06/10/25 16:27:57 D6p8PjIp0
>>419続き
大学の医局に所属する医師の人事権は通常、医局の教授が実質的に握り、人的つながりのある
関連病院に派遣されてきた。県幹部の1人は「派遣先の医師が現状を理解して医大に戻ってきてくれるはず」とみる。
一方で、関連病院の1つ、大阪府八尾市の八尾市立病院は4月、同医大から産科医4人の派遣を受けて
昨年から中止していた分娩を再開。医大側も奈良からの急患を受け入れる県外の拠点として期待していたが、
今回のケースで病院側は、新生児集中治療室(NICU))が満床との理由で受け入れ要請を断った。
周辺の公立や私立の病院が医師不足で次々と分娩の取り扱いを中止し、患者が同病院に集中。
分娩数は月約60件と昨年までの2倍に達した。病院幹部は「ここは地域の拠点病院。医師が引き揚げられたら
地元の救急搬送も受けられない」。
和歌山県新宮市の市立医療センターも医大から医師2人の派遣を受けている。地域で分娩できる
唯一の病院で、年に約400件のお産を扱う。担当者は「都会と違って妊婦の転院ができない現状では、
引き揚げの影響が大きすぎる」と漏らす。