06/02/22 13:08:54 VDjZXJS20
産科の リスクと報酬の たとえ話。
作者に敬意を表しつつ、某所からコピペ。
正確には、険しい道の二択ではなく、9割は優しい道としても、
それぞれの曲がり角を曲がってみないと、険しい1割に繋がるかわからない。
終わるまで緊張は続く。
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医療はゲームではありませんが、「たとえ話」をひとつ。
スプーンに生卵をのせて走る競争をします。ゴールは約10km先にあります(あるはずです)。
二つの分かれ道があり、左に進むと荒れた山道が待ち構え、
右に進むと川越えをしなければなりません。少しでも早く、しかし安全にゴールに着きたい。
卵を落としたらもちろん駄目、しかし遅すぎると卵が腐ってしまうので失格。
無事にゴールインしたら、1万円あげます。しかし、卵を壊したり腐らせたら
5000万円を賠償してください。また、ゲーム主催者の機嫌が悪いときには、
器物損壊罪で刑事告発することもあります。ゲームは何回繰り返しても結構です。
100回繰り返して100万円を手に入れてもいいですよ。また、主催者は神様の代理として、
気まぐれで強い風を吹かせたり、川の上流から鉄砲水を流します。
これは運命なので恨まないように。運命、参加者の体調、その他いかなる言い訳も認めません。
(a) 生卵はスタート時点で既に古くなって今にも腐りそうなものかもしれません。
(b) ゴールは10km先にある保障はありません。
(c) 主催者は、一生懸命に走る参加者を見て楽しませてもらいます。テレビ中継して資金作りもします。
こんなゲームに参加したいですか???
「たとえ話」を不謹慎と言われる方は読まないで下さい。
(a) 受診した時点で状態が悪い患者さん。
(b) 疾患の種類や、患者さんの状態のため、たとえ神が治療したとしても想定される期間で治癒しない(=どれだけ走ってもゴールに到着しない)症例。
(c) 患者さんは医師の労働を見て楽しむことはありませんが、「たった一つの命を助けてもらう」という最高の利益を享受できます。
・風や鉄砲水と同じく、どんなに慎重に最善の医療を提供しても、亡くなる人は亡くなるのです。
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