08/08/18 11:37:24 WVjRrZKl0
>>351につなぐ。そういや呼び方かわってたっけ。
「いつも、こうなのよ」
掛ける声が見つからなかった僕。佳奈多さんに先に言葉を発されてしまう。
「いつも、とは?」
「いつもね、新しいことに挑戦しようとしたら、邪魔が入る。それで、結局できない」
「……」
「葉留佳のこともそう。あなたたちがいなかったら、私一人だったらできてなかった。
今も、私一人でやろうとして、結局できない……」
「佳奈多、さん……」
僕は、どうすればいいのだろう? どうすれば佳奈多さんを救えるのだろうか?
……そうか、根本的に、違うんだ。
「ねえ、佳奈多さん」
だから、僕は言う。
「何でも一人でする必要はないんだよ。みんなでやらなきゃいけないなら、みんなでやるんだ」
君はひとりじゃないよって。
「直枝……」
「だから、今だって、一人でやる必要はない。だって、メイドさんには主人が必ず必要なんだ」
僕が、いるって。
「佳奈多さん、僕の、メイドさんになって」
その言葉は、佳奈多さんを動かしてくれたみたいで。
「……はい、ご主人、様」
再スタートの口づけを、僕たちは交わすのだった。
でも僕は、この時点では知らなかったんだ。来ヶ谷さんのカメラが、部屋の中に残っていたことを……