04/06/22 16:42 C64z+leU
もっとも、戦後をまるごと否定したい向きからすれば、「60年に及ぶ長いバブル」
と表現することも可能かも知れない(大日本帝国憲法下より長くなっているんだけどさ)。
自民党は、人脈的な流れは戦中の大政翼賛会、さらに遡れば戦前の保守二大政党
である、立憲政友会・立憲民政党の後継である(翼賛会出身は社会党にもいたが)。
労働者の政党は、戦前は無産政党といわれたが、非合法だった共産を別にして、
最高記録は定数466で37議席。あとは政友会・民政党などの保守政党が圧倒的多数だった。
戦後の社会党は、少なくとも前半は140議席前後を維持していたから、戦前に比べると
格段に勢力を拡大した。さらに、戦前非合法の共産が戦後議席を得た。
社会党は左右の一時的な統一後、最右派が民社党を旗揚げして独立し、さらに社民連の
独立もあったが、新進党の成立までは、議会第二党の座を守り続け、その分保守政党の
議席は減った。保守政党が戦後体制を快く思わないのは当然である。
だが、今や、無産政党の流れをくむ社民党は衰退し、共産を入れても僅か15議席。
議会の勢力比は、既に戦前のレベルに戻ってしまった。
保守の側からすれば、保守二大政党、あるいは保守翼賛体制の復活まであと一息と
いうところだろう。