03/05/25 23:30 5QRRr/o0
>>749 続き
原寿雄委員 多くの人がチェックするようになっていると、「どこかで引っかか
ってくれるだろう」という意識がお互いに出てくる。その結果、ミスが起きたの
ではないか。今後どう引き締めるのか。むろん、チェックする人数は多いほうが
いいこともあるが、多ければいいというものではない。チェック体制のチェック
が必要だ。
浜田 支局は「拉致問題をよく知っている現場の記者が書いたのだから大丈夫だ
ろう」と本社に原稿を送り、本社も「現場でしっかりやっているのだから尊重し
よう」という、悪くいえば人任せな作業をしていると、本来出るべきでない情報
まで、チェックがきかないまま掲載されることになる。
----今回は、発表された情報に基づいた記事ではなかった。しかし、「発表され
た情報をそのまま書いた」と思い込んだことも、東京本社のデスクがチェックで
きなかった理由の一つに挙げられています。
原 日常の取材現場では、むしろ、当局は内容を選んで発表しているのではない
か、という問題意識をもつことこそ、取材者側には必要だ。
浜田 たとえ発表だとしても、なんでもそのまま載せていいわけではない。発表
される内容をどこまで報道するか、する価値があるか、メディア側で判断するこ
とこそ大切だ。