03/03/01 21:25
水道局と下水道局、04年4月統合へ
代表質問で京都市長
京都市の2月定例議会は27日、本会議を再開し、代表質問を行った。桝本頼兼市長は、水需要低迷から財政状況が悪化している水道局と下水道局について「水需要の拡大は望めない。統合を含む組織のスリム化を図り、健全化に努める」と述べ、
2004年4月に両局を統合する考えを示した。
両局は財政健全化を目指し、2000年度から5年間で職員100人の削減や物品費80億円削減などに取り組んでいる。
しかし、節水器具の普及などで水道使用量は年々減少。料金を値上げした01年度決算では両局とも黒字を計上したが、03年度当初予算案では、水道局が約3億6000万円、下水道局が約2億5000万円の赤字を見込んでいる。
規制緩和で水道事業への民間参入が予想されることや、下水道整備がおおむね完了したことから、市議会では「経営力を強化すべき」「下水道は管理・運営の時代に入った。スリム化すべき」との指摘も出ている。
こうした点を踏まえ、03年度に統合計画を策定し、職員やコスト削減目標を数値化して04年4月の統合を目指す。上下水道局は「現行料金を維持しながら水を安定供給し、民間参入にも備えるため、体制の見直しが必要」としている。
このほか、新たな経営再建計画で市バスの民間委託を拡大する計画について、市交通局は委託先の業者を選定するための専門委員会を新年度に設ける方針を示した。委員会は2003年度に実施する洛西営業所の委託先を選ぶほか、
委託を全車両の2分の一に拡大する2008年度まで、選定作業にあたる。