09/06/28 19:18:46 OITl5saO0
夢と現実、欲望と理性、そして、癒やされぬ痕…。
別居中だった親父が突然の事故で死んで早一ケ月。
せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、俺はかねてから予定していた
旅行を取りやめ、田舎にある親父の実家へと訪れた。
幼い頃に両親を亡くし、俺の親父に扶養されていた従姉妹の姉妹達も、悲しみに明け暮れて
いた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。
心に深い痕(きずあと)を残したまま、俺を優しく迎え入れてくれる彼女たち。だが事件は、
そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。
「ちょっと、散歩がてらに…ね。…すぐに戻るから」
「こんなに遅く散歩だなんて、きっと何か面白いことする気なんだ」
「…はい。ですから一刻も早く、向こうの家へ帰ってください。…もしも、…もしも耕一さんが、
鬼を制御できないと判れば、…千鶴姉さんは、…千鶴姉さんはあなたを…」
「あっ、わたしね、お部屋に花火の残りがあるから、それを持って…」
【前スレ】
「痕」総合 第十五夜
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