男を殺す女、男を殺したい女性 4人目at SM
男を殺す女、男を殺したい女性 4人目 - 暇つぶし2ch866:破戒の拳2-42
11/02/03 23:38:09 F/PYnxyg

ベッチャッ!!
女の一撃を受け、右腕を引き千切られながら吹っ飛ばされた野盗は、背中からジードの鋼のような胸板に叩きつけられ、文字通り潰れたカエルのように胸板にへばり付いた。

ビュッ、ビュルルッ! ビュルルルルッ!!

女に秘孔を突かれたのか、強制的に規格外の大きさに勃起させられた野盗のイチモツは、股間のテントを突き破り、ジードに張り付いたまま、精液を吐き出し始める。
「み、みゅみゅぅぅ……」
女の拳でボッコリと陥没した顔面が紅潮し、快感でさらに気持ち悪く歪み、奇声を発する。

ビュルルッ! ビュッビュッ! ビュルルルッ!

ジードと村人達が息を殺し見守る中、血と肉と精液を飲み込み、死の静寂に包まれ静まり返った村の広場に、卑猥な射精音だけが響く。
長い、長い射精だった。
しかし、とうとう狂ったように白濁を吐き出し続けた射精も終わりの刻を迎えた。
搾り出すように、ピュルッと、最後の一抹の精液を押し出したイチモツが痙攣し、その動きを止めた。
と、同時に頭の内部からムニムニと音を立てて、男の後頭部がひしゃげ膨れ上がる。
「……み、みゅ、みゅはたっ!」
ボックンッ!
ジードの目の前で爆音と共に、いびつに膨張した後頭部が脳漿を撒き散らし破裂する。
肉片がジードの顔面にへばり付き、さらに噴出す返り血がジードの顔を真っ赤に染めた。

鋼のような筋肉に覆われた胸板に激突し、叩き潰されたことで、体の厚みが半分ほどになり肉塊と化した雑魚野盗の身体が、ゆっくりとジードから剥がれ落ち、ドチャリと、地面に力なく落ちる。
ジードの胸板にはドロリと赤い血で、へばり付いた男の形に魚拓のような文様が描かれていた。
そして、ようやく女の歩みが止まる。
その先には、見上げるほど大きなジードの巨体があった。

867:破戒の拳2-43
11/02/03 23:50:20 F/PYnxyg
女はゆっくりとジードを見上げた。
やはり、その表情は穏やかだ。
数十人の野盗達を一瞬にして葬り、屍の山を築いた女の表情とは誰も思えないであろう。
見上げるほど大きなジードを前にしても、その瞳には怯えも怒りも感じ取ることはできない。
ただ、肉の塊を見るように冷たい光を宿している。
対してジードは怒りと殺気を剥き出しにしていた。
全身から発する獣氣を帯びた殺気が陽炎のようにゆらめき、その巨躯をさらに大きく見せた。
異常など程に発達した筋肉がビキビキと音を立て隆起し、巨大なイチモツも怒りと興奮でさらに隆々と硬く勃起している。
「ぬおおおおぅぅぅ~!! 貴様、よくも俺の仲間をっ!! ぶっ殺してやるっ!!」
獣の咆哮のような雄叫びを上げ、血走った目で女を睨み付ける。
それが、腕力ひとつで野盗集団をまとめ上げた首領としてのプライドであり、得体の知れない恐怖を振り払う唯一の方法だった。

今や、抱え上げていた小娘は、自分の行動を妨げる邪魔なお荷物でしかなかった。
この時代、たった一人の小娘が人質としての価値があるわけがないのだ。
そう判断したジードはリンを投げ捨てると、これまで自分と共に多くの血を吸ってきた特大の斧を地面から引き抜いた。
一振りで武器と防具もろとも、8人の敵の胴体を断ち切ったこともある、ジードの無敗伝説を築き上げた斧だ。
まさに防御不能の一撃必殺の斧だった。

放り投げられたリンが地面に叩き付けられる寸前に、抜け目無く廃ビルの物陰から飛び出したバットが体でリンをキャッチする。
そして、女に向かって得意げに親指を立てた。
(……ったく、もう最後にオイシイところだけ持っていって……)
思わず、女の口元がわずかに緩む。
ジードは女の含み笑いの意味を理解することはできないであろう。
自分がこの圧倒的な力を持つ女を無力化できる切り札を持っていたこと。
そして、己の唯一無二の命綱を自らの手で投げ捨てたことを知ることも、理解することもないのだ。

868:破戒の拳2-44
11/02/03 23:54:55 F/PYnxyg

ズシンッ!
ジードの力強い踏み込みで大地が揺れる。
ジードが全幅の信頼を寄せる巨大な斧の間合いまで、あと半歩。
傲然と女を見下す。
「奇妙な技を使いやがって! だがな、女の力ではこの俺様の肉体に傷をつけることはできない! 貴様の小細工拳法も俺には通用しねえ!! するはずがねぇんだっ!!」
放射能を浴び、成長ホルモンのバランスが崩れた肉体は際限なく成長を続け、ジードに3mになろうかという巨躯と常人をはるかに超えた筋力を与えた。
(世紀末の世、終末の神々はこの俺を選んだのだ!)
神など信じたことなど無いジードであったが、今はその妄想を信じて疑わない。
目の前にいる女など、斧の一振りで消し飛ぶ存在なのだと。
隆起した筋肉から青黒い血管が浮き出し、全身から殺気が蒸気のように立ち昇り、ジードの表情に残忍な笑みが戻った。

パキッ、パキパキッ。
女は指を鳴らすと、ゆっくりと右手の人差し指をチョイチョイと手招きする。
カッと、見開かれた目は怒りに燃え、首から肩にかけて筋肉が瘤のように、さらに隆起する。
「ぬおぉぉぉ~!! 小娘がぁぁ~!! 死ねぇぇぇ~!!」
ジードは地を蹴り一気に間合いを詰め、豪腕を振るって運命を共にしてきた斧を力任せに振り下ろす。
村人達は見た。
女は避けようとも、後ろへ退こうともしなかった。
振り下ろされる凶刃に向かって、一歩、踏み込んだのだ。
村人達にしてみれば、女の行為は自ら進んで死地に飛び込むようなものだった。
ジード軍団を壊滅させた女の得体の知れぬ力に畏怖を覚えたものの、村人の誰しも本当にその力が女の持つ力なのか、という疑念が頭から離れない。
見上げるような巨人に対して、この小人のような女が立ち向かって、無事である訳がないと思い込んでしまうのだ。
思わず村人達は起こったであろう、血の惨劇を予感して目を閉じ、悲鳴を上がる。

――ガシッ!!

肉と肉とがぶつかり合う鈍い音が広場に響いた。

869:破戒の拳2-45
11/02/04 01:03:32 NZZcMDgW
そむけた顔、瞑った目をゆっくりと戻し、開いた村人のその瞳が見たものは、血の惨劇ではなかった。
広場のみが時を刻むのを忘れたかの如く停止していたのだ。
その中心には二体の塑像が立っていた。
女とジードである。

斧の刃圏のさらに内側に、風のように入り込んだ女の手首がジードの振り下ろした腕の下腕部を受け止めていたのだ。
ジードの必殺の一撃は、女の白く細い小枝のような腕が何事も無いように受け止め、ピクリとも動くことなく静止している。
大木のようなジードの豪腕だけが、いたずらに筋肉を膨張させ、ピクピクと痙攣している。
「ば、馬鹿なっ?! ぬがあぁぁぁ~~!! な、ナメやがってっ!!その腕ごと体をヘシ折ってやるわ!!」
怒り狂い、真っ赤に怒張したジードの顔面とは対照的に、無表情に冷たくジードを見上げる女の瞳には哀れみの色さえ見える。
一方、女を押し潰そうと、さらに力を込めたジードの腕と骨が、逆に悲鳴のような軋みを上げる。
限界まで怒張し、盛り上がった筋肉に浮き出した血管が裂け、血が吹き出る。
「ぐっ、ぐぬぬぅぅぅっ……!!」
真っ赤だったジードの顔面がだんだんと黒ずみ、冷や汗が滲み出し、そして流れ落ちる。
突然、パキンッと金属音のような、耳をつんざくような鋭い音と共に、豪腕を誇ったジードの腕が力なく垂れ下がる。
限界を超えた力比べに耐え切れずに、ジードの腕の骨が折れたのだった。

870:破戒の拳2-46
11/02/04 01:04:55 NZZcMDgW

「うがっ?! うぎがあぁぁぁ~~!!」
思わず激痛に両膝を落とすジード。
力を使い果たし、折れた腕を庇う様に顔を伏せたジードは、ただならぬ氣を感じ、ハッと面を上げる。
「う、ううっ…」
思わず、息をのむ。
すぐ目の前には、はち切れんばかりに盛り上げる二つの大きな膨らみがあった。
その威圧するかのような圧倒的なボリュームに釘付けになるジードの視線。
その視線のさらに上、ジードを見下す女の哀れみを帯びた視線があった。

「……あなたの自慢の馬鹿力も、所詮はこんなものよ……」
スゥーと、女は口の端で短く息を吸った。
ミチッ、ミチッ……!
突然、ジードの目の前に張り出した女の双丘が闘氣をはらんで、さらに盛り上がりタンクトップを内側から押し上げた。
内からの圧力に、革ジャンは左右に押し広げられ、迫り上がる胸に耐え切れずタンクトップがビビッっと破ける。
むっちりと張りのある柔肉が破けた穴をさらに広げ、深い谷間を覗かせる。

「まっ、待て……」
哀しみの眼差しに鋭い光が宿る。
そして、女は全身から闘氣を解き放った。


871:破戒の拳2-47
11/02/04 01:11:59 NZZcMDgW
次の瞬間、大気を切り裂くような覇気と共に女の裂帛の気合が迸る。
「はあああぁぁぁぁぁぁっーーー!!」
女の腕が動いている。
いや、動いているのだろう。
そこにいる誰もが、女の拳の影すら見ることが出来なかったからだ。
ただ、張りのある豊乳が上下にゆれ、光のもとで大きく弾む。
胸の動きと連動して、ジードの全身にボゴッ、ボゴッと衝撃痕が波紋状に広がる。
その痕跡が女の拳の攻撃を連想させた。

一人の村人が驚愕の声を上げ、ジードの背後の壁を指さした。
その指の先には倒壊したビルのコンクリートの壁があった。
その壁が削岩機で抉られるように砕かれてゆく。
ジードの体に刻まれる拳痕と同じリズムで硬いコンクリートが削岩されているのだ。
ジードの身体を貫く、拳の衝撃波に他ならない。
その威力は凄まじく、斜めに倒壊しているビルが衝撃でビリビリと振動し揺れているのだ。

女の拳による連撃は、300キロを超えるジードの肉体を容易く宙に浮き上げさせた。
何の抵抗もできず、為されるがままに、嵐のような拳の連打をその身に浴び続けるジード。

「破っ!!」

最後の一撃を眉間に叩き込まれたジードは弧を描くように後方に飛ばされ、土煙と共に大地にメリ込むように落ちた。

ズ…ズズズッ……ズガガァァァーーーン!!
そして、さらにジードの背後では、倒壊寸前のビルが完全に崩れ落ち、大地を揺らし粉塵を巻き上げた。

「ふうぅぅぅ~~」
女は握り締めた両の拳を腰元に構え、ゆっくり息を吐き呼吸を整え、クルリと背を向ける。

872:破戒の拳2-48
11/02/04 01:15:08 NZZcMDgW

「――ぐぬぅぅぅ……!」
ジードは呻きながら半身を起こした。
全身に力を入れ、筋肉を盛り上がらせるジード。
体に刻まれた女の拳痕は、殺気を帯びた筋肉の隆起によって跡形も無くなった。
自分の頑強な肉体に、女の拳が通用しないことを証明した瞬間だった。
鋼のような肉体は全くの無傷だ。
ポコンッと最後の一撃で陥没した眉間の拳痕も元にもどる。
痛みは全く無い。
激痛と共に折れた腕も不思議と痛みは掻き消えている。

女の拳では、やはり鋼の肉体には傷一つ付けることはできないのだ!
腕が折れたのも、何かの偶然にすぎない!
だが、偶然であろうが、自分をここまで侮辱した女を許す訳にはいかないのだ。

ジードは萎えかかったイチモツをしごき上げ、隆々と勃起させ奮い勃たせる。
そして、左手で斧を拾い上げると、再び全身に殺気を漲らせて、山のように巨大な身体を立ち上がらせる。
闘いにおいて止めを刺そうともせずに、背を向けるような甘い女に自分が敗れる訳がないのだ。

女にヘシ折られた利き腕、無様に殴り倒された事実。
屈辱と怒りで沸騰した脳が現実を否定する。
「ぐははははっ! 女の拳など蚊ほどもきかんわー!! ぶっ殺してやるっ~~!!」
ジードは、無防備な女の背中に必殺の一撃を放つべく、無敗の斧を振りかざした。
しかし、ジードの意地と誇りを賭けた運命の一撃は、二度と振り下ろされることはなかった。

女が静かに口を開いたのだ。

「……あなたは、すでに死んでいる……」


873:破戒の拳
11/02/04 01:18:45 NZZcMDgW
今宵もここまで……。
おやすみなさい。

874:名無し調教中。
11/02/05 12:57:56 wM5ruhbz
破戒の拳、面白いです。
北斗の拳の原作、小説、劇場版のおいしいトコロを引用していて、懐かしさのあまり、思わずニヤリとしてしまいました。
続きを期待しています!

875:破戒の拳2-49
11/02/06 17:38:17 UT7ASiXu

ドンッ!
運命を賭けた斧が手から滑り落ち、地面に突き刺さる。
凄まじい衝撃と奇妙なくすぐったさが、ジードの身体を貫いたからだ。
「な、なんだぁぁぁ~?! こ、これはぁぁぁ?!」
自分の胸部を見て叫び声を上げるジード。

ベコッ! ベコボコッ! ベゴココッ!

一度は筋肉の隆起で消し去った女の拳痕が再び、ジードの肉体に刻まれていく。
拳痕が刻まれる度に全身を耐え難い、むず痒さがジードを襲う。
「ぐっ、むぎぃっ?! く、くすぐてぇぇぇ!! な、なんだっ、これは?!」

ボゴッ! ボココッ! ベコバコッ!

クレーター状の拳痕で抉られる肉体をもう一度、筋肉の隆起によって元に戻そうとするが、全くの無駄であった。
拳痕の上にさらに新たな拳痕が刻まれ、少しずつジードの肉体が崩れてゆくのだ。
「ぐぬぅぅ……。 く、くそっ! たかが女の拳、数十発で俺様の肉体は……びくともせんわっ!! それにしても、なんだこの感覚は?!」
全身をくすぐられるような感覚に反応し、勃起したイチモツがピクピクと律動し始める。

「……どうやら、あなたは、わたしの拳を全く見えていなかったようね……」
ふうっと、女は小さくため息をついた。


876:破戒の拳2-50
11/02/06 17:39:10 UT7ASiXu

「なんだと?! どういう意味だ?!」
「わたしの放った拳は千発……。 もうすぐ私の拳がその肉体に刻まれる度に、例えようもない快感が全身を貫くわ。 そして、少しずつあなたの精を搾り出すの……。 とっても、気持ち良いわよ」

「ぐははっ、何を言ってやがる! 千発だと?! このアマァ!! 訳の分からねぇことを言ってると、俺様の特大チンポをぶち込ん……んっ? ……んんうん?! う、うがぁっ?! き、きもちイイっ?!」

ベコッ! ビクンッ!! ベココッ! ビクビクンッ!!

突然、ジードが発した嬌声。
身をよじるような痛痒は、次第に想像を絶する快感と変わり、拳痕がジードの肉体に刻まれる衝撃と共に、勃起した巨大なイチモツがさらに硬く勃起し始める。
「お、俺様のチ、チンポっ、チンポがぁぁぁ~~?! き、きぼじいぃぃぃ!!」
現実離れした大きさに強制的に勃起させられていくイチモツ。
これまで見たことがない程のイチモツの大きさに戦慄を覚えるも、どうすることもできず、眼前でさらにビキビキと音を立てて肥大化してくイチモツを見て、ジードは生まれて初めて身の凍るような恐怖を知るのだった。


877:破戒の拳2-51
11/02/06 17:41:33 UT7ASiXu

「やめ、やめてくれぇぇ~~!! お願いっ、お願いだぁぁぁ!! このままじゃ、射精(で)るっ! 射精(で)ちまうよぉぉぉ!!」
激しく首を振り、いやいやをするジードの願いむなしく、ガマン汁を垂れ流すイチモツから射精音が響く。

ベコッ! ビュルッ! ベコベコッ! ビュルッビュルルッ!

現れる拳痕のリズムに乗って、痙攣するイチモツが白濁を吐き出す。
「うがぁ?! きぼぢっ!! と、止まらねぇ?! 気持ち良すぎでぇぇ、と、止められねぇげぇっ!!」

ボコッ! ピュル! ボコボコッ! ビュッビュビュ!

「あ、あっ、あびゃっ?! ひっ、ひいぃ、きぼっ! きぼひいぃぃぃっ! あだまがおかじくなる゙っ!! とめ、とめてっ!!」
一定のリズムで、巨大な砲台から速射砲のように白濁の弾丸が、絶え間なく撃ち放たれる。
すでに、現れた数百個の拳痕がジード自慢の鋼の肉体を潰し、穿ち、えぐる。
醜くひしゃげる肉体を顧みず、快感に悶え、打ち震えるジード。
人々を震え上がらせた凶悪な人相は、快感で情けない程に破顔し、だらしなく垂れている。
しかし、至高の快楽は長くは続かなかった。
永遠に続くと思われた砲撃が弾切れによって止まったのだった。


878:破戒の拳2-52
11/02/06 17:42:40 UT7ASiXu

ボコンッ! ピュッ、ピュル、ピッ……。 ボコココッ! ……ビクッ ビク、ビクンッ!

しかし秘孔を突かれ、氣脈を乱されたことにより強制的に精液を搾り出だすように操作されたイチモツは萎えるどころか、亀頭を真っ赤に怒張させる。
ジードのイチモツは拳痕が刻まれる度に、ビク、ビクッと激しく律動し、出るはずのない精液を吐き出そうと必死に空打ちを始める。
「ぐるっ! ぐるじいっ! 射精(で)ないっ。 も゙う、射精(で)ないがらっ!! きもくるじいぃぃっ!! とめでっ、だずげでっ!!」
白目を剥き出しにし、情けない悲鳴のようなジードの哀願は、暴走したイチモツには届かなかった。
そればかりか、さらに巨大に、さらに硬く、猛り狂ったように、情け容赦ない空打ちを拳痕のリズムと同調するように続けるイチモツ。
「あへぇぇっ?! チンポが壊れっ、くるじいぃぃぃ、たすけっ、破裂しちまう!!」
限界を超えた快感は、もはや苦痛以外の何ものでもなかった。

もし女の言が正しければ、宣言した千発の拳痕を刻まれるまで、あと数十秒を要するであろう。
これからさらに、数百発の拳痕がジードの肉体に刻まれることになるのだ。
つまり、それは数百回連続の空打ちを意味していた。
数回のイチモツの空打ちで、気が狂わんばかりに悶絶するジードにとって、これからの数十秒は永遠に繰り返される拷問のように感じるに違いなかった。


879:破戒の拳2-53
11/02/06 19:38:52 UT7ASiXu

「あびゃっ、あ、ああっ、あびゃびゃびゃばぁぁぁ~~~!! ひぃ、ひ、ひげぇぇ~~!! おっ、おお、おぱっ! おぱぱっ!!」
身体をウネウネとよじり、狂気じみた嬌声を叫ぶジード。
いつ廃人になってもおかしくない想像を絶する快楽。
しかし、秘孔を突かれ覚醒した脳はそれを許さない。
女の拳は肉体を打ち砕くだけでなく、ジードの強靭な精神を、その心までも、残酷なまでの『快感』『苦痛』『恐怖』『絶望』『後悔』を叩き込んだ。

気が付けば、拳痕の刻みは終わっている。
幾重にも重なり、穿たれた無数のクレーターのような拳痕がゆっくりと脈動しているのみだ。
地獄の拷問のようなイチモツの空打ちから解放されたジードは恍惚の表情で、フラフラとその巨体を泳がせている。
「……あ……あ、あおっ? こ、こごは天国なのがぁぁぁ~~? き、きもぢぃぃよすぎるぅぅぅ~~」
「いいえ、違うわ。 言ったはずよ? あなたはすでに死んでいる、と……。 そしてあなたが逝くべき場所は本当の地獄のみ……」
背を向けたまま、ジードの一縷の希望を切り捨てる女。
「そ、そんなぁ…………へ、へぇ、へげえぇぇぇぇっ!!」
恐怖と絶望に魂凍るような悲鳴が上がった。


880:破戒の拳2-54
11/02/06 19:43:08 UT7ASiXu
ジードの絶叫と共に眉間に、女が最後に放った拳が拳痕となって現れ、ボッコリと額が陥没する。
その衝撃により、ひしゃげた脳が頭の中で肥大化し、グニャリと頭が変形し、これまでに無いほどの快感をダイレクトにイチモツに伝える。
「おっ、おっ、お、おびょぉぉぉ~~~!! あがががぁぁぁ~~!!」

ブシュアァァァーーーー!!  

落雷のようにイチモツを直撃した快感は、精液の変わりに血液を吹き上げる。
内部から膨張するジードの頭部と呼応するかのように、静かに脈打っていた無数の拳痕が、ボコボコと沸騰する気泡のように激しく隆起を繰り返す。
「も、もがぁ、むぐみゃっ!!」
膨れ上がる頬肉にジードの目や口や鼻は塞ぎ込まれていく。
頭部に続き、いびつに膨らんだ出来損ないの風船のように、胸部と腹部がジードの意思とは無関係に一斉に膨れ上がる。
「……ぶ、ぶるちぃ……。 はふへてぇぇ……あ、あぼ、あっ……」
肉に口を塞がれ、言葉にならないジードの悲鳴。
「あ、あ、あひべっ!!」
そして、くぐもった断末魔を発すると、体内で濁流と化した血液は張力の限界まで膨らみ、薄くなった皮膚を内部から突き破るように決壊させ、巨大なジードの肉体を破裂させた。
その様は、膨大な水量を落下させ、轟音と共に水飛沫を上げる雄大な瀑布を思わせた。

村の広場を真っ赤に染め上げるような鮮血が飛沫き、血煙が周囲を包み込む。
一拍子おいて、高く飛び散ったジードの上半身の肉片が、上空からボトボトと落下し、血のキャンバスに配置されたオブジェのようだ。
ようやく、上半身を失いフラ付いていた下半身がどうっと、後ろに倒れ、女の「大虐殺」という作品が完成したのだった。
バラバラになった肉塊が散乱する地獄絵巻のような惨状の中、一滴の返り血も浴びること無く、抜けるような白い肌の女が悠然と、ひとり立っていた。
それは地獄に一輪だけ咲く純白の華のように、文字通り作品に花を添えた。


881:破戒の拳2-55
11/02/06 19:49:59 UT7ASiXu
女は背中でジードの最後を見送ると、ゆっくりとした足取りで村人達の方へ歩き始める。
破けたタンクトップの裂け目から、白く張りのある大きな乳房と深い谷間が覗いている。
村人達は声もなく石化したように固まっている。

女は長老の前に進み出ると、ゆさっと重い乳房を揺らして頭を下げた。

「……ごめんなさい……」

ビクッと女の言葉に反応し、一瞬、肩を震わせる村人達。
「牢破りは縛り首と知っていたのに……私、壁を壊して出て来ました……。 ……あの……私とバット……許してもらえますか?」
唖然とする村人達の前で、困ったような、少しはにかむような可愛らしい表情で長老を上目遣いで見上げる女。
思わず、長老はカクカクと、痙攣するように頷いてしまう。

「ありがとう! うれしいです!」

大きな胸を弾ませて、パッと輝くような女の笑顔から白い歯がこぼれた。


破戒の拳2 ジード編 完


882:破戒の拳
11/02/06 20:54:10 UT7ASiXu

長すぎました……。(猛省)
確かに説明がくどく、テンポが悪いですね。
後半は反省して、サクサク感を出したつもりです。

とりあえず、ジード編は完結させました。
読んで頂ける方々がいるおかげで、頑張れました。(また、数少ない同好の士がいる事で…)
こちらこそ、有難うございます!

破戒の拳は北斗のリンさんの射精から破裂につながるコンボを継承し、“北斗のリンさんの作品大好きさん”の「ケンシロウが、美人な女拳法使い(できれば巨乳)だったら…」(>>648談)の願望をミックスさせて書いてみました。

KING編は短編として書ければいいなぁ。
また少しずつ、新しい「死の時間差」と処刑方法を考えます。
では、また。


883:北斗のリン
11/02/07 02:26:24 i1MZHNwI
ジード編お疲れ様でした!
多岐に渡り素晴らしい死に様と殺し方を堪能しました。
また、一般市民と悪党に対する態度のギャップ萌えも新鮮です。
新たなインスピレーションを頂きました。
続編も心待ちにしています。

884:名無し調教中。
11/02/07 21:00:26 WEawg3Sf
破戒の拳をはじめから読み直しました。
北斗の拳の裏外伝みたいで、すばらしいです。
堪能しました!
648の動画2つも見ました。
648さんの動画を参考に書かれているのですね。
おそらく、648さんの願望ストライクのSSだと思います。
次回作も楽しみにしています。


885:破戒の拳
11/02/08 02:25:06 zcm4GI3F
>>883
SSに対する共感やダメ出し、いろいろありますが、感想を書いて頂けることがこんなに嬉しいこととは思いませんでした。
頭の中の細切れのインスピレーションをつなぎ合わせて、またここに投下したいと思います。
私も北斗のリンさんの新作を心待ちにしています。
有難うございました。
 
>>648
私のSS投下に至ったルーツまで遡って読まれたようで、有難うございます。
お察しの通りです!

はい! めちゃくちゃ参考にしていますとも!

ストライクですか? 648さん? だとしたら、うれしいです。

実はこの動画の北斗の拳は私も大好きな回だったので、少し独り言を書かせて下さい。

この二つの動画のうち、特に北斗の拳61話は、オリジナルストーリーでしたが秀逸だと思っています。
北斗の拳のテーマである愛があり、北斗神拳の破壊力を随所で味わうことができ、ケンシロウのドSっぷりが光る、北斗の拳の面白さが集約された回だったのではないでしょうか。
つまり、北斗の拳の影の主役である、卑劣でドジでマヌケな悪党達が大活躍した回なのです。
思うがままに暴れ回り、そしてお約束のようにケンシロウの怒りを買い、無残に破裂して逝く悪党達。
ある雑魚は強制的に道案内をさせられ、挙句に死亡。
また、ある雑魚は死の時間差を使ってメッセンジャーに仕立て上げられ爆死。
雑魚親玉に至っては、部下を次々と破裂させられ焦る中で、言わなくてもいい爆弾発言からケンシロウの怒りが爆発→筋肉の隆起で服ビリビリ→北斗百裂拳でフルボッコ→爆死天昇という、黄金パターンを見ることのできる素晴しい回なのです。
当時、この61話の動画をチョイスし、投下された648さんに敬意の念を抱いたものです。
人それぞれ見方は違いますが、この回の北斗は、すばらしい北斗でしたよね? 648さん!

886:名無し調教中。
11/02/10 02:48:53 xQutdOVz
ぜひブログかHPでやっていただきたい


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