■ハングル板の本棚■第11書架at KOREA
■ハングル板の本棚■第11書架 - 暇つぶし2ch350:マンセー名無しさん
05/11/06 12:38:53 MeLns9i9
今日の朝日新聞の朝刊に「韓国人につけるクスリ」の広告が出てた
あのイラスト付きで結構目立つ広告だった
嫌韓じゃないってのを強調してた

351:マンセー名無しさん
05/11/06 12:44:53 qprC81fp
朝日新聞っていつから在日の集まりになったんですか?
(TBSもまた然り)

352:マンセー名無しさん
05/11/06 12:47:34 z8HjCZFz
今更そんな事をしても
売国新聞としての評価は変わらんだろ・・・

353:マンセー名無しさん
05/11/06 14:48:49 IRSiTil6
>>350
>>339 にあるやつだよね?

『嫌韓流』の広告は、産経からも断わられちゃったんだよね。
やっぱり、タイトルがマズかったのかなぁ。

354:マンセー名無しさん
05/11/06 17:31:25 MeLns9i9
>>353
そう、>>339 と同じ広告です
これって、実際の紙面で見ると結構目立ちます

355:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/08 00:58:36 g4LUcTqO
野間文芸賞、村上龍氏の「半島を出よ」に決まる
URLリンク(www.asahi.com)
2005年11月07日18時51分

 第58回野間文芸賞(野間文化財団主催)は7日、村上龍氏の「半島を出よ」(幻冬舎)に
決まった。副賞300万円。また、第27回野間文芸新人賞は青木淳悟氏の「四十日と
四十夜のメルヘン」(新潮社)と平田俊子氏の「二人乗り」(講談社)が選ばれた。
副賞各100万円。第43回野間児童文芸賞は吉橋通夫氏の「なまくら」(講談社)で、
副賞200万円。

 贈呈式は12月16日午後6時から、東京・内幸町の帝国ホテルで。

356:マンセー名無しさん
05/11/08 01:53:41 m6u+Yd6W
「中国の歴史」(講談社)シリーズの評あった?

日本人が中国論じて朝鮮に論じるとこうなる、という勉強としては最高にワロス
6~10巻が「中国から見た朝鮮」。9巻「海と帝国」はオススメ。
10巻は太平天国~1945年なんで、反発もある。

357:マンセー名無しさん
05/11/08 08:21:20 WNOpxQ5W
戦前の朝鮮総督府鉄道局 発行の朝鮮旅行杏奈記 英語ですがAn Official Guide
to Esatern Asia Manchuria and Chosen 1914、1920がありますが興味のある方
いますか?

358:マンセー名無しさん
05/11/08 08:25:54 WNOpxQ5W
案内記でした

359:マンセー名無しさん
05/11/08 09:31:35 gyylJHuP
>>265 で紹介されている竹内睦泰(著)『これだけは知っておきたい日本・中国・
韓国の歴史と問題点80』の広告が、今朝の読売新聞1面下に載ってるんだけど、
けっこう良さげな感じだね。
「大増刷出来」とも書いてありますね。

●小泉タカ派内閣誕生! 今後日本はどうなる
●靖国神社の基礎知識
●神道を知らない本末転倒の妄説・分祀論を笑う
●A級・B級・C級戦犯の意味
●中国、韓国は自分たちの教科書を何とかしろ!
●竹島、尖閣諸島はあきらかに日本領だ!
●日韓の戦後補償は解決済み
…など過去の正しい歴史認識から最新情報までの知識が短時間でわかる。

360:マンセー名無しさん
05/11/08 18:14:11 EjdcA8ue
竹内は俺が受験時に非常に世話になった。
代ゼミの左翼講師によって、週間金曜日に変なのを寄稿されてクビになってしまったが。
あの人の本を使えたから、自虐史観にとらわれていない歴史を学ぶことができた。
特に超速!外交史は名著だと思う。

ただ問題は、受験板に行くとあまり人気がないことか・・。
受験生にこそ知っておいて貰いたいことがいっぱい書いてあるのに。

361:マンセー名無しさん
05/11/08 20:52:07 gyylJHuP
>>360
『超速!外交史』も良いんですか。

受験板で人気がないのは、やむを得ないですよ。
なんせ、センター試験で「従軍慰安婦」だとか「強制連行」だとかが実在しただなんて
答えさせる問題を出すんですから…。

弱い立場にある人間や子供たちに対して、自分たちの考えを押しつけるっていう
やりかたには、ほんとうに腹が立ちます。
こんな事をやってるから、サヨクは若者たちから支持を失ってるわけですが、
気づいてないんですかね?

362:マンセー名無しさん
05/11/08 23:21:28 rTCa7h0e
>>361
>気づいてないんですかね?

アーアー見えない聞こえないってヤツでしょう。
カルト宗(臭)教と同じ。

363:マンセー名無しさん
05/11/08 23:47:29 JGWIlust
竹内が日の目を見るのはもう少し先か。

364:マンセー名無しさん
05/11/09 01:06:04 GANnx6eR
>>361
URLリンク(www.gogakushunjusha.co.jp)
かたや、上記リンク先に出てくる
下の二人は反日本・侮日本を書いている。

河合塾専任講師 青木裕司
URLリンク(www.amazon.co.jp)
知識ゼロからの日本・中国・朝鮮近現代史 幻冬舎芽がでるシリーズ

河合塾専任講師 石川晶康
URLリンク(www.amazon.co.jp)
日本史の考え方 河合塾イシカワの東大合格講座! 講談社現代新書

365:マンセー名無しさん
05/11/09 11:26:07 L/K6i1Pa
といっても日本史においては石川は絶大な人気があるしな。
アオキに関しては、みな左翼だから気をつけろというが、
日本史スレはどうも根っからの左が多いようだ。

366:マンセー名無しさん
05/11/10 06:25:11 9aAxwynL
受験生は思想云々なんか無視して
教科書・参考書に載ってるとおりに覚えればいいの!


367:マンセー名無しさん
05/11/10 09:52:36 4wTZBi2D
【韓流、純愛、初恋病。】
小林竜雄(著) 中央公論新社 2005/11

「冬ソナ」「セカチュー」「今会い」「電車男」そして「四月の雪」。
ブームとなった韓流映画と純愛ものの系譜を気鋭の脚本家が読み解く。
キーワードは〈初恋シンドローム〉。

368:マンセー名無しさん
05/11/10 19:53:56 IFjf++03
>>366
ま、それもそうなんだがな。


369:マンセー名無しさん
05/11/11 20:36:10 y9u1GMw9
今さらながらだけど「韓国人につけるクスリ」読了。
つまらん。
著者の頭の悪さと胡散臭さしか感じられない。

370:マンセー名無しさん
05/11/11 22:24:43 zkFEyiZv
>155
反日ナショナリズムを超えて 
朴 裕河

慶応大学文学部> 早稲田大学大学院で日本近代文学専攻> 世宗大学日本文学教授
URLリンク(www.amazon.co.jp)
良かったよ。著者はよく日本の文献も読んでいるようだし、韓国人にしては冷静。

韓国側から見た視点に加え日本側から見たらどの様に見えているのか比較したり。
韓国側からの裏話的な内容もあって、既知の情報の裏付になった。

ただ、韓国で先に出版された本だそうな。だからか(韓国人向けパフォーマンス?)
歴史教科書問題、竹島など認識の受け入れられない部分はあるが、著者が日本を理解しようとしている姿勢は見える。

ある意味驚き

371:マンセー名無しさん
05/11/11 22:37:11 b1tlo0BN
>>369
もっと具体的に上げてみろ。
内容でなく人格攻撃しかできないのか。

372:マンセー名無しさん
05/11/11 22:42:17 v7kXSEcm
『韓国人につけるクスリ』
著者・中岡龍馬降臨ブログ
URLリンク(blog.livedoor.jp)
コメント欄で直接答えてくれるよ

373:マンセー名無しさん
05/11/12 02:23:38 utjABUEQ
>369
372に行って感想文書いてこいよ。
内容に対してな。
今のままじゃ、出版社にクレーム入れてるアホと同類だぞ

374:369
05/11/12 22:08:55 PLEO48fZ
目新しい記述は一切なく、嫌韓?、親韓?、知韓・・???
内容をいちいち挙げてたらきりがないので、
簡単に顕著な2箇所だけでご勘弁を。
まずはエピローグ。「恨」の概念を全く理解してない。
「韓国ドラマを眺めて思う」~支離滅裂。

個人的に「嫌韓流」の発刊は評価に値すると思ってる。
‘二匹目のどじょう’狙い以外の何物でもない出版社の軽薄さと
姿が見えない(見せない)著者の胡散臭さが際立つのみ。
まあ日本語講師は実際にしてたんだろうけど、
渡韓数ヶ月後には韓国語を理解し、1年足らずでこれを書籍化。
何故可能?
ここに出入りしてる者なら当然そう感じないかな?
黒田氏、四方田氏、水野氏あたりを本物だと思ってる者の愚痴でした。

375:マンセー名無しさん
05/11/12 22:36:50 H4QSjtEF
>>374
何か誤解しているようだが、著者は韓国語をしゃべれないよ。
せいぜい分かるのは悪口と挨拶程度らしい。
韓国在住の日本語教師で、基本的に日本語をしゃべるという仕事らしいし。
ちなみに内容は著者のブログの焼き直し。
毎日更新していたので大量の文章量になっているだけ。
嫌韓流発刊以前からこのブログはあったんじゃないか?
今だからこそ・・・ 韓国斬り !!という名のブログ。
キャッシュ漁ればいくらでも記事が出て来ると思うよ。

376:マンセー名無しさん
05/11/12 23:01:06 b9XRDRS6
>>374
なんか叩きたい一心でピントがズレてるような?

377:マンセー名無しさん
05/11/13 00:14:39 nSewOU6u
>>364
それくらいで反日、侮日と言うのはちょっと・・・
竹内だって東条英機のことを日本のヒトラーと言う変な仇名つけて馬鹿にしてるじゃん

378:マンセー名無しさん
05/11/13 00:56:03 ZHtdvJ2p
別に莫迦にしているから反日、侮蔑に繋がるわけではないと思うが。
そうなると、戦前の日本の政治家はみな優秀で失敗などないということになる。
日本国民への敗戦責任はあるわけだからな。
おかしいと思われるものは批難できなくなる。そんなのはただの極右で石川、青木と同類。

石川や青木は意図的に日本のことを蹴落とすことしかできない。
良い面などは無くて、悪い面しかないという思想だから反日といわれる。
更に捏造の歴史を当たり前のように載せるしね。従軍慰安婦、強制連行、創氏改名・・・
こんなの載せていれば、そりゃあ、反日とみなされるだろう。少なくとも左翼とは思われる。
まあ、2chネラーからは売国奴、日教組の仲間!といわれるだろうな。

竹内は日本の良い面、悪い面にきっちり立ち向かう。
当然だが、愛国者であれば悪い面を見逃していいというわけではない。
竹内にとって、東条の政策は良い様にはみえなかったんだろう。

明確に青木、石川と竹内の差異をいうなら、歴史を捏造しない点。



379:マンセー名無しさん
05/11/13 00:56:58 ZHtdvJ2p
ってか、誰か受験板に貼ったな・・。
だからか。

380:マンセー名無しさん
05/11/13 08:46:34 M5RS7jBR
>>377
>364の石川の著書が侮日であるといえる理由の一つを
著者の記述の仕方で『半島史の考え方』を書くと
朝鮮史は、「1875年 江華島事件」で分けて考えよ。
それ以前は、中国事大時代。それ以降は日米事大時代とやると、

……だめだ、韓国人は屈辱に感じるかもしれないが、
私たちから見ると朝鮮史が美化されてしまう。


381:マンセー名無しさん
05/11/13 11:29:49 EOY1yfMh
URLリンク(www.sankei.co.jp)

【文庫プロムナード】 『天下統一と朝鮮侵略』

◇藤木久志著『天下統一と朝鮮侵略』(講談社学術文庫・一四一八円) 

『戦国の作法』『雑兵たちの戦場』『刀狩り』などの著作で、中世像の修正を迫る新説を
出し続ける中世史家が三十年前、小学館『日本の歴史』の一冊として書き下ろした
ものの文庫化。

ここにもユニークな諸視点が弾けている。
たとえば信長による有名な楽市・楽座構想も、単なる商・産業の育成を目指した
ものではなく、独自の経済力を蓄え一大勢力となった一向宗寺院の寺内町つぶしで
あった由。
---

今年の10月に出た本ですが、「秀吉は極悪人ニダ!」の悪寒。
まぁ、こればっかりは批判されても仕方がないんでしょうが、しかし、現在の
韓国・朝鮮人のしつこさには呆れてしまいますし、また中国には文句を言わない
ことも気になります。

382:マンセー名無しさん
05/11/13 13:29:32 EOY1yfMh
第27回サントリー学芸賞が今月10日に決まりましたが、そのなかに韓国・
朝鮮関係の本が1冊入っていました。
---

『属国と自主のあいだ ― 近代清韓関係と東アジアの命運』
岡本隆司(著) 名古屋大学出版会 04/10

西洋の出現以来せめぎあいを続ける東西の世界秩序、その中から東アジアの焦点と
して浮かび上がった朝鮮の「属国自主」 ― 従来注目されることの少なかった清韓
関係を、日本・アメリカ・イギリス・ロシアなどとの交渉の中で捉え、19世紀半ばから
日清戦争にいたる東アジアの構造変動を、多言語にわたる徹底的な史料分析に
よって描き出した画期的労作。

■目次

緒 論

第Ⅰ部 馬建忠の朝鮮紀行
 第1章 丙寅洋擾から江華条約へ ― 近代清韓関係の発端
 第2章 シューフェルト条約の成立と馬建忠
 第3章 馬建忠と壬午変乱
 第4章 馬建忠の朝鮮政策

第Ⅱ部 朝鮮と近代清韓関係
 第5章 条約と政変と密約
 第6章 朴定陽のアメリカ奉使
 第7章 デニーと清韓論

383:マンセー名無しさん
05/11/13 13:30:30 EOY1yfMh
>>382 の続き)

第Ⅲ部 近代清韓関係と西洋
 第8章 アメリカの清韓関係観
 第9章 英露と清韓関係

結 論

■著者紹介
岡本 隆司
1965年京都市に生まれる。1993年宮崎大学教育学部講師。宮崎大学教育文化学部
助教授をへて、現在、京都府立大学文学部助教授。著書に『近代中国と海関』
(名古屋大学出版会、1999年、第16会大平正芳記念賞受賞)など。

384:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/13 19:03:28 mF7spKY6
不滅の漢字に刻まれた歴史の綾
URLリンク(japan.donga.com)
『漢字の歴史にそって歩く』キム・ギョンイル著、284頁、1万2000ウォン、バダ出版社。

デジタル時代に生き残った最後の象形文字、漢字。

漢字は、時代ごとに色と香の異なる文化の花を咲かせ、数千年の熟成を経て今日に至ってい
る。亀の骨に刀で刻んで書いた原始文字は「電子ペン」の時代にも依然として息づいている。

かつて白人文化の優越に立ち、「文字発展の最下位段階に属する感覚文字」と漢字を
こきおろしたのはヘーゲルだ。しかし、イメージと感性、イメージとテキストの調和が強調
される21世紀に漢字の魅力はさらにきわだっているわけで、これはまさに、文明史的逆転
ではないか。

漢字一つ一つの内面には、長い歳月の間に、中原と韓半島、日本列島を出入りした多く
の人々の息づかいが込められている。東洋人たちの生、その生を縦糸や横糸として編ま
れた歴史の綾が刻まれている。甲骨文字と青銅器文字を解読し、その中に隠された
東アジア文化の起源を探索してきた著者。著者は漢字を深く受けとめるべき理由をこう
説明する。

「よかれあしかれ、私たちは漢字を通じてもたらされた文化的存在だ。漢字は東アジア
文化の深い屈折の節目を記憶する歴史のアイコンだ。そこに耳を傾ければ、文化的洞察
と新しい知恵を得ることができる。」

385:マンセー名無しさん
05/11/13 19:22:53 eqGr8f8Z
「世界の食文化」
第1巻 韓国
朝倉 敏夫 著
定価:3,200円
出版:農文協
URLリンク(www.ruralnet.or.jp)

色んな階層、軍隊、都市、農村、学校給食等の実際の食事メニュー
などは非常に興味深かった。
さらに、ココ5,6年の韓国の急激な食の変化にもキャッチアップ
してる。特にトンカス(豚カツ)の分析はなかなか。
ただ共著みたいで、書いた人にによっては若干の電波が含まれてる。
史実に沿ってないTVドラマ「チャングム」からの引用や有名な電波
在日学者からの引用をしている執筆者が居る所は残念。





386:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:02:44 4qTy0dZX
始めまして。北原白丁と申します。

ここには何度か名無しで書き込みさせていただきましたが、
ちょっとだけ書評の真似事をしてみたくなり、個性維持のため、コテハンを名乗ってみます。
浅学無識の輩が評論家を気取っても、書ける程度はタカが知れているわけですが、
何卒お目こぼしをお願いします。

早速、数週のあいだ書き溜めたものを連続投稿します。ご容赦ください。


387:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:05:59 4qTy0dZX
韓国の「昭和」を歩く
鄭銀淑(チョン・ウンスク) 祥伝社新書

今も韓国に残る日帝時代の日本家屋を訪ね歩くという、ありそうでなかった企画である。

序文にはこうあった。
日本人は、植民地支配について「あまりにも無自覚な人」と「やたらと反省する人」の二極化が
激しいのではないか。いずれのタイプと話しても、ぎくしゃくとしたものを感じてしまう。
韓国人と日本人は、本当はもっと肩の力を抜いて話し合えるはずである。

なるほど。これは、今までにない視点で日韓関係を捉える好機になるかもしれない、と
期待して読み始めた。

期待は、冒頭からもろくも崩れ去った。いきなり「くだらない」の語源は百済です攻撃だ。
先が思いやられることよ。案の定、本書全編がこのクォリティーであった。著者は1967年
生まれの韓国人女性。386世代である。徹底した反日教育の犠牲者と言えるこの世代に、
透徹した客観性を期待するのは酷かもしれないが、いやしくもノンフィクション作家と
なったからには、原稿起こしの段階で「くだらない」の語源くらいは確認するべきだろう。
また、こうしたいい加減な記述を校正の段階でチェックしない編集側の無責任さにも呆れる。

ところで、本書の取材の旅は、韓国人である著者と日本人の「助手」の二人旅らしい。
この助手君は、終始「助手」と呼ばれ続け、ついに名前はおろか年齢も性別も明らかにされ
なかったのが気の毒だ。「中年太り」という形容が一ヶ所あるので、著者よりやや年上の男性で
あろうと推測する。この無名日本人助手を狂言回しに仕立てて旅は綴られる。著者はこの助手が
余程気に入らなかったらしく、至るところで謂われない敵意をぶつけている。韓国人対日本人、
女性対男性、年下対年上、こうした対立関係において自分が上位に位置することは著者の自尊心を
満足させるはずだが、微妙な対抗意識は終始消えなかったようだ。


388:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:07:20 4qTy0dZX
〔続く〕
いくつか、助手との確執を拾い出してみる。
----
「このあたりが日本人街だったとしたら、朝鮮人はどこに住んでいたんですか?」
(略)すっかり慣れっこになって、さほど違和感のないはずの単語が、そのときは妙に鋭く耳に
突き刺さった。「チョウセンジン...」(略)日本人が韓国・朝鮮人を見下して呼ぶ代表的な
呼称として(略)おなじみなのだ。もちろん侮蔑する意図などないのはわかっている。
(略)一方、朝鮮人は日本人を見下して「チョッパリ」と呼んだ。
----
  ・日本領時代の朝鮮民族を朝鮮人といわずして何と呼ぶのか。
  ・一般名称が蔑称なら、イルボンサラム(日本人)は蔑称になるのか。
  ・一方的に気分を害し、チョッパリ記述で報復する大人気なさよ。
----
「満開の桜と軍艦を観ると、私のような戦後世代でもなんだか血沸き肉踊りますね」
助手の頭の中にはおそらく(略)軍艦マーチが鳴り響いているにちがいない。
私というれっきとした韓国人を前にしながら、デリカシーのない発言をする日本人を無視して、
もうしばらくこの優雅な景色を楽しむことにしよう。
----
  ・憶測で勝手に人の頭の中に軍艦マーチを鳴らしてはいけない。
  ・憶測を根拠に人を非難してはいけない。
----
このように、悪意がないとわかっている発言にまで一々神経を尖らせる人間に対し、どのような
態度を取ればよいのか。腫れ物に触るようにして恐々と接する他ないではないか。到底、序文の
ように「肩の力を抜いて」話し合えるはずがない。これを386世代の限界と言わずして何と言うのか。

何を見ても万事この調子で、言葉を奪った、名前を奪ったの連続。日帝36年の内、朝鮮半島で
ハングル教育が選択性になったのは、戦時下体制にあった1938年から光復までの7年間に過ぎない。
創氏改名の場合、強制だった創氏のみ書きたて、有料許可制だった改名には一切触れていない。
創氏も、戸籍に対応するための強制であって、元の姓をそのまま氏として登録できたのだが、
そのような認識は見えない。鉄道を語れば大陸侵攻のためといい、港を語れば強制された異文化
流入という。極めて一面的な被虐史観に毒されている。


389:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:19:33 4qTy0dZX
〔続く〕
こうした偏見のため、せっかく日帝時代を知るおじいさん、おばあさんと出会っても、彼らの
本心を十分に引き出すことができずにいる。彼らの穏やかな語り口の内側にこそ、懐かしい
昭和の核心があり、そして、懐かしさ以外の大切な何かがあるのだ。実際の日帝支配を経験して
いない著者が、予断でフィルターをかけることには何の益もない。

そもそも、著者のキャリアからして、一定期間日本に留学したに過ぎず、日本家屋の要諦を、
民俗学的にも建築学的にも掴んでいない。だから、取材した家屋において、光復以後、何が保たれ
何が変わったのか、曖昧にしか説明できていない。貧弱な文化理解しか持たないから、取材は
極めて表面的に「敵産家屋」という「日程残滓」を巡る旅にならざるを得ない。読後に、肝心の
主題であった「昭和」との再会はほとんど印象に残らなかったことが残念で、もう一度ページを
めくりなおしてみた。何度読み返しても、家屋の描写が貧弱で視野狭窄であり、文章の助けと
なるべき写真が少数であるため、何に対しても「懐かしい」という感慨を抱くにいたらなかった。
まして著者の願いであった『「懐かしさ」の後にプラスαの何かを感じ』るなど望むべくもない。

好企画意図にも関らず、はからずも386世代の知性と感性の限界をさらけ出す結果となって
しまった。この企画は是非とも、日帝時代を知る韓国人と日本の建築研究者あるいは歴史・
民族研究者を監修に迎え、写真中心で再度取材・製作に挑戦していただきたい。


390:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:26:39 4qTy0dZX
それでも日本だけが繁栄する
黄文雄  光文社

「○○は日本が作った」シリーズでおなじみの黄文雄が、1992年初頭に放った快作。
1992年といえば宴の後、日本経済が奈落の底まで落ちた直後である。
そんな時期に、これほど手放しの日本礼賛を書いた著者の真意は何か。
もし私が、当時この本を読んだなら、尾羽打ち枯らした日本人を慰めるために書いた、親切な
台湾人の誇大妄想、と受け取ったかもしれない。しかし、執筆から13年経過した今、
筆者の描いた世界が、まさに現実のものになろうとしていることに驚く。
そして「手放しの日本礼賛」の根拠もまた、近年の著者の著作に見られる歴史観と同じ視点に
立脚している。「失われた十年」の日本没落の試練の間を耐え抜いた揺るぎ無い洞察力といえる。

骨子はこうだ。
冷戦崩壊後、米露が牽引した欧米主導モデルは疲弊した。それに代わって、東西問題、
南北問題を解決するモデルは日本文明をおいて他にない。台湾経済は既に日本経済圏に
取りこまれており、韓国経済は日本を模倣したサブセットに過ぎない。
中国は国家を適正に維持できる規模を超えた過剰に巨大な国家であり、国内に矛盾を抱え
崩壊に向かっている。中国への期待は虚しい。
西洋文明も中華文明も、環境を収奪破壊するのみだ。日本文明だけが自然と共存可能だ。
根幹は、開かれた宗教「神道」と、道(茶道、華道など)を求める日本人の心にある。
日本文明は、西洋文明への編入ではなく、西洋文明の完成者として成長してきた。
世界の日本化現象は止まらない。日本の繁栄はこれからだ。


391:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:27:06 4qTy0dZX
〔続く〕
確かに今、新たなジャポニズムともいうべき動きが世界中で起こっている。
「模倣される日本」という、新たな日本観が一定の説得力を持つ時代になった。
毀誉褒貶の激しい日本モデルではあったが、今や世界において一定の理解と支持を得たことは
間違いない。

読後、著者の慧眼に心服し、日本の明るい行く末を思う一方で、内部から日本の来し方を
体験した者としては、自尊あたわざる日本人の特性を省みずにはいられない。前例踏襲主義、
形式主義、出る杭は打たれる横並び意識、閉鎖的村社会、不明瞭な意思決定システム、
問題隠匿体質、恣意的に曖昧にされる責任の所在、外圧頼みの制度改革、などなど。
これらは、日本人の美点と表裏一体になった特質でもあるから、短絡的に断罪するべきでないし、
撲滅は不可能であろう。だが、日本が世界のリーダーの座を望むなら、最低限、日本人の
美徳を世界に通用する形式に変換して表現するスキルは必要であろう。


392:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:35:49 4qTy0dZX
模倣される日本 ― 映画、アニメから料理、ファッションまで
浜野保樹  祥伝社新書

タイトルだけでおよそ内容が推測可能だが、さらに帯には念押しがある。
「日本の文化は最高にcool」世界は堂々と真似し始めた。
機は熟した!〈経済大国〉から〈文化大国〉へ転換せよ。

目次を一瞥すれば、さらに内容の予測精度は上がる。
第一章 模倣される映像、
第二章 模倣される生活様式、
第三章 模倣される理由、
第四章 模倣する日本、
第五章 共感される日本。

先ずは日本文化が世界に与えた影響をつぶさに紹介し、その理由を探り、日本が模倣する立場で
あった歴史を振り返って、今後の展望と課題を提示して終わる。

薄々知っていることとはいえ、日本が文化輸出大国であることを示す豊富な事例を読むことは
快感である。最後に提示された苦言も十分に納得できる。読書の愉悦を存分に味わえる良書だ。

私は、先に紹介した黄文雄「それでも日本だけが繁栄する」のアンサーソングとして読んでみた。
本来は、素直に日本文化論として楽しむべき一冊である。


393:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:39:42 4qTy0dZX
人はなぜ歴史を偽造するのか
長山靖生  新潮社

ガードナーの「奇妙な論理 騙されやすさの研究」という往年のベストセラーがある。
自然科学を擬態する奇説珍説を観察し、その発生のメカニズムと、人類を害する危険性を説いた
名著だ。本書には、その視点と共通の厳しい批判精神がある。因みに、同様の視点から
擬似科学論説を暴露嘲笑するものとして「と学会」の一連の著作があるが、本書には、
そういった「トンデモ」の滑稽さを味わう趣味は含まれていない。

私の解釈はさておき、筆者は、後書きで本書の執筆意図を明確にしている。
『本書では、自分に都合のいい「歴史」を捏造し、信じてしまう精神病理を、日本社会の構造上の
問題として、史実に即して描こうと思った』
つまり著者の視線は日本にのみあてられているのだが、同様の問題をより深刻に抱えた社会が、
アジアの特定地域に存在するではないか。恐らく歴史捏造は万国共通の誘惑なのだ。
この問題を解くため、まずは自国の事例を克明に知っておくことは有効だろう。

まず著者は、歴史捏造のメカニズムを、以下のように分析する。
----
いまの自分は本当の自分ではない。本来自分はもっと立派で偉大であるはずなのに、世間は
その「事実」を認めようとせず、自分を正当に処遇しようとしない。間違っているのは世の中の
方なのだ。自分は本来の、あるべき自分の姿を取り戻したい。このような不満は、人間なら
だれしも多少は持っているものだろうが、その願望というか不満が人並みはずれて大きい人間と
いうのが、稀に存在する。(略)現在、あるいは未来に向かって自己の願望が満たされる可能性が
低いとき、差し当たって夢をつなぐ場所は過去しかない。こうして人は、しばしば今現在の自分の
不遇をかこつのに過去の歴史へ、自らの出自の物語へと遡っていく。
----

394:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:41:31 4qTy0dZX
〔続く〕
言うまでもなく、こうした夢想を国家レベルでつむいでいるのが、かの国である。

ここで注目したいのは「過去を夢見るのは、将来に展望がないからだ」という指摘だ。
確かに、未来を信じる者は、過去に拘泥する必要はない。過去がどれほど恥辱に満ちたもので
あろうと、現在と未来が輝かしいものであるなら、過去もまた栄光に至る花道である。
図らずもかの国の歴史捏造体質は、将来不安の反映であるという示唆を与えていることになる。
また、かの半島国と比較すると、中国は、遥かに戦略的・計画的に歴史を捏造していることが
理解できる。中国四千年の栄枯盛衰に汚辱はない。作り変える必要がある部分は限定的で、
それは明らかに政治的意図をもって捏造されて正史とされる。それは正に戦略であって、
そこに夢想が入り込む余地はない。

さて、本書で考察対象となった事例は、戦国武将の家系図捏造や明治から昭和に跋扈した
贋天皇など、個人の偽造に留まらず、明治期の政治家、議会、果ては天皇まで巻き込んだ南北朝
正閏(せいじゅん)論争、日本国憲法護憲・改憲の是非、官僚機構の違憲性批判にまで及ぶ。
現行憲法を巡る考察は、歴史捏造批判の範疇を超えるかもしれないと著者自身も語るが、
執筆動機はいずれも、著者の特定史観と距離を置いた視座からのものだ。


395:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:50:22 4qTy0dZX
〔続く〕
以下に、示唆的と思われた言葉をいくつか引用する。
----
真実はひとつだが、歴史はなぜか多様な顔をわれわれに見せる。なにより厄介なのは、歴史を
正そうという努力があまり役に立たないということだ。「正しい歴史」を真摯に求める態度が、
かえって様々な解釈を生み、歴史を真実とますます隔ててしまう危険性だって大いにあり得る。
ましてや「子供たちに正しい歴史を教えよう」といったスローガンには、すでに歴史のなかに
ある何か別のものを見出そうという意図が(善意によるものであったにしても)見え隠れしている。
-
物語は歴史ではない。われわれが歴史を物語的にしか理解できないとしても。(略)語られた
物語が美しければ美しいほど、我々はその物語に寄り添ってしまい、批判はおろか自分自身で
考えることをせずに受容してしまうことになりがちだ。
-
なぜ、問題を棚上げにしないのか、というのが私の素朴な疑問である。それが日本のお家芸だと
いうのに。別に私は皮肉を言っているのではない。ここでいう「棚上げ」とは、決して責任の
回避、思考の停止を意味するものではないのである。むしろ安直な「まとめ」を提示せずに、
考え続ける努力を、親も教師もし続けねばならないと言っているのだ。
----
最後に蛇足を。本書は、ホロン部的には、日本も歴史捏造体質を持つ社会であったことを示す
格好の口実を与えるかに見えるが、そうではない。日本においては、歴史捏造は批判すべき
研究の対象でありつづけた。あるいは、戦国武将の家系図の場合のように、捏造と知りつつ
政治力学的見地から目をつぶった。国家が先導して国家ぐるみで歴史を創造する隣国とは、
決定的に事情が異なる。


396:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:55:41 4qTy0dZX
朝鮮と日本の関係史 善隣と友好の歴史
著:権仁燮 監修:朴鐘鳴 明石書店

著者は団塊の世代の、監修者は昭和一桁世代の、在日朝鮮人コンビによる、石器時代から
江戸初期の朝鮮通信使に至るまで、朝鮮史の内、日本と関った部分を取り上げた歴史書である。
初版は2000年5月。

図書館の歴史コーナーで本書を見かけ、ぱらぱらとページをめくってみた。
何とはなしにいかがわしい気配を感じ、著者を確認すると在日朝鮮人である。
もしや天然電波本かと期待し、借りて読んでみた。
案の定、アカデミックな装いとは裏腹に、息をするように嘘を吐く朝鮮人一流の電波歴史書であった。
日本における朝鮮史評価を何とかして覆すべく言辞を弄するのだが、
例によって、弄すれば弄する程、それが却って記述に自家撞着を生む結果に陥っている。
朝鮮人の書く自爆歴史書の典型事例として本書を紹介したい。

当初は、本書中に見られる疑問点や問題点を逐一挙げようとメモを取っていたが、
余りに問題箇所が多いため、笑える部分だけ引用する。

古代:
弥生時代は、水田耕作と金属器文化をもった朝鮮からの大量の移住民wwwwによってもたらされた。
任那日本政府説については検討の余地もないwwwwものと言える。

後期新羅との交流 ― 遣唐使だけではなかった
頻繁な遣新羅使の派遣を通じて(略)中国の制度や事情を学んだのではなく新羅そのものから
様々なことを学んだのである。wwwww


397:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 09:58:22 4qTy0dZX
〔続く〕
忘れられた大国・渤海(パルヘwwww)
渤海史は朝鮮史の一時代を占めるべきものである。
日本は遣渤海使を通じて多くのことを学んだ。交易も盛んに行われた。
渤海産品: 毛皮、人参、蜂蜜、兎、昆布、鹿、馬、布、鉄、綿(狩猟採集農産物ばかり)
日本産品: 綾、羅目、絹、水銀、金、銀、漆(鉱業、手工業品ばかり)

元寇:
高麗内部の反元抗争が元寇を遅らせた。動員された兵士・水夫の低い士気が日本を助けた。
わずかの風雨wwwww を口実に退却したことなどからも知ることができる。
神風は自然の暴風雨にではなく、アジア諸国wwwwの「無意識の連帯」による各国民衆の闘争に
こそあったことを忘れてはならない。wwwwwwww (あなたのおっしゃるアジア諸国って wwwww)

倭寇:
倭人は悪逆非道の限りを尽くし後には何も残らない。⇔高麗権力者の横行は極限に達し
「倭寇に遭っても捕倭将に遭わないことの方が幸運」と言われる。wwww

豊臣秀吉の朝鮮侵略
国難に際しても明国に救援を求め、逆に多大な被害を被るという結果をもたらしながらもなお
、自国民の力量に信頼を置かなかった支配層wwwwwと、全てのものを投げ出して戦った人民に対する
視点は自ずと異なるべきである。朝鮮の歴史を、中国に対する事大主義と屈服の歴史であったと
する朝鮮に対する誤った認識を見直す必要があるのではないだろうか。wwwwwww

最後の自爆は強烈。
支配層の政策を正史としない歴史観。まことに都合の良いプロレタリアート史観である。
とにかく、自爆ネタには事欠かない。


398:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 10:05:53 4qTy0dZX
焼肉・キムチと日本人
鄭大声(チョン・デソン) PHP新書

日本人に最もなじみのある韓国の食べ物といえばキムチと焼肉である。
この二つの料理にスポットを当てて、日本における韓国の食文化普及の来し方と行く末を考察する好著だ。

著者は在日韓国人であり、かの民族に共通する特徴として起源に対するこだわりは強いのだが、
執筆姿勢が誠実で行間に胡散臭さを感じない。特定のイデオロギーへと誘導されるような妙な
指向性がないので安心して読める。

先ず取り上げられる主題は焼肉である。焼肉の起源には諸説あるが、著者はモンゴルの食肉文化が
元支配下の高麗に定着、李氏朝鮮時代になって公に食肉が解禁され、独自の食文化として発展したという文脈で今日の姿につながると考える。李氏朝鮮初期に、貴重な生産財である農耕牛の屠殺
禁令が再三あったことから、逆に牛肉食の広まりが阻止できなかったと推測、宮廷料理記録などに
牛肉の焼き物の記録が多数あることなどを根拠に、李氏朝鮮時代には牛肉食が広く普及していたと
述べる。朝鮮半島で本格的に牛肉を食べ始めた時期に関しては、2chに流布する説と異なるが、
私は評価する見識を持たないので判断を避ける。一つだけ興味深い記述を引用しておく。

1711(正徳元)年に来日した朝鮮通信使のための好物料理文書『信使通筋覚書朝鮮人好物附之写』
(山口県上関町教育委員会、平成八年)は、(略)対馬藩が、朝鮮にて直接調査したものを整理し
(略)各藩に通達したものである。(略)
≪肋 アバラ也 彼国にてカルビといふて、賞味する物なり、長さ三寸程宛に切、肋に付けたる
肉少宛有此肉を五歩程宛に切目入、油、せいゆ(醤油)ニて能炙りすすむ(後略)≫

私は文書の真贋を確かめるすべを持たないが、仮に本物だとすれば、江戸時代に既に、
カルビという言葉と共にカルビ焼きが紹介されていたことになる。


399:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 10:08:25 4qTy0dZX
〔続く〕
日本における焼肉の普及は、終戦直後の食糧難の時期に、在日が始めた内臓中心の焼肉料理店から
という認識が示されており、以後の記述は、韓国を離れ、もっぱら日本における焼肉発展史である。
焼肉料理店の高級化に大いに貢献した無煙ロースターは名古屋の「シンポ」が開発した機種から
である、など興味深い事例をつぶさに取り上げている。


400:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 10:08:44 4qTy0dZX
〔続く〕
もう一つ面白いのは、著者が「ホルモン焼き=放るもん説」を否定している点である。著者は、
自身の記憶・体験から「放るもん説」に疑念を拭えず、多年の調査の末「放るもん」都市伝説の
発信源を突きとめる。発信者は、大阪在住の在日詩人:金時鐘(キム・シジョン)氏、出所は
朝日新聞の1977年の対談集記事『差別―その根源を問う』の中での発言。
金時鐘曰く≪いわゆるホルモン料理。これは決して英語じゃなくて、大阪弁の「ほってしまう
もの」つまり捨ててしまうものの大阪弁である「ほるもん」が定着した"朝鮮人語"なんですよ。≫
 その後、この対談は『差別―その根源を問う 下』(野間宏・安岡章太郎編、朝日選書、1984年)
に収録された。これが日本の知識人層にも浸透し、実しやかに語られたとする。

反証資料は二つ。一つ目は、佐々木道雄が『むくげ通信』に発表した記事「初めて明らかになる
焼肉の歴史・覚書(1)、ホルモン料理商標登録」(2003年)で指摘された事実。北極星産業(株)が
「ホルモン」を含む食品を商標登録した事実である。出願は昭和十二年、登録は昭和十五年、
更新登録は平成二年、登録された商標は「北∞ホルモン」というマーク、指定商品は「牛ノ臓器
ヨリ抽出シタルメホルモンモヲ含有セシメタル味噌、嘗物(略)」であり、ホルモン添加食品で
ある。内臓料理を指したものではないが、戦前から食材にホルモンの呼称が用いられている傍証に
なる。反証の二つ目は、昭和十六年に発信された軍事郵便。中国大陸に出征した兵士から東京
大森の女性に当てた私信の絵葉書の中に「最も有効なるホルモン料理の献立をお知らせください」
とある。食材は不明だが、戦中の日本人がホルモン料理というカテゴリーを認識していた証拠に
なる。これらの資料では完全証明とは言い難いが、私は十分な説得力を感じ「放るもん」説を
否定する側につきたい。


401:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 10:12:59 4qTy0dZX
〔続く〕
さて、もう一つの主題であるキムチだが、こちらについて著者は、起源に疑念の余地はないと
見てか、来歴については一般的なキムチ発展史に軽く触れる程度とし、むしろ日本国内での普及
発展の様相や、健康上の効能に多くのページを費やしている。日本においてはキムチが浅漬けの
方向に変質していることについても、原理主義的な批判はなく、むしろ現地の嗜好に合わせた
変化は当然のこととして前向きに評価している。キムチの日韓関係について唯一私の認識と
異なっているのは、国際食品規格委員会(CODEX)を舞台にした日韓キムチ規格戦争の経緯である。
私は、日本が1994年にキムチ規格をCODEXに提出して先制攻撃を仕掛けたと認識していたが、
著者によれば、韓国が1995年に提出した規格が対立の発端だという。端緒がどちらであるにせよ、
韓国規格では国産キムチがほとんど規格外となるため、日本の農林水産省が強く反発し、
基準緩和に向けて交渉が続き、2001年に妥協案成立、韓国の対日キムチ輸出戦略は一定の成果を
得た、という経緯には異論がない。

著者の執筆姿勢はイデオロギーから自由である。そのため、著者が焼肉やキムチに向ける深い
愛情や楽観的な将来展望に対しても全く違和感がなく、素直に主張を理解できる。朝鮮民族の
一人が書いたあからさまなキムチマンセーの本でありながら、読後に不快感の残らない希な一冊だ。


402:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/14 10:26:27 4qTy0dZX
まだまだ在庫がありますが、本日はこれまでに致します。
お邪魔しました。


403:マンセー名無しさん
05/11/14 10:29:57 Rfs6PeyM
>>402
ご苦労様でした、丁寧な解説有難うございます。

404:マンセー名無しさん
05/11/14 10:32:44 QId5Hsoi
>>392
>模倣される日本 ― 映画、アニメから料理、ファッションまで

これ、著者の立場自慢(に見えるもの)が鼻についたなぁ。

405:マンセー名無しさん
05/11/14 18:42:28 pUhnbd7t
>>402
もしかしてプロですか?
久々にイラつかずに長文(2ちゃんの中ではと言う意味)
を読めた。
かなり推敲を重ねたんでしょうなぁ・・・。

406:マンセー名無しさん
05/11/14 21:29:43 6RczvNOU
>>402
お疲れ様です。
また楽しみにしています

407:いいジョンイルな今井君 ◆NSQBzYTb6I
05/11/14 21:32:08 EhH9ATkk
驕れる白人と闘うための日本近代史
URLリンク(www.amazon.co.jp)

歴史観を洗浄し直すのにはよい一冊。日本という国のあり方をもう一度見直すことができます。
しかし、残念なことに近現代史の部分は詰めが甘い。補強が必要ですかな。

でも、日本が合理的な国家であるということは理解できると思うので、御一読を。

408:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 08:13:27 cu9xwQaO
>>403,405,406
ありがとうございます。
大量投稿につき、ご迷惑をおかけしましたが、
好意的ご評価をいただき、少々安堵しております。

私は、読書と庭いじりを趣味とする一介のサラリーマンでございます。
書評ごっこも在庫が尽きるまで。
もうしばらくお付き合いください、


409:マンセー名無しさん
05/11/15 09:05:05 Xm7NnO0R
>>407
「近代史」って題名なのに近代史の詰めが甘かったらダメじゃない?

410:いいジョンイルな今井君 ◆NSQBzYTb6I
05/11/15 09:13:27 mUY5lYh7
>>409
確かにw 近代史に至る過程はいいのですが、韓国併合とか南京大虐殺あたりがイマイチなんですよ。
欧米側の近代史については大変よく分析されていると思います。何か苦しいな。w

411:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:11:27 cu9xwQaO
在日・強制連行の神話
在日韓国人の終焉
鄭大均(てい・たいきん) 文春新書

同一著者による在日問題を扱った二冊をまとめて読んだ。内容は既に2chで問題提起・議論
し尽くされた事柄が多いが、この二冊に、在日にまつわる諸問題の全てが包括的にまとめ
られているので利用価値が高い。

著者は、韓国人を父に、日本人を母に持つ在日二世世代の韓国系日本人であり、UCLA留学
経験を持ち、韓国で大学教員として十四年暮らし、現在は東京都立大学の教授、という
経歴を持つ。このキャリアは、著者に豊かな複眼的視野をもたらしている。

まずは『在日・強制連行の神話』から。
筆者は、この神話が今や日本社会の常識となるまでに蔓延していることを前提に、
周到に構成を立てて、徐々に虚構を突き崩していく。


412:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:12:13 cu9xwQaO
〔続き〕
第一章 「在日は強制連行の被害者である」では、リベラル派アメリカ人、日本の教科書、
辞典、在日による論説など、さまざまな事例を挙げて、強制連行神話の強固さを確認する。

第二章 反論、では前章に対する批判や資料を集め、在日は自らの意思で日本にやってきて、
自ら日本に残ることを選択したのだという事実を確認する。

第三章 一世たちの証言、では、在日本大韓民国青年会刊行の「アボジ 聞かせてあの日の
ことを」という聞き取り調査集を取り上げ、多数の回答事例を紹介する。そこには等身大の
言葉で、在日が自身の意思で渡航してきたこと、過酷な労働といわれたものの実態、
日本人の差別や親切などが、率直に語られている。

第四章 『朝鮮人強制連行の記録』再考、では、神話のバイブル的存在である朴慶植の
『朝鮮人強制連行の記録』を取り上げ、内容と方法論のいかがわしさを徹底的に批判する。
端的に言えばこの本は、北朝鮮のプロパガンダに沿って書かれた、歪曲・誇張、捏造に満ちた
贋ドキュメンタリーである。しかし出版当事は、北朝鮮に一定のプレゼンスがあった時代であり、
左翼、マスコミがこぞってこの本を取り上げ、その後の日本の世論に決定的な影響を与えることと
なった。北朝鮮の工作は、絶大なる勝利を収めたといえる。

第五章 見せかけの怒り、では、金嬉老事件に対する在日知識人のコメントを取り上げ、
その欺瞞を暴いていく。梁石日、姜尚中、辛淑玉、など。いずれ劣らぬレトリックの持ち主だが、
本書を読み進んできた読者には既にその胡散臭さが透けて見える仕組みだ。

私のこれまでの認識は、強制連行神話は反日日本人の作文であり、それを左翼系マスコミが
喧伝し、南北朝鮮がそれに乗った、という流れであったが、本書で、神話の形成に北朝鮮が
大きく関っていたことを知り、非常に驚いた。情報工作の威力を思い知った次第だ。


413:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:15:13 cu9xwQaO
〔続き〕
次ぎに『在日韓国人の終焉』。なかなかショッキングなタイトルだが、内容はきわめて穏当な
「帰化のススメ」である。

著者は、在日の内部視点から、在日という存在の問題を「アイデンティティーと帰属(belonging)
のずれ」と規定する。すなわち
(1)在日韓国人は、韓国籍を有するが、韓国への帰属意識が希薄である。
(2)在日韓国人は、韓国籍を有する外国人だが、外国人意識が希薄である。
このような状況は、各国の事例に照らしても類の無い、在日に特異な現象であるという。

この異常な事態を生んだ背景としては、一方に帰化タブー、即ち家族・同胞の反対、妨害、
報復などの障害が、一方には、実生活に支障がないことによるモラトリアムがある。さらには、
外国人意識が希薄であることによって、本来外国人ならばさほど困難ではないはずの手続きが
大きな心理的抵抗になっていると指摘する。いずれも、外側からは見えにくかった障壁問題で
あった。特に、在日には外国人という自覚が無いので帰化手続きに抵抗を感じるという指摘は、
新鮮な驚きだった。

さらに、在日であることの説明責任について「日本で生まれたのにどうして朝鮮人なの」という
問いにどう答えるかを考察する。この問いは、日本よりも海外で、日本人との関係よりもニュー
カマーとの関係において鮮明になる。なぜなら、在日は日本人ともども「国籍ボケ」しており、
国家に自己を同一化するという習慣を持っていないかだら、韓国に対する愛国心と忠誠心を
持つがゆえに帰化しないと考えるのは誤解である、という。これまた斬新な指摘だった。


414:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:22:12 cu9xwQaO
〔続き〕
また筆者は、帰化論にからめて、外国人参政権問題や外国人指紋捺印問題も考察する。日本は
生地主義ではなく血統主義だが、それは日本に固有ではなく、この国籍概念を前提にするなら
帰化が最も妥当な問題解決であると著者は考える。さらに特別永住資格保持者には、帰化に
関する無審査の恩恵を与えてはどうか、と提案する。これには予測される反対意見も併記して
ある。また、在日という存在が、反日のために利用されるがゆえの価値であることも指摘し、
その不利益に憂慮している。さらに、実態と乖離したファンタジーを語る姜尚中らの有害性を
厳しく非難する。「今私たちに問われているのは、この日本をどのように変革するのかなどと
いうよりは、私立ち自身の本国や日本との関係を整理するという態度ではないのだろうか。」

読後に一つだけ疑問が残った。著者は、在日の既得権疑惑には全く触れていない。2ch住人の
多くは、在日が帰化しない理由として、被害者でいることの心理的優位さと、何らかの経済的
既得権益を喪失する恐れをあげている。これに触れていないのは、実際問題として、それが取る
に足らないものだからか、あえて隠したのか、単純に見落としたのか、いずれかはわからない。
他の問題では著者の批判は容赦がないことから、意図的にかばったとは思い難い。恐らく著者の
観点では小さい問題なのだろう。


415:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:24:33 cu9xwQaO
日本浪漫紀行 風景、歴史、人情に魅せられて
著:呉善花 PHP新書

「親日派」最前線の呉善花による日本紀行である。著者の日本文化に対する深い造詣は、
もはや「韓国人としては」という前置きを必要としない。日本人と変わらぬ日本の風物への
愛情と、必要とあれば随時引き出せる日韓比較文化論の基盤と、国籍とは別個の著者自身の
個性とが見事な調和をなした、呉善花にしか書けない紀行文に昇華している。

「海原と平地集落と山塊が一挙に寄り集まって形づくられている風景の美しさは、日本列島
以外では、まず見ることができない。」これが著者にとっての日本の原風景である。
この風景の発見は処女作「スカートの風」にまで遡る。以来、この風景に著者のロマンティックな
想いを重ねて愛し続けてきた。本書で訪れる様々な土地の中にも、この原風景を見出し、
繰り返し繰り返し愛情をもって語られる。

本書で語られる地域は、小樽、飛騨高山、三河地方、瀬戸内、伊豆、富士山、恐山、伊勢志摩、
熊野、高野山。さすがの選択である。著者は、いずれの地に対しても、十分な事前学習と熱心な
現地取材を行っているが、司馬遼太郎が時々陥るような衒学趣味的な野暮さはなく、
出会いのものを楽しむ余裕すら見せる。その方が紀行文としては楽しい。

呉善花は確かに異例の韓国人である。近くて遠い民族の壁を乗り越え、天賦のたおやかな
感性に、精勤して培った冷徹な分析能力を調和させている。プロパー日本人には書けず、
バイアスに満ちた典型的な韓国人にも書けない、著者のしなやかな視点は日本の貴重な財産だ。


416:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:28:08 cu9xwQaO
世界最強企業 サムスン恐るべし
著:北岡俊明+「ディベート大学」 こう書房

長期の不況にあえぐ日本の企業を尻目に脅威的成長を遂げ、エイリアンのごとく撃退困難な
怪物となったサムスン。本書の狙いは、その強さの理由を分析し、防衛・反撃の戦略を
見出すことである。

2chにおいては、サムスンの実態は、日本からハイテク材料を輸入して組み立てて売るだけの
二流企業という見方が大勢である。恐らくは日本の産業界も似たような認識であろう。
しかしながら、現実にサムスンは、2004年度の純利益が一兆円を超え、企業価値がソニーを
上回る優良企業である。経営課題は多いとしても、実際に高収こを叩き出す経営の仕組みは
看過できない。潤沢なキャッシュフローが大胆な技術投資を可能にし、近い将来に基幹部品の
自給率が飛躍的に向上するかもしれない。そうなってから泣き言をいわないために、冷静に
サムスンの実態を知っておくべきである。

そのような認識のもと、期待をもって本書を読んでみたが、残念ながら疑問が多く残った。

本書の執筆陣は、日本の経営者たちのサムスンに対する過小評価に危機感を持っており、
警鐘を鳴らすため、サムスンの経営者、組織、戦略をひたすら賞賛し、日本企業の無策・
硬直・停滞ぶりを嘆く。だが、これは逆効果だ。日経BP社の雑誌にありがちな煽情記事と
大差がない。


417:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:32:02 cu9xwQaO
〔続き〕
本書に不満は多々ありつつも、押さえておくべきサムスンの基礎知識は得られる。
要点を列挙しておく。

現会長・李健煕(イ・ゴンヒ)は、創業者・李秉喆(イ・ビョンチョル)の七男。
早稲田大学、ジョージワシントン大学卒業。エンジニアの素養も併せ持つ天才的な経営者。
有能な独裁者が指導する効率的な経営体制と迅速大胆な意思決定。シェア重視、徹底した
ベンチマーク、選択と集中、少品種大量生産指向、日帝参謀本部を真似たブレイン組織「
構造調整本部」、半導体・液晶・携帯電話の三大スター事業。七・四制による意識改革。
早い話が、中進国に多く見られる中央集権的開発独裁体制である。独裁ならば、日本企業が
陥りやすい、不明瞭な指揮系統、権限なき責任の連鎖、根回し文化による意思決定の遅れ、
などの大企業病が発生しにくい。日本企業に対して一定の勝利を収めるのは理解できる。


418:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:35:16 cu9xwQaO
〔続き〕
では、サムスンは無敵でありつづけるのか。私なりにサムスンの将来を占ってみたい。

同社の業績はもうしばらく伸びるだろうが、結局のところは二流に甘んじると思う。
なぜなら、シェアを重視し、ベンチマークを基本戦略とする限り、どれほどそれを巧妙に
成し遂げても、競合相手の設計思想を読み解くことに終始し、新たな市場を創造することが
できない。成熟市場でのシェア争いは苛烈であり、時には消耗戦も覚悟しなければならない。
だが、新規市場を創生し、そこでの先行者となった場合、その旨味は絶大である。巧妙に参入
障壁を仕掛け、後続を突き放すか、隷属させることができる。日本企業は、欧米企業との競合で、
このことの重要性にやっと気づいた。即ち、日本が勝者になるとルールを変えるというやり方だ。
あるいは、土俵を次々と変えるやり方だ。日本は、やようやく反撃に転じようとしている段階で
あり、まだ見るべき成果はないが、いずれはルール競争にも勝利していくだろう。それは、
モノ作りにおける成果が単なる欧米式のコピーではなかったように、欧米型戦略ではない、
日本型のルール戦略になるはずだ。ともあれ、サムスンがシェアとベンチマークにこだわる限り、
日本のルール戦略が成功しようと敗れようと、他人の土俵で相撲を取る戦い方に変化はない。
サムスンが真の勝者になるためには、ベンチマークに別れを告げねばならない。


419:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:40:31 cu9xwQaO
東アジア「反日」トライアングル
古田博司 文春新書

著者はもしかして2チャンネラーではないのか、と思えるほどに、本書の主張は私達の視点に
重なる。時系列的には2chが先行者だから、本書はそれを追認し、学術的に整理し、補完し、
正当性を与える役割を持つものと我田引水することも可能だ。

マンガ『嫌韓流』に対しても非常に好意的である。その部分を引用する。
----
『嫌韓流』に描かれていることは、われわれが韓国人と国際学術会議で闘うときのやり方と
ほとんど変わりがない。こんなふうにわれわれも闘いますよ。これでいいんです。
不当に相手を卑しめることなく、正々堂々としている。
相手を尊重しながら、闘うべきことは闘っている。
----


420:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:42:41 cu9xwQaO
〔続き〕
あえて、2ch主流意見との違いを挙げるなら、日本にも日本式の中華思想が存在し、東アジア
蔑視を生み、アジア諸国に近代化を授けて解放するという名目で侵略行為を正当化する
根拠となった、と見る点である。念のため書き添えるが、著者はそれゆえに贖罪が必要とは
考えていない。

私は、日本の戦争行為が、アジア近代化の聖戦だったのか、侵略を伴ったのかに議論を
費やすべきではないと思う。著者も述べるとおり、それはナポレオンのドイツ侵攻と同じく、
侵略と解放の二面性をもつものであって、不名誉とすべきことではない。

著者は、特定アジア(本書では東アジアと表現)の反日は未来永劫止まないと予測し、
ゆえに日本は、特定アジアと敢然と闘いつづける覚悟を持てという。そのための戦略戦術も
示している。

本書の価値は、
第一に、私達が2chで多年議論し蓄積してきた成果と同等のものを、体系的に示していること。
第二に、整理された論拠を元に、反日勢力に対対抗する戦略の構築を助けること。
この二つだ。

本年(2005年)は、春に相次いで起こった韓国、中国の反日暴動を契機に、
あまたの反日解説本が出版されたが、本書は、それらの決定版と断言できる好著だ。


421:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 10:44:17 cu9xwQaO
大量投下、失礼いたしました。本日はこれまでにします。


422:マンセー名無しさん
05/11/15 14:15:37 GZWcjw0R
乙。
非常に読みやすくて良い感じなので、アマゾンとかにも投下したらいいかも。

423:マンセー名無しさん
05/11/15 14:39:51 CFXE1kyF
>>421
乙でした。お暇がありましたらblogを作られたら如何でしょうか?
amazonのアソシエイト・プログラムとか取り入れると本の紹介も簡易になりますし。
で、完成の暁にはここからもリンクさせてもらうと。

424:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 15:04:19 cu9xwQaO
>>422
ご評価ありがとうございます。

本は、買うと切りがないため、図書館愛用者なんですよ。
Amazonさんではあまり本を買いませんが、折を見て投稿してみますね。
その際は、2chとか、ホロン部とか、ジャーゴンは消さねば。


425:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/15 15:08:10 cu9xwQaO
>>423
ありがとうございます。blog開設は考慮中です。

目下は、物理的制約事情があって手が出ないのですが、
年を越したら、できるかもしれません。
ぼちぼちやります。


426:マンセー名無しさん
05/11/15 17:47:48 wQKn90Hb
>>421
すでにお読みでしたら
>>202『反ナショナリズム』
>>211『在日』
リクエストしていいですか?

427:マンセー名無しさん
05/11/15 23:16:26 6tB2Ti2v
北原白丁さんって、読書家ですねぇ。

428:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/16 08:53:38 aazq2sq1
おはようございま~す。白丁です。
本日で最後と思って、書きためた分を整理しておりましたが、
どうも、的を外したスカなものが多いので、ボツにしました。
在庫ゼロになったので、今後はポツリポツリと出します。

>>426
> >>211『在日』
> リクエストしていいですか?

リクエストありがとうございます。211は、私の書き込みでした。w
中身をすっかり忘れているので、もう一度読み直して何か書いてみます。

> >>202『反ナショナリズム』
こちらはご容赦ください。生姜の文章にはある種の毒がありまして、
読み続けると脳細胞が麻痺します。2冊連続だと解毒に時間がかかるので、
お許しください。すみません。


429:マンセー名無しさん
05/11/16 09:22:42 lxuvh9Hs
本気で素晴らしいです。俺もブログで本の感想書いたりしてるけど足元にも及ばない。
読みやすいし分かり易いですね。読んでいる本の選定もバランス感覚を感じます。
とりあえず『東アジア「反日」トライアングル』と『在日・強制連行の神話』を読もうと思いました。

430:マンセー名無しさん
05/11/16 23:03:12 43nRk6xD
【韓国近代哲学の成立と展開 ― 近代、理性、主体概念を中心に】
姜栄安(著) 鄭址郁(訳) 世界書院 2005/11

■内容説明
近代韓国の哲学者にとって哲学とは何であったか。
西洋哲学が韓国に輸入され、研究され始めて以降の韓国哲学を取りあげ、世界の
中での主体の意味と、自然と社会についての問題を中心に考察する。

■著者紹介
姜栄安
1952年慶尚北道大邱生まれ。現在、西江大学教授。韓国外国語大学でオランダ語と
哲学を専攻。1978年、ベルギー政府の奨学生としてルーヴェン大学に留学し、哲学
修士。1985年、オランダのアムステルダム自由大学でカント哲学に関する論文で
博士学位取得。オランダのライデン大学で哲学の専任講師を務めた後、帰国し、
大邱・啓明大学助教授を経て現職。この間、2003年にはアメリカのカルビンカレッジ
招聘教授として1年間講義。現在、韓国カント学界会長。

431:マンセー名無しさん
05/11/17 01:01:59 VQeifJus
>>428
エッカート氏の『日本帝国の申し子』をリクエストしていいですか?

432:マンセー名無しさん
05/11/17 10:08:47 pwNciSkb
「クーリエ・ジャポン(COURRiER Japon)」という隔週刊の雑誌が創刊されたのですが、
その創刊号(12月1日号)に、韓国の記事が載ってるようです。

新世代の若者に聞く「日本は好きか、北朝鮮は敵か」

433:マンセー名無しさん
05/11/17 11:25:10 8ML9yOS1
韓国が危ない 豊田有恒著 PHP新書11月新刊
URLリンク(www.php.co.jp)



434:マンセー名無しさん
05/11/17 11:43:23 6l+Z0cvI
古本屋でタイトルにひかれて
「日本人禁制の秘密(ノウハウ)を明かす
          第三国人の商法」イムホーギョ著
って本買った。 

435:いいジョンイルな今井君 ◆NSQBzYTb6I
05/11/17 11:48:33 Znvg0bM9
すみません。スレ違いな気がするのですが質問です。
今、暇なので歴史の概説書を読み直して改めて自分の歴史認識をを問い直そうとしてるんですが、
歴史書って、どれもこれもマルクス主義的な匂いが漂っていてなんか不快です。
そういうのに汚染されてないのでお勧めって誰か知ってません?

436:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/17 12:16:42 ew/3t9qS
>>431
は~い、読んでみます。納期は不明ですが、気長にお待ちください。


437:マンセー名無しさん
05/11/18 03:37:55 lRpKqUcV
>>435
どこの、いつごろの歴史を知りたいんだろう?

438:マンセー名無しさん
05/11/18 07:26:58 /qZJgNTa
>>435
日本史全般の概説書であれば、う~む...思いつくのは、

昭和天皇の教科書 日本歴史〈上〉〈下〉 白鳥庫吉 勉誠文庫
物語日本史〈上〉〈中〉〈下〉 平泉澄 講談社学術文庫

マルクス主義に汚染されてないのは確かだが、お勧めかというと、
人によって好き嫌いが分かれると思う。

439:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:42:33 6X3ul/9p
読みかけの本、三冊終わりました。連投します。ご容赦ください。

440:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:43:05 6X3ul/9p
韓国併合への道
著:呉善花 文春新書

たおやかな親日派(w、呉善花がハードな歴史解説に挑んだ意欲作である。
その執筆動機は以下の如し。
--
(先行書籍が多数あるにも関らず)歴史家でもない私が、その間の歴史について書いてみたいと
思ったのは、自分なりにどうしても究明したい問題があったからである。
それは、日本に併合されるに至った「韓国側の問題点」の徹底的な究明である。
--

この狙いは十分に達成されたといえる。膨大な史料をもとに史実を丹念にトレースし、懸案の
「韓国側の問題点」については、朝鮮民族の精神的支柱を成す小中華思想を問題の核心に据えて、
宗教、社会構造、権力構造などあらゆる側面から、分析・批判を展開している。また、金玉均を
中心とした改革派のクーデター:甲申政変については、日本の後方支援のブレに関して多くの謎を
指摘しており、歴史ミステリーの様相を見せる本書の白眉であった。

だが、内容に錯誤があるわけはないのに、読後感はあまり芳しくない。率直に言って「大変良く
出来た学生レポート」のような、こじんまりとした印象が拭えない。思うにその原因は、
一つには、本書が「韓国側の自虐史観」に陥りかけており、しかもそれが不徹底なこと、
もう一つには、限られた紙数に緻密な事実確認を山盛りしたため、個々の人物の心情や言動が、
生身の実感を伴って描けていないことだ。要するに消化不良だ。

しかし、本書は2000年の執筆であり、著者の東アジア歴史研究の端緒と位置付けられる。
ここでの研究成果は、以後の著作に発展的に継承されていく。
その好例が2003年執筆の『韓国人から見た北朝鮮』だ。次ぎに紹介する。


441:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:45:07 6X3ul/9p
韓国人から見た北朝鮮
著:呉善花 PHP新書

日本から見た北朝鮮は、何をしでかすかわからないカルト国家だが、現在の韓国における
認識は全く異なる。同一民族の兄弟国家として、共感あふれた眼差しを注いでいる。
この理由を、同一の歴史・文化を共有する民族の特性から解きほぐしていく。また、
日本との比較において、この両国家が抱える病理を浮き彫りにする。

本書の一次史料や朝鮮民族論には『韓国併合への道』の再利用が目立つ。
しかし、テーマを変えて、より精緻に朝鮮民族の特性を活写することに成功している。

著者は、北朝鮮の国家体制は、李氏朝鮮と酷似する東洋的専制主義国家であると断じる。
ソ連に事大し、社会主義思想を以って国家の正当性を確立した北朝鮮のあり方は、明に事大し、
儒教思想を以って国家の正当性を打ち立てた李氏朝鮮に酷似する。ソ連崩壊に伴い、
北朝鮮こそ共産主義の正当なる後継者であり共産主義国家群の盟主であるという発想は、
小中華思想に他ならない。主体思想は、マルクス・レーニン主義と決別し、
民族主義を中心に据えた、儒教の社会主義バージョンである。

このように北朝鮮を規定し、その社会構造とイデオロギーが、いかに深く儒教に根ざしたもので
あるかをつぶさに観察する。いくつもの「成分」に階層化された身分制度、エリート以外は
「貧困の平等」に置かれる経済政策、強固な民族優位主義、など、社会主義国とは程遠い
国家体制を暴露する。このような異様な国家が成立しえた原因は、李朝の後継王朝としての
儒教国家と見ることで判然とする。


442:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:46:42 6X3ul/9p
〔続く〕
また、そうした特性は韓国にも共通に見られることであるとして、両国が相当に同質な社会で
あることを観察する。例えば、政治指導者の発言を比較し、その類似性を明らかにし、日本から
見ると狂人の誇大妄想としか聞えない支離滅裂な発言内容が、儒教的に解釈すれば、理念的に
整合性のある発言であることを解説する。逆にいうなら、首領様、将軍様の「妄言」は、
韓国人にとっては理解が容易である。

終盤の内容は、頑迷な儒教原理主義と民族優位主義(エスノセントリズム)がもたらす様々な
悲喜劇を紹介する。その具体例は、夜郎自大な祖国礼賛、女性差別、人種差別、ハングル
万能論など、私達2ch住人にはおなじみのものであり、紹介は省く。

本書を端的にまとめた言葉が後書きにある。「専制主義国家李朝のハードモデルが北朝鮮、
ソフトモデルが韓国」 著者の本書における作業は、この命題を証明することであった。

本書の読者は、以後、金正日や盧武鉉の奇怪な発言が、実は理路整然・首尾一貫したもので
あることが理解できるようになる。やはり呉善花は凄い。冷徹な筆致で、かの国の狂気を
解きほぐしてくれた。


443:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:49:59 6X3ul/9p
ハイライトで読む美しい日本人
齋藤孝  文芸春秋

今、最も売れている文化人、齋藤孝の、例によって「いつものネタ」を駆使した「いつものアレ」
だ。またか、と思いつつ、著者が繰り返し提示する、愉快で陽気だった日本人像の魅力には
抗い難い。いつものように、甘いノスタルジーに浸りつつページをめくった。

個人的な白眉は『朝鮮紀行』でおなじみのイザベラ・バードが、1878年の日本の東北地方を旅した
記録『日本奥地紀行』だった。「奥地」なるタイトルからも想像できるが、東北地方の貧困や
病苦も率直に記していて、民度や風俗にも辛辣な評価が多々あるそうだが、一方で、
貧しくとも凛とした日本人の姿を描き、なかんずく大人達の子供達への深い愛情と、
子供達の節度ある態度には賛嘆の言葉を惜しまない。

貧すれば鈍するというが、貧してもなお、日本人は礼節を失わず心が豊かであった。李朝末期の
かの国の窮乏と比較して、いかに私達の先祖が豊かな心を持って生きていたかを再確認できる。
『日本奥地紀行』は、改めて原本を読んでみたい。

他にも、興味深い日本人論が多数収録されている。
その中で一つ、日本人の感性を端的にあらわした文章を引用する。
--
『日本語』金田一春彦:
日本の主婦が、書斎で仕事をしている亭主に呼びかける。お茶が入りました。
平凡な言葉であるが、何と美しい言葉であるか。お茶は自然に入るものではない。(略)
どこかの国ならば、あなたのために私がお茶を入れたよ、と言いそうなところである。
そう言っては自分の行為を恩に着せる言い方になって、相手に不快の思いをさせる。
そこで、お茶が入ったのが自然現象であるように ― 雨が降って来たとか、小鳥が庭に来た、
とかいうのと同じように述べるのである。
--
この感性を理解できるか否かが、日本人を理解する鍵だ。
かの民族には未来永劫理解しえないであろう。


444:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/18 11:52:03 6X3ul/9p
お邪魔しました。生姜の『在日』は、来週になると思います。

445:マンセー名無しさん
05/11/18 12:25:24 K6Qs0fST
お疲れ様です。
毎度毎度精微な書評には頭が下がるばかりです。
次回も楽しみにしています。

446:一購読者
05/11/19 06:06:15 4f8DNWaT
現代コリア12月号の目次から

南北レーダー
 〔南〕韓国外交のアマチュアリズム
 〔南〕放漫な財政運営は問題
 〔北〕「朝鮮労働党創建60周年」の虚

焦点・論点
 麻生太郎新外相就任に思う 佐藤勝巳

特集 独裁政権と国交正常化してはならない
 小泉首相の北朝鮮外交を糺す 佐藤勝巳

「韓流」「嫌韓流」「抗韓流」のはざま 下川正晴
日韓企業のグローバル競争―自動車編① 林廣茂

〈連載〉
 アメリカはどう動くか(12) 島田洋一
 カフェテリア 30パーセント 成美子
 冬扇房閑話(17) 過去の克服とは 田中明
 韓国メディアウォッチング(48) 野平俊水
 親日と愛国─『尹致昊日記』抄(14) 木下隆男
 救出運動レポート(71) 救う会全国協議会事務局

チェク・本・Book
 孫光柱著・裴淵弘訳『決定版・金正日レポート』
 宋奉善著・崔宇根訳『金正日徹底研究』
  評者 玉城素

情報ボックス

編集後記

447:マンセー名無しさん
05/11/19 07:28:03 dBU9n5Ew
>>446
「現代コリア」に、嫌韓流に関する記事が載りましたか。
読んでみたいなぁ。

448:一購読者
05/11/19 09:43:09 4f8DNWaT
>>447
えと、私の見たところ、内容は基本的に以下のものと同じです。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

449:マンセー名無しさん
05/11/19 10:19:46 dBU9n5Ew
>>448
ありがとうございます。

450:マンセー名無しさん
05/11/19 22:55:22 dBU9n5Ew
昔からあるみたいだけど、こんな本があるんだな。
版元は、あの明石書店です。

『こどもがききました 日本は朝鮮になにをしたの シリーズいま伝えたい1 朝鮮侵略』
URLリンク(www.amazon.co.jp)

『こどもがききました 日本は中国になにをしたの シリーズいま伝えたい2 中国侵略』
URLリンク(www.amazon.co.jp)

451:マンセー名無しさん
05/11/20 08:33:05 16JbX0x3
今朝の読売新聞1面に、宝島社が『マンガ嫌韓流の真実!』の広告を出してるニダ。

「マスコミが沈黙した“嫌韓流現象”の正体!」「緊急大増刷中!!」なんて書いて
あるニダ。

しかし、どうして山野車輪氏の『嫌韓流』のほうは、広告掲載を拒否されたニカ?

452:蚯蚓 ◆gu7/rPtdAY
05/11/20 09:57:52 OCh37qdH
冠をかぶった王を見たことありますか?
URLリンク(japanese.donga.com)
最近「国宝第1号の変更論争」で、あらためて国宝に対する関心が高まった時期であるだけ
に、この本には、いっそうの関心が集まる。著者は国宝に関する情報という骨組みに、小気
味のいい文体とエピソードという肉と血を付与し、国宝に生命を吹き込んだ。

単純な国宝礼賛ではなく、第1号の南大門(ナムデムン)から第308号の大興寺(テフンサ)
北弥勒庵磨崖如來坐像に至るまで、それらが国宝に指定された事情と歴史から、盗難・
掠奪、毀損・復元、にせ物論争とそれをめぐる詐欺劇に至る事情を紹介した。

第3章の国宝ミステリーでは、新羅(シンラ)金冠の実体、八万大蔵経をつくった人は何人
だろうか等、興味津々の話が展開される。「代表的な国宝を一つ挙げよと言われれば、
金冠だ。全世界に10点余りの金冠のうち、8点が韓国にある。…その昔の王たちは、本当
にこの金冠を使ったのだろうか。…金冠は生きている人のものではなく、死者のための一種
のデッドマクスだった。」

453:マンセー名無しさん
05/11/20 13:35:31 UCWnt+3c
>>382
読みたいニダ。
でも図書館にも置いてないし約8000円は高いニダ。
黄文雄先生が中韓関係だけに絞って本出してくれないかな。

454:マンセー名無しさん
05/11/20 15:19:09 UCWnt+3c
「東アジア反日トライアングル」をパラパラ読んでるけど、かなりアレな部分が多いな。

そして韓流の流行は韓国にも美男がいたという新たな発見をもたらしたのだ。
それは新大陸先住民発見のような驚くべき事実であった(中略)
これは日本の中華思想による日本人の東アジア侮蔑感が今日まで
続いてきたことの証左なのであり、また経済的矜持の低下による、その一角の
ささやかな崩落であった。
------------------------------------------------------------------------

工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工

455:マンセー名無しさん
05/11/20 15:22:29 UCWnt+3c
面白い部分も多いけどね

456:マンセー名無しさん
05/11/20 18:55:10 QnTBR5+J
>>454
一見するとえーって感じだけど、ヨンサマファンを見ればそういった指摘もありなんじゃない?
それまでは韓国に見向きもしてなかったんだからさ。
たとえそれが作られたブームとはいえ、実際に喜んでる人間がいるわけだし。

457:マンセー名無しさん
05/11/20 23:46:18 UCWnt+3c
分析としては0点だな

458:マンセー名無しさん
05/11/21 15:49:02 L4220C6g
韓国戦争後の日本人妻の苦しみ描いた小説『理髪師の女』
URLリンク(japanese.chosun.com)

36歳の若手作家チョン・ソンテの視線は、60年前の“敗戦”と光復(クァンボク、
日本の植民地支配から解放された日)前後に焦点を当てた。

しかしチョン・ソンテが掘り起こした過去史は、“被害者”韓国と“加害者”日本を
はっきり2つに分けることはできなかった。
植民地朝鮮を女性化、他者化する慣習的視線とも相反する内容だ。

長編小説『理髪師の女』(チャンヘ出版)でチョン・ソンテがひも解いたテーマは、
60年間韓国の地で生きてきた日本人女性たちの話だ。
「彼女たちは芙蓉会という会を結成しており、この小説を書くために数年前に取材
した時には、会員が400人を超えていました。
南大門(ナムデムン)市場と東大門(トンデムン)市場に身を隠して暮らす人がたくさん
いました」。
太平洋戦争が終わり、「植民地朝鮮」から日本人が引き揚げる際、夫が韓国人で
あったためにこの地に残らざるを得なかった日本人女性が少なくなかった。
惨めで、悲惨だったが、苦しみを訴える手段すらなかった日本人妻たちの60年間の
人生は、韓国近代史が生んだもうひとつの悲劇だ。

従軍慰安婦の女性に関する小説も書いたことがない状態で、在韓日本人妻の小説に
取りかかるのはどうかと負担が重くのしかかった。
1999年、2004年の2度にわたり、日本人妻たちを取材したチョン・ソンテは「愛国
主義と自民族中心主義、国家と個人、過去と現在がひとところに渦巻く、不可解な
体験をした」とし、「民族主義も他者と対話する方式の一つだ … 自意識が作用
しない民族主義は怪物だ」(「あとがき」で)と作家としての自意識を語っている。

459:マンセー名無しさん
05/11/21 15:49:31 L4220C6g
>>458 の続き)

小説の主人公は山田英子という日本人女性。芸者になるため6年間の修行を積んで
いた。

修行を1年残したある日、18の舞妓(芸者見習い)の身でありながら、朝鮮人青年キム・
テシクに出会い、恋に落ちた。
その結果、テシクの子どもを身ごもったまま、1945年玄界灘を渡る。
しかし、英子はキム・テシクに捨てられ、身を寄せる場がなくなり、京城(現在の
ソウル)の高級料亭北靑樓で三味線を弾きながら息子を育てる。
理髪師になり、世運商店街の片隅で30年余り暮らしてきた英子は、故郷同然の全羅
(チョルラ)南道のある塩田へ行き、寂しく息を引き取る。
英子をとりまく朝鮮(韓国)の男たち、女たち、そして息子が編み出す話は植民地が
残したもうひとつの記録だ。

チョン・ソンテは「日本人妻たちの人生は、一様に不幸だった」とし「韓国の夫と
子ども、ひいては日本の実家からも捨てられる人が大半だった」と証言した。
今となっては80を過ぎ、「落ち葉のごとく、命が尽きたにもかかわらず」今もなお
住民登録、戸籍、国籍などが整理されていない者も多いということを取材するうちに
知った。

「二重国籍を取得するための縁故者もなく、月20万ウォンの生活扶助を受けることも
できません。このため、今でも暖のない部屋で過ごすお年寄りがいます」

460:マンセー名無しさん
05/11/21 22:20:49 nDQok4AO
別冊宝島Real 068「追跡!平成日本 タブー大全Ⅱ」
第4章 インテリの虚像と実像
知識人:在日知識人「姜尚中」の妄言を笑う! 中宮祟

461:マンセー名無しさん
05/11/22 07:36:05 HU6Sv/SQ
URLリンク(blog.livedoor.jp)

マンガ嫌韓流2

さて「マンガ嫌韓流」ですが、累計で約32万部までいき、
書店にある在庫は約5万…今まであった返品は約6000部という
スーパーヒットを記録しています。
(ちょっと…わかりずらく書いてあるのは…まぁ大人の事情でね…あと聞いた話
なので裏は各自取ってくださいね)

そして弊社発行の「韓国人につけるクスリ」は約5万部。
書店での在庫はわかりませんが…弊社倉庫からの出庫は順調に消化しており、
多分…近々…再度重版がかかるかもしれません。

で、気になる「マンガ嫌韓流2」ですが…来年2月に発売を予定してるらしいです。

そして「コリアンジェノサイダーnayuki」は来年3月1日を考えています。
何故3月1日なのかは、各自調べてください。
で…売上の一部をとある神社に寄付しようと考えています。

まだまだどういった作りになるのか…見えてないところも多々あるのですが、
あまりの分量(普通の新書6冊分のテキスト量!)なので…、
多分3冊に分冊し、でかい新作を織り交ぜて、
そして「萌え」の要素を基本とした月刊発行の体裁になると思います。

(後略)

462:マンセー名無しさん
05/11/22 08:45:28 HU6Sv/SQ
フォーブス日本版1月号に

 サムスン、ヒュンダイモーター、ポスコ…
 脅威の韓流経営
 日本企業を凌駕する3つの戦略

 【選択と集中で狙う世界シェア】 巧みなマーケティングで世界一品目を拡大 サムスン
 【強力なリーダーシップ】 米国で「10年無料保証」を決断 ヒュンダイモーター
 【参謀組織と社員教育の重視】 海外研修や年10日の「生涯学習制度」を強化 ポスコ

 韓国勢の活躍で際立つ日本の弱点 不採算事業を「整理」し世界戦略を確立せよ!

という記事が載っている模様。

463:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:41:22 +/5ok57w
>>454-457
確かに韓流分析のくだりは、私も違和感を覚えましたね。

週末に読んだ二冊、連投します。
宿題はまだです。すみません。


464:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:42:51 +/5ok57w
隣りの日本人 韓国からは日本がこう見える
韓水山 徳間書店

ふと思い出して、本棚から昔読んだ本書を引っ張り出してきた。1995年出版の、
韓国人作家による日本人論である。思えば、当時から日韓関係は狂い始めていた。
日本人のほとんどは韓国の存在を忘れていたが、韓国では妄想逞しい反日論説や
反日小説が横行する一方で、文民政権下で北朝鮮との和解に関心を寄せ始めていた。

そうした状況下、著者は、たまたま訪れた京都で、典型的に生真面目な日本人女性の誠意に
触れたことの衝撃から、日本を知るために、日本で暮らすことを決断する。
それは「そのことによって、いっそう不幸になり、いっそう暗い結果をもたらすとしても、
私の中に私の日本を体得させたかった」というまでに真剣な態度であった。
そうして始まった四年半にわたる滞在生活の間、著者の知的好奇心は尽きることがなく、
能、歌舞伎といった文化の粋から雑駁な日常生活まで、実に精力的に日本を観察する。

このような著者の決意と、実践の努力は認めるものの、結果については首をかしげる点が多い。
核心に迫りつつ、常に数センチ的を外すもどかしさがある。著者があくまで韓国人としての
アイデンティティーに立脚して日本を評価するため、好意的であっても理解に限界がある
のだろう。同様の齟齬は、日本人が見る韓国にも起こるに違いないが。


465:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:44:06 +/5ok57w
〔続く〕
所で、この本を持ち出したのは、以下の文章を引用するためであった。著者が裏千家の茶道を
習うくだりである。
---
正座をするのにもだいぶ慣れてきた。秋であった。外は霧雨が降っていた。
七十四歳の老師匠が点てる茶を飲むために静かに待っていた。時折茶室の外のススキが揺れる
風の音が聞えてきた。雫の滴る音が寂かな茶室に忍びこんできた。師匠の点てた茶の香りで
身が包まれる思いだった。
そのときに初めて気がついた。
儀式としかいいようもなく、一分の隙もなく組まれた形式が意味するものは何か。禅の精神の
境地にたどりつくために、この厳格な形式が必要であったのだ。(略)茶会という茶道の形式は
結局は禁忌と禁制を通した解放であると感じたのだった。
---
言うだけなら誰でも言える言葉のようだが、外国人が体験から得た茶道の理解としては立派な
ものではないだろうか。同時に、韓国茶道なるものの胡散臭さを指摘する傍証でもある。

以上。


466:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:51:23 +/5ok57w
ある歩兵の日露戦争従軍日記
茂沢祐作  草思社

今年は、日露戦争勝利から百周年である。西暦1905年、明治三十八年、この年日本は、
有色人種は劣等人種にあらず、白人に勝利し得る能力と気概とを有することを、燦然と世界に
証明したのであった。近代化に取り組んでから、わずか38年間で達成した偉業である。
それから40年後、日本は敗れ全てを失う。その是非と批判はここでは避ける。
さらにまた60年後、紆余曲折はありつつも、日本は開闢以来未曾有の繁栄を成し遂げた。
この百年の栄枯盛衰を顧みよ。

とまあ柄にもなく大上段に書き出してみたが、本書は、そういった壮大な歴史を物語るもの
ではない。表題にあるとおり、徴兵に応じた一介の兵卒が、満州における従軍体験を綴った
私的日記だ。その史料的価値はいうまでもないが、当時の日本人の生の心情に触れられる点で
貴重な記録だ。

さて、その内容たるや驚くべきである。文体に薫る教養の高さ、近代的自我と武士道を
兼ね備えた精神の高邁さ、国を思う心、実に颯爽たる明治青年の気風ではないか。同時に、
ユーモアもペーソスもたっぷりの人間味。上等兵の階級にしてこの人格。なるほど、
これが夏目漱石と同時代の、日本人の知的水準の高さであったか。(私の文体もすっかり
感化されてしまった。)


467:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 11:53:22 +/5ok57w
〔続く〕
筆者は、二年にわたる遠征の期間、一日も欠かさず日々の出来事と所感を淡々と記録している。
過酷な行軍も、悠々たる宿営も、濡鼠のような野営も、激しい戦闘も、戦友の死も、作戦の
合間の閑寂も、営舎での悪ふざけも、上官への批判も、望郷の思いも、勝利も、凱旋帰国も、
一貫した文体で精緻に綴られる。著者は二度も被弾し負傷しているのだが、その描写も冷静だ。
近代人としての自己観察力の面目躍如なるかな。

当時の軍隊の事情も興味深い。日本軍は伝統的に兵站が弱いようで、前線では食糧確保には
相当苦労している。山で蕨や百合根を掘ったり、現地人から暴力的に鶏や豚を徴発したり、
勝手に畑に入り込んで豆やトウモロコシを取って食うなどの記述が至るところにある。
こればかりは日本軍の面目を損なう蛮行であろうが、支那人は、荒らされるのは作物だけ
だからロシア兵よりもマシだと評価した。また、戦闘場面では、時に赤十字旗を掲げて
臨時停戦とし、死者・負傷者を撤収し、旗を降ろして銃撃戦を再開する、など、ルールに
則った近代戦であったことが伺えた。

ところで、行軍途中の実見聞として、当時の朝鮮・満州庶民の風俗を記した箇所がある。
朝鮮の箇所をつぶさに引用しようかと思ったが、嘔吐をもよおすのでので止める。
例の如く、糞尿四散、悪臭紛々、悲惨の極みだ。支那人の生活も不衛生極まりないが、
暮らしは多少豊かだったようだ。自然に関しては、朝鮮満州どちらにも、山野に緑なき
殺伐を嘆き、改めて日本の風土の風光明媚なるを称えている。近代化以前に、
自然共生の知恵もないのが中華文明の一側面である。


468:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/22 12:00:20 +/5ok57w
お邪魔しました。

469:マンセー名無しさん
05/11/22 16:06:14 odUIj24q
いやあ、興味深い書評感謝であります。

470:マンセー名無しさん
05/11/22 18:29:11 PVWQIFrJ
北原氏の書評は読みやすいので助かるな。
この本は一丁買ってみるか。
あー、図書館にあるかな?

471:マンセー名無しさん
05/11/22 18:39:40 HU6Sv/SQ
【「在日コリアン」ってなんでんねん?】
朴一(著) 講談社+α新書 2005/11

嫌・嫌韓流! “在日一”の毒舌論客がタブーを崩す!
「隣人」たちが背負うこれだけのハンディキャップ!!
国籍、参政権、入居、就職……真の民族共生社会を阻む、ニッポン社会のこれ
だけの壁!!

現実はどうなのか。
私は、小説や映画も大好きだが、それ以上に現実が好きだ。
現実の中で起こる出来事や事件、あるいは人物のほうが小説や映画以上にドラマ
チックだったり、かっこよかったりするからだ。
私が本書で取り上げた在日世界や在日コリアンも、やはり映画や小説で描かれた
もの以上にかっこよかったり、かっこよくなかったりする。
でも、それが在日社会や在日コリアンの現実であり、すごさでもある。
また、在日コリアンを知ることは、日本社会を別の角度から点検する行為でもある。
在日コリアンが直面している課題は、日本人が直面している、あるいは日本社会に
突きつけられた課題でもあるからだ。
本書をできるだけ、多くの日本人に“食べて”もらいたい。

●芸能・スポーツ界の在日パワー
●日本経済を底辺で支える在日
●在日コリアンが参政権を求める訳
●日本人の在日に対する誤解
●日本国籍取得は在日にとって得?
●お粗末な在日旧軍人への対応
●見殺しにされる在韓被爆者
●朝鮮学校卒業生の受験資格
●外国人への入居差別はあきまへん
●切り崩される就職差別の壁

472:マンセー名無しさん
05/11/22 18:42:51 HU6Sv/SQ
【朝鮮半島を見る眼 ― 「親日と反日」「親米と反米」の構図】
朴一(著) 藤原書店 2005/11

体制危機のなか対米交渉に臨む北朝鮮。
南北共存のため米国から距離をとる韓国。
韓流ブームの中、北とは国交すらない日本。
対米従属を続ける日本をよそに、変化する朝鮮半島。
日本のメディアでは捉えられない、この変化が持つ意味とは何か。
国家のはざまに生きる「在日」の立場から、隣国間の不毛な対立に終止符を打つ!

473:マンセー名無しさん
05/11/22 18:48:52 TAUhZEP/
>>471
朴一か
ハン板住人としては
やっぱこの本
押さえとかないといけないのかな

474:マンセー名無しさん
05/11/22 19:56:58 VuZi4FOB
>>471

その本の帯に「嫌・嫌韓流」ってあったけど、本の内容は全然嫌韓流の反論になっていなかった。

475:マンセー名無しさん
05/11/22 20:34:34 +BB9IW8W
>>471
見るからに、馬鹿丸出し本みたいだが、
朴一知らないから一冊買ってみるかってところだなぁ。

しかし、最近、講談社はどうしたんだ。
生姜につづく在日フィーチャー第2弾か?

476:マンセー名無しさん
05/11/22 20:38:58 PVWQIFrJ
>>474
反ではなく嫌だからいいんでね?

477:マンセー名無しさん
05/11/22 23:58:28 RVvlXRzI
>>471
立ち読みしてみた
在日は全てが強制連行じゃないって記述があったけど
鄭大均が強制連行の神話出さなかったら
こいつ未だに在日は強制連行されたとか言ってたと思う。
あとキンキロウについての記述も
韓国での犯罪には一切触れられてなかった
どういった層に向けた本なのかがイマイチ分からん

478:マンセー名無しさん
05/11/23 04:15:50 HMc3KCxL
ネット上で公開されている『脱亜論』読了(という程長いものではないが)。
最近、「あなたのおっしゃるアジアって」ということで、
特定アジアという用語が広まりつつあるが、
この「脱亜論」が対象にしているアジアって
シナ(何故か漢字変換しない)・朝鮮の二国のことだ。
よく福沢諭吉の侵略論者としてのテキストとして出されるが、
内容を読んでみると、
「無法者や残虐な中国人や朝鮮人と同類に見做されるのはは堪らないから距離をとろうぜ」
という主張でしかないことが分かる。

福沢諭吉の真実 文春新書平山 洋 (著)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
確か、『脱亜論』が福澤諭吉のものではないことが主張されている本だったと
思うのだが、読んだ人のレビューを求む。
     ↓
この本を踏まえてのことらしい
     ↓
福沢諭吉のアジア認識―日本近代史像をとらえ返す 安川 寿之輔 (著)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
『福沢輸吉全集』21巻から、朝鮮・中国に関する発言を洗いだし、そこに貫流する蔑視と偏見、
帝国主義的指向を直視することにより、丸山真男はじめ先行研究がつくりだした"福沢神話"を
根底から打ち砕く問題作。

だそうな。

479:マンセー名無しさん
05/11/23 06:34:08 vorc+Pf+
>>477
韓国・朝鮮人のことをよく知らない人に対して、都合の良いことばかり並べた
んでしょ。

480:マンセー名無しさん
05/11/23 09:06:16 inTazHDO
イイヨイイヨー。
ここだけハン板じゃないみたいだ。
(´ー`)y-~~

481:マンセー名無しさん
05/11/23 10:20:13 HGGWIoEr
>>477
>こいつ未だに在日は強制連行されたとか言ってたと思う。

ということは、
それまでは、「在日は強制連行された」とか言っていた香具師?



482:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:41:29 Wzx3/m2L
>>471
その本、私も立ち読みしましたが、歯切れが悪い自己弁護にしか見えませんでした。
これから、在日は苦しい状況が続くでしょうね。

で、『在日』再読しました。
>>426さん、やっと宿題を提出します。


483:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:42:14 Wzx3/m2L
在日
姜尚中  講談社

本書は著者の自伝である。自伝の必然として、主観描写に終始する。本書を読む限り、
読者は一旦、著者の主観的世界に身を委ねる他ない。その主観が現実世界と乖離している場合、
読者は一種異様な精神の捩れと闘いながら読み進むことになる。

捩れとはこういうことだ。本書は、ある幻想を前提に書かれている。著者はあえてそれを明確に
していないが、その意図は明らかだ。即ち、強制連行や朝鮮人差別といった在日にまつわる
神話である。この神話を前提にする限り、本書は雄弁に「在日」の悲哀と苦悩を物語る。
だが、それらの被害者神話が虚構に過ぎない以上、また、著者が敢えてその神話を直接には
語らずに、帰還問題や南北分断の悲劇にすり替えている以上、本書の内容は、論理的には理解
困難な、詩的感情の吐露への追従として読まざるを得ない。

こうした詩的幻想の撞着は、内面の懊悩や思想的葛藤を語る場面においては、著者一流のレト
リックによって見事に糊塗され、ともすれば読者にも内在するであろう自己と社会との葛藤をも
呼び覚まして、深い共感すら覚えさせる。だが、ひとたび事実を語る場面となれば、その詩情は
神話の庇護を離れてあっけなく瓦解し、低俗な醜態を晒すことになる。


484:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:43:26 Wzx3/m2L
〔続く〕
具体例を二つ示そう。

その一:
著者が四、五歳の頃の思い出。熊本市の朝鮮人集落。養豚とヤミどぶろく製造で生計を立てる
人々。ある日、税務署の一斉摘発があった。著者の母親が激昂し、税務署のトラックに石を投げ
窓ガラスを割り、警察に連行された。程なくして帰宅。
これを著者は、「在日」のアウトローな存在、どん底の生活、行き場のない悲しみと怒り、と語る。
だが、法治国家日本において、密造酒製造は違法行為である。断固放置できない。
税務署トラックのガラス窓破壊は、器物破損と公務執行妨害だ。現行犯であるのに、
母親が罪を問われなかったのは、むしろ警察の温情というべきだろう。著者は法を語らない。

その二:
ドイツ留学の旅立ち。出国ゲート。出国管理官より「再入国許可証」がないので帰国できなくなる
旨を指摘される。手続きを忘れていたのだ。係官が「留学証明書」所持を尋ね、
それを元に大使館に連絡を取り、臨時の許可証を発行して、無事出国。
これを著者は、「在日」とは日本という籠の中のちっぽけな鳥に過ぎないのだと嘆き悲しむ。
自ら望んで籠に入ってきた過去を忘れて。
法治国家日本において 、外国人の出入国管理に厳正を期すのは当然である。担当係官は、黙って
出国させることもできた。にも関らず、書類不備を指摘し、機転を利かせて臨時書類を発行する
などは、異例の親切というべきであろう。これに対し、著者からは一言の感謝もない。
「再入国許可証」申請を忘れる失態などは、鄭大均が『在日韓国人の終焉』の中で指摘する
「外国人だが、外国人意識が希薄」な在日の姿そのものだ。この問題が帰化によって一瞬にして
消失する事実を著者は一言も語らない。


485:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 11:45:48 Wzx3/m2L
〔続く〕
著者の経歴を見ても、いかに日本が「在日」を暖かく処遇しているかは歴然である。大学卒業後、
恩師の計らいでドイツに留学し、帰国後はいくつかの大学に助教授・準教授の職を得て、東京大学
教授の地位を得ている。このことの幸運を著者は語らない。外国人にこれだけの機会を提供した
社会に対し、怨嗟の言葉しか持たない人間とはいかなる存在であるのか。

因みにドイツ留学期間、筆者は授業に魅力がないとして自室に引き篭もってしまう。イラン革命、
サッチャー新保守主義の台頭、朴正煕大統領暗殺、光州事件、といった歴史的事件を呆然と眺め
ながら、見るべき研究成果を得ないまま帰国する。結局、留学前から研究していたマックス・
ウェーバーに立ち戻るしかなかったのだ。「本場」で学ぶ機会を逸しながら。ウェーバーという
古典社会学理論で現代社会を斬る社会学者は、著者の他に類を見ない。あたかも、ケインズで
現代経済を語るようなものだろう。現在の地位など、国立大学の教授にもクォタ制あるのかと
思われる程の厚遇と思われる。

ところで、私は再三、著者が「何を語るか」よりも「何を語らないか」を問題にしている。
「強制連行」のような、明らかな言質を避けるのは知識人の保身として当然としても、
この「何かを語らない」態度は、あらゆる発言機会において共通した言論様式となっている。
例えば、国際情勢や歴史認識を語る場面においては、克明に事実関係を整理しては見せるし、
一応は問題の要点を絞り込んで見せる。だが、それに対し著者はいかなる解決案も提示しない。
問題の周辺だけを述べ、衒学的修辞法で華麗に修飾し、あたかも「何かを語っているかのよう」に
装ってはいるが、核心を求めてその装いを一枚一枚剥いでいけば、ラッキョウの芯のように
虚無だけが残る。

畢竟、姜尚中には、問題が白か黒かを問うてみればよいのだ。彼は問いに答えないだろう。
万語を弄しながら。

以上。

486:マンセー名無しさん
05/11/24 13:41:45 I4Mpi0il
( ・ω・)つ乙。
こういうのを見るたびに思うのだけど、つくづくメディアリテラシーというのは必要だなと思うな。
盲目的にマスコミや本などが与える情報を信じるのではなく、
本当かどうかを見る側が判断をするというのが必須なのだと思う。
ウトロの例を見るまでもなく、在日の問題にしても彼らの主張する差別なんて物は妄想に過ぎない。
日本人がヨーロッパに行っても就職は同等ではないのは当然で、日本における朝鮮人も同様だ。
もし一世が帰化して日本に溶け込むようにしていれば、きっと三世は普通の朝鮮系日本人として生きていられただろうに。
でも彼らは独自のコミュニティを作って固まって、帰化もせずに勝手に差別を唱えて権利を主張する。
おまけに強制連行だなんて言い出すとは、あきれた存在としか言いようがない。

487:マンセー名無しさん
05/11/24 15:23:14 DB+t/omd
>>482
歯切れ悪かったよね
今までのような 日本人に対する
贖罪意識に漬け込むような やり方は通用しないって 分かったのかな?

488:マンセー名無しさん
05/11/24 15:28:50 UoxHLts/
多分こいつは、左側の中で一番空気が読めてる。
他はチョッパリという身分に甘んじ過ぎ。

489:マンセー名無しさん
05/11/24 15:50:39 FLF26PyG
豊田有恒『韓国が危ない』PHP新書 2005.11.15 735円

既出かな?

この本によると、あと2,3年で韓国は、北朝鮮に併合される可能性が
あるってさ。
北朝鮮の工作員が韓国政府要人に多数入ってるってさ。
『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』にも、
それをうかがわせる記述あり。

さてさて、どうなる韓国?大量の韓国人難民が日本に来たらイヤだな。

490:マンセー名無しさん
05/11/24 17:30:31 qbeXVT1f
解放直後に米軍が撮影した写真集、日本で出版
URLリンク(japanese.joins.com)

日本の植民地時代に海外に散在した韓国国民が、解放直後に祖国へ帰ってきた
当時の姿を撮影した写真が見つかった。 当時韓国に駐留した米10軍第24軍団の
1945-46年報告書に載せられていた。 日本・中京大の浅野豊美教授がこれを
発掘し、最近、「故郷へ」(現代史料出版)というタイトルの写真集を出した。

中国から帰ってくる韓国人の写真70枚、韓国から去る日本人の写真30枚余など
計141枚が今回公開された。 報告書は米24軍団のジョン・ブリート中尉が作成し、
写真はウィリアム・ホズストック4等技術兵が撮影した。

491:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 17:32:31 Wzx3/m2L
>>487
様々な史料の検証を通じて、確実に在日やサヨクの言論空間は狭まっているはずですが、
どうも、まだサヨクも在日も、危機的状況にあるという認識がないように思います。

薄々思うに、彼らは、自分達の「正義」の前には、事実すら変えてよい信じている
ふしがあります。朝日の捏造体質が代表例ですが。
極論すると「イデオロギーは事実に勝る」という哲学、あるいは宗教かな、と。

近年、特定アジアや在日の神話は、ほぼ崩壊しているにも関わらず、一向に論点を
変えないのは、ここに原因があるような。

だとすると、私たちは議論では事態を変えられないかもしれません。
何というか、ある種、宗教戦争のようなアルマゲドンを戦い抜かないといけない。
それは、理路整然とした議論ではなく、醜い戦争であって、誰にとっても決して
愉快ではない、けれどもそれに勝利しない限り、新の平和は訪れないような、
いや~な予感がする今日この頃です。


492:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/24 17:34:16 Wzx3/m2L
>>491
生姜を読んだせいか、文体が生姜になっていますね。これだから...

493:puku
05/11/24 17:49:45 5TcBPcpe
489っのやふなる
ぷんでんのすちょうすなるところぃの未来とい成るねあら、
難民
なっぢお出ネイ来ない。
ヨカッタネ。
(南はんとう人間哀れっつゆうゆ視点はむしするとしたやらば だが 嗚呼あしかしボクはまだかれらをヒトとしちぇ見ようとするのだ

494:426
05/11/24 22:48:23 uZjHer/Q
>>483-486
ありがとうございます。そして苦行お疲れ様でした。
生姜の絡みつくような気色悪い靄が晴れる思いです。
今までその靄の正体をはっきりさせることが出来なくて
いらいらさせられてたのですが、
根本のトリックが「何を語らないで済ますか」だったとは、
書かれたもののロジックを追っていたのでは、捉えられなかったはずです。

生姜の仕事は、ひょっとしたら、
生姜ほどに不当に幸運を得なかった在日同胞への
「私はあなた方の同胞なんですよ」という
言い訳めいたPRじゃないかという気がしました。




495:マンセー名無しさん
05/11/25 01:28:40 UyT/fKO2
>>493

ハン板暦長いのですが、未だにpukuタンの書き込みが読めません。誰か翻訳してちょ。

496:北原白丁 ◆8TdpzK7GLw
05/11/25 09:51:04 7L/qey+P
>>494
宿題、合格ですか。ありがとうございます。
確かに苦行でした。
書評としても、一言「クズ」で済むことに万語を弄したと思います。

私には、読書家としては致命的と思われる悪癖が二つあります。
一つは、どんな内容であれ、一旦は、著者ないし作中人物に感情移入すること。
一つは、黙読であっても、声に出して読む速度でしか読めない。よって、読むのが遅い。

生姜のような「詩的」な文章は、私にとって感情移入しやすいのです。
後が大変なことになります。塩野七生で解毒中です。

>>495
>>489 のような、豊田の主張するところの未来と成るのなら、
難民など出ない、来ない。
よかったね。
(南半島人が哀れだという視点は無視するとしたらば、だが。
 嗚呼、しかしボクはまだ、彼らをヒトとして見ようとするのだ。)

でしょうかね?

497:マンセー名無しさん
05/11/26 10:29:44 LjXdOXrT
朝鮮亡滅を読んだので抜粋


「朝鮮は数百年間、始終顔を西に向けたなりで、外国軍の侵入を受け、亡国の危機に
さらされたことも数多かったけれども、模範を仰ぐ中国の心服を裏切ったことは、ついに
一度もなかった。アイルランドは、イギリスの支配下にあっても「自由な魂」を持ち続けた
といわれるが、おそらく朝鮮についても同じことがいえるだろう。朝鮮は日本の支配に屈し
はしたものの、「魂はあくまで中国へ」で押しとおした」

「船の甲板から眺めるかぎり、朝鮮の風景はいかにもパッとしない。だから、観光客の大部分
が帰国して、この朝鮮という国は不毛で、樹木も生えていないところだというわけだ」

「貧民の中には犬の肉を食う者がいるし、この美味の犬肉を食用に供する専門店がソウルに
あるのを、私たちは忘れはしない。私たちは、宿舎の裏庭をひそかに嗅ぎ回っていつ犬を射殺
したことがある。門番は犬の死骸をあっという間に片づけ、病気という理由をいって二~三日引き
こもった。それが過ぎてどうやら姿をみせると、彼は恥ずかしそうな笑を浮かべ、胃のところに
手を当てながら、どうも年をくった犬は何の役にも立たないようですな、と自信をこめていってのけた」

498:マンセー名無しさん
05/11/26 10:31:01 LjXdOXrT
「朝鮮人の特性は、その誇り高さだ。朝鮮人ほど、外観をととのえるのに夢中になる民族はない。
ヨーロッパの上流社会に、どんな方法を講じてものしあがりたい、と思っている一人の成金の場合
を想定してほしい。朝鮮人の大多数がそのままその姿に合致するのは、いったいどういうことなのか。

自分の知的水準を引き上げ、精神世界を拡大しようという努力があわれにも無いくせに、
社会的地位を高めようという激しい欲望だけはある。自分のものでなくても、少しばかりの金を自由
に動かすことができるとか、何人か働くのを監督するとか、ともかく物の面、金の面で人間を支配で
きるような立場になると、おしなべて有頂天になる

有力者になる、あるいは名声を博すというだけで、まるで逆上してしまい、ますます尊大な
態度をとるようになる。朝鮮人特有のこの感心できない性向が、実は企業、あるいは教育、宗教の
分野で、朝鮮人を登用するさいに起こる、ごたごたの原因の一つなのである」

「朝鮮人は本当に怒ると、正気を失うといえるかもしれない。自分の生命などどうなってもいいといった
状態になり、牙のある動物になってしまう。口のまわりにあぶくがたまり、いよいよ獣めいた顔つきにな
る。遺憾なことだが、この怒りの衝動にわれを忘れるといった悪癖は、男性だけの独占ではない。
それに捉われた朝鮮の女は、ギリシャ神話の三女神を打って一丸としたような、すさまじい狂暴さを
発揮する。女は立ちあがってひどい大声でわめくので、しまいには喉から声が出なくなり、つぎには猛烈
に嘔吐する。神経錯乱に陥るこうした女たちを見るたびに、私は、どうして脳卒中で倒れてずに済んだの
かと不思議に思う。どうも朝鮮人は、幼少のときから自分の気分を制御する術を学ぶことがないらしい。
子どもも親を見ならって、自分の気にいらないことがあると、まるで気が狂ったように大暴れして、結局、
我意を通すか、それとも長くかかって鎮静にもどるか、そのいずれかに落ちつく」

499:マンセー名無しさん
05/11/26 10:31:57 LjXdOXrT
「動物がひどく苦しがっていることが判るときでさえ、一般の朝鮮人
はまったく関心を示さない。道路に病気に罹った猫や、びっこの犬や、怪我をした鳥など
がいると、子供も大人も老人も手に手に石や棒を持って、この哀れな動物をいじめ殺してしまう。
彼らは、虫をつかまえると脚や羽をもぎとって、その虫が妙な動きをするのをみて、大喜びをする。
トンボやカブトムシは糸で結えられ、その糸の長さだけ飛んだり這ったりすることは許されるが、す
ぐ手元に引き寄せられてしまう。軒先きの巣から落っこちた子スズメは、つぎからつぎへと人手に
渡り、十分に生えそろわぬ羽にいろいろな色を塗りつけられ、結局は、体力つきて死んでしまう。

路上で不運な犬が首に縄をつけて犬肉店にひっ張られていくとき、
子どもの群れがガヤガヤ騒ぎながらそのあとについていく。かわい
そうな犬が首を絞められ、最期のあがきをするのを見たいという
期待に胸をふくらませている子どもたち」

500:マンセー名無しさん
05/11/26 10:33:11 LjXdOXrT
「生まれはいいが金銭には関心がないといった貧乏紳士には、ほとほとてこずる。
私はかつてそのような人間と知合いになった。その男は、ひどい貧乏だから何か
仕事をさせてほしいといってきた。彼はいわゆる紳士で、単純肉体労働をやる気は
さらにない。そこで私は、地図に毛筆で色塗りをする仕事をあてがった。これなら
紳士にとって何ら恥ずかしい仕事ではない。ところがこの先生、私の家にやってくる
なり、薄暗い隅にひっこんで仕事はするものの、自分が仕事をしているのを他の知合い
に知られたくないために、ありとあらゆる策を講じる。

私は彼に前払いしてやったが、まもなく彼は仕事を怠るようになり、あまつさえ手当を
引き上げてくれといってきた。私が前払いした分だけは仕事をしてくれなくては金は出
せないといって断ると、彼は大いに腹を立てて私の家から出て行き、近所の家に立て
こもって、いまにも餓死しそうだといった手紙をつぎからつぎへと書いて寄こすのであ
る。そこで私は、餓死したければ勝手に餓死すればいい、働く気があるなら金は払うが、
自分勝手なことは許さない、答えてやった。私が最後に受け取った手紙は、自分がもう
すぐ死ぬが、こんなにむごくあしらったことを後悔させるために、墓の向う側からあらん
限りの力を振うから覚悟しろ、といった趣旨であった。彼は死んだと思う。しかし十五年
前のことになるが、私は自分の措置に後悔していないけれども、いまもって、私の家に
いたときのように、彼の魂は薄暗い場所をさまよっているのではないかと不安である。
これは、やや極端だが実例であって、朝鮮に住む外国人ならほとんどみな同一のこと
を経験しているに相違ない」


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