06/07/21 22:30:13 YHbh55pf
>>153
あなたが記事を読んでコメントしていることは認めます。私は日本経済ウィークリー(8/12
号)をまだ読んでいませんが。
『すでに進行中の力強い内需回復は日銀の現在の予想以上に加速する可能性があるため、
行動を起こさないことによる代償が大きくなる恐れがある。』という氏のコメントは理解で
きます。インタゲ政策をとっているイギリスやアメリカでも住宅価格等の資産バブルの芽
を注意深く摘んできています。デフレが終了したかは否かは現在でも見方が分かれていま
す。デフレの定義の仕方によって違ってきますから。
資産バブルの心配をするのにリフレ派かどうかなんて思案するのはナンセンスの極みです。
資産バブルを歓迎するような経済学者はいませんから。
バーナンキのアメリカでもインフレ懸念が出てきているようです。つまり過度のインフレ
ですね。資産バブルを生むような。バーナンキが利上げに踏み切るのではとの観測から日
本の株価も下がりました。
佐藤氏の「行動を起こさないことによる代償が大きくなる恐れ」とは日銀が政府と協調し
て、市場に分かり易いメッセイジを適確に発信することだと思います。短期無担保コール
翌日物金利を0.25%に設定したことにより、インターバンク市場も活性化するし。これま
で日銀も手形・CP・国債の買いオペ・売りオペを通じて短期や長期金利のあり方について
市場にメッセージを出しているわけです。
佐藤氏は福井総裁に資産バブルの懸念を表明すると次のように答えます。
『量的緩和政策の枠組みそのものは大変なビハインド・ザ・カーブの金融政策でございま
す。そして、金利レジームに戻っても、ゼロ金利からの再出発ということは、引き続きか
なりのビハインド・ザ・カーブの金融政策でございますから、そうしたリスクの発生する
可能性ということは、やや長い目で見れば否定し得ないわけでありますので、十分注意し
ながらやっていかないといけない・・・』
佐藤氏からみると総裁の認識が甘いと感じたようです。かってバーナンキに酷評された日
銀マフィアが復活してくることを懸念しているのでしょう。速水前総裁をして「インタゲ
政策なんて罪悪だ。円高志向が肝要」と言わしめた。