10/02/19 19:12:16 bGuMhr6V
《19:5年A組の支配者Ⅰ》
それは体育の時間、女子が男子を使って“お馬さんリレー”をしていたときのこと(>>167)。
春香と太郎のペアは2番目に走ることになっていた…が、スタート位置でバトンを待っている二人
の姿でさえ他の男子を震えさせる光景だった。
発育不良男子が揃う5年A組でも一番チビなのが太郎だった。130cm、25kg。下手をすれば1個下の学
年のごく普通の女子にも抜かされてしまう小ささ。そんな彼が筋肉質な春香の巨体を支えるのには
余りに無理があったのだ。
スタート地点で四つん這いになっている太郎。その背中には春香がどっしりと座っているが、全く
お話になっていない。太郎はその場で春香の体重を支えるだけで精一杯。腕はガクガクと震え、歯
を食いしばる顔は真っ赤だ。
第一、太郎の背中には春香のお尻が乗り切っていない。太郎の小さな背中に比べて、尻回り90cmオ
ーバーという肉突きの良い、いや良すぎる春香のヒップは大きすぎた。完全に背中からお尻がはみ
出してしまっている。
それでも春香は容赦なく太郎の体に全体重を預けた。それが超ドSと呼ばれる彼女のやり方だった。
やがて死に物狂いで校庭を半周してきたトップバッター達がバトンを渡しにやってくる。
先頭の美貴・透ペアがまずバトンを渡す。そこで力尽きた透だが、彼はこの後も美貴の観戦用座布
団にされる…
続いては由香利・裕太ペア。「あーん残念、2番だったよぉ」可愛らしく言いながらも由香利は裕
太をゲシゲシと蹴る。彼の顔面は既に痣だらけだ。
そして3番手でやってきた紀香・義博ペアが春香にバトンを渡した。
「春香、お願い!」「オッケー任せて!」
バトンを受け取った春香は、股の下にいる馬の太郎の頭をバシンッと叩く。
「ほら、進めっ!」
だが太郎は動かない。動けないのだ。春香の全体重を支えながら一歩でも腕を出すことが、彼には
出来なかった。
「何やってんの?バカ馬!進みなさい!」
バシンッ、ゲシゲシッ、ドガッ!春香は太郎の体を暴力的に殴る蹴る。
太郎は痛くて堪らない。春香が力任せに殴っているのだ。彼は既に涙を浮かべていた。渾身の力を
振り絞り、歯茎が痛くなるくらい奥歯を噛み合わせて、太郎は一歩を踏み出した―