10/04/17 01:22:48 UkYhvZaW
「あらお似合いじゃない。これで涼クンも立派な忍者ね｣
「ム･･･ゥゥン｣
ただされるがままだった涼は小さくくぐもった声を上げた。
「それじゃあお疲れ様。さっさと帰って良いわよ｣
邪魔者を追い払うように言う女。
「涼･･･いつか必ずワシを殺しにきてくれ｣
絞り出すそう言い残すと一心斎は外の闇に消えた。
(師匠･･･今までありがとうございました･･･)
去って行った師の方を見ながら涼の目には再び涙が浮び猿轡を濡らした。
「どう私の物になった気分は？｣
涼の覆われた鼻を指で触りながら女は言う。
「ンクゥ･･･｣
「あらせっかく素敵な猿轡をして貰ったのに泣いてるの？いけないわねぇ。お姉さんが隠してあげる｣
女が涼の目にテープを貼り付け目隠しをする。
「涼クン師匠さんの味と匂いはどう？目隠ししたからより濃厚に味わえるわよ。私は一眠りするからじっくり味わってね｣
「ウゥン･･････｣
そう言うと女は覆面を取り涼に猿轡越しに軽くキスをすると、カメラをセットして出て行った。
(師匠･･････)
涼は口と鼻に填められた猿轡から一心斎を感じながら、師との思い出が胸をよぎっていた。
「ムンムゥ･･･ング･･･｣
カメラだけが猿轡とテープに身を委ねるしかない少年を何時までも写していた。
これで終わりです。スレ汚し失礼しました。