08/01/15 04:12:32 plx33W6i0
「ぐおおおおおおおおおお!!」
気合の一声を振り絞る。腕に力を込め、両腕を引き上げようとするが無理だった。
それでも何とか全ての力を抜ききることだけは避けようと、
浅い呼吸を繰り返して体制を維持しようとする。尋常ではなく苦しい。
「ご覧になって!宮沢さんがすごく苦しそうですわ!あなた早く落ちなさい!!」
「拒否します。宮沢さんが苦しそうなのは見るに耐えませんが、落ちるのは貴方であるべきです」
現在、俺の腕にぶら下がっている彼女たちがなにやら言い合っている。
それすらも、少し遠いところに聞こえてきそうだ。まずい、意識が保てん。
そもそも、なぜ俺はこんな状態に陥っている?
あれはつい先程のこと。昼休み、笹瀬川から屋上に呼び出され、
「宮沢さん…わ、わ、わたくしと付き合ってくださいっ!」
…そうだな、俺は告白されたんだ。彼女の好意は分かっているつもりだったが。
残念だが俺は君とは付き合えない、そう言おうとした矢先、いきなり屋上のドアが激しく開いて、
「ちょっとまったーーーー!!」
どこかで見たことのあるジャンパーをなびかせ飛び込んできた声の主は、古式だった。
あの様子は一体どうしたんだ?