06/07/08 22:02:13 byPrZTXt0
>>78
>死亡率の年齢調整死亡率を使っているのかなどが知りたいです。
一次統計値を加工した年齢調整死亡率の利用は、メリット、デメリットの双方
があると考え、今回は可能な限り二次分析値の利用によるバックグラウンド、
偏りを避けるため年齢調整死亡率の利用は、「あえて」行なっていません。
しかしながら、各都道府県の高齢化比率を確認していただければわかりますように、
URLリンク(www.ne.jp)
北日本は西日本と比較して決して高齢化比率が高いわけではありません。というかむしろ
西日本の方が北日本より、高齢化比率が高い傾向があります。
また、>>9でも論じましたが、
①合計特殊出生率が北日本でも全国でも日照時間に影響を受けない事、そして、その一方で
②自然動態(自然増加率)が北東北でのみ日照時間の影響を大きく受けている事、更には
③社会動態(社会増加率)の多寡が西日本と北日本では大きくは変わらない事
の3つの理由により、秋田などの北日本の高齢化比率は、非高齢者層(中高年、若年層)における
癌、心不全、脳血管疾患、自殺などの死亡率増大の結果として起こったものであり、この点、
西日本の高齢化比率とは意味合いが異なるのではないかと考察するに至りました。
すなわち、 高齢化比率は「結果であって原因でない」以上、高齢化比率では
癌死亡率、心疾患死亡率、 脳血管疾患死亡率、自殺等と日照時間との相関を
必ずしも説明できないと考えました。
こういった分析を目的とした場合、年齢調整死亡率を「あえて」使わず、まず素データから
分析を行なってみる事は、一定の意味があると考えていますが、いかが思われますでしょうか?