08/09/17 03:46:15 n6wEeXx10
夢と現実、欲望と理性、そして、癒やされぬ痕…。
別居中だった親父が突然の事故で死んで早一ケ月。
せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、俺はかねてから予定していた
旅行を取りやめ、田舎にある親父の実家へと訪れた。
幼い頃に両親を亡くし、俺の親父に扶養されていた従姉妹の姉妹達も、悲しみに明け暮れて
いた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。
心に深い痕(きずあと)を残したまま、俺を優しく迎え入れてくれる彼女たち。だが事件は、
そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。
「耕一さん。わたしたち、こんな生活をいつまで続ければいいのでしょうか?」
「初音、あんな人殺しをガチャピンなんて呼ぶなよ」
「…私たちの血を調べれば、世界中の人たちが助かるのね?」
「ガチャピンは悪くないよ…」
【前スレ】
「痕」総合 第十二夜
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