【エクスタシー】リトバス妄想スレpart6【18禁化】at LEAF
【エクスタシー】リトバス妄想スレpart6【18禁化】 - 暇つぶし2ch2:名無しさんだよもん
07/12/27 02:48:20 vOsirzGa0
ちんぽー

3: ◆wahoooXS/2
07/12/27 08:14:03 xT1WHjKj0
規制が戻ったようなので、投下します。
URLリンク(p2.chbox.jp)
の続きです。

ついでに、

■過去スレのミラー
URLリンク(p2.chbox.jp)
URLリンク(p2.chbox.jp)
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4:クドリャフカアフター 7(1/4)
07/12/27 08:15:24 xT1WHjKj0
※前スレ>>90 Bを選択


 いやいやいや……それはない。
 僕の身勝手でそんな変態みたいなことをクドにさせられるはずがない。
 あの小さな口で僕のを…………なんて。
(……ごくり)
 それはひどく蠱惑的なアイデアだった。
「あのさ……クド」
「はい、なんでしょう?」
「お願いがあるんだけど……変なお願いだけど聞いてくれるかな?」
「あ、はい。私にできることでしたら」
「うん。クドに……口で……してもらいたいんだ」
「口で……なにをですか?」
「だから、」
 大きな声で言うのが恥ずかしくて、僕はクドの耳元に囁いた。
「僕の…………をクドの口で…………くれないかな?」
「わふーっ!?」
 当然だけど、クドは戸惑いの声を上げた。
「ど、どうしてですかっ?」
「どうしてって……」
「もしかして、怪我でもされて痛いのですか?」
「いや、そうじゃなくて……そういうやり方もあるんだ。その、セックス、の」
「わふー……そうなのですか……」
 クドはどこか感心したような口調でそう言った。
「うん」
「リキは、それがしたいのですか……?」
「うん、今時のカップルは普通にやってるみたいだし……」
「そうなんですかっ!?」
「たぶん……」
 なんて適当なことを言ってみる。
「知りませんでした……」

5:クドリャフカアフター 7(2/4)
07/12/27 08:16:55 xT1WHjKj0
 それっきりクドが黙ってしまったので、僕が、
「別に嫌なら無理に、」
 してくれなくても……と言いかけたところで、
「あの……初めてなのでうまくできるか自信が無いのですが……それでもよろしければ……」
「う、うん。お願いするよ。というか僕だって初めてだし……」
「で、では、初心者同士がんばって練習することにしましょうっ」
 なぜか笑顔でクドは言った。僕は「そうだね」と返した。
「それで……」
「ん?」
「まず、どうすればいいのでしょうか……?」
「あ! じゃあ、とりあえず、その……出すから」
 カチャカチャとホックを外してジッパーを下ろすのももどかしくスラックスの前を開いた。
「わ、わふーっ!」
 もう十分硬く大きくなっている僕のものがクドの目の前に飛び出した。
「近くで見るのは、初めてだっけ?」
「は、はい。……この前はずっと目を閉じていたので……」
 今度は目を大きく開いてマジマジと見つめていた。
「これを、どうすれば……?」
「じゃあ、とりあえず……舌で舐めてみてくれるかな」
 実は僕もよくわからなかった。
「わかりましたっ」
 クドは僕の方に身を乗り出して顔を近づける
「し、失礼しますっ」
 そう言って、さすがに目はつぶって、舌を出す。

6:クドリャフカアフター 7(3/4)
07/12/27 08:18:02 xT1WHjKj0
 ぺろっ。
(うっ……!)
 ビクッ、と僕のが跳ねて、
「わふっ!?」
 びっくりしたクドが目を開けた。
「どうしましたっ!?」
「あ、うん、平気だから……」
「良かったです……」
「……えっと、続けてもらえるかな?」
「はいです」
 ぺろぺろ……。
「うっ」
 ぺろぺろぺろ……。
「うぐっ……!」
 クドは子犬のように舌の先でぺろぺろと舐めてくれて、その刺激は痛いくらいに鋭かった。
 すぐに堪らなくなって僕は言った。
「……やっぱり口の中に入れて、その、おしゃぶりするみたいな感じでお願いできないかな……? クドが嫌じゃなかったらだけど……」
 そんなお願いにもクドは、
「わ、わかりました」
 とすぐに答えてくれて口を軽く開ける。
 唇から八重歯が覗いているのが見えた。
「えっと……歯を当てないように気をつけて。敏感、だから」
「はいです」
 返事とともに熱い吐息を感じたと思うと、ぬるっとした暖かさに包まれる。

7:クドリャフカアフター 7(4/4)
07/12/27 08:19:50 xT1WHjKj0
「うああ……」
 僕はみっともない声を上げてしまう。
 想像以上だった。
 しかも、ほんの先っぽをくわえられただけでも信じられないくらい気持ちいいのに、もっと深く飲み込もうと、ピンク色の唇が僕のの胴体を滑り降りていく。
「ああぁ……っ!」
 クドにこんなことをさせているという事実だけで、僕は今すぐにでも出してしまいそうだった。
 先端が何かに当たる感触。
「んーっ!?」
 無理して喉の奥を突いてしまったのか、クドが顔をしかめると、
「―いたっ!!」
 激痛が走った。
「ぷはっ……。ごめんなさいっ。大丈夫ですかっ!?」
 クドは慌てて口を離す。
 反射的に噛んじゃったのかな……?
 僕はおそるおそるクドの唾で濡れた自分の性器を見てみた。
 血は出てないみたいだけど……なんというか、ものすごく痛かった。


A.気にしない
B.どめすてぃっく・ばいおれんす

8:名無しさんだよもん
07/12/27 08:39:08 qmvu95QJO
GJ!!
これはまた朝からエロいな。

9:名無しさんだよもん
07/12/27 08:55:27 qmvu95QJO
あとAで、クドにドメスティックバイオレンスな事なんて俺にはできない………

10:名無しさんだよもん
07/12/27 09:07:45 DBPIOsJuO
俺もAで頼む
後、かなりエロティックだった…GJ!

11: ◆3HZkTdIfMA
07/12/27 09:10:16 GbZIdj990
Bだな。
しつけのなっていないわんこにはおしおきが必要だ。性的な意味で。

12:名無しさんだよもん
07/12/27 12:17:00 LMYiqFUW0
>>1乙だが、スレ番は8だ

■過去すれ
リトバス専用エロ妄想スレ
スレリンク(leaf板)
【エロも】リトバス専用妄想スレ【歓迎】
スレリンク(leaf板)
リトバス専用エロ妄想スレ2週目
スレリンク(leaf板)
リトバス専用妄想スレ 4周目
スレリンク(leaf板)
【しっぽり】リトバス妄想スレ 5周目【むふふ】
スレリンク(leaf板)
【むひょっス】リトバス専用妄想スレ 6周目【ハァハァ】
スレリンク(leaf板)
【18禁】リトバス専用妄想スレ 7周目【化?】
スレリンク(leaf板)

13:名無しさんだよもん
07/12/27 14:02:59 fWE1Io5u0
>>1



Aで

14:名無しさんだよもん
07/12/27 15:35:43 qmvu95QJO
>>12
じゃあこれが事実の8で、次立てる時はスレ番は9ということで。

15:佳奈多ルート予想
07/12/27 18:58:40 2mMUnYZ40
※一回目のHシーンのあと

理樹「二木さんは…初めてじゃなかったんだよね…?」
二木「…だったら、なに。お堅い風紀委員長が経験済みだなんて意外だった? 幻滅させちゃったかしら?」
理樹「え、いや…」
二木「それとも…私の初めての相手が気になる? あなたの前に私を抱いた男が誰なのか」
理樹「別にそんなんじゃ…」
二木「別に遠慮しなくてもいいわよ。あなた初めてだったんだし、気になって仕方がないんでしょう? だから、教えてあげる……二木の叔父よ」
理樹「え…?」
二木「『おまえがちゃんと跡継ぎを作れるか試してやる』ですって。馬鹿みたいで笑えるでしょう?」
理樹「そんなのって…」
二木「ええ、めでたく、『私がちゃんと跡継ぎを作れる』ことが証明されたわ」
理樹「そ、それじゃあ…二木さんは…!?」
二木「産めるわけないでしょう、そんな子供。堕ろしたわよ。わざわざ遠くの町の病院に連れていかれて……十四のときだった」
理樹「………」
二木「どうしたの? そんな心配そうな顔しなくても大丈夫よ。あれ以来ずっとピルを飲んでるから、さっきのであなたの子供ができたりなんてしな……きゃっ!?」
理樹「ぎゅ…(抱きしめ)」
二木「…なんのつもり?」
理樹「だって、こんなのあんまりだ……二木さんが…」
二木「可哀想、とでも言いたいの? そういう安っぽい同情が相手の自尊心をどれだけ傷つけるか、少しでも考えたことあるかしら?」
理樹「ごめん…でも……ごめん…」
二木「…泣かないでよ…そんなの…いらないわよ…」

16: ◆3HZkTdIfMA
07/12/27 19:01:19 GbZIdj990
>>15
おぎおぎした

17:名無しさんだよもん
07/12/27 20:01:07 5SRc8AII0
これはおぎおぎせざるをえない

18:名無しさんだよもん
07/12/27 20:17:24 qmvu95QJO
>>15
初めてはふたなりなクドに取られたのは内緒。
ふたにゃーなクドが欲情し佳奈多とH

クドは「リキに嫌われるから」と内緒にしてと頼む

これは私以外の誰かに見つかったら風紀が~って事で黙秘

佳奈多、理樹とH

理樹に初めてがどうとか聞かれる

そーいえばクドが内緒って事を思い出し作り話を聞かせる

理樹納得
みたいな電波を受信した。>>15さんすいませんでした。


19:クドリャフカアフター 8(1/2)
07/12/27 20:46:32 PVIBOWno0
>>7 Aを選択。


「うん。大丈夫だから」
 安心させるように僕は言った。
「わふー……やっぱりうまくできませんでした……」
 ごめんなさい、と俯いたクドの目線は、さっきので少し萎えたとはいえまだまだ元気な僕のものへ。
 ……正直、また口でしてもらうのはちょっと怖かった。
 だけど、こんな中途半端に終わるのも嫌だった僕は、
「……じゃあ、手でお願いできないかな」
 勢いでそんなことを言ってしまった。
「手、ですか?」
「うん、手で握って擦る感じで……。それで、たぶん大丈夫だと思う」
 なにが大丈夫なのかはともかく。
「わ、わかりましたっ。やってみますねっ!」
 そう言って右の手を近づけてくる
「うっ」
 触れられた瞬間、またしても跳ねようとしたのを意志の力でなんとか抑えつけた。
「なんだか……熱いです……」
 僕の赤く充血した肉が白くて細い指に包まれた。
「あの……どうすれば?」
 上目遣いでクドが訊ねてくる。
 僕はクドの手に自分の手を重ねて、
「こうして、こう……こんな感じで……」
 と、上下させて見せる。
(ああ……なにやってんだろう)
 頭がどうにかなりそうだった。
「がんばりますっ」
「うん、よろしく……」
 僕のうわずった声に応えて、クドはゆっくり手を動かし始めた。

20:クドリャフカアフター 8(2/2)
07/12/27 20:50:39 PVIBOWno0
 こし……こし……。
 ついさっきまでの舌と口に比べると鈍い感覚。
 それでも、他人の、クドの体温の感触はどこまでも鮮烈だった。
 その動きの拙さぎこちなささえも。
「うぅ……」
「リキ?」
 思わず呻いた僕を心配そうに見上げるクド。
「……大丈夫。もっと、強くしてくれてもいいよ」
「はい」
 こしゅっこしゅっこしゅっ……。
 しなやかな指が僕から漏れた液でべたべたになっていく。
「はぁっ……はっ……はっ……」
 僕のを一生懸命に擦っているクドは、浅く早い呼吸をしながら何度も舌で唇を舐めていた。
 ひどく可愛いその顔に煽られて、僕は快感の高まりを感じた。
「う、そろそろ出そうだよ……」
「はいです!」
 どう解釈したのか、そう言われてクドはますます速く手を動かしたので僕はひとたまりもなく、
「うあ゛っ!!」
「わふっ!?」
 噴き出した精液がクドの額から鼻筋を汚した。
 それから勢いを弱めて、まだ僕のを握っていたクドの右手を濡らす。
「ご、ごめんっ!」
 僕は急いでティッシュを取ってクドの顔を拭いた。
 クドはぽーっと呆けた表情でされるがままになっていた。
 ようやく僕のから手を離すと、指に絡まって糸を引いている精液を不思議そうに眺めていた。
「手も、これで拭いて……」
 ティッシュを渡そうとしたら、
「…………」
 舌先でぺろっ、と舐めた。
 そして、すぐに眉をひそめて一言。
「にがいです~……」
「別に舐めなくても……」

21:名無しさんだよもん
07/12/27 20:53:42 5SRc8AII0
しえん

22:クドリャフカアフター 9(1/4)
07/12/28 00:20:37 RFgAnpE70
>>20の続き


 朝夕の肌寒さに秋の深まりを感じたある日のこと。
 今日も僕はクドと一緒にテスト勉強をするために放課後の家庭科部室にやってきた。
 クドは先に来ていて、こたつに入っていた。
「こんにちは、クド」
「こんにちは、です」
 足はこたつに入れたまま、ぺこりと頭を下げる。
「そのこたつも家具部から?」
「はい。まだちょっと早いかもですが……」
「クドは寒がりだもんね」
「えへへ……」
 と笑うクドは、制服の上に半纏とかどてらとかそんな感じのものを羽織っていて、ぬくぬく幸せそうだった。
「リキ、お隣はいかがですか?」
 クドは体を端に寄せ、こたつ布団を持ち上げて僕が入る場所を用意してくれる。
「ありがとう」
 ふたり肩を並べてコタツに入った。
 少し窮屈だったけど暖かかった。
「あ・まんだりん・とぅー・ゆー、なのです」
 きれいに皮をむいたみかんを渡される。
「ありがとう」
「まだまだたくさんありますからねー」
 そう言って、もう一つ手にとって、小さな手で皮むきに取り掛かる。
 こたつの上の籠にはみかんが山盛りになっていた。
 なんだかすごく日本の冬って感じだった。

23:クドリャフカアフター 9(2/4)
07/12/28 00:22:45 RFgAnpE70
 それで、せっかく快適な環境を整えたんだから勉強に励むべきだったのに、
「……ちゅ」
 一回キスをしたら止まらなくなってしまった。
 抱き合って舌を絡めたら、みかんの味がした。
 僕の手はクドの胸へ。
「ん……」
 クドが体を硬くする。
「嫌……?」
 僕は唇を離して訊ねた。
「あ、嫌じゃないです……リキがいいなら……」
「ありがとう」
 僕はまたクドと唇を合わせて、上着のボタンを外してブラウスの上から胸を撫でた。
 もう片方の手はこたつの中に隠れている部分へ。
 またクドの体が硬くなる。
 僕は今度は訊ねなかった。

 あれから、もう一度だけクドとセックスしていた。
 そのときは自分ではうまくできたと思ったんだけど、終わった後クドに「どうだった?」と訊ねたら、「この間よりも痛くなかったです」と言われた。
 にっこり笑顔を向けられながら。

 ……クドは本当はどう思っているんだろう。
 セックスだけじゃなくて……今みたいに僕にぺたぺた体を触られることを。
 気持ちいいのかな? それとも嫌なのかな? 本当は嫌だけど僕が求めるから仕方なく、とかなのかな?
 きっと訊いても「リキがいいなら」とかそんな言葉が返ってくるだけなのだろうけど……。

 そんなことを考えながら徐々にふたりの体はこたつに沈んでいって、もう外に出ているのは頭だけだった。
 ふたりとも上着を脱ぎ捨てて、こたつとお互いの温もりの中で、薄いシャツとブラウス越しに抱き合う。
 クドの半纏はだいぶ前に用済みになって畳の上に放ってあった。

24:クドリャフカアフター 9(3/4)
07/12/28 00:25:03 RFgAnpE70
 僕はソックスに包まれた脚を撫でていた手を、スカートの裾から中に入れて、そのまま下着に差し込んだ。
「わふ……」
 クドはさすがに困ったような表情を見せる。
 だけどそれ以上の抵抗はなかった。
 見えないせいか、僕はなんだか大胆になってる。
 たぶんよくない……きっとよくない……よくない、けど……
 クドが何も言わないのをいいことに、つい僕は予習してきた知識を実践してみようとしてしまう。
(この辺かな……?)
 陰核……クリトリス……手探りして見つけた女の子の気持ちいいところを摘んでみる。
 ぎゅっ、と。
「ひゃあっ!」
 びくん、とクドの体が跳ねる。
 その反応の大きさに僕は怯む。
「ご、ごめ……」
 謝りかけたところで、指に水の感触。
「え……?」
「あ……」
 呆けたようなクドの表情。
「く、クドっ」
 慌てて僕は自分の体ごとクドをこたつから引っ張り出した。
「や、やぁ……っ!」
 クドは手で押さえたけど無駄だったみたいだ。
 スカートにまで染みが広がるのが僕の目にも見えたから。
「クド……」
「う……うぅ……」
 そしてクドは顔を真っ赤にして泣き出した。
「ぐすん……ごめんなさい……えぐっ……ごめんなさい、ごめんなさい……」

25:名無しさんだよもん
07/12/28 00:29:45 KU34WgvW0
支援

26:クドリャフカアフター 9(4/4)
07/12/28 00:31:28 RFgAnpE70
 謝りながら泣き続けるクドの頭を僕は急いで抱き寄せて言った。
「安心して。僕は気にしないから……っていうか、悪いのは僕だ。ごめんよ」
 調子に乗りすぎた……。
 自己嫌悪に襲われる。
「ぐすっ、ほんと……?」
「うん。大丈夫だから……」
 背中をさすりながら、頬っぺたや額にキスする。
 そうやってしばらく慰めて、やっとクドは泣き止んでくれた。
「リキ……ごめんなさいです」
「う、うん。それはいいから、とりあえず、拭いたらどうかな……」
 そう言って僕はティッシュの箱をクドに差し出した。
「あ……はい。ありがとうございます」
 そう言ってクドは背中を向けると、スカートを脱いでぱさりと畳の上に落として……
(ええっ!?)
 ―たぶん、クドも気が動転してたんだ。
 んしょ、と濡れた下着まで下ろしてしまってから、ティッシュを手に取ろうとしていた。
 目の前に、クドの裸のおしりがあった。


A.目を逸らす
B.犯す

27:名無しさんだよもん
07/12/28 01:05:30 3uEfUjkQO
GJ!!
ほーにょ……エロいな。
いつもより選択肢が難しい気がする。

28: ◆3HZkTdIfMA
07/12/28 02:18:40 sAZSnfTS0
目を逸らすなんてクドに失礼だ。

B.犯す

29:名無しさんだよもん
07/12/28 02:30:20 9lez17B00
Bだとバッドエンド直行っぽいんで、Aで。

30:名無しさんだよもん
07/12/28 03:08:24 3uEfUjkQO
ものすごく寝付けない。
なのでAで。

31:クドリャフカアフター 10
07/12/28 07:54:01 QizO+yg/0
>>26 Bを選択。


 僕は背中からのし掛かるようにクドに抱きついて畳の上に押し倒した。
「わふーっ!?」
 これはクドの声。
 僕はスラックスと下着をまとめて脱ぎ捨てて、この体勢……後ろからするのは初めてだったのに、誰に習ったわけでも練習したわけでもなかったのに、難なくそれをやり遂げた。
 おしっこで濡れてたせいか抵抗なくあっさり入った。
 今までで一番深く。
「いやぁ……っ!」
 ようやく自分がされていることに気付いたクドが悲鳴を上げる。
「は、恥ずかしい……」
 うん。おしりの穴も丸見えだ。
 僕は腕力と体格の差を使って僕から逃げようとするクドの手足を押さえつけた。
「ぐすっ……やめて、リキ……えぐっ……おねがい……」
 細い小さな体を組み敷かれたクドは絶え入るような声で訴えてくる。
 だけど、そのときの僕はなぜか、クドは本当は嫌がってないんだと思った。
 その認識が僕の頭からあらゆる思慮を奪っていた。
 折れそうに細い腰を両手で掴んで抱きすくめると、狭くて柔らかい穴に太くて硬いものを何度も何度も突き立てて無理矢理慣れさせ最後には受け入れさせた。

 その日、僕は初めて、ただ自分の欲望に従ってクドを―犯した。

 僕らは下半身は裸で上半身は制服のシャツを着たまま、犬のような格好で長い時間交わり続けた。
「わふっ、わうっ、わふぅ……っ」
 クドは泣き声まで犬みたいだった。
 性器と性器が擦れ合う摩擦熱なのか、クドの中はどんどん熱くなっていった。
 裸の背中が火傷したみたいに赤くなってじっとり濡れているのがたまらなくいやらしい。
「なんか、なんか変ですっ! なんかくるっ! なんかくる……っ!」
 汗まみれの顔で叫びながら、クドはぽろぽろ涙をこぼした。
 でも、それは決して苦痛の涙ではなく―
「わっ、わっ、わふーーーーーっ!!」
 クドの膣がきゅぅっと締まって最高の快楽の中で僕は射精した。

32:名無しさんだよもん
07/12/28 09:19:10 EzseazzbO
>>15といい>>31といい…
これは…おぎおぎスパイラルが発生してるな

33:名無しさんだよもん
07/12/28 10:56:55 gTytjL8RO
おぎおぎわふてかいやっほーう!!

34:名無しさんだよもん
07/12/28 12:15:16 3uEfUjkQO
>>31
おぎおぎ旋風だっ!

35:名無しさんだよもん
07/12/28 14:37:25 6zCsNS9+0
やべえ・・。
おぎおぎエクスタシー!?

36:名無しさんだよもん
07/12/28 15:41:03 2ViN2rOf0
前スレ落ちてて読めなくなってら……ログも残ってないorz
あーもー、あれか、これも規制解除の煽りなのか!?
クッソー、誰だよ、迷惑行為しまくったやつぅ。

37:名無しさんだよもん
07/12/28 17:00:35 Bpjd71zc0
文才はないが
>>36を幸せにする方法ぐらいは知っている。

>>36
>>3を良く読んでみな。

38:名無しさんだよもん
07/12/28 17:05:24 2ViN2rOf0
>>37
ほわぁあああぁああ!!!

ありがとう、本当にありがとう。
あなたに幸せスパイラルのあらんことを。

39:クドリャフカアフター 11(1/3)
07/12/28 20:31:14 W60U8AT+0
>>31の続き


「私が上に……ですか?」
「うん」
 こたつを出した日から僕とクドの関係が確かに変わった。
 もちろん、あの後すぐに僕はクドに謝って、クドも僕を許してくれたんだけど……
 それから何度も―毎日セックスするようになって、僕は自分のしたいことをはっきりクドに伝えるようになったし、クドの方も、自分からは言わないし、訊ねてもきっと『わふーっ』とか言って顔を赤くするだけなんだろうけど、なんていうか……素直になった。
 だから、こういうのも受け入れてくれるんじゃないかと思って言ってみた。
「クドが僕の上に乗って動いてよ。……いつもと逆だね」
「わふー……」
 クドは俯いて指をもじもじさせていた。
「駄目?」
 クドのだいじなところを探りながらもう一度訊ねてみる。
「んん……っ。だめ、じゃ、ないです……」
 今度は同意してくれた。
「じゃあ、お願い」
 僕は愛撫していた手を止めて、畳の上で仰向けになった。
「わふ……」
 クドはそろそろと僕の腰を跨いで、ちょっとの間不安そうな顔で僕の体を見下ろしていた。
 なにも隠していない性器と内股気味の脚がなんだか可愛かった。
「……早くしてくれると嬉しいな」
 畳で背中がちくちくして、おまけに寒い。
 裸になっても平気なようにストーブ(これも家具部から調達した)も入れてるんだけど、床には冷たい空気が溜まっていた。
 次からは座布団でも敷かなきゃと思った。
「あ、はいですっ!」
 返事だけは大きかったけど、そこから先は怖々って感じで、本当にゆっくりゆっくり膝を曲げて腰を落としていく。
「手で持ってないとうまく入らないかも」
「はい……」
 僕が言ったので、クドはほんの弱い力で僕のに指を添えた。
 もうそれを触るのには慣れてもいいと思うんだけど、自分で入れるのにはまた別の抵抗があるのか、そのまま固まってしまう。
 中腰の無理な姿勢に膝小僧が細かく震えていた。

40:クドリャフカアフター 11(2/3)
07/12/28 20:32:59 W60U8AT+0
 もどかしくて、いっそ目の前の腰を両手で掴んでぐいっ、と押し込んでやりたいという衝動が起こったとき、
 くちゅ……
 僕の先端とクドの入り口が触れ合った。
「んっ」
 クドの意思なのか、それとも膝が限界なのか、
「あ、あ……あぁ……」
 途切れ途切れに息を吐きながら、クドは少しずつ少しずつ僕を飲み込んでいく。
「あうぅ……」
 どうやら一番奥に突き当たったようだ。一際長い息が漏れた。
 やっぱり全部は入らなかったけど、
「これ……いつもより……深い、です……」
 なんて感想をもらえた。
「手、ここに置いていいよ」
 クドが辛そうにしてたので、僕は自分の胸を指した。
「はい」
 クドが両方の手のひらを僕の胸の上に乗せる。
「は……」
 と安心したようなため息が聞こえた。
 くすぐったかったけど我慢。
 落ち着くのを待ってから、
「じゃあ、動いてくれる?」
 とクドに言った。
「えと、どんなふうにすればいいのでしょうか……?」
「別に……クドの好きなように、気持ちいいように動けばいいと思うよ」
「きもち……いいように……」
 やっぱりほっぺたを赤くして固まっていたクドだったけど、もう一度促すとやっと腰を動かし始めた。
「ん……ん……」
 まだ怖いのか、前後と左右に小さく動くだけ。
「あっ……!」
 それでもたまに好きなところに当たるのか、切なげな声をこぼす。
 僕の方は、実はあんまり気持ちよくなかったんだけど、僕のお腹の上で快感を求めて試行錯誤するクドの姿に、なんていうか、その―子供に自慰の仕方を教えているような奇妙な興奮を感じていた。

41:クドリャフカアフター 11(3/3)
07/12/28 20:35:41 W60U8AT+0
「はぁ……ぁはぅ……」
 だんだんコツが掴めてきたのか、ときおり上下の動きも交ぜながらクドは行為にのめり込んでいく。
 僕の胸を強く突いて半開きの口で熱の篭った息を吐きながら、その顔はもう快楽を隠そうともしていなかった。
 ストーブが強すぎるのか、汗が丸いあごを伝ってポタポタと僕の胸に落ちた。
「クド、いきそう?」
 僕はそろそろ。
「あ、はい……もうすこしで。もうすこし、もうすこし……っ」
 今ではこんな質問にも律儀に答えてくれる。
 答えながらも最後の快感に向かって脚を突っ張って腰を揺すり続ける。
(がんばりやさんだなぁ……)
 僕はこんな彼女をすごく可愛いと思った。
「あ―わふぅ―っ!!」
 短く鳴いてクドの背中が反り返る。
 ぱっと広がる亜麻色の髪が、ただただ美しくて、僕はそれに見とれながら果てた。
「わふぅ……」
 力尽きたクドはくたっと僕のお腹の上に倒れる。
 重さは全然感じなかったけど、しっとり濡れた肌の柔らかさを全身で感じた。
「クド、おつかれさま」
「わふー……」
 乱れた髪を手櫛ですくとクドは嬉しそうに目を細めた。
 それから僕らはお互いの濡れた部分を拭いもしないで裸で抱き合っていた。
 でも、ずっと抱き合っているわけにもいかないので、
「クド、そろそろ服着ようか」
「はいです」
 それで僕の体から起き上がろうとしたクドは、
「わふっ!!」
 と右足を手で押さえて床に丸くうずくまった。
「どうしたの?」
 訊ねるとクドは涙目で答えた。
「わふー……筋肉さんがこむらがえりました……」
「大変だ」
 しばらくの間、僕は頑張りすぎたクドのふくらはぎをさすってあげないといけなかった。

42:名無しさんだよもん
07/12/28 22:37:03 3uEfUjkQO
>>41
騎乗位ktkr。
俺もクドに乗ってもらいたい。

43:名無しさんだよもん
07/12/28 23:21:09 VkWvJLfpO
冬コミに向かう夜行バスの中でさっき受信した妄想を携帯から投下。
「もしも鈴の性知識がゼロだったらという妄想」

鈴「ライジングニャットボール!(すぽっ)……あ」
ゴスッ!
理樹「ぐふっ!?」
真人「げ…」
謙吾「おい、135キロが理樹の股間に直撃しなかったか?」
恭介「まずいな、理樹の声が声になってないぞ」
葉留佳「大の男三人が揃って股間を手で押さえてる絵はキモイですね」
美魚「いえ……いい絵だと思います」
理樹「……!! …………!!」
クド「そそそそそ、そんな冗談を言ってる場合ではないのですっ!」
小毬「どどどどど―しよう! 理樹君顔が真っ青だよ~」
来ヶ谷「いざとなったら保健室か救急車もありえる。そこのでかいの二人、タンカを持ってこい!」
真人「お、おう!」
謙吾「理樹を女にしてなるものか! 急ぐぞ真人!」
鈴「理樹―っ!」
恭介「落ち着け鈴、下手に動かすな…(ドンッ)うおっ」
鈴「理樹ごめん! 苦しいのか!? どこが痛いんだ!? さすってやるからしっかりしろ!」
恭介「心配する気持ちは分かるが落ち着け。男の股間、いわゆる急所に当たったんだ。たぶん理樹に今俺達の声はとどかな」
鈴「股間だな? よし分かった!(さわさわ)」
葉留佳「ちょっ!?」
鈴「……すごく熱い。それになんだか腫れてきた」

44:小ネタ2/3
07/12/28 23:27:14 VkWvJLfpO
小毬「りりり鈴ちゃん!? どーして理樹君のズボン脱がしてるの!?」
鈴「こういうときは、痛いところをさすってあげるといいって聞いた。あたしのせいで理樹が苦しんでる。だからあたしが理樹を助ける」
クド「わ、わふーっ! りりり、リキのを見てしまいましたー!?」
鈴「う……すごく大きく腫れてる。さすってるのにまだ大きくなるぞ。理樹すまん……」
西園「(……実物は意外とグロテスクなんですね。夢は見るものではないです)」
理樹「……は……ぁ……り……ん?」
鈴「理樹、苦しいのか? 今腫れてるところ舐めてやるから、恥ずかしくても我慢してくれ。……れろ……あむ……」
恭介「うおおおお!? お、俺はこの光景を見せられてどうすりゃいいんだよ!?」
葉留佳「……と、とりあえず鈴ちゃんを止めるか、誰かに見られないように周りを見張ればいいんじゃないかな……」
来ヶ谷「……クドリャフカ君、悪いがティッシュを持ってないか? 鼻血が止まらん」
クド「……どきどきどきどき」
小毬「…………!! み、見ちゃだめ、見ちゃだめだよわたし~」
美魚「指の隙間からバッチリと見ているように見えますが」
理樹「……え? 鈴……っあ……な、なに!? ひゃあっ!」

45:小ネタ3/3
07/12/28 23:31:35 VkWvJLfpO
鈴「……む……れろ……んく……ぴちゃ……」
理樹「ま、待って鈴……みんな、見てる、のに、そんな、こと……っ!」
鈴「りふぃ……んむ……ちゅ……りふぃ……んぷ……んっ、ふぁ、みゅ、くっ、」
理樹「だ、ダメだよ鈴、うあっ、そ、それっ、僕、もう……っ!
  で、出るっっっ!! ふあぁぁぁぁぁっ!!」
鈴「……!? ん~~~~~~っ!!」

真人「タンカ持ってきたぜ!」
謙吾「理樹は大丈夫か!?」
真人「……って」
小毬「……」
クド「……」
真人「なんで小毬とクド公がオーバーヒートしてんだよ」
来ヶ谷「……」
美魚「……すみません、私には少々刺激が強すぎました」
葉留佳「いや……私もちょっと腰が抜けたかも」
謙吾「なぜ来ヶ谷がへんじのないしかばねの如く血の海に倒れていて、西園と三枝が仲良く座りこんでいるんだ?」
恭介「うわあああ―! 俺は……俺は……妹と親友のあんなところを見てほんの少しとはいえ興奮しちまった……最低のクズだあぁぁぁぁぁ―――っ!!」
真人「そしてあそこでトラックを全力疾走してる恭介はなんなんだよ」
理樹「え、えっと……鈴、その……」
鈴「う、うん……うみゅ……よ、よかったな理樹」
理樹「え、あ、うん。よかった……かも」
鈴「……うん」
謙吾「というか理樹と鈴になにがあったんだ、この気まずくも甘い二人だけの空気は」




46:名無しさんだよもん
07/12/28 23:37:36 ZD7Xjwg80
これはひどいwwww(いい意味でwwww

47:名無しさんだよもん
07/12/28 23:39:34 bPRK22piO
いいなあGM!!
特に男性陣の壊れっぷりが最高だ!

48:名無しさんだよもん
07/12/28 23:56:27 8rRzXxkp0
君はまるで猫の瞳のようだね
笑うととてもいいよ
見知らぬ所へふらふら行っちゃダメだよ
僕がご主人様さ いいね?

頭のてっぺん リボンでも付けようか
それともチリリン 鈴でも
おいで ここさ おいで ここまで

にゃーお にゃーお にゃーお 君が応える
ほんとに可愛い意 僕の恋人さ

49:名無しさんだよもん
07/12/29 00:36:55 HPWmDlgi0
>>45
これは良いwww
恭介たちの反応も様々でイイw
GM!

50:名無しさんだよもん
07/12/29 01:49:54 H6se04ru0
緑川ボイスで再生されたぜ・・・w

51:名無しさんだよもん
07/12/29 04:12:23 rrE8w8bk0
>>45
おいおい実にGJじゃないか!
この後さらに微妙に性知識が芽生えちゃったら、とか
今後も折に触れてエスカレートしちゃったりとか、色々妄想しちまうぜ1

52:名無しさんだよもん
07/12/29 08:55:03 1r5rnuAg0
>>48
すまん、
例の腹黒妹のインパクトが強すぎて
その文みてもそっちしか思い浮かばない・・・


53:クドリャフカアフター 12(1/5)
07/12/29 10:03:48 z4PPaBKk0
>>41の続き


 土曜日の放課後。
 午前で終わる授業を受けてから、午後も家庭科部室で勉強した僕らは、夜の時間を女子寮のクドの部屋で過ごしていた。
 ルームメイトの二木佳奈多さんは週末は家に戻っているそうだ。
 だから僕は今この部屋にいられる。
 それにしても、僕とクドが付き合っていることはみんな知ってると思うのに、今でも顔パスで女子寮に入れるのってどうなんだろうか。
 僕って女の子たちにどう見られてるのかな……?
 ベッドに横になってクドの膝に頭を乗せて柔らかいお腹に顔を埋めながら、ふとそんなことを考えた。
 だけど、暖かい手が後頭部を撫でさすっているのを感じてどうでもよくなる。
 僕は幸せだった。
「あ……」
 なにかに気付いたクドの手が止まる。
「どうしたの?」
 顔を上げて訊ねる。
「そろそろお風呂が沸いたと思います」
 そういえば、さっきお風呂の準備してたっけ。
「じゃあ、入ろうか」
「え……」
 僕が言うと、なぜか頬を染めるクド。
「あの……一緒にですか?」
 ああ、そういうこと。
「いや、別に……」
 そんな意味じゃ、と言いかけて、僕は思い直した。
「……そうだね。一緒に入ろうか?」

54:クドリャフカアフター 12(2/5)
07/12/29 10:04:20 z4PPaBKk0
「わふ……」
 クドは照れる。
「嫌?」
「いえ……その……」
 照れた顔に少し困った表情が混ざる。
 たぶん僕が強く言えばクドは言うとおりにすると思う。
 だけど、そういうことはしたくなかったので、
「……僕、先に入ってるから、後からおいでよ」
「えっ……?」
 クドの返事は待たないでさっさとシャワールームに向かった。

「ふぅ……」
 丁度いい加減になっていたお湯に浸かる。体から疲労が抜けていくようで心地いい。
 今日は家庭科部室で珍しくずっと勉強だけしていたので疲れが溜まっていたようだ。
 いや、テストも近いのにこんなことじゃいけないんだけど……。
(クド、来るかな?)
 期待半分って感じでぼんやりガラス戸を眺める。
(…………)
 そろそろ諦めて、体を洗って上がろうかと思い始めたころになって、ガラス戸の向こうに影が映った。
 曇っていてよく見えなかったけど、そのシルエットは服を脱いでいるみたいだった。
 そして、ガラス戸が少し開いて顔が覗く。
「あの……」
 湯船の中の僕と目が合うと、クドは小さな声で言った。
「入ってもいいですか……?」
「うん。いい湯加減だよ」
 そう言って僕が誘うと、
「…………」
 しばらくためらう様子を見せてから、
 ……からからから。
 戸を開けてクドが入ってきた。
「わふ……」
 裸をじっと見ていると下の方をタオルで隠した。

55:クドリャフカアフター 12(3/5)
07/12/29 10:04:51 z4PPaBKk0
 ぱしゃ。ぱしゃ。ぱしゃ。
「……んしょ」
 クドは何回か掛け湯をしてから湯船の縁を跨いだ。
 僕は体を端に寄せてクドの入るスペースを空ける。
「はぅぅ……」
 熱かったのか少し眉をひそめながらゆっくり体を沈めていき首までお湯に浸かる。
 湯船はそんなに大きくないので肩と肩が密着した。
 僕は片手をお湯の中のクドの手と重ねて、もう片方の手で頭を抱き寄せてキスをした。
「ん……」
 クドはそれでリラックスしたみたいで、
「ぬくぬくです……」
 僕の肩に頭を乗せながら、はぁ……と気持ちよさそうなため息を漏らす。
 少しして、これ以上入っているとのぼせそうだったので僕は立ち上がった。
「わふっ」
 クドが慌てて顔を逸らす。
 うーん……目の前で見ちゃうどころか、それを手で握ったり、口に入れたりなんてことまでもう何回もやっているのに、それでも恥ずかしいんだ。
 いい加減慣れないのかなという疑問と、ずっとこんな可愛い反応を見せてくれるクドでいて欲しいという願望が同時に浮かんだ。

 僕は湯船から出て髪を洗った。
 次に体を洗おうとタオルに石鹸をつけていると、クドが湯船から出てくる。
「ん、どうしたの?」
「あの、お背中お流しましょうか?」
 と言って、はにかむように笑う。
「……うん。頼むよ」
「はいですっ」
 嬉しそうに僕の側に来てタオルを手に取った。
「力加減はいかがですかー?」
「丁度いいよ。ありがとう」
 そうやってクドは背中をごしごしと洗ってくれる。
 それはとても気持ちよくて僕はずっと続けて欲しかったのだけど、
「終わりましたよー」
 残念ながら終わってしまった。

56:クドリャフカアフター 12(4/5)
07/12/29 10:05:26 z4PPaBKk0
「…………」
 僕が何も言わず動こうともしないのでクドが訊ねてくる。
「わふ? どうかしましたか?」
「うん……他のところも洗って欲しいんだけど、いいかな?」
 僕は甘えて言ってみる。
「ええ、いいですよっ」
 クドは軽く返事をして続けてくれた。
 腕、胸、お腹……順番に洗っていく。
「わふー……」
 少し顔を赤らめながら腰や脚の方もタオルで擦ってくれる。
 そうやって全身を洗ってもらって、
「…………」
 最後に一箇所だけ洗ってない部分が残った。
「あの、ここはどのようにすれば……?」
「そこは……手でお願いできるかな」
「わふっ!? そうなのですかっ」
「うん、敏感なところだから、タオルじゃ痛くて……」
 もっともらしい説明をしてみる。
「わかりました」
 クドはタオルを置くと、僕の背中から前に手を回した。
「し、失礼しますね……」
 泡で濡れた手に包まれる。
「うわっ」
 いつものしなやかな肌触りとは違う、あそことも違う、濡れた感触に、僕は上半身を前屈みにして耐える。

57:クドリャフカアフター 12(5/5)
07/12/29 10:06:00 z4PPaBKk0
「リキ……? 痛いですか?」
 クドは心配そうに聞いてくる。
「うん、大丈夫だから、そのまま洗ってよ」
「はいです」
 クドは握った手を前後に動かし始めた。
 ぬるっ……ぬるっ……。
 まるでクドに自慰の手伝いをしてもらっているような姿勢。
 背中に抱きついたクドのお腹が柔らかかった。
 石鹸水が尿道の入り口を刺激するヒリヒリした痛みさえも快感だった。
 頭の中で羞恥心と支配欲が入り混じり、やがて小さな白い手が生み出す快楽に溶けていく。
 わかってやっているのか、もにゅもにゅと袋まで揉み洗われ、僕は追い詰められる。
 細くしなやかな親指と人差し指でできた輪がにゅるりと僕のくびれた部分を扱いて丸い先端を握った瞬間、達した。
「出る……っ!」
「わ、わふっ」
 噴き出るものを押し止めようとするかのように両手で僕の先端を包むクド。
 その暖かくぬめった感触に、膣の中に出しているような錯覚を感じる。
 指の隙間から石鹸ではない白く濁った液体が漏れてクドの手の甲まで汚した。

58:名無しさんだよもん
07/12/29 12:57:37 LMAV689o0
>>57
GM!
ちょっと風呂入ってくるぜ。

59:名無しさんだよもん
07/12/29 13:05:56 B6HHMrWDO
くちゃくちゃおぎおぎだ!

60:クドリャフカアフター 13(1/5)
07/12/30 07:11:10 Zh9sMLut0
>>57の続き


「はぁ……」
 今日初めての射精が終わって、ようやく息を整えた僕はシャワーで自分の股間とクドの手を洗い流した。
「クド、ありがとう」
 本当に。
「わふー」
 と笑顔で返してくるクド。
「それでは、私も髪を洗おうと思うのですが……」
「うん、場所替わるね」
 僕は椅子から立ち上がって、そこにクドが腰掛けた。
 髪洗うの手伝おうか? ……言いかけてやめる。
 目の前に広がった綺麗な亜麻色の輝きに手を出すのにはためらいを感じたから。
 僕は湯船に入り直して、長い髪を手際よく楽しそうに洗っている裸のクドを眺めていた。
 天使の湯浴み―そんな言葉が頭に浮かんだ。

61:クドリャフカアフター 13(2/5)
07/12/30 07:12:32 Zh9sMLut0
「背中流そうか?」
 クドが髪を洗い終わるのを見計らって声を掛けた。
「はい。お願いしますー」
「うん」
 お湯から出てクドの背中と向かい合う。
 長い髪はまとめて右胸の方に垂らしていた。
 タオルに石鹸をつけて肌に乗せる。
 こしこし……。
 僕はほんの弱い力で擦った。
 その肌があんまりに白くて、すぐに傷ついてしまいそうだったから。
「どうかな?」
「あ、もう少し強くても大丈夫です」
「そうなんだ」
 ごしごし……。
 僕は恐る恐る力を加えていく。
「それくらいで丁度いいですー」
「よかった」
 クドの背中は小さくて、僕はすぐに洗い終わってしまった。

62:クドリャフカアフター 13(3/5)
07/12/30 07:13:38 Zh9sMLut0
「他のところも洗おうか? 僕も洗ってもらったし」
「あ、はい。お願いしますっ」
「うん」
 まずは細い腕と肩を普通に洗った。
 そこで僕はつい良からぬことを思いついてしまう。
(このくらいならいいよね……?)
 自分に言い訳をしてから実行に移す。
 ぺたっ。
「わふっ!?」
 クドの胸に触れた。素手で。
「僕も、手で洗ってあげる。さっきクドがしてくれたみたいに」
 両方の胸を手のひらで撫で回す。
「わふっ、わふっ」
 クドは椅子からおしりを浮かせてくすぐったそうに体を捻る。
 ぬるぬると手を動かしていると胸の先が固くなって指先に引っかかったので、コリコリと弄くった。
「ん、んーっ!」
「胸、気持ちいい?」
 答えは無い。
「はぁ……はぁ……」
 代わりにそんな息が返ってきた。

63:クドリャフカアフター 13(4/5)
07/12/30 07:16:09 Zh9sMLut0
 僕は抱きかかえるようにしてクドを立たせると白い肌のあちこちに手を這わせた。
 むっちりと指を押し返してくる太もも、生々しいあばら骨の感触を包むほっそりした脇、ぽっこり丸いつるつるのお腹、赤ん坊のような肉付きのふわふわのおしり。
「あぅ……はっ……あぁ……っ」
 どこに触れても可愛らしい声が返ってきた。
 それから……
「前も洗うよ」
「ま、まえ……わふーっ」
 クドが脚を閉じてしまう前に右手を股間に差し入れる。
 泡で滑るに任せて割れ目に指を走らせると、中指がぬるりと沈んだ。結構深く。
「中も洗ってあげる」
 そんな言葉が勝手に口から出た。
「ひゃあ、あぁ……っ」
 中を指で擦ったり、襞を一枚一枚開いて溝を掃除したり……
 ……じゅっ。
 割れ目を何本かの指で包んで軽く握ってみると果物を搾ったみたいに汁がこぼれてタイルに散った。
 そうやってクドを洗って(可愛がって? いじめて?)あげているうちに僕のが硬さを取り戻してくる。
 たまに、ぴんと張り詰めた先端が、抱きしめている体のきわどいところに触れたりする。
「んんっ!」
 その度に脅えるようにクドは身震いした。
(そういえば……)
 僕はクドの体でまだ洗ってない部分があることに気がついた。
「ひんっ……!」
 反応は抜群だった。
 おしりの入り口を指先でほんの触れる程度に撫でてみる。
「ここも洗おうか」
「そこは、いいですっ」
「遠慮しないで」
「ひゃっ、あっ」
 指から逃れようとするクドを抱きすくめて、中には入れなかったけど、表面の皺をなぞるように石鹸を擦りこむようにして念入りにきれいにした。

64:クドリャフカアフター 13(5/5)
07/12/30 07:17:28 Zh9sMLut0
「はぁー……はぁー……」
 顔を真っ赤にして息も絶え絶えといった感じのクド。
 僕は最後に取っておいた場所を洗うことにした。
 手を前に戻してお腹に置くとゆっくり下に滑らせていく。
 指を引っ掛かけて、そこを包む薄い皮を剥いた。
「や……だめっ、それ……っ!」
 自分がされようとしていることに気付いたクドが悲鳴のような声を上げる。
 訴えを無視して、さっきのお返しのつもりで、僕がクドに扱かれたのと同じ場所―女の子にとっての―を、親指と人差し指で根元から扱き上げた。
「ひっ、あ―あ―っ!!」
 ぎくんっ、と心配になるぐらい首を仰け反らせてクドはイった。
「ぁはぁ……はぁぁ……」
 苦しそうに息を吐きながら、くにゃりと脱力してもたれかかってくる汗まみれの小さな体。
「ごめん……辛かった?」
 僕は今更のように白々しい言葉を掛ける
「……い、いえ……だいじょうぶ、です……」
 荒い呼吸も涙で濡れた瞳もそのままに笑顔を向けてくる。
 安心して僕は言った。
「お湯に入ろうか?」
「……はいです」
 僕は背中からクドの両脇の下に手を入れて抱えると、滑らないように気をつけながら一緒に湯船に浸かった。
「ほぅ……」
 僕の両脚の間に収まったクドは頭の後ろを僕の胸に当ててため息をついた。
 僕のはずっと硬いままで、今はクドのおしりの左側に触れているのだけど、さっきの余韻でまだぼうっとしていて気付かないのか、クドはなんのリアクションも見せずに僕に寄りかかっている。
(入れちゃいたいけど……今は我慢、かな?)


A.我慢する
B.我慢しない

65:名無しさんだよもん
07/12/30 08:44:23 lAT1wgGlO
>>64
朝からキター!!いつもGJ!!

我慢するな理樹!www

66:(,,・ω・) ◆Erimo/2pEY
07/12/30 08:48:55 /iUSkx7QO BE:1075100459-2BP(3333)
いや、ここは我慢だな
そしてクドが気付いて自分から…という展開だ

67: ◆3HZkTdIfMA
07/12/30 08:53:58 ZljJRpAc0
そうだな、ここはクドが湯船の中でお尻をこすりつけてくるまで我慢だ

68:名無しさんだよもん
07/12/30 11:45:17 5pTFQMQJ0
Aでしょ。
すでにクドは麻薬がごとき快楽に支配されてるから
気づいたら禁断症状に耐え切れずに求めてくるって。

それより挿入する場所だが
上も下もやってるから当然後ろでしょ?
洗って準備もしてあるし。

69:名無しさんだよもん
07/12/30 12:19:01 RUIlATq00
Bだな。

クドからくるのを待つんだ。

70:名無しさんだよもん
07/12/30 16:34:31 8ir7BxKJ0
理樹のお猿さんっぷりにクドの心が離れていく展開にならなければ良いが…

71:名無しさんだよもん
07/12/30 17:25:21 49QQir/10
>>70
禿同 つよきすの乙女さんルートみたいだ


てことでB

72:名無しさんだよもん
07/12/31 04:28:16 M5Pi97V1O
じゃあおれもここは空気読んでB

73:クドリャフカアフター 14A(1/3)
07/12/31 10:49:15 rwuUPMq30
>>64 Aを選択


 十分過ぎるくらい温まった僕らは、お風呂を出てバスタオルでお互いの体を拭いてから、パジャマに着替えてベッドに並んで座っていた。
「そういえば、ベッドでするのって初めてだよね」
 クドが淹れてくれたお茶を飲んでしまってカップを机に置きながら、僕は言った。
「そうですね」
 と少しほっぺを赤くして答えるクド。
「どんな風にしようか?」
「あの、できれば、ふつうに……」
 とほっぺをかなり赤くして答えるクド。
「普通って?」
 だいたいわかってたんだけど、敢えて訊ねてみる。
「あ、あの、前からで、リキが上で私が下で……わふーっ!」
 とほっぺを真っ赤にして顔を伏せてしまう。
「ごめん、ごめん」
 僕は軽くクドの体を抱き寄せた。
「わふ……」
「うん。僕も普通がいいよ。そうしよう」
「……はい」
 腕の中でクドが頷いた。

74:クドリャフカアフター 14A(2/3)
07/12/31 10:51:01 rwuUPMq30
 着たばかりのパジャマをまた脱がせる。
 クドを裸にしてしまってから、僕も自分のパジャマを脱ぎ捨てる。
 肩に手を置いてキスしてクドの上半身をベッドの上に寝かせて抱きしめた。
 裸の胸と胸を合わせて僅かに前後させる。
「んん……く……」
 キスしているうちに、クドのほとんどない胸の二つの出っ張りがまた固くなってくるのがわかって楽しかった。
 僕はクドのおしりを撫でていた手を前に回してそこに指を沈めていく。
 中で指を曲げて、最近見つけたクドの弱いところを責めてみた。
「んっ、んー……」
 そこを引っ掻く度に、僕のお腹の下で小さな体がぴくぴくと跳ねて可愛かった。
「いいかな?」
 僕は体を少し起こして問い掛けた。
「はい……」
 今や、何がと問い返すこともなくクドは答える。
 僕はクドの膝を掴んで脚を開かせた。
 ベッドの上で―正常位で―そういうシチュエーションが僕を、これは初めてのときのやり直しなんだという気にさせた。
 だから、クドの中に入る直前にこんな言葉を口にした。
「愛してるよ」
「わふ……」
 やっぱりクドは頬を染めて瞳を揺らした。
 泣き出す寸前の表情にも見える。
 ゆっくりと挿入。
「あぅ……」
 僕に入られて震えるクドの表情を眺める。
 確かに、前からでよかったかも。

75:クドリャフカアフター 14A(3/3)
07/12/31 10:52:12 rwuUPMq30
 ……きし……きし……。
 いつもの畳とは違う、柔らかく弾むベッドの上。
 でもふたりともすぐに慣れて、その振動も心地よいリズムに取り込み、僕とクドはスプリングを軋ませながら一緒に踊る。
「リキ……リキぃ……」
 体と気持ちが高まるにつれて、切なく細い声で僕の名前を呼びながら、クドは僕の腰に脚を絡め僕の背中に爪を立ててくる。
 そんなありきたりな女の反応を、こんな幼い天使のような姿をしたクドに演じさせている。
 汚辱、涜聖、堕落、蹂躙―要するに、そんなありきたりな背徳の悦びを僕は感じていた。
 それはありきたりなんだけど、この上なく強烈な感覚だった。
 僕はクドを汚し、同じだけクドに汚された。
「あっ、はっ、はぁっ―」
 クドの声と肌と肉が絶頂の予感を訴えてくる。
「クドっ、一緒に……っ」
 ふたりが同時に達するように呼吸を合わせて僕はクドを強く強く抱いた。
「ん―っ―!!」
 仰け反る体。とっさにその口を手で覆う。
 そうしないと女子寮中に声が響いていただろうから。
 甘く優しく僕を抱きしめてくれるクドの中で、ふたりはほんとうにひとつの生きものになった。

 ……すべてが終わり、ふたつに戻った僕らはお互いの濡れた性器をティッシュで拭い合った。
 それからしばらくの間、キスをしたり肌に触れたりしてじゃれ合った。
 そのうち眠気に耐えられなくなって、軽く手足を絡めて抱き合い目を閉じた。
 明日は日曜日。
 僕はクドのぬくもりに包まれてなんの憂いもなく眠りについた。

76:名無しさんだよもん
07/12/31 19:05:34 dBZrThCU0
今までと違って14「A」とかいてあるのか・・・

Bも書く予定なのかな?

77:名無しさんだよもん
07/12/31 20:31:53 Tzy5gxYg0
>>75
大晦日もGMだぜ!
Bルートも期待でおぎおぎしながら待つよ。

78:Episode鈴:求める強さ(1/16)
07/12/31 22:45:28 nmNqipS50

「おまえら、ちょっとは落ち着け」
モンペチを持ってきたことに気づいたのか、鈴の周りにものすごい勢いで猫たちが集まってくる。
「あー、うっとい!」
口では悪態をつくのは、鈴なりの照れ隠し。喜んでくれるのは、正直うれしかったりしている。
「ほら、今開けてやるから」
一つ一つ缶を開けていく。
「こら、お前さっき食べただろ」
「にゃー」
「人数分しか持ってきてないんだから我慢しろ」
「うにゃー」
「なに!? お前ももう食べたのか?」
「ぬおー」
「うわっ、お前人の取ろうとするなバカ!」
そんな大騒ぎの中、いつの間にかいた影。
「・・・!?」
「・・・・・・」
猫の集団の中に、いつの間にか。
小学生くらいの少女が、まぎれこんでいた。
知らない人と話すのは今を持って苦手だ。
それでも鈴自身、それを克服したいと思っていたから。
「・・・お前、何だ?」
ぶきらっぽうでも、声をかけた。
少女は、鈴を一瞥しただけで、猫達に視線を戻す。
「・・・・・・」
この反応には、鈴は正直弱った。
彼女の周りの仲間達は、自分が話しかければすぐに答えてくれる人ばかりだったから。
こんな風に、返答の帰ってこない反応に対しては全く対応できないのだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
結局、その日は猫と遊ぶどころではなく。
ただ、その少女を気にしつつ時間が過ぎるのを待つだけだった。

79:Episode鈴:求める強さ(1/16)
07/12/31 22:46:15 nmNqipS50
「?」
理樹が廊下からそれを見かけたのは偶然だった。
いつものように鈴が猫にモンペチをあげている。
そのあと、いつも鈴は嬉しそうに、はしゃぐ猫達の相手をするのだ。
そんな心温まる光景は、ある意味この学園の風物詩。
彼女や猫達を刺激しないようにしつつ、上の階の窓からその光景を見守っている人も多い。
そんな光景に。
「・・・あの子、誰だろ」
闖入者がいた。
学園の生徒ではない、小学生くらいの少女。
鈴はモンペチをあげつつも、明らかに硬くなっている。
でも。
「・・・逃げないね、鈴ちゃん」
「あ、小毬さん」
たまたま同じものを見つけたのか、それとも理樹が見ているものが気になって隣に着たのか。
いつの間にか来ていた小毬の言葉に、ちょっと間をおいてうなずく。
「うん」
「でも、どうしたんだろうね~」
小毬の疑問はそのまま自分の疑問。
鈴が初対面の子を相手に逃げを打たなくなったのはいいことだ。
だが、あの子は一体どうしてこの学校の中にいるのだろう。


翌日
「・・・・・・」
また、その女の子がいた。
それに気づいて鈴は、中庭に出たところで硬直してしまう。
これが猫に危害を加えるようなことをしていれば、勢いに任せて何かできるのだろう。
だが、その子はただ見ているだけだ。
中庭でじゃれあっている猫たちをただ見ているだけ。
と、猫たちが鈴に気づいて駆け寄ってくる。
それはつまり、女の子の周りにいる猫たちがいなくなることで。

80:Episode鈴:求める強さ(1/16)
07/12/31 22:46:54 nmNqipS50
猫たちを追って視線を動かした女の子と、鈴の目が合った。
「・・・うう」
弱ってしまう。
いつもなら振り払っているはずの猫たちのよじ登りも、されるがままだ。
頭の上にレノンが乗っかり、満足げに一声鳴いた。
猫たちはいつまでも立ち尽くす鈴に好き勝手にじゃれ付き。
鈴は女の子と睨み合うような形でただ立ち尽くす。
その日は結局、そんな形で放課後を終えてしまった。


「理樹」
授業が終わって教科書を整理していた理樹に、窓のほうから声がかかる。
そんなところから声をかけてくるのは一人だけだ。
「なに? 恭介」
言いながら振り返る。ロープにぶらさがった恭介がそこにいた。
「ちょっと話があるんだが、いいか?」
「・・・あのこと?」
理樹は視線を返し、前の席のほうにいる鈴の背中を見やった。
「お前も知ってたか。なら話は早いな」
恭介はそれだけで頷いて、
「じゃあ、そうだな、特別教室廉まで来てくれ」
「わかった。僕だけでいい?」
「いや・・・、できれば小毬も頼む。ことがあいつのことだから、小毬にも協力を頼みたい」
できれば、とつけたのはおそらく、鈴に不審に思われそうなら呼ばなくていい、ということだろう。
「わかった。後でね」
「ああ」
恭介は頷くと、窓の外のロープを上っていく。
それを見送ってから、理樹は視線を鈴の方へ向けた。
「・・・?」
妙に気合が入っているように見える。

81:Episode鈴:求める強さ(4/16)
07/12/31 22:48:04 nmNqipS50
「鈴のやつ、どうかしたのか?」
真人の疑問に、理樹は「さぁ」としか返せず。
気合の入った足取りで教室を出て行く鈴を見送った。
そして、同じように見送っている小毬に近づく。
「小毬さん、鈴に何か言った?」
「ふえ? ううん、何にもいってないよ?」
「・・・だよね」
「鈴さん、どうしたんでしょうか・・・。心配なのです」
クドも鈴の様子が変なことに気づいていたのか、そんなことを言ってきた。
「うん・・・」


「来たか、理樹、小毬」
「うん」
「こんにちは~、恭介さん」
その恭介は窓の外から中庭を見ている。
「今日もあの子来てるの?」
言いながら、理樹も中庭を覗いた。
また鈴と女の子が対峙している。
「まるで決闘前のにらみ合いだな」
「いやいやいや・・・」
微苦笑。
「うーん?」
同じように見ていた小毬が首をかしげた。
「どうしたの?」
「うん・・・。鈴ちゃん、何か持ってないかな?」
「え?」
「なに?」
小毬の言葉に、二人で改めて、鈴の手元を確認しようとする。
「確かに何か持っているように見えるが・・・。よく見えんな」

82:Episode鈴:求める強さ(4/16)
07/12/31 22:49:14 nmNqipS50
「ではこれを使うといい、恭介氏」
「助かる、来ヶ谷」
「・・・は?」
突然割り込んだ声に対して、全く動じない恭介と、驚いて振り向く理樹。
全く対照的な反応を返してしまった。
「ほわ!? ゆいちゃんいつからそこに!?」
「何だ、お前ら気づいてなかったのか?」
「私としては恭介氏にも気づかれないようにしたつもりだったのだが・・・」
恭介は唯湖から渡された双眼鏡を目に当てつつ、
「あれは・・・、猫じゃらしか?」
「ふえ?」
「猫じゃらし?」
鈴がそういったもので猫と遊ぶことがあるのは知っているが。
改めて、中庭を覗いてみた。


気合を入れて出てきはしたものの。
やはり女の子と視線を合わせた瞬間、体が強張ってしまった。
「・・・うう」
猫たちにされるがままになってすでにどれくらい過ぎたのか。
女の子は鈴にじゃれ付く猫たちを見ているだけだ。
鈴は、その女の子が何故か気になって仕方なかった。
見られているから気になるのではなく。どこかで見たことがあるような。そんな感じ。
デジャヴ、だったか。とそんなことを思い出した。
と、チャイムが鳴った。時計を見ると、6時だ。
女の子は、この時間にいつも立ち去っていく。
今日も、いつもと同じように立ち上がって歩いていった。
「・・・あ」
その背中を見送りつつ、鈴の口から、言葉にならない言葉が出て。
女の子は、それに気づかないまま、家路に戻る。

83:Episode鈴:求める強さ(6/16)
07/12/31 22:49:56 nmNqipS50
「・・・結局、話しかけられなかった」
ぽつりと、呟く。
手に持っている猫じゃらしを見て、ため息ひとつ。
「・・・あたしは、ほんとにだめだな」
にゃー、と猫たちが励ますように鳴く。
「お前ら、励ましてくれるのか? ありがとな」


「・・・恭介、どうするの?」
「・・・何か手助けしてやろうと、正直思っていたんだが」
女の子が帰っていって、明らかに落ち込んでいる鈴を見て、恭介は頭をかく。
「鈴ちゃんはがんばってます」
「うむ。まだ結果は出ていないが」
小毬と唯湖の意見に、恭介は一息つくと。
「理樹、お前はどうしたらいいと思う?」
「え?」
理樹は突然のその質問に少し考え込む。
「僕は・・・、見守っていた方がいいと思う。鈴が手助けを求めてくるまでは」
「・・・そうだな。俺はどうやらかなり過保護らしい」
「何、鈴君はかなり保護欲を煽る性質だからな。無理もあるまい」
「恭介さんはお兄さんですから当然ですよー」
二人の意見に苦笑いしつつ、
「それじゃあ、リトルバスターズとしては、鈴が手助けを求めてくるまで不干渉を徹底する」
「うん、わかった」
「おっけ~ですよ~」
「うむ、了解した」
それぞれに返事を返して、理樹は中庭から去ろうとする鈴を見た。
「・・・がんばって、鈴」
「がんばってね、鈴ちゃん」
同じ言葉を隣で口にした小毬を驚いて見て、目が合って、ちょっと苦笑してしまった。

84:Episode鈴:求める強さ(7/16)
07/12/31 22:51:41 nmNqipS50
そんな日が数日続く。
女の子は相変わらず訪れ、鈴は相変わらずどう接していいか困って。
リトルバスターズの面々はそれを見てはやきもきしつつ。
そんな日に、唐突に変化が訪れた。


「こまりちゃん!」
「ふわ!?」
ばん、と音がしそうな勢いで小毬に話しかけてきた鈴。
「ど、どうしたの、鈴ちゃん?」
「えっと、えっとだな。聞きたいことがあるんだ」
「ふえ?」
聞きたいこと。頼みではなく。
「何かな?」
「うん、えっとな、えっと・・・」
ことこういう事に関しては説明が苦手な鈴。必死で頭の中で言葉を組み立てている。
小毬はそれを急かさない様に、待つ。
「えっと・・・。友達の作り方が知りたいんだ」
「・・・・・・ふえ?」
予想外すぎる質問に戸惑ってしまう。
「・・・友達?」
「そうだ」
遠目に見ていた理樹から見ても、小毬は相当に困っている。
とはいえ、リトルバスターズの中でも特に小毬は友達の多いほうだ。
あの鈴に負けず劣らず誰にも懐かない気高き猫、笹瀬川佐々美の友達をやれるほどだし。
この答えづらい質問の的にされてしまうのは、まぁ、理解できる話ではある。
(とはいえ、無茶な質問だよなぁ)
小毬は頭を抱えて唸りだしてしまい、それを心配して鈴が慌て始めている。
もしもこれを恭介に聞いていたなら、恐らく簡単に答えていたかもしれないが。
助け舟が必要だな、と判断して、理樹は二人に近寄った。
「どうしたの?」

85:Episode鈴:求める強さ(8/16)
07/12/31 22:52:28 nmNqipS50
「うわ、理樹!」
「え?」
「な、なんでもないぞ、なんでもない! あっちいけっ」
「えっと・・・?」
何故か追い払われようとしている。
「鈴、僕なにかした?」
「してないしないするな!」
「・・・すごい三段活用だね」
小毬も妙に邪険にされる理樹を見て、首をひねっている。
「うう、小毬ちゃん! あそこにいくぞ!」
「ふえ? えっと、うん、わかったよ」
「理樹は来るな、わかったな!?」
言いながら、鈴は小毬と連れ立って走り去っていく。
「・・・えっと?」
「嫌われたようですね、直枝さん」
「わふー、元気を出すのです、リキ~」
「・・・いやいやいや」


そしてまぁ、二人がそろっていく「そこ」というのは大概限られて。
屋上に出て一息つく鈴を見ながら、小毬は微笑む。
「理樹くんには聞かれたくなかったの?」
「うう」
鈴はうなり声を上げながら、
「だって、笑われる」
「笑わないよ~」
「いや、理樹は笑う。今あたしらしくないことをしようとしてるから絶対笑う」
「そうかなぁ?」
確かにちょっと笑うかもしれないが、それは悪意のあるものではないだろう。
むしろ、微笑ましいとかうれしいとか、そんな類。
鈴にしてみれば、そんな笑顔を向けられるのも十分恥ずかしいのかもしれないが。

86:Episode鈴:求める強さ(9/16)
07/12/31 22:53:49 nmNqipS50
それよりも、だ。
「あたしらしくないこと、って?」
「う」
鈴は口ごもると、
「・・・た、他言無用だ」
「うん、約束するよ~」


一方。
「そんで、鈴はお前から逃げてった、と」
「まぁ、そんな感じ」
学食でほとんど食べ終えてしまったラーメンのスープをなんとなくかき混ぜつつ、理樹は恭介に答える。
その恭介は、どこから調達してきたのか、ビッグマックセットなどを頬張っている。突っ込まないことにしたが。
「珍しいな。鈴が理樹から逃げ出すような真似をするとは」
「うーん、意外とそうでもないんだけど」
和食セットを行儀良く食べている謙吾に答えつつ、理樹はスープに沈んでいたチャーシューのかけらを器用に箸でつまみ、口に運んだ。
昼からステーキなどを食べ終えてしまった真人はというと、伸びをしつつ、
「けどまぁ、鈴の相談事っていったら、真っ先に理樹に行くもんだと思ってたけどな」
「・・・兄としては正直不本意だがな」
言ってからポテトを口に放り込む恭介。
「うーん・・・。というか、最近の鈴なんだけど」
理樹は少し考え込みながら、
「ひょっとしたら、僕たちから卒業しようとしてるのかな、って」
「なに!?」
「つまりそれはあれか!? 俺の筋肉が足りないってことか!?」
動揺したのは謙吾と真人。
恭介はというと。
「ふ、鈴もそんなことを考える時期なのか」
「本人無意識だと思うけどね。ところで恭介、ストローは噛むものじゃないよ?」
冷静に動揺していた。

87:Episode鈴:求める強さ(10/16)
07/12/31 22:54:59 nmNqipS50
「実際、僕たち四人ともさ、鈴のこと、妹みたいに見てるでしょ?」
「いや、俺は実の兄だから当然なのだが」
「・・・・・・それはともかく」
普段入れる側のはずの突っ込みを貰い、ちょっとテンポの乱れる理樹である。
「確かになぁ。何かしら鈴がやってると首突っ込んでた気がするぜ」
「うむ・・・。それが当然だとも思っていたな」
真人が天井を仰ぎながら言い、謙吾もうなずき、続ける。
「ようするに、俺たち全員が過保護だったということかもしれんな」
「そうだね・・・」
理樹もため息ひとつ。
理樹自身、幼馴染五人の中では守られる側ではあったが、だからこそ頼ってくれる鈴にはちょっと兄貴風を吹かしていた気もする。
結果として、この年まで鈴を五人の中に閉じ込めてしまっていたのかもしれない。
「鈴の人見知りがここまで続いたのは、ある意味俺たちのせいでもある、か」
恭介が沈痛な表情で呟く。
「ひょっとしたら、最初に鈴を一人の人間として見て上げたのは、小毬さんなのかもしれない」
「だから鈴は、自分を認めてくれた小毬に懐いた、ってとこか」
自分たちにとっては妹だが、小毬にとっては友人、親友だ。
もちろん、その他の仲間たちにとっても鈴は友人だろう。
だが、最初にそう見てくれた人、という点では、やはり小毬は鈴にとって特別な位置にいるのかもしれない。
「やれやれ・・・。ほんっと最近俺、鈴に対して役立たずもいいところだな」
自虐的にぼやく恭介に、理樹は何言ってるんだか、という視線をやる。
「よく言うよ。何かあったらいつも飛び出せる位置に控えてるのに」
「全くだ。兄バカというか、シスコンというか」
「お前ら、そこは慰めろよ」
不貞腐れて紙コップを握りつぶす恭介である。
「で、その、卒業しようとしてる鈴はどーすんだ?」
真人に言われ、理樹は苦笑を返す。
「見送ってあげないといけないんじゃないかな?」
「くっ、名残惜しいぞ、鈴・・・」
「いや謙吾、別に物理的に離れ離れになるわけじゃ・・・」
わけじゃない。だが、頼られることはこれから先どんどん減っていくだろう。
そういう意味では、確かに寂しかった。

88:Episode鈴:求める強さ(11/16)
07/12/31 22:56:11 nmNqipS50
だから。
「・・・僕らも、鈴の兄貴分、ってところから先に進まないといけないんだろうね」
「・・・・・・」
理樹の言葉に、3人とも沈黙。
「だがまぁ、鈴を安心して送り出すにはまだ心もとない」
「恭介?」
「いずれ間違いなく、鈴は巣立っていくだろう。だがそれまでの間はせいぜい、兄貴として勝手に威張らせてもらうさ」
ようするに、しっかり成長するまでは口も出すし手も貸す、というところか。
苦笑して、理樹は釘を刺してみる。
「過保護にならないようにね、バカ兄貴」
「鈴みたいに呼ぶなよな・・・」


放課後。
やはり、その少女はやって来た。猫たちの中でしゃがみこんで、彼らを見つめている少女の姿。
鈴はそれを見つけると、深呼吸する。
「・・・よし」
竦みそうになる足を無理やり前に動かして、鈴はその子の隣まで歩いていった。
「・・・」
少女は鈴を見上げる。
目が合えば動けなくなることはなんとなく気づいていたから、鈴は極力目を合わせないようにしながら。
「また来てたのか」
かなりぶきらっぽうだが、声をかけた。
「・・・・・・」
無言のまま少女は猫たちに視線を戻す。
「・・・・・・」
反応がないのに困りながら、それでも気力を奮い起こす。
「・・・ひょーどるっ」
いつもよりかなり硬い声が飛び出した。呼ばれた黒猫は、一瞬驚いたように飛び退く。
「あ」
怖がらせてしまった。深呼吸する。

89:Episode鈴:求める強さ(12/16)
07/12/31 22:57:22 nmNqipS50
「ヒョードル、おいで」
今度はいつもに近い声が出た。まだ少し硬かったが。
「・・・?」
少女は鈴が呼んでいるのが何なのか気になっているようだ。
鈴はブラシを取り出すと、寄ってきたヒョードルの毛並みを整えてやる。
気持ちよさそうな声を上げるヒョードル。それを見つめる少女。
「・・・・・・」
横目でそれを見ると、鈴はもうひとつブラシを取り出した。
無言で少女に渡す。
「・・・?」
不思議そうにそれを見る少女に対して、やはりぶきらっぽうに、鈴は言う。
「やってみろ」
「・・・・・・」
「・・・・・・こいつらも、喜ぶ」
「・・・・・・どの子に?」
初めて、少女から言葉が返ってきた。
鈴は驚きに目を丸くするも、慌てて、
「レノンっ」
呼ばれた白猫は待ちかねたように鈴の肩を駆け上って頭の上に陣取る。
「って、いきなりそこにいくな・・・」
頭の上の白猫を抱き上げ、少女の膝の上に降ろす。
「・・・・・・っ!?」
「レノン、大丈夫だ」
白猫にそう声をかけてから、少女にうなずいてやる。
少女は緊張した手で、そっとレノンの毛を梳いてやった。
やがてレノンが気持ちよさそうに一声鳴いた。
それを聞いた少女の顔に、少しだけ嬉しそうな表情が浮かぶ。
その顔を見て、鈴はやっと一息ついた。その瞬間。
「・・・うわ!?」
レノン以外の猫たちが鈴に群がった。
「お、おまえら、なんだいきなり!?」

90:Episode鈴:求める強さ(13/16)
07/12/31 22:58:14 nmNqipS50
少女はそんな鈴を驚いたように見つめ、微笑した。
「うう、笑うなー」
猫たちに下敷きにされながら、情けない声を上げる鈴。
「・・・っ」
こらえ切れなかったのか、少女が小さく笑い声を上げる。
「うう」
恥ずかしいのと、嬉しいのと、半々の気持ちで、鈴は渋面になるしかなかった。


「お前、なんていうんだ?」
「・・・?」
少女が鈴を見上げてくる。
「えっと、あたしは鈴だ。棗鈴。お前は?」
少女は小さく答える。
「りん」
「・・・うん、そうだ。で、お前の名前は?」
「だから、りん」
「それはあたしの名前だ」
「ちがう、あたしの名前」
「・・・・・・」
沈黙して、考える。やがて、気づいた。
「にゃにい!? お前も『りん』なのか!?」
少女がうなずく。
「さっきからそう言ってる」
「うう、そ、そうだったのか」
「お姉ちゃん、ばか?」
「!?」
ショック。
「ば、ばか? あたしがか? あたしは真人や謙吾と同じなのか? うわ・・・、それは嫌だ・・・」
明らかに落ち込んだ様子の鈴の背中を、『りん』は軽くたたく。
「・・・がんばれ」
「ううう」

91:Episode鈴:求める強さ(14/16)
07/12/31 22:59:33 nmNqipS50
励まされてしまった。
「・・・この子達、お姉ちゃんの?」
「猫たちか?」
「・・・うん」
お姉ちゃん、などと呼ばれることなど今までなかったから、少しだけ得意げに、鈴は答える。
「そうだ」
「・・・そうなんだ」
ほぼ全てが恭介の拾ってきた子であることは意識の外。
『りん』は自分の膝の上で寝ているレノンをそっとなでる。
「・・・あたしも猫欲しい」
「・・・飼えないのか?」
「・・・うん」
と、6時のチャイムが鳴った。
「「あ」」
二つの声が重なる。
「・・・帰る」
「あ、ああ」
立ち上がる『りん』の背中を見て、鈴は立ち上がると、
「あ、明日も来いっ」
「・・・・・・」
少女は驚いた顔を見せると、それから少しだけ笑顔を見せて
「・・・うん」
うなずいた。



92:Episode鈴:求める強さ(15/16)
07/12/31 23:01:13 nmNqipS50
「うううううう・・・」
「小毬さん、にやけすぎ」
「よくやった・・・。よくやったぞ、鈴っ・・・」
「うわ、恭介感激で泣いてるし・・・」
「よっしゃあ! 今日は朝まで鈴祭りだ!!」
「謙吾それ意味わかんないから」
特別教室前の廊下から中庭を見下ろしていたリトルバスターズの面々である。
「でも鈴ちゃんよかったねぇ。あの様子なら、きっと仲良くなれたんだよね」
本気で喜んでいる葉留佳の言葉に、理樹は頷く。
「うん、多分ね」
先ほどまで突っ込みで忙しかった理樹も、人のことをとやかく言えないほど嬉しそうだ。
「鈴ちゃんよかったよ~」
「鈴さんよかったです~」
「うおお、鈴、お前の筋肉のすごさ見せてもらったぜっ」
一部妙な感想があるのはいつもの事として聞き流すことにした。
「しかし、皆これ知らなかった振りできるの?」
「無理でしょうね・・・」
美魚の間髪入れない返答に、理樹は苦笑する。
「・・・まぁ、いいか」
嬉しいことには違いないから。
そう思っていた。
おそらく、この場のほぼ全員がこれで終わりだと思っていた。
一人を除いて。

「鈴ちゃん、これから、だね・・・」
小毬は、少女を見送る鈴を見つめながら、つぶやく。
「がんばって、鈴ちゃん・・・」

   to be continued...

93:Episode鈴:求める強さ(16/16)
07/12/31 23:03:15 nmNqipS50
数え間違えて書くつもりが無かった後書きみたいなのを書くことになりました(汗
クドアフターのエロ空気ぶった切ってスマン。
続きも早いとこ書き上げる。がんばる。うん。さらば。

94:名無しさんだよもん
07/12/31 23:10:32 ku9jYJGb0
GJ
面白かったぜ

95:名無しさんだよもん
08/01/01 00:46:02 K+HDIrzR0
>>93
明けましておめでとうございます。
今年も続きを宜しく楽しみにしてお願いいたします。

96:名無しさんだよもん
08/01/01 13:46:23 WIn94Fy00
正月なのでちょっとした小ネタを。
他スレに誤爆したのでURLだけ貼っときます。
スレリンク(leaf板:52番)-53

97:名無しさんだよもん
08/01/01 16:01:00 8WV5eje40
>>93
鈴の物語・・・気になるな。
GM!
>>96
知らぬが仏www
GM!

98:クドリャフカアフター 14B(1/3)
08/01/01 20:25:50 KeJMCNt/0
>>64 Bを選択


「ねぇ、クド……」
「…………」
 返事がないので、僕は指先で軽くクドのほっぺたをつついてみた。
 ……つんつん。
「ん……」
 まぶたが開いて眠たそうな目が僕を見る。
「……リキ、なに……?」
「僕、我慢できないみたい……クドと繋がりたいんだ」
「わふ……?」
 通じなかったみたいで、クドはぼんやりした顔を向けるだけだった。
「今ここでセックスしたいんだ」
 もっと直接的に言ってみた。
「わ、わふーっ!」
 はっきり目が覚めたみたいだった。
「いいかな?」
 僕は改めて訊ねた。
「……はい。リキがそうしたいのなら」
 僕はこの子が大好きだ。

99:クドリャフカアフター 14B(2/3)
08/01/01 20:28:54 KeJMCNt/0
「大丈夫? 立てる?」
「あ、はい……」
 お湯の中にクドを立たせる。
「手は、ここに」
 それから湯船の縁に両手を置かせた。
「いいよ。……入れるね」
 子供みたいに細い腰を掴んで、突き出た丸いおしりに自分の腰をくっつける。
 既にお湯以外の液体で潤い、きらきら光っているそこを僕の硬くなった先端で割り開いていった。
「あ……は……」
 縁が掴みにくいのか、足が滑りそうで不安なのか、クドは自分からぐりぐり腰を押しつけてきた。
 おかげでいつもより深く繋がってる気がする。
 僕の方からは腰を動かさなくても、その刺激だけで達しそうだ。
 体重をかけないように気をつけながら、クドの背中に抱きついた。
 左右の胸を手で覆い、既に固くなっている胸の先端を指で挟む。
「は、くぅ……」
 クリトリスほどではないけど、二つの乳首を摘む度に中の締め付けで返事してくれる。
「……はむ」
 跡が残らないぐらいの強さで細い首筋を噛んでみる。
「んっ……んくぅっ」
 それにも感じているとわかる声が返ってきた。
 僕はあまり下半身を動かさないで、しばらくの間、こうやってゆっくりクドを愛撫し続けた。

100:クドリャフカアフター 14B(3/3)
08/01/01 20:31:57 KeJMCNt/0
「リキぃ……」
 甘ったるい声で名前を呼ばれた。
「なに?」
「うぅ……じらさないで……いじわるしないでください。私、もう……」
 ほしがる言葉に反応してクドを貫いている僕のものがさらに硬くなった。
「クドはもうイきたいの?」
 露骨な質問をしてみる。
 クドは目をつぶって、ん、と微かに頷いた。
「じゃあ、そろそろ終わりにしようか」
 僕はもう一度両手で腰を掴んで、前後に揺さぶり始めた。
 それをだんだん速くしていく。
 ……ちゅっ……ぢゅくっ……。
 出し入れを繰り返すうちに、繋がった部分に溜まった水でも石鹸でもない液体が白く泡立つ。
「わふっ! あふっ!」
 声と一緒に中が熱くなっていく。
 いままでの愛撫でクドの体に溜まった熱が溢れ出てる感じ。
 僕はクドの右肩に噛み付いた。今度は歯型を刻むつもりで。
「わふ―っ!!」
 ……もしかすると隣の部屋の人に聞こえたかも。
 そんな心配をする暇もなく、ぎゅっぎゅっと収縮を繰り返すクドの膣に僕はなすすべもなく搾り取られた。
「う……」
 一瞬、気が遠くなる。
 なんとか意識を保ち、クドを抱えて湯船の中に座り込む。
 ずるりと結合が解けて、そこから僕らの吐き出した粘液がお湯の中に広がった
「はぁ……っ。はぁ……っ」
 ふたりの呼吸が落ち着くまでには少し時間が必要だった。

「……ちょっと……のぼせ、ちゃったかな……」
「わふー……」
 やっとのことでシャワールームを出た僕らは、裸でもつれ合いながらベッドに倒れ込むと、そのまま気絶するように眠りに落ちた。

101:名無しさんだよもん
08/01/01 23:37:26 4YfwlLGd0
なんとか日付変わる前に間に合った…
正月ネタ、ひとつ投下します。

102:三枝さんちのお正月(1/5)
08/01/01 23:38:55 4YfwlLGd0
 2008年、1月1日の朝。
 佳奈多は、やや遅めの時間に目を覚ました。
 いくら学校が休みとはいえ、二木家にいた頃には考えられないことだった。
 この家… 母と、二人の父と、そして妹のいる三枝家での生活は、どうしようもなく居心地が良くて。
 自然と肩から力が抜けていくのを佳奈多は感じていた。
 肩の力を抜くのは悪いことではない。
 しかし、抜きすぎて自堕落になるのも好ましくない。
 今年は適度に肩の力を抜こうとの新年の抱負を抱いて、佳奈多は体を起こした。

 着替えて顔を洗い、台所へ向かう途中。
 居間で新聞を読んでいる、二人の父の姿を見つけた。
「父さん、お二人とも明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
 二人の父にする、新年の挨拶。
「ああ佳奈多、明けましておめでとう」
「おう、おめでとさん」
 かたや丁寧に、かたやぶっきらぼうに、挨拶を返す二人の父。
「佳奈多、今日はいつもよりゆっくりだね。何かあったのかい?」
「いえ、ただ少し寝坊してしまって… すみません」
 恥じ入りながら謝る。
「謝ることはないよ。どうせ休みなんだしね」
「そうそう、ただ珍しいなと思ってな… いつもとは逆だな」
 そう言ってくれる二人の父。
 しかし、その言葉の中に気になるフレーズがあった。
「いつもと逆? それは…」

103:三枝さんちのお正月(2/5)
08/01/01 23:40:09 4YfwlLGd0
「お母さん、出来たよ。味見してみてー」
「はいはい… うん、美味しく出来てるわよ、葉留佳」
「ふっふっふ。成功成功~♪」
 たくさんのおせち料理が並んだ台所には、母と、そして妹… 葉留佳が立っていた。
「葉留佳… もう起きてたの。珍しいわね」
 そう、いつもはむしろ寝坊するのは妹の葉留佳の方だった。
「あ、お姉ちゃん。今日は早起きしてお母さんがおせち作るの手伝ってたんデスヨ。っていうか今日はお姉ちゃんこそ遅いじゃん」
「今日は少し寝坊したのよ… それよりあなたが料理の手伝いですって? 大丈夫なの?」
「むー、それどういう意味ー?」
 子供のように膨れる葉留佳。
 しかし実際、葉留佳は料理が苦手だったはずだ…
「そんなことないわよ佳奈多。葉留佳が作った伊達巻も寄せ卵も竜眼揚げも、良く出来てるわよ」
「…なるほど、全部卵料理ね」
 …卵料理以外は。
「ふっふっふ。卵料理だけなら、まぁ自慢じゃないけど~、ちょっと県内じゃ敵が見あたらないって言うか~」
「葉留佳、あなたキャラ変わってない? それに卵以外の料理も少しは練習しなさいよ」
 とりあえず突っ込んでおく。
 確かにこと卵料理に関しては、葉留佳は何度も練習し、着実に腕を上げている。
 それ自体は喜ばしいことなのだが、葉留佳が卵料理に愛着を持つようになったきっかけが自分の嘘だと知っている佳奈多にとっては複雑だった。
「えー。いいじゃんいいじゃん。私は卵料理を誰にも負けないぐらい上手になって、他の料理はお姉ちゃんに作ってもらうよ」
「…え?」
 意外な言葉。
「そうすれば二人合わせて無敵なのだー! ね、お姉ちゃん。そうしようよー」
 姉妹である私たちの間で不毛な競い合いをするためではなく。
 私たちが補い合うために葉留佳が卵料理の腕を上げているのなら。
 それを否定する理由はどこにもないのだろう。
「佳奈多、どうするの?」
 微笑みながら聞いてくる母。
 この人はどこまで見透かしているのだろうか。
「仕方ないわね… 分かったわ。そうしましょう」
 そう答えた。

104:三枝さんちのお正月(3/5)
08/01/01 23:42:35 4YfwlLGd0
「おーい、何騒いでんだ?」
 そう言って、父の一人… 三枝晶が台所に顔を出す。
「おせちの出来ばえについて話していたのよ。葉留佳も頑張ってくれたから晶さんも期待しててくださいね」
 母はそう言って笑いかける。
「そうそう。はるちん特製おせちにお父さん2号も期待しててねー」
「葉留佳… 何度も言ってるがその2号ってのはやめろ…」
 そう、葉留佳は晶父さんのことをお父さん2号と呼んでいる。 
 父が二人という特殊な状況とはいえ、その呼び方は正直どうだろうと私も思う。
「えー… じゃあ、お父さんMKⅡか、お父さん乙型か… えーと他には…」
「おいおい、もうちょっとマシな選択肢はないのかよ…」
 前々から思ってたけど、どうもこの子のネーミングセンスは…
「葉留佳、こう呼んだらどうかしら」
 母が助け舟を出す。
「『晶お父さん』って。晶さんもそう呼ばれたいんですよね?」
「なっ!? いや俺は別にそんなんじゃ…」
 否定しているけど、そんなに動揺してたら意味がないと思う。
「晶お父さん…?」
「…っ!」
 葉留佳が口にすると、父はそっぽを向く。
「ふふっ。晶さんったら照れちゃって」
 楽しそうに笑う母。
「照れてるんだ? じゃあもっと言っちゃいますヨ。晶お父さん♪」
 便乗して葉留佳も楽しそうに言う。
「や、やめろっての!」
「そうだ! せっかくお正月なんだし、お年玉くれたらやめてあげますヨ」
「ん、んなもん用意してねぇよ!」
 余程照れているのか、普段は柄の悪い部分がある父もたじたじだ。
「じゃあ言い続けよっと。晶お父さん、晶お父さん♪」

105:三枝さんちのお正月(4/5)
08/01/01 23:43:43 4YfwlLGd0
「あぁもう! わかった、ほらこれやるからやめろ!」
 そう言って私と葉留佳に押し付けられるポチ袋。
 けれど…
「晶さん、さっきは用意してないって言いませんでしたっけ?」
 母がニコニコしながら言う。
「う…」
 そう、確かにさっき父はそう言った。
 一応中身も確認すると、諭吉さんが二人いた。
 葉留佳の方も同様だ。
「それなのにわざわざポチ袋まで用意して渡すなんて、相変わらず素直じゃないですね、晶さん」
「う、うるさいな! 恥ずかしいこと言ってんじゃねえよ!」
 真っ赤になりながら言う父。
 母じゃないけど本当に素直じゃない人だと思う。
「ありがとう晶お父さん!」
 葉留佳は葉留佳でそう言って父にまとわりつく。
「だあぁもう、やめろって言ってんだろが! 離れろ、鬱陶しい!」
 そんな風に言いながらも、その父の顔がどこか楽しげに見えるのは。
 きっと、私の気のせいではない。

「良かったね」
 気付けば、もう一人の父が隣に立ち、こちらを覗き込んでいた。
 良かったね。
 主語のない言葉。
 何をさして言っているのだろう。
 けれど、私の口は自然と動いていた。
「ええ、本当に… 良かった」

106:三枝さんちのお正月(5/5)
08/01/01 23:45:45 4YfwlLGd0
 笑顔で父にじゃれつく妹。
 そんな妹を口では邪険に扱いながらも、どこか嬉しそうな表情の父。
 あるいは、私にそっと微笑みかけてくれる父。
 それがどうにも気恥ずかしくて、つい目を逸らしてしまう私。
 そして、穏やかな笑みを浮かべてみんなを見ている母。

 こんな光景がきっと、『普通の家族』の『普通の生活』なのだろう。
 そしてそれは、私たちにとっては望んでやまないものだった。

 はっきり言えば、私たちは『普通の家族』ではない。
 父が二人いるなんて普通ではないし、三枝本家の問題もある。
 今のこの光景でさえ、紆余曲折の末にようやく勝ち取った、はじめての家族での正月なのだ。

 私たちはきっと、『普通の家族』にはなれない。
 けれど、『普通とはちょっと違うけれど、それでも幸せな家族』になら、なれるかも知れない。
 この光景を見ていると、そう思えた。

「あ、いっけないいけない。肝心なこと言い忘れてましたヨ」
 突然、思い出したように… いや、実際思い出したのか、言う葉留佳。
 全員の視線が葉留佳に集まる。
 すぅ、とひとつ息を吸った後、葉留佳が口を開いた。

「お母さんも、お父さんも、晶お父さんも、そして、お姉ちゃんも… みんな、明けましておめでとう!
 今年も、ううん、これからもずっと… よろしくお願いしますっ!」

 そう言う葉留佳の笑顔が眩しかった。
 今年はきっと、いい年だ。

107:名無しさんだよもん
08/01/01 23:54:45 8w5CLywo0
>>102-106
お疲れ様! こういう何気ない幸せな描写こそが
さらなる妄想を羽ばたかせてくれるな。

ただ、中学の勉強を完全にすっ飛ばした葉留佳は、
無事大学へ進めるのだろうか……? と妄想の種を撒いてみる。

108:三枝さんちのお正月・あとがき
08/01/01 23:59:00 4YfwlLGd0
と言う訳で、正月ネタです。
正月にノンビリすごすはるちんとかなたんを書きたかったはずなのに、気がつけばあんまりノンビリしてなかったという…。
ところで、姉妹の母親と父親(三枝晶じゃない方)の名前ってどこかで登場しましたっけ?
とりあえず「父」とか「もう一人の父」とかで表現しましたが、これだとどうも書きにくい。
いっそのこと名前捏造して書いたほうが楽だったかなと思ったり…。

捏造と言えば、3人の親の性格は本編を参考にはしましたが、意図して変えてる部分も多い(特に母と晶)です。
「俺の中ではこんなキャラじゃねぇ!」という方がいたらごめんなさいでしたぁーーー!

それでは、最後になりましたが。
皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

109:名無しさんだよもん
08/01/02 00:41:47 GbHAHI750
>>108
明けましておめでとうございます。
確かめてないけど、おそらく出ていない(と思う)
晶じゃない「葉留佳の父」「葉留佳の母」のキャラクターって難しいよね
世間ズレした人だということ以外はわからないもの
>>107
葉留ちんは進学校である高k…「学園」の学生さんだぜ
俺は撒いた種をついばむカラスさんさ…

110:名無しさんだよもん
08/01/02 09:54:31 O+YG3bQt0
>>102
よかったよ。
公式で後日談があったらこんな感じなんじゃないかと思ったぐらい。

111:名無しさんだよもん
08/01/02 12:24:49 C4gI7VRM0
>107
佳奈多と同じ学校に行こうと思わなければ大丈夫でね?
行くにしても推薦と一般とか、学部違いとか…‥

112:クドリャフカアフター 15(1/5)
08/01/02 16:19:18 CX3vUkTZ0
>>100の続き


 今日も家庭科部室でふたりきり。
 僕の脚の間にクドがひざまずいている。
「んっ……あむ……」
 僕は壁に背中を預けて彼女のフェラチオを受けていた。
 じゅっ……じゅぷっ……。
 もうずっと長い間、クドの唇と僕のものの間からそんないやらしい音が漏れていた。
「あ……そろそろ出すよ」
 僕は片手でクドの頭を押さえつけて、もっと深くくわえさせた。
「んー……!」
 喉の奥を突かれて、クドが涙目になる。
 それでも僕のものを吐き出したりはしない。
 何回も何回も練習させて慣れさせたから。
 感慨に耽る間もなく、僕はクドの喉奥に射精した。
「ん……ふ……」
 こく……こく……。
 鼻で息をしながら、むせないように少しずつ飲み込んでいるのが喉の動きでわかる。
 クドはゆっくり時間をかけてやっと飲み終わったのだけど、そこで終わりじゃなかった。
「ちゅ……ちゅっ」
 ストローでジュースを飲むみたいにして、僕の尿道に残った精液まで吸い出してくれる。
「ううっ……!」
 クドに吸われる度に、射精の感覚を圧縮したような、まるで背骨が引っこ抜かれるような鋭い快感に襲われて、僕の口は勝手に声を漏らした。

113:クドリャフカアフター 15(2/5)
08/01/02 16:20:13 CX3vUkTZ0
「はぁ…………」
 ようやく奉仕を済ませ顔を上げたクドは少し苦しそうな長いため息をついた。
 でもすぐ僕に笑顔を向けて、
「リキ、きもちよかったですか?」
「うん、すごくよかった……」
 きもちよすぎて苦しくて、それだけ言うので精一杯だった。
「わふー……よかったです」
 はぁ、と僕の口からため息が出る。
 本当にクドは上手になった。
 下を見ると、完全に萎えた僕の男根。
 回復には少し時間が必要みたいだ。
「ちょっと待ってね……」
「はいです」
 やっぱり笑顔で応えるクド。
 その顔が綺麗だったからなのか、それとも、一回出してすっきりしたせいなのか、僕はふと罪悪感にとらわれた。

 クドリャフカ。
 僕の彼女、恋人、愛しい人。
 僕のことが大好きで、僕の言うことなら、たぶん何でも聞いてくれる可愛い女の子。
 こんなクドに僕はなにやってるんだろう?
 クドの好意に、純情につけこんで、自分の欲望を満たしているだけじゃないか……。
 僕はいたたまれない気持ちになった。

114:クドリャフカアフター 15(3/5)
08/01/02 16:21:22 CX3vUkTZ0
「クド」
 僕が名前を呼ぶとクドは、
「…………」
 なにも言わず、少しだけ頬を染めてブラウスのボタンを外し始めた。
「そうじゃなくて……」
「わふ?」
 僕はクドの手を止めて言った。
「なにか僕にしてほしいことはないかな?」
「……え?」
 きょとんと見返してくる瞳。
「いつも僕がしてほしいことばかり言ってるから、今日はクドの番ってことでさ」
「でも……リキが喜んでくれることが私のしたいことなのです」
 そう言ってくれるのは本当に嬉しかったけど、
「だったら、僕もクドの喜ぶことがしたいんだ。何でもいいから言ってよ。僕にできることなら何でもするから」
「……では」
 一体どんな要求をされるんだろうかと、不安半分期待半分で待っていると。
「だっこしてください」
「え?」
「それで、いいこ、いいこ、って頭なでなでしてほしいです」
「そんなことでいいの?」
「はい。……駄目でしょうか?」
 上目遣いで僕を見るクド。

115:クドリャフカアフター 15(4/5)
08/01/02 16:22:29 CX3vUkTZ0
「……駄目なんてことないよ。おいで、クド」
 僕は畳の上であぐらをかくと、クドに向かって腕を広げた。
「わふーっ!」
 嬉しそうな声を上げてクドが首に抱きついてくる。
 僕の組んだ脚の中に小さな体が収まった。
「リキ♪ リキ♪」
 はしゃぎながら頬ずりしてくるクドを片手で抱き止めて、もう片方の手を頭のてっぺんに置いて撫でた。
「いいこ……いいこ……」
 なでなで……。
「わふ……」
 幸せそうに目を細める。
「いいこ……いいこ……」
 なでなで……。
「わふー……」
 撫でる度にわふわふとクドは喜んだ。
 僕の気持ちはとても穏やかだった。

116:クドリャフカアフター 15(5/5)
08/01/02 16:23:17 CX3vUkTZ0
 ……だけど、それも長くは続かなかったんだ。
 クドの髪の匂いが肌の温もりが僕の劣情を煽り始めたから。
「あのさ、クド……」
 やっぱりしたい、と言おうとしたら、
「……すー……すー……」
 クドの寝息が聞こえてきた。


A.このまま寝顔を見ている
B.やっちゃう

117:名無しさんだよもん
08/01/02 16:54:01 OdZsZLtH0
B!B!

118:名無しさんだよもん
08/01/02 17:18:16 SiGu00Pl0
うう・・クドかわいすぎる・・。
出来ればこのまま寝顔を見ときたいがここはあえて?B!

119: ◆3HZkTdIfMA
08/01/02 20:05:11 usp++EKh0
破局を予感しつつB!B!

120:名無しさんだよもん
08/01/02 22:18:23 RVQrAVU80
あんたら鬼畜か。
たまにはエロじゃなくて萌えようよってことでA

121:名無しさんだよもん
08/01/03 00:00:32 anUwxtL1O
俺もAだな
ここは寝顔で萌えまくりな感じで頼みます

122:名無しさんだよもん
08/01/03 00:10:03 /Eg65MG/0
AだA。
寝顔をじっくり堪能してから
やっても十分間に合うだろ。
せっかくの楽しみの半分を捨てる理由は無い。

123:名無しさんだよもん
08/01/03 00:15:44 gJzNp/5j0
>>108
GMだ!
こういう温かいお話、個人的に大好きだぜ!
親二人については、本編では名前出てなかったね。
ただ、ここでないどこかで名前を仮に設定した二次創作を見た覚えはある。
そういう意味で名前捏造もアリだな。
けど、もしかするとエクスタシーの佳奈多ん√で三枝家のこととかこれまで以上に語られて、名前も出るかも。
まあそんな感じで今後に期待かな。

>>107
軽く妄想してみた。
こんなのどうだろう。

124:名無しさんだよもん
08/01/03 00:16:34 gJzNp/5j0
①猛勉強で切り抜ける
 1-A:佳奈多と猛勉強
   「なるほど、スパルタな二木に次々間違いを指摘されて凹む三枝の姿が目に浮かぶようだぜ…
    そうなる可能性は高そうだな。アリだ」
 1-B:リトルバスターズで猛勉強
   「能美ルートの勉強会みたいな感じになるわけか。
    俺はあまり関われないだろうが、理樹がきっと受験勉強を楽しいミッションに変えてくれるさ。
    当然アリだな」
②仕方ないので就職する
 2-A:恭介と同じく普通にどこかに就職する
   「まあ、俺も同じようなことやってるわけだし、文句は言えないな。
    けど、普通にどこかに、ってのは面白くない。
    アリはアリだが、もう一捻り欲しいところだな」
 2-B:恭介が立ち上げたリトルバスターズ㈱に就職する
   「おっと、そいつはいいな。
    けど、そうなると俺は卒業から1年以内にリトルバスターズ㈱を立ち上げないといけないわけか…。
    そいつはなかなか困難なミッションだぜ…。
    だが、その分燃える展開だぜ、こいつは。
    すっげえ楽しそうだしな。
    大いにアリだ」

125:名無しさんだよもん
08/01/03 00:17:13 gJzNp/5j0
③いっそ永久就職
 3-A:理樹に永久就職
   「理樹とか…。
    けど、多分理樹は進学するだろうし、学生婚になるか、でなければ理樹の卒業まで三枝がプーになっちまうぜ?
    いくら三枝がボクノハチミツゥとか言ってても、そいつはシャレにならないぞ。
    どうせなら学生婚の方を推したいところだな。
    いろいろ問題もあるだろうが、それはそれで萌…燃えるからな。アリだ」
 3-B:謙吾に永久就職
   「謙吾は恐らく道場を継ぐことになるから、そこに永久就職ってのはアリだろうな。
    けど、謙吾は知っての通りのロマンティック大統領だ、手強いぜ?
    古式や笹瀬川をはじめ、ライバルも多いだろうしな。
    とりあえずのりたまで餌付けするのがいいと思うぞ」
 3-C:真人に永久就職
   「そもそも真人は三枝以上に進路が心配な奴だからな…。
    真人に永久就職したからってそれでどうやって食っていくのか、不安になっちまうぜ…。
    けど、これまで真人にそういう話は全く無かったからな。
    真人はあんなにいい奴なのに…。
    だから、不安もあるし、真人と三枝という組み合わせは以外でもあるが、それでもアリだ。
    大変ではあるだろうが、だからこそ燃えるってもんだ。応援するぜ」
 3-D:恭介に永久就職
   「なにっ、俺かよ!?
    三枝か…これまでそんな目で見たこと無かったからな…。
    黙ってれば可愛いんだが…。
    …ん、ちょっと待てよ?
    三枝は割と普通に二木をお姉ちゃんお姉ちゃん呼んでるよな…。
    あの調子で俺をお兄ちゃんお兄ちゃん呼んでくれれば…。
    …ぐはっ」
   「ド変態」
   「り、鈴? いつからそこに!?」
   「あたしに近づくな。はるかにも近づくな。あとこまりちゃんにも理樹にもクドにもみおにもくるがやにもざざみにも近づくな」
   「うあぁぁぁーーーーーーっ!!」

126:名無しさんだよもん
08/01/03 00:17:23 TWbgEaZY0
>>108
GMだ!

127:名無しさんだよもん
08/01/03 03:37:38 gtrHMy+n0
>>125
夏目レン「かなたなら許す」

128:名無しさんだよもん
08/01/03 05:07:05 OPCGJt2b0
某動画を見たせいでこんな会話が・・・。

小毬「あきのたのー、かりほのーいとのー、とまをあらみー・・・」
全員「・・・・・・」
小毬「ふえ? 何でだれも取らないの?」
理樹「あああうううう・・・」
唯湖「ああ、可愛い・・・」
美魚「力が抜けてしまいます・・・」
恭介「誰だよ、いくら正月だからって、小毬に百人一首読ませようなんて言い出したの・・・」
小毬「??? 次行くよー?」

129:名無しさんだよもん
08/01/03 05:29:49 JDxUmv+X0
>>123
>そういう意味で名前捏造もアリだな。

ONEというゲームの(21)担当ヒロインの母親を思い出した

>>125
>   「あたしに近づくな。はるかにも近づくな。あとこまりちゃんにも理樹にもクドにもみおにもくるがやにもざざみにも近づくな」

厳しすぎw
というか理樹が入ってるのはツッコミどころなのか…

>>128
脳内再生楽勝ですネ

130:クドリャフカアフター 16(1/2)
08/01/03 06:17:27 SsoG9OuC0
>>116 Bを選択


 僕は眠っているクドを畳の上にうつ伏せに寝かせ、後ろからお腹の下に手を回して腰だけ持ち上げた格好にさせるとスカートを捲り上げた。
 それから下着を脱がすのも面倒だったので、薄い布地を横に引っ張り露わになった性器に僕の性器を押し込んだ。
「わふっ!?」
 びくんっ、とおしりが跳ねてクドが目を覚ます。
「やっぱりしたくなっちゃった。ごめんね」
 一応謝っておく。
「いっ、痛いです……」
 僕の方は先走りの汁がだらだら溢れてたから大丈夫だと思ったんだけど、やっぱり濡れてないところにいきなりは辛かったみたい。
「ひぅ、ううぅ……」
 痛がる声を聞くのは久しぶりだったのでなんだか新鮮だった。

131:クドリャフカアフター 16(2/2)
08/01/03 06:21:29 SsoG9OuC0
 それでも、クドのお気に入りの場所をつついたり肩を甘噛みしたりしてあげてるとすぐにこなれてきて、
「はぅ……あぁぅ……」
 切ない声で鳴き始める。
 それがあんまりいつも通りの反応で退屈だったので、僕はちょっと遊ぶことにした。
「ねえ、クドは後ろからされるのが好きなんだよね?」
「わふっ、そんなこと……」
「そんなことあるよ。今だって僕のことぎゅうぎゅう締めつけて離してくれないじゃない。動かすのが大変なくらいだよ」
「あぅ……」
 真っ赤な顔でうな垂れるクドの耳元に囁いた。
「だからさ、…………って言ってみてよ」
「そ、そんなの……」
「言わないならやめちゃう。もうキスもだっこもしてあげないし、デートも無しだよ」
 デートなんてずっと前からしてないけどね。毎日セックスしてるだけだから。
「うぅ……わかりました」
「じゃあ、言って」
 少しのためらいの後、消え入りそうに細い声がその言葉を紡いだ。
「……わ、私は……犬みたいに、後ろから……お、犯されるの、好きです……」
 きゅぅっと絞り込むように、クドのが僕のを握る力が一段と強くなった。
「あははっ。なんだか変態みたいだね」
 僕は笑った。
「はい……変態さんなのです……」
 涙声で同意するクド。
 もう恥ずかしすぎて自分で何を言ってるのかわからないのだろうか。
 僕は満足して、後は黙ってクドを責めた。
 ぺち、ぺち、ぺち……
 薄いおしりの肉と僕の腰がぶつかるそんな音が続き、
「わふっ、わふっ、わふっ……わふーっ!」
 今日はクドの方が早かった。
 遅れてぐったり力の抜けたクドの中に出したとき、僕はまた罪悪感を感じた。
 でも今度のは軽くて、事後の気だるさに任せてクドの胸を弄ったり髪の毛の匂いを嗅いだりしているとすぐに消えてしまった。

132:名無しさんだよもん
08/01/03 13:28:54 l4ija1FM0
黒理樹モード全開だな
だ が そ れ が い い w

133:名無しさんだよもん
08/01/03 17:33:26 mosRJ7Sz0
投下します。恭介と来ヶ谷というペアなので苦手な方はスルーしてくださいな。

134:正月の攻防
08/01/03 17:34:02 mosRJ7Sz0
「今夜、ルームメイトもいないしどうせなら泊っていくか?」
どうして俺はこんなことを言ってしまったのか。
悔やんだのは発言のわずか2秒後だった。
「ああ、そうさせてもらおう」
来ヶ谷は俺の提案にためらいなく頷いたのだ。
待て来ヶ谷、これは冗談だったんだ。仮にもお前は女で、俺は男だぞ。
「言われなくても私と恭介氏の性別は記憶しているよ」
「だったら泊まるな」
来ヶ谷は抗議を聞き流し、俺が広げていた問題集を取り上げて目を落とした。
「恭介氏、これの続きはまだか。私としては早く読ませてほしいのだが」
「お、おう。悪い」
突きだされた漫画を横に置く。
椅子に座っている来ヶ谷は違うシリーズの漫画に異様な速度で目を通している。
一ページ一秒もかかってないんじゃないか、こいつ。
漫画はもっと心を注いで読むもんだぜ、と声を大にして説教してやりたいところだがこいつには
言っても意味がなさそうだから止めておこう。
一度言ってもダメってことは無駄なんだ、無駄なのは嫌いだ、無駄…無駄…。
いかん、今読んでる漫画の台詞が出てきてしまうとは。俺の感情移入度もまんざらじゃないな。
「それより来ヶ谷。本気で泊まる気か?」
ルームメイトはまだ帰省しているから部屋には俺と来ヶ谷の2人きりだ。
もし誰かにばれたら多大な誤解を生みそうなシチュエーションである。
まったく余計な提案をしちまったな、今さら後悔しても遅いが。

135:正月の攻防
08/01/03 17:35:28 mosRJ7Sz0
 厳しい現実を噛み締めていると、来ヶ谷が何やら探しだした。
 だから読むのが早すぎるっての。
「それの続きは後ろの机のところにあるぞ」
「む、ありがとう。ところで先ほどの続きはまだか」
「もう少し待ってくれ」
 部屋の時計は既に11時を回っている。
 俺が読み終わった頃には日付が変わっているかもしれん。
「来ヶ谷。そろそろ帰ったらどうだ」
「自分から誘っておいて酷い言い草だな、恭介氏。ああ、やはり私はこうして遊ばれるだけの女だったのだな。
 明日になれば私のことなどそこらの石ころ程度の存在としか認識しないのだろう」
「分かった分かった、俺が悪かったよ」
 俺は諦めて返事をした。
 こうなったら仕方ない。こいつはきっと折れないだろう。
 俺の部屋に泊まって何を企んでるだろうな、一体。
 …ろくでもないことに決まってるか。
「お前の好きにしてくれ。ちょうどベッドは二段ベッドだしな……」
「ふむ…もう一度よく下を見てみてくれるか恭介氏」
 来ヶ谷に言われたとおり、ベッドから部屋の様子を見わたした。
 見知ったはずの部屋は見事なまでに様相を変えていて、俺の度肝を抜くに十分だった。
 これでもかというほど物が散乱している。当然下のベッドにもだ。
 足の踏み場もないとはこのことだ。小柄な小学生だって寝れそうにない。
 俺の知る限りで最高の散らかり具合だった。これは片付けるにしても相当時間がかかるな。
「なんなんだよ、いったい」
「帰ってきてから部屋はずっとこの状況だがね、夢中になりすぎるというのも困り者だ」
 マジか…どうせ暇だからって大量に漫画を買ったのがいけなかったのか?
「そもそも私がここにいるのも、恭介氏が自分の漫画で潰れそうになっていたからだろう」
「ふっ…そんなこともあったな」
 理樹と鈴は二人でいるし、他の奴らは帰ってると来たもんだ。そりゃあ漫画でも読むしか
 ないだろう。そんなときに来ヶ谷がいたのは幸運だとさっきは思ったんだが…。


136:正月の攻防
08/01/03 17:37:54 mosRJ7Sz0
 とにかく、俺は困ってしまった。
 まあ、ここは妥協案として来ヶ谷には俺のベッドで寝てもらおう。俺は椅子で寝ればいい。
 よし、そうしよう。

 ―結論から言うと、俺のその案は来ヶ谷に却下された。
「一応お前は女だし、客を床に転がす趣味はない。上のベッドを使え。俺はいすによっかかって寝るさ。もしくは部屋に帰れ」
「その件はお断りしよう。帰れという意見を黙殺して泊まることにしたのは私だからな、
 流石に部屋の主を椅子で寝かせるのは心苦しい。過剰な気遣いは不要だよ。
 それともう寮の鍵は閉まっているはずだ」
 お前なら抜け出すくらい簡単だろうに。
「じゃあどうする?」
 ふむ、とひとつ頷いた来ヶ谷はベッドに登ってきて
 とんでもないことを言い出してくれやがりました。
「何、簡単なことだ。二人同時にベッドを使うのが現時点で最良の案だと思う」
「お、おい、来ヶ谷。それはどっちかと言うと最悪の案だろう」
「何故だ? 二人の睡眠の質を考えれば素晴らしい案じゃないか」
 変だ変だと思っていたが、こいつは頭のネジが吹っ飛んでるのか?
「お前に何かあったら悪いと心配している俺の気持ちをわかって欲しいんだが」
 来ヶ谷は偽悪的な笑みを浮かべた。
「私が恭介氏の部屋に泊まると害があるのか? この部屋には二人しかいないんだろう。
恭介氏が私に危害を加えるつもりがないのなら何もないはずだ」
 ああ、そうだな。俺がお前に何もしなければな。
 そして俺は来ヶ谷に変なことをする気なんてこれっぽっちもありゃしない…はずだ。


137:正月の攻防
08/01/03 17:39:47 mosRJ7Sz0
 そしてふいに来ヶ谷がこんなことを言ってきた。
「なあ恭介氏、友人と恋人の違いとはなんだと思う?」
 なんなんだいきなり。
「そうだな、恋人相手にじゃなきゃしないこととかあるから、それだろ」
「それは例えばどんなことかな?」
 ニヤニヤしやがって、分かって言わせようとしてるなこいつは。
「それを俺に言わせてどうする」
「はっはっ、冗談だよ恭介氏、
だが所謂『身体だけの関係』というのもあるじゃないか」
「なるほど、セフレってやつか」
「さっきは言いよどんでいたのに今度は随分あっさり言ってくれるじゃないか」
「お互い様だ、気にすんな」
「そうなるとなんだろうな、意識してるかどうか、とかか?」
「それは告白という儀式を済ませていなくても、互いに意識していれば恋人ということか?」
「暗黙の了解ってか?難しい問題だな」
 というところで、
「ではここで1つ質問しよう」
 などと言ってきた、なんだ急に改まって
「私たちの関係は一体なんだろう?」


138:名無しさんだよもん
08/01/03 17:43:16 i+4Yv0QcO
しえん

139:名無しさんだよもん
08/01/03 17:43:36 TCqn65OD0
あそっか。支援しない連投にひっかかるか。

140:正月の攻防
08/01/03 17:51:06 mosRJ7Sz0
「そりゃあリトルバスターズの仲間さ」
「だろう、ならば問題ない」
「でもな、やっぱり男と女が一緒に寝るってのは……」
 そうは言ってもやはり理性と欲望の戦いを繰り広げることになる。間違いない。
 俺は苦い顔をしていただろう。
 ここに鏡がないから俺には見えないが。
「あのな、来ヶ谷」
 一晩中欲望と戦う苦渋の未来を選ばされる前に、俺は再び抵抗を試みた。
「俺、これでも男だぞ」
「わかっているさ。言いたいこともだ。だが恭介氏にそんな度胸はないだろう?」
 平然と言う来ヶ谷に腹が立った。
 ……こいつは俺が何を心配して、何に困っているのか百も承知で言っている。
 俺がその言葉を快く思わないのもおそらくわかっているんだろう。
 それが、とても胸糞悪く感じた。
「来ヶ谷」
 我ながら落ちついた声だった。
 何をするつもりだと、心の奥で誰かが問いかける。
 大事な友人を失うつもりか、信頼を裏切るつもりかと、俺の心が訴える。
 ああ、それでも腹が立つものは立つのさ。ちょっとふざけたっていいだろう?
「なんだい、恭介氏」
 澄ました来ヶ谷の顔が見える。
 まだ空いている距離を詰めながらもう一度彼女の名を呼んだ。
「恭介氏? どうし……きゃっ!?」
 小さい悲鳴が耳に届いた。
 俺はそれに構わず、来ヶ谷の腕を掴んだ。既に俺は来ヶ谷を押し倒している。
「俺、これでも男だぞ」
 先ほど言ったセリフを繰り返した。
 来ヶ谷が目を白黒させる様子は見物だった。
「お、落ち着け恭介氏、少し調子に乗りすぎてしまった、だからどいてくれ。
まあ君も男だ、気持ちは分かるが私と君は――」



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