03/06/16 16:03
諫早市馬渡町の長崎市職員、戸辺秀(本名佐原隆文)さん(50)が、長崎原爆の被爆前後の様子を記者の目を通してドキュメンタリータッチで描いた本「被爆記者」(健友館)を出版した。
戦前から戦後、通信社の長崎支局員として、原爆の惨状などを取材した父親の記事をもとに執筆。被爆直後や終戦間際の混乱する長崎市の様子、取材の裏話などがリアルに描写されているほか、永井隆博士を報道した記事が原文で掲載されている。
戸辺さんは「事実を活字に残すことで、もう一度被爆の実相を見つめ直す契機になれば」と話している。
全国の有名書店で販売。税別千二百円。