05/04/17 01:34:55 hQm7jZwl
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4月16日付・読売社説(2)
[シベリア抑留]「『北朝鮮移送』の全容解明を」
ロシア語で手書きされた名簿の束から、抑留者たちの慟哭(どうこく)が聞こえてくるようだ。
第2次大戦後、旧ソ連・シベリアに抑留された日本軍将兵らのうち2万7000人が、北朝鮮
に移送されていたことが、ロシア側から日本政府に提供された名簿で判明した。病気やけが、
栄養失調で労働力とみなされなくなった人たちだという。
当時、そうした傷病者は、治療や帰国の名目で、北朝鮮や満州(現中国東北部)の収容所、
病院へ分散して送り返された。その数は約4万3000人にのぼると推定されているが、これま
で実態の解明は進んでいなかった。
今回、移送の事実が公式に確認されたことの意味は大きい。
名簿には氏名、生年、階級が記されている。どこの収容所から、だれが移送されたかを特定
することができる。
日本に帰還した人の名簿や証言、ロシア側から提供されている名簿などと突き合わせることで、
“北朝鮮抑留”の実態が徐々に明らかになるのではないか。
(続く)