05/09/28 14:33:48 FgyV0OTe
真っ白い景色の中に浮かんだ人影に叫んだ時、既にその姿はなかった。
もとより黒革のアイマスクの下に人の姿が映るはずもない。
(夢?)
それにしてはあまりにも確かな実在感があった。
否、ある。
現に姿は見えなくなっても感じること、触れることが出来る。
(そう、こうすれば)
胸元に固定された両手を組んで祈ればいい。
そうすれば聞こえてくる。
生まれるよりももっと前、水野亜美と名を変えてこの星に生まれ変わろう事など、
思いもしなかった頃からのメッセージ。
我がままなお姫様の世話に明け暮れ、愛人達と、そして恋人と愛しあった日々の遠い記憶。
(お尻が好き、お尻でするのが好き、お尻にするのが好き、お尻に入れるのが好き。
私をあげるの、お尻をあげるの。まこちゃんに喜んでもらうの。私を愛してもらうの。)
それに相応しい身体でなくてはならない。
難しいことではない。
取り戻すのだ。
本当の自分を。
再びあきあがってきた力を振り絞って硬いガラスの管を咥える。
身体が熱い。
閉ざされた視界に光が見えた。