼らと同じ「満州系」である)朴正煕政権下の
韓国、および東南アジアとの癒着に深く関わっていたことも無関係ではあるまい。

552:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/07 09:38:51 5YBZ8Qt4
>>550,551
私が、軍部は統制経済指向だった、というのはエッカートの受け売りです。
エッカートは、軍部は内地では資本家との妥協が不可避だったが
(ゆえに「国家社会主義者は一般に思われているほど多くはなかった」のは確かでしょう)
満州では、思う存分、理想の経済政策を施行した、というように書いています。

その真偽は、現在の私には検証できません。
しかし、↓このような展開を考えると、統制経済というよりも、開発独裁指向なのか、
と思えてきました。

> 岸信介や椎名悦三郎みたいな満州系革新官僚が戦後、(彼らと同じ「満州系」である)朴正煕政権下の
> 韓国、および東南アジアとの癒着に深く関わっていたことも無関係ではあるまい。

> サヨク達が如何に真の意味での「過去の反省」から遠い位置にいる存在であるかを自ら証明

洗脳は思考力を破壊できることの証明でもありますね。
恐ろしや。

553:○
05/12/07 12:10:10 n8/4fdEZ
>>471

○『「在日コリアン」ってなんでんねん?』朴一/講談社+α新書

 在日朝鮮人である著者による、日本人への「在日朝鮮人特権」啓蒙本。この本の趣旨は、

 ①誰が何と言おうと、在日朝鮮人は「聖なる被害者」である。
 ②「聖なる被害者」なのだから、日本は在日朝鮮人に特権を寄こすべき。

 と言う二点に尽きる。
 著者は、日本における在日朝鮮人の立ち位置を何とか確保し続けようと、必死になってこれらの自らの正統性を支持する理論的背景の再構築を試みている。しかしそこには目新しい主張も根拠も全く示されておらず、その試みはとても成功しているとは言えない。
 著者の行っている事は、理論の再構築と言うよりも、修辞学とか言い繕いと言った次元での言葉遊びに過ぎない。
 わざと―つまり意図的に―用語や概念の定義を曖昧にし、論点をズラし、話をすり替え、「在日朝鮮人は聖なる被害者である」と言う否定された筈の言説に再び生命を与えようと涙ぐましい努力をしている。
 だが、だからこそ、そのイヤらしさや小狡さは際だっており、悪質である。その知的誠実さの皆無さは、およそ学問や人類社会に対する冒涜であると断言出来る。まるでもう一人の姜尚中を見ている様であり、激しい嫌悪感を覚えた。


554:○
05/12/07 12:11:12 n8/4fdEZ
(続き)

 取り敢えず大きな所を一つあげれば「強制連行」だろう。
 著者は『嫌韓流』や『在日・強制連行の神話』を引き合いに出して、「強制連行」は無かったと言う意見がある事を認めつつも、それは「歴史を直視していない、短絡的な議論であると思われる。」(p49)と否定する。
 ではその根拠・論理はと言うと、先ず、朝鮮半島の日本統治―いわゆる日帝支配下における社会・経済改革の結果生じた浮遊層が日本本土へ出稼ぎに出た事を、日本の責任と規定。
 次に、民間企業による「募集」や「官斡旋」を「強制連行」の中に含め、「強制連行」の定義を拡張。
 最後に、日本敗戦後も残った在日朝鮮人は、「帰国後の生活のめどがたたなかった」為仕方なく残った。目処が立たなかったのは、日本の責任だとする。

 そして「歴史を直視」すると、在日朝鮮人はやはり「強制連行」されたという事になるらしい。ここで著者がイヤらしいのは、「強制連行された」と断言するのではなく、強制連行されて無いとは言えない、という言い回しに徹している所だ。

 まさに、典型的な反日サヨク文章。主張の是非ではなく、その姑息で悪辣な書き方に、読んでいて実に不愉快になる。
 朝鮮デムパを愛する人以外にはお薦め出来ない一冊。

555:マンセー名無しさん
05/12/07 17:45:03 ld326naB
【韓国現代史】 文 京洙
■新赤版 984
■体裁=新書判・並製・224頁
■定価 819円(本体 780円 + 税5%)(未刊)
■2005年12月20日
■ISBN4-00-430984-0 C0222
日本の植民地支配から解放されて60年.
韓国の歩みは分断,戦争,独裁,軍事政権,民主化運動,
そして経済破綻など日本では想像を絶するような波乱に満ちている.
30年余りの歳月を隔てて起こった2つの悲劇―済州島4.3事件と光州事件を軸に,
周縁からの視点を重視してダイナミックに描きだす.

556:マンセー名無しさん
05/12/07 17:46:40 ld326naB
>>555
出版社書き忘れ。
岩波です。

557:マンセー名無しさん
05/12/07 18:12:13 UcQ/QokP
>>555
ググってみたんですが、文京洙(ムン・ギョンス)氏は「1950年生まれ。法政大学
大学院社会学研究科修士課程修了。立命館大学国際関係学部教授」だそうです。

それから、今年の5月に『済州島現代史 ― 公共圏の死滅と再生』(新幹社)って本も
出してるんですね。

558:マンセー名無しさん
05/12/07 19:11:23 oM0kTFxN
岩波だから推して知るべし…かな?

559:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 19:14:20 HwyyJENv
>>552
>エッカートは、軍部は内地では資本家との妥協が不可避だったが
>満州では、思う存分、理想の経済政策を施行した、というように書いています。

確かにそう書いてたけれど、エッカートの本では彼らの経済政策の背景にあった事情までは
踏み込んでいなかったと記憶している。

>統制経済というよりも、開発独裁指向なのか

それに関しては、戦前の満州で行われたような国家統制経済が形を変えたのが
戦後の開発独裁体制ということで、ほぼ同視して構わないと思ったりする。


ところで、私のほうからもリクエストしたいのですが、

李基奉(著)、宮塚利雄(訳) 、『金日成は中国人だった』、イースト・プレス、1991
高鳳基(著)、金燦(原著)、『金日成 権力の謎と死―元・秘書室長高鳳基の遺書』、徳間書店、1994

この2冊についてリクエストしてよろしいでしょうか?

(かの国の建国前後の過程についての証言を収録した本としては李命英『四人の金日成』や
林隠『北朝鮮王朝成立秘史』、それに金賛汀『パルチザン挽歌』などが定評があるけれど、
上の2冊はどうも評価が定まらない。なお、前者は朝鮮人民軍内部へ潜入し、捕虜となって教化所(監獄)まで
行って来た経験のある人の書物、後者は粛清された幹部の綴った遺書)

560:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/08 13:29:17 53EQaznJ
>>559
リクエスト、承りました。
私ごときが読んで、何がどうなるのかわかりませんが。

例によって、納期は不明です。気長にお待ちください。


561:マンセー名無しさん
05/12/09 10:24:27 bpZTLdkE
【コリア打令(タリョン) ― あまりにダイナミックな韓国人の現住所】
平井久志(著) ビジネス社 2005/12

'73年頃、韓国人のたくましさに圧倒されていた。
しかし、'97年末から韓国に「IMF危機」と呼ばれる経済危機が襲い、それまで
飛ぶ鳥の勢いだった韓国人が無惨に打ちひしがれていった。
その後、韓国人の考え方が急激に変化していくのを感じた。
本書は、生活の中での様々な分野に於いて、IMF危機以降の韓国人の現住所を
レポートする。

■目次
はじめに
第一章 揺れる韓国 
第二章 変わる韓国
第三章 儒教違反も「ケンチャナョ」
第四章 韓流の底流にあるもの
おわりに
---

『コリア打令』って、どこかで聞いたことのあるタイトルだなぁって思ったんですが、
平井氏が『ソウル打令』って本を出してたんですね。

562:マンセー名無しさん
05/12/09 17:40:14 bpZTLdkE
アートンという出版社から、「スッカラ」という月刊の韓国情報専門誌が出始めた
んですね。

URLリンク(www.sukkara.com)

563:マンセー名無しさん
05/12/09 19:13:44 HMvNrNkX
スッカラ立ち読みしましたが、
良かったのは冒頭の朝鮮の陶器特集の数ページと
巻末のガンくれコリアンビューティーねえちゃんがモデルの広告でした。
付録の麻布どんなんだったでしょうか?

564:マンセー名無しさん
05/12/10 03:20:52 mtiX9PGC
>>562
「発行協力・韓国文化院」って書いてあるね。

565:マンセー名無しさん
05/12/10 08:46:00 s4Ynj1P6
週刊新潮2005年12月8日号
渡辺淳一「あとの祭り」連載第79回 『歴史認識とは』

一枚の写真の見方も歴史認識だという、話の振り。
ここで取り上げられる一枚の写真は、あるスポーツ新聞にのった「バルトの楽園」の記事の写真。
特別なんの問題もなさそうなこの写真に写っている軍人の姿に、著者は違和感を表明する。
著者の思い出と並列して語られる、ヨーロッパ各地(特にユダヤ人)のナチ親衛隊の制服への拒絶反応。

そして、クライマックス。
この記事の写真をたまたま見た著者の知り合いの在日韓国人
「身 の 毛 が よ だ つ 」

この正直な実感こそが歴史認識だ。
もはや理論や理屈は無力だ。
体験してきた実感こそが判断基準だ。

オチは、
靖国参拝はアジアの人々を不快にさせるんだ、小泉はもっと国益を考えろ
です。

ここには、ぎっしり詰まった純粋なアサヒクオリティーがあります。
是非御一読あれ。


566:565
05/12/10 09:43:38 r1Qng/pb
>>565
著者がソースを明記していないので、断定はできないが、
ぐぐってみたところ、「あるスポーツ新聞」というのは、
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
のことではないかとおもう。

>「バルトの楽園」は、第1次世界大戦中、徳島の捕虜収容所長だった松江豊寿が、
>ドイツ人捕虜をハーグ条約にのっとって厚遇。地域住民とも交流を深め、
>捕虜によって日本で初めてベートーベンの「第九」が演奏された史実に基づく感動ドラマだ。

の部分は、以下の渡辺淳一による紹介部分

>この映画は、第一次世界大戦中、徳島の捕虜収容所長だった松江豊寿という軍人が、
>ドイツ人捕虜をハーグ条約にのっとって厚遇した。また彼らは地域住民とも交流を深め、
>捕虜たちだけで、ベートーベンの「第九」が演奏された、という史実に基づくドラマである。

と酷似しているし、

>「バルトの楽園(がくえん)」(監督出目昌伸)の製作発表が21日、都内のホテル

で行われ、
「壇上で阿波おどりを踊る松平健(中央)ら出演者たち」の写真がついている。

567:マンセー名無しさん
05/12/10 17:49:45 rIriHj4k
>>565

例えば、ある韓国人が、「自分たちは植民地時代に日本語を強制された。だから日本語を見たり
聞いたりしたら身の毛がよだつ」と発言したら、我々は彼等に配慮して日本語を使うのを取り止め
なければならなくなりますね。その某氏の理屈を認めればの話ですが。

もし韓国人がそんな事を言ってきたところで、「アホか!」と一喝すれば良いだけのこと。
(靖国問題にしても同じこと。)それとも某氏はその時は日本語を使うのを止めるつもりなのかな。

568:マンセー名無しさん
05/12/10 21:33:18 /DdMLcuX
>>567

やめないと、朝鮮空手9段の人に殴られます。
URLリンク(usam.blogtribe.org)

569:マンセー名無しさん
05/12/11 03:02:53 eVp5NUHb
>>565
韓国人の歴史捏造のすさまじさを知らんのか?

570:マンセー名無しさん
05/12/11 04:49:27 dPEl5uT4
安藤明―昭和の快男児 日本を救った男
ISBN:4876016690
449p 19cm(B6)
講談社出版サービスセンター (2003-10-10出版)
URLリンク(bookweb.kinokuniya.co.jp)

終戦直後、焼け野原の東京・築地に「大安クラブ」が誕生した。
多数の美女たちが雇われ、GHQ高官相手に接待攻勢が繰り広げられた。
酒、女、破格の贈り物…私財を投げ打って、この昭和「鹿鳴館」を開設した男の名を安藤明という。
その目的はただ一つ。
天皇制護持。
歴史の彼方に消え去った快男児の生涯が甦る。
終戦史に一閃の光芒を放つ「大安クラブ」の全貌。

571:マンセー名無しさん
05/12/11 10:11:20 eVp5NUHb
【我が心の祖国、朝鮮】 上・下
春川延吉(著) 文芸社 2005/12

実話を元に描く大河小説

■上巻
日露戦争が終わった1905年、朝鮮での成功を夢見た父に連れられて12歳の時に
会津から朝鮮に渡った佐藤昇次郎少年。その後、朝鮮で失敗した父に捨てられて
しまう。しかし、宣教師として派遣されていた日本人青年を通じて知り合った
朝鮮の人々に預けられ育てられる。日本に翻弄され厳しく過酷な朝鮮で、人の
優しさに触れながらやがて独立のため日本軍と戦う抗日義兵に。─ 人として
生きることとは何か、国と国のありようとは何か、を壮大なスケールで描く。

■下巻
日本による日韓併合が断行された1910年、抗日義兵カンナニこと佐藤昇次郎は、
日本に帰国し日本陸軍に志願する。ますます日本に翻弄される朝鮮、そして中国。
太平洋戦争も勃発し、その語学力を買われた昇次郎は日本陸軍特務機関将校と
してシベリヤ・満州で諜報活動をする。そして敗戦。─ 朝鮮を愛する昇次郎が、
戦争に翻弄されながらも人として生きることへの葛藤と慟哭を描く、壮大な
スケールの歴史小説。

■著者紹介
1959年(昭和34年)東京に生まれる。大学卒業後、技術者としてサウジ・アラビア勤務。
その後、銀行員、自営業を経て会社員として現在に至る。

572:マンセー名無しさん
05/12/11 13:24:46 eVp5NUHb
12月20日に晋遊舎から『嫌韓流 実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル』と
いう本が出ます。
著者は、ブログで活躍されている Doronpa 氏。

Amazon などでは、すでに予約を受け付けています。
URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(7andy.yahoo.co.jp)
URLリンク(www.e-hon.ne.jp)
URLリンク(books.yahoo.co.jp)

573:マンセー名無しさん
05/12/11 13:35:08 eVp5NUHb
近刊
【マンガ嫌韓流の真実! 場外乱闘編~コリアンVOW!】
宝島社

いわばビジュアル版「マンガ嫌韓流の真実!」。
写真、統計、新聞記事を引用し、短い解説を加えます。
---

セブンアンドワイのこの本のページには「12月27日発売予定」と書いてありますが、
宝島社の12月の新刊案内のなかに入っていないので、来年になりそうです。
URLリンク(7andy.yahoo.co.jp)

574:マンセー名無しさん
05/12/11 14:09:26 eVp5NUHb
【韓国崩壊 統一がもたらす瓦解のシナリオ】
パク・ソンジョ(著) 蔡七美、桑畑優香(訳) ランダムハウス講談社 2005/11

同じ民族という名分だけが、私たちを縛りつけている。

挑発的な問題提起で始まる本書は、感傷的な民族感情に基づいた現政府の統一
政策と性急な南北経済交流を痛烈に批判する。
統一さえされれば、南側の資本と北の労働力の融合により繁栄をもたらすことが
できるという希望は、北朝鮮の体力と生産力に対する正確な情報と分析に基づいて
いないと手厳しい。

では繁栄に向けた統一のためにはどういった努力をしなければいけないのか …。
まず北朝鮮を眺める南の人々の「視覚」から変わらなければならないと力説する。
そのために本書では、北朝鮮の凄惨な社会の姿と北朝鮮住民の現実と乖離した
世界認識をありのままに見せる6編の現地ルポを用意している(このルポはどこ
にも紹介されていない)。

そうした対北認識、そして現在の統一政策が変わらなければ、韓国と北朝鮮の
統一の行く末は共倒れの道を突き進むという、ソウル大学教授による衝撃的な
内容の書。

■著者紹介
パク・ソンジョ
1935年生まれ。ソウル大学政治学科を卒業し、パリ大学で開発経済を学んだ後、
地域開発経済の専門家としてタイに派遣される。1973年、ドイツのボーフム大学で
社会学分野の教授資格を取得。1978年以来ドイツ・ベルリン自由大学社会科学部の
政治経済教授を務め、東京大学社会研究所、ハーバード大学に客員教授として
招聘された幅広い国際経験を持つ。ベルリンでドイツの統一とその後を肌で体験し、
韓国政府に対し統一に関するアドバイスも行っている。また現在は、ソウル大学
行政大学院BK21の客員教授として教鞭をとる。専門は、比較ドイツ政策、労使関係、
比較経済制度。韓国と北朝鮮がともに何かを生み出すための統一政策について
研究中である。

575:マンセー名無しさん
05/12/11 14:14:00 eVp5NUHb
【風俗ライターが行く わくわく北朝鮮ツアー】
やまだおうむ(著) 英知出版 2005/11

「北朝鮮の風俗を体験したい!」という、あまりにも不純すぎる欲望を抱きながら
北朝鮮へのツアー旅行に参加した風俗ライターが見た現実。
果たしてあの国には彼の求める『地上の楽園』は存在するのか?
激動の日朝問題を、下半身の視点から考察しちゃいましょう!
北朝鮮の現実をえぐる潜入ルポルタージュ。

■著者紹介
やまだおうむ
1971年生まれ。劇団マントルプリンシアター退団後、ラッシャーみよし氏主催の
編プロ・有限会社ラッシュに参加、主にブラボー川上氏の指導を受ける。その後、
無印良品などの広告コピーライターを経て、風俗ライターとして、世界の風俗街を
遍歴。

576:マンセー名無しさん
05/12/11 14:24:30 eVp5NUHb
【旧韓国~朝鮮の「内地人」教育】
稲葉継雄(著) 九州大学出版会 2005/11

本書は,旧韓国~植民地朝鮮の日本人(居留邦人・内地人)に関する初の本格的
実証研究の成果である。第Ⅰ部において江華条約による釜山開港から終戦時まで
の歴史的展開を概観するとともに,第Ⅱ部の事例研究によって,小学校から大学
予科に至る各段階の「内地人」学校の具体像を提示した。

■著者紹介
稲葉継雄
1947年佐賀県生まれ。1970年九州大学教育学部卒業。1973年九州大学大学院教育学
研究科修士課程修了。1974年韓国・高麗大学校大学院教育学科博士課程中退。筑波
大学文芸・言語学系講師~助教授、九州大学教育学部助教授~教授を経て、九州
大学大学院人間環境学研究院教授、博士(教育学)。

577:マンセー名無しさん
05/12/11 14:31:37 eVp5NUHb
【無情】 朝鮮近代文学選集=1
李光洙(著) 波田野節子(訳) 平凡社 2005/11

578:マンセー名無しさん
05/12/11 14:39:07 eVp5NUHb
この本って紹介されましたっけ?
左巻きみたいですけど、いちおう紹介しときますね。

【<朝鮮>表象の文化誌 ― 近代日本と他者をめぐる知の植民地化】
中根隆行(著) 新曜社 2004/04

【植民地近代の視座 ― 朝鮮と日本】
宮嶋博史、尹海東、李成市、林志弦(著) 岩波書店 2004/10

579:マンセー名無しさん
05/12/12 00:05:58 CiZrjK5M
>>572

777 :マンセー名無しさん :2005/12/10(土) 23:25:19 ID:o5MiiHEh
うわあ・・・嫌韓流より正直買いにくい表紙だ
URLリンク(blog.ameba.jp)

嫌韓流 実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル

著者 Doronpa
出版 晋遊舎
定価 800円
244ページ

12月20日(火)発売予定

スレリンク(korea板:777番)

法則発動したのか?

580:マンセー名無しさん
05/12/12 08:46:47 XsUxLNQi
マンガ嫌韓流に合わせた色の塗り分けなんだな
嫌・韓流、と。

581:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:18:01 /aLUzcXV
>>574
同じ本を読み、例のごとく、ヨタ書評を書きました。
投稿は止めようかとも思いましたが、ま、せっかく書いたので、出します。
重複ご容赦くだい。


582:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:19:29 /aLUzcXV
韓国崩壊 統一がもたらす瓦解のシナリオ
パク・ソンジョ  ランダムハウスオ講談社

本書は、煽情的なタイトルを与えられているが、内容は冷静だ。著者はボーフム大学、ベルリン
自由大学、東京大学、ハーバード大学などの教授を歴任する政治経済学者であり、ドイツ滞在
期間中に、東西ドイツ統一とその後のドイツ人の苦悩を目の当たりにした経験から、南北朝鮮
統一がもたらすであろう諸問題を掘り下げる目的で本書を執筆した。

著者は、ドイツ統一は拙速だったと明言する。旧東ドイツ人が資本主義と民主主義に適応できず、
反目と分断が生じているからだ。そして、南北朝鮮分断の、東西ドイツ分断との類似を、社会的、
経済的、思想的側面から観察し、先例で何が起こったかを見れば、安易な南北朝鮮の統一は、
韓国を瓦解させると予期する。

東ドイツの抱える問題点の分析は、ドイツの社会学者、ヴォルフガング・エングラーと、
精神科医、ハンス・J・マーツの研究に拠る。主要なキーワードをまとめておく。

・社会主義的人間性
 社会主義圏の住民達は、全く働かずに国家に対しては全てを要求する。
・感情の閉塞
 社会的抑圧により、自己表現を習得できず自己の欲求も自覚できない。
 挫折感だけが残り理由の無い他社攻撃や内集団性向に走る。
・労働者的社会
 労働社会、即ち、労働者のための社会ではなく、労働者のためのふりをする社会。
 労働者が社会的・文化的に国家を支配して、他の部分(政治)では附随的な位置にいる社会。
・権威主義的天真爛漫さ
 国家権威に従順である一方、自己責任を喪失した純粋さ。

これらの問題は、北朝鮮においては、東ドイツより顕著な形で存在し、かつ、韓国の経済基盤は
西ドイツより弱いため、統合後の負担と混乱の大きさはドイツの比ではない、と断言する。

583:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:20:27 /aLUzcXV
〔続く〕
次に、ドイツの雑誌、TV局の取材した北朝鮮の現状をいくつか紹介し、韓国に流布する楽観的
分業論、即ち、南は資本集略産業を、北は高い労働の質と低い賃金による労働集約産業を相補的に
担うことで、高い国際競争力を得て飛躍的発展を遂げるといった展望は幻想に過ぎないことを
確認する。取材からは、河信基が『金正日の後継者は「在日」の息子』で述べたような、「7.1
経済管理改善措置」によって市場経済が進行しつつある様子や、装置産業を諦めてアニメ製作や
ソフトウェア開発など、労働集約的技術産業が一定の経済成果を上げつつある様子も窺えるが、
総じて北朝鮮の産業は生産性が低く、韓国との格差は絶望的に大きい。

このように悲観的な現状分析を展開して、著者の結論は「全く新しい戦略とアプローチが必要で
ある」と述べるに留まる。具体的提言はない。

さて、本書の主張に違和感はないが、紙数の割に新味のない内容に不満を持った。日本では
常識的に語られる統一悲観論を、韓国人に深刻に認識させるためには、ドイツ人研究者やジャー
ナリズムの権威を借りる必要があったということだろうか。それにしても、エングラーとマーツの
説だけを執拗に繰り返し、北の実情に関しては著者自身が全く取材をしていないなど、机上の
作業に留まる研究・執筆姿勢は安易に映る。

以上。

584:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:28:55 /aLUzcXV
本の紹介からは外れますが、金正日総書記は、後継者の世襲に
否定的な発言をしたようです。

URLリンク(japanese.chosun.com)

「金王朝」と揶揄されている現状に警戒感を抱いただけで、世襲の
意図は変わらない、とも考えられますが、もし、本当に世襲を行わない
決意だとすると、台湾で蒋経国が、「次期総統は蒋家から出さない」と
発言し、社会に劇的変化が起こったように、北の体制にも、とてつもない
激変が起こるかもしれません。


585:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:32:02 /aLUzcXV
ソウルにダンスホールを 1930年代朝鮮の文化
金振松(キム・ジンソン)  法政大学出版局

本書は、美術評論家であり木工工芸家の著者が1999年に出版した『ソウルにダンスホールを
許可せよ―「現代性」の形成』の邦訳だ。近代朝鮮の文化研究の労作として韓国社会で高い
評価を受け、ロングセラーとなった、と解説にある。

本書の狙いは、朝鮮におけるモダニティーの出発点とその有り様を見出す作業である。著者は
その時期を1930年代と特定し、当時の新聞・雑誌記事に描かれた風俗を、広範囲に拾い上げる
ことによって、文献自体にありのままを語らせている。無論、朝鮮半島の近代化は、日韓併合に
よって日本から受けた「植民地化」(この呼称に異論はあろうが、ここでは広義に解釈して
いただきたい)と同時進行したものである。だが著者は、陳腐な被害者史観はあえて保留し、
朝鮮人の視点で「我々がいかに近代化に向き合ってきたのか」を語ろうとする。

近代化を率先して受け入れ、大衆に啓蒙する立場にあった進歩的知識人の役割は、民族文化に
付着する前近代性との相克の中で、否応無く「帝国主義的な支配文化を植民地の支配文化にすり
替える役割を担わされる」ことにあったのだが、そしてそれは、エッカートが『日本帝国の
申し子』で語った朝鮮人資本家の役割に酷似するのだが、しかし、当時の朝鮮人大衆が望んだ
のは、世界同時進行で展開する、めくるめく文明の恩恵、例えば、映画、電話、ラヂオ、蓄音機
といった技術、あるいは、モボ・モガのファッション、カフェ、演劇、流行歌といった都市
風俗を貪欲に謳歌することであった。


586:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:33:17 /aLUzcXV
〔続く〕
本書のタイトルは、それを端的に表現する事例、即ち、レコード会社の文芸部長を筆頭に喫茶店の
マダム、女給、妓生などの風俗営業関係者が、時の警務局長宛てに提出した嘆願書に由来する。
これは、当時の世界に横行した風紀の乱れを象徴するかのようなダンスホールをソウルに開設する
ための許可を総督府に求めなければならなかった「植民地」の悲哀を物語ると同時に、往時の
朝鮮人大衆の受けた「人類史上例を見ない過酷な搾取」が、どれほど残虐非道であったのかを
雄弁に物語る史料である。(実は著者には、このような皮肉を以って、現在の韓国を被う被虐史観
を訂正する意図はなない。ありのままに当時の世相を写しただけだ。)

この史料を始めとして、著者が収集し引用した資料は、当時の朝鮮の近代文化・風俗を明瞭に
伝えるものとして興味が尽きない。対話形式でアインシュタインの相対性理論を易しく解説する
啓蒙記事、電気の基礎知識解説、体制批判的皮肉に満ちた産業博覧会レポート、インテリとルン
ペンの実態解説、デカダンス論評、来春のファッション予測、流行歌解説、女性地位向上論説、
ソウル風俗店レポート、百貨店取材、恋愛論、などなど多岐にわたる。これらのサブカルチャーの
進行は、もはや日本からの移入というレベルを超えて、世界同時進行的モダニズムの反映であり、
しかしそれが、日本の支配を受容することを前提に行われていることの歯がゆさが朝鮮の近代
文化の屈折となっている。


587:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:35:14 /aLUzcXV
〔続く〕
近代化とはそもそも、西洋文明の受容であり、欧米においては、試行錯誤の末に自らが構築した
パラダイムであった。日本においては、アヘン戦争を目の当たりにした危機感と、黒船到来に
よる外圧とによって、否応なく選んだ唯一の選択肢であった。ここまでは、自覚的な近代化と
いえる。だが、台湾と朝鮮においては、選択の余地は与えられなかった。未開の地であった台湾で
は、素直に日本が強制した近代化を受け入れたが、独自の民族意識と強固な中華思想を保持する
朝鮮半島においては、強制された近代化は、恩恵であると同時に嫌悪の対象でもあった。

けだし、子供が子供らしく、反抗期には反抗し、失敗から何かを学び大人になっていくように、
社会も、自らの決意で変革を遂げる決意が必要なのだろう。日韓併合は、そうした朝鮮社会の
決意であったように見えて、実は過保護な親が性急に押し付けたものだったのかも知れない。
思春期に、人並みにモボ・モガを装っては見たが、ついに成熟した大人にはなれなかった社会が
現在の韓国ではないのか。

以上。

588:マンセー名無しさん
05/12/12 11:46:42 CZbIlkML
韓国で妄想克日小説が売れるのと大差ないな。 < 嫌韓本


589:マンセー名無しさん
05/12/12 12:25:12 RwRoPb7f
【安重根と朝鮮独立運動の源流】
市川正明(著) 原書房 2005/9

独立運動の志士、安重根の獄中手記 ― 真贋論争の果てに真筆と認められた最重要
史料のひとつ ― を筆写した幻の史料「七条清美関係文書」初の刊行!
「安重根自伝」の最新訳を掲載!

590:マンセー名無しさん
05/12/12 12:34:23 RwRoPb7f
【韓国の歴史と安東権氏】
鄭早苗(著) 新幹社 2005/8

高麗時代から近現代まで、歴史の中枢で豊富で多彩な時を歩んできた安東権氏一族。
韓国の歴史を縦糸に、安東権氏のことを横糸にして物語風に読みやすく描く、わかり
やすい韓国通史。

〈鄭早苗〉大阪市生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科修士課程修了。大谷大学教授。
大阪国際理解教育研究センター理事長。共著に「韓国・朝鮮を知るための55章」など。

591:マンセー名無しさん
05/12/12 12:45:03 RwRoPb7f
【失われた記憶を求めて ― 狂気の時代を考える】
文富軾(著) 板垣竜太(訳) 現代企画室 2005/7

あの生々しい暴力の記憶はどこへ消え去ったのか。
韓国民主化運動に関わる「記憶」と「忘却」の問題を深くえぐり、韓国社会に大きな
論争を巻き起こした問題作。

1980年代韓国、光州事件に始まる、さらなる抑圧の時代を生き抜いた著者が鳴らす
警鐘が、「冷戦」の記憶が遠ざかろうとしている現在、同じ東アジアに生きる私たちの
心を打つ。

空前の「韓国ブーム」に沸き、数多くの人びとが韓国と日本を行き来する昨今、
1980年代の韓国民主化運動と激しい暴力によるその抑圧を、どれだけの人がどの
ような形で「記憶」しているだろうか。本書は、権力者と民衆、米国と韓国の関係
などをめぐる「記憶」と「忘却」の構造を、独自の視点から分析する試みである。

季刊の思想誌『当代批評』の編集者をつとめてきた著者、文富軾は、神学を専攻
する大学生であった1982年、光州事件弾圧の背後には米国がいたと考えて、「釜山
アメリカ文化院」に放火した事件の主導者として関わった。死刑判決を受けたが、
その後恩赦で減刑となり、結局1980年代の7年間を獄中で過ごした後、釈放された。
放火事件によって、図書室で学習していた韓国の一学生が死んだという、忘れ得ぬ
自らの記憶を根底におき、深い傷を負った心に感じる違和感に正面から取り組もう
とする真摯な姿勢が、読む者を深く揺り動かす文章となっている。

著者=文富軾(ムン ブシク)
1959年、韓国釜山に生まれる。1978年、釜山の高麗神学大学(現・高神大)に入学。
1982年3月、釜山アメリカ文化院に放火。4月に自首し、死刑判決を受けるが、「恩赦」
により無期懲役に減刑。6年半の監獄生活をおくる。1993年に詩集『花々』を刊行。
1997年に季刊・思想誌『当代批評』を創刊したが、現在は休刊中。

592:マンセー名無しさん
05/12/12 12:53:36 RwRoPb7f
【秋田県における朝鮮人強制連行 ― 証言と調査の記録】
野添憲治(著) 社会評論社 2005/11

戦時体制下の炭鉱、金属鉱山、軍事工場、土木、建設、港湾荷役などで、強制労働
させられた朝鮮人と企業関係者への聞き取り調査報告。
隠蔽された歴史の闇を照らす。

■著者紹介
野添 憲治
1935年、秋田県藤琴村(現・藤里町)に生まれる。新制中学校を卒業後、出稼ぎ、
国有林の作業員をしたのち能代市に移り住む。木材業界紙記者、秋田放送ラジオ
キャスター、秋田経済法科大学講師(非常勤)を経て著述業。『塩っぱい河をわたる』
(福音館書店)で第四二回産経児童出版文化賞受賞。
---

戦時動員ではないのかな?

593:マンセー名無しさん
05/12/12 13:01:31 RwRoPb7f
【ジェンダーの視点からみる 日韓近現代史】
日韓「女性」共同歴史教材編纂委員会(編) 梨の木舎 2005/11

日韓の研究者と市民運動家が、はじめてともにつくるジェンダーの視点による
近現代史。

日韓同時刊行! 本書の編纂委員会は、2001年の秋以来、日本と韓国で交互に
公開シンポジウムと会議をひらき、議論を重ねてきました。
編集は、「国家」をこえ、ジェンダー・マイノリティーの視点に立つものです。
これまでの日本と韓国のかかわりを見直し、市民の新たな歴史をつくっていく
ことをめざします。
歴史を自己の問題としてとらえた女性たちの意欲的な試みです。

日本側 鈴木裕子・大越愛子・井桁碧・志水紀代子・中原道子
韓国側 尹貞玉・鄭鎮星・朴貞愛・康宣美・申栄淑・金恵慶・李恵淑・金秀映・安真

■目次
1 日本帝国主義の拡張と「韓国併合」
2 3・1運動と社会運動の展開
3 日本帝国主義期民衆生活の変化 
4 戦時動員と日本軍「慰安婦」
5 敗戦と朝鮮半島分断、朝鮮戦争
6 ウーマン・リヴと社会運動
7 女性運動と女性国際戦犯法廷
---

頭がクラクラしました。

594:マンセー名無しさん
05/12/12 13:09:39 RwRoPb7f
【クロノロジーで見る北朝鮮 ― 年表・日誌】
ラヂオプレス(編) RPプリンティング 2005/10

北朝鮮で起きた出来事を事項別・分野別に年表・日誌化することにより、同国の
行動パターンを浮き彫りにする。
『北朝鮮政策動向』及び「北朝鮮の現況2004」のデータに基づき、90年代以降03年
までの事項を中心に収録。

595:マンセー名無しさん
05/12/12 13:17:12 RwRoPb7f
【朝鮮人戦時労働動員】
山田昭次、古庄正、樋口雄一(著) 岩波書店 2005/08

「朝鮮人強制連行説は虚構だ。教科書から削除せよ」という意見に対して、いかに
有効な批判が可能か。
強制連行、強制労働、民族差別という三側面を含む包括的概念として朝鮮人戦時
労働動員を位置づけ、その実態を明らかにする。


【植民地支配・戦争・戦後の責任 ― 朝鮮・中国への視点の模索】
山田昭次(著) 創史社 2005/10

戦後とは何なのか。
日本が犯した東アジアに対する侵略と、植民地支配の遺産の清算について悪戦
苦闘した著者の戦後史を、主に日韓条約反対運動参加以降の学術論文や随筆、
回想録などから明らかにする。

596:マンセー名無しさん
05/12/12 13:30:43 5w5D5lEL
>>595
>「朝鮮人強制連行説は虚構だ。教科書から削除せよ」という意見に対して、いかに
>有効な批判が可能か。

そもそも、事実を明らかにする前に強制連行があったものとして
主張すること自体学問ではないね。

597:マンセー名無しさん
05/12/13 04:11:41 mDVJxUPY
【韓国朝鮮の文化と社会 4 〈特集〉宗教と女性】
韓国・朝鮮文化研究会(編) 風響社 2005/10

特集について 野村伸一
済州島出身在日一世女性による巫俗信仰の実践 金良淑
越境するシャーマニズム ─ 在日コリアン一世女性の事例分析から 宮下良子

植民地期朝鮮のキリスト教と民俗宗教 ─ 復興師・李龍道とキリスト教系新宗教を
  中心に 古田富建
観音の姿態変容と東アジアの演戯文化 野村伸一

赤松智城の学問世界に関する一考察 ─ 京城帝国大学時代を中心に 全京秀

研究ノート ─ 韓国風水の現状について 野崎充彦

書評
 延世大学校国学研究院編『日帝の植民支配と日常生活』 月脚達彦
 韓洪九『大韓民国史1』、『大韓民国史2』 野村伸一

本の紹介
 『韓国温泉物語 ─ 日朝沐浴文化の交流をたどって』 六反田豊 
 『幻の三中井百貨店』 林史樹
 『黄金の海・イシモチの海 ─ 韓国西海岸歴史民俗探訪』 本田洋 

展評
 二〇〇三・二〇〇四年の韓国古美術 李須恵・石附啓子・片山まび

エッセイ
 「アジュンマ」の憂鬱(仲川裕里)/日本人の巫俗好き(伊藤亜人)

彙報 韓国・朝鮮文化研究会会則 編集後記 英文目次・ハングル目次 執筆者一覧

598:マンセー名無しさん
05/12/13 04:16:54 mDVJxUPY
【朝鮮半島と国際政治 ― 冷戦の展開と変容】
鐸木昌之、倉田秀也、平岩俊司(編) 慶應義塾大学出版会 2005/10

変動いちじるしい朝鮮半島情勢について、冷戦体制が構築された当時から現在に
至る、韓国・北朝鮮の国内政治、外交、経済、社会を明らかにし、あわせて最新の
研究動向を提示する。

599:マンセー名無しさん
05/12/13 04:21:55 mDVJxUPY
【プロブレムQ&A 問い直す差別の歴史 ― ヨーロッパ・朝鮮賤民の世界】
小松克己(著) 緑風出版 2005/10

中世ヨーロッパでは、職業による差別があり、看守・森番・皮剥ぎ・家畜去勢人・
楽師・遍歴芸人が差別の対象とされ、また、非キリスト教のユダヤ人・ロマ民族
などが賤視されていた。
また、朝鮮でも、「白丁」と呼ばれる人々が、日本の「部落民」同様に差別を受け、
賤視されていた。
だが、近代化の過程で、人権意識がめばえると、人間の尊厳と解放を求め、様々な
運動もまた展開されてきた。

本書は、人権感覚を問いつつ「洋の東西を問わず、歴史のなかの賤民(被差別民)は、
どういう存在であったか」を追い求め、差別とは何かを考えてみた。

[内容構成]
Ⅰ 人権概念と人権感覚
Ⅱ ヨーロッパ賤民の世界
Ⅲ 朝鮮賤民の世界

[Qの例]
人権という概念はどのようにして生まれたのですか?
今の社会にある差別をどのようにみたらよいのですか?
「六曜」などの迷信と部落差別はどのようにかかわるのですか?
西ヨーロッパの社会では被差別民はいなかったのですか?
中世社会ではなぜ、特定の職種の人々が賤視されたのですか?
古代の朝鮮ではどんな身分がつくられたのですか?
朝鮮時代には「白丁」とともに、どんな賤民がいたのですか?

600:マンセー名無しさん
05/12/13 04:29:35 mDVJxUPY
【<ワンコリア>風雲録 在日コリアンたちの挑戦】 岩波ブックレット No.658
鄭甲寿(著) 岩波書店 2005/08

1985年夏、在日コリアンの若者たちが、朝鮮半島分断の克服をめざす祭り、「ワン
コリアフェスティバル」を立ち上げた。
ワンコリアの願いで結ばれた人びとの輪は、いまや世界を結ぶ市民ネットワークへと
発展しつつある。
フェスティバル主催者として、歴史と向き合い深めてきた思い、友情に支えられ
歩んできた20年を綴る。

■目次

はじめに

一 在日として生まれて
 故郷、大阪・猪飼野/民族学校での日々/大学で出会った「運動」/差別の現実と
 課題/まったく新しいことを始めたい!

二 祭りが結ぶ゛“統一”への夢
 「ワンコリア」を掲げて/フェスティバルがめざすもの/寂しく終わった第一回/
 挫折からの再出発/広がる賛同と応援の輪

三 在日コリアン発、世界へ
 「ハナ(ひとつ)」の願い/アジア共同体への展望/世界へ広がる「ワンコリア」/
 国籍を超えてこそ/「南北首脳会談」の快挙/日本の「脱亜入欧」的アジア観/若い
 人たちに伝えたいこと

おわりに

601:マンセー名無しさん
05/12/13 04:35:31 mDVJxUPY
【死ぬ日まで天を仰ぎ ― キリスト者詩人・尹東柱】
日本キリスト教団出版局(編・出版) 2005/08

尹東柱は、代表作「序詩」において、「死ぬ日まで天を仰ぎ/一点の恥もないことを」
と祈りうたった。
日本に留学、ハングルで詩を書いたかどにより逮捕され、日本敗戦の半年前に福岡
刑務所で獄死した。
彼の生涯と詩業をたどり、ひとりの人間の内側から激動と苦難の歴史を見る。

602:マンセー名無しさん
05/12/13 04:45:46 mDVJxUPY
【日韓交流授業と社会科教育】
谷川彰英(編著) 明石書店 2005/08

日本と韓国との歴史認識の違いとは? 生徒はお互いをどう見ているのか? 日本の
現場高校教師が韓国の高校生に向けて、朝鮮通信使、食文化、映画やドラマ、アニメなど
さまざまなテーマをめぐって、歴史・現代社会の交流授業を実践した記録とその分析。

日韓交流授業の挑戦 (谷川彰英)
第1部 日韓歴史授業への挑戦
 朝鮮通信使と日本 ― 江戸時代の民間交流 ―
 善隣友好の歴史に学ぶ ― 雨森芳洲と「誠信」外交 ―
 忘憂里は語る ― 植民地時代に生きた浅川巧 ―
 陶磁器から見た東アジア
 千葉十七と安重根 ― 近代史への挑戦 ―
 民族の誇りとスポーツ選手の夢 ― ベルリン五輪サッカー ―
 在日韓国・朝鮮人問題 ― 対話の可能性 ―
 【コラム】教科書問題と「正史」
第2部 現代社会をどう教えたか
 日韓はキムチでつながる
 「姓の変更」と「同姓不婚」 ― 日本と韓国の婚姻制度 ―
 外国人労働者と日本社会
 CMからさぐる日本経済
 音楽から“Global Issues”を考える
 Lovely Whales ― 鯨問題でディベート ―
 【コラム】韓国の米軍
第3部 日韓の文化を考える
 唐辛子で見る日本と韓国の文化
 高校生の恋愛・結婚観に見る日本と韓国
 手塚治虫のメッセージ ― 「生命の尊厳」と人間の「生きがい」 ―
 映画に見る日韓の異同
第4部 韓国の教育制度(シンポジウムより)
第5部 日韓で社会科教育を考える

603:マンセー名無しさん
05/12/13 04:49:53 mDVJxUPY
【陽は中空を過ぎて ― ある在日朝鮮人一世の定年後】
朴東廉(著) 新幹社 2005/08

定年後、新しく起業する。無理のない運動を継続し、新しい外国語に取り組む。
故郷を訪ね、昔の友人と語らう。定年退職後の17年間、充実した日々を記す。

■著者紹介
朴 東廉
1927年、朝鮮・済州島で生まれる。1954年、東京大学理学部数学科卒業。1958年、
同理学部物理学科地球物理コース卒業。1960年、朝鮮大学校理学部就任。1988年、
同大学を定年退職。1988年4月、有限会社Pワード設立。1992年10月、ハングル能力
検定協会理事。

604:マンセー名無しさん
05/12/13 05:01:03 mDVJxUPY
【朝鮮農村の<植民地近代>経験】
松本武祝(著) 社会評論社 2005/07

植民地期と解放後の朝鮮の「近代」としての連続性に着目し、ヘゲモニー、規律権力
あるいはジェンダーといった分析概念から、植民地下朝鮮人の日常生活レベルでの
権力作用の分析を試みる。
日韓の最新の研究蓄積をふまえ、民族主義という評価基準を超えた歴史像を再構成
する試み。

序 章 研究史の整理と課題の提示
第1章 植民地期朝鮮農村における衛生・医療事業の展開
第2章 植民地期朝鮮における朝鮮人下級職員の意識構造
第3章 植民地下の朝鮮人はいかに統治されたか
    日本「帝国」の意図せざる統合原理
第4章 戦時期朝鮮における地方職員の対日協力
第5章 戦時体制下の朝鮮農村
    「農村再編成」の文脈
第6章 水利事業をめぐる合意形成過程の特質
    植民地朝鮮・富平水利組合の事例分析
第7章 植民地朝鮮における農業用水開発と水利秩序の改編
    万頃江流域を対象として
文献一覧 あとがき 人名索引

■著者紹介
松本武祝(たけのり)
1960年福島県生まれ。神奈川大学経済学部教員を経て、2000年より東京
大学大学院農学生命科学研究科教員。著書に『植民地期朝鮮の水利組合事業』
『植民地権力と朝鮮農民』がある。

605:マンセー名無しさん
05/12/13 05:09:28 mDVJxUPY
【韓洪九の韓国現代史Ⅱ 負の歴史から何を学ぶのか】
韓洪九(著) 高崎宗司(監訳) 平凡社 2005/07

韓国のベトナム参戦、徴兵制度、朴正熙論、金日成論と、好評の第1巻(『韓洪九の
韓国現代史 韓国とはどういう国か』)を上回る韓洪九の批判精神がさらに冴え渡る。
歴史の見直しが進む韓国ならではの鮮烈な現代史像が展開される。

■著者紹介
韓洪九(ハン・ホング)
1959年、ソウル生まれ。ソウル大学大学院国史学科卒業。1999年、米国ワシントン
大学史学科で、文学博士号取得(「傷ついた民族主義―1930年代の間島における
民生団事件と金日成」)。2000年、聖公会大学教養学部助教授に就任、現在、同大学
教授、同大学人権平和センター所長。
ベトナム戦争真実委員会執行委員、朝鮮戦争前後の民間人虐殺の真相究明と名誉
回復のための汎国民委員会運営委員、良心的兵役拒否権実現と代替服務制度改善の
ための連帯会議共同執行委員長、平和博物館建立推進委員会員などを兼務し、2004年
11月からは国家情報院過去史委員会の民間側委員を務めるなど、韓国現代史を
見直す積極的な活動を行い、新しい韓国の歴史家として注目を集めている。

606:マンセー名無しさん
05/12/14 08:25:13 6Kxq2a5o
URLリンク(japanese.chosun.com)

「韓国の高校の近・現代史教科書、理念的に偏っている」(上)
韓国歴史学の重鎮・崔文衡教授の韓国高校歴史教科書批判


「韓国の高校の近・現代史教科書は、民族統一志向の民衆・民族主義に陥っている。
感傷的な民族主義と、民衆至上主義に陶酔し、国益まで損ねる結果につながるのでは
ないかと懸念せざるを得ない」

歴史学の重鎮、漢陽(ハニャン)大学の崔文衡(チェ・ムンヒョン/70)名誉教授が、「現行の
高校の近・現代史教科書は、大韓帝国期の韓半島の運命を決定付けた国際関係をきちんと
記述しておらず、生徒たちに偏見と固定観念を植えつけ視野を狭めさせてしまう恐れが
ある」と批判した。

崔教授は金星(クムソン)出版社、大韓(テハン)教科書、中央(チュンアン)教育振興、
斗山(トゥサン)など、6つの高校近・現代史教科書を検討した結果、「編成上の
不均衡と事実関係の誤認が深刻だ」と指摘した。

昨年、金星出版社の高校近現代史教科書が、大韓民国の建国すら「韓国現代史の10大
事件」から欠落するなど、北朝鮮は肯定的に、韓国は外部勢力に依存したと主張する
否定的で偏った視点による記述が社会的論争を引き起こしたのに続く、教科書への
問題提起となる。

崔教授は今月15日、ソウル歴史博物館で開かれる「教科書フォーラム」(常任代表・
朴孝鍾(パク・ヒョジョン))主催の「中・高校教科書の韓国近代史記述の虚構と真実」
と題したシンポジウムでこのような内容を発表する。

607:マンセー名無しさん
05/12/14 08:26:06 6Kxq2a5o
>>606 の続き)

◆東学農民運動など、民衆運動にのみ重点

1850年から1910年までの60年間について、東学農民運動(1894年、東学という新興
宗教を中心に全羅(チョルラ)地域ではじまった外部勢力の排除を呼びかけた農民運動)
に対して金星教科書は全体65ページ中9ページを、中央教育振興教科書は70ページ中
8ページを割いており、もっとも少なかった大韓教科書でも49ページ中4ページを占めた。

崔教授はその結果、「この期間に起きた他の重要な事件の扱いが小さくなったり、
完全に省かれてしまったケースがたくさんある」と懸念を示した。

崔教授は「日帝が、乙巳条約(日帝による朝鮮の外交権剥奪)の後、韓国を完全に
併合するまでに5年間もかかった理由は、義兵による抗争のためだった」という金星
出版社教科書の記述も「歴史歪曲」と批判した。

「満州をめぐってロシアと米国が日本を牽制したため、日本が韓国の合併を一度に
無理に進めことが難しくなった。こうした状況説明もなしに、その原因が韓国人に
よる『義兵抗争』にあったと主張するのは、嘲笑の対象にしかならない」

608:マンセー名無しさん
05/12/14 08:37:04 6Kxq2a5o
【戦後日韓関係の展開】 日韓共同研究叢書14
小此木政夫、張達重(編) 慶応義塾大学出版会 2005/12

「過去を直視しつつ、未来を構築する」との基本認識の下で、日韓両国の研究者に
よる歴史・政治・経済・文化等についての共同研究の報告。
外交・経済・文化交流のダイナミズムと、戦後日韓関係の変容を考える。

609:マンセー名無しさん
05/12/14 08:55:52 6Kxq2a5o
【日韓交流新時代】
五代慎一(著) 新風舎 2005/12

■著者紹介
五代 慎一
1955年、大阪府大阪市出身。現在、長野県北佐久郡軽井沢町在住。東京外国語大学
卒業後、IT系大手メーカーへ入社。海外営業やマーケティング業務に携わり、フランス、
韓国の駐在経験、世界20数カ国への海外出張などの経験を持つ国際派ビジネスマン。
特に、韓国では販売法人の立ち上げメンバーとして奮闘。韓国ビジネスの専門的アド
バイザー、日韓交流のコメンテーターとしても活躍。

610:マンセー名無しさん
05/12/14 09:02:02 6Kxq2a5o
【戦後日韓関係 ― 国交正常化交渉をめぐって】
吉沢文寿(著) クレイン 2005/08

戦後の日韓関係はどのように展開されたのか。
日韓国交正常化交渉(日韓会談)の歴史的真実を明らかにし、朝鮮半島との間に
残された課題克服への道筋を示す、気鋭の論考。

■著者紹介
〈吉沢文寿〉1969年群馬県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
講師として複数の大学に勤務している。専攻は朝鮮近現代史、日朝関係史。

611:マンセー名無しさん
05/12/14 09:20:50 6Kxq2a5o
【日中韓企業の経営比較】
王効平、尹大栄、米山茂美(著) 税務経理協会 2005/11

本書は、日本・中国・韓国という異なる国籍を持つ共著者3人が、1990年代半ばから
2004年にかけて東アジアの企業経営、特に日中韓の企業経営の比較をテーマにした
複数の共同研究プロジェクトで得た知見を整理したものである。

612:マンセー名無しさん
05/12/14 09:28:12 6Kxq2a5o
【朝鮮半島と日本の同時代史 ― 東アジア地域共生を展望して】
同時代史学会(編) 日本経済評論社 2005/12

近くて遠い朝鮮半島と日本は、互いをどのように捉えているのか。
政治的緊張もみられるなか長い歴史的関係をふまえつつ、文化・経済など
さまざまな角度から共生を模索する。

■目次

第1部 朝鮮半島と日本の同時代史   

報告1 朝鮮戦争と在日朝鮮人  崔徳孝
報告2 植民地支配責任「忘却」の論理  吉澤文寿
コメント1 在日朝鮮人社会からみた義勇兵問題  韓載香
コメント2 脱植民地化過程を欠いた日本  木畑洋一
パネルディスカッション (司会 出水薫)
 韓国映画に描かれた日本  権赫泰
 冷戦への無自覚と日本の現在  石坂浩一
 朝鮮現代史研究の現状と課題  林哲
 南北朝鮮の経済交流と東アジア経済  鄭章淵
 参加記 同時代史学会の討議に参加して  百瀬宏

第2部 東アジア冷戦下の日米関係・韓米関係    

アメリカの核戦略と日本の国内政治の交錯 1954~60年  黒崎輝
アメリカ・韓国・南ベトナムの軍事交流のはじまり  松田春香
---

なんとなく、ゆんゆんしてますねぇ。

613:マンセー名無しさん
05/12/14 09:39:58 6Kxq2a5o
【東アジア・交錯するナショナリズム】
石坂浩一、塩沢英一、和仁廉夫、小倉利丸(著) 社会評論社 2005/9

中国・韓国で「反日」の声が高まり、日本でも対抗的な右派言説が強まっている。
しかし、そこにあらわれているのは、古い図式ではとらえきれない、グローバル化の
時代の「新しいナショナリズム」現象なのだ。
変容する東アジア社会で、多様化・流動化する民衆意識をふまえて論じる。

■目次

1 韓国の「民族主義」を考える  石坂浩一(立教大学教員)
2 中国ナショナリズムの諸相  塩沢英一(共同通信前北京支局)
3 ネット社会が与えた回帰後香港の新しい使命  和仁廉夫(ジャーナリスト)
4 「台湾人意識」の虚像と実像  和仁廉夫
5 戦後ナショナリズムの終焉と新たなナショナリズムの台頭
     小倉利丸(富山大学教員)
---

これまた濃いぃメンツですね。

614:マンセー名無しさん
05/12/14 09:43:54 6Kxq2a5o
【池明観自伝 境界線を超える旅】
池明観(著) 岩波書店 2005/8

韓国が軍政下にあった1970~80年代,雑誌『世界』にT・K生の筆名で「韓国からの
通信」を書き続け,民主化後は日韓共同歴史研究の韓国側座長や文化交流諮問
委員長などを務めて,日韓交流の礎を作りあげた知識人の自伝.
植民地下の貧しい幼年時代,解放後の北での生活,越南,韓国軍の軍人となった
朝鮮戦争,そして韓国民主化闘争と日本への亡命 ―.
いくつもの境界線を超えて続いた,自由と思索を求める旅.

615:マンセー名無しさん
05/12/14 17:15:02 6Kxq2a5o
URLリンク(blog.livedoor.jp)

2005年12月14日
「コリアンジェノサイダーnayuki」に関しまして…4

まずご報告があります。
イラストレーターがほぼ内定いたしました。
皆様のご協力、ご意見、
そして立候補してくださいました方々、
本当にありがとうございました。

その作家さんに関してですが、
この出版物の性格上、神経質にならざるを得ない部分がありますので、
今はオープンにできないことをお許しください。

まぁ結果的にどんなものが上がるか不安なところも、
多々ありますが、全力で頑張りますので、
暖かい気持ちで応援していただけると助かります。

616:マンセー名無しさん
05/12/14 18:48:36 6Kxq2a5o
晋遊舎のサイトに『嫌韓流 実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル』の
ページが出来てますね。
URLリンク(www.shinyusha.co.jp)

617:マンセー名無しさん
05/12/15 01:51:37 zJZ1tqMw
反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く
朴 裕河 (著), 安 宇植 (翻訳)

幻想と絶望~漫文漫画で読み解く日本統治時代の京城
申 明直 (著), 岸井 紀子 (翻訳), 古田 富建 (翻訳)



618:マンセー名無しさん
05/12/15 16:48:57 gWPLxB2a
近刊
【嫌韓流ディベート 反日国家・韓国に反駁する】
北岡俊明、ディベート大学(著) 総合法令出版 2005/12/22

URLリンク(www.amazon.co.jp)
---

嫌韓本、大杉です。
(櫻井よしこ氏の『韓国狂乱』をここに入れちゃあイカンのかも知れませんが)

12月20日  『嫌韓流実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル』
12月22日  『嫌韓流ディベート 反日国家・韓国に反駁する』
(たぶん1月) 『マンガ嫌韓流の真実! 場外乱闘編~コリアンVOW!』
 1月下旬   『韓国狂乱』
 2月22日  『マンガ嫌韓流2』
 3月 1日  『コリアンジェノサイダーnayuki』

619:マンセー名無しさん
05/12/15 17:58:52 5hknCgYB
柳の下か....

620:マンセー名無しさん
05/12/16 00:17:23 3JrLwjpv
隙間を狙うとしたら、
あとは「あの国のあの法則」のライトノベライゼーションだな。

621:マンセー名無しさん
05/12/16 02:06:49 E7EiNH6P

なんだか日本も余裕がないな最近。もしかして火病?
日本人がどんどん韓国化してる気がする。



622:マンセー名無しさん
05/12/16 02:50:17 dMR2Txjo
>>621
マスゴミが隠してる事が多いから、こんなに面白い国が隣にあったのか!って感じだろ。
「嫌韓流」こそが「親韓流」だよ。もちろん韓国の嘘を指摘するのも、韓国を対等に見ようとする証拠。
『コリアンジェノサイダーnayuki』楽しみだな。

623:マンセー名無しさん
05/12/16 10:14:52 j5vVrBRR
>>621
嫌韓流が売れたから出す。それだけでしょ。
半島人のメンタリティとは根底から違う

624:マンセー名無しさん
05/12/16 10:55:53 q2LXOhoh
【「反日」という甘えを断て ― 韓国民に告ぐ!!】
金文学(著) 祥伝社 2005/12
---

2002年に四六判で出た同名の本を文庫化したものですが、出版社からの内容
紹介に、なんと、あの山野車輪さんのコメントが入ってるではないですか!
ずいぶんエライ人になったんですねぇ。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

『マンガ嫌韓流』の山野車輪氏も絶賛! 
「正常な日韓関係のために必読の書である」
真の愛国者・金文学(きんぶんがく)の叫びを聞け!

●なぜ日韓の距離は縮まらないのか
●大国・日本に甘える韓国人
●「反日文学」というトンデモ本の1ジャンル
●韓国のナショナリズムはなぜ肥大したのか
●暴力大国韓国の知られざる実態
●21世紀版韓国人改造計画……

<正しい日韓関係のため、今こそ読まれるべき1冊 『マンガ嫌韓流』作者 山野車輪>
金文学氏は、前著「韓国民に告ぐ!」の出版によって、同胞達から親日派のレッテルを
貼られた方である。ご存じの通り、親日派というのは韓国では売国奴の意味を持ち、
社会的に抹殺されることを意味する。著者は、前著の出版後、実際に同民族から
糾弾や脅迫を受けたのである。
続編となるこの書の内容は、韓国内での病的な反日ナショナリズムの実態を克明に
描き出している。まずは韓国人に読まれるべき書であるが、私達日本人にとっても、
韓国人を知るために、そして正常な日韓関係構築にあたって考えるための材料と
して、必読の書であると言える。

625:他スレにもカキコしたけど
05/12/16 13:13:03 lg86xNGr
豊田有恒さんの「韓国が危ない」を読んだ。
ハン板のノムチョン大統領スレで語られていることが
コンパクトにまとまった本、という感じでよかった
現在の韓国がいかに北朝鮮に篭絡されているか、というのがよくわかり
背筋が寒くなる気がした。
ただ、チョット前の自分みたく、なんでもかんでも嫌韓、でなく、少し
韓国に興味が湧いて来たのも事実。今、自分は中国やベトナムに興味があって
いろんな本買って読んだりしてるけど、台湾、ベトナム、中国、のつぎくらいには
勉強の対象にしてもいいな、と思ったw
ハングルを学びたい、とは到底思えないけど
(機械言語みたいで見てると吐き気をもよおす)
ちなみに、大阪九条のシネ・ヌーヴォで「キルソドム」を10年ぶりにみた。
10年前は山口市で観たのだけども。今度観て、ようやく完全に意味がつかめた。




626:マンセー名無しさん
05/12/16 13:22:33 lg86xNGr
>>494
>生姜の仕事は、ひょっとしたら、
>生姜ほどに不当に幸運を得なかった在日同胞への
>「私はあなた方の同胞なんですよ」という
>言い訳めいたPRじゃないかという気がしました。

生姜は、北朝鮮の一部人民が冒した「金日成(なぜか一発変換)神格化」という愚と同様の
「在日朝鮮人歴史神格化」を、日本に於いて行おうとしている

627:マンセー名無しさん
05/12/17 10:02:38 c706MW4i
2005年秋に、岩波文庫の26点(33冊)の本が重版されましたが、そのなかに
金素雲(訳編)『朝鮮童謡選』がありますね。

628:マンセー名無しさん
05/12/17 19:37:40 twYpDUSF
歴史認識を乗り越える―日中韓の対話を阻むものは何か 講談社現代新書 1819
小倉 紀蔵 (著)
小倉先生が講談社現代新書に帰ってきました。歴史認識ってどういうこと?
特定アジアのいう歴史認識ってどういうこと?歴史を認識する日本人って誰のこと?
歴史を認識する主体は何?と、岡田英弘先生なら「あいつらのゆーところの歴史なんてもん
を相手にするだけ時間のムダムダ」と片付けてしまいそうですがさすがは哲学者の小倉先生は
日韓の対話をする前提条件を構築するために根本からまじめに思考をいたします。
「韓国は一個の哲学である」をお読みになったうえでぜひ。

629:マンセー名無しさん
05/12/19 14:33:03 UMj4XEnr
>>471
アマゾンのレビュー
URLリンク(www.amazon.co.jp)

630:一購読者
05/12/19 21:33:33 MEwU2fvt
現代コリア1・2月号の目次から

南北レーダー
 〔南〕反日三点セットで熱を上げる盧政権の真意
 〔南〕弱い景気回復への期待
 〔北〕北朝鮮食糧支援断る

焦点・論点
 動き出した日米の締めつけ 佐藤勝巳

特集 朝鮮半島の平和と安全は金正日政権の排除しかない
 北朝鮮国民を救うには「金正日政権」の崩壊しかない 安秉直
 崩壊する北朝鮮の情報統制 宮田敦司
 不安定化する朝鮮半島と日本の対応 西岡力

ネットで透る北朝鮮④
  ―衛星写真で見る超巨大地下施設入り口? ウラジミール
日韓企業のグローバル競争―自動車編② 林廣茂

〈連載〉
 アメリカはどう動くか(13) 島田洋一
 カフェテリア 狂騒曲 成美子
 冬扇房閑話(18) 浪費民族主義 田中明
 韓国メディアウォッチング(49) 野平俊水
 親日と愛国─『尹致昊日記』抄(15) 木下隆男
 救出運動レポート(72) 救う会全国協議会事務局

DATA 韓国保守系指導者一万人第二回時局宣言文

編集後記

631:マンセー名無しさん
05/12/19 22:19:04 eNWdCukL
日本の歴史に関する本で、韓国、朝鮮に関連した本というわけではないのですが、
こんな本が無いかどうかやお勧めについてなどここで質問してはまずいでしょうか?
極東板では、それらしいスレどころか質問スレさえないもので…。


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