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【世界最強企業サムスン恐るべし! ― なぜ、日本企業はサムスンに勝てないのか!?】
北岡俊明・ディベート大学(著) こう書房 2005年9月
●はじめに
本書は、世界的な超優良企業であり、世界最強企業のひとつに数えられる韓国の
サムスン(三星電子)に関する、日本人の手による最初の本である。もちろん、日本
人による論文や記事は数多くあるが、単行本として出版するのははじめてである。
サムスンに関する本は、韓国人の著者によるものがほとんどである。名誉ある最初
の本ということになる。<中略>
いま、総力をあげてサムスンを研究する理由と動機は次のとおりである。
第一は、サムスンは純利益1兆円をあげる世界最強企業の一つとなった。1兆円の
純利益をあげる企業はトヨタ以外にない。これは驚異的な数字である。なぜ、
かつて安かろう悪かろうといわれたサムスンが、短時間のうちに劇的に変身し、
日本メーカーを凌駕する超優良企業に成長したのか。
第二は、お隣の国、韓国に世界有数の企業が誕生していることを、ほとんどの
一般の日本人は知らない。ビジネスマンも意図的に無視しているか、知らんふり
をしている。しかし、これは日本にとって非常に危険である。
第三は、なぜ、日本の電機メーカーは、半導体、液晶、携帯電話などの先端技術の
製品でサムスンに負けたのか、日本の技術は世界一ではなかったのか。日本製品は、
市場競争において不敗であり、世界最強であるというのは、神話だったのか。
第四は、日本企業は、今後、サムスンに勝つことができるのか。このまま負け犬と
してサムスンの後塵を拝することになるのか。元気のない日本企業、今や飛ぶ鳥を
落とす勢いのサムスンを筆頭とする韓国企業、この差は何が生んだのか。<中略>