07/12/28 20:29:12 NSGRn2Pk0
春原と観鈴ちんの共通点
1 どろり濃厚が好き
2 裏表が無いが二面性はある
3 行動がいつも予想の斜め上
4 金髪
5 青い目
6 黙っていれば可愛い
7 友達がいない
8 でも友達想い
9 勉強が出来ない
10 主人公が大好き
11 劇場版での光る○○
12 背中に羽を隠している
13 遅刻が多いし、欠席も多い
14 人が考えないような事を思いつく
15 よく殴られる
16 天然
17 不幸
18 強い子
19 原作ではモザイクシーンアリ
20 突然発狂
21 家に主人公が居座る
22 パジャマがピンク
23 一人で遊ぶ
24 中の人に愛されている
前スレ・観鈴ちんと春原って似てると思うんだが
スレリンク(leaf板)
2:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 21:21:12 NSGRn2Pk0
観鈴「こんにちわっ」
春原「え?僕?」
観鈴「私、神尾観鈴。あなたは?」
春原「春原陽平だけど…何か用?」
観鈴「それっ美味しいですよね」
春原「うん、美味しいよね。僕、好きなんだよねーこれ」
観鈴「私も好き。美味しい、にはは」
春原「ははっ……で、何なの?」
観鈴「私達、友達」
春原「僕ら初対面ですよねぇ!?」
観鈴「が、がお」
春原「う。……まぁ別にいいけどさ」
観鈴「わっ、嬉しい。にはは」
春原「じゃ、飯でも食う?」
観鈴「うん」
春原「にははー」
観鈴「陽平さん、変わってますね」
春原「君の真似をしたんですけどねぇ!?」
3:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 21:21:34 NSGRn2Pk0
観鈴「神経衰弱やろう」
春原「お、いいね。やろうやろう」
2時間後
春原「…全然揃わないんだけど」
観鈴「にはは。陽平さん、おばかさん」
春原「君に言われたくないっす!」
観鈴「が、がお…」
ぺちっ
観鈴「いたい」
春原「それ言っちゃダメじゃん」
観鈴「にはは」
4:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 21:22:11 NSGRn2Pk0
観鈴「あのジュース、売り切れてたの。こんな事初めて」
春原「あ…さっき僕が買い占めちゃったよ」
観鈴「私と陽平さん、どろり濃厚仲間。にはは…」
春原「ずるるるー……」
観鈴「が、がお……」
春原「…何見てんの?」
観鈴「私もそのジュース飲みたいな」
春原「僕が買ったんだけどなぁ」
観鈴「お金、払うから」
春原「150円」
観鈴「自動販売機よりも高くなってる…観鈴ちん、ぴんち」
5:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 21:22:32 NSGRn2Pk0
お祭りにて
観鈴「あっ、ヒヨコ売ってる。」
春原「ほしいの?こんなのすぐニワトリになっちゃうよ?」
観鈴「…あのね、私ね、子供のころヒヨコを恐竜の子どもだと思ってたの。」
春原「ははっ、バカだねえ~。」
観鈴「にはは…。」
春原「いい?恐竜の子供はトカゲなの。トカゲを育て続ければ恐竜になるんだよ。」
観鈴「………陽平さん、それ誰に教わったの?」
春原「岡崎」
6:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 21:22:52 NSGRn2Pk0
観鈴「海に行きたいな・・・だめ?」
春原「えーめんどくさいなー」
「まったくこのくそ暑いのに」
「足を拭くタオル持っていきなよ」
「虫よけスプレーつけたの?」
「ほら日差し強いんだからちゃんと帽子かぶって」
「あー本当めんどくさい」
7:名無しさんだよもん
07/12/28 22:48:44 QFaV2+Ni0
>>1の24なんだが、川上はわかるんだが阪口はどこで言ってた?
8:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:14:21 NSGRn2Pk0
>>7
さぁ?最近項目が増えてたから追加した
9:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:14:50 NSGRn2Pk0
観鈴「陽平さん、おはよー」
春原「……なにそれ」
観鈴「朝の挨拶」
春原「いや、そうじゃなくて、肩に乗ってる物体の事を聞いてるんだけど」
観鈴「この子?そらだよ」
春原「は?そら?」
観鈴「新しいお友達。にはは」
春原「これ、カラスじゃないの?」
観鈴「うん。カラスさん。かわいい」
春原「カラスなんて不吉なだけじゃん。やめなよ」
観鈴「そんなことないよ。ほら、近くで見てっ」
春原「…近くで見てもただのカラs」
ブスッ
春原「うぎゃあああああ目が!目がああああ」
観鈴「わ、どこかで聞いたことあるような台詞」
春原「そうじゃないですよね!?」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「大丈夫じゃないよ、ったく」
観鈴「ケンカするほど仲が良いって言うよね」
春原「こんなのと仲良くしたくないよ…」
観鈴「が、がお」
ぺちっ
観鈴「いたい」
春原「まぁ、仲良くしてあげてもいいよ」
観鈴「わ、陽平さんが素直…」
春原「僕はいつでも素直だよ」
観鈴「にはは、ないない」
春原「………」
10:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:15:10 NSGRn2Pk0
春原「どこで食べる?奢ってくれるなら外出るけど」
観鈴「奢りって、私が?」
春原「うん」
観鈴「私、お金持ってないよ」
春原「んじゃ学食だね」
春原「相変わらず凄い人だねぇ」
観鈴「座れるかな?」
春原「別々なら座れるんじゃない?」
観鈴「それ、一緒に食べてないよ」
春原「んじゃ、どうするのさ?」
観鈴「えっと…観鈴ちん、ぴんち」
春原「へ?」
観鈴「…にはは」
春原「はぁ…パンでも買ってどこかで食べようか」
観鈴「うんうん」
11:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:16:14 NSGRn2Pk0
春原「どうしたの?行かないの?」
観鈴「だって、凄い人だよ?」
春原「行かなきゃあんパンぐらいしか残らないよ?」
観鈴「が、がお…」
春原「……何がいいの?」
観鈴「え?」
春原「僕が買ってきてあげるから」
観鈴「えっと、クリームパンがいいな」
春原「お金はちゃんと払ってね」
観鈴「(こくこく)」
どすんっ
春原「うぎゃっ」
観鈴「わ、陽平さんが顔から床に突っ込んだっ」
春原「いてて…ったくみんな必死すぎるっての!」
観鈴「陽平さん、大丈夫?怪我、してない?」
春原「平気だよ。智代の蹴りに比べればね」
観鈴「ともよ?」
春原「それより、はい」
観鈴「わ、ありがとう。…ってぺちゃんこになってるし」
春原「押されたとき握りつぶしちゃったんだよ。僕のせいじゃないよ」
観鈴「…にはは、嬉しい。ありがとう」
春原「なんで嬉しいのさ。パン潰れてるじゃん」
観鈴「陽平さんが私の為に買ってきれくれたパン。にはは…」
春原「…あ、そ」
観鈴「屋上、行こう」
春原「うん。あ、お金返してね」
観鈴「こういうところはちゃっかりしてる…」
12:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:17:19 NSGRn2Pk0
観鈴「気持ちいいねー」
春原「ほう?はふいはへひゃん」
観鈴「それ、何語?」
春原「んぐっ…ぷは、日本語だよ」
観鈴「宇宙人語かと思った」
春原「なんで宇宙人になるんだよ!」
観鈴「陽平さん、変な人だから」
春原「だから君に言われたくないです!」
観鈴「私も変な子。観鈴ア~ンド陽平さん、ヘンテコンビ。にはは」
春原「なんだよそれ。それに僕は変じゃないよ」
観鈴「私達、友達」
春原「話が繋がってません!」
春原「ってゆーか、クラスに友達とかいないの?」
観鈴「うん。いない」
春原「なんで?」
観鈴「私が変な子だって、みんな知ってるから」
春原「ま、凄く変だよね、君」
観鈴「君に言われたくないですー」
春原「真似しないでくれる?」
観鈴「お返し。にはは」
春原「でもいくら変だって友達、一人ぐらい出来るでしょ」
観鈴「陽平さん、お友達」
13:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:17:43 NSGRn2Pk0
春原「いや、そうじゃなくてさ…」
観鈴「ね、今日一緒に帰ろう」
春原「また唐突っすね!」
観鈴「だめかな」
春原「別にいいけどさ」
観鈴「海、行きたい」
春原「えー、たるいなぁ」
観鈴「行きたいな」
春原「暑いし、やだよ」
観鈴「夕方は涼しくなるよ」
春原「それでも暑いよ。真夏なんだから」
観鈴「足、浸かったら冷える」
春原「汚れちゃうじゃん」
観鈴「拭けば綺麗になるよ」
春原「タオル持ってないし」
観鈴「…が、がお…」
春原「ねぇ、その『がお』って何なの?」
観鈴「海、行きたい」
春原「…ああもう、分かったよ。行ってあげるよ」
観鈴「本当?」
春原「行かなくてもいいなら行かないけど?」
観鈴「わ、わ、だめだめ、行く!」
春原「なんでそこまでして行きたいのさ」
観鈴「ずっと憧れてたの。友達と浜辺で遊ぶの」
春原「ふーん」
観鈴「砂のお城作ろう」
春原「頑張ってね」
観鈴「私と陽平さんで作るの」
春原「僕もかよ!」
観鈴「楽しみ。にはは」
14:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:18:05 NSGRn2Pk0
放課後
観鈴「陽平さん、帰ろう」
春原「へいへい」
岡崎「ちょっと待て春原、お前の下の名前なんだっけ?」
春原「へ?何?」
岡崎「いいから」
春原「陽平だけど?」
岡崎「…今、あの子が「陽平さん」と言った気がしたんだ」
春原「そりゃ僕を呼んでるからね」
岡崎「春原、今すぐ自分の本当の名前を調べてくるんだ」
春原「意味分かんねぇよ!」
岡崎「お前が女子と一緒に帰るなんてありえないんだよ!」
春原「あなたひどすぎませんか!?」
岡崎「この世の終わりだ…」
春原「僕、ひどい言われ様っすね」
観鈴「どうしたの?」
春原「いや、なんでもない。行こうか」
岡崎「目、覚ませよ」
春原「覚めてるよ!」
15:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:18:38 NSGRn2Pk0
観鈴「あの人、良かったの?」
春原「いいのいいの。どうせ渚ちゃんと帰るんだろうし」
観鈴「なぎさちゃん?」
春原「渚ちゃんっていう子にホの字なんだよ、あいつ」
観鈴「わ、死語…」
春原「ま、ようするに恋人同士ってことだよ。たぶんね」
観鈴「たぶん?」
春原「話してくれないからねー、そういう事。ま、どうでもいいけど」
観鈴「どうでもいいの?」
春原「傍から見てりゃ分かるしね」
観鈴「そうなんだ。私も見たいな」
春原「人がいちゃついてるの見てもつまんないよ。むかつくだけだし」
観鈴「陽平さん、僻んでる。にはは」
春原「ほっといてくれませんかね…」
16:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:19:15 NSGRn2Pk0
観鈴「陽平さん、彼女いないの?」
春原「いるよ、たくさんね」
観鈴「嘘つきは泥棒の始まり」
春原「…どうせいないよ…僕なんてさ!はははっ!」
観鈴「わ、陽平さんが壊れた…」
春原「くぅ…!」
観鈴「今度は泣き出した。にはは、面白い」
春原「わ、笑われてるし…」
観鈴「ね、お昼は?さっきの人と食べる?」
春原「前は食べてたけどね。今はあいつ、渚ちゃんと食べてるから」
観鈴「じゃあ、一人?」
春原「まぁね」
観鈴「毎日一緒に食べれるね」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「誰が?」
観鈴「私が」
春原「誰と?」
観鈴「陽平さんと」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「誰が?」
観鈴「私が」
春原「誰と?」
観鈴「陽平さんと」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「ってもう嫌じゃぁーー!」
17:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:19:43 NSGRn2Pk0
観鈴「わ、びっくり」
春原「こういうやり取り、冬にどこかで見たような…」
観鈴「陽平さん、今は夏だよ」
春原「分かってるよ!」
観鈴「お昼ご飯…」
春原「はいはい。食えばいいんでしょ、一緒に」
観鈴「嬉しい。…にはは」
春原「ったく…」
観鈴「私、お弁当作るよ」
春原「え、まじ?」
観鈴「まじまじ」
春原「毎日一緒に食べようね!」
観鈴「私の分しか作らないよ」
春原「がっ……」
観鈴「にはは、冗談。ちゃんと陽平さんの分も作る」
春原「信じられないっす…」
18:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:20:21 NSGRn2Pk0
春原「料理、得意なの?」
観鈴「観鈴ちん出来る子。ぶいっ」
春原「えーっとぶいの次は確か…だぶりゅー!」
観鈴「にはは、やっぱり陽平さん変な子」
春原「君、僕の事バカにしてるでしょ…」
観鈴「してないしてないっ」
春原「調子狂うなぁ」
観鈴「君、じゃなくて、名前で、呼んでほしいな」
春原「名前?なんだっけ?」
観鈴「が、がお…」
春原「嘘だよ。神尾観鈴でしょ」
観鈴「陽平さん、ひどい」
春原「お返しだよ。にははー」
観鈴「海、もうすぐ」
春原「暑いし、やっぱり帰らない?」
観鈴「うみっ、うみっ」
春原「聞いてないし…」
観鈴「そうだ、ジュース買っていこう」
春原「僕、どろり濃厚ピーチ味ね」
観鈴「うん。私も、それ。買ってくるね」
春原「うん」
観鈴「………」
春原「なに?」
観鈴「帰らないでね」
春原「…分かってるよ」
19:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:20:50 NSGRn2Pk0
春原「浜辺に行かなくちゃいけないのかね…ここから眺めてるだけでいいじゃん」
観鈴「わっ」
春原「ん?」
べちっ
春原「…こけた」
観鈴「にはは。はいっ」
春原「…大丈夫なの?」
観鈴「平気。よくこけちゃうの」
春原「気をつけなよ」
観鈴「うん。隣、座る」
春原「顔、汚れてるよ」
観鈴「わ、ありがとう」
春原「って僕はなんで世話焼いてるんだ…」
観鈴「美味しい。ずるるるー」
春原「まぁ、いいか」
観鈴「涼しいねー」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「風、気持ちいいね」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「海、綺麗だね」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「陽平さん、聞いてる?」
春原「んー。(ずるる)」
観鈴「聞いてないし…」
春原「なんか眠くなってきちゃったよ」
観鈴「アスファルト、熱いよ」
春原「平気だよ。ふわ…」
観鈴「~~♪」
春原「(何がそんなに楽しいんだか…)」
20:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:21:57 NSGRn2Pk0
観鈴「…さん。…平さん。…陽平さんっ」
春原「んぁ?」
観鈴「おはよう。日が暮れてきたよ」
春原「んー…ってあれ、僕本当に寝ちゃってた?」
観鈴「うん。気持ち良さそうだった」
春原「そうだ、浜辺で遊ぶって言ってたけど」
観鈴「もうこんな時間だし、また明日来よう」
春原「え、明日も来るの?」
観鈴「だって、陽平さん寝てた」
春原「僕が寝てる間、遊んでなかったの?」
観鈴「うん。私、陽平さんと二人で遊びたいから」
春原「あ、そ」
観鈴「明日は遊ぼうね」
春原「はぁ、分かったよ」
観鈴「にははっ」
春原「ただいまー」
岡崎「遅かったな」
春原「うわっ!びっくりした…」
岡崎「何驚いてんだよ」
春原「誰もいないと思ってるんだから驚くだろ、普通」
岡崎「じゃあ、なんで驚いたんだよ」
春原「はい?」
岡崎「お前、普通じゃないだろ」
春原「普通だよ!」
岡崎「で、何やってたんだよ、こんな時間まで」
春原「あの子が海に行きたいって言うから行ってあげてたんだよ」
岡崎「そうか、まだ目を覚ましてないんだな」
春原「だから覚めてるよ!」
岡崎「最後は…どうか、幸せな記憶を」
春原「ゴールしていいですかね…」
21:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:22:28 NSGRn2Pk0
次の日
観鈴「陽平さん、おはよー」
春原「……なにそれ」
観鈴「朝の挨拶」
春原「いや、そうじゃなくて、肩に乗ってる物体の事を聞いてるんだけど」
観鈴「この子?そらだよ」
春原「は?そら?」
観鈴「新しいお友達。にはは」
春原「これ、カラスじゃないの?」
観鈴「うん。カラスさん。かわいい」
春原「カラスなんて不吉なだけじゃん。やめなよ」
観鈴「そんなことないよ。ほら、近くで見て」
春原「…近くで見てもただのカラs」
ブスッ
春原「うぎゃあああああ!目が!目がああああ!!」
観鈴「わ、どこかで聞いたことあるような台詞」
春原「そうじゃないですよね!?」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「大丈夫じゃないよ、ったく」
観鈴「ケンカするほど仲が良いって言うよね」
春原「こんなのと仲良くしたくないよ」
観鈴「が、がお…」
観鈴「そら、ここで待っててね」
春原「放課後にはいなくなってるんじゃない?」
観鈴「陽平さん、いじめっ子?」
春原「その台詞言うキャラ、もういるから」
22:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:22:59 NSGRn2Pk0
観鈴「じゃあね、そら。お留守番しててね」
観鈴「そら、いい子」
春原「嫌な事が起こりそうだよね」
観鈴「そんな事、言わないで欲しいな」
春原「突かないよう躾けといてね」
観鈴「ぶいっ」
春原「心配だよ僕…」
観鈴「陽平さん、またお昼に会おうね」
春原「あれ?2年生だったの?」
観鈴「うん。陽平さん年上」
春原「へぇ、知らなかった」
観鈴「また後でねー」
杏 「陽平が早い…」
岡崎「春原が早い…」
春原「なんか目が覚めちゃったんだよね」
杏 「あたし今日傘持ってないわよ」
岡崎「俺も」
春原「あんたら相変わらずっすね…」
23:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:23:39 NSGRn2Pk0
昼
岡崎「昨日来た奴って、ありえないと思うがお前の彼女か?」
春原「余計な一言が気になるんですけど」
岡崎「気にするなよ」
春原「彼女じゃないよ。僕と友達になりたいんだってさ」
岡崎「余計な一言が気になるな」
春原「余計な一言なんてなかったよね!?」
岡崎「3年か?」
春原「2年だよ。2年の神尾観鈴」
観鈴「陽平さ…」
岡崎「神尾観鈴?どっかで聞いた事あるような」
春原「何?有名なの?あの子」
岡崎「…確か、関わるとロクな事がない、って噂が」
観鈴「………」
春原「はぁ?何それ」
岡崎「知らねぇよ。以前誰かが話してたのを耳にしただけだ」
春原「関わるとロクな事がない、ねぇ」
「ま、確かにロクな事はなさそうだね」
観鈴「………」
春原「急に変な事言い出すしさ」
「初対面なのに、私達友達、とか言うんだぜ?」
「ありえねーよ」
観鈴「…泣いたらだめ…がまん、がまん…」
24:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:24:02 NSGRn2Pk0
春原「まぁ、でも、一緒に居て飽きないよ」
観鈴「………」
春原「結構楽しいしね」
岡崎「噂は、ただの噂でしかないからな」
春原「でも、カラスと友達にはなりたくないよ…」
岡崎「何泣いてんだよ。あ、後な、春原」
春原「なに?」
岡崎「急に変な事言い出すとか、ありえないとか、自虐は程々にな」
春原「僕の事じゃねーよ!」
観鈴「あんな事言われたの、初めて」
「にはは、嬉しい…」
「うん、大丈夫」
25:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:24:41 NSGRn2Pk0
観鈴「陽平さん、ご飯食べよっ」
春原「うわ!び、びっくりした…。岡崎、さっきの話、あの子に聞かれてなかったかな」
岡崎「別に聞かれててもいいだろ」
春原「そうだけどさ…」
岡崎「一緒に居てすっごく楽しいんだろ」
春原「そこまで言ってねーよ!」
観鈴「陽平さん?」
春原「あ、あぁ、今行くよ」
岡崎「襲うなよ」
春原「襲わないよ!」
春原「ったく、岡崎の奴…」
観鈴「にはは」
春原「なに?なんか嬉しそうだね」
観鈴「なんでもない、なんでもないよっ」
春原「あ、そ」
観鈴「屋上、行こう」
春原「また屋上?暑いのに」
観鈴「その前に、そら、迎えに行こう」
春原「はいはい」
26:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:25:05 NSGRn2Pk0
観鈴「陽平さん、そら、ちゃんと居たよ」
春原「良かったね」
観鈴「そら、陽平さんの肩に乗って」
春原「え?ぅわっ!…ってそこ頭なんだけど」
観鈴「そら、そこ落ち着く?」
そら「(こくり)」
観鈴「にはは、良かったね」
春原「全然良くないよ!」
観鈴「きっと、巣みたいで安心するんだよ」
春原「それ、フォローのつもり?」
観鈴「ぶいっ」
春原「誤魔化せてないよ」
観鈴「私、二人にも仲良くなってもらいたい」
春原「…考えとく」
観鈴「わ、うん、うんっ」
春原「頼むから糞だけはしないでよね」
そら「カー」
春原「うぅ、心配っス…」
27:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:25:28 NSGRn2Pk0
観鈴「じゃーん」
春原「これ、全部君が作ったの?」
観鈴「………」
春原「? どしたの?」
観鈴「私、君、って名前じゃない」
春原「…観鈴ちゃんが作ったの?」
観鈴「うん。観鈴ちんが作った」
春原「美味そうじゃん!いただきまー…」
観鈴「わ、だめっ」
ひょいっ
春原「え」
べしゃ
観鈴「わ、陽平さんが顔から床に突っ込んだっ」
春原「…デ、デジャブ…」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「いてて…急にどけないでくれる?」
観鈴「どけなかったら、お弁当に突っ込んでたよ」
春原「おかずを摘もうとしただけだよ」
観鈴「お箸、洗ってくるね。食べちゃだめだよ」
春原「はいはい」
28:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:26:19 NSGRn2Pk0
春原「ふう、屋上に誰もいなくて良かった」
「レジャーシート敷いて弁当食べるなんて、まるで小学生みたいじゃん」
「しかもカラスがいるなんて…」
ガチャ
女子1「えー、それほんと?」
女子2「ほんとだよ、今度行ってみる?」
春原 「げっ!」
女子1「………」
女子2「………」
春原 「ははは…」
バタン
女子1「ちょっと、あの人カラスとお弁当食べてるわよ」
女子2「しかもレジャーシートまで敷いてるし…きもっ」
女子1「よっぽど友達いないんじゃない?」
春原「丸聞こえなんですけど…」
29:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:26:48 NSGRn2Pk0
観鈴「お待たせ、陽平さん」
春原「遅いよっ!」
観鈴「わ、どうしたの?」
春原「うぅ、どうせ僕はカラスしか友達がいない痛い子だよ…」
観鈴「私、友達」
春原「どうせ僕は変な子とカラスしか友達がいない痛い子だよ…」
観鈴「にはは、それ、私もだよ」
春原「僕は変じゃないってば」
観鈴「うんうん。じゃあ、ご飯食べよう」
春原「僕、腹ペコだよ!」
観鈴「手を合わせましょう」
春原「へ?」
観鈴「手、合わせて」
春原「こう?」
観鈴「いただきます」
春原「…いただきます」
観鈴「にはは。食べよう」
春原「(こんな事でも喜んでる)」
「(…ま、いいか)」
30:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:27:28 NSGRn2Pk0
観鈴「おいしい?」
春原「うまいよ」
観鈴「良かった。にはは」
春原「ほんとに、料理、出来たんだね」
観鈴「それ、信じてなかったって事?」
春原「うん」
観鈴「が、がお…」
春原「まぁ、でも、今は信じてるから」
観鈴「ほんとかなぁ」
春原「ふぉんほはっへ。んぐ」
観鈴「にはは」
春原「僕の顔になにかついてる?」
観鈴「え?」
春原「さっきからずっと見てるから」
観鈴「なんでもない、なんでもないよ」
春原「食べないなら、全部食うよ」
観鈴「わ、だめだめっ」
春原「へへ、もーらい」
ぶすっ
31:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:28:04 NSGRn2Pk0
春原「ぎゃぁぁああっ!」
観鈴「わ、そらがまた陽平さんを突いた…」
春原「くそっ、何するんだよ!」
そら「(もぐもぐ)」
春原「ああああ!僕が最後に食べようと思ってた卵焼きぃー!」
そら「カァ」
春原「カラスの分際で調子こいてんじゃねーぞコラァ!」
バサバサッ
春原「ひいぃぃーっ!!襲ってきたぁあ!」
観鈴「にはは、仲良し」
春原「これのどこが仲良しなんだよっ!」
そら「カァ!」
春原「ひぃっ!すいませんでしたっ!」
観鈴「陽平さん、負けてるし…」
32:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:28:26 NSGRn2Pk0
春原「はぁ、無駄な体力使っちゃったよ」
観鈴「そら、また陽平さんの頭に乗ってる」
春原「こいつ、僕が嫌いなんじゃないのかよ」
観鈴「それはないよ」
春原「なんで分かるのさ」
観鈴「うーん…なんとなく」
春原「根拠はないんスね」
観鈴「にはは」
春原「…陽平ちん、ぴんち…」
観鈴「陽平さん、私の卵焼きあげる」
春原「え、いいの?」
観鈴「陽平さんに、食べてもらいたいから」
春原「んじゃ、もらうよ」
観鈴「うん」
春原「やっぱ弁当っていったら、卵焼きと唐揚げだよね!」
観鈴「じゃあ、明日は唐揚げにするね」
春原「まじ?」
観鈴「まじまじ」
春原「ハンバーグも入れてよ」
観鈴「陽平さん、注文多い」
春原「いいじゃん。弁当なんて、中学以来だし」
観鈴「どうして?」
春原「だって、僕、寮暮らしだから」
33:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:28:47 NSGRn2Pk0
観鈴「寮暮らしだったんだ。知らなかった」
春原「学食があるから、別にいいんだけどね」
観鈴「…そうなんだ」
春原「でも……ま、嬉しかったよ、弁当」
観鈴「え?」
春原「ありがとね…ってなんでこんな事言ってるんだ、僕。はははっ…」
観鈴「私、毎日作る」
春原「へ?いいよ、毎日なんて」
観鈴「私が作りたいの」
春原「そ、そう」
観鈴「陽平さん、喜んでくれた」
春原「別に、喜んでないけどね!」
観鈴「にはは、私も、嬉しい」
春原「…良かったね」
観鈴「うん、良かった」
34:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:29:44 NSGRn2Pk0
観鈴「あ、予鈴鳴ってる」
春原「早く行かないと遅刻になるよ」
観鈴「陽平さん、くつろいでるけど、行かないの?」
春原「んー…眠いし、サボる」
観鈴「いいの?」
春原「いいのいいの。レジャーシート、もう少し貸してね」
観鈴「…私も、寝転ぼっと」
春原「え?…うわっ」
ごちっ
春原「いでっ」
観鈴「いたた…」
春原「間隔、考えましょうね」
観鈴「にはは、ごめんね」
春原「っていうか、観鈴ちゃんもサボる気?」
観鈴「うん。ここにいたい」
春原「ふーん。僕は、別にいいけどさ」
観鈴「ぶいっ」
春原「ぐー。はい、僕の勝ち」
観鈴「ジャンケンじゃないんだけどな…」
35:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:30:11 NSGRn2Pk0
春原「あれ?そういえばカラスは?」
観鈴「そ・ら」
春原「…そらは?」
観鈴「散歩中。ほら、あそこ」
春原「鳥なんだから飛べばいいのにね」
観鈴「飛べないみたい」
春原「そうなの?もったいないね」
観鈴「空、飛んでみたい?」
春原「そりゃあね。誰だって思うんじゃない?」
観鈴「ここから、飛んでみる?」
春原「死ぬよっ!僕を殺す気ですか!?」
観鈴「にはは、冗談」
春原「ったく。それに、飛べたら飛べたで、面白くないと思うよ」
観鈴「どうして?」
春原「飛ぶのが当たり前になっちゃうでしょ」
観鈴「うん」
春原「出来ない事があるから、人間は成長出来ると思うんだよね」
観鈴「…なんだか、陽平さんっぽくないね」
春原「言われると思った…」
36:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:30:31 NSGRn2Pk0
観鈴「…私、陽平さんと会う前の日に、空の夢を見た」
春原「空の夢?」
観鈴「うん」
「自分は空にいるの。それは見たこともない世界で、どこまでも無限に広がってた」
「不思議な夢だった。なんだかね、続きがありそうな夢」
春原「ふーん…」
観鈴「でも、それきりだった」
春原「もしかして、僕のせいって言いたいの?」
観鈴「違う、違う」
春原「夢に続きなんてないよ。夢って大抵意味が分からないしね」
観鈴「…ね、もしかして、その夢が私達を出会わせてくれたのかな」
春原「偶然でしょ」
観鈴「が、がお」
37:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:30:51 NSGRn2Pk0
春原「…また見てる」
観鈴「え?」
春原「さっきも見てたよね、僕の顔」
「まぁ、僕ってイケメンだし、見とれちゃうのは分かるけどね」
観鈴「面白い冗談だね」
春原「冗談じゃないんですけどね…」
観鈴「嘘。陽平さん、かっこいいよ」
春原「…面と向かって言われると照れるな」
観鈴「でも、かっこいいというか、可愛い方だと思うな」
春原「それ、嬉しくないね」
観鈴「どうして?」
春原「悪い気はしないけどさぁ」
「男なんだから、かっこいいって言われたじゃん」
観鈴「陽平さん、可愛い」
春原「人の話、聞いてた?」
観鈴「うん。だから言ってみた」
春原「嫌がらせっスか!?」
観鈴「可愛い、可愛い。にはは」
春原「可愛いのは観鈴ちゃんの方でしょ」
38:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:31:37 NSGRn2Pk0
観鈴「えっ、わ、私、可愛くない」
春原「(…本来、可愛いって言われるのは女の子である観鈴ちゃんの方でしょって事だったんだけど…)」
観鈴「にはは、暑い暑い…」
春原「(へへっ…)」
「いや、すげー可愛いよ、観鈴ちゃん!」
観鈴「陽平さん、その冗談、面白くないよ」
春原「冗談じゃないよ、本当に思ってる」
観鈴「み、観鈴ちん、ぴんちっ…」
春原「ははっ」
観鈴「…でも」
春原「ん?」
観鈴「嬉しい。にはは…」
春原(どきっ)
「…って、なんでどきっとしてるんだよ、僕はっ!」
観鈴「ん?」
春原「い、いや、なんでもない」
観鈴「ありがとう、陽平さん」
春原「…ん…」
「(ほんと、調子狂うなぁ…)」
39:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:32:10 NSGRn2Pk0
観鈴「さっき、陽平さんを見てたのはね」
春原「うん」
観鈴「私の隣に、ちゃんといるんだな、って実感してたの」
春原「はい?」
観鈴「私の隣に、陽平さんが…友達が、いるんだなって」
春原「…君が誘ったんだから、いるに決まってるじゃん」
観鈴「にはは、そうだね」
春原「………」
観鈴「私、幸せ」
「こんなに幸せなこと、今までなかったから」
「…すごく、嬉しい」
寂しい人生だね、と、茶化そうとして、やめた。
彼女が、本当に幸せそうに笑っていたから。
その笑顔を見ていたら、僕まで幸せな気持ちになった。
でも正直に言うのは癪なので、
春原「ま、悪くはないね。こういう時間も」
と、言っておいた。
僕の言葉を聞いて、彼女はまた、幸せそうに笑った。
40:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:32:31 NSGRn2Pk0
春原「…って、なんか最終回みたいになってるんですけど!?」
観鈴「どうしたの?」
春原「いや、なんでもない…」
観鈴「今日は、浜辺で遊べたらいいね」
春原「遊べたら、じゃなくて、遊ぶんでしょ?」
観鈴「うん、遊ぶ」
春原「んじゃ、今から寝るかなー」
観鈴「終わりのチャイムが鳴ったら、起こすね」
春原「よろしくね」
観鈴「おやすみ、陽平さん」
41:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:33:51 NSGRn2Pk0
……
春原「確かに終わりのチャイムだけどさ」
観鈴「うん」
春原「6限目まで終わってるじゃん…」
観鈴「陽平さんの寝顔見てたら、いつの間にか私も寝てた」
春原「ったく…まぁ、僕はいいけどさ。いつもサボってるし」
「観鈴ちゃんは平気なの?」
観鈴「うん、平気」
春原「あ、そ。ならいいけど」
観鈴「じゃあ、帰ろう」
春原「鞄、取ったら観鈴ちゃんのクラス行くから」
観鈴「迎えに来てくれるの?」
春原「その方が早いでしょ」
観鈴「じゃあ、待ってるね」
春原「うん」
42:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:34:20 NSGRn2Pk0
春原「ふう…」
どんっ
春原「って!…どこ見て歩いてんだ、気をつけろ!」
智代「ぶつかってきたのはそっちだろう。…って、春原か」
春原「げ!と、智代…」
智代「お前は人にぶつかっておいて、謝りもしないのか?」
春原「すいませんでしたっ!」
智代「うん。私も、一応謝っておこう。すまなかったな」
春原「なんか納得できないっス…」
智代「何か言ったか?」
春原「何も」
智代「そうか。で、何でお前がこんなところにいるんだ?」
春原「何でって、用があるからに決まってるだろ」
智代「2年生に知り合いでもいるのか?」
春原「まぁね。って、お前も知り合いじゃん」
智代「何を言ってる、私達は他人だろう」
春原「…そうですね」
智代「冗談だ。一応知り合いという事にしといてやろう」
春原「もうどうでもいいっス…」
43:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:34:43 NSGRn2Pk0
観鈴「陽平さんっ!」
春原「観鈴ちゃん」
智代「ん?あなたは、確か…」
観鈴「…あ…えっと、坂上さん、だよね?」
智代「神尾さん、か?」
観鈴「うん。神尾観鈴。にはは…」
智代「私は坂上智代だ。よろしく」
観鈴「ともよ?」
智代「うん?」
観鈴「陽平さん、ともよ、って坂上さんの事だったの?」
春原「へ?何の事?」
観鈴「パン買ってくれたとき、智代の蹴りがどう、とか言ってたよね」
春原「僕、そんな事言ってたっけ?」
智代「…その話、詳しく聞かせてもらおうか、春原」
春原「ひぃっ!べ、別に変な事言ってないよ!…たぶん」
智代「た ぶ ん ?」
春原「…み、観鈴ちゃん、行こう!」
観鈴「わ、わっ」
智代「おい、春原!」
春原「誤解っス――」
44:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:35:11 NSGRn2Pk0
観鈴「はあ、はあ…」
春原「つ、疲れた…」
観鈴「びっくりした、急に走り出すから」
「でも、もう海に着いたよ」
春原「そうだね。じゃ、そういう事で」
観鈴「どこ行くの?」
春原「疲れたから帰る」
観鈴「わ、だめだめっ」
春原「ちっ」
観鈴「陽平さん、ひどい」
春原「冗談だよ、冗談」
「喉渇いたし、ジュース飲まない?」
観鈴「私、傷ついた」
春原「………」
ピッ ガタン
春原「…ほら」
観鈴「にはは、やった」
春原「今回だけだからね」
観鈴「もう、ひどい事言わないでね」
春原「それはどうかなー」
観鈴「が、がお…」
45:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:35:35 NSGRn2Pk0
観鈴「…浜辺…」
春原「あちちち、足の裏焼けちゃうよ」
「靴と鞄、ここに置いとこうか」
観鈴「………」
「(大丈夫、だよね…)」
春原「って、来ないのかよ!」
観鈴「あ、行く、行く」
春原「走ったらこけるよ」
観鈴「わ」
べしゃ
春原「………」
観鈴「にはは、失敗」
春原「ほら、掴まりなよ」
観鈴「ありがとう、陽平さん」
46:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:36:00 NSGRn2Pk0
春原「制服、砂だらけじゃん」
観鈴「どうせ汚れるよ」
春原「それって、僕も汚れるって事ですよね」
観鈴「ぶいっ」
春原「どうせ汚れてるし、いいけどさ…」
観鈴「手」
春原「え?」
観鈴「もう少し、掴んでてもいい?」
春原「…いいけど」
観鈴「ありがとう。ね、もっと海の近くに行こう」
春原「うわ、引っ張るなよっ」
観鈴「にははっ」
春原「…ったく」
47:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:36:26 NSGRn2Pk0
観鈴「そら、見て。海、近いよ」
そら「カァ」
春原「久しぶりだよ、海で遊ぶなんて」
観鈴「じゃあ、砂のお城作ろう」
春原「ほんとに作るの?」
観鈴「うん」
春原「しょうがないなぁ」
観鈴「スカート、横で結んでおこうっと」
春原「どうせ作るなら、でっかいの作ろうよ」
観鈴「どれくらい?」
春原「2mくらい」
観鈴「にはは、でかすぎるよ」
春原「じゃあ、2cm」
観鈴「今度は小さすぎるよ」
春原「じゃあ、どれ位がいいのさ?」
観鈴「これくらい」
春原「普通だね」
観鈴「普通が一番、ぶいっ」
春原「…ぶい」
48:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:36:49 NSGRn2Pk0
春原「爪に砂が入って気持ち悪いんだけど」
観鈴「私、ちゃんと切ってきた」
春原「準備いいね」
観鈴「楽しみだったから」
春原「ふうん」
観鈴「陽平さん、楽しい?」
春原「別にたのしく…」
観鈴「…楽しい?」
春原「楽しいっス!」
観鈴「良かった…にはは」
春原「…楽しいよ」
観鈴「さっき聞いたよ」
春原「はははっ!そうですよね!」
観鈴「私も、すごく楽しい」
49:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:37:28 NSGRn2Pk0
コツッ
春原「…ん?」
「よっと…なんだこれ」
観鈴「どうしたの?」
春原「なんか掘ってたら出てきた。二つ」
観鈴「ビー玉?」
春原「さぁ…」
観鈴「一つ、見せて」
春原「はい」
観鈴「ビー玉より、少しだけ大きいね」
春原「透明でつまんないね」
観鈴「ね、夕日に、ビー玉を翳してみて」
春原「こう?」
観鈴「透明だから、凄く綺麗だよ」
春原「…そうだね」
観鈴「なんだか、光を持ってるみたいだね」
「なんちゃって。にはは」
春原「光…」
50:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
07/12/28 23:38:18 NSGRn2Pk0
転載終了。間違いですって部分は全部直したはず。
願わくば職人さんが戻ってくる事を…
51:名無しさんだよもん
07/12/28 23:47:44 FGKu4C5G0
これはいいな
続き代みたい
52:名無しさんだよもん
07/12/31 03:16:23 h7UFoXko0
復活おめでとう(涙
53:名無しさんだよもん
07/12/31 05:51:20 WQ6RFMuj0
友達いない者同士良い友達になれそうだな
54:レアチーズ・桜庭 ◆kNuFp0yLhM
07/12/31 10:02:03 mk6oIzF7O
再建ですかぁ~おめでたいです。
また続けて頑張ってください!
55:名無しさんだよもん
07/12/31 10:46:51 grEHkT5hO
春原くんと観鈴ちん
スレリンク(news4vip板)
こっちに続きが
56:名無しさんだよもん
07/12/31 14:57:02 dim8jbzz0
よくできてんなぁw
57:名無しさんだよもん
08/01/01 01:32:41 hDBgF4UH0
dat落ちした
58:名無しさんだよもん
08/01/01 01:34:12 J7LT+CPQ0
だね。
続きはここで?
59:名無しさんだよもん
08/01/01 02:43:22 7WOXx1YrO
ちょっと目を離した隙に落ちたみたい
流れはやいし乱立とかあったから仕方がないか
続きはどうするの?
60:名無しさんだよもん
08/01/01 05:55:04 pam9axcuO
あのスレは>>1が全てみたいな状態だったから、降臨しない事にはどうしようもない。
61:名無しさんだよもん
08/01/01 10:05:47 d2y3Sph+O
気長に待つか
62:名無しさんだよもん
08/01/03 22:59:38 boUacwlW0
降臨待ち
63:名無しさんだよもん
08/01/04 15:41:52 adYurF+J0
降臨町age
64:名無しさんだよもん
08/01/06 08:37:47 bYXwRE6b0
保守
65:レアチーズ・桜庭 ◆kNuFp0yLhM
08/01/06 12:52:38 ZbvmRfe/O
いかんいかん…このスレの存在を忘れかけていた…
66:名無しさんだよもん
08/01/06 20:14:49 4pMMg3vhO
降臨してくれ
67:名無しさんだよもん
08/01/06 20:20:24 HV3w3oCJ0
待ちたまえ君たち
68:名無しさんだよもん
08/01/07 22:46:16 JeKIVD7N0
お願いだ、降臨してください
69:名無しさんだよもん
08/01/08 17:20:07 KwvYR3fV0
一番最初からちょっとずつ修正してるんですが、もう貼って下さってますし、貼らなくていいですかね?
70:名無しさんだよもん
08/01/09 02:27:40 Lva3zgqvO
貼って下さい
71:名無しさんだよもん
08/01/09 05:42:46 tYyWv4nG0
修正があるんだったら貼ってくれ
自分も保存しなおすので
72:名無しさんだよもん
08/01/10 17:25:02 hEedIA2Y0
観鈴「こんにちわっ」
春原「え?…僕?」
観鈴「わたし、神尾観鈴。あなたは?」
春原「…春原陽平だけど…、何か用?」
観鈴「それっ、美味しいですよね。どろり濃厚ピーチ味」
春原「うん、美味しいよね。僕、好きなんだよねー、これ」
観鈴「わたしも、好きっ。美味しい。にはは…」
春原「ははっ……で、何なの?」
観鈴「わたしたち、友達」
春原「僕ら初対面ですよねぇ!?」
観鈴「が、がお…」
春原「う。……まぁ…別に、いいけどさ」
観鈴「わ、嬉しい。にははっ」
春原「腹減ったし、一緒に飯でも食う?」
観鈴「う、うんっ。食べる」
春原「にははー」
観鈴「陽平さんって、変わってますね」
春原「君の真似をしたんですけどね…」
73:名無しさんだよもん
08/01/10 17:27:45 hEedIA2Y0
春原「どこで食べる?奢ってくれるなら外、出るけど」
観鈴「奢りって、わたしが?」
春原「もちろん」
観鈴「わたし、あんまりお金持ってない」
春原「なら、学食だね」
春原「相変わらず、凄い人だねぇ」
観鈴「座れるかな?」
春原「別々なら座れるんじゃない?」
観鈴「それ、一緒に食べてない…」
春原「じゃあ、どうするのさ」
観鈴「…観鈴ちん、ぴんち」
春原「は?」
観鈴「にはは…」
春原「はぁ…、パンでも買ってどこかで食べようか」
観鈴「うん、そうしよう」
74:名無しさんだよもん
08/01/10 17:29:31 hEedIA2Y0
春原「ありゃ?どうしたの、行かないの?」
観鈴「だって、凄い人」
春原「早く行かなきゃ、あんパンぐらいしか残らないよ?」
観鈴「が、がお…」
春原「……何がいいの?」
観鈴「え?」
春原「僕が買ってきてあげるから」
観鈴「えっと…、イチゴメロンパンがいいな」
春原「お金は、後で返してよね」
75:名無しさんだよもん
08/01/10 17:33:29 hEedIA2Y0
どすんっ
春原「うぎゃっ」
観鈴「わ、陽平さんが顔から床に突っ込んだっ」
春原「いてて…ったく、みんな必死すぎるっての!」
観鈴「陽平さん、大丈夫?怪我、してない?」
春原「平気だよ。智代の蹴りに比べればね」
観鈴「ともよ?」
春原「それより、はい」
観鈴「わ、ありがとう…って、ぺちゃんこになってるし」
春原「押された時、握りつぶしちゃったんだよ。言っとくけど、僕のせいじゃないからね」
観鈴「…嬉しい」
春原「なんで嬉しいのさ?パン、潰れてるじゃん」
観鈴「陽平さんが、わたしの為に買ってきてくれたパンだから」
春原「ふうん…」
観鈴「屋上、行こう」
春原「うん。あ、お金」
観鈴「おごってくれて、ありがとう」
春原「お・か・ね」
観鈴「だって、ぺちゃんこ」
春原「だめ」
観鈴「ケチ。カエル。オタマジャクシ」
春原「なんでケチからカエルになるんだよっ!」
76:名無しさんだよもん
08/01/10 17:34:38 hEedIA2Y0
観鈴「屋上、気持ちいいね」
春原「ほう?はふいはへひゃん」
観鈴「それ、何語?」
春原「んぐっ…、日本語に決まってるじゃん」
観鈴「宇宙人語かと思った」
春原「なんで宇宙人になるんだよ」
観鈴「陽平さん、変な人だから」
春原「君に言われたくないです!」
観鈴「わたしも変な子。観鈴ア~ンド陽平さん、ヘンテコンビ」
春原「なにそれ。それに、僕は変じゃないよ」
観鈴「わたしたち、友達」
春原「話が見えませんっ!」
77:名無しさんだよもん
08/01/10 17:39:50 hEedIA2Y0
春原「っていうか、君、クラスに友達とかいないの?」
観鈴「うん。いないよ」
春原「なんでさ」
観鈴「わたしが変な子だって、みんな知ってるから」
春原「確かに、凄く変だよね」
観鈴「君に言われたくないですー」
春原「真似、しないでくれる?」
観鈴「お返し。にはは」
春原「でも、いくら変だからって、友達が出来ないわけじゃないでしょ」
観鈴「陽平さんとわたし、友達だよ」
春原「いや、そうじゃなくてさ…」
観鈴「ね、今日一緒に帰ろう」
春原「また唐突ですねぇ!」
観鈴「だめかな」
春原「…別にいいけど」
観鈴「海、行きたい」
春原「えー、たるいなぁ」
観鈴「行きたいな」
春原「暑いし、やだよ」
観鈴「夕方は涼しくなるよ」
春原「それでも暑いよ。真夏なんだから」
観鈴「足、浸かったら冷える」
春原「汚れちゃうじゃん」
観鈴「拭けば、綺麗になる…」
春原「タオル持ってないし」
観鈴「…が、がお…」
78:名無しさんだよもん
08/01/10 17:47:56 hEedIA2Y0
春原「ねぇ、さっきから気になってたんだけど、その『がお』って何なの?」
観鈴「海、行きたい」
春原「って聞いてないし……ああもう、分かったよ。行ってあげるよ」
観鈴「本当?」
春原「行かなくてもいいなら行かないけど?」
観鈴「わ、わ。だめだめ、行くっ」
春原「どうしてそこまでして行きたいのさ」
観鈴「ずっと憧れてたの。友達と、浜辺で遊ぶこと」
春原「あ、そ」
観鈴「砂のお城作ろう」
春原「頑張ってね」
観鈴「わたしと、陽平さんで、作るの」
春原「僕もかよっ!」
観鈴「楽しみ。にはは」
79:名無しさんだよもん
08/01/10 17:52:20 hEedIA2Y0
……。
観鈴「陽平さん、帰ろう」
春原「へいへい」
朋也「…おい。ちょっと待て、春原。お前の下の名前、なんだっけ?」
春原「は?いきなり何?」
朋也「いいから」
春原「陽平だけど?」
朋也「今、あの子が『陽平さん』と言った気がしたんだ」
春原「そりゃあ、僕を呼んでるからね」
朋也「春原、お前、今すぐ自分の本当の名前を調べてこい」
春原「意味分かんねぇよっ!」
朋也「お前が女子と一緒に帰るなんてありえないって言ってるんだよ!」
春原「あなたひどすぎませんか!?」
朋也「この世の終わりだ…」
春原「僕、ひどい言われ様っすね…」
観鈴「陽平さん、どうしたの?」
春原「いや、なんでもない。行こうか」
朋也「春原」
春原「今度は何?」
朋也「目、覚ませよな…」
春原「なんで哀れんでるんですかね!?覚めてるよっ!」
80:名無しさんだよもん
08/01/10 17:53:59 hEedIA2Y0
観鈴「あの人、よかったの?」
春原「いいのいいの。古河と帰るんだろうし」
観鈴「ふるかわ?」
春原「古河渚っていう子にホの字なんだよ、あいつ」
観鈴「わ、死語…」
春原「ようするに恋人同士ってことだよ。たぶんね」
観鈴「たぶん?」
春原「話してくれないからね、そういう事。ま、どうでもいいけど」
観鈴「どうでもいいの?」
春原「傍から見てりゃ分かるしね」
観鈴「そうなんだ。わたしも見たいな」
春原「人がいちゃついてるの見ても、つまんないよ。むかつくだけだし」
観鈴「陽平さん、僻んでる?」
春原「僻んでませんっ!」
81:名無しさんだよもん
08/01/10 17:55:25 hEedIA2Y0
観鈴「陽平さんは?彼女、いないの?」
春原「いるよ。たくさん」
観鈴「嘘つきは泥棒の始まり」
春原「…どうせいないよ…、僕なんてさ!はははっ!」
観鈴「わ、陽平さんが壊れた」
春原「くぅ…!」
観鈴「今度は泣き出した。にはは、面白い」
春原「…笑われてるし…」
観鈴「ね、お昼は?さっきの人と食べる?」
春原「前は食べてたけどね。今はあいつ、古河と食べてるから」
観鈴「じゃあ、一人?」
春原「まぁね」
観鈴「毎日一緒に食べれるね」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「誰が?」
観鈴「わたしが」
春原「誰と?」
観鈴「陽平さんと」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「誰が?」
観鈴「わたしが」
春原「誰と?」
観鈴「陽平さんと」
春原「何を?」
観鈴「お昼ご飯を」
春原「ってもう嫌じゃぁーーっ!」
82:名無しさんだよもん
08/01/10 17:58:07 hEedIA2Y0
観鈴「お昼ご飯…」
春原「はいはい。食えばいいんでしょ、一緒に」
観鈴「やった。嬉しい」
春原「ったく…」
観鈴「わたし、お弁当作るよ」
春原「え、まじ?」
観鈴「まじまじ」
春原「毎日一緒に食べようね!」
観鈴「自分の分しか作らないよ?」
春原「がっ……」
観鈴「冗談。ちゃんと陽平さんの分も作る」
春原「信じられないっす…」
83:名無しさんだよもん
08/01/10 18:07:26 hEedIA2Y0
春原「料理、得意なの?」
観鈴「観鈴ちん、出来る子。ぶいっ」
春原「えーっと、ぶいの次は確か…だぶりゅーっ!」
観鈴「にはは、やっぱり陽平さんも、変な子」
春原「君、僕の事バカにしてるでしょ…」
観鈴「してない、してない」
春原「調子狂うなぁ」
観鈴「ね。君、じゃなくて、名前で、呼んでほしいな」
春原「名前?…なんだっけ?」
観鈴「が、がお…」
春原「嘘だよ。神尾観鈴、でしょ」
観鈴「陽平さん、ひどい」
春原「お返しだよ。にははー」
84:名無しさんだよもん
08/01/10 18:10:08 hEedIA2Y0
観鈴「海、もうすぐ」
春原「やっぱり帰らない?暑いしさ」
観鈴「うみうみ~っ♪」
春原「聞いてないし…」
観鈴「そうだ、ジュース買っていこう」
春原「僕、どろり濃厚ピーチ味ね」
観鈴「うん。わたしも、それ。買ってくるね」
春原「うん」
観鈴「………」
春原「なに?」
観鈴「帰らないでね」
春原「…分かってるよ」
85:名無しさんだよもん
08/01/10 18:12:30 hEedIA2Y0
春原「浜辺に降りなくちゃいけないのかね…」
「ここから眺めてるだけでいいじゃん」
観鈴「わっ」
春原「ん?」
べちっ
春原「こけてるし」
観鈴「ふぅ、はいっ」
春原「…大丈夫なの?」
観鈴「平気。よく躓いちゃうの」
春原「気をつけなよ」
観鈴「うん。隣、座るね」
春原「顔、汚れてるよ」
観鈴「わ。ありがとう」
春原「って、なんで僕は世話を焼いてるんだ…」
観鈴「美味しい。(ずるる)」
春原「…ま、いいか」
86:名無しさんだよもん
08/01/10 18:17:05 hEedIA2Y0
観鈴「涼しいね」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「風、気持ちいいね」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「海、綺麗だね」
春原「んー。(ずるるる)」
観鈴「陽平さん、聞いてる?」
春原「んー。(ずるる)」
観鈴「聞いてないし…」
春原「僕、なんか眠くなってきちゃったよ」
観鈴「アスファルト、熱いよ」
春原「平気だよ。ふわ…」
観鈴「~~♪」
春原「(何がそんなに楽しいんだか…)」
87:名無しさんだよもん
08/01/10 18:22:01 hEedIA2Y0
……。
観鈴「…さん。…平さん。…陽平さんっ」
春原「んぁ?」
観鈴「おはよう。日が暮れてきたよ」
春原「んー…ってあれ?僕、本当に寝ちゃってた?」
観鈴「うん。ぐっすり寝てた」
春原「そ。あ、そうだ。浜辺で遊ぶって言ってたけど」
観鈴「もうこんな時間だし、また明日来よう」
春原「え?明日も来るの?」
観鈴「だって、陽平さん寝てたし」
春原「僕が寝てる間、遊んでなかったの?」
観鈴「うん。わたし、陽平さんと二人で遊びたいから」
春原「…そうっすか」
観鈴「明日は遊ぼうね」
春原「はぁ…、分かったよ」
観鈴「にはは」
88:名無しさんだよもん
08/01/10 18:27:30 hEedIA2Y0
春原「ふう…」
朋也「おかえり」
春原「ただいま」
「って、おわっ!びっくりした…」
朋也「何驚いてんだよ」
春原「誰もいないと思ってるんだから驚くだろ、普通」
朋也「じゃあ、なんで驚いたんだよ」
春原「はい?」
朋也「お前、普通じゃないだろ」
春原「普通だよっ!」
朋也「で、何やってたんだ?また打ってたのか」
春原「あの子が海に行きたいって言うから、行ってあげてたんだよ」
朋也「…そうか。まだ、目を覚ましてないんだな」
春原「だから、覚めてるよっ!…そもそも、夢見てるわけじゃないんですけど」
朋也「最後は…どうか、幸せな記憶を」
春原「僕、ゴールしていいですかね…」
89:名無しさんだよもん
08/01/10 18:28:34 hEedIA2Y0
………。
観鈴「陽平さん、おはよー」
春原「……なにそれ」
観鈴「朝の挨拶」
春原「いや、そうじゃなくて、肩に乗ってる物体の事を聞いてるんだけど」
観鈴「この子はね、そら」
春原「へ?そら?」
観鈴「さっき会ったの。新しい友達だよ」
春原「これ、カラスじゃないの?」
観鈴「うん。カラスさん。かわいい」
春原「カラスなんて不吉なだけじゃん。やめなよ」
観鈴「そんなことないよ。ほら、近くで見て」
春原「…近くで見てもただのカラ…」
ブスッ
春原「うぎゃあああああ!目がっ!目がああああ!!」
観鈴「わ、どこかで聞いたことあるような台詞」
春原「そうじゃないですよね!?」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「大丈夫じゃないよ、ったく」
観鈴「ケンカするほど仲が良いって言うよね」
春原「こんなのと仲良くしたくないよ」
観鈴「が、がお…」
90:名無しさんだよもん
08/01/10 18:30:51 hEedIA2Y0
観鈴「そら、ここで待っててね」
春原「放課後にはいなくなってるんじゃない?」
観鈴「陽平さん、いじめっ子?」
春原「…ヴァイオリンはやめてね」
観鈴「じゃあね、そら。お留守番、しててね」
そら「カー」
観鈴「そら、いい子」
春原「嫌な事が起こりそうだよね」
観鈴「そんな事、言わないでほしいな」
春原「突かないよう、ちゃんと躾けといてね」
観鈴「ぶいっ」
春原「心配だ…」
91:名無しさんだよもん
08/01/10 18:31:58 hEedIA2Y0
観鈴「じゃあね、陽平さん。またお昼に会おうね」
春原「あれ?2年生だったの?」
観鈴「うん。陽平さん、年上」
春原「へぇ、知らなかった」
観鈴「また後でねー」
杏 「陽平が早い…」
朋也「春原が早い…」
春原「目が覚めちゃったんだよねぇ」
朋也「なんか、嫌な事が起こりそうだな」
杏 「なにか起きたら、あんたのせいだからね」
春原「僕って、カラスと同レベルなんですかね…」
92:名無しさんだよもん
08/01/10 18:35:17 hEedIA2Y0
……。
春原「やっとお昼だよ、腹減った…」
朋也「なぁ、昨日来た奴って、ありえないと思うがお前の彼女か?」
春原「余計な一言が気になるんですけど…」
朋也「気にするなよ」
春原「彼女じゃないよ。僕と友達になりたいんだってさ」
朋也「余計な一言が気になるな」
春原「余計な一言なんてなかったよね!?」
朋也「3年か?」
春原「2年だよ。2年の神尾観鈴」
観鈴「陽平さ…」
朋也「神尾観鈴?…どっかで聞いた事あるな」
春原「何?有名なの、あの子」
朋也「…確か、関わるとロクな事がない、って」
観鈴「………」
93:名無しさんだよもん
08/01/10 18:37:03 hEedIA2Y0
春原「はぁ?何それ」
朋也「知らねぇよ。以前誰かが話してたのを耳にしただけだ、俺は」
春原「ふーん…。関わるとロクな事がない、ねぇ」
「ま、確かにロクな事はなさそうだね」
観鈴「……っ…」
春原「急に変な事言い出すしさ」
「初対面なのに、わたしたち友達、とか言うんだぜ?がおーとか言うし」
「ありえねぇよな」
観鈴「……泣いたらだめ…がまん、がまん…っ」
94:名無しさんだよもん
08/01/10 18:38:33 hEedIA2Y0
春原「まぁ、でも、一緒に居て飽きないと思うよ」
観鈴「………」
春原「結構、楽しいしね」
朋也「…噂なんてものは、ただの噂でしかないからな」
春原「でも、カラスと友達にはなりたくないよ…」
朋也「何泣いてんだよ。あぁ、後な、春原」
春原「なに?」
朋也「急に変な事言い出すとか、ありえないとか、自虐は程々にな」
春原「僕の事じゃねぇよ!」
観鈴「…あんな事言われたの、初めて」
「嬉しい…」
「うん、大丈夫」
95:名無しさんだよもん
08/01/10 18:53:14 hEedIA2Y0
観鈴「陽平さん、ご飯食べよう」
春原「うわっ!び、びっくりした…」
「岡崎、さっきの話、あの子に聞かれてなかったかな」
朋也「別に聞かれててもいいだろ」
春原「…まぁ、そうだけどさ」
朋也「一緒に居てすっごく楽しいんだろ」
春原「そこまで言ってねぇよっ!」
観鈴「陽平さん?」
春原「あ、あぁ。今、行くよ」
観鈴「にはは」
春原「なに?なんか嬉しそうだね」
観鈴「なんでもない、なんでもないよっ」
春原「あ、そ」
観鈴「屋上、行こう」
春原「暑いのに、また屋上?」
観鈴「でもその前に、そら、迎えに行こう」
春原「…はいはい」
96:名無しさんだよもん
08/01/10 18:55:35 hEedIA2Y0
観鈴「陽平さん。そら、ちゃんと居るよ」
春原「良かったね」
観鈴「そら、陽平さんの肩に乗ってみて」
春原「え?ぅわっ!…って、そこ、頭なんだけど」
観鈴「そら、そこ、落ち着く?」
そら「カァ」
観鈴「良かったねー」
春原「こっちは全然良くないんですけど」
観鈴「きっと、巣みたいで安心するんだよ」
春原「それ、フォローのつもり?」
観鈴「ぶいっ」
春原「誤魔化せてないよ」
観鈴「わたし、二人にも仲良くなってほしい」
春原「……考えとくよ」
観鈴「うんっ」
春原「頼むから糞だけはしないでよね」
そら「カー」
春原「うぅ、やっぱり心配だ…」
97:名無しさんだよもん
08/01/10 18:57:40 hEedIA2Y0
観鈴「じゃーん」
春原「これ、全部、君が作ったの?」
観鈴「………」
春原「どうしたの」
観鈴「わたし、君、って名前じゃない」
春原「…観鈴ちゃんが作ったの?」
観鈴「うん。観鈴ちんが作った」
春原「凄いじゃん!じゃ、早速…」
観鈴「わ、だめっ」
ひょいっ
春原「え」
べしゃ
観鈴「わ、陽平さんが顔から床に突っ込んだっ」
春原「…に、二回目…」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「いてて…急にどけないでくれる?」
観鈴「どけなかったら、お弁当に突っ込んでたよ」
春原「おかずを摘もうとしただけだよ」
観鈴「わたし、お箸、洗ってくる。食べちゃだめだよ」
春原「へいへい…」
98:名無しさんだよもん
08/01/10 19:00:57 hEedIA2Y0
春原「ふう、屋上に誰もいなくて良かった」
「レジャーシート敷いて弁当食べるなんて、まるで小学生みたいじゃん」
「しかもカラスがいるなんて…」
ガチャ
女子1「えー、それほんと?」
女子2「ほんとだよ、今度行ってみる?」
春原 「げっ!」
女子1「………」
女子2「………」
春原 「ははは…」
バタン
女子1「ちょっと、あの人カラスとお弁当食べてるわよ」
女子2「しかもレジャーシートまで敷いてるし…きもっ」
女子1「よっぽど友達いないんじゃない?」
春原 「丸聞こえなんですけど…」
99:名無しさんだよもん
08/01/10 19:03:29 hEedIA2Y0
観鈴「お待たせ、陽平さん」
春原「遅いよっ!」
観鈴「わ、どうしたの?」
春原「うぅ、どうせ僕はカラスしか友達がいない痛い子だよ…」
観鈴「わたし、友達」
春原「うぅ、どうせ僕は変な子とカラスしか友達がいない痛い子だよ…」
観鈴「それ、わたしも」
春原「だから、僕は変じゃないってば」
観鈴「うんうん。じゃあ、ご飯、食べよう」
春原「僕、腹ペコだよ!」
観鈴「手を合わせてください」
春原「へ?」
観鈴「手、合わせて」
春原「こう?」
観鈴「いただきます」
春原「…いただきます」
観鈴「にはは。食べよう」
春原「(こんな事でも喜んでるし)
「(…ま、いいや)」
100:名無しさんだよもん
08/01/10 19:05:09 hEedIA2Y0
観鈴「おいしい?」
春原「うん。うまいよ」
観鈴「ほんと?良かった」
春原「ほんとに、料理、出来たんだね」
観鈴「それ、信じてなかったってこと?」
春原「うん」
観鈴「が、がお…はっきり言わないでほしいな」
春原「ま、でも、今は信じてるから」
観鈴「ほんとかなぁ」
春原「ふぉんほはっへ。んぐ」
観鈴「……」
春原「僕の顔、なにかついてる?」
観鈴「え?」
春原「さっきからずっと見てるから」
観鈴「なんでもない、なんでもないよ」
春原「食べないなら、全部食べちゃうからね」
観鈴「わ、だめだめっ」
春原「へへ、もーらい」
ぶすっ
101:名無しさんだよもん
08/01/10 19:24:36 hEedIA2Y0
春原「ぎゃぁぁああっ!」
観鈴「わ、そらが陽平さんを突いた」
春原「くそっ、何するんだよ!」
そら「(もぐもぐ)」
春原「ああぁーっ!僕が最後に食べようと思って取って置いた卵焼き!」
そら 「カァ」
春原「カラスの分際で調子こいてんじゃねーぞコラァ!」
バサバサッ
春原「ひいぃぃーっ!!襲ってきたぁあ!」
観鈴「仲良し、嬉しいな」
春原「これのどこが仲良しなんだよっ!」
そら 「カァ!」
春原「ひぃっ!すいませんでしたっ!」
観鈴「陽平さん、負けてるし…」
102:名無しさんだよもん
08/01/10 19:25:49 hEedIA2Y0
春原「はぁ、無駄な体力使っちゃったよ」
観鈴「そら、また陽平さんの頭に乗ってる」
春原「こいつ、僕が嫌いなんじゃないのかよ」
観鈴「嫌いなんかじゃないよ」
春原「なんで分かるのさ」
観鈴「うーん…、なんとなく」
春原「根拠はないんスね」
観鈴「ぶいっ」
春原「…陽平ちん、ぴんち…」
観鈴「陽平さん、わたしの卵焼き、あげる」
春原「え、いいの?」
観鈴「陽平さんに食べてもらいたいから」
春原「んじゃ、もらうよ」
観鈴「うん」
春原「やっぱ弁当っていったら、卵焼きと唐揚げだよねぇ」
観鈴「じゃあ、明日は唐揚げにするね」
春原「まじ?」
観鈴「まじまじ」
春原「ハンバーグも入れてよ」
観鈴「陽平さん、注文多い」
春原「いいじゃん。弁当なんて、中学以来だし」
観鈴「どうして?」
春原「だって、僕、寮暮らしだから」
103:名無しさんだよもん
08/01/10 19:29:10 hEedIA2Y0
観鈴「寮暮らしだったんだ。わたし、知らなかった」
春原「学食があるから、別にいいんだけどね」
観鈴「そうなんだ…」
春原「…でも……ま、嬉しかったよ、弁当。うまかった」
観鈴「え?」
春原「ありがとね…って、なんでこんな事言ってるんだろ、僕。ははっ」
観鈴「わたし、毎日作る」
春原「へ?別にいいよ、毎日なんて」
観鈴「わたしが作りたいの」
春原「そ、そう」
観鈴「陽平さん、喜んでくれた」
春原「別に、喜んでないけどね!」
観鈴「にはは。わたしも、嬉しい」
春原「…良かったね」
観鈴「うん、良かった」
104:名無しさんだよもん
08/01/10 19:30:52 hEedIA2Y0
…。
観鈴「あ。予鈴、鳴ってる」
春原「早く行かないと遅刻になるよ」
観鈴「陽平さん、くつろいでるけど、行かないの?」
春原「んー…眠いし、サボる」
観鈴「いいの?」
春原「いいのいいの。レジャーシート、もう少し貸してね」
観鈴「…わたしも、寝転ぼっと」
春原「え?…うわっ」
ごちっ
春原「いでっ」
観鈴「いたた…」
春原「間隔、考えましょうね」
観鈴「にはは…、ごめんね」
春原「っていうか、観鈴ちゃんもサボる気?」
観鈴「うん。ここにいたい」
春原「ふーん。僕は、別にいいけどさ」
観鈴「ぶいっ」
春原「ぐー。はい、僕の勝ち」
観鈴「ジャンケンじゃないんだけどな…」
105:名無しさんだよもん
08/01/10 19:31:58 hEedIA2Y0
春原「あれ?そういえばカラスは?」
観鈴「そ・ら」
春原「…そらは?」
観鈴「散歩中。ほら、あそこ。歩いてる」
春原「鳥なんだから飛べばいいのに」
観鈴「飛べないみたい」
春原「そうなの?もったいないね」
観鈴「空、飛んでみたい?」
春原「そりゃあね。誰だって思うんじゃない?」
観鈴「ここから、飛んでみる?」
春原「死ぬよっ!僕を殺す気ですか!?」
観鈴「冗談、冗談」
春原「ったく…それに、飛べたら飛べたで、面白くないと思うよ」
観鈴「どうして?」
春原「飛ぶのが当たり前になっちゃうでしょ」
観鈴「うん」
春原「出来ない事があるから、人間は成長出来ると思うんだよね」
観鈴「…なんだか、陽平さんっぽくないね」
春原「言われると思った…」
106:名無しさんだよもん
08/01/10 19:34:24 hEedIA2Y0
観鈴「わたしね、陽平さんと会う前の日に、空の夢を見た」
春原「空の夢?」
観鈴「うん」
「自分は空にいるの。それは見たこともない世界で、どこまでも無限に広がってた」
「不思議な夢だった。なんだかね、続きがありそうな夢」
春原「ふうん…」
観鈴「でも、それきりだった」
春原「もしかして、僕のせいって言いたいの?」
観鈴「違うよ、違う」
春原「夢に続きなんてないよ。夢って大抵意味が分かんないしね」
観鈴「…ね、もしかして、その夢がわたし達を出会わせてくれたのかな」
春原「偶然でしょ」
観鈴「が、がお…」
107:名無しさんだよもん
08/01/10 19:35:20 hEedIA2Y0
春原「…また見てる」
観鈴「え?」
春原「さっきも見てたよね、僕の顔」
「まぁ、僕ってイケメンだし、見とれちゃうのは分かるけどね!」
観鈴「面白い冗談だね」
春原「冗談じゃないんすけどね…」
観鈴「嘘。陽平さん、かっこいいよ」
春原「面と言われると照れるな…」
観鈴「でも、かっこいいというか、可愛い方だと思うな」
春原「それ、嬉しくないね」
観鈴「どうして?」
春原「悪い気はしないけどさぁ」
「男なんだから、かっこいいって言われたいじゃん」
観鈴「陽平さん、可愛い」
春原「人の話、聞いてた?」
観鈴「うん。だから言ってみた」
春原「嫌がらせっスか!?」
観鈴「可愛い、可愛い。にはは」
春原「可愛いのは観鈴ちゃんの方でしょ」
108:名無しさんだよもん
08/01/10 19:36:07 hEedIA2Y0
観鈴「えっ?わ、わたし、可愛くない」
春原「(……本来、可愛いって言われるのは、
女の子である観鈴ちゃんの方でしょって事だったんだけど…)」
観鈴「なんだか、今日は、一段と暑いねっ」
春原「(…へへっ)」
「いや、すげー可愛いよ、観鈴ちゃんは!」
観鈴「陽平さん、その冗談、面白くないよ」
春原「冗談じゃないよ、本当に思ってる」
観鈴「観鈴ちん、ぴんちっ」
春原「ははっ…」
観鈴「…でも」
春原「ん?」
観鈴「嬉しい、な…」
春原(どきっ)
「…って、なんでどきっとしてるんだよ、僕はっ!」
観鈴「なに?」
春原「い、いや、なんでもないよ」
観鈴「ありがとう、陽平さん」
春原「…どういたしまして」
「(ほんと、調子狂うな…)」
109:名無しさんだよもん
08/01/10 19:36:50 hEedIA2Y0
観鈴「…さっき、陽平さんを見てたのはね」
春原「うん」
観鈴「わたしの隣に、ちゃんといるんだな、って実感してた」
春原「へ?」
観鈴「わたしの隣に、陽平さんが…友達が、いるんだなって」
春原「…観鈴ちゃんが誘ったんだから、いるに決まってるじゃん」
観鈴「にはは、そうだね」
春原「………」
観鈴「わたし、幸せ」
「こんなに幸せなこと、今までなかったから」
「…本当に、嬉しい」
寂しい人生だね、と、茶化そうとして、やめた。
彼女が、本当に幸せそうに笑っていたから。
その笑顔を見ていたら、僕まで幸せな気持ちになった。
でも正直に言うのは癪なので、
春原「ま、悪くないね。こういう時間も」
と、言っておいた。
僕の言葉を聞いて、彼女はまた、幸せそうに笑った。
110:名無しさんだよもん
08/01/10 19:37:56 hEedIA2Y0
春原「…って、なんか最終回みたいになってるんですけど!?」
観鈴「どうしたの?」
春原「なんでもないよ」
観鈴「今日は、浜辺で遊べたらいいね」
春原「遊べたら、じゃなくて、遊ぶんでしょ?」
観鈴「…うんっ、遊ぶ」
春原「んじゃ、今から寝るかなー」
観鈴「終わりのチャイムが鳴ったら、起こすね」
春原「よろしくね」
観鈴「おやすみ、陽平さん」
111:名無しさんだよもん
08/01/10 19:39:19 hEedIA2Y0
……。
春原「確かに終わりのチャイムだけどさ」
観鈴「うん」
春原「6限目まで終わってるじゃん…」
観鈴「陽平さんの寝顔見てたら、いつの間にかわたしも寝てた」
春原「はぁ…まぁ、僕はいいけどさ。いつもサボってるし」
「観鈴ちゃんは平気なの?」
観鈴「うん、平気」
春原「あ、そ。ならいいけど」
観鈴「じゃあ、帰ろう」
春原「鞄、取ったら観鈴ちゃんのクラス行くから」
観鈴「迎えに来てくれるの?」
春原「その方が早いでしょ」
観鈴「待ってる。早く来てね。早く遊びたいっ」
春原「はいはい」
112:名無しさんだよもん
08/01/10 19:45:48 hEedIA2Y0
春原「ふう…」
どんっ
春原「って!…どこ見て歩いてんだ、気をつけろ!」
智代「ぶつかってきたのはそっちだろう。…って、春原か」
春原「げっ!と、智代…」
智代「お前は人にぶつかっておいて、謝りもしないのか?」
春原「すいませんでしたっ!」
智代「うん。一応、私も謝っておこう。すまなかったな」
春原「なんか、納得できないんだけど…」
智代「何か言ったか?」
春原「何も」
智代「そうか。で、何でお前がこんなところにいるんだ?」
春原「何でって、用があるからに決まってるだろ」
智代「2年に知り合いでもいるのか?」
春原「まぁね。って、お前も知り合いじゃん」
智代「何を言ってる?…私達は赤の他人だろう」
春原「…そうですね」
智代「冗談だ。一応、知り合いという事にしておいてやろう」
春原「もうどっちでもいいっス…」
113:名無しさんだよもん
08/01/10 19:47:03 hEedIA2Y0
観鈴「陽平さんっ」
春原「あれ、観鈴ちゃん」
智代「ん?あなたは、確か…」
観鈴「…あ…えっと、坂上さん、ですよね?」
智代「神尾さん、か?」
観鈴「うん。神尾観鈴。にはは…」
智代「私は坂上智代だ。よろしく」
観鈴「ともよ?」
智代「うん?どうかしたのか?」
観鈴「陽平さん。ともよ、って坂上さんの事だったの?」
春原「へ?何の事?」
観鈴「パン買ってくれたとき、智代の蹴りがどうとか、言ってたよね」
春原「僕、そんな事言ったっけ?」
智代「…その話、詳しく聞かせてもらおうか、春原」
春原「ひぃっ!べ、別に変な事言ってないよ!…たぶん」
智代「たぶん…?」
春原「…観鈴ちゃん、行こう!」
観鈴「わ、わっ」
智代「おい、春原っ!」
春原「誤解っス――」
114:名無しさんだよもん
08/01/10 19:48:08 hEedIA2Y0
観鈴「はあ、はあ…」
春原「はあ、つ…疲れた…」
観鈴「びっくりした、急に走り出すから」
「ふう。でも、もう海に着いたよ」
春原「そうだね。じゃ、そういう事で」
観鈴「陽平さん、どこ行くの?」
春原「疲れたから帰る」
観鈴「わ、だめだめっ」
春原「ちっ」
観鈴「どうしてそんなイジワル言うかな…」
春原「冗談だよ、冗談」
「ねぇ、喉渇いたし、ジュース飲まない?」
観鈴「わたし、傷ついた」
春原「………」
ピッ ガタン
春原「…ほら」
観鈴「やった」
春原「もう、奢らないからね」
観鈴「もう、イジワルな事、言わないでね」
春原「それはどうかなぁ」
観鈴「が、がお…」
115:名無しさんだよもん
08/01/10 19:49:42 hEedIA2Y0
観鈴「……浜辺…」
春原「あちちっ、足の裏焼けちゃうよ」
「靴と鞄、ここに置いとこうか」
観鈴「……ぁ…」
春原「…って、来ないのかよっ!」
観鈴「えっ、あ、行くっ」
春原「急に走ったらこけ…」
観鈴「わ」
べしゃ
春原「…るよ」
観鈴「にはは、失敗」
春原「ほら。掴まりなよ」
観鈴「ありがとう、陽平さん」
116:名無しさんだよもん
08/01/10 19:55:08 hEedIA2Y0
春原「制服、砂だらけだよ」
観鈴「どうせ汚れるから」
春原「それって、僕も汚れるって事ですよね」
観鈴「手」
春原「え?」
観鈴「もう少し、掴んでても、いい?」
春原「…いいけど」
観鈴「ね、もっと海の近く、行こっ」
春原「うわ、引っ張るなよっ」
観鈴「にははっ」
春原「…ったく」
117:名無しさんだよもん
08/01/10 19:55:41 VguXsK8+0
おおー、降臨したな
待ってました
118:名無しさんだよもん
08/01/10 19:56:02 hEedIA2Y0
観鈴「そら、見て。海がこんなに近いよ」
そら「カァ」
春原「久しぶりだよ、浜辺で遊ぶなんて」
観鈴「じゃあ、砂のお城作ろう」
春原「ほんとに作るの?」
観鈴「うん」
春原「…しょうがないなぁ」
観鈴「スカート、横で結んでおこうっと」
春原「ねぇ、どうせ作るなら、でっかいの作ろうよ」
観鈴「どれくらい?」
春原「2mくらい」
観鈴「それ、でかすぎるよ」
春原「じゃあ、2cm」
観鈴「今度は、小さすぎるよ」
春原「じゃあ、どれ位がいいのさ?」
観鈴「んー…、これくらい」
春原「普通だね」
観鈴「普通が一番、ぶいっ」
春原「…ぶい」
119:名無しさんだよもん
08/01/10 19:58:27 hEedIA2Y0
春原「爪に砂が入って気持ち悪いんだけど」
観鈴「わたし、ちゃんと切ってきた」
春原「準備いいね」
観鈴「うん。楽しみだったから」
春原「そう」
観鈴「陽平さん、楽しい?」
春原「別にたの…」
観鈴「……?」
春原「…しいっス!」
観鈴「良かった。わたしも、楽しい」
春原「…楽しいよ」
観鈴「うん。さっき、聞いたよ」
春原「はははっ!そうですよね!」
観鈴「ごきごき~っ♪」
春原「……くそう…」
120:名無しさんだよもん
08/01/10 20:03:14 hEedIA2Y0
コツッ
春原「ん?」
「よっ、…なんだこれ」
観鈴「どうしたの?」
春原「なんか掘ってたら出てきた。二つも」
観鈴「なんだろう?」
春原「さぁ…」
観鈴「一つ、見せて」
春原「はい」
観鈴「普通のビー玉、かな?」
春原「透明でつまんないね」
観鈴「ね。夕日に、ビー玉を翳してみて」
春原「こう?」
観鈴「透明だから、凄く綺麗だよ」
春原「…確かに、綺麗だね」
観鈴「なんだか、光を持ってるみたいだね」
「なんちゃって。にはは」
春原「光、ねぇ…」
121:名無しさんだよもん
08/01/10 20:42:49 VguXsK8+0
乙
春原×観鈴可愛すぎ
122:名無しさんだよもん
08/01/10 20:58:25 hEedIA2Y0
観鈴「ね、陽平さん」
春原「ん?」
観鈴「これ、もらってもいい?」
春原「別にいいよ。そもそも、僕のじゃないし、これ」
観鈴「わたし、これをお守りにする」
春原「こんなもんを?」
観鈴「うん」
春原「ふうん…こっちのもあげようか?」
観鈴「それでね」
「陽平さんにも、持っていてほしいの」
春原「え゛」
観鈴「だめ、かな」
春原「…いや、別に…いいんだけどさ」
観鈴「やった。お揃い」
春原「ただの玉じゃん…って、聞いてませんよね」
観鈴「いつも、持っていてね」
春原「分かった分かった」
123:名無しさんだよもん
08/01/10 21:00:49 hEedIA2Y0
観鈴「砂のお城、完成っ」
春原「僕って、芸術の才能があるよね!」
観鈴「陽平さん、穴掘ってただけだった」
「だから、芸術の才能があるのは観鈴ちん」
春原「観鈴ちゃんが見てないときにやってたっての」
観鈴「嘘はだめ」
そら「カァ!」
春原「ひぃっ!」
観鈴「にはは」
「すごく楽しい。…本当に」
春原「………」
観鈴「きっと、もうないよ。こんなに楽しい時間」
「陽平さん、ありが…」
春原「あのさ」
124:名無しさんだよもん
08/01/10 21:46:28 VguXsK8+0
人こねえな
わっふるわっふる
125:名無しさんだよもん
08/01/10 21:49:16 kZgpkLED0
ROMはそれなりにいるんじゃないかと思うけど。
126:観鈴ちんアーンド陽平さんバックナンバー
08/01/10 21:52:11 ACAaW9vc0
まだvipに立ってたのに書いてあった場所まで進んでないから終わるまで待ってるだけだよ
127:名無しさんだよもん
08/01/10 21:58:21 hEedIA2Y0
観鈴「え?」
春原「楽しい事は、これからもいっぱいあると思うよ」
観鈴「…陽平さん?」
春原「ほら、もうすぐ夏休みでしょ」
「休み、長いんだから、遊ぶ時間いっぱいあるじゃん」
「神社で、祭りだってあるし」
観鈴「でも、わたし…」
春原「遊ぶ人がいないなら、僕が遊んであげてもいいから」
「別に、迷惑とか、思ってないし」
「だから…その、もうないとか、そういうさ…」
観鈴「補習」
春原「……へ?」
観鈴「わたし、夏休み、補習あるの」
春原「…えーっと…」
「…はははは、そ、そうなんだ…」
観鈴「でも、でもね。終わったら、遊べる。遊ぶっ」
「わたし、頑張って早く終わらせる。補習」
「陽平さんと、たくさん遊びたいから。毎日遊べる」
春原「いや、毎日はちょっと…、っていうか、落ち着きましょうね」
観鈴「にはは、どうしよう。嬉しいな」
「陽平さん、わたし、嬉しい」
春原「そりゃ良かったね…。…ん?補習?」
観鈴「わたし、頑張るよ」
春原「ああぁぁぁーーーっ!」
128:名無しさんだよもん
08/01/10 21:58:50 hEedIA2Y0
ミスった
129:名無しさんだよもん
08/01/10 21:59:12 hEedIA2Y0
観鈴「え?」
春原「楽しい事は、これからもいっぱいあると思うよ」
観鈴「…陽平さん?」
春原「ほら、もうすぐ夏休みでしょ」
「休み、長いんだから、遊ぶ時間いっぱいあるじゃん」
「神社で、祭りだってあるし」
観鈴「でも、わたし…」
春原「遊ぶ人がいないなら、僕が遊んであげてもいいから」
「別に、迷惑とか、思ってないし」
「だから…その、もうないとか、そういうさ…」
観鈴「補習」
春原「……へ?」
観鈴「わたし、夏休み、補習あるの」
春原「…えーっと…」
「…はははは、そ、そうなんだ…」
観鈴「でも、でもね。終わったら、遊べる。遊ぶっ」
「わたし、頑張って早く終わらせる。補習」
「陽平さんと、たくさん遊びたいから。毎日遊べる」
春原「いや、毎日はちょっと…、っていうか、落ち着きましょうね」
観鈴「にはは、どうしよう。嬉しいな」
「陽平さん、わたし、嬉しい」
春原「そりゃ良かったね…。…ん?補習?」
観鈴「わたし、頑張るよ」
春原「ああぁぁぁーーーっ!」
130:名無しさんだよもん
08/01/10 22:00:28 hEedIA2Y0
観鈴「わ、どうしたの?」
春原「忘れてた…。僕も夏休み、補習あるんだった…」
「嫌だぁあーっ!折角の最後の夏休みがぁぁあーっ!!」
観鈴「補習も、お揃いだね」
「ね、一緒に学校行こう」
春原「…一緒にって言っても、寮、すぐそこだし」
観鈴「わたし、起こしに行く」
春原「へ?いいよ、そんなの」
観鈴「だめ?」
春原「いや、だめじゃないけど…」
観鈴「陽平さん、サボりそうだし」
春原「…まぁ、サボるかもね」
観鈴「留年、しちゃうかもしれないよ」
春原「え?…留年?」
観鈴「陽平さんと同じ学年。わたし、嬉しいかも」
春原「起こしに来てくださいっ!」
観鈴「うーん、どうしようかな」
春原「がおぉーーっ!」
観鈴「にはは。ちゃんと行くよ」
春原「よろしくお願いします」
観鈴「うんっ」
131:名無しさんだよもん
08/01/10 22:06:19 hEedIA2Y0
ちゃぷっ
観鈴「足、気持ちいい」
春原「片足立ち、してみてよ」
観鈴「こう?…わ、わっ
「わたし、今、倒れそうになった」
春原「ちっ」
観鈴「陽平さん、今、舌打ちした?」
春原「まさか。するわけないじゃん」
観鈴「おかしいな、聞こえた気がしたんだけど…」
春原「気のせいでしょ」
観鈴「陽平さんは、海、入らないの?」
春原「…ねぇ、スカート、もっと上で結んだら?」
観鈴「どうして?」
春原「ほら、ちょっと結び目見てみなよ」
観鈴「??」
春原「(今だっ!)」
観鈴「何もないよ?…あれ?」
春原「げっ」
観鈴「陽平さん。どうしてしゃがんでるの?」
春原「い、いや…、ここに綺麗な貝殻が…」
観鈴「そんなの、どこにもないよ」
春原「あれ?おかしいなぁ、さっきはあったんだけど」
観鈴「…陽平さんのエッチっ」
そら「カァッ!」
春原「ひぃいっ!…う、うわわっ!」
ばしゃーんっ
132:名無しさんだよもん
08/01/10 22:12:25 hEedIA2Y0
観鈴「わ、陽平さんが顔から海に突っ込んだっ」
春原「ぼこ、ぶわっぼごぼご…」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「ぶはっ!しょっぱっ!」
観鈴「頭、びちゃびちゃ。このままじゃ、風邪ひいちゃう」
「タオル、とってくるね」
春原「わ、悪いね…」
観鈴「はい、タオル。ちゃんと拭いてね」
春原「ん。サンキュー」
観鈴「…ね、陽平さん」
春原「なに?」
観鈴「見てない、よね?」
春原「…白って、良い色だよね」
観鈴「が、がお…。どうしてそんな事するかなぁ」
春原「男の性だからね!」
観鈴「開き直っても、だめ。もう、しないでね」
春原「またしたら、どうするのさ」
観鈴「陽平さんの事、嫌いになる」
春原「ふーん。そう」
観鈴「………」
春原「………」
観鈴「陽平さんの事、嫌いになる」
春原「さっき、聞いたよ」
観鈴「もう少し、落ち込んでほしいな」
春原「観鈴ちゃん、また一人になっちゃうよ」
観鈴「…陽平さん、わたしの事、嫌い?」
春原「さぁね」
観鈴「やっぱり、イジワル…」
133:名無しさんだよもん
08/01/10 22:13:34 hEedIA2Y0
春原「もう、しないよ」
観鈴「本当?約束だよ?」
春原「たぶん」
観鈴「絶対」
春原「うぐぅ…」
観鈴「指切り、しよう」
春原「分かったって。絶対しないから」
観鈴「だめ。指切り」
春原「…はい」
観鈴「……ゆびきったっ」
春原「守れる自信、ないなぁ」
観鈴「ふぁいと、だよっ」
春原「僕、やっぱり強くはなれないよ…」
134:名無しさんだよもん
08/01/10 22:14:28 hEedIA2Y0
……。
観鈴「陽平さん、送ってくれてありがとう」
春原「うん。…は、…はっくしょい!!」
観鈴「陽平さん、大丈夫?」
春原「平気ばよ」
観鈴「鼻声になってるし…」
「ね。家、寄っていって」
春原「へ?」
観鈴「お風呂入って、暖まって」
「服も、まだ濡れてるから、乾かさなきゃ」
春原「それくらい自分で…」
観鈴「陽平さん、絶対しない」
春原「う……」
観鈴「あ。ご飯も作るよ。食べていってほしいな」
「今日のお礼、したいから」
春原「お礼って…僕、何にもしてないんだけど」
観鈴「一緒に、遊んでくれた。それに、また…」
春原「…あのね」
観鈴「え?」
春原「僕ら、友達でしょ。それくらい普通だっての」
観鈴「……あ…」
春原「ま、でも、お言葉に甘えさせてもらうよ」
観鈴「うんっ」
135:名無しさんだよもん
08/01/10 22:15:19 hEedIA2Y0
春原「じゃあ、お邪魔します」
観鈴「にはは」
春原「…あれ?誰もいないの?」
観鈴「うん。お母さん、帰り遅いから。お父さん、いないし」
春原「ふーん」
観鈴「お風呂、入れてくるね」
春原「飯だけでいいよ」
観鈴「でも、風邪ひいちゃうよ」
春原「冬じゃないんだから、そんな簡単にひかないって」
観鈴「でも、髪の毛、気持ち悪くない?」
春原「あだだ、引っ張るなよっ!」
観鈴「ベタベタだよ。それに、服も乾かさなきゃ」
春原「自然乾燥した」
観鈴「…まだ濡れてる。陽平さん、シャツ、脱いで」
春原「………」
観鈴「陽平さん?どうしたの?」
春原「み、観鈴ちゃんって…意外と、大胆なんだね」
観鈴「? 大胆?」
春原「でも、リードされるのも、いいかも…」
観鈴「??」
136:名無しさんだよもん
08/01/10 22:17:47 hEedIA2Y0
春原「好きにしても…いいよっ!」
バッ
観鈴「陽平さん?何やってるの?」
春原「別になんでもないです」
「はい、これシャツです。お願いします」
観鈴「陽平さん、相変わらず面白いね」
春原「そんな事ないっスよ!はははっ」
観鈴「洗ってから、少し干すね。暑いから、すぐ乾くと思う」
「わたし、ご飯作るから、その間にシャワー浴びてて」
春原「へいへい」
観鈴「ズボンは、濡れてない?」
春原「大丈夫だよ」
観鈴「あ。乾くまで、代えのTシャツ着ててね。置いておくから」
春原「サンキュー」
観鈴「じゃあ、後でね。にはは」
春原「なんか、新婚夫婦みたいだな…」
「…いや…ありえないね」
「はぁっくしょいっ!」
137:名無しさんだよもん
08/01/10 22:21:32 hEedIA2Y0
……。
観鈴「陽平さん、すごく似合ってる」
春原「がおがおTシャツって…」
「ねぇ、観鈴ちゃんって、恐竜好きでしょ」
観鈴「わ。なんで分かったの?」
春原「やっぱり…」
観鈴「わたし達、通じ合ってる」
そら 「カァ」
春原「はは…」
観鈴「ご飯、食べよう」
「じゃん。ハンバーグだよ」
春原「うまそうだね」
観鈴「お昼、ハンバーグ、って言ってたから」
春原「だから作ってくれたの?」
観鈴「うん。陽平さんに、喜んでもらいたかったから」
春原「…あ、そ」
観鈴「嬉しい?」
春原「嬉しいよ。観鈴ちゃんが作ってくれたのは全部嬉しい」
観鈴「…わぁ」
春原「……なに」
観鈴「ううん。良かった」
春原「じゃ、食べるね」
観鈴「いただきます、してから」
春原「ちぇっ」
138:名無しさんだよもん
08/01/10 22:22:42 hEedIA2Y0
観鈴「おいしい?」
春原「ふまひ」
観鈴「やっぱり、二人でご飯っていいよね」
春原「ほうはへ。んぐ」
観鈴「ね、陽平さん。また家に来て、ご飯、食べていってほしい」
春原「へ?」
観鈴「また、一緒にご飯、食べたいな」
春原「昼、毎日一緒に食うんでしょ?」
観鈴「うん。だから、夜も、一緒に食べよう」
春原「だから、の意味が分かんないっス!」
春原「ごちそうさま」
観鈴「夜ご飯…」
春原「おいしかったよ」
観鈴「が、がお…」
「あ、そうだ。陽平さん」
春原「ん?」
139:名無しさんだよもん
08/01/10 22:23:57 hEedIA2Y0
観鈴「はい、あーん」
春原「…僕、もう食べ終わったんだけど」
観鈴「あーん」
春原「……あー…」
ぱくっ
観鈴「おいしい?」
春原「んぐ…、うん」
観鈴「…嬉しい?」
春原「なにが?」
観鈴「あーん、って」
春原「まぁ、そりゃあ…嬉しいけど」
観鈴「良かった」
春原「? 何なの?」
140:名無しさんだよもん
08/01/10 22:24:44 hEedIA2Y0
観鈴「前、見たことがあるの。あーん、ってしてもらってる人」
「その人ね、とても嬉しそうだった。幸せそうに笑ってたの」
春原「へえ」
観鈴「だから、やってみた」
「陽平さんに、たくさん喜んでもらいたいから」
「わたしがたくさん喜んだ分、陽平さんにも、たくさん」
春原「ふぅん…。でも、ご飯だけで十分、喜んだけどね」
観鈴「わたしは、もっともっと、喜んでると思う」
春原「…じゃあ、晩飯」
観鈴「え?」
春原「晩飯さ、またご馳走してよ」
観鈴「…うんっ」
「にはは、どうしよう。わたし、また喜んだ」
春原「また、何かしてくれんの?」
観鈴「なにすればいい?」
春原「……そりゃあ…」
観鈴「なになに?」
春原「あは、あはははっ」
観鈴「??」
141:名無しさんだよもん
08/01/10 22:25:27 hEedIA2Y0
ブロロロロロ…
観鈴「あ」
春原「どうかしたの?」
観鈴「帰ってきた」
春原「ん?…なんか揺れて」
ガッシャーーーンッ
142:名無しさんだよもん
08/01/10 22:43:01 hEedIA2Y0
春原「ひいぃっ!!な、なに!?今、凄い衝撃が走ったんですけど!?」
観鈴「陽平さん、大丈夫だよ。今のは…」
春原「ひ、飛行機でも落ち―ん?」
そら 「カァァーッ!!」
観鈴「わ、陽平さんが、そらを踏んづけたっ」
春原「うわっ、っとと…う、わぁっ!」
観鈴「わわ、陽平さん、あぶなっ…」
ばたーんっ
春原「いつつ…ご、ごめん、観鈴ちゃん。大丈夫?」
観鈴「にはは、平気だよ」
春原「って、この体勢は…」
??「ただいまやー!」
143:名無しさんだよもん
08/01/10 22:45:33 hEedIA2Y0
続く!
144:名無しさんだよもん
08/01/10 22:50:02 ACAaW9vc0
おつかれー
続き楽しみにしてます
145:名無しさんだよもん
08/01/10 22:51:22 VguXsK8+0
乙かれ
可愛いカップルだな、読んでて楽しくなった
146:名無しさんだよもん
08/01/10 23:48:36 JAaHSOHn0
続き楽しみにしてる!
147:名無しさんだよもん
08/01/11 00:49:51 XLwzNvlc0
いつのまにか降臨してたんだ
乙です!
148:名無しさんだよもん
08/01/11 17:27:26 +qVceGAl0
乙です
続き楽しみにしてます!
149:名無しさんだよもん
08/01/11 18:48:29 ysWLu4vs0
春原「へ?」
観鈴「あ。お帰りなさい、お母さん」
春原「お…、お母さん?」
??「何しとるんや?」
春原「え?」
??「…何しとるんや、って聞いとるんやこのアホんだらぁーーっ!」
春原「ひいいぃぃーーっ!!」
観鈴「わ、陽平さんが木の葉のように…」
??「観鈴、大丈夫か!?変な事されてへんか!?」
観鈴「お母さん、落ち着いて。あのね、この人は」
春原「ぐえっ」
??「こぅらっ!アンタ、どっから入ってきたんや!?」
春原「げ、玄関です…」
??「堂々と入りすぎじゃーっ!」
春原「ひいぃーっ!」
観鈴「お母さん、この人は、わたしの友達なのっ」
??「なんやて!?友達ぃ!?……友達?」
観鈴「うん、友達」
春原「ぼ、僕、春原陽平っていいま、す…」
ガクッ
150:名無しさんだよもん
08/01/11 18:50:19 ysWLu4vs0
……。
??「友達なら友達やて、はよ言うてぇやー!」
「どっからどー見ても変質者にしか見えへんから分からんかったわ」
春原「今、凄く失礼な事を言われてる気がするんだけど…」
観鈴「気のせいだよ、気のせい」
??「昨日は鳥、連れてきたけど…。観鈴、これは人間でええのんか?」
春原「僕、人間にすら見えないんですかねっ!?」
観鈴「陽平さん。どう、どう」
??「冗談や、冗談」
「うちは晴子、言うねん」
春原「晴子さんっスか…」
晴子「…アンタ、さっきからどこ見とるんや」
春原「おっぱいっス」
晴子「正直すぎるわァッ!」
スパーンッ
春原「くぉっ…どこからハリセンがっ…」
151:名無しさんだよもん
08/01/11 18:51:50 ysWLu4vs0
晴子「人と話、するときは目ェ見て話すもんやろっ」
「まぁ、でも、馬鹿正直な奴は嫌いやないわ」
春原「じゃあ、触らせてくれるんスか!?」
晴子「なんでそーなんねんッ!」
スパーンッ
春原「ぐぁ…」
観鈴「にはは。陽平さん、面白くて、すごく良い人」
「今日ね、浜辺で遊んだの。一緒に砂のお城作ってくれたんだよ」
晴子「…ふぅん…」
観鈴「でね、そのあと陽平さんが、わたしのスカ―」
春原「観鈴ちゃんっ!僕のシャツ、もう乾いたんじゃないかなぁ!?」
観鈴「あ、そうだね。見てくる。ついでに家の洗濯物も入れてこようっと」
「ちょっと待っててね、陽平さん」
春原「う、うん。……ふう」
晴子「…アンタ、何かしたんか?」
春原「なんでもないっス。男として当然の事をしたまでっス」
晴子「そうか。ま、さっきのも事故やったようやしな。大目に見たるわ」
春原「はははっ…」
152:名無しさんだよもん
08/01/11 18:53:13 ysWLu4vs0
晴子「仲良うしてくれてるみたいやな」
春原「まぁ、一応」
晴子「…アンタ、観鈴を友達やと思てくれてるか?」
春原「え?」
晴子「あの子が友達連れてくることなんて、今まで一度もなかったからなぁ」
「あぁ、でも昨日連れてきたわ。カラスやったけどな」
そら「カァ」
春原「………」
―――――
春原「ってゆーか、君、クラスに友達とかいないの?」
観鈴「うん。いないよ」
春原「なんでさ」
観鈴「わたしが変な子だって、みんな知ってるから」
―――――
晴子「あの子、危なっかしいとこあるやろ。一人やと心配なんや」
「アンタが友達やと思てくれてるなら、これからも仲良うしたってや」
春原「わざわざ浜辺で砂の城作ったりして遊んでるのに、友達じゃないなんて言う人、いないでしょ」
晴子「…はっ、それもそうか…。良かったわ」
「なかなかおもろいやっちゃな、変質者の癖して」
春原「今、結構良い事言ったと思うんすけどねぇ!?」
晴子「冗談やんかー、あっはははっ」
春原「僕って、どこへ行ってもこんな扱いなんですね…」
153:名無しさんだよもん
08/01/11 19:00:39 ysWLu4vs0
晴子「そうや。一緒におるとき、あの子が口癖言うたら直してやってくれへんかなぁ」
春原「口癖?」
晴子「がおーって言うやろ?困ったときや、泣きそうになったときに」
春原「…あぁ、言ってるね」
晴子「あれ、恐竜の真似なんや」
春原「恐竜が好きだから?」
晴子「なんや、知ってたんか」
春原「このTシャツとか、恐竜のタオルとか見たら気づくでしょ」
晴子「あれな、子供の事からの口癖なんや」
「…今でも子供やねん、あの子は」
春原「僕も心はいつまでも少年っす!」
晴子「…アンタなら観鈴と仲良うやっていけそうやな」
春原「っていうか、どうすればいいんすかね」
晴子「こう、ペチッて軽く叩いたって。それで、やめろ言うてくれるだけでええわ」
「ようは躾けや、躾け」
春原「ふうん…、分かったよ」
154:名無しさんだよもん
08/01/11 19:01:37 ysWLu4vs0
晴子「ま、よろしく頼むわ。観鈴もアンタによう懐いてるみたいやしな」
春原「懐いてるって…」
晴子「アンタが学生じゃなかったら、一緒に酒飲むねんけどなぁ」
春原「僕、飲めるっす!」
晴子「あかん。未成年やろ」
春原「酔った勢いで組んず解れつ…、おっぱいなんかに触っちゃったりしてっ!」
晴子「がっ…」
春原「僕、興奮してきちゃったよ!」
観鈴「お待たせ、陽平さん」
春原「おわっ!びっくりしたっ」
観鈴「どうしたの?」
春原「ちょっと色々想像しててさ…うへへ」
観鈴「陽平さん、ほんとに変質者みたい」
春原「観鈴ちゃんまでそんな事言うなよっ!」
観鈴「じょーだんやー」
春原「襲っちまうぞコラァ」
スパーンッ
155:名無しさんだよもん
08/01/11 19:02:58 ysWLu4vs0
晴子「親の前で、んな事言うなァッ!」
春原「さ、三回目っスか…」
観鈴「お母さん、絶好調」
晴子「…でも、観鈴ちんは、ええ体しとるよなぁ」
春原(ぴくっ)
晴子「おっぱいも結構あるし…でへへ」
観鈴「お母さんまで変な事言ってるし…」
晴子「アイツ見てみ。想像モードに入ってんで」
春原「………」
観鈴「わ、わ、陽平さん、想像しちゃだめっ」
春原「観鈴ちゃん、部屋へ行こうか」
観鈴「え?」
春原「プロレスしようぜ!」
スパーーーンッ
156:名無しさんだよもん
08/01/11 19:03:40 ysWLu4vs0
観鈴「陽平さん、また遊びに来てね」
春原「…う、うん」
観鈴「まだ、クラクラする?」
春原「晴子さんのチョークスリーパー、効いたっす…」
観鈴「プロレス、出来て良かったね」
春原「ははっ…そうだね…」
観鈴「陽平さん、プロレス好きみたいだから、わたしも技、頑張って覚える」
春原「僕が言ってるのはそのプロレスじゃないんだけどね」
観鈴「え?」
春原「なんでもないよ。冗談だから」
観鈴「??」
春原「じゃ、また明日ね」
観鈴「うん。ありがとう、陽平さん」
春原「だから、いいっての」
観鈴「にはは。おやすみ」
春原「おやすみ」
157:名無しさんだよもん
08/01/11 19:04:56 ysWLu4vs0
晴子「帰ったんかー?」
観鈴「うん。陽平さん、良い人」
晴子「ま、おもろい奴やったな」
観鈴「うんうん」
晴子「色々と直球すぎる奴やったけどな…」
観鈴「陽平さん、きっと嘘つけない人」
晴子「つきたくてもつけへんタイプやろ、あれは」
観鈴「にはは。そんな感じ、するね」
晴子「…アイツとおって楽しいか?観鈴」
観鈴「うん。すごく楽しい」
晴子「そうか。…良かったわ」
観鈴「ね、お母さん」
晴子「ん?」
観鈴「プロレスって、色々種類があるの?」
晴子「技の事か?」
観鈴「わたしが、技覚えるって言ったら、そのプロレスじゃないって」
晴子「…アイツ、またしばいたる…」
春原「…う」
「な、なんか悪寒が…」
158:名無しさんだよもん
08/01/11 23:58:07 Q2kiX/WG0
wktk
159:名無しさんだよもん
08/01/12 18:46:51 crNcoCcS0
ここまでが前回までだよね?
ここから待ちか・・・・
160:名無しさんだよもん
08/01/14 13:58:48 J1O/Wh2t0
降臨町
161:名無しさんだよもん
08/01/18 18:23:37 j035joO30
待ち
162:名無しさんだよもん
08/01/19 03:48:59 8MvM/ccK0
………。
……。
…。
ぺちぺち
春原「……ぅ…」
ぺちぺちぺち
春原「……んぁ?」
どすっ
春原「ぎゃああぁぁぁーーっ!!」
観鈴「陽平さん。おはよう」
春原「……おはよう」
そら 「カー」
春原「そらっ!お前、また僕を突いただろ!?」
観鈴「そらは陽平さんを起こしてくれてるの。怒っちゃだめだよ」
春原「起こし方ってもんがあるでしょっ!?」
「ったく、毎朝毎朝、なんでこんな痛い思いを…」
観鈴「いい目覚め。ぶいっ」
春原「全然良くないよっ!」
「あのさ、思ってたんだけど、起こしにくるのって夏休みの話じゃなかったっけ?」
観鈴「明日から、夏休み」
春原「いや、そうだけど、この前から起こしにきてるじゃん」
観鈴「だめだった?」
春原「だめじゃないけど…、もう少し優しく起こしてくれませんかね」
観鈴「陽平さん。はい、制服だよ」
春原「人の話は聞きましょうね…」
163:名無しさんだよもん
08/01/19 03:50:23 8MvM/ccK0
春原「そういえば、なんで僕の部屋、知ってたの?」
観鈴「初めて来たときにね、美佐枝さんっていう綺麗な人が教えてくれたの」
春原「あー、美佐枝さんね…」
―――――
観鈴 「どうしよう。陽平さんに部屋、聞くの忘れてた」
「入っていいのかな…」
美佐枝「…あら。なんで女の子がこんなところに」
観鈴 「わ。えっと…、おはようございます」
美佐枝「おはよ。何やってるの?ここ、男子寮よ?」
「あぁ、あたしは、相楽美佐枝。一応、ここの寮母」
観鈴 「わたし、神尾観鈴、です」
美佐枝「観鈴ちゃんね。で、どうしたの?」
観鈴 「えっと、ここに春原陽平さん、いますか?」
美佐枝「春原?いるけど…まさか、春原の知り合い?」
観鈴 「はい。でも、部屋が分からなくて」
美佐枝「…もしかして……か、かの…?」
観鈴 「わたし、陽平さんとお友達なんです」
美佐枝「あはは、そうよねぇ。よく考えたらありえないわ」
「春原にこんな可愛い彼女がいるなんて」
観鈴 「え?」
美佐枝「なんでもない。おいで、案内するわ。こっちよ」
観鈴 「ありがとうございます」
―――――
観鈴「…って事があって」
「あれ?どうしたの?陽平さん」
春原「僕に彼女がいる事って、そんなにありえない事なんすかね…」
観鈴「??」
164:名無しさんだよもん
08/01/19 03:52:03 8MvM/ccK0
観鈴「今日もいい天気だね」
春原「眠い…、帰る」
観鈴「だめ。ちゃんと行こう?」
春原「補習はちゃんと行くからさ」
「終業式だけだし、今日は行かない」
観鈴「…学校、すぐそこ」
春原「寮、目の前」
観鈴「が、がお…」
ぺちっ
観鈴「いたい。どうして叩かれるかなぁ」
春原「それ、言っちゃだめなんでしょ」
観鈴「…お母さん?」
春原「うん。その口癖言ったら注意してくれ、ってさ」
観鈴「にはは…」
「じゃ、行こう」
春原「うわっ、急に引っ張るなって」
165:名無しさんだよもん
08/01/19 03:53:34 8MvM/ccK0
観鈴「早くお祭り、行きたいな」
「リンゴ飴、食べたい。わたあめも食べたいな」
春原「食う事ばっかだね」
観鈴「射的も、金魚すくいもしたい」
春原「好きなだけすれば?見ててあげるから」
観鈴「一緒に、しないの?」
春原「んー、気が向いたらね」
観鈴「夏休み、楽しみな事ばかり」
春原「補習があるけどねぇ」
観鈴「陽平さんがいるから、平気」
春原「学年も違うし、一緒じゃないじゃん」
観鈴「それでも、平気」
「わたしの方が早く終わったら、陽平さんが終わるまで待ってる」
春原「僕は先に終わったら、帰るからね」
観鈴「待っててくれないの?」
春原「うん。暑いし」
観鈴「……残念」
春原「…冗談だよ。ちゃんと待っててあげるよ」
観鈴「にははっ」
春原「なに?」
観鈴「そう言ってくれると思った。陽平さん、優しいから」
春原「…やっぱり帰る」
観鈴「わ、だめ、だめっ」
166:名無しさんだよもん
08/01/19 03:56:27 8MvM/ccK0
観鈴「あ…」
春原・朋也「ん?」
渚 「あ、春原さんですっ。おはようございます」
春原「おっはよう、渚ちゃん。ついでに岡崎も」
朋也「ここ最近いつも早いな、春原」
春原「起こされるからね。観鈴ちゃん…」
そら 「カー」
春原「…と、こいつに」
渚 「私、びっくりしてしまいました」
朋也「お前、いくら友達がいないからって…」
春原「僕じゃなくて、この子の」
観鈴「あ、あのっ、おはようございます」
朋也「…えーっと、神尾、だっけ?」
観鈴「はい。神尾観鈴です。えっと…」
渚 「初めまして、3年B組の古河渚です」
観鈴「は、初めまして。おはようございます、古河さん」
渚 「おはようございますっ」
「観鈴ちゃん、ってお呼びしていいですか?」
観鈴「はいっ」
渚 「えへへ」
観鈴「にはは」
春原「ははは」
朋也「なんだ、この空間は…」
167:名無しさんだよもん
08/01/19 04:18:46 8MvM/ccK0
くいっ
春原「?」
観鈴「ね、陽平さん」
春原「どうしたの?僕の背中、なにかついてた?」
観鈴「お守り、持ってる?」
春原「お守り?…あぁ、これの事?」
観鈴「うん。持っててくれてるんだね」
春原「いつも持ってろって言ったの、観鈴ちゃんでしょ」
観鈴「大丈夫、だよね」
春原「…え?」
朋也「知ってるだろうけど、俺は岡崎朋也な」
観鈴「はい。陽平さんの、お友達」
朋也「違う」
観鈴「え」
春原「いや、僕ら友達でしょ!?」
朋也「俺、友達だなんて思ってないし」
春原「思ってないのかよ!」
渚 「朋也くん、そんなイジワルなこと言っちゃだめですっ」
春原「くぅっ、渚ちゃんは優しいなぁ!」
「こんな奴やめて、僕と付き合おうよっ」
渚 「春原さんも、そんなこと言っちゃだめですっ」
春原「へ?」
168:名無しさんだよもん
08/01/19 04:20:30 8MvM/ccK0
渚 「彼女がいるのに、わたしなんかにそんなこと言うのは、いけないです」
「観鈴ちゃん、とても可愛いです」
春原「え?」
観鈴「わ、わたし、可愛くないです。古河さん、とても可愛い。ね、陽平さん」
春原「え?え?」
渚 「そんな事ないですっ。観鈴ちゃんが、可愛いんです」
観鈴「ないないっ。古河さんが、可愛いんです」
春原「…岡崎、どうしよう」
朋也「知らねぇよ。お前が渚に変な事を言うからだろ」
春原「変な事だって?僕はいつでも真剣さっ」
朋也「冗談は存在だけにしろよ」
春原「僕って冗談で存在してたんですかね!?」
朋也「ったく…ほら、渚。行くぞ」
渚 「あっ、待ってください、朋也くん」
朋也「春原、お前は帰っていいぞ」
春原「なんでだよっ!?」
「くそぅ…意地でも行ってやるからな!」
渚 「観鈴ちゃん、またお話しましょう」
観鈴「は、はい」
169:名無しさんだよもん
08/01/19 04:21:19 8MvM/ccK0
春原「ふぅ、僕達も行こうか」
観鈴「………」
春原「おーい。観鈴ちゃん?」
観鈴「あ…、わたし、ぼーっとしてた」
春原「…友達」
観鈴「え?」
春原「友達、増えたじゃん」
観鈴「……友達、で、いいの…かな」
春原「またお話しようって、言ってたでしょ、観鈴ちゃんに」
「友達じゃない人に、そういう事言わないと思うけどね」
観鈴「…そっか。そうだよ、ね」
「にはは…、友達…」
ぽんっ
観鈴「…ぁ…」
春原「良かったね。よしよし」
観鈴「……陽平さんっ」
春原「うわっ」
170:名無しさんだよもん
08/01/19 05:56:36 IsrVPc0h0
起きてたかいがあったー!!!!\(゚∀゚)/
171:名無しさんだよもん
08/01/19 09:03:42 roUTOajc0
乙!
春原によしよしされてえええ
172:名無しさんだよもん
08/01/19 12:26:43 HJTBlcAI0
乙です
春原はメイにもこんな感じで接したのかな?
なんか兄貴っぽくてニヤニヤしてしまった
173:名無しさんだよもん
08/01/19 16:39:34 8MvM/ccK0
ぎゅっ
春原「ち、ちょ、ちょっと、観鈴ちゃん!?」
「い、今は僕らしかいないけど、一応ここ、道の真ん中なんですけどっ」
観鈴「わたし、陽平さんと出会えて、良かった…」
春原「え?」
観鈴「陽平さんと出会えてから、わたし、本当に幸せ」
春原「………」
観鈴「全部、陽平さんのおかげ…」
春原「僕は何もしてないよ」
観鈴「ううん、陽平さんが…」
春原「観鈴ちゃんが幸せなのは、観鈴ちゃんが頑張ってるからでしょ」
観鈴「…わたし、が?」
春原「僕は、僕の意思で観鈴ちゃんと一緒にいるだけだからね」
「それに、話しかけて来たのは、観鈴ちゃんの方からじゃん」
「きっかけは観鈴ちゃんなんだから、僕のおかげなんかじゃないよ」
観鈴「……ぅ…っく…」
174:名無しさんだよもん
08/01/19 23:34:46 hHqrhIMh0
すごい気になるところで止めますねぇっ!
175:名無しさんだよもん
08/01/20 00:19:21 n1rE1aXO0
こっから難しくなるな
春原ならきっと観鈴ちんを幸せに出来る
176:名無しさんだよもん
08/01/20 01:49:38 6hgdgRum0
/ ̄ ̄ `ヽ
/_ ,,. -- 、 ,>⌒>-< ̄ `丶、
\,. -‐ '" ̄ `ヽ \
/ / ⌒i ヽ >' /
. ∠,ィ/ , / / ! ', ',/
/ / / / l l .ト、 , | i ! がお
i i l ,. i- ハ | ヽ‐ト- | liミi がおっ♪
| l l / V \! ヽ!ヽl liニ}\
レvヘ ト 〃⌒` '"⌒ヾ! i|ソ /´
ん~\! __ } ヽ''
/iゝ., i ノ , ィ| /
/〈 i > -- < / /
/`丶、_ \ ハ1T´ _n_ _」 / /_
! li |. 〉 }.| 7tjく / / i
/ `ーァ┴ i/ハリ / ヽ〈 .{ /7 ̄ ̄ヽ
/ // / 八 ,〈ヾ _/ 〉 i l !___//___ノ
. | .i | _レ'__>ー-- -‐へリヽ!
', !.| | / / i l ヽ \┐
\ k| | / ! ! ヽ. \
177:名無しさんだよもん
08/01/20 01:53:53 C09fwUwD0
春原「なに?泣いてんの?」
観鈴「わたし…っう……」
「…嬉しく、て泣いたの、初めて…」
春原「そっか」
観鈴「…っ…嬉しい…な」
春原「夏休み、岡崎と古河とも遊ぼうか」
観鈴「…遊べる、かなっ…」
春原「遊べるでしょ。友達なんだから」
観鈴「うん…」
春原「また、楽しみが増えたね」
観鈴「…うんっ…」
178:名無しさんだよもん
08/01/20 01:54:46 C09fwUwD0
観鈴「………」
春原「泣き止んだ?」
観鈴「…もうちょっと…」
春原「そ。鼻水、つけないでね」
観鈴「うん…、にはは」
観鈴「(本当はもう、大丈夫だけど…もう少し、このままでいたいな)」
「(どうしてかな。心臓が、ドキドキする…)」
春原「(観鈴ちゃん、細いなぁ。…なんか僕、ドキドキしてきちゃったよっ)」
「(っていうか、こんなとこ誰かに見られたら…)」
??「………」
春原「………」
??「……ぽ」
春原「うひいっ!!」
179:名無しさんだよもん
08/01/20 01:57:20 C09fwUwD0
観鈴「わっ、陽平さん、どうしたの?」
「あ…、と、遠野さん」
春原「び、びっくりした…」
遠野「…おはようございます、神尾さん」
観鈴「お、おはようございますっ」
遠野「…神尾さんって…、大胆なんですね…」
観鈴「えっと、その…にはは」
春原「誰?知り合い?」
観鈴「うん。遠野美凪さん。わたしのクラスメイト。頭いいの」
「成績学年トップで、天文部の部長さん」
春原「趣味は読書って感じの子だね」
観鈴「? そうかな」
遠野「…私のことは、なるべく…遠野とお呼びください」
「…この方は…」
観鈴「あ、この人は、春原陽平さん。三年生。頭悪いの」
春原「同じ紹介の仕方じゃなくていいよっ!」
遠野「…そうなんですか。…春原さん、おはようございます」
春原「お、おはようございます…」
遠野「…じゃん」
180:名無しさんだよもん
08/01/20 01:59:05 C09fwUwD0
春原「ん?」
遠野「…お近づきのしるし」
春原「もらっていいの?」
遠野「…はい…どうぞ」
春原「ラッキー!…って、なにこれ」
遠野「…お米権、進呈」
観鈴「良かったね、陽平さん」
春原「い、良いのかな、これ…」
遠野「…私は、パンが好きです」
春原・観鈴「え」
遠野「…なんちゃって…冗談」
観鈴「あ…」
春原「はは…」
遠野「…早く行かないと…遅刻してしまいますね」
「…私、お先に失礼します。…神尾さん、また教室で」
観鈴「は、はい。教室でっ」
遠野「…ぺこり」