08/10/18 17:03:02 ygAu1Bdz
>>533 つづき
菜穂「もぅ、美紀ったら。俊一を蹴って踏んで泣かせるゲーム、まだ途中よ。
つぎ美紀の番でしょ?早く続きやろぅよー。
私の番まで回ってこないじゃん。」
菜穂は早く俊一を蹴りたくてウズウズしていた。
何といっても、今日は俊一の精神と肉体を、たっぷりと苛めるためにわざわざブーツを履いてきたのだ。
菜穂が踵を浮かせて足首をストレッチする仕種を横目に見て、美紀も楽しそうに笑った。
美紀「ごめーん、それは分かってるんだけどぉ。
こいつの涙で床が汚れちゃってるの、嫌じゃん。。」
美紀は「こいつ」と言う時に手にしたリードを2・3度振った。
俊一の首輪がカチャカチャ音を立てる。
俊一は、頭上で展開されている楽しそうな2人の会話の最中も気を休めることはできなかった。
菜穂「もーー。分かったわ。床は精治に綺麗にさせよっ。
智子、精治呼んできて。」
智子に呼ばれて精治が談話室に入ってきた。
部屋の中央に上役たちの姿を認ると、大慌てで駆け寄ってきてまるで
ヘッドスライディングするような俊敏さで菜穂の足許に土下座した。
47歳、年季の入ったきれいな土下座だった。
菜穂が土下座の返答に精治の頭を小突いてから命令した。
菜穂「精ちゃん。床が汚れちゃったからこの雑巾で拭いといて。」
精治は女性上司たちに対する過剰なまでの隷属心から、常に
『女性上司のひざ頭よりも自分の頭を高くしない、女性上司のヒップのラインよりも上を目で見ない』
という決まりを守って生きている。
菜穂の命令を聞いている間も、もちろん顎を床に付けての土下座の姿勢である。
(精治の土下座にはいくつか種類があり、命令を受ける時の顎だけ床に付ける『顎土下座』、
挨拶するときの『額土下座』、その中間で指示を待つ間の『鼻土下座』等のバリエーションを
使い分けていたが、大概の場合それを見下ろす年下の女性上司たちはその違いを気にしてはいなかった。)
『顎土下座』で命令を受ける精治の目前に、菜穂はブーツの爪先で床に落ちていた雑巾を指し示した。