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【北海道】牛を牛らしく伸び伸び飼育、広尾の小田さん「黒沢賞」に輝く 南十勝
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広尾町香福の酪農業小田治義さん(36)が、このほど福岡県で開かれた
「第五十八回日本酪農研究会」(日本酪農青年研究連盟主催)の酪農経営
発表で、全国一にあたる「黒沢賞」を受賞した。今回を含めた五年間で、
南十勝からの同賞受賞は三回。関係者は「切磋琢磨(せっさたくま)した
結果だが、驚きだ」と話している。
小田さんは「牛を牛らしく、伸び伸びと飼いたい」をテーマに発表。木造
牛舎と放牧地を自由に出入りできるような設計で、昼夜や季節を問わず
に牛が自ら体調を整える体制を目指した。
労働時間短縮にもつながり、生乳生産原価は一リットル当たり約三十八円で、
生産効率も群を抜いている。
小田さんは福島県出身で帯畜大卒。鹿追町で酪農ヘルパーに従事した後、
広尾で一九九六年に営農を開始した。わずか十年足らずで大賞を受賞した
ことになる。
黒沢賞は酪農業にとって権威ある賞の一つで、同連盟の代表会員
約千五百人が全国から八人の候補を選び、審査する。二○○一年は
広尾の川崎潤司さん(乳質改善など)、○四年は大樹の山下博さん
(ゆとり重視の家族経営)が受賞している。
広尾町農協の萬亀山正信組合長は「酪農のリーダーが次々と現れ、
頼もしい。新規就農者の受け入れ態勢も実った」と評価。小田さんの
生乳生産原価は「五十円でもすごいのに」と驚く。大樹農協の長谷川
徳男酪農畜産部長も「農業の軸は酪農という意識が強い地域。それぞれ
努力を競い合っている」と話している。
ソース(北海道新聞)
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)