01/08/27 17:57 b0wt4A5A
>>33
牛糞尿の臭いについては間違いなく酪農家は一般人より感覚が鈍くなっています。
慣れてしまっていて、臭いのですが耐えられるのです。
汚物としての間隔は薄いと思います、肥料としてとらえていると思います。
未発酵であまり良くない肥料と認識していますが、散布すれば牧草の出来は
良くなる事を経験的に知っています。(窒素過多だったっけ?青みが強い牧草が
出来ます。)
風の強い日でも投入するのは、原則的にはやってはいけない事と
認識しています。
ただ、天気の流れを見て、今日投入しないと
雨が降れば畑がぬかるんで続けて散布出来ない。
牛舎での置き場が一杯で牛床に溢れそうで乳房炎が心配。
牧草の播種期を逃してしまう。
等、結構理由が多く仕方が無く状況が悪くても散布を決行する事があります。
量の加減については長雨の前後なんかは多くなりますね。
頭数とバーンクリーナーとダンプの相関関係によりますが、ぎりぎりのラインを
酪農家は知っていて、いざとなればと安直に考える傾向にあります。
荷物台のロックについてはそうとう神経使ってますよ。
ぶちまけた時の事を考えたら後始末で大変ですから。
部品の補修や交換は結構まめにしていると思います。
対向車や通行人については酪農家本人達も恐怖ですね。
なるべく近づかないルートを選んでいると思います。
やむなく対向車等が来れば道幅ぎりぎりまで寄っているでしょう。
脱輪するんじゃないかと心配しながら。
飛散するのは仕方が無いと思っていませんが仕方が無いと言うのが
現状でしょう。
若い酪農家ならまだ処理設備に投資が出来る可能性がもしかすると?
あるかもしれません。(優先順位は高いのですが状況が悪い。)
老酪農家にはまず無理でしょう。たいていはくたばる時が辞め時程度に
思っています。牛に飼われている奴隷と自嘲する人も多いです。
と言う訳で
私は他のスレでも書きましたが、元酪農家です。
糞尿処理施設の投資が出来ずに廃業し、都市でサラリーマンをしています。
貸家暮らしのその日ぐらしです。
正直今の酪農の状況を見ていると逃げ切れて良かったと思います。
ですが悲しいかな今でも糞処理で困る夢をみたり、真夜中のお産を世話する
夢を見たりします。
もう二度と動物は飼わないと決めています、情けない話ですが。
酪農家の皆さん苦しいでしょうけど頑張ってください。
それしか私には言えません。