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佐藤ゆかり氏の経歴から見えるもの⑧
No385の続き
結果として佐藤氏は選にもれたが安部幹事長はいった「人材プール制を検討してしていま
すので、また声を掛けますけどいいですか」と。そして選ばれた柴山氏は当選を果たす。
郵政解散では埼玉15区の公募に応募するも、前年の選考で残った6人のうちの一人である
青年会議所出身の田中良生氏が選ばれた。ここからは私の想像であるが、佐藤氏が選考に
漏れたことを知った甘利氏が佐藤ゆかり氏を惜しみ、派閥の長である山崎氏に頼んだのだ
と思う。選挙を仕切る幹事長は武部氏で三役のため派閥を離れているが山崎派所属で山崎
氏は親分。甘利氏は当時予算委員長であった。
山崎氏が武部氏を訪れるともうほとんどの選挙区が決まっていて岐阜一区だけが空いてい
たそうである。当初飯島ゆかり氏を岐阜一区に内定していたが、彼女は辞退したようだ。
武部氏は北海道10区の予定者を差し替えて飯島氏を当てます。こんな経緯をへて佐藤氏を
岐阜に送りだしたわけだが、現地の状況を熟知している幹事長はどんな想いであったろう。
地元の党組織からほとんど協力の得られない、郵政選挙の象徴区であった岐阜一区。
こうして甘利、山崎、武部の三氏の助けを借りた佐藤氏は山崎派に入ると思われていまし
た。しかし、小泉総理の意向もあり現在派閥には所属していない。江崎事件が報じられて
からはいっそうその可能性はなくなりました。山崎会長も郵政造反で離党中の4名を連れ
ての外遊、造反議員の早期復党をアッピールしています。佐藤氏はどんな気持ちで見てい
たのか興味深いところです。
2004年の公募者選考過程で佐藤氏は安部氏ほか4人の知遇をえたが、論文や面接で人柄や
考え方を知ってもらったはず。憲法、靖国、尖閣、竹島、教育等についても聞かれたろう。
安部氏も佐藤氏が国家感について自分と非常に近いものを持っていることを知ったはずだ。
安部政権で甘利氏は間違いなく重要なポストにつきます。佐藤氏は無派閥のままか。どん
な処遇をされるのか注目したい。
(注)参考文献 大下英治著「安部晋三」、「武部勉」、甘利明氏のホームページ