ToHeart2 SS専用スレ 23at LEAF
ToHeart2 SS専用スレ 23 - 暇つぶし2ch300:『おかえり☆ミルファちゃん♪』11/16
08/03/08 22:14:20 5hfrL/Ci0
「ダーリンのさっきの言葉……少しだけ……思い出したかも。はっきり覚えているわけじゃないけど、
 はるみの気持ち……」
「本当に……?」
 貴明が半信半疑で尋ねると、ミルファは小さく、しかしはっきりと頷いた。
「本当は前から何度か感じてた」
 ぽつり、ぽつりと彼女は語り始めた。
「はるみのカバンに入っていた日記帳……はるみの想い、ダーリンの想い。最初はただ羨ましかった。
 眩しくて妬ましくて、あたしはずっと苦しんでた」
 だから貴明を信じる事が出来なくなったのかもしれない、とミルファは苦しそうに言葉を継いだ。
 そんなミルファの肩を、貴明は黙ってそっと抱き寄せる。
「でもダーリンを忘れようとして、忘れられなくて。何度も読み返すうちに気が付いていたんだ」
 甘えるように頬をすりよせ、
「あたしのなかの、一番大切なところに確かにしまわれてる。クマ吉の、そしてはるみの想い」
 最初は認めたくなかったんだけどね、と彼女は苦笑した。
「今ならわかる。そして受け入れられる。あたしはずっとずっとダーリンが好き。あたしはクマ吉とも
 はるみとも違うけど、記憶のカケラたちはみんなそう叫んでる」
 確か、珊瑚も言っていた。
 全て、失われたわけではないと。
 そして。
「クマ吉が、はるみが、あたしの心は全部全部全部、ダーリンを想う気持ちで出来ている……って」
 クマ吉も、はるみも、やはりそこにいたのだ。
 ミルファが受け入れれば、貴明が気付けば、彼女たちはいつもそばにいたのだ。
 心の一番奥の、『一番大切なところ』に……。
「そっか。嬉しいな」
 貴明の胸の奥からも、口で言い表せないような暖かいなにかが、溢れてくるのを彼は感じていた。
 どう言い繕っても、大切な想い出はなかった事には出来ない。
 いや、したくはない。
「……どうしてミルファちゃんにそんなに好きになって貰えるのかちょっとわからないんだけど、少な
 くとも俺は君が何であれきっと好きになる」
 だからもう一度、いや何度でも、万感の想いをこめて貴明は再びその言葉を口にした。

301:『おかえり☆ミルファちゃん♪』12/16
08/03/08 22:15:56 5hfrL/Ci0
「いつか言ったよね? ミルファちゃんがロボットでも人間でも宇宙人でも、クマ吉もはるみちゃんも
 ミルファちゃんも、君という存在が大好きだって気が付いたから」
 そう。クマ吉だから、はるみだから、ミルファだから。
「だから俺は何も悩むことはないよ」
 だから好きなのだ。理屈ではない。
 そしてそう言いきれる自分が、貴明はちょっと誇らしかった。
「ありがとう、ダーリン……」
 きっと、彼女は泣いていたのだろう。
 どこまでも深い、湖のような瞳が少し、潤んで見えた。
「お姉ちゃんも言っていたじゃない。『ありのままの私たちを受け入れてくれるあなただから』って」
 だから何度でも、好きになる。
 ミルファはそう、声にならない言葉でささやいた。
 それは、もう紡がれることのないクマ吉の声のつもりなのか。はるみの声なのか……。

 瞬転。

 ミルファの瞳の色が急に明るくなる。
 そして口元にはいつもの悪戯っぽい微笑み。
「ねえ、ダーリン。……しよっ♪ もう、待たせないで……」
 真っ直ぐな言葉に、貴明の表情はまだ少し硬かったが、
「わ、わかった……。おいで、ミルファちゃん」
 それでもゆっくりと、優しく彼女を抱き寄せようとした。
 けれど。
「あたしは、ダーリンだけのモ・ノ。ちゃん付けなんて、しなくていいんだよ」
 ミルファはにぱっ☆と笑うと、がばっ!と貴明をベットの上に押し倒した。

                ◇  ◇  ◇  ◇

「ダーリン……」
 幾度か激しく愛を交わしたふたりは、今は静かにベッドで寄り添っていた。

302:『おかえり☆ミルファちゃん♪』13/16
08/03/08 22:18:07 5hfrL/Ci0
「ふふっ、ダーリンでいっぱい。あたし今とっても幸せ……」
 下腹部に手を当て、ミルファははにかむように微笑んでいた。
 その幸せそうな表情に、貴明はひどく頬が熱くなるのを感じずにはいられなかった。
「ミルファちゃんってば、照れくさいよ」
「んもう、ミルファ、って呼んでってばぁ」
 そんな貴明に、ミルファはぷくっとふくれて文句をつけた。
 そうは言われても、急に呼び方を変えるのは難しい。
 ましていきなり呼び捨てろといわれてそう出来るほど、貴明は器用ではないのだ。
「あはは、え、え~~~と……ミルファ?」
 それでもなんとかそう呼んでみるとミルファは、
「うんっ、ダーリンっ☆」
 にこっと微笑んで更に身を寄せてくるのだった。

「あのね、ダーリン……」
 どれほどそうしていたろうか。
「なに?」
 なにげなく尋ね返すと、何故かミルファは沈んだ空気をまとって何かを考えているようだった。
「はるみだった時……」
 急にぽつり、とミルファがそうつぶやいた。
「え?」
 意外な言葉に貴明がミルファの顔を確かめると、
「はるみだった時、メイド服で抱かれたのはきっとミルファだって気付いて欲しかったから」
 ミルファは遠くを見つめる目で、でも真剣に言葉を探そうとしているようだった。
 さっきよりももっと、確信に満ちて。
「全部覚えてるわけじゃないけどきっとそう。はるみも、あたしも、ダーリンと対等なお付き合いとか
 望んでない。あたしはダーリンの“モノ”になりたい。ただ、それだけ……」
 そう、はっきりと告げた。
 いじけているのではなく、自分の運命を受け入れて。
「ミルファちゃん……」
「これがあたしの運命。ダーリンを好きになること、ダーリンにあたしのすべてを捧げること」

303:名無しさんだよもん
08/03/08 22:21:13 x9tnyW1I0
しえん

304:中の人の携帯
08/03/08 22:23:33 8NyJTScFO
さるさんにタイーホされました。
しばらくしてから再投下しますね。

305:名無しさんだよもん
08/03/08 22:36:57 R/iZEwvV0
なんという生殺し。早く仮釈放される日を待っています

306:名無しさんだよもん
08/03/08 23:24:44 JgpuyosP0
ドッキリ!メイドロボだらけのパラダイス!SS書いてくれるものはおらぬか

307:『おかえり☆ミルファちゃん♪』14/16
08/03/08 23:28:35 5hfrL/Ci0
 意識してか、そうでないのか、多分ミルファ自身にもわかっていないのだろうが。
 彼女はいつか、貴明に語った決意を再び口にしていた。
「心も身体も、望まれるままに」
 まっすぐに、ただひとりの愛しい人に。
「心にある、その想いだけがあたしのすべて。あたしの……真実」
「だったら」
 その瞳に、貴明も何度でも誓えると思った。
 今この瞬間の真実を。そして未来に繋ぎたい想いを。
「それは俺の運命。ミルファを好きになること、ミルファをずっと愛しぬくこと」
 強く、強くふたりは抱き締めあう。
 この瞬間が、永遠であるように、と。
「幸せになろう……ふたりで」
「ダー……リン……」
 何の証もないけれど。
 きっと永遠は、ある。
 再び、もしくは三度彼女の心を抱き締め、貴明は無性にそれを信じていたいと思った。
 少なくとも、この娘を二度とは離さない。その決意とともに。

「……ね、さっきのってプロポーズ?」
 突然ヘリウムよりも軽くなった空気の中、ニヤケ顔のミルファがそんなコトを尋ねてきた。
 きょとん、として貴明が口をパクパクさせていると、
「ねえねえ、もう一回言って? ねえねえ!」
 調子に乗ったミルファが更に追い込みをかけてきた。
「あ、えぇ~~!?……あんな恥ずかしいセリフ、二度と言わないよっ!」
「ダーリンのいけずっ! じらしんぼっ!」
 いつの間にか、また騒がしくも愛しい時が、二人を包んでいた。

                ◇  ◇  ◇  ◇

 ……そして、翌日の朝。

308:『おかえり☆ミルファちゃん♪』15/16
08/03/08 23:30:49 5hfrL/Ci0
「おっす」
 貴明が教室に入ると、おや?という風に雄二が挨拶を返してきた。
「よお、貴明。今日はなんだかゴキゲンだな」
「そうかな?」
 貴明自身は表面に出るほど浮かれている自覚はなかったのだが……。
 今朝登校するなり由真に捕まって昨日の悪事(?)を糾弾され、勿論それ自体はとても悪い事をした
と反省していたつもりなのだが、同時に昨日の幸せな記憶も再生されてしまい、頬が緩むのが止められ
ないのだ。
(由真、スマン! 出来るだけいい自転車で弁償させて貰うから勘弁して~~)
 なんとも不謹慎な!と思いつつも、やはり緩む顔はどうにもならない貴明なのであった。
「ま、聞くだけ野暮か」
 雄二はそんな貴明の表情から何かを察したように、ニヤリとすると肩をすくめた。

「こらーっ! チャイムはもう鳴ってるぞっ!!」
 担任教師はなんともいえない深い苦悩を漂わせながら教室を見回した。
「あー、そのなんだ」
「?」
 あからさまに不審な教師の態度に生徒たちは一様にはてなマークを頭上に浮かべる。
 貴明だけは何かを悟ったのかくすっ、と笑みを浮かべる。
 教師はそんな貴明の様子に一瞥をくれながら、
「あー、転校生というかなんというか……前からいたんだが、これを機になんというか心機一転らしく」
 そしてふぅ、と一つ溜め息をつくと少し投げやり気味に話を締めくくった。
「まぁ、仲良くな」
 後ろを振り返って開けっ放しのドアの向こうに声をかけた。
「入れ」
 そして。
「は~~い」
 元気よくはねるセミロングレイヤーの赤い髪。
 ひまわりのような笑顔、澄みきった瞳。

309:『おかえり☆ミルファちゃん♪』16/16
08/03/08 23:32:59 5hfrL/Ci0
 均整の取れた美しい肢体と、制服を飾る大きな桜色のリボンがあってなお存在感を示す豊かな胸。
 たたっ、と弾むような足取りで教室に入って来た少女は、教壇の上でぴっ!とブイサインを決める。
 そして彼女はよく通る高い声で、今度こそ堂々と本名を宣言した。

「河野ミルファです☆よろしくぅ!」

 呆れ顔で腕を組む担任や急転直下の展開に目を回すクラスメイトを置き去りにして、教室の中に愛す
る夫(笑)の姿を見つけたミルファは、花のような笑顔を更に輝かせて手を振りまわした。
「ダーリン!」
 満面の笑みを浮かべた貴明も、イスを弾き飛ばして立ち上がり両手を広げる。
 そしてミルファは、本当にまっすぐに、カバンも放り出して文字通り貴明の胸の中に飛び込んだ。

「ダーリン、だーいすき☆」

 重なるふたりの唇。
 沸きあがる黄色い歓声と祝福の拍手。

 過ぎ去った時が戻らないように、失ったものも二度と戻ることはない。
 しかし、ふたりはようやくここまでやってきた。
 心と心、身体と身体を重ねて。
 そう。ただ自分の想いだけが。お互いの想いだけが。それぞれの心をかたち作る。

 ……そしてふたりは、夢に見た明日へのスタートラインへと……

「おかえり……ミルファ」


                    ~~終~~


310:名無しさんだよもん
08/03/08 23:34:50 h4YJ5XiI0
細かいな由真に対してのフォローも忘れず補完
わろたw

311:上の人が投稿規制中だったので暇つぶしに書いた
08/03/08 23:37:53 TBOFJTXO0
>>306とのことですが、貴明さん。」
なんですか。なんなんですか。何で俺は突然イルファさんに話しかけられてるんですか。
「多分アッチ系を望まれてるものと思いますが、どうなさいますか?」
たしかに、あっていいというかあるべきだというかあってほしいシチュエーションである。
であるのだが、・・・その・・・へたれだから無理なんですよ。
「ということです。」
「意味がわかりません。説明してください。」
どちらかというとイルファさんの発言の方が外側にあって説明を要するものだと思うのですが。
「何の話をしてるんれすか。」
「ダーリンとアレしてるとこを書けっていうのをごまかすっていう話でしょ?」
「そうれしたか。じゃあとりあえず・・・」
そういうなりシルファは貴明の上に馬乗りになり、
服を脱ぎだす"ポーズ"をとった。
「いやいやいや」
「なにしてるのよ。続きを読むには

312:『おかえり☆ミルファちゃん♪』の中の人
08/03/08 23:42:46 5hfrL/Ci0
以上で終わりになります。
……今見てみたら警告文、ひどい事になってますね……orz

ともあれ。
ミルファエンドを自分なりに消化して、納得の行くように「隙間を埋めてみた」つもりです。
まぁ、ほぼ自己満足という気もしますが。
でも、まるでクマ吉やはるみが消えてしまったかのようなエンドではあんまりだと思って、想いだけでも
取り戻してやりたかったのです。

なんにしろこれでミルファエンドを補完して、あとははっぴーはっぴーなメイドロボパラダイスを(r

313:名無しさんだよもん
08/03/08 23:48:17 h4YJ5XiI0
シルファは珊瑚ちゃんとらぶらぶになるような補完欲しいな
OVAでもそれだけの内容でいける気がするが

314:名無しさんだよもん
08/03/08 23:48:56 lPpT5D3y0
>312
乙。上の郁乃SSといいこのミルファSSといい、キャラへの愛着が見受けられますな

文字のズレはAAEを使えばそんなに酷い事にはならないで済むよ
URLリンク(aaesp.at.infoseek.co.jp)

315:序章
08/03/09 11:34:17 xsJyxmfVO
その日私は病院の周りを散歩していた。
長年病気を患っていることもあり、もう車椅子の扱いには大分慣れた。
今では足が車椅子なのか、車椅子が足なのかわらないみたい。・・・・なんちゃって・・・

「あ・・・」

病院の庭先にふと目をやると、そこには3本のコスモスの花。
秋の冷たい風に吹かれながら、その『花たち』は寄り添うようにして咲き誇っていた。
そのうちの一本に手を伸ばすが・・・

「ぅう・・・寒い・・・・・」

寒くなってきた私は、今日のところは病室に戻ることにした。

ふと・・・
入り口の前で外に目をやる。
赤みがかった夕焼け空はとても綺麗で、私を優しく包み込んでいるようで・・・・・

「郁乃ちゃん?寒くなってきたから中に入りましょう?ね?」

「え・・・?あ・・・」
車椅子を押されて病院内へと入れられる。

コスモスは・・・・・

コスモスはまだ咲いていただろうか・・・・・・?

316:名無しさんだよもん
08/03/09 14:10:08 DRS7HJKW0
郁乃シナリオか期待させてもらう

317:名無しさんだよもん
08/03/09 14:40:52 i2Tgdg1mO
>>277
現状、自分で書くのが早道かと…

318:名無しさんだよもん
08/03/09 14:59:37 xsJyxmfVO
315です。以下郁乃のSSを貼っていきたいと思いますが、
『ネタバレ』が含まれている箇所がある(たぶん)ので、ご了承下さい

それでは
『郁乃Another Story』
楽しんでいただければ幸いです。

(書き上がりしだい順次貼っていきますので、時間が空くこともご容赦下さい)

319:第1章~出逢い~ その1
08/03/09 15:07:45 xsJyxmfVO
病室に戻ると、そこには男が1人ベッドの上に横たわっていた。
「・・・え?」
「あぁ、そうだ郁乃ちゃん。言い忘れてたんだけど。
こちら、同じ部屋に入院する事になった河野貴明さん。仲良くしてね?じゃあ♪」
「じゃあって・・・ちょ・・・!!」 バタン

入院してきた『彼』のほうに向き直る。
彼は罰が悪そうに、視線をそらしたりソワソワとしていて落ち着きがない。

「今の時期患者が多くて、相部屋にするしかなかったんだってさ・・・。」
「・・・・・・。」

忘れるはずもない。彼と最初に出逢ったときのことを。

忘れるはずもない。


(こいつは、私の姉の恋人だ。)

・・・
・・・・・・。

320:名無しさんだよもん
08/03/09 15:20:55 o9ted7Gv0
途中で切ってしまうのも無粋だが、一区切り書き上がってから投稿していただきたい。
順次貼って行かれるとその間何も書き込めないし、どれくらいかかるかもわからないから。
ID見る限り携帯だよね?
だとますます時間がかかることが予想される。
なおのこと書き上がってからの投稿にして欲しい。

321:名無しさんだよもん
08/03/09 15:33:59 xsJyxmfVO
了解しました。
ではまた出直してきます。
嫌な思いをさせてしまって申し訳ございませんでした

322:名無しさんだよもん
08/03/09 16:01:30 rK95R8OJ0
>>321
>>33>>39あたりにも携帯で初投稿な人へのアドバイスがあるので見てみてちょ
時間は半日くらいは掛かった良いと思う。後ろの人が待ってればいいだけだから
でも、色々面倒なのでPCからの投稿をオススメはするし、
最低限原稿が書き上がってから投下するというのは>320に同じ。でもめげずに投下してね

323:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 0/7
08/03/09 21:18:43 DmQ5JoEr0

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★             まえがきと注意                   ★
★                                         .★
★全6話くらいの予定で郁乃ものです。愛佳ED後ではありませんが、 ★
★郁乃storyの設定は、適当に都合の良い所だけ使ってますので、  ★
★やっぱりADクリアしてない人は !ネタバレ注意! です       .★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

324:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 1/7
08/03/09 21:20:58 DmQ5JoEr0

「行ってきます」
 玄関に車椅子を降ろして、私は家族に声を掛けた。

 行ってきますといっても、学校にではない。今日は土曜日の今は午後。
 長い入院生活から脱出して、六月から念願の学生生活に復帰した私でも、あまり校舎に戻りたいとは思わない日時である。
「い、郁乃~っ?」
 私の声に反応して、ぱたぱたと階段を駆け下りてくるあわただしい足音。
「どこ行くの~っ?」
 馬鹿な駄洒落みたいな発言を大真面目にかましたのは、我が姉、小牧愛佳。私は、小牧郁乃。
「ただの散歩よ」
 行き先は教えてあげない。秘密だから。
「あ、そ、そうなんだ」
 姉も聞かない。お人好しだから。代わりに、いつも会話はこう続く。
「あ、あたしも一緒に……」
「ダメ」
「ええ~っ、なんで~っ!」
「毎週言ってるでしょうが、一人で散歩したいんだって!」
 そう、ここ1ヶ月ほど、土曜日曜は散歩に出るのが私の日課。
「うぅ、一度くらい連れていってよぉ」
 口元に手を当ててナナメ下を向く過保護な姉が、ついてきたがるのも毎度の事。
「そのうちね」
 別に嘘ではない。姉と一緒に散歩するのも、悪くない……こほん、ま、たまにはよ。
「いっつもそのうちぃ~。ねぇねぇ、そのうちと今日を交換したっていいと思わない?」
「思わない」
 だが、今は、まだダメなのだ。
「ついてきたら絶交だから。じゃ」
「うぁぁぁあ」
 涙目の姉を置いて外に出る私。
 家の中から聞こえる嘆きの声に罪悪感を感じないでもないが、仕方がないのだ。

 この、毎週の私の散歩には、達成しなければならない大いなる目的があるのだから。

325:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 2/7
08/03/09 21:22:42 DmQ5JoEr0
 梅雨も開けた青空の下を、逸る気持ちを抑えて車椅子でかっ飛ばす-いや、交通法規は守ってるわよ?-私。
 やがて、辿り着くのは土手の下。
「ふふん、また来たわよ」
 私はいったん車椅子を止めて独りごち、大きく肺に息を溜める。
「……今度こそは」
 じりっと両腕に力を込めて、坂道を上り始める。
 車椅子にとって坂道は得意分野じゃないけれど、随所でブレーキを使いながらぐいぐいと、うん、順調順調。
 けど、この坂は途中から勾配が急になる。
「くっ、うっ、ていっ」
 思わず声が漏れるくらい、ひと漕ぎひと漕ぎに力を込めてハンドリムを回す私。
 え? 何故わざわざこんな坂道に挑戦するのかって?
「うふっ、うふふふ」
 じきにその動機、そして私の含み笑いの原因は、私の視界に入ってくる。

 傾斜を越えた土手の上に、白いワゴンが停車中。
 開放されたハッチバックの横に看板を立てかけて、独特の匂いを風に飛ばして。

“おいしいメープルメロンパン -コルノ-”

 そう、あれが毎週末この場所で営業している、ネット上でも評判のメロンパン移動販売車。
 巷に溢れる、フランチャイズ元の口車に騙された脱サラ組の移動販売とは一線を画する、大型車に本格的な設備を導入した拘りのメロンパン屋さん。
 なんて、宣伝も混じっているだろう風評を全面的に信用しているわけではないけれど、カロリー制限と戦いながら甘党の道を追求している私にとって挑戦する価値はある目標だ。
「む」
 その目標を目前にして、がくっとペースが落ちる。
 ここ一ヶ月、挑戦の度に私を阻んできた心臓破りの30メートル、憎き我が街のマッターホルン。
「ま、負けるか……」
 今日こそ、今日こそはこの壁を越えるんだ。そして憧れの焼きたてメロンパンを口いっぱいに頬張るんだ。
 じり、じりと、それでも前に進む私の車椅子。
 そうとも、私の体力は着実に増強されている。登り切れない筈はない。頑張れ私と車椅子、頂点はもう目の前だ。このひと漕ぎが、歴史を変える……

「大丈夫? 手伝ってあげようか?」
 頭上から手応えのなさそうな優しい声が降ってくると同時に、ふわっとハンドリムの手応えが無くなった。

326:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 3/7
08/03/09 21:26:56 DmQ5JoEr0

「へっ?」
 戸惑う私をよそに、車椅子はすいすいと坂道を勝手に登って行って。

「えっ、えっ、えっ?」
 すとん。
 目の前に、白いワゴンと甘い匂い。
 やがて私の意欲も力も必要とせず、なんともごくあっさりと、目的地に到達してしまったのだ。

「君も、メロンパンを買いに来たの?」
 再びの声に、後方を見上げる私。
 乗り手の意思と関係なく車椅子が動いた理由が、そこで笑っていた。
「一緒に買ってきてあげようか?」
 軟弱そうな声に良く似合って少し女性的だけど、なかなか整った顔立ちの男の子。
 ぽやっとした笑顔が、いかにも「自分はいい人です」的な優柔さを漂わせている。
 人畜無害っぽいけど、実はこういう奴こそ危ないのかもね、ってタイプ。

 ……そんなことは、どうでもいい。問題は、こいつが車椅子を押したって事だけだ。
「……とを」
「こっちは急だからさ、次は逆から回った方が楽だと思うよ、って、え?」
「余計な事をっ!」

 大声で男の子を怒鳴りつけ、私は車椅子を反転させた。
「わっ、あれっ? どうしたの? メロンパンはいいの? あ、危ないよ? おーいっ?」
 戸惑った声を背中に聞く耳持たず、車椅子に下りが危険な事も省みず、私は一気に土手を駆け下りる。

 逆から回った方が楽だなんて、そんなの知ってるんだ。
 私が欲しかったのは、只のメロンパンじゃないんだ。自分の力で、苦労して坂道を乗り越えて、土手を登りきったその先にある、焼きたてメロンパンなんだ。
 あと少し、今日こそは、あと少しでそれが達成できたのに、余計な事を。私の事情も心情も知らない奴が、余計な事を~~っ!

 ぜーぜー。
 ふん、まあいいわ。今日の手応えなら、明日はきっといける。そう、全ては明日。明日こそは……

327:名無しさんだよもん
08/03/09 21:28:03 F9JbJk0c0
支援

328:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 4/7
08/03/09 21:28:51 DmQ5JoEr0

 翌、日曜日の昼下がり。

「嘘、だ……」
 坂の途中で、私は呆然と車椅子を止めていた。
「ない……」
 いつもその辺りから見える筈の、移動販売車の姿が、どこにも見あたらない。
 代わりに、大きめのクリーム色の立て看板。
 私は懐から眼鏡-普段は邪魔だから掛けてないのだ-を取り出して、

“当所での移動販売は終了させていただきます。ご愛顧ありがとうございました”

「“―コルノ店員一同”、まる。」
 あとひと息で終わる坂道の上に、その文字はやけにはっきり見えた。
「……なんで?」
 私の呟きは、どうにもならない理不尽を嘆くもので、答えを求めたわけではない。
 わけではないのに。
「なんだか、お店を出す算段がついたとかでさ」
 欲しくもない回答は、頭の上から優しい声で降りてきた。

「……」
 剣呑な目で、声の主を見上げてやると、
「あ、お、おはよう」
「もう昼だけど?」
「あはは……」
 曖昧な笑顔も昨日と同じ、約24時間前に私を邪魔した、あの少年。
 ……こいつが。
 私の視線の温度が下がる。彼の頬に、たらりと大粒の汗が浮かぶ。
「ど、どうしたのかな? とりあえず、坂の途中だと危ないからさ」
 また、押し手に掛かろうとする少年の指。

「あんたのせいだっ!!」

329:名無しさんだよもん
08/03/09 21:31:14 9mit8k1E0
一応支援

330:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 5/7
08/03/09 21:31:21 DmQ5JoEr0
「うわっ」
 私の大声に驚いて、慌てて手を引っ込める男の子。

「あんたさえ、あんたさえ余計な事をしなければっ!」
 昨日ここで、私は目的を達成できていたのに。
「ご、ごめん」
 分かっているのか、いないのか、とりあえず謝っているような顔。
「いや、なんだか分からないけど」
 やっぱり分かっちゃいないようだ。
「昨日も急に帰っちゃったし、気を悪くしたみたいだからさ、だから、これ」
 そこまで聞いて、私は彼が小脇に抱えた紙袋に気付く。
「良かったら。閉店前に買えたんだ」
 それ-メープルメロンパンの紙袋-を私の方に差し出して、少年はにこやかに笑った。

「ふ、ふざけんな!」
 私は怒りに任せて紙袋をたたき落と……すのは流石に勿体ないので押し返す。
「こんなのいるかっ! 欲しかったのは、焼きたてのふわふわメロンパンだっ!」
 時間が経って萎んだメロンパンなら、袋物でいくらでも調達できるんだから。
「あ、うん、そうだろうけど、でもせっかくだしさ」
「いらないっ!」
 意地になった私は、名前も知らない男の子と、坂の途中で紙袋を押し合いへしあい。
 していると。

「い、郁乃~っ」
 坂の下の方から、へろへろとした声がやってきた。
 えっちらおっちら、車椅子よりもしんどそうなヨタヨタっぷりで坂道を、
「い、郁乃、どうしたの、大丈夫~、ほへえ」
 上ってきて息を切らせたのは、我が姉、小牧愛佳。その登場に、 

「お姉ちゃん!?」
「小牧!?」
 私と少年は、同時に声を挙げた。

331:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 6/7
08/03/09 21:32:53 DmQ5JoEr0

「あ、あれ、河野くん?」
 二人の声を聞いて、少年の方に驚く姉。知り合い?
「うん。クラスメートの、河野貴明くん」
「ふうん」
 同い年くらいに見えたけど、ひとつ上か。
「ずいぶん大声出してたみたいだけど、何かあったの?」
 う。

「いや、まあ、ちょっとね……」
 メロンパンを巡って言い争い、というか一方的に私が怒っていたとは、姉には言いづらい。
 大人げないし、その、姉を置いてパン屋に来ていたとは、ちょっと。
「うん、まあ、ちょっと」
 幸いにも、河野とかいう少年は話を合わせてくれるみたい。
 ふむ。たぶん、悪い奴じゃなさそうよね。
「それより驚いたな」
 そうよね、昨日の事も、私が苦労してたから手伝ってくれただけなんだし、怒る筋合いもないんだし。
「全然知らなかったよ、小牧に弟がいるなんて」
 男一般が苦手な姉が普通に喋ってるし、あれ、そういや姉は何故此処に……なんだと?

「お、お、おとうと~っ!?」
「えっ、ち、違うの?」
 ~っ! 前言撤回! やっぱり悪い奴だっ!
「うわわわわ、こ、河野くん、郁乃は女の子だよぉ~」
「あっ、ご、ごめん」
 ごめんで済むものか。確かに昨日も今日も、私はパンツルックに帽子を被って、自慢の長髪もパーカーに押し込んだ色気ゼロスタイルではあるけれど。いや、普通は声で分かるでしょ? ほら、この可愛い女の子ボイスが、
「まだ声変わりしてないのかなと思って、ほら、中学生ならこういう子もいるしさ」
 ちゅ、ちゅうがくせいぃ~っっ!?
「あの~、こ、河野く……」

「1年D組小牧郁乃っ! あんたが姉の同級生なら、あたしは同じ学校だっ!!!」
 これが、まあなんとも最悪な、私と河野貴明のファースト&セカンドコンタクトだった。

332:めーぷる☆しろっぷ 第1話「坂の上のメロンパン」 7/7
08/03/09 21:34:51 DmQ5JoEr0

 帰り道は、姉と一緒。

「いい加減に、機嫌直しなよ郁乃ぉ」
 むっつり黙りこくった私の、背後についたり横に並んだりしながら、盛んに機嫌を伺う姉。
「河野くんも、悪気があったわけじゃないんだし」
「悪気がなければいいってもんじゃないわ」
 無邪気な言動の方が、人を傷つける事は多いんだ。私は嫌というほどそれを味わってきた。
「それはそうだけどさぁ。でも、河野くんは悪くないよ」
 あの後、けっきょく一通り事情を話す羽目になったので、姉の意見は客観的ではある。
「メロンパンふたつもくれたもん」
 いや、単なる買収とも言うかも知れない。

 ともかく、姉は袋から一個取り出して私に押しつける。
「ほらほら、此処のメロンパンは冷えても美味しいんだよ?」
「ん……」
 私はそっぽを向いていたが、眼前の甘い匂いに負けて両手で受け取る。
 はむ。しゃくしゃくしゃく……
 すっかり冷えたメロンパンは、焼きたてとは天地だろうけど、それでも味も香りも素晴らしかった。

「……考えてみれば、わざわざ買って待っててくれたんだよね、あいつ」
 来るかどうかも分からない、前の日に偶然、一度会っただけの私のために。
「怒鳴って悪かったな」
 人の良さそうな笑顔が脳裏に戻ってくる。
「今度、謝ろう」
 姉の同級生なら、また会う機会もあるだろう。私はそう、心に決めた。

 ところで。お姉ちゃん?

「な、なに? なにかな?」
「なんで、あそこのメロンパンが冷えても美味しいって知ってるの?」
「え゛っ」

333:名無しさんだよもん
08/03/09 21:35:54 DmQ5JoEr0
以上です。支援ありがとうございました
次回、第2話「姉妹喧嘩、河野貴明、お風呂」(ただし、投下時期未定)

334:名無しさんだよもん
08/03/09 21:40:12 7rDHTdxw0

次回が楽しみ

335:名無しさんだよもん
08/03/09 23:30:01 KmXTzCWo0

最近郁乃SS多いな
本編がアレだったせいか既存の郁乃SS読み漁ってるので非常に楽しみだ

336:~郁乃another story~
08/03/09 23:52:19 xsJyxmfVO
昼頃に一度投下した携帯野郎のπと申します。
準備万端整いましたので、貼らせていただきます。
少し長くなっていますが、ご容赦下さい。

では
~郁乃another story~
お楽しみください!

(ネタバレ入ってるかも。一応注意!)

337:序章~エピローグ~
08/03/09 23:53:35 dsqlxWci0
『約束の花』

その日私は病院の周りを散歩していた。
長年病気を患っていることもあり、もう車椅子の扱いには大分慣れた。
今では足が車椅子なのか、車椅子が足なのかわらないみたい。・・・・なんちゃって・・・

「あ・・・」

病院の庭先にふと目をやると、そこには3本のコスモスの花。
秋の冷たい風に吹かれながら、その『花たち』は寄り添うようにして咲き誇っていた。
そのうちの一本に手を伸ばすが・・・

「ぅう・・・寒い・・・・・」

寒くなってきた私は、今日のところは病室に戻ることにした。

ふと・・・
入り口の前で外に目をやる。
赤みがかった夕焼け空はとても綺麗で、私を優しく包み込んでいるようで・・・・・

「郁乃ちゃん?寒くなってきたから中に入りましょう?ね?」

「え・・・?あ・・・」
車椅子を押されて病院内へと入れられる。

コスモスは・・・・・

コスモスはまだ咲いていただろうか・・・・・・?

338:第1章~出逢い~ その1
08/03/09 23:55:11 dsqlxWci0
病室に戻ると、そこには男が1人ベッドの上に横たわっていた。
「・・・え?」
「あぁ、そうだ郁乃ちゃん。言い忘れてたんだけど。
こちら、同じ部屋に入院する事になった河野貴明さん。仲良くしてね?じゃあ♪」
「じゃあって・・・ちょ・・・!!」 バタン

入院してきた『彼』のほうに向き直る。
彼は罰が悪そうに、視線をそらしたりソワソワとしていて落ち着きがない。

「今の時期患者が多くて、相部屋にするしかなかったんだってさ・・・。」
「・・・・・・。」

忘れるはずもない。彼と最初に出逢ったときのことを。

忘れるはずもない。


(こいつは、私の姉の恋人だ。)

・・・
・・・・・・。

339:名無しさんだよもん
08/03/09 23:55:30 8cR9KQ9T0
支援ぐ

340:第1章~出逢い~ その2
08/03/09 23:56:56 dsqlxWci0
そして手術は無事成功し、今は大事をとって入院している最中であった。
そこに彼が来たんだから、そりゃあ私としてはびっくりもするわけで・・・・。

「・・・何してんの?」
何の気なしに訪ねてみた。
「え?あぁ、実はさ・・・」
話によると、彼は毎日過剰にひっついてくる幼なじみから逃げるため、校内を走っていたところ、
階段で人と接触しそうになり、避けようとしたらそのまま床へダイブ。
両腕にひびが入ってしまい、そのまま入院だそうだ。

「・・・・・あんたみたいなのを、本当の『バカ』っていうんでしょうね」
「うっ・・・」
「ふぅ・・・。相室は別に構わないんだけどさ。で?最近姉とはどうなのよ?」
「あぁ・・・まぁまぁかな。」

(・・・・何を赤くなってるんだか。まあ、順調みたいね。)

「それはそうと、同じ部屋にこんな可愛いレディがいるからって、襲ったりしないでよ?」
「・・・へ?レディ?・・・・。・・・あぁ!し、しないって!絶対そんなことしないって!」

(・・・なんかムカつくなぁ・・・・・・)


341:第1章~出逢い~ その3
08/03/09 23:59:45 dsqlxWci0
すみません。340とこれが逆です!!
・・・
・・・・・・。

私の手術の日程が決まった。
その日は穏やかな春の日で、私はいつものように病室の窓から庭先を眺めていた。

コンコン
「郁乃~。入るわよ~?」

入ってきたのはお姉ちゃん・・・・・と男が1人。

「あ、紹介するわね。こちら、同じクラスの河・・・」
「彼氏?」
「ふぇ?!ぃ、いやだなあ。そんなんじゃなぃってばあ・・・!」

・・・・どうやらこいつが姉の彼氏らしい。

(まぁ、それにしても、あんなに内気だった姉に男が出来るなんてねぇ・・・・・意外。)
当時の私はそう感じていた。
窓際には桜が飾られてたっけ・・・・・・

・・・
・・・・・・。


342:第2章~変化~ その1
08/03/10 00:02:15 iUWjlC/S0
彼との入院生活はとても賑やかなものだった。
二週間ほどしかなかったし、ほとんどが姉の話しだったけど・・・・・


『それなりに楽しかった。』

それから幾月かが過ぎた。
赤や黄色の見事なコントラストを見せていた木々の葉も、ほとんどが散ってしまった。
彼も退院し、今では病室に私ひとり。
夕暮れ時に姉と彼が一緒に見舞いに来るたび、私は何だかもやもやした気分になる・・・・。


季節は冬
鈍色の空にかかる雲はとても重そうで、こちらまで陰鬱な気分になってくる。

「・・・学校行きたいなぁ。」

343:第2章~変化~ その2
08/03/10 00:03:26 iUWjlC/S0
この時、何故急にこんな事を思ったのかは定かではない。
ただ、誰もいない病室で、その言葉は宙を舞い、音をたてずに消えていった。


いつもそこに残るのは、例えようのない寂しさと、募るばかりの『不安』だけであった。

いつからだろうか。

見舞いに来てくれるのを心待ちにしている自分が存在するようになったのは。

いつからだろうか。
『彼』を姉にくっつく悪い虫として見なくなったのは。


・・・いつからだろうか・・・・・・


344:第3章~想いは確信へ~ その1
08/03/10 00:04:17 iUWjlC/S0
その日はクリスマスイブ
私は鮮やかなイルミネーションに彩られた病院の庭先をただボーっと眺めていた。

(・・・バカみたい。)

今日に限って姉もあいつも見舞いにはこない。

(まぁ当然か。どうせどこかでしっぽりやってるんでしょ・・・)

何だろう。すごく悲しくなってきた・・・・・。
姉の恋路を応援していたのだから、ここはむしろ喜ぶべきところでは?
自分にそう言い聞かせるも、寂しさは募るばかり。
見舞いに来ない日なんて沢山あったのに

(あれ・・・?今日の私、なんか変だな・・・・・・。あれ・・・?)

見舞いにくらい来てくれてもいいのに・・・・・

「お姉ちゃんばっかり・・・」 (・・・?)
「楽しい思い・・・して・・・・」 (・・・あれ?)
抑えきれなくなった感情が、洪水のように押し寄せてくる。

(・・・・もう寝よっと・・・・・・)


「おやすみ・・・」


誰もいない病室に、その声はとてもよく響いた

345:第3章~想いは確信へ~ その1
08/03/10 00:04:42 iUWjlC/S0
その日はクリスマスイブ
私は鮮やかなイルミネーションに彩られた病院の庭先をただボーっと眺めていた。

(・・・バカみたい。)

今日に限って姉もあいつも見舞いにはこない。

(まぁ当然か。どうせどこかでしっぽりやってるんでしょ・・・)

何だろう。すごく悲しくなってきた・・・・・。
姉の恋路を応援していたのだから、ここはむしろ喜ぶべきところでは?
自分にそう言い聞かせるも、寂しさは募るばかり。
見舞いに来ない日なんて沢山あったのに

(あれ・・・?今日の私、なんか変だな・・・・・・。あれ・・・?)

見舞いにくらい来てくれてもいいのに・・・・・

「お姉ちゃんばっかり・・・」 (・・・?)
「楽しい思い・・・して・・・・」 (・・・あれ?)
抑えきれなくなった感情が、洪水のように押し寄せてくる。

(・・・・もう寝よっと・・・・・・)


「おやすみ・・・」


誰もいない病室に、その声はとてもよく響いた

346:第3章~想いは確信へ~ その2
08/03/10 00:06:10 iUWjlC/S0
翌朝目を覚ますと、枕もとに見慣れない封筒を発見
「・・・まさか・・・・ね。」
クリスマスの朝に、枕もとにプレゼント。
あまりにもベタすぎる展開に照れを隠しきれない。
(まったく・・・誰がこんなくだらないこと・・・・) 封を開けてみる

中には一通の手紙とお守りが1つ
「・・・・・何故に安産祈願?」
何かの手違いだろう。
おっちょこちょいなサンタもいるもんだ。そう思いつつ手紙を読んでみる。


『郁乃ちゃんへ。
いつも良い子にしてる郁乃ちゃんにサンタクロースからプレゼントだぞ!
一生懸命探したんだよ~?
早く元気になって、また昔みたいに一緒に学校行ったりお買い物したりしようね!』
サンタクロースより


(奴のしわざか・・・。起こしてくれればよかったのに・・・・・・。)
そう思いつつも、私は喜びを隠しきれなかった。

「まったく・・・・・・バカ。」
窓から見える風景は、辺り一面の雪景色。
白く輝く粉雪は、全てを覆い隠していた。

(あぁ・・・。やっぱりかなわないなぁ・・・・。)

私はもう一度布団に潜り込み、深い眠りへとおちていった。
両手にお守りを握りしめながら。


347:第3章~想いは確信へ~ その3
08/03/10 00:06:58 iUWjlC/S0
目を開ける。
そこにはニヤニヤ笑う彼と姉がいた。
「・・・。・・・な、なによ!?」
「いやぁ、郁乃が俺達が選んできたお守りを大切に持っててくれて嬉しいなぁ。って」
「貴明君ったら、物凄く必死になって探してたのよ?クスクス」
「ま、愛佳。それはいいって・・・」

こいつが?
私の・・・ために?

顔が紅潮してくる。
自分でもわかるくらい、頭に血が上っている。

「ば、ばか。そんな大事に持ってたんじゃなくて・・・開けたまんま、ね、寝ちゃって・・・・・・」

嬉しかった。
見舞いに来てくれたこともそうだが、何より河野貴明、こいつが私のために・・・・

その日は一日中2人にからかわれ続けた・・・。



いつからだろうか。
彼をこんなに意識するようになったのは。



これが・・・
決して許されることのない恋だと知っていながら・・・・・・・・・


348:第4章~忠告~
08/03/10 00:09:02 iUWjlC/S0
年も明け、冬も終わりに近づいてきた。
相変わらずのつまらない病院生活。
楽しみなのは彼の見舞いだけ。
なんら変わらない日常。ただひとつ変わったとすれば、
最近姉と彼が一緒に見舞いに来ることが少なくなってきたことか。
最近、彼はしょっちゅう顔を出す。
まあ、嫌じゃないんだけど。

今日は姉の友人が珍しく一人で見舞いに来た。
(・・・その髪、どこで染めたらそんな色になるんだか・・・・・)
そんなくだらないことを思いながら話を聞き流す。と、不意に
「郁乃ちゃん・・・だっけ?あなた、河野貴明のことどう思ってるの?」
何とも軽い感じで聞いてきた。
「最近あいつ、学校でも郁乃ちゃんの話しばっかりだし・・・
それに最近愛佳ともあんまり一緒にいないみたいだから。もしかし・・・・・・」

後半の方はよく聞き取れなかった。
ただ、最近お姉ちゃんと彼との間にはちょっとした壁が出来ていること。
『河野貴明は小牧愛佳の彼氏』であることを、何故だか強く言い聞かせられた。

「どうって・・・。別にそんな・・・。」
「ふぅん・・・。ま、あいつが誰とくっつこうと勝手だけど、
愛佳を悲しませるようなことしたら、いくら郁乃ちゃんでも許さないからね。」
強い口調で言われる。

(私が姉を傷つけるなんてことありえない!)

そう言いたかったのだが、言葉にはならなかった。
声が出てこなかった。

来訪者は帰って行った。
私の胸に、大きな釘を打ち込んで帰って行った。

349:第5章~分岐路~ その1
08/03/10 00:10:31 iUWjlC/S0
その日の夜、私は夢を見た。
私の前を二人仲良く手をつないで駆けていく姉と彼。

「待って。ねぇ・・・待ってよ!」
いくら叫んでもその声は届かない。
いくら走っても2人には追いつけない。
2人は楽しそうに丘を駆けていく。
ようやく声が届いたときには、私の全く知らない所に来ていた。

行く手には二つの大きなわかれ道。
その片方の入り口に姉が、もう片方の入り口に彼が立っている。
そして2人は、そのまま違う道を歩んでいった。
「ねぇ!ちょっと待ってよ!みんなで同じ道を進もうよ。
なんでバラバラに・・・
お姉ちゃん!貴明!いつまでもみんな一緒に・・・・・」
「それは無理よ郁乃。」「!!」
突如言葉を遮られる。
「あなたはここで選ばなきゃいけないの。
私についてくるか、貴明君についていくか。
どちらも選べないのであれば・・・・・・」

姉の体が大きくなっていく。
そして鬼のような顔になり、こう叫んだ。

「ここに一人で立ち尽くしているがいいわ!
いつまでも!!
いつまでもな!!!ぶわっはっはっは!!」

350:第5章~分岐路~ その2
08/03/10 00:11:25 iUWjlC/S0
飛び起きた。
時間は真夜中の2時半。
(悪い夢・・・。どんな内容だったっけ・・・)

悪夢にうなされて飛び起きるなど、何年ぶりであろうか。
恥ずかしくなってきた私は、再び布団に潜り込む。

(何か大切なことを言ってたような・・・)
思い出せない。
(まあいっか・・・)

それとは別に、私は考え事を始めた。

(私はたぶん彼のことが好き。
でもこれは決して許されない恋。
それに、決して叶わぬ恋。)

幾たびも会話を重ねるにつれて強くなっていったこの想い。
この想いは彼に届いてはいるのだろうか。


・・・・・・いや。届いてはいけない。届いてはいけないのだ・・・。



絶対に。


351:第5章~分岐路~ その3
08/03/10 00:12:09 iUWjlC/S0
しかしこの胸のもやもやは、いつまでたってもとれない。

(この想いを彼にぶつけて、きっぱり断られたらさっぱりするのかも・・・)

そんなことを考えたりもした。

(でももし、この想いが彼に届いたとしたら・・・・・・お姉ちゃんは・・・・・)

長い長い冬だった。
私にとって、これほど長い冬はもう来ないであろう。
そして・・・・


春がきた。


352:第6章~打ち明けられた想い~その1
08/03/10 00:16:34 hd5Ik8mBO
桜舞う春の季節
病院から許可が出たので、私は彼に連れられて河川敷を散歩をしていた。
「で?今日はお姉ちゃんはどうしたの?」
私は車椅子をおす彼に尋ねてみる。
「愛佳なら、委員会があるから遅れてくるんじゃないかな」
「・・・?・・・・・・最近うまくいってないの?お姉ちゃんと・・・」
「な、何でわかったの?」

(・・・・男って本当にバカ)

「ちゃんとやってよね。お姉ちゃん、心はかなり細いんだから。」

「郁乃ってさ、愛佳のことどう思ってる?」
私の言葉を聞き流し、彼は私に問いかける。
「どうって・・・実姉?」
「いや、そうじゃなくて・・・やっぱり大事に思ってるんだよね?」

「そりゃあ・・・・まあね。」
(ああああ。照れる・・・。)
「愛佳のこともいいけど、郁乃もそろそろ退院できるんだから、
自分のやりたいことをやってみたらどうかな?


(やりたいこと・・・。私の・・・やりたいこと。)

353:第6章~打ち明けられた想い~その2
08/03/10 00:18:37 hd5Ik8mBO
「御あいにく様。私には、姉に悪い虫が付かないか見張っておく義務があるんで。」

虚勢をはる。

「郁乃は優しいな・・・。俺、そんな郁乃のこと好きだわ。」
満面の笑みでそう答える彼
冗談・・・?それとも・・・・・
「・・・お姉ちゃんのことは?」

「愛佳のことは勿論好きだよ?」
急に真剣な声になる彼。
「でも俺、郁乃のことも頭から離れなくて・・・
こんなの許されないってわかってるのに・・・・
俺って・・・最低だな。」

「・・・・嘘でしょ?」
「え?」
「・・・今言ったこと。・・・・・・全部嘘だよね?」

354:第6章~打ち明けられた想い~その3
08/03/10 00:20:20 hd5Ik8mBO
「え?いや、俺は本当に郁乃のことが・・・」

「うるさぁぁぁぁい!!!」
自分でもびっくりするくらいの大声で叫ぶ私。
散歩も終わり、場所は病院の庭先

でも・・・もうとまらない。

「私はお兄ちゃんのことが好きだった!
いつからかはわからないけど・・・好きだった!
お見舞いに来てくれた時、あんなに憎まれ口叩いてたけど・・・・
本当は貴明のことが大好きだった!
でも・・・これは望んじゃいけない恋・・・・。
だがら・・・もう・・・わずれで・・・・・・
・・・わすれ・・・・て」

もう私を止める物は何もない。
・・・今までつなぎ止めていた想いが、波のように押し寄せてくる。
人前では決して泣かないと心に誓っていたのに・・・・・とまらない。

桜はまだ咲いていた。
舞い散る花びらが鬱陶しい。

彼は何を思ったのか、庭先から花を一本、私のところへ持ってきた。

355:第6章~打ち明けられた想い~その4
08/03/10 00:22:42 hd5Ik8mBO
「ごめん・・・郁乃。俺、絶対に答え出すから。だから・・・・・もう少しだけ待っててくれないかな。」

彼はそう言って一輪の花を私に差し出した。

「この花が枯れるまでには・・・絶対に答えを出すから!だから・・・」

「わかった・・・。わかった・・・・・・」
私はそう答えて、彼を見送った。
精一杯の笑顔で。

彼は去った。
彼の温もりもなくなった。
涙はまだ止まらなかった。
しかし心は晴れ晴れとスッキリしていた。
まるで何かわだかまりが消えたかのような感情。そして・・・

私の手には一輪のコスモスの花だけが残されていた。
そのコスモスはどこか儚げで、私に吹き付ける風はとても冷たかった。
庭先にはコスモスが2本、寂しそうに風に揺られていた。

356:第7章~決断~「貴明視点」
08/03/10 00:23:53 hd5Ik8mBO
それから一週間が経った。
(決めなくちゃ。
これからどうするのか・・・決めなくちゃ。
この状態が長く続くことだけは避けないと・・・
何とか・・・・
何とかしないと・・・・)

「このまま時が止まってしまえばいいのに・・・。」
ふと、そんなことを思いもした。
しかし無情にも時は流れ続け、窓の外の桜の花びらは慌ただしく散っていく。

『桜は散るから美しい』
とはよく言ったものだ。今更ながら感心させられる。

しかしそんな桜でさえも、今はただの古びた木にしか見えなかった。
優しい春の風も、小鳥のさえずりも、全てが私の心の内まで入り込んでくるようで・・・・・・。

苦しい。

・・・・・・よし。
決めた。
『これ』が私の歩む道だ。
そう心に決め、私は家を出た。

357:第7章~決断~「郁乃視点」その1
08/03/10 00:25:19 hd5Ik8mBO
あれから一週間が経った。
窓際に飾られたコスモスは花びらを散らし、残りわずかの命となっていた。
バタン
扉が開く。入ってきたのは・・・・彼だった。

「お兄ちゃん・・・。どうしたの・・・?」
「郁乃、俺、決めたよ。」
「え?・・・あ・・・・」
ようやく彼のいわんとしていることを理解した。
そして・・・

「俺、愛佳と別れることにした。
愛佳には本当に悪いと思うんだけど、俺には郁乃が必要なんだ。
ただそばにいるってだけじゃなくて・・・・
それに、最近愛佳、俺のこと避けてるみたいだし・・・
俺なんかが愛佳と付き合うには早すぎたのかもな・・・」

358:第7章~決断~「郁乃視点」その2
08/03/10 00:26:14 hd5Ik8mBO
本当は知っていた。
姉が彼を避けているのは、男が苦手で内気な彼女の性格上仕方のないことなのだ。
本当は姉も、彼のことが大好きなのだと


本当は知っていた


「・・・ありがと。・・・・・ありがとうお兄ちゃん。」
自然と言葉が出てきた。涙も溢れてきた。
「お姉ちゃんにこの事は言ったの?」
「いや・・・これから言う。実はもう呼び出してあるんだ。
郁乃は何も心配しなくていいから。・・・・・待ってて。」
抱き合う私と彼。
彼の体はとても大きくて、優しい何かで溢れていた。


『本当は知っていた』


「お兄ちゃん・・・。最後に一つだけ。わがまま言っていい・・・?
・・・・お願いごとがあるの。」

コスモスが最後の花びらを散らした瞬間だった。

359:第8章~想い~
08/03/10 00:27:30 hd5Ik8mBO
「別れましょう。」
「・・・・・・え?」
彼は驚きを隠せない様子。しかし私は続ける。

「私にはこの先まだまだ新しい出逢いがあるかもしれないもの。
お兄ちゃんよりもっと良い男に出逢えるかもしれないしね♪」

あ・・・。ダメだ・・・。
精一杯空元気を出してみるも、目から涙がこぼれ落ちる。

「郁乃・・・・?」
「お姉ちゃんにはあんたが必要なの!
あんたしかいないの!!わかった?
わかったらほら・・・・さっさと行く!
お姉ちゃん待ってるんでしょ?」
「・・・・・・・・・。」

ここまで私はよく頑張ったと思う。
でも・・・・もう限界だった。

「絶対にお姉ちゃんを幸せにしなさいよ!!!
このバカぁぁぁ!!」

涙腺崩壊。子供のように泣きじゃくる私を見た彼は、
「郁乃・・・。ごめんな。・・・・・・・・・ありがとう。」
そう言って唇を重ねてきた。
そして彼はドアを開け、外へと駆けていった。
窓からみた彼は、全速力で桜並木を走り抜けていった。
途中、一度も振り返ることなく。

「・・・・・・ファーストキス。」

360:最終章~未来へ~
08/03/10 00:28:34 hd5Ik8mBO
それからさらに一週間ほどたっただろうか。
退院許可がでたこともあり、私は今日でこの病室ともお別れである。
ギリギリ入学式に間に合ったので、
病室から直接学校へ向かおうとしている所である。
「郁乃~。忘れ物ない~?」
「ん・・・。」
部屋を見渡す。忘れ物は・・・なしっと。
・・・・・あれ?そういえば・・・
まあいっか。

挨拶を済ませ、病室の入り口を出る
「ちょっと待って!」
病院の庭先で私はあるものを見つけた。

コスモスの花。

「あれ?貴明君。コスモスって春に咲く花だっけ?」
「いや・・・そうだっけ?」

「ふふっ」
桜が舞い散るその陰で、春風に揺られて3本のコスモスが、
寄り添うようにして咲いていた
彼らは私を、何故だかとても満ち足りた気分にさせてくれた。

(さぁーって。私の青春はこれからだし・・・。
学校でいーーっぱい楽しい思いするんだから!!)

空はどこまでも青くのび、今日は雲一つない穏やかな天気でした。



361:π
08/03/10 00:31:49 hd5Ik8mBO
以上で『約束の花』終わりであります!
ところどころ貼り間違いがありましたが、勘弁してください^^;
あ、ID変わってるのは、携帯とパソコン駆使したからですから
悪しからず・・・

楽しんでいただければ幸いです!

362:名無しさんだよもん
08/03/10 01:20:41 gLy1pqpW0
乙です
とても楽しませていただきますた

363:名無しさんだよもん
08/03/10 06:16:03 WV21xiV60
乙~。よく頑張った。ってか>318からこの時間でこれだけ書き上げたの?速いね

うーむ、しかし個人的にはやっぱり貴明の心が愛佳から離れちゃうのは性に合わないな
愛佳も郁乃に気を遣ったのかも知れないし、詳しく描写されてないから逆にまだ読めるけど

364:名無しさんだよもん
08/03/10 10:03:27 R5y2R1rg0
久々に覗いたがGJな流れすぎるw
郁乃かわゆすぎるw

365:名無しさんだよもん
08/03/10 22:55:06 AXUSGhoE0
自宅警備で忙しい俺が来ましたよ

お久しぶりです。
細々と続きを書いていたので投下したいと思います。

ADのネタバレ云々もありますが、書き始めた当初の
自分なりの彼女らへのイメージをそのまま残して投下します。

それでは短いですが5連投させて頂きます。

366:【郁乃専用メイド5 1/5】
08/03/10 22:55:30 AXUSGhoE0
昨日も思った事だけど、やっぱりこのみのお母さんは料理がうまい。
お弁当用の味付けってのもあるんだろうけど、冷えたご飯でもおいしい。
色とりどりに揃えられたおかずのその一つ一つが丁寧で実にきれいだ。
シルファの作ったお弁当もそこらへんは負けてなかったけど。
さっき喜色満面で蓋を開けたこのみの顔をみたらわかる。
まぁ、味も宵のだろう。
下がりっぱなしの眉尻と

「えへ~、おいしいでありますよ~」

を連呼してるので、それは容易に想像できた。
昨晩のオムライスからも推して知るべしといったところ。

それにしてもますます話づらくなっちゃったなぁ…
どうしよ。せめて会うまでにもう少し時間があったら。
姉も姉よね、私の性格を知ってるなら…
知ってるからいきなり連れて来たのかな。
私が思ってるより自分の事をわかってる姉の困った顔を思い出し
つい苦笑がこぼれる。

「郁乃ちゃん?どうしたの?」

そりゃそうだ。急に苦笑なんてすればこのみじゃなくても変に思うだろう。
わざわざこのみに余計な心配をかける必要はない。

「なんでもない。おいしそうに食べるなぁと思って」
「おいしいよ!郁乃ちゃんも食べる?」
「いいって。私はこのみのお母さんのお弁当を堪能させてもらうわ。こっちもおいしいしね」

正面でえへへ、と笑うこのみにつられて思わずうすら笑いを浮かべる。
ん。なんか和んだかも。

367:【郁乃専用メイド5 2/5】
08/03/10 22:56:09 AXUSGhoE0
【郁乃専用メイド5 2/5】
午後の授業が終わり、特にする事もないし部活もやってない私は
まっすぐに帰る事が多い。
まだ十分に動く体でもないし、文化部に入るのもあまり気が乗らない。
姉は生徒会関係を推して来るが、柄でもないし
いきなり来た人間にそんな役が務まるとは思わないので、丁重にお断りさせてもらってる。
しつこいけど。

同じく部活に入ってないこのみと帰宅する事がここ最近多い。
今までは幼馴染四人で行動する事が多かったこのみも
ある時期を境にクラスメイトと過ごす事が多くなった。
まぁ理由なんてひとつしかないし、自分の肉親が原因である以上
そっちへ行けとも言えない。
このみと一緒にいるのが嫌な訳でもないし。
鞄を小脇に抱え、ちょこんと首を傾げるこのみを促し学校を出る。

帰りに参考書を見たいのもあって、二人で商店街へ足を運ぶ。
よくよく考えればすぐに思いつくのに。
もっとよく考えて行動するべきだったと後悔したのは、彼女に出会ってからだった。

「あ、シルファさんだ!こんにちはでありますよ~」
「このみさんに…ご主人様。お帰りなさいませ」

目の前に立つメイドロボ、シルファのその一言に商店街の視線を一斉に集めた気がする。
一般の高校に通う女子生徒がご主人様などと呼ばれれば気にもなるだろうなぁ。
シルファに限らず、メイドロボに場をわきまえろと諭したところで譲らない気がする。
もはや羞恥による怒りを通り越してあきれに変わった私の表情を見て
シルファの表情が若干曇ったような気もするが、いちいち気にしていられない。

「ただいまであります!シルファさんはお買い物?」
見ればシルファはこの近所にあるスーパーの袋をぶら下げている。

368:【郁乃専用メイド5 3/5】
08/03/10 22:56:38 AXUSGhoE0
夕飯の買出しにでも来たのかしら?
当たり前の疑問は当たり前の答えで返される。

「えぇ、お夕飯の買出しに来たのですよ」

もう少し捻りのある返しは出来んのか。
芸人でもないシルファにそれを求めても仕方ないんだけど。
このみは無邪気にシルファと夕飯の話に花を咲かせている。

まともに喋れるんじゃない。
少し悔しい気持ちに駆られる。私の方が一緒にいる時間は長いのに…
…って、それじゃ私がシルファと仲良くしたいみたいじゃないの。
そんな風に考えた自分が憎い。

「それじゃあ郁乃ちゃん、また明日ね!ばいばーい」

いつもの分岐路でこのみは手を振り、元気に走って行った。
ホント元気な子。

「このみと何の話してたの?」

ずっと無言のままも気まずい。私が。
少しぶっきらぼうにはなってしまったが話しかける事にする。
シルファは一瞬びっくりしたような表情を見せるが、すぐにいつも通りの
何を考えているかわからない、凍りついたような表情に戻る。

「今晩のお夕飯についてお話してました」

これだ。この表情が嫌い。
びっくりする、なんていう表情も出来る技術を盛り込まれてるくせに。

369:【郁乃専用メイド5 4/5】
08/03/10 22:57:00 AXUSGhoE0
「柚原さんのお母様は料理がとてもお上手なんだそうですよ」

何が言いたいのかしら。そりゃ私だって冷たい態度を取ってるかもしれない。
でもそんな顔してまでどうでもいい話を続ける。
ひどい違和感が私の思考を蝕む。

「そんなに柚原家がいいなら、柚原家へ行けば?」

何に対しての苛立ちか自分自身にもわからないまま、口をついて出た言葉がそれだった。
言った後に後悔する。どうしてこんな事しか言えないんだろう。
時間にしたら一瞬だったかも知れない。
シルファの苦悶に満ちた表情は私の脳裏に焼きついて離れなくなった。
少し下唇を噛み締めたあと、シルファの口から発した言葉。

「私は…郁乃様のメイドロボですから」


なにそれ?あくまでメイドとして世話するって事?
…わかった。そっちがそういうつもりならこっちだってもう気にしない。
姉とバカアキが帰ってくるまでせいぜいメイドとしてお世話になるとしよう。
少しでも仲良くした方がいいのかな、などと考えた自分が恥ずかしいわ。

それから私と、メイドとしてのシルファとの生活が続いた。
特に会話をする訳でもなく。
シルファは淡々と家事をこなし、私は淡々と学業に励んだ。

姉達の修学旅行も終盤に差し掛かろうという週半ば。
無言の夕食を終えてニュースサイトに目を通していた私の部屋に
控えめなノックの音が響いた。

「お姉さまからお電話です…」

370:【郁乃専用メイド5 5/5】
08/03/10 22:57:22 AXUSGhoE0
「姉から?」
もうすぐ帰ってくるってのになんでわざわざ電話なんか…
お土産何がいい?とかだったら怒鳴ってやろうとも思ったけど
あの姉なら言いかねない。
少し苦笑しながら電話の子機を受け取る。

「もしもし?お姉ちゃん?」
「あ、郁乃ぉ~!元気~!」

こっちは気まずい空気が続いてるというのに、能天気な声の姉。
少し想像したのと、久しぶりの声に少し顔が緩む。
でも、シルファが近くにいる事を思い出しすぐに表情を正す。

「相変わらずよ。特に何もない」
「そ、そうなの?…あれぇ?」

姉が電話口の向こうで何かつぶやいてる。
後ろにいるであろう貴明とひそひそ話をしてるつもりなんだろうけど丸聞こえ。
気づいてないんだろうなぁ。

「で?何しにかけてきたの?」
「郁乃ぉ~ひどいよぅ…うぅ、郁乃が元気にやってるか心配だったのよぅ」
「はぁ?なにそれ、用事もないのにかけてきたの?」
「あうぅ~、郁乃が冷たい…しくしく」

呆れて言葉も出ない。まさかこんな事で電話してくるとは。
姉らしいといえば姉らしいんだけど。

371:名無しさんだよもん
08/03/10 22:59:22 AXUSGhoE0
今回は以上になります。
また細々と書いて投下させて頂きますね。
AD熱でこのみラブSSに浮気しそうな自分を戒めながら…


職人の皆様GJです!
面白い話がどんどん出てくるのをいつも指をくわえて読まさせて頂いてます。

372:名無しさんだよもん
08/03/11 15:30:50 S7OKIixT0
乙。
シルファと郁乃……子どもっぽくて素直じゃなくてひねてるキャラの共演ですか。続き楽しみにしております。
それにしても、最近の郁乃SSの充実っぷりは異常。自分が書いてる郁乃SSを出す機会を失いそうだw

373:名無しさんだよもん
08/03/11 18:02:40 Wbem+VSe0
このみのひなまつりSS書いたけど、色々探すと
似た感じのSSがあったorz
こういう場合、皆やっぱりお蔵入り?

374:名無しさんだよもん
08/03/11 18:34:02 ZDEJu9Sz0
出しちまいな!

375:名無しさんだよもん
08/03/11 18:35:56 WOzwytzYO
気にしない
個人サイトとか無数にあるわけだし、他ジャンルでも表現がかぶることがあるけれども、そんなの気にしてたら何も書けなくなる
無数にあるネット小説と一つも内容がかぶらない方が奇跡だし、その全てを把握出来るわけじゃないしね
まぁ、あからさまにかぶった部分はさすがに調節するけど

376:名無しさんだよもん
08/03/11 18:44:50 Wbem+VSe0
いやもうなんというか、流れがかぶってるんだが…
まぁいいかw
4つ投下します

377:ひなまつり 1/4
08/03/11 18:45:13 Wbem+VSe0
今日はひな祭り。
高校1年生にもなって何を言ってるの?
ってよく言われるけど、好きなんだもん。
あーあ、どうせなら昨日の日曜日だったらよかったのに。

言っても仕方ないしね。
豪勢になるであろう今晩の夕飯に想いを馳せながら、軽くスキップを交えながら家に帰る。
家に着く頃には、恐らく自分の家から匂ってきてると思しきカレーの匂いがする。
今日は必殺カレーなのかな?
作ってるところ、私も見たかったなぁ。
でもお母さんが作る本気の必殺カレーはめったに食べられないので
それだけでも心が躍る。本当においしいんだよ?

途中からでも教えてもらえるかな、必殺カレー……
私は少し足を速めて、玄関のドアを元気にあける。

「ただいまー!」
「おかえり~」

リビングからピンクの髪をした一人のメイドロボが笑顔で玄関を覗き込んできた。

「あ! ミルファさんだ! 来てたんだ~、えへ~」
「ミルファさんだなんて、余所余所しい事言わないでよぉ。お姉ちゃんって言いなさい」
「あら、お姉ちゃんは私の役目よ。奪わないで欲しいわね」

冗談交じりのミルファさんの言葉に反応して、もう一人リビングから出てくる。

「あ! タマお姉ちゃんも来てたんだ!」

378:ひなまつり 2/4
08/03/11 18:45:35 Wbem+VSe0
リビングから顔だけ出しているミルファさんを押しのけて玄関に迎えに来てくれる。
急いで靴を脱ぎ、久しぶりに会うタマお姉ちゃんに抱きつく。

「あらあら、いつまでたっても甘えん坊ねぇ」

クスクスと口に手をあてて笑うタマお姉ちゃんは相変わらず美人だ。
いつかこうなりたいなぁ。

タマお姉ちゃんに連れられてリビングに入ると、まずはミルファさんに目が行く。

「ふぇ!? ミルファさん……それ、こいのぼりだよね……?」
「……言わないで。もう散々、皆にからかわれたんだから」

悲しそうな顔をしてうつむくミルファさんはスカートの代わりに鯉のぼりを腰に巻きつけて立ってた。
たぶんこれは本気なんだろうなぁ。

「ほら、ミルファは放っておいて着替えてらっしゃい」
「はぁい!」

元気に返事を返して、自分の部屋に戻る。
着替えた後は、私もキッチンに向かうつもりでマイエプロンを持って部屋を出た。
これもタマお姉ちゃんに昔もらったお気に入りのやつだ。
あんまり身長伸びないからずっと使えるんだよ。

キッチンに入ると案の定というか、お母さんとシルファがキッチンに立ってカレーを作ってた。

379:ひなまつり 3/4
08/03/11 18:46:07 Wbem+VSe0
「おかあさぁ~ん、シルファばっかりずるいでありますよ~!」
「だってアナタ、まだ包丁持つ手が危なっかしいんだもの」
「う~、またシルファを贔屓する~」
「もう……途中からだけど教えてあげるから泣かないの」
「まぁったく、泣き虫れすねぇ」

シルファにからかわれながらも皆で作るカレーは楽しかった。
味付けはもちろんお母さんだけど。
いつかは私も一人で作れるようになるもんね。
これはシルファと競争してる事。
最近、家にいるのをいい事におかあさんに色々教えてもらってるみたいだ。


夕飯の準備も整い、いつの間にか来てた雄くんも一緒に皆でトランプして遊んでたら
待ち望んだドアの音がなる。

「ただいまー」

その声にお迎えに行こうと思ったけど、タマお姉ちゃんに止められた。
すぐ横をお母さんがいそいそと通り過ぎて、玄関に走ってった。
家の中で走らなくても、と思ったけどお母さんの嬉しそうな顔を見てると言う気もなくなっちゃった。

380:ひなまつり 4/4
08/03/11 18:47:55 Wbem+VSe0
「おかえりタカくん!」
「ただいま、このみ」
「あれ? なにそれ?」
「後でのお楽しみだ。皆来てるんだろ? 早くご飯にしよう」

お父さんとお母さんが腕を組んでリビングに戻ってくる。

「おかえり、おとーさん」
「おかえりタカ坊」
「……うー。やっぱり我慢できない! ダーリンお帰りー!」
「こら! バカミルミル! ご主人様はこのこのとシルファのものれすよ!」
「さりげなくシルファのとか言ってんじゃないわよ!」
「よっ、お疲れハーレム王」

キシシ、と雄くんが笑った。

そんな光景を見ながら、苦笑いを浮かべたお父さんが差し出したもの。
それは私にはちょっと遅いひな壇。

このひな壇が家族総出を上げての争奪戦となったのはまた別のお話。
やさしい両親と、楽しい家族に囲まれて私は幸せです。

381:名無しさんだよもん
08/03/11 18:51:22 ZDEJu9Sz0
なるほどw
これは意表を付かれたwwww

GJですww

382:名無しさんだよもん
08/03/11 18:57:15 WOzwytzYO
GJ!
ほのぼのした
 
流れがかぶるのは仕方ないんだよね
誰にでもある壁だから気にしない方がいいよ

383:名無しさんだよもん
08/03/11 19:10:48 KM4dVqym0
乙! gj!
なるほどね~こうくるかw

つうか他のSSと被ってるなんてよく見つけられたね
俺は読んだ先から忘れるから気にしたことないぜw

384:名無しさんだよもん
08/03/11 20:07:16 ysd8ezYk0
>380
乙~
オチをギリギリまで引っ張らずに一歩手前で離すことが、ほのぼのした後味に繋がっているなーと感心
しかし、このみは変わらぬ姿を想像するのにタマ姉は……だったのは何故ウボァー

385:名無しさんだよもん
08/03/11 20:32:53 dfBJB4VBO
>>380
GJです~
ほのぼのするしオチの出し方もうまい、そうきたかって思わず唸っちゃいました
ただほのぼのの中にも貴明やこのみは歳を経て成長してもミルシルはそのままで
過去との対比これからの事を思うとちょっと切ない(´・ω・`)

386:名無しさんだよもん
08/03/11 21:24:34 wUadaOnf0
そろそろAD準拠の呼び方相関図が欲しくなってきたなぁ。特にシルファのが。

387:名無しさんだよもん
08/03/11 22:46:23 TUJCkBzw0
呼び方相関図作るにもHPとか持ってないし。
一応自分用にメモしておいたやつを貼っておくっす。

【シルファ】
一人称:シルファ to貴明:ご主人様 from貴明:メイドロボちゃん、シルファちゃん
toイルファ:お姉ちゃま、イルイル fromイルファ:シルファちゃん toゲンジ丸:犬っころ toタマ姉:タマタマ
toこのみ:このこの to春夏:はるはる to菜々子:ちみっこ、なななな
toミルファ:ミルミル、ぱーぷーめいどろぼ、お化けおっぱい、エロエロセクサロイろ、色情魔
fromミルファ:シルファ、ひっきー、ひっきー妹、ひっきーS、引きこもり妹、シルファちゃん、地味妹

【ミルファ】
一人称:あたし to貴明:ダーリン、ダー、旦那さま、バカアキ、貴明 from貴明:はるみちゃん、ミルファちゃん
toイルファ:お姉ちゃん fromミルファちゃん to雄二:ゆーじくん to珊瑚:さんちゃん to瑠璃:瑠璃ちゃん

【菜々子】
一人称:あたし、菜々子 to貴明:お兄さん、お兄ちゃん from貴明:菜々子ちゃん toシルファ:お姉ちゃん 
toひとみ:ひとみちゃん fromひとみ:ナナちゃん toスミレ:スミレちゃん fromスミレ:菜々、菜々子

でもこれくらいで実は後はほとんどないと思う。
よっちゃるに少しある程度。このみとかはXと一緒。増えた?のだけだと……
【よっち】
to貴明:センパイ、ヒッキー先輩 from貴明:吉岡さん、よっちゃん、チエ
【ちゃる】
to貴明:センパイ from貴明:山田さん、ちゃる toよっち:よっち、えろっち、おっぱいポロリ担当、胸ポロ担当

大体押さえてると思うけど、欠けてたらゴメン。
まーりゃん先輩はCtrlキーで流し見だったからメモってないなぁ、そういえば。

388:名無しさんだよもん
08/03/11 22:48:13 Ph2bX0EX0
>>387
>>to貴明:センパイ、ヒッキー先輩

ヒッキーじゃなくてヘッキーw
一度ヘッカーもあったようだが

389:名無しさんだよもん
08/03/11 23:27:32 TUJCkBzw0
>>388
おお、メモの方は「ヘッキー」だなww
ヘタレキングのヘッキー先輩、ヘタレカイザーのヘッカーとなっておる。
あとマイナーどころの追加だと、

【ちゃる】
toハナさん:ハナ fromハナさん:お嬢ちゃま toロクさん:ロク fromロクさん:お嬢

とかあるな。
あと、まーりゃん先輩のも殴り書き程度には記録があった。でもまーりゃん先輩のは網羅はしてないと思う。

【まーりゃん先輩】
本名?: 朝霧麻亜子(芸名?)、小鳥遊真理亜、北新地まーりん、馬涼涼、妖怪まありゃん、まー・りゃん
一人称:あたし、俺、俺様、まーこ 
toイルファ:いーりゃん  toちゃる:ちゃるちー to菜々子:なーりゃん  to愛佳:まなちん、まなぴょん
まーりゃん先輩100の秘密:「まーいやー」「まー脳」

飛ばしたつもりだけどずいぶんメモってたw

390:名無しさんだよもん
08/03/11 23:34:04 XxcCYP+T0
ただいまです~
ってちょっと仕事してる間にたくさんのレスがっ!
皆さんありがとうございます! 励みになります。

郁乃メイドSSの方がギスギスした雰囲気続いてて、
自分的に穏やかな気持ちになりたいのもあったので
ほのぼの、といわれて素直に嬉しいですw

そして郁乃SSで煮詰まってるので、
もうひとつだけあるネタを今から書こうと思います。

391:名無しさんだよもん
08/03/12 01:21:57 kiwk+K9CO
『不思議の国の貴明』という電波を受信した
アリス―貴明
うさぎ―このみ
帽子屋―愛佳
トランプ兵―雄二
女王―タマ姉orまーりゃん
という構図で

392:名無しさんだよもん
08/03/12 01:34:28 EsfLyiH60
>>391
その設定可愛くていいですね!
お話は書かれないんですか?


思ったより時間がかかってしまいました。
若干エロを含みますので、苦手な方はスルーしてやって下さい

これから投下したいと思いますが
10連投に耐えれるかわかりません。
もしさるさん出たら、続きは明日以降になります;

393:また違った未来1
08/03/12 01:34:56 EsfLyiH60
引きこもり現象が本格的に蔓延し、政府が対策に身を乗り出す時代。
その世俗に流された訳ではないが漏れなく対策される側に身を甘んじていた。
何があったとかそんなんじゃない。
自分の境遇に嫌気がさして学校をさぼったのがきっかけだった。
それからの俺は何かをする気力を失い、立派な引きこもりの一員と化した。

今日もインターネットをだらだら見ていた。
眠くなったら眠り、自然に目が覚めるまで起きない。
生活費は未だ外国にいる両親から仕送りをもらっているし
自宅には舌ったらずなメイドロボがいる。
最初は口うるさかったが最近では諦めたのか
特に文句も言わず俺の世話を続けてくれている。

ピンポーン

チャイムが鳴らされる。
しかし最近の俺がそれに応対する事はほとんどなくなっていた。
言わずもがなシルファが出てくれるからだ。
今日は少し勝手が違う。

「それじゃあシルファはメンテナンスに行ってくるれすよ。このダメダメご主人様」

昼前にドアの向こうから聞こえて来たシルファの言葉を思い出す。
まぁ、放っておけばそのうち諦めるだろう。
と思っていたが甘かった。

394:また違った未来2
08/03/12 01:35:28 EsfLyiH60
こんなチャイムの鳴らし方をするのはこのみぐらいのものだったが、
このみもある日を境に俺に催促をしなくなった。
いつの頃だったかなぁ……
あまりにもしつこく鳴らされるチャイムに少々うんざりしながらも
なんとか応対にでる。

キーチェーンを外さずに数センチの隙間を開け、外を覗き込む。

「……どちらさん?」

玄関先にはぴしっと背筋を伸ばし、まっすぐにこっちを見ている一人のメイドロボの姿。

「イルファさん?なにしに?」
「お久しぶりです貴明さん。今日は連れ出しに来たのではありませんので安心して下さい」

ここ1年ぐらいの来客といえば郵便か俺を外部に連れ出そうとする輩ばかりだった。
どこまで信用して良いのかわからないが、こういう言い方をするイルファさんは信用に足ると判断した。
キーチェーンを外し、玄関までイルファさんを招き入れる。

「久しぶりですね。今日はどうしたんですか?」

俺の問いに少し顔を塞ぐイルファさん。
少しの間を置いて何かを決意した様子でキッとまっすぐに俺を見て言い放った。

「本日より河野貴明様のお世話をさせて頂く、HMX-17aイルファと申します」

え……? 今イルファさんは何て言ったんだ? 俺の世話をする?

395:また違った未来2
08/03/12 01:35:59 EsfLyiH60
いやいやいや、うちにはシルファもいるし内部事情を知るイルファさんの発言を思わず聞き返す。

「へ?イルファさんごめん。もう一回言ってもらえるかな?」
「あの、僭越ながら今日から貴明さんのお世話をさせて頂く事になったんですよ」

少し頬を赤らめながら言うイルファさん。
何故そこで頬を赤らめる。というか
なったんですよ、って聞いてないぞ。そもそもそういう流れが多いから引きこもりになったのに。
大体シルファはどうするんだよ。

「あ、シルファはメンテナンスに時間がかかりますのでしばらく戻ってきません」

あぁ、そういう事か。……って違う!
そもそもシルファがいなくても俺は元々一人で暮らしてたんだ。
なんでいまさら……来栖川エレクトロニクスはなんだって俺の面倒を見たがるんだ。

俺の頭に疑問符が浮かび続ける間にも
イルファさんは玄関に鍵をかけ、手荷物を持ってリビングへと入って行く。
勝手知ったるなんとやら。仕方なく俺もイルファさんの後を追う。

それからイルファさんは何を聞いても

「決まった事ですので」

の一点張りで何も話してくれない。
まぁ、世話してくれてたシルファがイルファさんに変わっただけだと思って受け入れる事にした。

396:また違った未来4
08/03/12 01:36:29 EsfLyiH60
それからはいつも通り部屋に閉じこもり、自由な生活を送っていた。
ところどころ話しかけてくれたイルファさんだが
俺の反応から諦めたのかそっとしてくれている。
料理の味付けとかもシルファとほとんど変わらないので
俺としては何かが変わる訳でもなかった。

と思っていたがその急激な変化は突然現れた。

「貴明さん、お風呂が沸きましたのでどうぞ」
「……」

イルファさんの気配が去ったあと、無言で風呂場へ向かう。
先日言い含めておいたのもあって、イルファさんは俺の視界に入らないようにしてくれているのだろう。


「ふぅ。風呂はいいな……色んな事を忘れさせてくれる」

そんな独り言をこぼした直後だった。

がらっ

何事かと風呂場の入り口を見るとそこには一糸纏わぬイルファさんがいた。頬を赤らめて。
もじもじと内股をすり合わせ、恥ずかしそうにこちらをチラチラと伺う。
美人なイルファさんだけにそんな恥じらいの姿が新鮮で可愛らしかった。

397:また違った未来5
08/03/12 01:36:53 EsfLyiH60
って違う違う!いきなりでまともな思考が働いていない。
恥ずかしいなら何故入って来たんだろう。
視線をそらし、なんとか声を絞り出す。

「イ、イルファさん? どうしたんですかいきなり」
「あの、お背中流しに参りました」
「え? 俺そんな事頼んでませんよね?」

そもそも全裸じゃなくても良いはずだ。
俺の息子が言う事きかなくなったらどうするつもりなんだ。
まぁすでに暴走しかけてるんだけどそれは言わないでおく。

「……決定事項ですから」

まただ。最近よく耳にするようになった決定事項という言葉。
善意好意で来られても困るが何か釈然としない。

「決定事項って……ちょ、ちょっと!?」

いつの間に湯船に近づいたのかイルファさんは湯船に手を浸し、俺の膝をさする。
しかし膝をさすっていたのも束の間。
そのまま俺の下腹部まで腕を伸ばしていた。
イルファさんの手の先にあるもの。
まだかろうじて暴走していなかった俺の息子は本格的に暴走を始める。

「すごい……もうこんなに……」
「ぅあっ、くっ……イルファさん?」

息も絶え絶えに問いかけつつ、そこで初めてイルファさんを振り返る。
近い。同じ湯船に浸かっているのか。
急な快感にぼーっとしている俺をよそにイルファさんは動きを早め
その刺激は激しく俺の脳を突き抜ける。

398:また違った未来6
08/03/12 01:37:17 EsfLyiH60
「気持ちいいですか……貴明さん?」

耳元で囁くイルファさんの艶っぽい声に俺の中で何かが音を立てて切れた。



「んっ、ふぅっ……ちゅるるる、んちゅ」

気がつけば俺たちは唇を重ねていた。
激しくお互いを求めるように。

「んちゅ、んっは、ぁ……」
「んぅっ、はっぁ」

年頃の男がこうなった以上、もうする事はひとつしかなかった。
夜が終わるまでお互いを激しく求め合い、朝日が昇る頃に眠りにつく。

夕方頃、目を覚ました俺の脇にすぅすぅと寝息を立てるイルファさんの姿があった。
昨日……本当にしたんだな。
しかし、どうしたんだろう。
本当にいきなりの展開に身を委ねてしまった自分自身に少し嫌悪感を覚えつつ
物思いにふける。

「ふぁ? ……おはようごじゃいまふ。そんなにジッと見られたら恥ずかしいですよ」

耳たぶまで顔を真っ赤に染めたイルファさんがスリスリと擦り寄ってくる。
じーっとイルファさんを見つめてしまっていたようだ。
それにしてもこの振る舞い。まるで彼女のそれだ。俺とイルファさんは付き合う事になったのか? そんな約束したか?
いや、そんな事はない。いくら記憶を辿ってもそんな事実はありもしなかった。
しかしそれを確かめる甲斐性など今の俺は持ち合わせていない。

399:また違った未来7
08/03/12 01:37:41 EsfLyiH60
自問自答を繰り返している俺の小指をキュッと握り、
上目遣いに俺を見上げてくるイルファさん。
うぅ、可愛いなぁ。
そして相も変わらず全裸で抱き合っている訳だ。
お察しの通り再び暴走を始めた息子に気づいたイルファさんが慰めてくれる。

そんな自堕落な日々が数日続いた。
さすがに気味が悪くなった俺は思い切ってイルファさんに尋ねてみた。

「ねぇ、そ、その、付き合うとかそういう話なしにこういう事続けるのは……」
「私が貴明さんのお役に立ちたいんです。それではいけませんか?」
「でも、訳もわからないままこういうの続けるのって……」

また言い終わらないうちに唇が塞がれる。

「私は……貴明さんが好きです。初めてお会いした時からずっとずっと」

涙こそ出てはいないものの、切ない表情で打ち明けてくれるイルファさんにドキっとした。
同時に罪悪感に駆られてくる。もてあそんだ、なんて自覚はないが
第三者の目から見れば弄んだも同然という事実に気づいてしまったからだ。
俺は、イルファさんの事を好きなんだろうか?
ふわふわ揺れている自分の気持ちを見つめる。
そこへたたみかけるようなイルファさんの追撃にクラっと来てしまった。反則だ。

「私はメイドロボです。人間の貴明さんと正式にお付き合い出来ないのは心得てます」

人間とメイドロボって付き合えないのか?
仮にそうだとして、それを踏まえた上で俺の所に?

400:また違った未来8
08/03/12 01:39:22 EsfLyiH60
「私達に幸せはあってはいけないものでしょうか? 愛する人と結ばれるのはいけない事でしょうか?」

そんな事はない。と思う。でもこのやり方ってどうなんだ?
相手の意思……大抵はこんな美人に迫られたら断らないだろうけど。
色んな疑問を抱えた俺を見て、イルファさんはポツリポツリと語りだす。

「私の場合は貴明さんが好きでしたから、シルファに取られっぱなしなのも悔しいですし」
「取られっぱなしって、何もないですよ?」
「それはわかってるんですけどね。でも今回私がここへ来た理由はもうひとつあります」
「理由? やっぱり何かあるんですね?」
「はい……今政府が引きこもりの方々を対象に対策を練っている事はご存知ですか?」
「そりゃ、ね。当事者だし」
「その対策の一つで、メンタルヘルスの媒体としてメイドロボを起用したいとして来栖川エレクトロニクスに依頼が来ました」
「へぇ、それはまたどうして?」
「珊瑚様の開発されたダイナミック・インテリジェンス・アーキテクチャ。これに目をつけたようです」
「……なるほど、医者やカウンセラーも患者に常時張り付いてる訳にはいかないですもんね」
「そうです。そこで……少々お金はかかりますが、メイドロボを医療機器として導入する事が可決されたそうです」
「メイドなのに?」
「問題はそこです。もちろんそんな機能は実装されてませんし、DIAを組み込んだメイドロボがどこまでそんな状況に耐えられるか正直検討もつきません」
「そりゃそうだろうな。心を持つが故にそんな人を相手に出来るのか不安ですよね」
「はい。その検討はかなりの時間を要したみたいですが最終的に一つの提案が通り、すぐに実行に移される運びになりました」
「一つの提案?」
「DIA組み込みタイプとそうでないタイプ、両方のメイドロボを医療機器として改良を加え、患者さんに選んで頂きます」
「……」
「そしてそのDIAプロトタイプとして改良されたのが私です。そしてその試験対象とされたのが貴明さん、貴方です」
「そういう事か。それならイルファさんが俺を好きだなんて言わなくても説明してくれれば……」
「い、いえ!その、今回の試験には私から申し出たんです。貴明さんを好きな気持ちに嘘偽りはありませんので」
「そう面と向かって言われると、その」

401:また違った未来9
08/03/12 01:39:48 EsfLyiH60
「すす、すいません。とにかく、そういう経緯があった事はご理解頂けましたでしょうか?」
「う、うん。でもサービス過剰だったんじゃ?」
「先ほども言いましたが、私は決心はついてますが根底では貴明さんと結ばれたい。これは揺ぎ無いものです」
「……」
「メイドロボでも形はどうあれ幸せになれるんですよ、医療機器といっても色んな出会いや形があるんですよ。そういった事もこれから生まれてくる妹達に見せてあげれたら。とも考えています」
「色々考えてるんですね……自分が恥ずかしい」
「そんな! 貴明さんが罪悪感を感じる必要はありません。私がしたいからしている事ですのでどうかお気になさらずに」

そう言って少しはにかみながら微笑むイルファさんの顔をまともに見る事が出来なかった。
さっき感じたこの想い。伝えてしまって大丈夫だろうか?
しかし考えている事を素通りして俺の口は勝手に動いていた。

「イルファさん」
「はい?」
「今すぐには無理かもしれないけど、俺頑張ります。イルファさんが笑った顔が好きです」
「た、貴明さん!?」
「場に流されて言ってる訳じゃないです。俺なりに考えて出した答え……もし」
「はい……」
「俺がまた社会に出れる日が来たら隣を歩いてくれますか?」
「たか……あきさ……ん」

俺の腕にしがみつくイルファさんは、涙を流せないので泣いてはいないがきっと心は泣いてたと思う。
こんな泣き顔なら悪い気はしないなぁ。
それでも、やっぱり笑顔のイルファさんが見たい。頑張ろう、俺。

402:また違った未来10
08/03/12 01:46:46 Vh53vbhkO
「実験は成功みたいですね。長瀬主任」
白衣の研究員は嬉しそうな表情を浮かべ、現場上長に話しかける。

「そうだねぇ。まぁ彼の場合は十分な勝算を持ってたけどね」
言ってカラカラと笑う。

「ではDIAタイプの実験結果としてお国に提出しておきますね」
「頼んだよ……しかし、これからが大変だぞ少年。他のお姫様が黙っていないだろうからな」
「閉じ込めっぱなしでしたもんねぇ」

研究員も苦笑いでそれに答え、ちらりと隣接した部屋へのドアを見る。

『イルファ・ミルファ・シルファのおへや』

fin

403:名無しさんだよもん
08/03/12 01:48:21 Vh53vbhkO
以上になります。
ラス1だったので携帯から書き込みしましたが
読みづらかったらすいませんorz

ではおやすみなさいです

404:名無しさんだよもん
08/03/12 02:06:30 kiwk+K9CO
>>403
GJ!!

405:名無しさんだよもん
08/03/12 05:50:11 L6EExxas0
正直微妙・・・・・・。
キャラクター歪めて話のとっかかり作るやり口は三宅だけで満腹ですわ。


406:名無しさんだよもん
08/03/12 07:55:07 RhYqaEVA0



407:名無しさんだよもん
08/03/12 08:27:10 fPiAGGdx0
注意書きを入れてくれ。
キャラが違うと・・・

408:名無しさんだよもん
08/03/12 09:08:59 Vh53vbhkO
読んで下さった皆様、ありがとうございます。
至らないばかりに不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。

自分の中で、ではありますが改悪のデッドラインみたいなものが出来上がったのと
投下する時の注意点が増えました。
この失敗を次に生かし、
今後投下する際も注意したいと思います。

409:名無しさんだよもん
08/03/12 09:28:10 f+x23Uwl0
いや、良かったぞ。乙のGJだ。

410:名無しさんだよもん
08/03/12 09:30:56 5A2+WUsX0
>>408
好みの問題だから気にすることないと思うけど?
俺はアリだったから結構面白かった。

411:名無しさんだよもん
08/03/12 10:49:09 Xa5Tm65QO
そーいえば、まとめサイトの中の方はお疲れになってしまったのかのう。
前スレも落ちてしまったようだが。

412:名無しさんだよもん
08/03/12 15:09:12 KN3mSIbGO
>>408
乙です
俺は楽しく読めました
貴明がこうなってる可能性もあるし別にそんなに設定違うとかも感じなかったし
イルファさんもへたに下品じゃなくてかわいかったし

ただイルファさんが貴明に惹かれる理由みたいなのもちっときちんと用意してほしかったかも
まあ本編でもイルファさんが貴明に惹かれる理由ってよく分からないし

あ、でもイルファさんの中では瑠璃>貴明なんだっけ?


413:名無しさんだよもん
08/03/12 15:35:31 L6EExxas0
未来の可能性とか言い出したら、何でもありになるだろうが。
正直引篭もりとか負の属性追加物の大多数は、
作者の現況投影の手慰み物にしか思えんわ。

414:名無しさんだよもん
08/03/12 15:37:37 FP4+0RR60
最近は社員によるSS叩きが横行しすぎじゃね

415:名無しさんだよもん
08/03/12 19:41:48 qIklqz3E0
社員てどこの社員だよw
意見はそれぞれっつーことでいいんじゃないの
そらダーク系はほのぼの系よりも不興を買う可能性は大きくなるが、
だから書くなとか投下するなってわけでもないし。書くのも自由。感想も自由
>413
そして萌え物の大多数は作者の現況反投影の手慰み物なんだなこれが

416:名無しさんだよもん
08/03/12 21:33:21 CRyLe59o0
郁乃スレだと既にSSとか書いてるのは糞とか言ってたのがいたなぁw

417:名無しさんだよもん
08/03/12 22:06:33 Bf3g0Zdz0
ホント余計なお世話だよなあ
温い空気の中で馴れ合ってるのが気に食わない奴ってなんなんだろ
放っておいてくれって感じだよなw

418:名無しさんだよもん
08/03/12 22:17:09 D7D77PFw0
まぁでも、ちょっとこれはないだろ?
という設定はどうだかなぁと思うが。

419:名無しさんだよもん
08/03/12 22:34:52 hQcIL0QB0
まぁSSなんだし好きに書いたらよろし
フルプライスなのに、好きに書いてる輩……げふんげふん
それより>>418のIDなかなか

420:名無しさんだよもん
08/03/12 23:23:01 kiwk+K9CO
じゃあ、今度から暗めの設定のときは、ネタバレしない程度に投下前に注意書きすればいいんじゃないか?
そうすれば、後は読んだ人の事後責任になるし

421:名無しさんだよもん
08/03/13 00:49:58 EHF0f6TO0
>>413
>未来の可能性とか言い出したら、何でもありになるだろうが。
ゲームで描かれなかった可能性を書くのがSSだろう?キャラご
との誕生日だったり、イベントだったり

>>420
注意書きをした方がいいのはわかるが、どこからが暗い話なのか、っていう
基準は人それぞれだからまた荒れる気がする
その辺は作者が決めるってことで、「これ注意書き必要だろ」って思ったら
荒れないようにレスする、とか

422:名無しさんだよもん
08/03/13 02:10:15 LPO6o5eJO
たまに投下もする立場から言わせてもらえれば、出来れば注意書きとかは勘弁して欲しいかな。
それでなくてもさるさんや連投規制に怯えてるのに、前書きに貴重な一回を費やすのは正直勿体ない。
ネタバレ警告だってもういらないだろう?って思うし。
とにかく、投稿回数一回が重いコトもわかって欲しいなあ。

423:名無しさんだよもん
08/03/13 03:36:34 waxKn/xm0
ぶっちゃけどんな可能性だろうがそれが原作の世界だと読者に思われなかったら失敗
思われない人数が多いほどダメなだけ。

注意書きうんぬんは、感想に対して周りがとやかく言わなければそれで解決だろ

424:名無しさんだよもん
08/03/13 04:44:44 j0KlRRiGO
投下宣言するときに、一緒に注意書きを書けばレス数を増やす必要はないんじゃないか?
例えば、
 
投下します
〇レスほど
ヤンデレ注意
キャラが壊れてます
とか


425:名無しさんだよもん
08/03/13 11:10:06 eMn2PmLeO
あれ?でも前投下したときは重要な点が違ったよね?
おとめちっくいらねとか
ここの住人も変わったなぁ、見るところは文体のみだったのに
いつのまに話にまで口出すようになったの?
大体注意書き書いてるじゃん

426:名無しさんだよもん
08/03/13 11:44:08 aiO6olrC0
>>425
まあ前ってのがいつごろを指してるのか分からんが
これだけ作家の人数が増えて、SS自体も増えたら取捨選択の幅が広がるだろ
その反作用で否定的に受け取られるジャンルの幅も広がるのかも分からんね
例えばふたなりものとか、俺は別にTH2のキャラじゃなくてええやんって思うし

427:名無しさんだよもん
08/03/13 12:49:57 5K5tE07NO
「鳩2のキャラでやらなくたっていい」ってのと「鳩2のキャラでやってはいけない」の間は天地だろ

前者の感想を持つのは自由だが、叩く基準は後者にしないとすぐ過疎るぜ

428:名無しさんだよもん
08/03/13 15:07:09 RlaEW4Af0
>>426
逆に訊きたいが「鳩2のキャラでやる必要がある」SSってなんだ

429:名無しさんだよもん
08/03/13 15:17:17 aiO6olrC0
>>428
人それぞれだから俺に訊かれても答えようがない
だから>>423が言ってることが真実ってことさ

で、何かマズイことがあるとすれば、>>423が言うところの
原作の世界だと読者に思われなかったら失敗って部分に関してだろうな
ただ単に「俺は失敗だったって思う」って個人の感想を書いてるだけなのに
噛みついてくる奴がいるってことだろw

注意書きだの責任だのアホらしいったらありゃしない

430:名無しさんだよもん
08/03/13 19:42:28 r4uZntlw0
まあ、フタナリやら陵辱やらは「(SS自体の質に関わらず)一部の読者を不快にさせる話」っていう認識は必要だろうけどね。
そういう話には「一部の方に不快感を与える描写があります」的なことを書いておくのが親切だと思うよ。

431:名無しさんだよもん
08/03/13 19:51:56 RlaEW4Af0
ふたなりSSを投下するとき、ちゃんとお伺い立てたっしょ…

432:名無しさんだよもん
08/03/13 20:21:33 A0yMcgf1O
本編投下する前に、話全体の大まかなあらすじを提示しとけば?
そうすりゃ嫌な人は読まなくて済むし、読みたい人は読み進めるだろうし。

433:名無しさんだよもん
08/03/13 20:32:28 xAskZ2QK0
なんでそこまでしなきゃならないか?ってことなんだが…
いくらなんでも作者の負担でかいだろ

ネタバレ有りとか欝展開有りとかの一言ですむならまだしも
負担を作者にばかり背負わせるのはどうかと思うが

434:名無しさんだよもん
08/03/13 20:33:27 RlaEW4Af0
自分の嗜好に合わなかったなら、黙ってスルーすればいいだけだと思うのですが
俺間違ってるかな

435:名無しさんだよもん
08/03/13 20:34:33 9hNuMvYT0
>432
よほどネガティブな感想つけられるのが嫌な作家さんならねw
基本的には、SSスレなんだから好きに投下して好きに感想つければいいだけでしょ

436:名無しさんだよもん
08/03/13 20:36:50 ItCPIUsY0
あらすじは色々やばいようなw

まぁ、大まかなジャンルやメインヒロインの提示くらいなら良いような気はするけど。
『TH2雄二エンド後幼馴染モノ、日常ギャグ』『ミルファエンド後ミルファ、イチャラブ』みたく。
エロ有りの場合はも少し詳しく『ふたなり注意』『陵辱注意』『アッー!!注意』とか。

437:名無しさんだよもん
08/03/13 20:36:53 r4uZntlw0
「嗜好に合わなかったなら」の程度によると思う。
寝取られ物とかファンが警告無しで読んじゃった日には、グロ画像見せられるのに等しいダメージ受けるし。

438:名無しさんだよもん
08/03/13 20:39:53 LB9xaBdz0
なんというローカルルール祭り・・

439:名無しさんだよもん
08/03/13 20:56:43 NHqE8+kyO
テンプレあたりに読み手さんがみたくないジャンル一覧みたいの載せておいて
書き手さんはそこからチョイスして明示しておくとか?

今、よっちエンド後の雄二とユマの話を書いてるんですが
正直、書き手としてはここまで書いちゃうと
見せたい部分を先に出しちゃってる感があります。

でもお気に入りのキャラはたかあきと幸せになって欲しいから
嫌いな展開か確かめたい気持ちもわかるんですよねぇ

440:名無しさんだよもん
08/03/13 21:05:50 NHqE8+kyO
補足です

上のは
あらすじ書く事についての自分の意見でした。

441:名無しさんだよもん
08/03/13 21:09:30 MrbC09WM0
消極的な感想を言われてもピィピィ騒がなければいいじゃないかな。

442:名無しさんだよもん
08/03/13 21:33:38 9hNuMvYT0
>441
そういうこと。しかも騒ぐのは毎回作家本人じゃなくて周囲だからな
本人が「御意見有り難う御座います」っつってのんのに周りがファビョるのは変だっつーに

443:名無しさんだよもん
08/03/13 21:40:03 IlA8rUHc0
まじめに観想書く人間も要るけど、難癖つけるのだけ一人前な人間も多いからな
つーかむしろそっちで荒れて盛り上がるのを楽しんでる人間も結構居るし
だから定期的に作家が投稿しなくなって過疎るんだよ

444:名無しさんだよもん
08/03/13 21:45:00 ki3RTkJL0
どうなのかねえ。
この手の言い争いをしても何も変わらないってのはこのスレの歴史が証明してるしね。
スルーすればいいってのもずっと言われてきたことだけど結局みんなスルーできなかったし。

こういうSSが投下されればこういう結果になるよ。
過去ログ見てくれば分かる。
これはもう誰が正しいとか間違ってるとか言っても全然意味が無い。
このスレでは起こるべくして起こる現象なんだよ。


445:名無しさんだよもん
08/03/13 21:48:52 DU+qF/V70
起きる時は全く問題ないようなSSでも普通に起きるけどねw

ま、だからこそ難癖は放置でいいだろうと
寂しい奴は放置しても自作自演するかもしれんが、それこそ相手しても仕方ない

ちなみに傍目には難癖や叩きのようなレスでも、書き手は意外と嬉しいもんだ
>434の言う通り気にくわなかったらスルーが一番厳しい態度

446:名無しさんだよもん
08/03/13 22:03:02 tmkjmvvI0
エロパロみたいに連投規制が緩ければ済む話なんだけどな
これはまぁ仕方ないとしか言えないからその中で上手くやりくりすればいいだろ
1レス目で名前欄に注意事項あれば書くとかで良いんじゃないの

447:名無しさんだよもん
08/03/13 23:58:15 ItCPIUsY0
>>445
>スルーが一番厳しい態度
違いないw
よほど厳しいのだと凹む時もあるけど、基本スルーが一番堪えるよな。
「読む価値もないんかな~~?」ってさww

448:名無しさんだよもん
08/03/14 00:17:04 95G2PuIxO
>>寝取られ物とかファンが警告無しで読んじゃった日には、グロ画像見せられるのに等しいダメージ受けるし。

これとかには全面同意


とりあえず「~注意」の一行があれば平和になる気がする

449:名無しさんだよもん
08/03/14 02:13:00 a5adgLg10
俺なんかはたまに具合悪くなるSSもあるしな
描写があっち方面で
半分くらいできつくなって読むのやめた

450:名無しさんだよもん
08/03/14 18:22:53 ceoa7BNO0
フタナリとか書くやつって頭おかしいだろ
アク禁にしてほしいわ

451:名無しさんだよもん
08/03/14 19:55:28 2YzaOfrr0
こんな馬鹿みたいな流れになるから作者居なくなるんだよな。
ふたなりだろーが、TH2キャラでやる必要が無かろうが、書くのは作者の勝手。
ただ、読者が読んでどんな感想つけるのも勝手だけど。

452:名無しさんだよもん
08/03/14 20:04:37 gfIDCE7r0
作者がいなくなる、ねえ
ここ、既に作者しか残ってないような気がするのは俺だけかなw
新しく参加してくれる人はもちろんいるだろうけど、前は書いてたけど今は書いてないみたいな
作者崩れの人ばっかりって印象

いやあ、読むだけの人が、過剰に書き手を擁護したり、過剰に書き手にケチつけたりするかねえ
気に喰わなきゃスルーすりゃいいっつうのは真実だよ
多分、ホントに読むだけの人はそうするから

453:名無しさんだよもん
08/03/14 20:34:42 w3bV+D53O
>>452
なるほど、元、あるいは現在同じ書き手だからこそ…かぁ

現に俺も元書き手だったし、だからこそ感想なんかおこがましくて書けない訳だが
大体感想書くにしても書き込むときに読み直して
自分の文が書き手に不快になるようなら書かない事を選ぶ奴が大人だろ
読み手の東鳩なんざ聞いてないしな

454:名無しさんだよもん
08/03/14 21:04:07 BSPwCRLo0
>>452
そんな奴いねえ、とは言わないが、書き手同志のののしりあいと切って捨てるのもどうかと思うが

実際問題として、SSスレに限らず葉鍵はスレ荒らして喜ぶバカも多いし、SSスレは比較的荒らしやすい訳で
この間爆撃食らったときもかえって喜んでた奴も居たくらいだしなぁ

455:名無しさんだよもん
08/03/14 21:12:46 w3bV+D53O
まぁここまででスレを50消費したうえに
長文続いちゃったね、どうするよ

456:名無しさんだよもん
08/03/14 21:18:22 BSPwCRLo0
まあ、今までの流れからいくとまたしばらく枯れるかもね
ADの評判もいまいちだし

評判がいまいちだからSSで補完という見方もあるけど、ここまで空気悪くなっちゃうと投下しずらいだろうし
今日は巷ではホワイトデーなんだがなぁ…

457:名無しさんだよもん
08/03/14 21:24:50 3k/RdMSn0
じゃあ今から書く。小学生が書くレベルの意味不明なものになるとだけいっておく。何を言われようが投下する。

458:名無しさんだよもん
08/03/14 21:25:18 c05mMfqmO
貴明なんてホワイトデーで破産すればいい
 
実際、タマ姉と姫百合姉妹のチョコ、3倍もしくは1倍返ししようとしたら恐ろしいことに……

459:名無しさんだよもん
08/03/14 21:28:10 foaet2yF0
流れを変えることに挑戦してみますか。

なんかSSのリクエストを下さい。
キャラでもシチュエーションでもジャンルでも構いません。

460:名無しさんだよもん
08/03/14 21:30:33 kF+dY8h30
>>458
そういう男気を見せるのも補完SSとしてありじゃね?

>>459
つーわけで全キャラに三倍返し
働け貴明ホワイトデーのために

なんてだうだろう

461:名無しさんだよもん
08/03/14 21:30:39 foaet2yF0
と思ったらもうホワイトデーで書いてる人がいるのか。
自分もホワイトデーで考えてみます。

462:名無しさんだよもん
08/03/14 21:34:51 c05mMfqmO
>>457、461両者ともwktkしながら待ってる

463:名無しさんだよもん
08/03/14 21:48:01 53PhCvAm0
じゃあ俺はホワイトライ(善意のウソ)で書くよ!

464:名無しさんだよもん
08/03/14 22:35:24 CwmL3+/k0
そういや今日ホワイトデーだったなぁ。


……あ、電波が入った。
俺で何人目か知らんけど、書こうかなww
ちなみにシルファメイン、ドタバタだな。
週末のうちにはがんばって投下するぞ~~、お~~!

465:名無しさんだよもん
08/03/15 00:23:11 aMWi8Wc70
とりあえず書いたんだけど、どこで行数とか文字数の制限がわかるの?誰か教えてちょ。

466:>>457眠いので待たずに適当に入れます。通し番号なし「無題」
08/03/15 00:28:26 aMWi8Wc70
さわやかな春の風
かすかにその雰囲気をまとった雨が降っている。
「貴明さーん」
春休みだ。人からはなれて自宅で自堕落にすごすのにも飽きてきたが、
今日はまだ一人でいたい。
「貴明さぁ~ん」
ホワイトデー?なにそれ。おいしいの。
2月14日と対を成す日らしいが今は気にする必要はない。
女の人は義理といって渡したがるが、
それを清算するための労力は3倍、時に10倍あってしかるべきであるという恐ろしい一般の意見が存在し、
義理チョコという名の黒い塊はその甘さに似合わずシビアに、かつ表向き平穏さを保ちながらそれを現実化させようとする。
「お留守ですかー?」
そのために2月14日の苦行を乗り越えたのである。
 -カチカチカチ
つまり逃げたわけで。
 -がちゃ
つまり何も要求されるはずはないわけで。

467:「無題」
08/03/15 00:28:46 aMWi8Wc70
「勝手にあけて入っちゃいますよー」
「もうすでに入ってますよね?ロボットの不法侵入って法的にどういう扱いになるんでしょうか。」
ソファーでテレビを見ながら呆けているところへ、
イルファさんがでこぼこした硬い棒を駆使してこわばった小さな穴を開き、目の前に現れた。
「すみません謝りますから電話に手を伸ばさないでください~。
勝手にお邪魔してしまったことはお詫びします。どうしても、本能に逆らえず能力を駆使して進入してしまいました。
でも貴明さんもいけないんですよ?ずっとお呼びしているのに出てくださらないんですから。」
要求と謝罪と批判を滑らかに繰り出す。
「まぁその…」
どこに反応して何を返そうかと迷った挙句めんどくさくなって話題を求める。
「なにしにきたんですか?」
「ほわいとでーですよ。ほわいとでー。珊瑚様も言ってました。ほわいとでーやーほわいとやでー。と。」
「意味がわかりません。」
「貴明さん。バレンタインデーは一日中逃げて、結局誰からももらいませんでしたよね?ちょこれーと。」
「うんまぁ今日が怖くてね。」
「そこでです。今日何かを返さなくてはならないというのが貴明さんの負担になるのでしたら、
イベントの趣旨をずらして今日を楽しんでみよう。という提案をしに来たのです。」
「ずらすって…何か別のことをするの?」

468:「無題」
08/03/15 00:29:28 aMWi8Wc70
朝目覚めたとき、姉さんがいなかった。
今日の朝食当番は瑠璃ちゃんだから、また手伝うという口実でちょっかいかけにいったんだろうと、
特に気に留めず、2度寝に入った。
「あー…アンドロイドなのにスケジュール管理できてないのってどうなのよ…」
瑠璃ちゃんが起きたときすでに姉さんはいなかったと聞いて、思い当たったのだ。
今日はホワイトデー。恋人同士のイベント。
「抜け駆けされたぁぁ!」

469:「無題」
08/03/15 00:30:06 aMWi8Wc70
「あぁ。貴明さん!強すぎますぅ。もっと優しくお願いしますぅ。」
なんか聞こえる…
勝手に家に入るのはあまりよくないと思ったが、姉さんはその前に無断で鍵を開けているのだ。
そんな感じで、弁解の確認を頭の中でして不法侵入してきたのだが…言い訳は必要なかった。
「はぁっ。はぁっ。そんなこといって、手加減したらここぞとばかりに攻め立てるくせに。」
このパターンは…あれか。やっちゃってると勘違いして突入したら格闘ゲームやってるとかそういうやつか。
とりあえず冷静になろう。深呼吸しよう。
「入るよー…ってなにやってんのよ!」
ナニやっていた。
「わわっ。ミルファちゃん?!」
「あら。もうきちゃったんですか。」
二人とも服を着ていた。着衣プレイか。ダーリンはそういうのがよかったのか。
いや、よく見ると二人手にはコントローラー。あわてた貴明がイルファと離れたが、服はまったく乱れていない。
「もう。ミルファちゃんったら。もうちょっと遅く来てくれたらよかったのに。」
「遅れてきたらどうなってるのよ!ダーリンと何するつもりだったの」
「何って。もうミルファちゃんったら。わかってるくせに。」
イルファの言動はともかくとして、ただ貴明のあぐらの上にイルファが座って格闘ゲームをしていたらしい。
「ダーリンは私のおっぱいじゃないと満足できないんだから!姉さんはそんなことしなくていいの!」
「あら。貴明さんはちょうどよく揉めるサイズの巨乳がお好みなんです。ミルファちゃんのは大きすぎるんです。」
いや…だからいつの間に俺はそういう設定にされたんだろうか…
「いや、なんで争点がいつもそこなの。」
「ダーリンはおっきいほうがいいよね」
「私のほうがいい感じですよね?」
 -ぴんぽーん
 -オトーケモノエース

470:「無題」
08/03/15 00:30:41 aMWi8Wc70
「おっと。郵便郵便。なんだろなー」
二人の間をすり抜け、そそくさと玄関へ向かう。
「はいはいいまでますよー」
 -がちゃ
……えっと…………………ん?
「おとろけものれす。」
「バレンタインれーのおとろけものれす。」
2回言ったそこにはリボンを結んだシルファが立っていた。
リボン。髪に結ぶものですよね。
「あぁ。おかえり。シルファちゃん。」
「ただいまれすご主人様。メンテがちょうろ昨日の終業時間に終わったのれバレンタインれーにあわせて帰ってきました。」
「そっか。調子はどう?」
「いいかんじれす。もともと問題があったわけじゃなくてレポート用のメンテれしたしね。」
「よかったよかった。」
「スルーですか?突っ込まないんですか?突っ込んじゃいますよ?」
イルファの突っ込みの前の振りを入れている間にミルファが突っ込む。
「それ研究所から結んだままで来たの?ははっ。ひっきーだからまぁしかたないかー。」
顎からリボンをかけて頭の天辺で結んだシルファは余裕の表情で繰る。
「ぷぷぷ。体に巻くリボンはシルファとご主人様の契りの記憶なのれすよ。おぽんちミルミルには到底手の届かない崇高なものなのれすよ。」
そうだったんですか。知りませんでした。
「契りって…えぇー!ひっきーのくせにダーリンとそん--」
「まぁ。リボンプレイですか。さすがは貴明さんです。マニアックな性--」
それぞれの個性的な反応の中、前のリボンのように固く結ばれたリボンと淡々と格闘しながら、
貴明はまだ来ぬ春の、外の雰囲気を吸っていた

471:名無しさんだよもん
08/03/15 00:31:41 aMWi8Wc70
以上。最後の○忘れたのが今目にとまった。

472:名無しさんだよもん
08/03/15 00:33:17 aMWi8Wc70
あぁ。要望忘れてた。まとめサイトにはログの形以外では乗せないでくれるとありがたいです。

473:名無しさんだよもん
08/03/15 01:13:48 ZwepYMTsO
>>472
GJ!
書くの早いな。羨ましい

474:名無しさんだよもん
08/03/15 11:46:08 Dmunus8Y0
>>471
GJ!
でも、シルファ登場の辺りからホワイトデーとバレンタインデーが
ごっちゃになってきているような・・・


475:名無しさんだよもん
08/03/15 16:46:25 QisxLYWwO
流れをぶったぎって申し訳ないですが、
このみ物のSSが出来上がったので、投下したいと思います。
今回は幼なじみもので、極ふつうのありふれたストーリーになっています。
Hはなしです。
かなりの長編ですので、30レスほど使わせていただくかと思います。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch