05/08/17 20:24:01 aD0/NTfb
オレが泡沫候補にはまったきっかけをひとくさり・・・
厨房の頃（昭和４０年代後半）だったと思う、その頃は選挙だの何だの全く興味なかった。ある晩NHKニュースが終わった後、チャンネルがそのままになっていて参議院全国区の政見放送が始まった。オレは飯を食い続けていた。
初めの政見は、確か佐藤なんとかいう男だった。
原稿と首っ引きの下手な棒読みで、初めは何の興味も湧かなかった。
叔父が立候補する予定だったが、急死したため遺志を継いだ自分が立候補したこと。
群馬の出身らしく、国定忠治を尊敬していることを訥々と話し続けた。
後半になると熱が入ってきて、日本はこのままではローマ帝国の如くに滅ぶと訴えていた。
その時（恐らく放送局員があと１５秒とかのフリップを示したのだろう）、
彼は突然読んでいた原稿を鷲掴みにして立ち上がり、
刺客、国定忠治！！と絶叫し、
机に突っ伏して号泣した。
放送はそこでぶつっと終わった。オレは頭の中が真っ白になった。
その後、選挙があるたびテレビで彼の姿を捜したが、二度と見ることは無かった。