06/09/23 10:40:59 wf1+D05W0
そしてそれから十数年が経ち
わたしは四十半ば。開業もしてそれなりの日々を過ごしている。彼女も職場を離れ、新しい職場で恋をし、ふつうの主婦になっている。
いまのわたし達は、メールで近況を報告しあったり、時間があれば会ったりしている。ただ年に数回しか会えない。会えばつい、あの頃みたいに体の関係を持ってしまう。
運がよかったんだ、と思う。妻との別れを迫るわけでもなく、誰かにバレたりもせず、悲しみや修羅場も見ず、金品を要求されるでもなく、いわゆる不倫では
かなりラッキーだったと思える。知る限り、たいがいの医者は泥沼にはまっているようだし。
ものすごく出来た娘で、わたしの前では愚痴や涙は一度も見せなかった。もしかしたらひとりで泣いていたこともあったかもしれない。
都合良すぎるが、先に出会えていたら彼女を選んでいたと断言できる。
いちばん驚いたのは、
彼女からつい最近聞かされたこと。
あの、休憩室で
処女を失ったと。涙目と狭さは、そんな理由だった、そうかーそうだったのかー。
長々すいませんでした。
そう、相手運に恵まれれば不倫はアリだと思うし、
ヤバい女だとわかったらすぐに逃げるフットワークの軽さと非情さ、父親業も夫業もしっかりこなす甲斐性と丈夫な体、これが必要じゃないかな。
まあ、あとにも先にもわたしは不倫は一人だけですから偉そうには言えませんが。