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◎下腹部切除の母に実刑 生後4カ月男児◎
大阪府和泉市の自宅で生後4カ月だった二男の下腹部を一部切除したとして、傷害罪に問われた母親の無職田村静絵被告(27)に、大阪地裁堺支部は27日、懲役5年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。
細井正弘裁判長は「何の罪もない乳児を攻撃対象とした言語道断で、猟奇的な犯行。成長して事情を知ったときの子どもの悲しみ、苦しみは想像を絶する」と述べた。
被告は捜査段階でいったん自白したが、公判で否認。弁護側は「警察官の威圧的な取り調べで自白させられた」と主張したが、判決は「状況から犯人は被告以外にあり得ない」と退けた。
また二男の父親から暴行されたり、養育費を支払う約束が実行されなかったりした事情を挙げ「憎しみは理解できるが、二男に報復するのは許されない」と指摘した。
判決によると、田村被告は2004年3月、自宅で二男の下腹部の一部を安全カミソリで切り取り、重傷を負わせた。
(共同)
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