06/07/09 19:10:07
政府系金融スリム化急務・再編計画を決定
政府は27日に政策金融改革推進本部を開き、政府系金融機関の経営形態の見
直し案を決めた。2008年10月に中小企業金融公庫などを統合するほか、日本政
策投資銀行などは完全民営化に向けて株式会社に転換する。これをたたき台に
来年の通常国会までに関連法案を作成するが、人件費の圧縮など合理化を進め
ることができるかどうかは見えていない。船出に向けての課題は多い。
中小公庫と国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、国際協力銀行の一部は08
年10月に経営統合するが、効率化の道筋は不透明。見直し案では「職員の専門
性を維持・強化する」とされ、それぞれの事業が実質的に温存される可能性が
ある。
新機関では、国際部門と国内部門の2つに組織を大別。さらに国内部門を
中小企業、農林水産、小口利用者と取引先ごとに細分化する計画。
しかも農林水産取引は現在よりも拡大する方向だ。
国内の約230支店のうち80支店は統廃合する見通しだが、人件費は「役職員数
の縮減、経費の節減を図る」とするにとどめ具体策は示さなかった。