■ハングル板の本棚■第11書架at KOREA
■ハングル板の本棚■第11書架 - 暇つぶし2ch450:マンセー名無しさん
05/11/19 22:55:22 dBU9n5Ew
昔からあるみたいだけど、こんな本があるんだな。
版元は、あの明石書店です。

『こどもがききました 日本は朝鮮になにをしたの シリーズいま伝えたい1 朝鮮侵略』
URLリンク(www.amazon.co.jp)

『こどもがききました 日本は中国になにをしたの シリーズいま伝えたい2 中国侵略』
URLリンク(www.amazon.co.jp)

451:マンセー名無しさん
05/11/20 08:33:05 16JbX0x3
今朝の読売新聞1面に、宝島社が『マンガ嫌韓流の真実!』の広告を出してるニダ。

「マスコミが沈黙した“嫌韓流現象”の正体!」「緊急大増刷中!!」なんて書いて
あるニダ。

しかし、どうして山野車輪氏の『嫌韓流』のほうは、広告掲載を拒否されたニカ?

452:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/20 09:57:52 OCh37qdH
冠をかぶった王を見たことありますか?
URLリンク(japanese.donga.com)
最近「国宝第1号の変更論争」で、あらためて国宝に対する関心が高まった時期であるだけ
に、この本には、いっそうの関心が集まる。著者は国宝に関する情報という骨組みに、小気
味のいい文体とエピソードという肉と血を付与し、国宝に生命を吹き込んだ。

単純な国宝礼賛ではなく、第1号の南大門(ナムデムン)から第308号の大興寺(テフンサ)
北弥勒庵磨崖如來坐像に至るまで、それらが国宝に指定された事情と歴史から、盗難・
掠奪、毀損・復元、にせ物論争とそれをめぐる詐欺劇に至る事情を紹介した。

第3章の国宝ミステリーでは、新羅(シンラ)金冠の実体、八万大蔵経をつくった人は何人
だろうか等、興味津々の話が展開される。「代表的な国宝を一つ挙げよと言われれば、
金冠だ。全世界に10点余りの金冠のうち、8点が韓国にある。…その昔の王たちは、本当
にこの金冠を使ったのだろうか。…金冠は生きている人のものではなく、死者のための一種
のデッドマクスだった。」

453:マンセー名無しさん
05/11/20 13:35:31 UCWnt+3c
>>382
読みたいニダ。
でも図書館にも置いてないし約8000円は高いニダ。
黄文雄先生が中韓関係だけに絞って本出してくれないかな。

454:マンセー名無しさん
05/11/20 15:19:09 UCWnt+3c
「東アジア反日トライアングル」をパラパラ読んでるけど、かなりアレな部分が多いな。

そして韓流の流行は韓国にも美男がいたという新たな発見をもたらしたのだ。
それは新大陸先住民発見のような驚くべき事実であった(中略)
これは日本の中華思想による日本人の東アジア侮蔑感が今日まで
続いてきたことの証左なのであり、また経済的矜持の低下による、その一角の
ささやかな崩落であった。
------------------------------------------------------------------------

工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工

455:マンセー名無しさん
05/11/20 15:22:29 UCWnt+3c
面白い部分も多いけどね

456:マンセー名無しさん
05/11/20 18:55:10 QnTBR5+J
>>454
一見するとえーって感じだけど、ヨンサマファンを見ればそういった指摘もありなんじゃない?
それまでは韓国に見向きもしてなかったんだからさ。
たとえそれが作られたブームとはいえ、実際に喜んでる人間がいるわけだし。

457:マンセー名無しさん
05/11/20 23:46:18 UCWnt+3c
分析としては0点だな

458:マンセー名無しさん
05/11/21 15:49:02 L4220C6g
韓国戦争後の日本人妻の苦しみ描いた小説『理髪師の女』
URLリンク(japanese.chosun.com)

36歳の若手作家チョン・ソンテの視線は、60年前の“敗戦”と光復(クァンボク、
日本の植民地支配から解放された日)前後に焦点を当てた。

しかしチョン・ソンテが掘り起こした過去史は、“被害者”韓国と“加害者”日本を
はっきり2つに分けることはできなかった。
植民地朝鮮を女性化、他者化する慣習的視線とも相反する内容だ。

長編小説『理髪師の女』(チャンヘ出版)でチョン・ソンテがひも解いたテーマは、
60年間韓国の地で生きてきた日本人女性たちの話だ。
「彼女たちは芙蓉会という会を結成しており、この小説を書くために数年前に取材
した時には、会員が400人を超えていました。
南大門(ナムデムン)市場と東大門(トンデムン)市場に身を隠して暮らす人がたくさん
いました」。
太平洋戦争が終わり、「植民地朝鮮」から日本人が引き揚げる際、夫が韓国人で
あったためにこの地に残らざるを得なかった日本人女性が少なくなかった。
惨めで、悲惨だったが、苦しみを訴える手段すらなかった日本人妻たちの60年間の
人生は、韓国近代史が生んだもうひとつの悲劇だ。

従軍慰安婦の女性に関する小説も書いたことがない状態で、在韓日本人妻の小説に
取りかかるのはどうかと負担が重くのしかかった。
1999年、2004年の2度にわたり、日本人妻たちを取材したチョン・ソンテは「愛国
主義と自民族中心主義、国家と個人、過去と現在がひとところに渦巻く、不可解な
体験をした」とし、「民族主義も他者と対話する方式の一つだ … 自意識が作用
しない民族主義は怪物だ」(「あとがき」で)と作家としての自意識を語っている。

459:マンセー名無しさん
05/11/21 15:49:31 L4220C6g
>>458 の続き)

小説の主人公は山田英子という日本人女性。芸者になるため6年間の修行を積んで
いた。

修行を1年残したある日、18の舞妓(芸者見習い)の身でありながら、朝鮮人青年キム・
テシクに出会い、恋に落ちた。
その結果、テシクの子どもを身ごもったまま、1945年玄界灘を渡る。
しかし、英子はキム・テシクに捨てられ、身を寄せる場がなくなり、京城(現在の
ソウル)の高級料亭北靑樓で三味線を弾きながら息子を育てる。
理髪師になり、世運商店街の片隅で30年余り暮らしてきた英子は、故郷同然の全羅
(チョルラ)南道のある塩田へ行き、寂しく息を引き取る。
英子をとりまく朝鮮(韓国)の男たち、女たち、そして息子が編み出す話は植民地が
残したもうひとつの記録だ。

チョン・ソンテは「日本人妻たちの人生は、一様に不幸だった」とし「韓国の夫と
子ども、ひいては日本の実家からも捨てられる人が大半だった」と証言した。
今となっては80を過ぎ、「落ち葉のごとく、命が尽きたにもかかわらず」今もなお
住民登録、戸籍、国籍などが整理されていない者も多いということを取材するうちに
知った。

「二重国籍を取得するための縁故者もなく、月20万ウォンの生活扶助を受けることも
できません。このため、今でも暖のない部屋で過ごすお年寄りがいます」

460:マンセー名無しさん
05/11/21 22:20:49 nDQok4AO
別冊宝島Real 068「追跡!平成日本 タブー大全Ⅱ」
第4章 インテリの虚像と実像
知識人:在日知識人「姜尚中」の妄言を笑う! 中宮祟

461:マンセー名無しさん
05/11/22 07:36:05 HU6Sv/SQ
URLリンク(blog.livedoor.jp)

マンガ嫌韓流2

さて「マンガ嫌韓流」ですが、累計で約32万部までいき、
書店にある在庫は約5万…今まであった返品は約6000部という
スーパーヒットを記録しています。
(ちょっと…わかりずらく書いてあるのは…まぁ大人の事情でね…あと聞いた話
なので裏は各自取ってくださいね)

そして弊社発行の「韓国人につけるクスリ」は約5万部。
書店での在庫はわかりませんが…弊社倉庫からの出庫は順調に消化しており、
多分…近々…再度重版がかかるかもしれません。

で、気になる「マンガ嫌韓流2」ですが…来年2月に発売を予定してるらしいです。

そして「コリアンジェノサイダーnayuki」は来年3月1日を考えています。
何故3月1日なのかは、各自調べてください。
で…売上の一部をとある神社に寄付しようと考えています。

まだまだどういった作りになるのか…見えてないところも多々あるのですが、
あまりの分量(普通の新書6冊分のテキスト量!)なので…、
多分3冊に分冊し、でかい新作を織り交ぜて、
そして「萌え」の要素を基本とした月刊発行の体裁になると思います。

(後略)

462:マンセー名無しさん
05/11/22 08:45:28 HU6Sv/SQ
フォーブス日本版1月号に

 サムスン、ヒュンダイモーター、ポスコ…
 脅威の韓流経営
 日本企業を凌駕する3つの戦略

 【選択と集中で狙う世界シェア】 巧みなマーケティングで世界一品目を拡大 サムスン
 【強力なリーダーシップ】 米国で「10年無料保証」を決断 ヒュンダイモーター
 【参謀組織と社員教育の重視】 海外研修や年10日の「生涯学習制度」を強化 ポスコ

 韓国勢の活躍で際立つ日本の弱点 不採算事業を「整理」し世界戦略を確立せよ!

という記事が載っている模様。

463:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:41:22 +/5ok57w
>>454-457
確かに韓流分析のくだりは、私も違和感を覚えましたね。

週末に読んだ二冊、連投します。
宿題はまだです。すみません。


464:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:42:51 +/5ok57w
隣りの日本人 韓国からは日本がこう見える
韓水山 徳間書店

ふと思い出して、本棚から昔読んだ本書を引っ張り出してきた。1995年出版の、
韓国人作家による日本人論である。思えば、当時から日韓関係は狂い始めていた。
日本人のほとんどは韓国の存在を忘れていたが、韓国では妄想逞しい反日論説や
反日小説が横行する一方で、文民政権下で北朝鮮との和解に関心を寄せ始めていた。

そうした状況下、著者は、たまたま訪れた京都で、典型的に生真面目な日本人女性の誠意に
触れたことの衝撃から、日本を知るために、日本で暮らすことを決断する。
それは「そのことによって、いっそう不幸になり、いっそう暗い結果をもたらすとしても、
私の中に私の日本を体得させたかった」というまでに真剣な態度であった。
そうして始まった四年半にわたる滞在生活の間、著者の知的好奇心は尽きることがなく、
能、歌舞伎といった文化の粋から雑駁な日常生活まで、実に精力的に日本を観察する。

このような著者の決意と、実践の努力は認めるものの、結果については首をかしげる点が多い。
核心に迫りつつ、常に数センチ的を外すもどかしさがある。著者があくまで韓国人としての
アイデンティティーに立脚して日本を評価するため、好意的であっても理解に限界がある
のだろう。同様の齟齬は、日本人が見る韓国にも起こるに違いないが。


465:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:44:06 +/5ok57w
〔続く〕
所で、この本を持ち出したのは、以下の文章を引用するためであった。著者が裏千家の茶道を
習うくだりである。
---
正座をするのにもだいぶ慣れてきた。秋であった。外は霧雨が降っていた。
七十四歳の老師匠が点てる茶を飲むために静かに待っていた。時折茶室の外のススキが揺れる
風の音が聞えてきた。雫の滴る音が寂かな茶室に忍びこんできた。師匠の点てた茶の香りで
身が包まれる思いだった。
そのときに初めて気がついた。
儀式としかいいようもなく、一分の隙もなく組まれた形式が意味するものは何か。禅の精神の
境地にたどりつくために、この厳格な形式が必要であったのだ。(略)茶会という茶道の形式は
結局は禁忌と禁制を通した解放であると感じたのだった。
---
言うだけなら誰でも言える言葉のようだが、外国人が体験から得た茶道の理解としては立派な
ものではないだろうか。同時に、韓国茶道なるものの胡散臭さを指摘する傍証でもある。

以上。


466:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:51:23 +/5ok57w
ある歩兵の日露戦争従軍日記
茂沢祐作  草思社

今年は、日露戦争勝利から百周年である。西暦1905年、明治三十八年、この年日本は、
有色人種は劣等人種にあらず、白人に勝利し得る能力と気概とを有することを、燦然と世界に
証明したのであった。近代化に取り組んでから、わずか38年間で達成した偉業である。
それから40年後、日本は敗れ全てを失う。その是非と批判はここでは避ける。
さらにまた60年後、紆余曲折はありつつも、日本は開闢以来未曾有の繁栄を成し遂げた。
この百年の栄枯盛衰を顧みよ。

とまあ柄にもなく大上段に書き出してみたが、本書は、そういった壮大な歴史を物語るもの
ではない。表題にあるとおり、徴兵に応じた一介の兵卒が、満州における従軍体験を綴った
私的日記だ。その史料的価値はいうまでもないが、当時の日本人の生の心情に触れられる点で
貴重な記録だ。

さて、その内容たるや驚くべきである。文体に薫る教養の高さ、近代的自我と武士道を
兼ね備えた精神の高邁さ、国を思う心、実に颯爽たる明治青年の気風ではないか。同時に、
ユーモアもペーソスもたっぷりの人間味。上等兵の階級にしてこの人格。なるほど、
これが夏目漱石と同時代の、日本人の知的水準の高さであったか。(私の文体もすっかり
感化されてしまった。)


467:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:53:22 +/5ok57w
〔続く〕
筆者は、二年にわたる遠征の期間、一日も欠かさず日々の出来事と所感を淡々と記録している。
過酷な行軍も、悠々たる宿営も、濡鼠のような野営も、激しい戦闘も、戦友の死も、作戦の
合間の閑寂も、営舎での悪ふざけも、上官への批判も、望郷の思いも、勝利も、凱旋帰国も、
一貫した文体で精緻に綴られる。著者は二度も被弾し負傷しているのだが、その描写も冷静だ。
近代人としての自己観察力の面目躍如なるかな。

当時の軍隊の事情も興味深い。日本軍は伝統的に兵站が弱いようで、前線では食糧確保には
相当苦労している。山で蕨や百合根を掘ったり、現地人から暴力的に鶏や豚を徴発したり、
勝手に畑に入り込んで豆やトウモロコシを取って食うなどの記述が至るところにある。
こればかりは日本軍の面目を損なう蛮行であろうが、支那人は、荒らされるのは作物だけ
だからロシア兵よりもマシだと評価した。また、戦闘場面では、時に赤十字旗を掲げて
臨時停戦とし、死者・負傷者を撤収し、旗を降ろして銃撃戦を再開する、など、ルールに
則った近代戦であったことが伺えた。

ところで、行軍途中の実見聞として、当時の朝鮮・満州庶民の風俗を記した箇所がある。
朝鮮の箇所をつぶさに引用しようかと思ったが、嘔吐をもよおすのでので止める。
例の如く、糞尿四散、悪臭紛々、悲惨の極みだ。支那人の生活も不衛生極まりないが、
暮らしは多少豊かだったようだ。自然に関しては、朝鮮満州どちらにも、山野に緑なき
殺伐を嘆き、改めて日本の風土の風光明媚なるを称えている。近代化以前に、
自然共生の知恵もないのが中華文明の一側面である。


468:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 12:00:20 +/5ok57w
お邪魔しました。

469:マンセー名無しさん
05/11/22 16:06:14 odUIj24q
いやあ、興味深い書評感謝であります。

470:マンセー名無しさん
05/11/22 18:29:11 PVWQIFrJ
北原氏の書評は読みやすいので助かるな。
この本は一丁買ってみるか。
あー、図書館にあるかな?

471:マンセー名無しさん
05/11/22 18:39:40 HU6Sv/SQ
【「在日コリアン」ってなんでんねん?】
朴一(著) 講談社+α新書 2005/11

嫌・嫌韓流! “在日一”の毒舌論客がタブーを崩す!
「隣人」たちが背負うこれだけのハンディキャップ!!
国籍、参政権、入居、就職……真の民族共生社会を阻む、ニッポン社会のこれ
だけの壁!!

現実はどうなのか。
私は、小説や映画も大好きだが、それ以上に現実が好きだ。
現実の中で起こる出来事や事件、あるいは人物のほうが小説や映画以上にドラマ
チックだったり、かっこよかったりするからだ。
私が本書で取り上げた在日世界や在日コリアンも、やはり映画や小説で描かれた
もの以上にかっこよかったり、かっこよくなかったりする。
でも、それが在日社会や在日コリアンの現実であり、すごさでもある。
また、在日コリアンを知ることは、日本社会を別の角度から点検する行為でもある。
在日コリアンが直面している課題は、日本人が直面している、あるいは日本社会に
突きつけられた課題でもあるからだ。
本書をできるだけ、多くの日本人に“食べて”もらいたい。

●芸能・スポーツ界の在日パワー
●日本経済を底辺で支える在日
●在日コリアンが参政権を求める訳
●日本人の在日に対する誤解
●日本国籍取得は在日にとって得?
●お粗末な在日旧軍人への対応
●見殺しにされる在韓被爆者
●朝鮮学校卒業生の受験資格
●外国人への入居差別はあきまへん
●切り崩される就職差別の壁

472:マンセー名無しさん
05/11/22 18:42:51 HU6Sv/SQ
【朝鮮半島を見る眼 ― 「親日と反日」「親米と反米」の構図】
朴一(著) 藤原書店 2005/11

体制危機のなか対米交渉に臨む北朝鮮。
南北共存のため米国から距離をとる韓国。
韓流ブームの中、北とは国交すらない日本。
対米従属を続ける日本をよそに、変化する朝鮮半島。
日本のメディアでは捉えられない、この変化が持つ意味とは何か。
国家のはざまに生きる「在日」の立場から、隣国間の不毛な対立に終止符を打つ!

473:マンセー名無しさん
05/11/22 18:48:52 TAUhZEP/
>>471
朴一か
ハン板住人としては
やっぱこの本
押さえとかないといけないのかな

474:マンセー名無しさん
05/11/22 19:56:58 VuZi4FOB
>>471

その本の帯に「嫌・嫌韓流」ってあったけど、本の内容は全然嫌韓流の反論になっていなかった。

475:マンセー名無しさん
05/11/22 20:34:34 +BB9IW8W
>>471
見るからに、馬鹿丸出し本みたいだが、
朴一知らないから一冊買ってみるかってところだなぁ。

しかし、最近、講談社はどうしたんだ。
生姜につづく在日フィーチャー第2弾か?

476:マンセー名無しさん
05/11/22 20:38:58 PVWQIFrJ
>>474
反ではなく嫌だからいいんでね?

477:マンセー名無しさん
05/11/22 23:58:28 RVvlXRzI
>>471
立ち読みしてみた
在日は全てが強制連行じゃないって記述があったけど
鄭大均が強制連行の神話出さなかったら
こいつ未だに在日は強制連行されたとか言ってたと思う。
あとキンキロウについての記述も
韓国での犯罪には一切触れられてなかった
どういった層に向けた本なのかがイマイチ分からん

478:マンセー名無しさん
05/11/23 04:15:50 HMc3KCxL
ネット上で公開されている『脱亜論』読了(という程長いものではないが)。
最近、「あなたのおっしゃるアジアって」ということで、
特定アジアという用語が広まりつつあるが、
この「脱亜論」が対象にしているアジアって
シナ(何故か漢字変換しない)・朝鮮の二国のことだ。
よく福沢諭吉の侵略論者としてのテキストとして出されるが、
内容を読んでみると、
「無法者や残虐な中国人や朝鮮人と同類に見做されるのはは堪らないから距離をとろうぜ」
という主張でしかないことが分かる。

福沢諭吉の真実 文春新書平山 洋 (著)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
確か、『脱亜論』が福澤諭吉のものではないことが主張されている本だったと
思うのだが、読んだ人のレビューを求む。
     ↓
この本を踏まえてのことらしい
     ↓
福沢諭吉のアジア認識―日本近代史像をとらえ返す 安川 寿之輔 (著)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
『福沢輸吉全集』21巻から、朝鮮・中国に関する発言を洗いだし、そこに貫流する蔑視と偏見、
帝国主義的指向を直視することにより、丸山真男はじめ先行研究がつくりだした"福沢神話"を
根底から打ち砕く問題作。

だそうな。

479:マンセー名無しさん
05/11/23 06:34:08 vorc+Pf+
>>477
韓国・朝鮮人のことをよく知らない人に対して、都合の良いことばかり並べた
んでしょ。

480:マンセー名無しさん
05/11/23 09:06:16 inTazHDO
イイヨイイヨー。
ここだけハン板じゃないみたいだ。
(´ー`)y-~~

481:マンセー名無しさん
05/11/23 10:20:13 HGGWIoEr
>>477
>こいつ未だに在日は強制連行されたとか言ってたと思う。

ということは、
それまでは、「在日は強制連行された」とか言っていた香具師?



482:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:41:29 Wzx3/m2L
>>471
その本、私も立ち読みしましたが、歯切れが悪い自己弁護にしか見えませんでした。
これから、在日は苦しい状況が続くでしょうね。

で、『在日』再読しました。
>>426さん、やっと宿題を提出します。


483:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:42:14 Wzx3/m2L
在日
姜尚中  講談社

本書は著者の自伝である。自伝の必然として、主観描写に終始する。本書を読む限り、
読者は一旦、著者の主観的世界に身を委ねる他ない。その主観が現実世界と乖離している場合、
読者は一種異様な精神の捩れと闘いながら読み進むことになる。

捩れとはこういうことだ。本書は、ある幻想を前提に書かれている。著者はあえてそれを明確に
していないが、その意図は明らかだ。即ち、強制連行や朝鮮人差別といった在日にまつわる
神話である。この神話を前提にする限り、本書は雄弁に「在日」の悲哀と苦悩を物語る。
だが、それらの被害者神話が虚構に過ぎない以上、また、著者が敢えてその神話を直接には
語らずに、帰還問題や南北分断の悲劇にすり替えている以上、本書の内容は、論理的には理解
困難な、詩的感情の吐露への追従として読まざるを得ない。

こうした詩的幻想の撞着は、内面の懊悩や思想的葛藤を語る場面においては、著者一流のレト
リックによって見事に糊塗され、ともすれば読者にも内在するであろう自己と社会との葛藤をも
呼び覚まして、深い共感すら覚えさせる。だが、ひとたび事実を語る場面となれば、その詩情は
神話の庇護を離れてあっけなく瓦解し、低俗な醜態を晒すことになる。


484:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:43:26 Wzx3/m2L
〔続く〕
具体例を二つ示そう。

その一:
著者が四、五歳の頃の思い出。熊本市の朝鮮人集落。養豚とヤミどぶろく製造で生計を立てる
人々。ある日、税務署の一斉摘発があった。著者の母親が激昂し、税務署のトラックに石を投げ
窓ガラスを割り、警察に連行された。程なくして帰宅。
これを著者は、「在日」のアウトローな存在、どん底の生活、行き場のない悲しみと怒り、と語る。
だが、法治国家日本において、密造酒製造は違法行為である。断固放置できない。
税務署トラックのガラス窓破壊は、器物破損と公務執行妨害だ。現行犯であるのに、
母親が罪を問われなかったのは、むしろ警察の温情というべきだろう。著者は法を語らない。

その二:
ドイツ留学の旅立ち。出国ゲート。出国管理官より「再入国許可証」がないので帰国できなくなる
旨を指摘される。手続きを忘れていたのだ。係官が「留学証明書」所持を尋ね、
それを元に大使館に連絡を取り、臨時の許可証を発行して、無事出国。
これを著者は、「在日」とは日本という籠の中のちっぽけな鳥に過ぎないのだと嘆き悲しむ。
自ら望んで籠に入ってきた過去を忘れて。
法治国家日本において 、外国人の出入国管理に厳正を期すのは当然である。担当係官は、黙って
出国させることもできた。にも関らず、書類不備を指摘し、機転を利かせて臨時書類を発行する
などは、異例の親切というべきであろう。これに対し、著者からは一言の感謝もない。
「再入国許可証」申請を忘れる失態などは、鄭大均が『在日韓国人の終焉』の中で指摘する
「外国人だが、外国人意識が希薄」な在日の姿そのものだ。この問題が帰化によって一瞬にして
消失する事実を著者は一言も語らない。


485:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:45:48 Wzx3/m2L
〔続く〕
著者の経歴を見ても、いかに日本が「在日」を暖かく処遇しているかは歴然である。大学卒業後、
恩師の計らいでドイツに留学し、帰国後はいくつかの大学に助教授・準教授の職を得て、東京大学
教授の地位を得ている。このことの幸運を著者は語らない。外国人にこれだけの機会を提供した
社会に対し、怨嗟の言葉しか持たない人間とはいかなる存在であるのか。

因みにドイツ留学期間、筆者は授業に魅力がないとして自室に引き篭もってしまう。イラン革命、
サッチャー新保守主義の台頭、朴正煕大統領暗殺、光州事件、といった歴史的事件を呆然と眺め
ながら、見るべき研究成果を得ないまま帰国する。結局、留学前から研究していたマックス・
ウェーバーに立ち戻るしかなかったのだ。「本場」で学ぶ機会を逸しながら。ウェーバーという
古典社会学理論で現代社会を斬る社会学者は、著者の他に類を見ない。あたかも、ケインズで
現代経済を語るようなものだろう。現在の地位など、国立大学の教授にもクォタ制あるのかと
思われる程の厚遇と思われる。

ところで、私は再三、著者が「何を語るか」よりも「何を語らないか」を問題にしている。
「強制連行」のような、明らかな言質を避けるのは知識人の保身として当然としても、
この「何かを語らない」態度は、あらゆる発言機会において共通した言論様式となっている。
例えば、国際情勢や歴史認識を語る場面においては、克明に事実関係を整理しては見せるし、
一応は問題の要点を絞り込んで見せる。だが、それに対し著者はいかなる解決案も提示しない。
問題の周辺だけを述べ、衒学的修辞法で華麗に修飾し、あたかも「何かを語っているかのよう」に
装ってはいるが、核心を求めてその装いを一枚一枚剥いでいけば、ラッキョウの芯のように
虚無だけが残る。

畢竟、姜尚中には、問題が白か黒かを問うてみればよいのだ。彼は問いに答えないだろう。
万語を弄しながら。

以上。

486:マンセー名無しさん
05/11/24 13:41:45 I4Mpi0il
( ・ω・)つ乙。
こういうのを見るたびに思うのだけど、つくづくメディアリテラシーというのは必要だなと思うな。
盲目的にマスコミや本などが与える情報を信じるのではなく、
本当かどうかを見る側が判断をするというのが必須なのだと思う。
ウトロの例を見るまでもなく、在日の問題にしても彼らの主張する差別なんて物は妄想に過ぎない。
日本人がヨーロッパに行っても就職は同等ではないのは当然で、日本における朝鮮人も同様だ。
もし一世が帰化して日本に溶け込むようにしていれば、きっと三世は普通の朝鮮系日本人として生きていられただろうに。
でも彼らは独自のコミュニティを作って固まって、帰化もせずに勝手に差別を唱えて権利を主張する。
おまけに強制連行だなんて言い出すとは、あきれた存在としか言いようがない。

487:マンセー名無しさん
05/11/24 15:23:14 DB+t/omd
>>482
歯切れ悪かったよね
今までのような 日本人に対する
贖罪意識に漬け込むような やり方は通用しないって 分かったのかな?

488:マンセー名無しさん
05/11/24 15:28:50 UoxHLts/
多分こいつは、左側の中で一番空気が読めてる。
他はチョッパリという身分に甘んじ過ぎ。

489:マンセー名無しさん
05/11/24 15:50:39 FLF26PyG
豊田有恒『韓国が危ない』PHP新書 2005.11.15 735円

既出かな?

この本によると、あと2,3年で韓国は、北朝鮮に併合される可能性が
あるってさ。
北朝鮮の工作員が韓国政府要人に多数入ってるってさ。
『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』にも、
それをうかがわせる記述あり。

さてさて、どうなる韓国?大量の韓国人難民が日本に来たらイヤだな。

490:マンセー名無しさん
05/11/24 17:30:31 qbeXVT1f
解放直後に米軍が撮影した写真集、日本で出版
URLリンク(japanese.joins.com)

日本の植民地時代に海外に散在した韓国国民が、解放直後に祖国へ帰ってきた
当時の姿を撮影した写真が見つかった。 当時韓国に駐留した米10軍第24軍団の
1945-46年報告書に載せられていた。 日本・中京大の浅野豊美教授がこれを
発掘し、最近、「故郷へ」(現代史料出版)というタイトルの写真集を出した。

中国から帰ってくる韓国人の写真70枚、韓国から去る日本人の写真30枚余など
計141枚が今回公開された。 報告書は米24軍団のジョン・ブリート中尉が作成し、
写真はウィリアム・ホズストック4等技術兵が撮影した。

491:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 17:32:31 Wzx3/m2L
>>487
様々な史料の検証を通じて、確実に在日やサヨクの言論空間は狭まっているはずですが、
どうも、まだサヨクも在日も、危機的状況にあるという認識がないように思います。

薄々思うに、彼らは、自分達の「正義」の前には、事実すら変えてよい信じている
ふしがあります。朝日の捏造体質が代表例ですが。
極論すると「イデオロギーは事実に勝る」という哲学、あるいは宗教かな、と。

近年、特定アジアや在日の神話は、ほぼ崩壊しているにも関わらず、一向に論点を
変えないのは、ここに原因があるような。

だとすると、私たちは議論では事態を変えられないかもしれません。
何というか、ある種、宗教戦争のようなアルマゲドンを戦い抜かないといけない。
それは、理路整然とした議論ではなく、醜い戦争であって、誰にとっても決して
愉快ではない、けれどもそれに勝利しない限り、新の平和は訪れないような、
いや~な予感がする今日この頃です。


492:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 17:34:16 Wzx3/m2L
>>491
生姜を読んだせいか、文体が生姜になっていますね。これだから...

493:puku
05/11/24 17:49:45 5TcBPcpe
489っのやふなる
ぷんでんのすちょうすなるところぃの未来とい成るねあら、
難民
なっぢお出ネイ来ない。
ヨカッタネ。
(南はんとう人間哀れっつゆうゆ視点はむしするとしたやらば だが 嗚呼あしかしボクはまだかれらをヒトとしちぇ見ようとするのだ

494:426
05/11/24 22:48:23 uZjHer/Q
>>483-486
ありがとうございます。そして苦行お疲れ様でした。
生姜の絡みつくような気色悪い靄が晴れる思いです。
今までその靄の正体をはっきりさせることが出来なくて
いらいらさせられてたのですが、
根本のトリックが「何を語らないで済ますか」だったとは、
書かれたもののロジックを追っていたのでは、捉えられなかったはずです。

生姜の仕事は、ひょっとしたら、
生姜ほどに不当に幸運を得なかった在日同胞への
「私はあなた方の同胞なんですよ」という
言い訳めいたPRじゃないかという気がしました。




495:マンセー名無しさん
05/11/25 01:28:40 UyT/fKO2
>>493

ハン板暦長いのですが、未だにpukuタンの書き込みが読めません。誰か翻訳してちょ。

496:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/25 09:51:04 7L/qey+P
>>494
宿題、合格ですか。ありがとうございます。
確かに苦行でした。
書評としても、一言「クズ」で済むことに万語を弄したと思います。

私には、読書家としては致命的と思われる悪癖が二つあります。
一つは、どんな内容であれ、一旦は、著者ないし作中人物に感情移入すること。
一つは、黙読であっても、声に出して読む速度でしか読めない。よって、読むのが遅い。

生姜のような「詩的」な文章は、私にとって感情移入しやすいのです。
後が大変なことになります。塩野七生で解毒中です。

>>495
>>489 のような、豊田の主張するところの未来と成るのなら、
難民など出ない、来ない。
よかったね。
(南半島人が哀れだという視点は無視するとしたらば、だが。
 嗚呼、しかしボクはまだ、彼らをヒトとして見ようとするのだ。)

でしょうかね?

497:マンセー名無しさん
05/11/26 10:29:44 LjXdOXrT
朝鮮亡滅を読んだので抜粋


「朝鮮は数百年間、始終顔を西に向けたなりで、外国軍の侵入を受け、亡国の危機に
さらされたことも数多かったけれども、模範を仰ぐ中国の心服を裏切ったことは、ついに
一度もなかった。アイルランドは、イギリスの支配下にあっても「自由な魂」を持ち続けた
といわれるが、おそらく朝鮮についても同じことがいえるだろう。朝鮮は日本の支配に屈し
はしたものの、「魂はあくまで中国へ」で押しとおした」

「船の甲板から眺めるかぎり、朝鮮の風景はいかにもパッとしない。だから、観光客の大部分
が帰国して、この朝鮮という国は不毛で、樹木も生えていないところだというわけだ」

「貧民の中には犬の肉を食う者がいるし、この美味の犬肉を食用に供する専門店がソウルに
あるのを、私たちは忘れはしない。私たちは、宿舎の裏庭をひそかに嗅ぎ回っていつ犬を射殺
したことがある。門番は犬の死骸をあっという間に片づけ、病気という理由をいって二~三日引き
こもった。それが過ぎてどうやら姿をみせると、彼は恥ずかしそうな笑を浮かべ、胃のところに
手を当てながら、どうも年をくった犬は何の役にも立たないようですな、と自信をこめていってのけた」

498:マンセー名無しさん
05/11/26 10:31:01 LjXdOXrT
「朝鮮人の特性は、その誇り高さだ。朝鮮人ほど、外観をととのえるのに夢中になる民族はない。
ヨーロッパの上流社会に、どんな方法を講じてものしあがりたい、と思っている一人の成金の場合
を想定してほしい。朝鮮人の大多数がそのままその姿に合致するのは、いったいどういうことなのか。

自分の知的水準を引き上げ、精神世界を拡大しようという努力があわれにも無いくせに、
社会的地位を高めようという激しい欲望だけはある。自分のものでなくても、少しばかりの金を自由
に動かすことができるとか、何人か働くのを監督するとか、ともかく物の面、金の面で人間を支配で
きるような立場になると、おしなべて有頂天になる

有力者になる、あるいは名声を博すというだけで、まるで逆上してしまい、ますます尊大な
態度をとるようになる。朝鮮人特有のこの感心できない性向が、実は企業、あるいは教育、宗教の
分野で、朝鮮人を登用するさいに起こる、ごたごたの原因の一つなのである」

「朝鮮人は本当に怒ると、正気を失うといえるかもしれない。自分の生命などどうなってもいいといった
状態になり、牙のある動物になってしまう。口のまわりにあぶくがたまり、いよいよ獣めいた顔つきにな
る。遺憾なことだが、この怒りの衝動にわれを忘れるといった悪癖は、男性だけの独占ではない。
それに捉われた朝鮮の女は、ギリシャ神話の三女神を打って一丸としたような、すさまじい狂暴さを
発揮する。女は立ちあがってひどい大声でわめくので、しまいには喉から声が出なくなり、つぎには猛烈
に嘔吐する。神経錯乱に陥るこうした女たちを見るたびに、私は、どうして脳卒中で倒れてずに済んだの
かと不思議に思う。どうも朝鮮人は、幼少のときから自分の気分を制御する術を学ぶことがないらしい。
子どもも親を見ならって、自分の気にいらないことがあると、まるで気が狂ったように大暴れして、結局、
我意を通すか、それとも長くかかって鎮静にもどるか、そのいずれかに落ちつく」

499:マンセー名無しさん
05/11/26 10:31:57 LjXdOXrT
「動物がひどく苦しがっていることが判るときでさえ、一般の朝鮮人
はまったく関心を示さない。道路に病気に罹った猫や、びっこの犬や、怪我をした鳥など
がいると、子供も大人も老人も手に手に石や棒を持って、この哀れな動物をいじめ殺してしまう。
彼らは、虫をつかまえると脚や羽をもぎとって、その虫が妙な動きをするのをみて、大喜びをする。
トンボやカブトムシは糸で結えられ、その糸の長さだけ飛んだり這ったりすることは許されるが、す
ぐ手元に引き寄せられてしまう。軒先きの巣から落っこちた子スズメは、つぎからつぎへと人手に
渡り、十分に生えそろわぬ羽にいろいろな色を塗りつけられ、結局は、体力つきて死んでしまう。

路上で不運な犬が首に縄をつけて犬肉店にひっ張られていくとき、
子どもの群れがガヤガヤ騒ぎながらそのあとについていく。かわい
そうな犬が首を絞められ、最期のあがきをするのを見たいという
期待に胸をふくらませている子どもたち」

500:マンセー名無しさん
05/11/26 10:33:11 LjXdOXrT
「生まれはいいが金銭には関心がないといった貧乏紳士には、ほとほとてこずる。
私はかつてそのような人間と知合いになった。その男は、ひどい貧乏だから何か
仕事をさせてほしいといってきた。彼はいわゆる紳士で、単純肉体労働をやる気は
さらにない。そこで私は、地図に毛筆で色塗りをする仕事をあてがった。これなら
紳士にとって何ら恥ずかしい仕事ではない。ところがこの先生、私の家にやってくる
なり、薄暗い隅にひっこんで仕事はするものの、自分が仕事をしているのを他の知合い
に知られたくないために、ありとあらゆる策を講じる。

私は彼に前払いしてやったが、まもなく彼は仕事を怠るようになり、あまつさえ手当を
引き上げてくれといってきた。私が前払いした分だけは仕事をしてくれなくては金は出
せないといって断ると、彼は大いに腹を立てて私の家から出て行き、近所の家に立て
こもって、いまにも餓死しそうだといった手紙をつぎからつぎへと書いて寄こすのであ
る。そこで私は、餓死したければ勝手に餓死すればいい、働く気があるなら金は払うが、
自分勝手なことは許さない、答えてやった。私が最後に受け取った手紙は、自分がもう
すぐ死ぬが、こんなにむごくあしらったことを後悔させるために、墓の向う側からあらん
限りの力を振うから覚悟しろ、といった趣旨であった。彼は死んだと思う。しかし十五年
前のことになるが、私は自分の措置に後悔していないけれども、いまもって、私の家に
いたときのように、彼の魂は薄暗い場所をさまよっているのではないかと不安である。
これは、やや極端だが実例であって、朝鮮に住む外国人ならほとんどみな同一のこと
を経験しているに相違ない」

501:マンセー名無しさん
05/11/26 13:03:32 6E5jHQoz
>>498
>自分の知的水準を引き上げ、精神世界を拡大しようという努力があわれにも無いくせに、
社会的地位を高めようという激しい欲望だけはある。

[世界の中に 韓国 当然 存在する]
URLリンク(j2k.naver.com)
外国に 出れば もうちょっと 水準の高い 人々と 対話を 頼む.

ワールドカップを 行って 世界10位圏の 経済力と 貿易量を 保有する 韓国を

聞いて見るのも できなかったと マルハンデで どの 人取り扱いや あうか?

いくら 国際関係に 粗暴\で 孟夏なら そのように 言うか?

彼ら 国家の 未来は ないと 見える.

502:マンセー名無しさん
05/11/26 16:14:16 iReDADnG
鄭大均って在日知識人からしてみれば
邪魔な存在なのかな?

503:マンセー名無しさん
05/11/26 21:36:02 6QFeE0vb
>>432
創刊号がコンビニで売ってたので買ってみた。
雑誌のコンセプトは「海外1000メディアから発信されるニュースを厳選!」

結論から言うと、ハン板的にはあまりおいしくない。
何故なら、紹介だけなら、今はネットで韓国メディアの日本語記事が読めるからだ。

記事は>>432に挙げられているものの他に

※ジャーナリズムの現場から ナム・ムニ(韓国「時事ジャーナル」)
 北朝鮮の後継者問題
 沈黙せざるを得ない金正日の「胸のうち」

※「世界が見たKOIZUMI」中 キム・チャンヒャク(韓国「東亜日報」)
 忠臣蔵に心酔する小泉の独りよがりな「義」

※「国境を越えたHARUKIの世界」中 チョ・ジャンレ(韓国「京郷新聞」) 
 言葉の一つ一つが体に刻み込まれる

504:マンセー名無しさん
05/11/26 21:58:46 6QFeE0vb
>>503続き
では、韓国の絡むネタで他の国はどう報道されているかを知る点ではいいか
というと、ここにも落とし穴がある。
取捨選択する記事で、バイアスをかけることが出来るからだ。

例えば、小泉特集の10・15靖国参拝に関する紹介記事。
中国の「人民日報」はともかくとして、
台湾からは肯定的評価のものが2chで紹介があったと思うが、
どういうわけか「中国時報」による批判&分析記事である。
そして、フランス「ル・モンド」による憂慮記事で〆る。

これでは、海外記事にかこつけて靖国参拝反対の表明でしかない。

しかも、出だしは、ニューヨークタイムズ紙、
また大西ブーメラン「無意味な挑発」記事によるこきおろし。
(もっとも、ここでは、大西の名前は出てこない)

しかし、意外な拾い物もあることはある。
フランス「ル・ボワン」紙の記事
※至高のピノ・ノワール
 ロマネ・コンティ
 神の降り立つ葡萄畑

505:マンセー名無しさん
05/11/26 22:49:09 9fKynJVc
教えて君で申し訳ない。
電子書籍になって、フリーで手に入るもので、お勧めがったら教えてください。
和文、英文いずれかで、お願いします。


506:マンセー名無しさん
05/11/27 12:21:16 urrdVVQo
安本美典(著)『大和朝廷の起源』(勉誠出版 2005/7)って本があるんですが、
この本は、記紀に記された神武天皇の東征神話は史実である、ということを述べた
ものだそうです。

507:マンセー名無しさん
05/11/27 21:52:36 wT8OUh1w
若干スレ違いですが、小川和久の『日本の「戦争力」』という本がなかなか良い本でした。
韓国や北朝鮮の軍事に関しても理解を分かりやすく深められます。

508:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:38:29 aVNYIxUt
白丁です。毎度お騒がせします。

>>431さん、お待たせしました。レポート提出します。
『日本帝国の申し子』は、ガチガチの専門書なんですね。
私には歯が立ちませんでした。消化不良ですが、ご容赦ください。


509:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:39:59 aVNYIxUt
日本帝国の申し子
カーター・J・エッカート  思草社

本書は純然たる学術書である。荷が重い。概要については、カバーに端的な紹介文があるので、
それを丸ごと引用する。
-
日本統治の経験は朝鮮の工業化にいかなる影響を及ぼしたのか。それは戦後韓国・朴正煕政権
時代の脅威的な成長とどのようにつながっているのか。朝鮮史研究の第一人者、ハーバード大学の
エッカート教授が、史上初の朝鮮資本による大規模企業「京城紡績株式会社」の発展と拡大、
そしてこれを経営した高敞(全羅北道)の金一族が産業資本化として成功を収めるにいたった
プロセスを精緻に検証。日韓近現代史における最重要のテーマである日本の植民地統治の「遺産」を
始めて公正に評価し、米国で高く評価された労作。日韓近現代史に根本的な書き換えを迫る、
真に革新的な研究!
--
「根本的な書き換えを迫る」はセールスコピーと思うが、1991年時点では、まだ本書の主張は
衝撃的だったのだろうか。

また、巻末には、木村光彦教授による解説文が掲載されている。素人が駄文を並べるより、
これを全文引用すれば事足りるのだが、あえて以下に、自分の言葉で要約を試みる。

一般向けの歴史書は、ほとんどが政治史および軍事史である。それに対して本書は、もっぱら経済
分野を扱う。官対民の狭間で、朝鮮の近代化と共に出現した、朝鮮人の資本家階級が主人公で
ある。
結論は以下の二点。
1.朝鮮の資本家は、利潤追求という資本主義の本分に徹した。その際、最も効率的な手法と
して、日帝の威光を背負いつつ、民族主義の皮を被って、朝鮮・満州市場に君臨した。
2.光復後の韓国の経済発展は、日韓併合時代の資本主義の有り方を踏襲している。技術導入、
原材料供給、生産財供給を日本に依存するパターンは酷似している。


510:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:41:08 aVNYIxUt
〔続く〕
私には学術的検証ができないので、以下、素人が専門書を如何に自身の興味に引き寄せて
読んだか、という忘備録として記す。

一つ、日本式の経済侵略の手法は、昔も今も、顧客にとって抗いがたい魅力がある。
京紡前会長・金容完の談話:
「八木商店の経営者達は京紡の経営者にとてもよく似ていました。どちらも名門の出であり、
誠実で意欲的な人達でした。利益を追求するだけでなく、取引先も大事にしてくれました。
なにより助かったのは快く信用貸しをしてくれたことです。資金繰りが苦しければ掛け売りで
品物をまわしてくれましたし、問題を抱えているときは必ず手を差し伸べてくれました。
あの社長には本当に世話になったものです」 これは今も変わらぬ、典型的な日本の商社の
姿である。これを侵略というなら、何とも抵抗しがたい侵略ではないか。

一つ、日本の西洋模倣は、昔も今も、オリジナルを凌駕する。
明治初期、日本の繊維業界はイギリスを模倣した。紡績機械はプラット兄弟会社から輸入し、
同社から技術者を招聘して技術習得に勤めた。しかし、1926年に登場した豊田式自動織機は、
生産性を圧倒的に向上させ、世界のトップに立った。プラット兄弟会社は豊田式織機の欧州地域に
おける独占製造・販売権を契約し、豊田の社員が技術指導にあたった。

一つ、韓国の工業製品の品質は、昔も今も、日本を超えられない。
京紡は、日本の技術指導を受け、日本製の紡績機械を導入したが、品質は日本製品に及ばな
かった。朝鮮南部では、朝鮮人商人も東洋紡などの日本ブランドを好んだため、京紡製品は全く
売れなかった。京紡はやむなく、価格重視の朝鮮北部農村地帯や満州を主要市場とした。

一つ、経済学的視点では、大日本帝国の国策は必ずしも一枚岩ではなかった。
軍国主義は、経済政策においては社会主義計画経済と共通する国家統制経済を志向する。
これは、帝国主義的な対外進出を後押しする、経済圏の拡大と新市場の獲得という資本家の要請と
は一致しない。軍部と資本家の間には、常に軋轢があった。極言するなら、帝国主義は、その
手段として軍国主義を採用しようとするが、軍国主義は帝国主義を政策的に蝕むという構造的
矛盾を抱える。


511:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:50:46 aVNYIxUt
〔続く〕
ところで、著者は客観公正な立場を取ろうとはしているが、日帝であれ米帝であれ、帝国主義を
悪とするイデオロギーは堅持しており、それが本書を読みにくいものにしている。例えば、南北
朝鮮の歴史学会が偏狭な民族主義に毒されて不毛な歴史研究を続けていると嘲笑しながら、日帝
政策の搾取面をことさらに強調したり、創氏改名を強制と断ずるなどの揺らぎを見せる。
帝国主義は当時の時代的限界として、善悪評価を放棄した方が論旨は冴えるだろう。

悲しむべきことだが、韓国では、本書は未だに翻訳出版されていない。日本の植民地支配を美化
正当化するものと受け止められているからだ。学術書すら直視できない学会が存在する国である
ことを、改めて憂う。

以上。

512:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:52:25 aVNYIxUt
「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか
大塚英志・大澤信亮  角川書店

いきなりですが、今回の書評は、本書の文体を模倣します。ご覧のとおり中途半端な口語体です
が、それは、大澤の資料を元に大塚が語ったものを、大澤が書き起こして大塚が加筆するという
執筆形態によります。特に「です・ます」と「ない」が混在する不快な文体が特徴です。

私は本書を、以前ここで紹介した浜野保樹の『摸倣される日本』への反論として読んでみました。
直接の引用こそないものの、浜野は何度も登場し、浜野の主張、というか、立場に対し、激しい
反発を露にしているからです。

著者らは二人とも、自他共に認める左翼であるわけですが、イデオロギーとは別に、大塚が制作
現場の人間であることによって、論説が一定の説得力を持っているところが本書の魅力です。
私は「神は現場に宿る」と信じる現場主義者でして、著者らが現場感覚に基づいて発言する部分に
ついては共感を覚えます。

その歯切れ良い発言を引用します。
--
まんがやアニメに日本経済や文化を託すほどにバブル崩壊後の日本は経済的にも精神的にも
追いつめられてきただけの話であって、経済が今少し上向きになれば「萌え市場」がどこかの
シンクタンクの試算と称する数字が八八八億円でしたっけ、「日本経済新聞」読むような人々が
そういう数字がつい気になってしまう、そういうみっともない空気もあっさり忘れ去られて、
やっぱり不動産だよね、株だよねという話になるはずです。
--
ぼくにとってサブカルチャーが「国家」に認知されたらおしまいだっていうのは(後略)
--
本書はこの「ジャパニメーション」国策化に、放っといたところで自己崩壊するよっていうのが
正しい予測だとしても、やっぱり、こっち側からきっちりと冷や水を浴びせたい、というのが
目的だといえます。
--

513:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 10:54:18 aVNYIxUt
〔続く〕
要するに著者らは、国家権力が、金欲しさに、解りもしねぇくせにオタク文化を利用するんじゃ
ねぇよ、と反発しているわけです。この気概は大いに結構です。国に生存を頼るような文化は
お終いです。

しかし、では何故「ジャパニメーションは敗れるのか」という問いに対する答えは「敗れるべき
だから敗れるのだ」というお粗末な、例によってサヨクに共通の、結論ありきの論法で語られる
わけです。

まず著者らは、論理背景を明らかにするということで、日本のまんが史を丹念に辿り、記号論や
ら、リアリズムやら、肉体性やら、言論統制やら、兵器描写技術やら、様々な観点で「まんが」の
発展を分析します。そこでは「まんが」と政治との関係が強調されます。特に戦時下、体制翼賛の
方便に盛んに利用された例を重要視します。「まんが」は今でもプロパガンダを代弁する技術で
あることを「まんが」に携わるものは知っておくべきだとまで言うのです。その証拠に「嫌韓流」
を挙げています。一方で、他の芸術分野との関連は、文学と映画に若干触れる程度です。
「まんが」も思想史の一部であることを、また、映画も文学も絵画も、その他、あらゆる表現手段
と媒体がイデオロギー表現の舞台であることを忘れています。それはピカソの「ゲルニカ」や、
戦時下ハリウッド映画「カサブランカ」を想起すれば明らかです。「まんが」のみがプロパガンダ
喧伝の使命を負うかのような物言いは、自意識過剰でありましょう。


514:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 11:01:02 aVNYIxUt
〔続く〕
また、現在のナショナリズム的文化論において誇らしく語られる「ジャパニメーション」の国際的
地位については、歴史的にはディズニーの摸倣として発生しただけだし、現在は、日本に移植した
アメリカ文化をハリウッドが回収しているだけなんだよ、と著者らは言います。また配給に関して
何のパワーも持たない日本の現状を示し、ビジネス戦略としてはハリウッドの前に平伏すほか
ない、と断言しています。例えば『千と千尋の神隠し』が、数々の映画賞受賞にも関らず、興行
成績は大失敗であったことなどを例にあげ、米国におけるアニメ興行は、日本における「韓流
熱風」ほどの実体もない、と切り捨てます。そして近い将来は韓国が、いずれは中国が、日本に
代わるコンテンツ供給源としてハリウッドに回収されるだろうと言います。著者らにとって、
「まんが」は文化ではなく、労働集約産業のようです。これが制作現場の人間が言うことですか。

同時に、こでも著者らは、まるでかの国の人々のような誤謬を見せます。ディズニー/ハリウッド
が起源だから日本のアニメは日本固有の文化ではない、あぁそうですか。反論を語れば幾らでも
語れますが自明なので略します。ハリウッドの「回収」作業にしても、「回収」に頼らなければ
ならないほど、ハリウッドの資源が枯渇している認識は著者らにはない。

一方で、ハリウッドの予算確保の仕組みや配給利権の強大さに対して、日本に勝算がないのは
明白です。アニメ輸出ビジネスの実体のなさ、見込みの甘さは、著者らの言うとおりだと思い
ます。対米戦略のお粗末さは、日本の政治の悪しき伝統です。こんなやり方なら負けてしまった
ほうがいい、という著者らの気持ちはわからなくもありません。しかし、勝つために何をすべきか
という考えが微塵もないのは、情けない敗北主義です。結局「なぜ敗れるか」ではなく「敗れる
べきだ」というのが本書が言いたいたいことなのです。愛国を装う売国です。


515:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/28 11:04:31 aVNYIxUt
〔続く〕
著者らは最後に、呆れ果てる棄て台詞を吐いて筆を置きます。それを引用します。
--
たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。しかし、戦後のまんが/アニメ史は、戦争という
経験のなかで達成された倫理を内包しています。それは、ぼくらの表現が唯一、ハリウッドから
自立し得た部分です。ハリウッドはそれを簡単には回収できない。(略)この倫理の敗北だけは
あってはいけない。
--
この「倫理」とは何だと思いますか? 答えは、まんが史の振り返りの中に紛れ込んでいました。
それは手塚治虫の「アトム大使」に見られたヒーローの《武装解除》でした。正義の味方として
戦うロボット=兵器ではなく、和平交渉の任にあたる大使として描かれたことが「理念としての
戦後民主主義」の表象だというわけです。これは石森章太郎において、敵兵器であったサイボーグ
009や仮面ライダーが正義の味方に転向したことで、つじつまを合わせながら継承されていると
言います。強引です。

人類史上、倫理に従って武装解除した国家/軍隊など一つもない。武装解除とは、敗者が選択の
余地なく命令されて行うものです。倫理の関与する余地などありえない。「武装解除の敗北だけは
あってはいけない」という言葉は説明不可能です。こういう人達が担っている限り「ジャパニメー
ション」はなぜ敗れるのか、よくわかりました。

以上。

516:マンセー名無しさん
05/11/28 14:09:37 pxNKfuFb
敗れるも何も…。
そもそもサブカルチャーなんだから、そういったイデオロギーとはまったく関係のないところで活動しているんだしねぇ。
もしやぶれたとしても必要とされている限り文化としては残り続けるし、著者はなにをして敗れるというのだろう。
受益システムなんて物は改善すれば済むだけの話で。
そもそもハリウッド映画だって昔は二束三文で海外に売っていたけど、最近は認知されてきたので高く売れている。
日本のサブカルチャーも昔はただ同然だったけど、最近は作品によっては引く手あまたで価格が高騰してきている物も出てきた。
それだけの話なんだけどね。

517:マンセー名無しさん
05/11/28 23:47:18 WgsGc+C6
>>512-515
意地の悪い見方をすれば、
大塚英志の商売的にもスタンス的にも「敗れて」もらわなければ困る事情もあります。

もともと民俗学の出で
「物語には型があり、これを利用して基礎の訓練を積めば、
 物語をシステマティックに書くことが出来る」
という主張の実践として、例えば
『物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン』(朝日文庫)
『キャラクター小説の作り方』(講談社現代新書)
といった著書があり、その中で、
ハリウッドのシナリオ製作法の教本を賞賛しています。

>「まんが」は文化ではなく、労働集約産業のようです。

まるでライトノベルの労働集約産業化といえなくもないですが、
(アメリカの模倣とはいえ)著者なりのコンテンツ戦略と言えるかもしれません。

>たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。
これをどう論証したのか、すごく気になる。


518:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/29 08:14:41 YBLxMFTw
>>517
> >たしかに日本のまんがはハリウッド起源です。
> これをどう論証したのか、すごく気になる。

視覚的には、映画的な作画の技法やら構図やらいろいろ述べています。
端的にはミッキーマウスのパクリの絵をいろいろ提示して、これが証拠だと。

毒気は少ないし、内容も薄いので、すぐ読めると思いますよ。

519:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/29 21:57:17 ETD78dXD
タイで小説『宮廷女官チャングムの誓い』が大人気
URLリンク(japanese.chosun.com)
地上波放送で『宮廷女官チャングムの誓い』が放送されているタイで、同作品の小説が
人気を集めている。

 28日、聯合ニュースの報道によると、タイ版の『宮廷女官チャングムの誓い』の小説
全4巻中、第1巻を発売したところ、発売3週目で12万部の売り上げを記録した。

 既に第8刷に増刷されており、第2巻に続き、3巻、4巻も相次いで発売されている。

 28日、バンコクの某デパートで行われた出版記念イベントはバンコク市民300人余が
集まるなど、大盛況の中で行われた。

520:マンセー名無しさん
05/11/30 02:15:34 dnXGDtG0
北原さん相変わらず乙です。

大塚英志は社会学的・民俗学的な見地でのサブカル評論はそれなりに読む価値があると思っていますが
そこに国際的な視野を挿入した途端に冷静さを失い、サヨクとしての悪癖に蝕まれてしまいますね。
サヨク病とはやはり恐ろしいものですなぁ・・・
しかしこんなんが現場に居たら作るほうも大変だ。

521:マンセー名無しさん
05/11/30 20:10:02 HVUKe6Gy
読売に面白そうな書評が
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

『柳生薔薇剣』
荒山徹
出版社:朝日新聞社

ry)

 故国朝鮮との縁を断ち切るため、1人の女性が鎌倉東慶寺に駆け込んだ。
秀吉の朝鮮戦役の際、日本に渡った美貌(びぼう)のうねを強制帰国させようと
する朝鮮使節団と幕閣の土井利勝。時の将軍家光の意を受けて阻止しようと
する柳生但馬守宗矩。物語はうねの争奪戦を縦糸にしながら、さまざまなドラマ
で彩られていく。

ry)

 日朝関係を被害者と加害者という善悪二元論で裁断できないことも教えてくれる。
文禄・慶長の役で日本に渡った数万の朝鮮人の多くは、「両班(ヤンバン)」という
貴族階級が支配する李朝朝鮮の極端な身分差別から逃れようとしたのだ。

 2代将軍秀忠の言葉は今に通じる。自分の意に反し、朝鮮使節団の要求を断固
はねつける家光を「天晴れ至極」と褒めながら言う。「父たるわしが、子に教えられた
思いぞ。卑屈と善隣友好を混同してはならぬ、とな」

522:マンセー名無しさん
05/12/01 02:18:52 eNdE+xSI
>>521

>評者・橋本 五郎(本社編集委員)




あれ?関川夏央が似たようなことを書いてたという記憶が...同じ本の書評だからか?

523: 
05/12/01 03:08:56 UKi01rwf
『大阪「鶴橋」物語』 現代書館 藤田綾子著

日本の中の朝鮮といわれるごっちゃごちゃの鶴橋をその生い立ちから
今にいたるまでを描いてあります。6年前に一度行ったことがあるだけ
の私などには読んでて楽しい、おもしろいというものでもありませんが
馴染みのある方にとっては感慨深いものかもしれません。
怖いもの見たさで興味のある方はどうぞ・・・。

524:マンセー名無しさん
05/12/01 12:43:46 aCr4vLG2
櫻井よしこ氏の『韓国狂乱』ですが、セブンアンドワイの『韓国狂乱』のページには
「1月下旬」発売予定って書いてありますね。
URLリンク(www.7andy.jp)

文芸春秋から、今月は、こんな本が出るみたいです。
---

【「冬ソナ」にハマった私たち】
林香里(著) 文芸春秋 2005/12/16

冬ソナ・ブームは「近くて遠い国」をどう変えたのか。
ファンの声からわかった日本の女性が「ヨン様」と「韓流」に魅了される理由。

一大ブームを巻き起こした韓国のドラマ「冬のソナタ」。
そのファンの中心は中高年女性です。
なぜ「冬ソナ」にこれほど多くの日本人女性が魅了されたのでしょうか。
著者が1000人を超えるファンに「好きな理由」を問うてみると、やや過熱気味の
テレビや雑誌の報道に見られる「ミーハーなオバサン」というイメージとは違った
意外なファン像が浮かび上がってきました……。
日本の中高年女性の本音がわかります。

525:マンセー名無しさん
05/12/01 17:17:13 GHesyKTJ
>>524
凄いな、これ。
電波浴の為に読んでみようかな

526:マンセー名無しさん
05/12/02 12:16:13 DsoDi0QI
西村さんの反日の虚妄って発売してるの?

527:マンセー名無しさん
05/12/02 12:46:53 zlKUSBwF
>>526
Amazon だと一応あることになってるけど「通常4~6週間以内に発送します」だし、
版元のPHP研究所の新刊案内には無いし、Yahoo!ブックスだと「1月発売」になって
るね。
それに何より、西村幸祐氏のブログ内を検索したけど、引っかからなかったから、
まだ出てないと思いますよ。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

URLリンク(books.yahoo.co.jp)

528:マンセー名無しさん
05/12/02 12:52:00 DsoDi0QI
ありがとうございます。一月まで楽しみにしていよう

529:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/02 22:42:05 LBAosIvO
>>509-511
「日本帝国の申し子」は以前に読んだことがあって、私もその論評をこの板で書いたことがある。
スレリンク(korea板:271-274番)

>軍国主義は、経済政策においては社会主義計画経済と共通する国家統制経済を志向する。

国家統制経済が軍国主義路線と関連するのは確かだが、国家統制経済の
起こりはむしろ、世界恐慌の影響から自由放任主義型の資本主義に限界を感じた
官僚や満鉄関係者だったのでは。
国家統制経済のアイディアを出したのは満鉄でソ連研究をしていた宮崎正義で、
計画の実行に当たっての法制度の整備には岸信介や椎名悦三郎といった革新官僚が
活躍した(バックに石原莞爾がいたのは確かだが、ブレインは宮崎だった)。
彼ら革新官僚は日本に帰国し、日本の経済体制の改造を実行した…のだが、既に戦時色が濃厚で、
国家統制経済は物資集積のための体制として利用されたと。

で、戦後においては統制経済は解体されたが、官僚体制や企業システムはそのまま残り、
財閥解体により自由放任主義経済への回帰は難しくなり、現在に至って様々な問題を噴出している
のは周知の通り。

>日帝政策の搾取面をことさらに強調したり、創氏改名を強制と断ずるなどの揺らぎを見せる。

あの本では日帝政策の搾取面についてはあまり触れていなかったはず。ただ、創氏改名に関する
くだりをはじめ、政治的な問題については日本統治に対して相当に否定的な決め付けが
感じられるのは同意。
(他にも朴正煕を日本陸軍出身としているところなど、少なからざる不正確性が見られる)

搾取面ということであれば、むしろ朝鮮資本家の同胞労働者に対する搾取・収奪を強調しているのでは。彼らを「祖国よりも階級の利益」と評しているところといい、後半の展開は階級史観の理論をかなり
踏襲しているという印象を抱いた。

530:マンセー名無しさん
05/12/03 05:57:11 USQaj4L/
URLリンク(www.sanspo.com)

桜井幸子が曽我ひとみさん役に…日テレ系「告白」ドラマ化

 女優、桜井幸子(31)が来年1月9日放送の日本テレビ系新春ドラマで北朝鮮の
 拉致被害者、曽我ひとみさん(46)役で主演することが2日、分かった。曽我さんの
 夫、チャールズ・ジェンキンスさん(65)が書き下ろした自伝「告白」をもとに
 ドラマ化され、夫妻の純愛が見どころのひとつとして描かれる。「一家の絆を感じて
 ほしい」と桜井。今月上旬に新潟・佐渡島で撮入する。

曽我さん、ジェンキンスさん夫妻の愛の物語が、日本テレビ系新春ドラマ「告白
(仮題)」(後9・30)としてよみがえる。10月に発売されるや、2カ月で23万
部を売り上げたジェンキンスさんの自伝のドキュメンタリードラマだ。

19歳の時、生まれ育った佐渡島で拉致された曽我さんを主人公に、ジェンキンスさん
との出会いから結婚、北朝鮮での生活…そして家族を残したまま日本に1人で帰国し
家族と再会するまでを克明に描く。さらに、彼女をとりまく環境がどんなものであった
かなど、これまで明かされなかった“衝撃的な真実”を、ニュース映像を盛り込み
ながら見せていく。

曽我さん役には「高校教師」(平成5年)「世界の中心で、愛をさけぶ」(昨年)などに
出演した演技派、桜井に白羽の矢が立てられた。同局の木下黄太プロデューサーは
「ひたむきな思いを伝えられる女優として非常に高い能力があり、(曽我さんの)純粋
性をうまく表現できるのは桜井さんしかいないと思った」と起用理由を説明。リアル
感を出すため劇中の一部にあえてハングルで話す場面を取り入れるといい、桜井は
現在ハングルを特訓中だ。

(後略)

531:マンセー名無しさん
05/12/03 13:13:44 USQaj4L/
URLリンク(www.sankei.co.jp)

本紙・黒田記者に菊池寛賞 「“韓流”と“嫌韓”共存おもしろい」

第五十三回菊池寛賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が二日、東京都内のホテルで
行われ、産経新聞ソウル支局長兼論説委員、黒田勝弘記者(64)や、JR福知山
線事故で救助を行った日本スピンドル製造(兵庫県尼崎市)ら計六個人・団体に
正賞の時計と副賞の百万円が贈られた。

「日韓関係全般を広く深く報道し続けた」と評価された黒田記者は「日本における
韓国のイメージは革命的に変わった。韓流ブームで韓国に対する肯定的イメージが
あるが、嫌韓も共存していておもしろい状況だ」とあいさつした。

また、日本スピンドル製造の斉藤十内社長は「民間の救援活動の代表ということで
お受けした」などとそれぞれ喜びを語った。

受賞者はほかに作家の津本陽氏▽演出家の蜷川幸雄氏▽テレビマンユニオン▽野見山
暁治氏、窪島誠一郎氏の戦没画学生慰霊美術館「無言館」。

532:マンセー名無しさん
05/12/04 13:01:19 F5awF63R
Amazon.co.jp で今年(2004年12月1日から2005年11月30日)最も売れた本ベスト100が
発表されましたが、1位は『マンガ嫌韓流』でした。

URLリンク(www.amazon.co.jp)

533:マンセー名無しさん
05/12/05 19:49:26 zrAtKVN+
URLリンク(japanese.chosun.com)

  韓日の作家、「友情の随筆」共同執筆・同時連載へ

韓国と日本の作家が2つの国をつなぐ。

作家の申京淑(シン・ギョンスク/42)さんと津島佑子(58)さん。10年前に韓日作家
会議で知り合い、友情を育ててきた2人の作家が、韓国の文芸雑誌『現代文学』と日本の
『すばる』で来年2月から1年間、共に随筆を掲載することにした。

韓日の作家が共に書いた随筆が両国の文芸誌に同時連載されるのは初めてのことだ。

534:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:22:27 9dAWxamj
おはようございます。白丁です。レスポンスありがとうございます。

>>529 > 「日本帝国の申し子」は以前に読んだことがあって、私もその論評をこの板で書いたことがある。
拝読しました。私の消化不良とは次元が違いますね。平伏するのみです。

> 国家統制経済が軍国主義路線と関連するのは確かだが、国家統制経済の
> 起こりはむしろ、世界恐慌の影響から自由放任主義型の資本主義に限界を感じた
> 官僚や満鉄関係者だったのでは。

起こりについては、そうかもしれません。
その時期については、経済における自由放任主義の限界と共に、自由民権運動以降の
議会制民主主義がもたらした、利権に群がり腐敗堕落する政治家に対する失望から、
軍部に日本の将来を託した大衆、という構図もあったと思います。

さて、因果関係はどちらが先か、ナチスの経済政策を調べてみると見えるかもしれません。
今後の課題にします。

軍の経済政策にかんしては、こんな本を読んでみましたが、「むちゃくちゃやった」
という印象しか残りませんでした。
『マクロ経営学から見た太平洋戦争』  森本忠夫  PHP新書

> あの本では日帝政策の搾取面についてはあまり触れていなかったはず。
あるにはあったと思いますよ。私が過剰反応したのかもしれませんが。
字数や内容では、確かに、京紡の労働条件の方が、多数です。

> 後半の展開は階級史観の理論をかなり 踏襲しているという印象を抱いた。

アメリカ人とは思えない程でしたね。

以下、また駄文を連続投稿します。ご容赦ください。


535:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:24:33 9dAWxamj
底辺から見た明治・大正期 朝鮮の風物と民情
松尾四郎  国書刊行会

カバーの紹介文は以下の如し。
--
明治42年、少年は母と共に朝鮮に渡った。異郷の地で母と別れることになった。波瀾に満ちた
人生と昔の朝鮮の限りない想い出を詩情溢れる筆致で語る。話題は時に抱腹絶倒、小説よりも
奇なり。古き佳き時代の朝鮮慕情!!
--
どうにも奇妙な本だ。書名は、日韓併合時代の民俗学的史料を期待させるが、実際に読んで
みれば無名人の単なる自伝である。確かに、所々に往時の朝鮮の風物と民情を伝えてはいるが、
主題はあくまで著者の波乱万丈の人生だ。素人臭い文章で、構成力がなく、ただ思いのままに
筆を奮った奇書と見える。

著者は、没落士族の子供で、父親が事業に失敗して病死たため、母子食い詰めて朝鮮に渡る。
そこで肉体労働や小物売りなど底辺の生活を続け、ついに他家の養子となって母と別れ、以来
実母と再会することなく、少年の身で職を転々とし、最終的に古書取引に才覚を発揮し、日本と
朝鮮の古本需要の違いを利用して事業を成功させる。その経緯を面白おかしく綴っている。

資本家や技術者と違い、食い詰めた日本人にとって、朝鮮は希望の地ではなく、植民地を支配する
一等国民としての矜持など持ちようがなく、搾取しようにも権益がなく、おのれの才覚だけを
頼りに、朝鮮人に混じって働きづめに働くしかなかった。著者の想い出を信じるなら、当時の
朝鮮において、庶民は日本人も朝鮮人も上下関係なく、共に笑い、共に泣き、貧困と戦いながら
明日への希望を紡いでいた。

それ以上の内容はない。文中に定量的な記述がないため、史料的には利用しがたい。
どうにも奇妙な本だ。

以上。

536:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:29:49 9dAWxamj
韓国人は、こう考えている
小林進  新潮新書

韓国通の著者による韓国事情紹介の一冊。
初出からほぼ一年を経た現在、本書の内容は既に遠い過去のものといわざるを得ない。
本年2月の竹島騒動以来、日韓には様々な事件が起こった。
韓国の対日感情は一層悪化し、南北の距離は一層縮まった。
これらの問題を構造的に捉え、解説した書籍が次々に発刊された現在、
本書の役割はほとんど終わっている。

慮武鉉大統領を、以下の発言と共に紹介していることで、
本書の賞味期限が切れていることがわかる。
「日韓関係でも人気に迎合せず、正しいと信じることは国民情緒に合わなくても勇気を持って
語り推進する」「任期中は歴史問題を公式に争点として提起しない」

改めて、2005年が日韓関係の大きな転機であったことを実感できた。

以上。

537:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:33:43 9dAWxamj
北朝鮮「虚構の経済」
今村弘子  集英社新書


金正日の後継者は「在日」の息子 日本のメディアが報じない北朝鮮「高度成長」論
河信基  講談社+α新書


北朝鮮の経済事情を解説する二冊をまとめて読んだ。
『北朝鮮「虚構の経済」』は、以下『虚構の経済』と略す。
『金正日の後継者は「在日」の息子 日本のメディアが報じない北朝鮮「高度成長」論』は、
以下『高度成長論』と略す。
タイトルが示すとおり、これら二冊は、北朝鮮の現状と将来展望に、全く正反対の見解を示す。


538:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:38:02 9dAWxamj
〔続く〕
『虚構の経済』は、主に中国の資料に基づいている。
『高度成長論』は、主に韓国の資料に基づいている。

中韓両国とも、経済援助や民間投資を通じだ北朝鮮との交流において、
日本とは比較にならないほど内部事情を掴んでおり、
日本では、ともすれば煽情的に描かれる北朝鮮の実態について、
数字をベースにした分析を提供する。


539:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:39:13 9dAWxamj
〔続く〕
『虚構の経済』において今村は、今日に至る北朝鮮の経済政策を「計画なき計画経済」と酷評する。
工作機械の限界を超越した工業生産計画、資材供給のない生産ノルマの無謀さ、密植や二毛作
強行による地力低下や強引に山林を棚田化し洪水を頻発させた農業政策などを列挙し、精神主義に
まみれた指導部の愚昧さを批判する。ベトナムや中国に倣った経済解放政策も、及び腰のため
施策が中途半端で効果を上げていないと指摘、2003年の「経済管理改善措置」により、自由市場
経済の導入が図られたが、これもハイパーインフレを起こしただけで見るべき成果を上げて
いないと見る。

ただし著者は、北朝鮮は今後も、低迷しつつも現体制を維持すると見る。理由としては、北朝鮮
経済の悲惨さは近年に極まったものではなく、70年代から徐々に進行してきたもので、人民は既に
淘汰され、逞しく貧困に適応していること、しかし一方で、食べることに精一杯で民主化運動を
起こすほどの精神的余裕がないこと、国内の経済破綻を相殺する被援助大国としてバランスして
いること、などを挙げる。北朝鮮の日本との交易額が全体の一割程度の現状では、日本単独の
経済制裁には全く効力がないとも指摘する。


540:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:41:47 9dAWxamj
〔続く〕
一方の『高度成長論』では、同じ現象をかなり好意的に見ている。過去の経済政策の失敗は事実と
して、改革解放は一定の成果を上げつつあり、今後は一大飛躍を遂げる可能性があると主張する。
その根拠として、韓国統一部・韓国銀行の資料によれば、1999年以来GDPが年率数%の成長を続けて
いること、自由市場に、中国商品が大量に流入すると共に、中国・韓国資本による合弁企業の
設立が相次いでいること、既に北朝鮮国内には、光ファイバーによる高度通信網が敷設されており
IT大国となり得る素地があること、市場での自由競争によって経済が活性化すると共に富裕層も
生まれていること、などを挙げている。さらに、こうした見方を細かく裏付ける具体的資料を
駆使して「偏見に満ちた」日本の北朝鮮像を覆そうと試みているが、疑問が多い。

『高度成長論』では、金正日の後継者問題にも、今後の北朝鮮の情勢を解く鍵として多くの紙数を
費やしているのだが、ここでは、著者が次男・正哲を本命と見ていると紹介するに留める。

また、同書では、南北統一ですら、南の高度技術と北の廉価な労働力が結びつけば、中国を凌駕
する発展が可能であると楽観論を展開する。ここに至っては『高度成長論』の展望を濃厚に疑問視
せざるを得ない。


541:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:44:42 9dAWxamj
〔続く〕
さて、『高度成長論』が描く北朝鮮の明るい未来は、本当に訪れるだろうか。私は否定的である。
中国が北に援助を惜しまないのは、地政学的事情による。朝鮮半島が、親米国家によって統一され
ることを避けたい、というのが本音だろう。従って、中国の投資は、北朝鮮の独自発展を助ける
ものではなく、中国依存を決定的なものにする、つまり、経済属国化するものであると思われる。
よって、韓国との間に綱引きが絶えないだろう。さらに、中国が北を国防上の理由で重視している
現状では、韓国主導の半島統一は、結局のところ、中米対立を顕在化し、朝鮮戦争の悪夢を再演
しかねない。

以下は、書評をはるかに逸脱するが、あえて私見を記す。
むしろ、韓国が親中反米政策を強化し、赤化統一によって半島全体が中国の勢力圏となれば、
それなりの新秩序が訪れるかもしれない。つまり、中朝韓・華夷秩序同盟に対し、フィリピン、
台湾、日本列島を、アングロサクソン・日本文明圏による封鎖前線とし、双方の核の抑止力に
よって新たな冷戦体制を構築・維持してはどうだろうか。これは、地球最後の共産主義vs資本
主義の対立というよりも、古代vs現代、王朝政治vs民主政治の「文明の衝突」である。私は、
特定アジアを古代文明圏と見なして、挑発せずに封印するべきだと考える。

以上。

542:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:46:39 9dAWxamj
ジアが日本に屈する日
長谷川慶太郎  ビジネス社

本書は、近年の日本の保守派が見るアジア情勢と日本の進路を総括したような内容を持つ。
従って、全く新鮮味はないが、局所的な南北朝鮮観察、中国観察ではなく、世界全体からの
視点で、アジアの現状を整理するには良い契機を与えてくれる。

骨子はこうだ。
--
現在の世界は、アメリカの一極支配体制下にある。軍事力・経済力・政治力、いずれを取っても、
アメリカの優位は圧倒的であり、これを凌駕する国は登場しえない。一方、東アジアには最後の
冷戦体制というべき共産党一党独裁国家群、中国、北朝鮮、ベトナムとの対立が存在する。だが、
ソ連崩壊後のロシアの没落を見ても、歴史の趨勢は決定的であり、これら共産主義国家群の崩壊は
秒読みの段階にある。北京オリンピックは開催不可能だ。日本は、日米同盟を堅持することで、
これらの国々の崩壊に捲き込まれることなく、対岸の火事として見守ることができる。当面は
インドを活用すべきだ(カーストという闇はあるが)。崩壊後の中国は、長期にわたる無政府
状態の混沌を経て、やがて緩やかな連邦制による民主国家として再出発する。その時が日本が
アジアに貢献する時である。
--

アメリカの一極支配は、確かに圧倒的だ。軍事費がEU合計の2倍、日本の防衛費の10倍という
突出した現状では、アメリカ軍と戦って勝てる軍隊などありえない。金融市場は健全で、政治は
情勢に機敏で自浄能力がある。経済は年率3.6%で成長を続け、人口も増えている。こうした
成長力を見せる先進国は他にない。


543:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:48:40 9dAWxamj
〔続く〕
著者は、この現実を全ての前提としている。日本にとってアメリカが、全幅の信頼を置ける
相手かどうかを疑わない。だが実際問題として、アメリカをいかに疑おうと、そして疑うべき
事象は多数あるのだが、それでも日本はアメリカに与するしかない。
ならば後は、中国をどう見るかだ。

実は私は、2000年頃から、中国の崩壊を予期してきた。遅くとも2005年中には、国有銀行の
不良債権問題が顕在化し、上海を中心とした不動産バブルがはじけ、中国経済は雪崩を打って
崩壊、貧困層のみならず富裕層までも現体制への不信と不満を爆発させ、社会が混乱し、以下、
ソ連の崩壊に同じ、と見ていた。しかし、中国はしぶとい。今年こそはと毎年期待?したが、
一向に崩壊する兆しがない。これは北朝鮮も同じだ。現実に崩壊しないなら、我々の根拠を
疑うべきだ。

現在の私は、中国・北朝鮮は、共産主義という革命思想を脱ぎ捨てて、中華文明圏のあるべき
姿に回帰しているのだと見ている。これは、少数の支配層が大多数の人民を貧困の平等に置く
支配体制であり、発展なき長期安定を可能にする、アジア独特の古代的政治機構だ。北朝鮮は
主体主義の確立によって、完全にこのパターンにはまっているが、中国は、市場経済を取り入れた
ため、部分的には経済発展を続けている。しかしこれが外資導入の成果だとすれば、清朝末期の
租借地や租界の発展と大差ない。いずれは自然破壊やエネルギー供給の限界によって経済発展が
頭打ちになり、やはり発展なき長期安定に落ち着くだろう。

こうした予測が当たるか外れるかはともかく、中国のリスクについては、経済人は既に十分
承知していよう。かつてのヤオハンのように、中国に骨を埋める覚悟で進出すれば骨だけになる
社会だ。リスクとゲインを常にバランスさせながら付き合う相手である。経済はそれでよい。
政治的にはリスクしかないから、交際は敬して遠ざけるほかにない。

以上。

544:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 09:52:22 9dAWxamj
長々お邪魔しました。

545:マンセー名無しさん
05/12/06 10:42:11 NMsjusPz
【日・中・韓 新三国志】
黒田勝弘、古森義久(著) 徳間書店 2005/12

2003年に出た同名の本を文庫化。

546:マンセー名無しさん
05/12/06 12:04:06 kHEafGuU
>>542
> 長谷川慶太郎  

これで、全ての内容が…

547:マンセー名無しさん
05/12/06 12:25:30 NMsjusPz
【9条と日中韓】
加藤周一(著) かもがわ出版 2005/9

周辺国にとっての日本国憲法9条の意味、もし9条がなかったら日本はどうなる、
なぜ「今」改憲なのかを考える。
日本国憲法9条から考える国際関係とは? 平和とは?
---

加藤周一氏は「九条の会」の呼びかけ人の1人だったりするので、内容は予想を
裏切らないでしょう。

548:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/06 12:33:38 9dAWxamj
>>546
ま、いろいろ読んでみる主義、書くだけは書いてみる主義ですんで。
最近私の中で、中国が恐ろしいイメージで肥大してます。
視線を変えた方がいいかもしれませんね。

549:マンセー名無しさん
05/12/06 19:13:52 RakxZxdi
「正論」1月号に、韓国・朝鮮に関する記事がいくつか掲載されてるようです。
---

<特集>置き去りになった日本人妻 ― 帰国事業から46年

 <特別手記>私は帰国船に乗りたくなかった  脱北日本人妻 小川邦子

 日本政府は自国民を救出せよ  評論家 三浦小太郎

 北へ送り出した私たちの悔い  元帰国協力会 小島晴則、元朝鮮総連 張明秀

 幻の映画「チョンリマ」に見る帰国事業の“時代”  法政大学教授 高柳俊男

韓国は親日派断罪より知日派養成を急げ  歴史学者・元延辺大学助教授 李昌植

菊池寛賞受賞記念論文
韓国も変わる、日本も変わる  産経新聞ソウル支局長 黒田勝弘

「横田めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者」の真相  韓国拉北者家族会代表 崔成龍

緊急報告対談
北・中・韓の反日プロパガンダに打ち勝たずして拉致の解決なし
  東京基督教大学教授 西岡力、福井県立大学教授 島田洋一

550:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 02:08:48 Fz9sdaZp
>その時期については、経済における自由放任主義の限界と共に、自由民権運動以降の
>議会制民主主義がもたらした、利権に群がり腐敗堕落する政治家に対する失望から、
>軍部に日本の将来を託した大衆、という構図もあったと思います。

それはその通り、ただ日本の軍部自体が統制経済志向が強かったかといえば
個人的には疑問。
例えば山崎正男編『陸軍士官学校』で昭和期の士官学校生徒の思想動向について触れたくだりが
ありますが、国家社会主義者は一般に思われているほど多くはなかった、とのこと。


それとは別に旧軍(特に戦時期)に関しては縦割り、精神主義、戦略能力の欠如など
経済政策に限らず滅茶苦茶だったのは確か。
故・山本七平氏の著書『私の中の日本軍(上)』、『私の中の日本軍(下)』(文芸春秋)で、旧軍の問題点が
日本社会の問題点と比較されながら本人の体験をもとに記述されている。『洪思翊中将の処刑』でも
折に触れて旧軍の問題点が指摘されている。

(それにしても、かくも旧軍の問題点を指摘している山本氏を、同じく旧軍を非難しているサヨクが
右翼だの歴史修正主義だのと攻撃しているのは呆れ果てる。山本氏が自らの軍経験をもとに旧軍の問題点を
現代の日本社会の問題点と関連付けていきながら、画期的な日本人論に到達していることに比べると、
サヨク達が如何に真の意味での「過去の反省」から遠い位置にいる存在であるかを自ら証明しているといえる)

551:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 02:34:32 Fz9sdaZp
ちなみに、統制経済に関していうなら、日本の国家統制経済は結局は
国家と企業の間、あるいは企業の内部に家族的な関係を抱え込む
戦後の日本経済につながったわけで、これはナチス・ドイツにも共産圏にも
見られなかった現象ではないだろうか。

一方で、日本軍の「大東亜共栄圏」が志向するアジア秩序も家族共同体の色彩
>>420で言うところの「日本式の中華思想」に相当するものだろうか)
が随所に見受けられるから、戦時期の日本軍、もっと言うなら大アジア主義
と統制経済は根を同じくするものがあったとは思う(結局は儒教イデオロギー
なのだろうか…)。

岸信介や椎名悦三郎みたいな満州系革新官僚が戦後、(彼らと同じ「満州系」である)朴正煕政権下の
韓国、および東南アジアとの癒着に深く関わっていたことも無関係ではあるまい。

552:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/07 09:38:51 5YBZ8Qt4
>>550,551
私が、軍部は統制経済指向だった、というのはエッカートの受け売りです。
エッカートは、軍部は内地では資本家との妥協が不可避だったが
(ゆえに「国家社会主義者は一般に思われているほど多くはなかった」のは確かでしょう)
満州では、思う存分、理想の経済政策を施行した、というように書いています。

その真偽は、現在の私には検証できません。
しかし、↓このような展開を考えると、統制経済というよりも、開発独裁指向なのか、
と思えてきました。

> 岸信介や椎名悦三郎みたいな満州系革新官僚が戦後、(彼らと同じ「満州系」である)朴正煕政権下の
> 韓国、および東南アジアとの癒着に深く関わっていたことも無関係ではあるまい。

> サヨク達が如何に真の意味での「過去の反省」から遠い位置にいる存在であるかを自ら証明

洗脳は思考力を破壊できることの証明でもありますね。
恐ろしや。

553:○
05/12/07 12:10:10 n8/4fdEZ
>>471

○『「在日コリアン」ってなんでんねん?』朴一/講談社+α新書

 在日朝鮮人である著者による、日本人への「在日朝鮮人特権」啓蒙本。この本の趣旨は、

 ①誰が何と言おうと、在日朝鮮人は「聖なる被害者」である。
 ②「聖なる被害者」なのだから、日本は在日朝鮮人に特権を寄こすべき。

 と言う二点に尽きる。
 著者は、日本における在日朝鮮人の立ち位置を何とか確保し続けようと、必死になってこれらの自らの正統性を支持する理論的背景の再構築を試みている。しかしそこには目新しい主張も根拠も全く示されておらず、その試みはとても成功しているとは言えない。
 著者の行っている事は、理論の再構築と言うよりも、修辞学とか言い繕いと言った次元での言葉遊びに過ぎない。
 わざと―つまり意図的に―用語や概念の定義を曖昧にし、論点をズラし、話をすり替え、「在日朝鮮人は聖なる被害者である」と言う否定された筈の言説に再び生命を与えようと涙ぐましい努力をしている。
 だが、だからこそ、そのイヤらしさや小狡さは際だっており、悪質である。その知的誠実さの皆無さは、およそ学問や人類社会に対する冒涜であると断言出来る。まるでもう一人の姜尚中を見ている様であり、激しい嫌悪感を覚えた。


554:○
05/12/07 12:11:12 n8/4fdEZ
(続き)

 取り敢えず大きな所を一つあげれば「強制連行」だろう。
 著者は『嫌韓流』や『在日・強制連行の神話』を引き合いに出して、「強制連行」は無かったと言う意見がある事を認めつつも、それは「歴史を直視していない、短絡的な議論であると思われる。」(p49)と否定する。
 ではその根拠・論理はと言うと、先ず、朝鮮半島の日本統治―いわゆる日帝支配下における社会・経済改革の結果生じた浮遊層が日本本土へ出稼ぎに出た事を、日本の責任と規定。
 次に、民間企業による「募集」や「官斡旋」を「強制連行」の中に含め、「強制連行」の定義を拡張。
 最後に、日本敗戦後も残った在日朝鮮人は、「帰国後の生活のめどがたたなかった」為仕方なく残った。目処が立たなかったのは、日本の責任だとする。

 そして「歴史を直視」すると、在日朝鮮人はやはり「強制連行」されたという事になるらしい。ここで著者がイヤらしいのは、「強制連行された」と断言するのではなく、強制連行されて無いとは言えない、という言い回しに徹している所だ。

 まさに、典型的な反日サヨク文章。主張の是非ではなく、その姑息で悪辣な書き方に、読んでいて実に不愉快になる。
 朝鮮デムパを愛する人以外にはお薦め出来ない一冊。

555:マンセー名無しさん
05/12/07 17:45:03 ld326naB
【韓国現代史】 文 京洙
■新赤版 984
■体裁=新書判・並製・224頁
■定価 819円(本体 780円 + 税5%)(未刊)
■2005年12月20日
■ISBN4-00-430984-0 C0222
日本の植民地支配から解放されて60年.
韓国の歩みは分断,戦争,独裁,軍事政権,民主化運動,
そして経済破綻など日本では想像を絶するような波乱に満ちている.
30年余りの歳月を隔てて起こった2つの悲劇―済州島4.3事件と光州事件を軸に,
周縁からの視点を重視してダイナミックに描きだす.

556:マンセー名無しさん
05/12/07 17:46:40 ld326naB
>>555
出版社書き忘れ。
岩波です。

557:マンセー名無しさん
05/12/07 18:12:13 UcQ/QokP
>>555
ググってみたんですが、文京洙(ムン・ギョンス)氏は「1950年生まれ。法政大学
大学院社会学研究科修士課程修了。立命館大学国際関係学部教授」だそうです。

それから、今年の5月に『済州島現代史 ― 公共圏の死滅と再生』(新幹社)って本も
出してるんですね。

558:マンセー名無しさん
05/12/07 19:11:23 oM0kTFxN
岩波だから推して知るべし…かな?

559:香里園の守護神 ◆NEaRDPrK/Y
05/12/07 19:14:20 HwyyJENv
>>552
>エッカートは、軍部は内地では資本家との妥協が不可避だったが
>満州では、思う存分、理想の経済政策を施行した、というように書いています。

確かにそう書いてたけれど、エッカートの本では彼らの経済政策の背景にあった事情までは
踏み込んでいなかったと記憶している。

>統制経済というよりも、開発独裁指向なのか

それに関しては、戦前の満州で行われたような国家統制経済が形を変えたのが
戦後の開発独裁体制ということで、ほぼ同視して構わないと思ったりする。


ところで、私のほうからもリクエストしたいのですが、

李基奉(著)、宮塚利雄(訳) 、『金日成は中国人だった』、イースト・プレス、1991
高鳳基(著)、金燦(原著)、『金日成 権力の謎と死―元・秘書室長高鳳基の遺書』、徳間書店、1994

この2冊についてリクエストしてよろしいでしょうか?

(かの国の建国前後の過程についての証言を収録した本としては李命英『四人の金日成』や
林隠『北朝鮮王朝成立秘史』、それに金賛汀『パルチザン挽歌』などが定評があるけれど、
上の2冊はどうも評価が定まらない。なお、前者は朝鮮人民軍内部へ潜入し、捕虜となって教化所(監獄)まで
行って来た経験のある人の書物、後者は粛清された幹部の綴った遺書)

560:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/08 13:29:17 53EQaznJ
>>559
リクエスト、承りました。
私ごときが読んで、何がどうなるのかわかりませんが。

例によって、納期は不明です。気長にお待ちください。


561:マンセー名無しさん
05/12/09 10:24:27 bpZTLdkE
【コリア打令(タリョン) ― あまりにダイナミックな韓国人の現住所】
平井久志(著) ビジネス社 2005/12

'73年頃、韓国人のたくましさに圧倒されていた。
しかし、'97年末から韓国に「IMF危機」と呼ばれる経済危機が襲い、それまで
飛ぶ鳥の勢いだった韓国人が無惨に打ちひしがれていった。
その後、韓国人の考え方が急激に変化していくのを感じた。
本書は、生活の中での様々な分野に於いて、IMF危機以降の韓国人の現住所を
レポートする。

■目次
はじめに
第一章 揺れる韓国 
第二章 変わる韓国
第三章 儒教違反も「ケンチャナョ」
第四章 韓流の底流にあるもの
おわりに
---

『コリア打令』って、どこかで聞いたことのあるタイトルだなぁって思ったんですが、
平井氏が『ソウル打令』って本を出してたんですね。

562:マンセー名無しさん
05/12/09 17:40:14 bpZTLdkE
アートンという出版社から、「スッカラ」という月刊の韓国情報専門誌が出始めた
んですね。

URLリンク(www.sukkara.com)

563:マンセー名無しさん
05/12/09 19:13:44 HMvNrNkX
スッカラ立ち読みしましたが、
良かったのは冒頭の朝鮮の陶器特集の数ページと
巻末のガンくれコリアンビューティーねえちゃんがモデルの広告でした。
付録の麻布どんなんだったでしょうか?

564:マンセー名無しさん
05/12/10 03:20:52 mtiX9PGC
>>562
「発行協力・韓国文化院」って書いてあるね。

565:マンセー名無しさん
05/12/10 08:46:00 s4Ynj1P6
週刊新潮2005年12月8日号
渡辺淳一「あとの祭り」連載第79回 『歴史認識とは』

一枚の写真の見方も歴史認識だという、話の振り。
ここで取り上げられる一枚の写真は、あるスポーツ新聞にのった「バルトの楽園」の記事の写真。
特別なんの問題もなさそうなこの写真に写っている軍人の姿に、著者は違和感を表明する。
著者の思い出と並列して語られる、ヨーロッパ各地(特にユダヤ人)のナチ親衛隊の制服への拒絶反応。

そして、クライマックス。
この記事の写真をたまたま見た著者の知り合いの在日韓国人
「身 の 毛 が よ だ つ 」

この正直な実感こそが歴史認識だ。
もはや理論や理屈は無力だ。
体験してきた実感こそが判断基準だ。

オチは、
靖国参拝はアジアの人々を不快にさせるんだ、小泉はもっと国益を考えろ
です。

ここには、ぎっしり詰まった純粋なアサヒクオリティーがあります。
是非御一読あれ。


566:565
05/12/10 09:43:38 r1Qng/pb
>>565
著者がソースを明記していないので、断定はできないが、
ぐぐってみたところ、「あるスポーツ新聞」というのは、
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
のことではないかとおもう。

>「バルトの楽園」は、第1次世界大戦中、徳島の捕虜収容所長だった松江豊寿が、
>ドイツ人捕虜をハーグ条約にのっとって厚遇。地域住民とも交流を深め、
>捕虜によって日本で初めてベートーベンの「第九」が演奏された史実に基づく感動ドラマだ。

の部分は、以下の渡辺淳一による紹介部分

>この映画は、第一次世界大戦中、徳島の捕虜収容所長だった松江豊寿という軍人が、
>ドイツ人捕虜をハーグ条約にのっとって厚遇した。また彼らは地域住民とも交流を深め、
>捕虜たちだけで、ベートーベンの「第九」が演奏された、という史実に基づくドラマである。

と酷似しているし、

>「バルトの楽園(がくえん)」(監督出目昌伸)の製作発表が21日、都内のホテル

で行われ、
「壇上で阿波おどりを踊る松平健(中央)ら出演者たち」の写真がついている。

567:マンセー名無しさん
05/12/10 17:49:45 rIriHj4k
>>565

例えば、ある韓国人が、「自分たちは植民地時代に日本語を強制された。だから日本語を見たり
聞いたりしたら身の毛がよだつ」と発言したら、我々は彼等に配慮して日本語を使うのを取り止め
なければならなくなりますね。その某氏の理屈を認めればの話ですが。

もし韓国人がそんな事を言ってきたところで、「アホか!」と一喝すれば良いだけのこと。
(靖国問題にしても同じこと。)それとも某氏はその時は日本語を使うのを止めるつもりなのかな。

568:マンセー名無しさん
05/12/10 21:33:18 /DdMLcuX
>>567

やめないと、朝鮮空手9段の人に殴られます。
URLリンク(usam.blogtribe.org)

569:マンセー名無しさん
05/12/11 03:02:53 eVp5NUHb
>>565
韓国人の歴史捏造のすさまじさを知らんのか?

570:マンセー名無しさん
05/12/11 04:49:27 dPEl5uT4
安藤明―昭和の快男児 日本を救った男
ISBN:4876016690
449p 19cm(B6)
講談社出版サービスセンター (2003-10-10出版)
URLリンク(bookweb.kinokuniya.co.jp)

終戦直後、焼け野原の東京・築地に「大安クラブ」が誕生した。
多数の美女たちが雇われ、GHQ高官相手に接待攻勢が繰り広げられた。
酒、女、破格の贈り物…私財を投げ打って、この昭和「鹿鳴館」を開設した男の名を安藤明という。
その目的はただ一つ。
天皇制護持。
歴史の彼方に消え去った快男児の生涯が甦る。
終戦史に一閃の光芒を放つ「大安クラブ」の全貌。

571:マンセー名無しさん
05/12/11 10:11:20 eVp5NUHb
【我が心の祖国、朝鮮】 上・下
春川延吉(著) 文芸社 2005/12

実話を元に描く大河小説

■上巻
日露戦争が終わった1905年、朝鮮での成功を夢見た父に連れられて12歳の時に
会津から朝鮮に渡った佐藤昇次郎少年。その後、朝鮮で失敗した父に捨てられて
しまう。しかし、宣教師として派遣されていた日本人青年を通じて知り合った
朝鮮の人々に預けられ育てられる。日本に翻弄され厳しく過酷な朝鮮で、人の
優しさに触れながらやがて独立のため日本軍と戦う抗日義兵に。─ 人として
生きることとは何か、国と国のありようとは何か、を壮大なスケールで描く。

■下巻
日本による日韓併合が断行された1910年、抗日義兵カンナニこと佐藤昇次郎は、
日本に帰国し日本陸軍に志願する。ますます日本に翻弄される朝鮮、そして中国。
太平洋戦争も勃発し、その語学力を買われた昇次郎は日本陸軍特務機関将校と
してシベリヤ・満州で諜報活動をする。そして敗戦。─ 朝鮮を愛する昇次郎が、
戦争に翻弄されながらも人として生きることへの葛藤と慟哭を描く、壮大な
スケールの歴史小説。

■著者紹介
1959年(昭和34年)東京に生まれる。大学卒業後、技術者としてサウジ・アラビア勤務。
その後、銀行員、自営業を経て会社員として現在に至る。

572:マンセー名無しさん
05/12/11 13:24:46 eVp5NUHb
12月20日に晋遊舎から『嫌韓流 実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル』と
いう本が出ます。
著者は、ブログで活躍されている Doronpa 氏。

Amazon などでは、すでに予約を受け付けています。
URLリンク(www.amazon.co.jp)
URLリンク(7andy.yahoo.co.jp)
URLリンク(www.e-hon.ne.jp)
URLリンク(books.yahoo.co.jp)

573:マンセー名無しさん
05/12/11 13:35:08 eVp5NUHb
近刊
【マンガ嫌韓流の真実! 場外乱闘編~コリアンVOW!】
宝島社

いわばビジュアル版「マンガ嫌韓流の真実!」。
写真、統計、新聞記事を引用し、短い解説を加えます。
---

セブンアンドワイのこの本のページには「12月27日発売予定」と書いてありますが、
宝島社の12月の新刊案内のなかに入っていないので、来年になりそうです。
URLリンク(7andy.yahoo.co.jp)

574:マンセー名無しさん
05/12/11 14:09:26 eVp5NUHb
【韓国崩壊 統一がもたらす瓦解のシナリオ】
パク・ソンジョ(著) 蔡七美、桑畑優香(訳) ランダムハウス講談社 2005/11

同じ民族という名分だけが、私たちを縛りつけている。

挑発的な問題提起で始まる本書は、感傷的な民族感情に基づいた現政府の統一
政策と性急な南北経済交流を痛烈に批判する。
統一さえされれば、南側の資本と北の労働力の融合により繁栄をもたらすことが
できるという希望は、北朝鮮の体力と生産力に対する正確な情報と分析に基づいて
いないと手厳しい。

では繁栄に向けた統一のためにはどういった努力をしなければいけないのか …。
まず北朝鮮を眺める南の人々の「視覚」から変わらなければならないと力説する。
そのために本書では、北朝鮮の凄惨な社会の姿と北朝鮮住民の現実と乖離した
世界認識をありのままに見せる6編の現地ルポを用意している(このルポはどこ
にも紹介されていない)。

そうした対北認識、そして現在の統一政策が変わらなければ、韓国と北朝鮮の
統一の行く末は共倒れの道を突き進むという、ソウル大学教授による衝撃的な
内容の書。

■著者紹介
パク・ソンジョ
1935年生まれ。ソウル大学政治学科を卒業し、パリ大学で開発経済を学んだ後、
地域開発経済の専門家としてタイに派遣される。1973年、ドイツのボーフム大学で
社会学分野の教授資格を取得。1978年以来ドイツ・ベルリン自由大学社会科学部の
政治経済教授を務め、東京大学社会研究所、ハーバード大学に客員教授として
招聘された幅広い国際経験を持つ。ベルリンでドイツの統一とその後を肌で体験し、
韓国政府に対し統一に関するアドバイスも行っている。また現在は、ソウル大学
行政大学院BK21の客員教授として教鞭をとる。専門は、比較ドイツ政策、労使関係、
比較経済制度。韓国と北朝鮮がともに何かを生み出すための統一政策について
研究中である。

575:マンセー名無しさん
05/12/11 14:14:00 eVp5NUHb
【風俗ライターが行く わくわく北朝鮮ツアー】
やまだおうむ(著) 英知出版 2005/11

「北朝鮮の風俗を体験したい!」という、あまりにも不純すぎる欲望を抱きながら
北朝鮮へのツアー旅行に参加した風俗ライターが見た現実。
果たしてあの国には彼の求める『地上の楽園』は存在するのか?
激動の日朝問題を、下半身の視点から考察しちゃいましょう!
北朝鮮の現実をえぐる潜入ルポルタージュ。

■著者紹介
やまだおうむ
1971年生まれ。劇団マントルプリンシアター退団後、ラッシャーみよし氏主催の
編プロ・有限会社ラッシュに参加、主にブラボー川上氏の指導を受ける。その後、
無印良品などの広告コピーライターを経て、風俗ライターとして、世界の風俗街を
遍歴。

576:マンセー名無しさん
05/12/11 14:24:30 eVp5NUHb
【旧韓国~朝鮮の「内地人」教育】
稲葉継雄(著) 九州大学出版会 2005/11

本書は,旧韓国~植民地朝鮮の日本人(居留邦人・内地人)に関する初の本格的
実証研究の成果である。第Ⅰ部において江華条約による釜山開港から終戦時まで
の歴史的展開を概観するとともに,第Ⅱ部の事例研究によって,小学校から大学
予科に至る各段階の「内地人」学校の具体像を提示した。

■著者紹介
稲葉継雄
1947年佐賀県生まれ。1970年九州大学教育学部卒業。1973年九州大学大学院教育学
研究科修士課程修了。1974年韓国・高麗大学校大学院教育学科博士課程中退。筑波
大学文芸・言語学系講師~助教授、九州大学教育学部助教授~教授を経て、九州
大学大学院人間環境学研究院教授、博士(教育学)。

577:マンセー名無しさん
05/12/11 14:31:37 eVp5NUHb
【無情】 朝鮮近代文学選集=1
李光洙(著) 波田野節子(訳) 平凡社 2005/11

578:マンセー名無しさん
05/12/11 14:39:07 eVp5NUHb
この本って紹介されましたっけ?
左巻きみたいですけど、いちおう紹介しときますね。

【<朝鮮>表象の文化誌 ― 近代日本と他者をめぐる知の植民地化】
中根隆行(著) 新曜社 2004/04

【植民地近代の視座 ― 朝鮮と日本】
宮嶋博史、尹海東、李成市、林志弦(著) 岩波書店 2004/10

579:マンセー名無しさん
05/12/12 00:05:58 CiZrjK5M
>>572

777 :マンセー名無しさん :2005/12/10(土) 23:25:19 ID:o5MiiHEh
うわあ・・・嫌韓流より正直買いにくい表紙だ
URLリンク(blog.ameba.jp)

嫌韓流 実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル

著者 Doronpa
出版 晋遊舎
定価 800円
244ページ

12月20日(火)発売予定

スレリンク(korea板:777番)

法則発動したのか?

580:マンセー名無しさん
05/12/12 08:46:47 XsUxLNQi
マンガ嫌韓流に合わせた色の塗り分けなんだな
嫌・韓流、と。

581:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:18:01 /aLUzcXV
>>574
同じ本を読み、例のごとく、ヨタ書評を書きました。
投稿は止めようかとも思いましたが、ま、せっかく書いたので、出します。
重複ご容赦くだい。


582:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:19:29 /aLUzcXV
韓国崩壊 統一がもたらす瓦解のシナリオ
パク・ソンジョ  ランダムハウスオ講談社

本書は、煽情的なタイトルを与えられているが、内容は冷静だ。著者はボーフム大学、ベルリン
自由大学、東京大学、ハーバード大学などの教授を歴任する政治経済学者であり、ドイツ滞在
期間中に、東西ドイツ統一とその後のドイツ人の苦悩を目の当たりにした経験から、南北朝鮮
統一がもたらすであろう諸問題を掘り下げる目的で本書を執筆した。

著者は、ドイツ統一は拙速だったと明言する。旧東ドイツ人が資本主義と民主主義に適応できず、
反目と分断が生じているからだ。そして、南北朝鮮分断の、東西ドイツ分断との類似を、社会的、
経済的、思想的側面から観察し、先例で何が起こったかを見れば、安易な南北朝鮮の統一は、
韓国を瓦解させると予期する。

東ドイツの抱える問題点の分析は、ドイツの社会学者、ヴォルフガング・エングラーと、
精神科医、ハンス・J・マーツの研究に拠る。主要なキーワードをまとめておく。

・社会主義的人間性
 社会主義圏の住民達は、全く働かずに国家に対しては全てを要求する。
・感情の閉塞
 社会的抑圧により、自己表現を習得できず自己の欲求も自覚できない。
 挫折感だけが残り理由の無い他社攻撃や内集団性向に走る。
・労働者的社会
 労働社会、即ち、労働者のための社会ではなく、労働者のためのふりをする社会。
 労働者が社会的・文化的に国家を支配して、他の部分(政治)では附随的な位置にいる社会。
・権威主義的天真爛漫さ
 国家権威に従順である一方、自己責任を喪失した純粋さ。

これらの問題は、北朝鮮においては、東ドイツより顕著な形で存在し、かつ、韓国の経済基盤は
西ドイツより弱いため、統合後の負担と混乱の大きさはドイツの比ではない、と断言する。

583:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:20:27 /aLUzcXV
〔続く〕
次に、ドイツの雑誌、TV局の取材した北朝鮮の現状をいくつか紹介し、韓国に流布する楽観的
分業論、即ち、南は資本集略産業を、北は高い労働の質と低い賃金による労働集約産業を相補的に
担うことで、高い国際競争力を得て飛躍的発展を遂げるといった展望は幻想に過ぎないことを
確認する。取材からは、河信基が『金正日の後継者は「在日」の息子』で述べたような、「7.1
経済管理改善措置」によって市場経済が進行しつつある様子や、装置産業を諦めてアニメ製作や
ソフトウェア開発など、労働集約的技術産業が一定の経済成果を上げつつある様子も窺えるが、
総じて北朝鮮の産業は生産性が低く、韓国との格差は絶望的に大きい。

このように悲観的な現状分析を展開して、著者の結論は「全く新しい戦略とアプローチが必要で
ある」と述べるに留まる。具体的提言はない。

さて、本書の主張に違和感はないが、紙数の割に新味のない内容に不満を持った。日本では
常識的に語られる統一悲観論を、韓国人に深刻に認識させるためには、ドイツ人研究者やジャー
ナリズムの権威を借りる必要があったということだろうか。それにしても、エングラーとマーツの
説だけを執拗に繰り返し、北の実情に関しては著者自身が全く取材をしていないなど、机上の
作業に留まる研究・執筆姿勢は安易に映る。

以上。

584:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/12/12 09:28:55 /aLUzcXV
本の紹介からは外れますが、金正日総書記は、後継者の世襲に
否定的な発言をしたようです。

URLリンク(japanese.chosun.com)

「金王朝」と揶揄されている現状に警戒感を抱いただけで、世襲の
意図は変わらない、とも考えられますが、もし、本当に世襲を行わない
決意だとすると、台湾で蒋経国が、「次期総統は蒋家から出さない」と
発言し、社会に劇的変化が起こったように、北の体制にも、とてつもない
激変が起こるかもしれません。



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