08/01/03 22:54:05 2Udf7NlR0
攻略キャラが二人追加と聞いてリトバスにあと二人追加されたら何が出来るのか考えてみたんだがやっぱサッカーか。するとポジションがどうなるのか気になるところだ。
ということで誰か妄想頼む。
151:名無しさんだよもん
08/01/03 23:37:51 34p1WDj10
>>150
だーまえがサッカーの話書くとはちょっと思えないのがなんとも
Keyチルドレンオンリーだったらあるいは…
152:名無しさんだよもん
08/01/03 23:42:52 GtcuFt7g0
鈴 ささみ
理樹
クド 小毬
佳奈多 葉留佳
真人 恭介 謙吾
来ヶ谷
2-5-3で理樹が司令塔になってこんな感じかなと思った。もちろんマネージャーが美魚。
153:名無しさんだよもん
08/01/03 23:51:42 l4ija1FM0
理樹 鈴
はるか
マックス クド
恭介
来ヶ谷 さささ
かなた 謙吾
真人
4-4-2
理樹鈴には花形FWとして活躍してもらう。トリッキーなはるかを1シャドーにおく。中盤の底は恭介。
サイドアタッカーとして足の速い来ヶ谷とささみを起用。クレバーな謙吾とかなたにDFを頑張ってもらう。
前面積のでかい真人がGK。技術は期待してない。美魚はもちマネージャー。
ちなみに男子だけのチームに挑めば、女子に当たるのを怖がってガツガツこないから結構勝てる。
154:クドリャフカアフター 17
08/01/04 00:15:02 U5y9+Wk90
※>>131の続き
「じゃあ、頑張ろうか」
「はいですっ」
もちろん、勉強を。
実力テストが間近に迫っていた。
あれからもずっとただ毎日毎日セックスしかしてなかった僕らだけど、今日からは心を入れ替えて真面目に勉強することにした。
テストが終わるまではセックスは無しだ。
さて、何からやろうか?
A.物理
B.セックス
155:名無しさんだよもん
08/01/04 00:16:46 303FxfYh0
き、筋肉で…
156:名無しさんだよもん
08/01/04 00:17:47 DHms/OCI0
セックスセンセーションだ!
157:名無しさんだよもん
08/01/04 00:40:25 z7HNrCa20
なんかネタっぽくなってきたな…
158:名無しさんだよもん
08/01/04 01:22:20 hw3OgAr70
>>154
っ筋肉
うわ何をするやめくぁwせdrftgyふじこ
159:名無しさんだよもん
08/01/04 01:39:09 Wu+uLZN40
これ以上クドをいじめないでくれということで、Aで。
160:名無しさんだよもん
08/01/04 02:34:16 iFDjGw4y0
いやいやいや、ここ最近黒を通り越して鬼畜だから真面目にAでいこうよ
もしくは筋肉で。
161:150のオープニングだけ作ってみた。
08/01/04 02:40:14 fSqO2W0D0
「サッカー最高!!」
正月休みから帰ると、恭介は異様な出で立ちで全員を迎えた。
「ぬ、なんだそりゃ!!?」
「また恭介の発作が始まったのか」
「こんどはなんだ、バカ兄貴」
「見てわからないか? サッカーだよサッカー! いやっほーぅ!!」
頭にバンダナを巻き、頬に色を塗っている。
首にはタオル地のマフラーを下げ、来ているシャツには何かのエンブレムが大きくプリントされている。
両手には叩けるように先が割れているメガホンと、吹いたらパフパフと音がしそうな小さなホーン。
そしてその全てが、○色と○色(お好きなチームのカラーを適宜当てはめてください)だった。
「すっかりはまっちゃったみたいだね~、恭介さん」
「小毬、ありがとな。すっかりこのとおりさ! いやっほぉー!!」
後で聞いた話だと、小毬さんが元旦に行われるサッカーの招待券を恭介にあげたらしい。
実家に戻った時に、新聞のおまけでついてきたものを貰ってきたそうだ。
「微妙にセンスが古い所が、なんとも恭介さんらしいところです。今時フェイスペイントは……」
「Vメガホンはないぞ。声を掻き消すということで、応援団からは嫌われているというのに」
「それに、ホーンの使用は、日本のプロリーグでは禁止されていたハズなのです」
「あー、確かにプロリーグができた当時はプープープープーうるさかったもんねー」
ここまでハマってしまうと、次に言う言葉はもう決まっていた。
「みんな、サッカーをしよう」
「チーム名は……リトルバスターズだ!」
162:150のオープニングだけ作ってみた。
08/01/04 03:17:12 fSqO2W0D0
鈴 佐々美 鈴 佐々美
恭介
恭介 唯湖
葉留佳 小毬 葉留佳 小毬
理樹 理樹
クド 佳奈多 クド 佳奈多
真人 唯湖 真人
謙吾 謙吾
システム:4-4-2(1V) , 4-3-3 システム:3-5-2
責任感と「護る」ことから考えて謙吾をGKに。
対人能力の高さを考えるとCBをふたり置くなら真人と唯湖。
3バックでやるなら真人は他では使えないので、唯湖をトップ下へ持っていく。
狩猟犬のごとき運動量を考えるとクドがSB。危機管理能力から考えて佳奈多もSB。
ボランチの位置に理樹が入り、前方のメンバーへ突っ込み(パス)を供給。
メンバー唯一の左利き、葉留佳を左ウィングへ。
恭介は司令塔の位置にいて、隙あらば自らもゴールを狙いに行く。
2トップは猫の反射神経とライバル心を煽るためにこの二人。
で、余ったところに小毬を配置。学習能力の高さを活かして英才教育を施す。
163:名無しさんだよもん
08/01/04 06:18:42 BTPDxMAs0
唯湖FWにして残りはDF
ボールを奪ったらゴール前に放り込んで
瞬間移動させればいいんじゃねと浪漫の欠片も無いことを言ってみる。
164:名無しさんだよもん
08/01/04 17:25:06 DHms/OCI0
リトルバスターズがサッカー初心者なことを考えると
フォーメーションはやはり4-4-2(フラット型)か4-3-3がいいかと
165:名無しさんだよもん
08/01/04 21:45:01 QgpO8/8o0
真人と謙吾に鈴を横投げさせてボレーさせればいい。
166:名無しさんだよもん
08/01/04 22:18:14 DHms/OCI0
>>165
それレッドカードだからw
167:名無しさんだよもん
08/01/04 22:40:38 6tk7mKvS0
>>163
姉御は気分屋だからパスもらっても取らない可能性が大いにある。
取れる範囲のボールをスルーされてコンボ中断、何度悲鳴上げたことか・・・。
168:名無しさんだよもん
08/01/04 23:29:50 hY3hck/80
>>167
同意。
いっそのことクドGK、姉御&小毬をDFとかにしてみてはどうだろうかと思う。
そうすればクドや小毬に鋭い球が来た時(=得点取られそうな時)は姉御が本気出してフォローせざるを得ないわけで。
結果、姉御が3人分以上の働きで守りを固めてくれて。
残りの8人は攻めに集中できる、と。
169:クドリャフカアフター 18(1/4)
08/01/05 00:09:36 O4uT8sYp0
※>>154 Bを選択
「セックスだよねっ!」
「わふーっ、お猿さんなのですっ!!」
僕はクドを押し倒してセックスした。
「セックス、セックスぅーっ、セックスいくいくーっ!!」
「セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!! なのですっ」
僕は絶頂の余韻に浸っているクドを放って家庭科部室を飛び出した。
―もうクドだけじゃ満足できないっ!
「ほわぁっ!! どどどうして理樹君ぱんつはいてないのーっ!?」
屋上にいた小毬さんとセックスした。
「こまりあいしてるこまりあいしてるこまりあいしてるこまりあいしてる」
「おにいちゃん! おにいちゃんっ! せっくすいくいくー! せっくすいくいくー!」
「おまえ、こまりちゃんに何やったーっ!!」
廊下で詰め寄ってきた鈴を後ろから猫の交尾っぽくセックスした。
「ふにゃあぁぁぁっ!! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「あわわわ……すごい場面に出くわしちゃいましたヨ」
「あなたたち、廊下で何してるのっ!」
ふたりまとめてセックスした。
「お姉ちゃんっ、私、私っ……お姉ちゃんのこと大好きぃっ!! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「葉留佳っ、私もよ、はるかぁっ、ずっと好きだったのっ……! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
170:クドリャフカアフター 18(2/4)
08/01/05 00:10:35 O4uT8sYp0
「これほどの鬼畜だったとは……直枝さん、見損ないました」
「でも、美魚のここは違うみたいだよ?」
「美鳥……っ! こ、これは……」
「さて、理樹君。お姉ちゃんを素直にしてあげて」
西園さんとセックスした。
「て、てごめにされてる……わたし、直枝さんにてごめにされて感じてます……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!! ……です」
「あはっ、美魚の顔すっごく気持ちよさそう。理樹君、あたしにもしてほしいな……」
美鳥ともした。
「この、すけべ。この、すけべ。でも、一番すけべなのは……あたし。セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「……はじめてなんだ。おねがい……やさしく……」
「可愛いよ、ゆいこ」
「な、名前で呼ばないで……ああぁっ、セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
―まだまだ足りない……!
171:クドリャフカアフター 18(3/4)
08/01/05 00:11:50 O4uT8sYp0
―この学園の、
「そんな……宮沢様じゃないのに……どうしてっ!? セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「「「ああーっ、佐々美様とひとつにぃ……! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」」」
「宮沢さんの言うとおりでした……生きてるって素晴らしい……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「私は直枝くんのことが……好きだから。セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「むつだけ、ずるい! あたしにもセックスしてよっ。セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「もう来ヶ谷のことなんてどうでもいいっ! 直枝とセックスできたら、それだけで……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「ちょっ、わたし本当にただの脇役だからっ! 可愛い呼び名とかあってもFDで攻略対象になったりとかしないからっ……! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
―この町の、
「だめー! 私、人妻なのにー! 夫が二人もいるのにー! セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
―この国の、
「うぐぅ……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「が、がお……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
「朋也くんより開かれてますっ……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
―この世界の!
「あら、あなたはクーニャのボーイフレンドの……セックスいくいくー! セックスいくいくーっ!!」
―すべてのヴァギナにペニスをこすり合わせて精液を流し込んだ。
「さあみんな一緒に!!」
セックスいくいくー!! セックス絶頂!! セックスいくいくー……!!
172:クドリャフカアフター 18(4/4)
08/01/05 00:12:34 O4uT8sYp0
……こうして世界はエクスタシーに達した……。
―――――THE END―――――
173:名無しさんだよもん
08/01/05 00:13:16 Q/MtAU+70
まさかの超展開!?
174:名無しさんだよもん
08/01/05 00:15:01 yNzTIsXr0
クソワロタwwwwwww
こwwwwwwれwはwwwwひwwどwwwwwwwwwwいwwwwwwww
175:名無しさんだよもん
08/01/05 00:30:59 F7BtV7/u0
>>172
もーくちゃくちゃだな∑(∵)
大いに笑ったけどw
っていうかこれを見ていた恭介真人謙吾はどんな気持ちだった� 部室があるんだよね」
「正確には女子寮と渡り廊下でつながった平屋の建物、ですけどね」
「そこにいろいろ調味料や乾物があるので、あとは材料を買えばひととおりの料理ができますです」
「じゃあ、買うとしたら生そばと、年越しそばの具だね」
「はい。ついでですからお雑煮も作ろうと考えているです」
「お雑煮のだしで、そばを食べてもおいしいかもしれないね」
「ではリキ、そうやって作りますか?」
「作り方はクドにおまかせするよ。すとるつがすきー…特製だっけ?」
「はいっ、ストルツガスキー家特製、なのです」
「それって、ロシアでのクドの名字?」
「そうですよ。生まれた国、テヴアで登録されている名字です」
「えっ、クドってロシア生まれじゃないの?」
「はい。おかあさんが日本人とロシアのハーフなのですが、生まれたのは南太平洋の小さな国、テヴアというところです」
そんな感じで、クドと道すがら、いろいろな話をした。
大晦日の河原は雲ひとつなく晴れ渡っていたけれども、ほとんど人がいなくて、まるで僕とクド以外、すべての人間が学校の周りからいなくなってしまったように思えた。
176:はじまりの日 5/18
08/01/11 01:08:46 MzLrg3dZ0
スーパーマーケットに着くなり、クドはわふわふ言いながらお節料理の棚を見ていたが、財布の中身を見ると途端に元気をなくした。
「おせち、買いたかったの?」
背中越しに、クドに訊いた。
「おせち料理、とってもとーっても憧れでした…」
「でも、全部そろえるととってもとーーーってもお金がかかるのです…」
「いま暗算しましたですが、これを全部揃えると、2万円近くするのです…」
クドがいるのは伊達巻やかまぼこ、黒豆やなます、栗きんとんなどの加工している食品の棚だった。
実際にはこれに筑前煮や海老の塩焼き、煮豚などが入るから、もっとお金がかかる。
けど、敢えて言わなかった。代わりに、僕はクドに言った。
「クド、ありがとう」
「ごめんなさいです…」
「ううん、僕の事を考えてくれただけでも、十分うれしいよ」
「わふぅ……」
クドは恥ずかしそうに、首もとのファーを両手でつかむと、そこに口元を埋めた。
「栗きんとんとかまぼこだけ、僕が買ってあげるよ」
僕はカートのかごに栗の甘露煮のパックとさつまいも、それと紅白のかまぼこを入れた。
「え! いいですよリキっ、悪いですよっ」
「気にしないの。遅れたけど僕からのクリスマスプレゼントだと思ってよ」
そのあと青果コーナーに立ち寄って、せりや大根、にんじん、里芋などのお雑煮の材料を揃えた。
最後に小さな餅のパックを探しだして、それも買った。
177:はじまりの日 6/18
08/01/11 01:10:34 MzLrg3dZ0
そのまま学校に戻り、さっそく僕たちはお雑煮作りを始めることにした。
クドが大きな鍋でだしを作り、僕が共同の流し場で野菜を洗い、皮を剥き、切っていく。
今回は関東風、醤油のすまし汁風味でいくらしい。
僕が野菜を切り終わって家庭科部室に戻ると、クドは大きな鍋にかつおぶしをこれでもか、これでもかっ、と入れていた。
腰まで伸びる長い髪を頭の後ろにまとめ上げて、三角巾を頭に巻いているクドがいつもより頼もしく見えた。
「クド、野菜置いとくよ」
「はい。根菜類と葉ものを分けて、そこに置いておいてくださいです」
「もう分けてるから、置いとくね」
「ありがとうございます」
「調味料、持って来ようか?」
「それでは、おしょうゆとみりんと、あと砂糖や塩が入ったかごがあるですから、それをお願いするです」
すっかり厨房での主導権は、クドが握っていたので、僕は助手に徹することにした。
それから数十分。大量のお雑煮が鍋で踊っていた。
あとは食べるときに、好きな数だけ焼き餅を入れればいい。
味を見せてもらったが、なんというか…これがプロの味とでも言うのだろうか。高校生のレベルを超越した味付けだと思った。
「ガスコンロが使えれば、もっと上手に出来たのですが…」
ガスの供給が止まっていたため、カセットコンロを使って調理をしていた。
途中でガスがなくなり、ボンベを二度ほど替えた。
それでこの美味しさだったら、ガスコンロが使えてたらどれだけ美味しくできたんだろうか。
「いや、これで十分お金とれるおいしさだと思うよ」
「そっ、そんなことないですっ」
「私がお雑煮屋さんだったら、この味では営業できないですっ」
「今日は閉店ですっ、お客さん、帰ってくださいっ………ってなってしまうですよ」
とっても頑固なお雑煮屋さんの主人だった。
「でも僕は、すごいと思った」
「このお雑煮があったら、毎日の授業だってがんばれるよ」
「……わふっ」
手にした三角巾を口元にあてて、クドが首をすくめて、照れた。
僕は思ったことを言っただけだったのに。
でも、そんな反応をするクドが、かわいい、と純粋に思った。
178:はじまりの日 7/18
08/01/11 01:11:56 MzLrg3dZ0
そのあと僕たちは、早速次の作業にとりかかった。
さつまいもを茹でて柔らかくし、その皮を剥いてからすり鉢で細かく潰す。
細かくなったさつまいもを、木綿の布で裏ごしする。
そこに少しだけ砂糖とみりんを入れて味を調え、それに栗の甘露煮を混ぜ、栗きんとんを作った。
「腕が痛いよ…」
「手が疲れたのです…」
やったことだけを書くと単純に見えるが、大量のさつまいもをすり鉢で潰すのも、それを裏ごしするのも、大変な重労働だった。
すり鉢で潰す役と裏ごしをする役を、僕とクドは何度も交代しながら、すべてが終わった頃、空は今年最後の夕焼けを山々に映し出していた。
僕たちは動く気力もなく、後片付けもそこそこに、家庭科部室の壁にもたれかかった。
「クド……ほんとうに、ありがとう」
「これで楽しく…年が越せるよ」
「はい……私もリキに喜んでもらえて……うれしいです」
そのまま僕もクドも、日が暮れて真っ暗になるまで、ずっとそのままでいた。
それから僕たちは、そばを茹でて年越しそばを食べ、同時に栗きんとんとかまぼこも、ちょっとだけ食べてみた。
一瞬、言葉に詰まる。
「……おいしすぎるよ」
食べ物が旨くて『驚き』を覚えたのは、初めてだった。
「やっぱり労働のあとの食事は、格別なのです」
「いや、クドの味付けが上手なんだよ」
「いえいえ、まだまだなのです」
「そんなことないのに……十分おいしかったよ」
「ところでクド。どこで料理を勉強したの?」
「小さい頃から、おじい様の留守のあいだに、見よう見まねで料理を作ってはいたですね」
「じゃあ、独学なんだ」
「そうですね」
「だったらなおのこと、すごいよ…」
「リキもすごいですよ。男の人だと、料理をやらない人もたくさんいるですのに…」
「野菜を切るのとか、洗い方とか、慣れてる人だなー、って思ったですから」
「うん………」
小さい頃のことを思い出して、自分の表情が沈んでいくのが、自分でもよくわかった。
179:はじまりの日 8/18
08/01/11 01:15:40 MzLrg3dZ0
「リキ、どうしたですか?」
クドが僕の顔をのぞきこむ。
「ううん。何でもないんだ」
「ちょっと昔のことを、思い出しただけ」
「そうでしたか……」
そう言ってクドは、それ以上追求してこなかった。
僕は今まで、両親が他界している事をリトルバスターズ・オリジナルメンバー(恭介、鈴、真人、謙吾)以外の誰にも話していなかった。
といっても、隠していた訳ではなく、たまたま話す機会がなかったから。
それに僕も、できれば触れたくない過去の事として、そのままにしておきたかった。
でも今なら。きっと今なら言えそうな気がしていた。
「…ねえ、クド」
「はい」
「…みんなにね、まだ言ってなかったことが、あるんだ」
「よかったら、聞いてもらえるかな…?」
「はい」
クドの柔和な表情が、真剣なそれに変わる。
「誰にも言わないで欲しい」
「リトルバスターズのみなさんも、知らないのですか?」
「ううん。オリジナルメンバーはみんな知ってるけど、女子部に話をするのは今回が初めて」
「はい……。」
僕はひとつひとつ、話を進めていった。
小学生のときに、両親が事故で亡くなったこと。
それから僕は親戚の家を転々としていたこと。
そうしないと家にいられないような気がして、家の手伝いをするようになったこと。
だから家事は、ある程度身についているということ。
「だから僕は、大晦日なのに学校に残ってるんだよ」
クドは床に視線を這わせながら、もじもじしていた。それから意を決したように僕を真っすぐに見据えた。
口元が小さく、ようしっ、と動いたように見えた。
180:はじまりの日 9/18
08/01/11 01:17:57 MzLrg3dZ0
「………リキ」
「ん?」
「私もまだ、みなさんにお話していないことがあります」
「うん」
「リキが…リキがつらい思いをして、私に教えてくれました」
「だから私も、お話します」
「うん。聞くよ」
僕は体勢を整え直し、クドの話を真面目に聞く姿勢をとった。
「私が将来、宇宙飛行士(こすもなーふと)を目指していることは、知っていますですよね」
それは、自分の母親に対する憧れから来ているものだということ。
生まれ故郷の島で宇宙ロケットの打ち上げが失敗し、大規模な化学災害が起こったこと。
そのさなか、島民が暴動を起こし、それに巻き込まれて両親と祖父が帰らぬ人になったこと。
そしてそれは、修学旅行の直前に起こったこと。
「だからクド、修学旅行中もずっと元気がなかったんだね」
「はい…」
「でも本当は、お母さんに誘われていたんです」
「打ち上げのときに、テヴアに来ないか、と誘われていたんです」
「でも私は、行かない、と言ってしまったのです」
「………修学旅行に……修学旅行に、みなさんと、どうしても行きたかったから」
クドは顔を歪めて、俯いた。
「………………」
僕は何も言えず、ただクドを見ていた。
「そして、事故に遭いました」
「そのときは、天罰だと思いました」
「わたしが間違ったことをしてしまったから、かみさまに罰せられたんだと、そのときは思いました」
でもクド。もしクドがお母さんの誘いを受けてテヴアに行ってたら、クドもここにいなかったかもしれないんだよ?
僕はそう言いたかったけど、腹の中で押し留めた。
まずはクドの話を聞いてから、言おうと思った。
「だから私は、宇宙飛行士になって、お母さんが行けなかった宇宙に、いかなければいけないのです」
「ご清聴、ありがとうございました」
こんなときに言う言葉じゃなかったけれど、クドなりの感謝の言葉なんだろう。
僕はクドに、こちらこそ、と謝意を返した。
181:はじまりの日 10/18
08/01/11 01:18:58 MzLrg3dZ0
「……ねえ、クド」
「はい」
「僕の意見なんだけど、いいかな」
「はい」
クドはうつむいたまま、抑揚のない返事をした。
「お母さんは、クドが宇宙飛行士になることを望んでいるのかな……」
「………」
「僕がお母さんなら、クドに危ない目に遭って欲しくない」
「………リキ」
クドが体勢を崩さず、言葉を返す。
「ん?」
「私が宇宙に行くことは、生まれたときから決まっているのです」
「えっ?」
「私の名前、クドリャフカというのは、世界で初めて宇宙に飛んだ、犬の名前なのです」
「おかあさんの名前、チェルヌシカも、クドリャフカの後に飛んだ『黒髪の娘』という名前の犬なのです」
「おかあさんは血の半分が日本人なので、とてもきれいな黒髪をしていたです。ですから、そう名づけられたのだと思うです」
「そんな………!」
僕は言うべき言葉を見失っていた。
名前がどうであれ、クドの人生はクドが開いていくものじゃないの?
そうやって名前を付けられたからといって、一生それに縛られなきゃいけないなんて、馬鹿げてる。
でも。そう言ったってクドの信念が簡単に揺るぎそうもないことは、分かっていた。
だから僕は立ち上がり、入り口にあった電気のスイッチの前に立ち、部屋の中のものの位置を確認する。
それから、家庭科部室の照明を、全て落とした。
世界は、暗黒に包まれた。
南側に窓はあったけれど、月が出ていないのか、ほとんど光が見えない。
「リキ……なに、するですか?」
クドの不安げな声が聞こえてくる。
お話をするだけだから大丈夫だよ、と僕はクドに声をかける。
床の上のものを踏んづけたり、壊したりしないように気をつけながら、クドのすぐ隣に座った。
182:はじまりの日 11/18
08/01/11 01:20:03 MzLrg3dZ0
「宇宙空間っていうのがどんなものか、僕は知らない」
「でも、どこまでも広くて、自分ひとりしか居られないんだろうな、とは思う」
「ちょうど、この部屋みたいに」
「家庭科部室が宇宙船で、学校が宇宙。どこまでいっても、僕たち以外誰もいない」
「そんなところに、クドは、行きたいの?」
「………………」
返事はかえらない。
僕達が腰かけた正面にある窓からは、裏庭が見える。
そして、校舎の向こう側には、満天の星がひしめいていた。
僕には見慣れた風景のはずなのに、どうしてだろう。クドとふたりで見る世界は、何もかもが違って見えた。
「………リキ」
「なに?」
「来月の上旬に、文系か理系かの希望提出期限が来ますよね」
クドは関係のない話を始めた。
「うん」
「リキはどっちにするか、決めたですか?」
「いや、まだ……」
「私は将来の夢があるですから、理系にしようと思っているです」
「………」
183:はじまりの日 12/18
08/01/11 01:20:58 MzLrg3dZ0
言われて僕は、初めて気がついた。
否応なく時は、進んでいくんだと。
今という時が、とても楽しくて……
このままの時間がずっと続けばいいと、本気で思っていて……
リトルバスターズは不滅だ、と言ってみてもそれは学校の中だから言えることであって……
いつかはみんな、進路が分かれて、散り散りになっていってしまって……
恭介がこの学校にいるのも、あと3ヶ月足らずで……
そんな中で、僕はどうすればいいのか。
どうすれば、この先ずっと生きていけるのか。
生きるための糧を、得られるのか。
星が照らす明かりだけが、家庭科部室に光を届けていた。
目の前のちゃぶ台には、食べ終えた年越しそばの器。
そのさらに手前には、お雑煮の入った大きな鍋。
そしてそのさらに手前、僕の隣には───クドがいた。
小さな子犬のように見えて、心の中に強い芯を持っている女の子。
とても頭はいいのだけれど、要領が悪くて理解されづらい女の子。
マスコットみたいに弄られるけど、誰よりも素敵な、内面に光り輝くものを持っている女の子。
それが、能美クドリャフカという女の子の、真実。
僕には、光り輝く何かを持っているわけではない。
少し人と比べて、要領のよさがあるくらいだ。
クドを見ていると、こうしたらもっと良くなるのに、と思うことがたくさんある。
だったら、その僕のとりえで、クドがもっともっと輝けるのなら───
それが、僕の生きる意味に、ならないだろうか。
そこまで思い至れば、あとは自動的にすべての事を進めていくだけだ。
後から考えてみれば、このときの僕には神が降りていたのかもしれない。
それくらい何も考えずに、口が動いていた。
184:はじまりの日 13/18
08/01/11 01:25:17 MzLrg3dZ0
「………クド。今決めた。理系にするよ」
「えっ…そうですか」
これから僕は、一世一代の大舞台に向かう。
僕はクドに向き直って、正面に座りなおした。
「それからクド。宇宙はこんなに暗くて冷たくて、寂しい所かもしれないけど」
「今はここに、僕がいる」
「僕も行くよ。クドと一緒に、宇宙へ」
「今、わかったんだ」
「僕はクドのことが………好きなんだと思う」
クドの目を、真正面から見つめる。
表情があまり変わらない。
僕の思考回路が、普段の倍の速度で暴走している。
それが体内時計すら狂わせて、クドがこっちを見ている時間を何倍にも長く感じさせた。
クドが動かない。
もしかしたら、嫌に思ってしまったんじゃないか。
そう思った次の瞬間
クドの目から、ひとすじの涙が零れ落ちた
185:はじまりの日 14/18
08/01/11 01:26:56 MzLrg3dZ0
そして、肩を震わせて嗚咽を漏らす。
顔を両手で覆い隠して、俯いてしまった。
「ぐすっ………! えぐっ……ぐすっ…!」
拒否しているのか、受け入れてくれるのか、全く分からない。
僕は全ての神経を、クドの一挙手一投足に集中させていた。
「あっ……」
クドが、嗚咽をこらえようとしながら、話しだした。
「………ありが………とう……」
そこまで聞こえた時点で、僕はクドの手に、自分の手を当てていた。
「ございますっ………!」
声が裏返りながらも、力強くクドは言い切った。
クドの手に添えられた自分の手を、精一杯の力で握り締める。
その手を通じて、クドの思いが僕の体の中に流れ込んでくるのが、はっきりと分かった。
「私…も……初めて…会ったときから……」
「……ずっと、ずーっ…と………リキのことがだいすきでしたっ…」
「…初め…て……クラスに入…って……あいさつ…した時…に……」
「リキだけでした……リキだけでした…笑わなかったのは……っ…」
2年生の新学期。クラスは転校生がくる、という噂でもちきりだった。
帰国子女らしい。ロシア人で金髪で、とっても頭がいいらしい。実は年下で、飛び級してるなんて話もあった。
朝のHRでクドが現れると、皆一様におおーっ、と感嘆の言葉を漏らす。
そんな反応を示した皆にもじもじしながら、クドはあいさつをした。
『皆様、お初にお目にかかります。わたくしは本日からお世話になります、能美クドリャフカと』
そこまで言った時点で、クラス中が笑いの渦に巻き込まれた。
帰国子女らしくもない流暢な日本語と馬鹿丁寧な言い回し。それにロシア美女=長身の固定観念を打ち破るミニマムな体と、可愛らしい声。
そのギャップに耐えかねた者が笑いだし、やがて笑いはクラス中に広まっていった。
クドは頭を抱えて、わ、わふーっ、と早速困っていた。それがさらに笑いを加速させる。
教師も『失礼だろ! 笑うのをやめなさい!』と制そうとするが、止まらなかった。
僕はそんなクラスメイトの姿を、苦々しく思いながら周りを見ていた。
186:はじまりの日 15/18
08/01/11 01:27:56 MzLrg3dZ0
「だって、普通に失礼じゃない。人が自己紹介してるのに笑うなんてさ」
「あの後、真人や謙吾にも怒ったんだよ。笑うなんて失礼だ、って」
「……それが」
クドはハンカチを取り出すと、涙を丁寧に拭いながら、言った。
「それがとっても、うれしかったです」
「たったそれだけでしたですが、私にはそれが何よりも、うれしかったです」
目の前には、クドがいる。
たった今、僕の好きな女の子になった。
小さい体に、無限の可能性と、大きな思いを詰め込んで。
僕はそんな女の子の思いを、一生かけてサポートしていく。
それを僕の生きる意味にしよう。
僕は今、そう決めた。
ふたりで家庭科部室の後片付けをしてから、僕は女子寮までクドを送った。
「クドも、女子寮の鍵を預かってるの?」
「はい。大晦日と正月三が日は、私が管理人代行なのです」
「僕も」
そういって、ポケットに入れたマスターキーの束をクドに見せた。
「でもさ、そのコートと帽子、とっても暖かそうだよね」
「来ヶ谷さんにプレゼントしてもらったです。とってもあったかくて、お気に入りなのです。けど…」
「けど?」
「みなさんにイエティとか、サスカッチとか、機械の体を貰いに行きそうとか、言われてしまうです…」
「最初のふたつはわかるですけど、あとひとつが分からないです……」
「リキ、わかりますか?」
たぶん、銀河鉄道にまつわる物語の、ヒロインのことだと思った。でもあれは背が高くて、黒かったけど。
「うーん……」
でも敢えて、言わないことにした。
「クド、寒いの苦手なのにね」
「はい……でも、今年からはリキがいるから、ずっと暖かいです」
「ありがとう。それじゃ、また初日の出の直前に電話するから」
「しーゆーねくすといやー、です」
「うん。おやすみ」
187:はじまりの日 16/18
08/01/11 01:28:59 MzLrg3dZ0
僕は寮の自室に戻ると、カーテンを開けて外の光を入れた。
「僕とクドは、恋人同士になったんだな……」
リトルバスターズのみんなといること。クドとふたりきりでいること。
それは同じようで、違うと思った。
みんなと大騒ぎしながらいるのは、確かに楽しい。
リトルバスターズという集団にいる、ということに対する安心感だ。
でも、それでは個々の顔が見えにくい。
あれからクドといろいろな話をしたけれど、僕の知らないことがたくさんあった。
クドはロシアと、太平洋の小さな島国、テヴアの二重国籍者だということ。
クドのロシアでの名前の話。クドリャフカ=アナトリエヴナ=ストルツガヤ。
その時初めて、名前・父親の姓・名字の順番で名前がつけられることを知った。
そういうのが分かるようになるのが、ふたりきりでいることの、良い点なんだと思う。
でも、気をつけないと、リトルバスターズという集団に歪みを生じさせてしまう。
小さい頃から集団行動をしてこなかったクドは、班行動をする時にも不慣れな様子があった。
リトルバスターズと、クド。
そのバランスを気をつけて付き合わないといけないな、と思った。
「恭介がいなくなったら、多分、僕がみんなをまとめるようになると思うんだよな…」
でも、今まで僕が恭介や、真人に頼ってきたように、きっと僕もクドに支えられるときがあると思う。
そしてそれは、卒業しても、ずっと続いていく。
僕とクドのふたりで、将来を選んでいけるのだから。
「いずれは、明日からだな……」
正直、眠りについてしまうのが怖かった。
目が覚めたら、全部が夢だったなんてなったら、悲しすぎるから。
それでも眠気にはかなわなかった。
携帯電話のアラームを日の出の30分前に設定し、シャツとズボンだけを脱いで眠りについた。
188:はじまりの日 17/18
08/01/11 01:29:57 MzLrg3dZ0
混濁した意識を衝いて、電子音が鳴る。
僕はのそのそと布団から這い出ると、脱いだシャツとズボンをまた、身に着ける。
が、少し思い直して全部着替えることにした。
真人とふたりだけだったらこれでも良かったけど、クドの前ではちゃんとしていたかった。
洗い場で顔を洗い、寝癖がないかどうかを確認する。
「よしっ」
僕は曙光に包まれた元旦の空気の中へ、躍り出た。
クドが、待っていてくれた。
「クド」
声をかける。
その存在を、確かめるように。
「リキ」
声が返ってくる。
私はここにいますよ、と主張するように。
「あけまして、おめでとう」
「あけましておめでとうございます、なのです」
クドは男子寮の前にいて、僕を待っている。きのう別れた時の、ふかふかもこもこの装いのままで。
僕は男子寮の玄関にいて、クドのところへ向かおうとしている。
その距離は、僕が少し歩けば、すぐに縮めてしまえる距離だった。
189:はじまりの日 18/18
08/01/11 01:30:58 MzLrg3dZ0
『距離を隔てて、なお届くものなんてあるのだろうか』
そんな言葉が、頭をよぎった。
でも今は、僕が歩いていけば距離なんて簡単に縮められる。
だから僕は、クドのほうへ歩いていく。
クドも手を前に出し、一歩一歩、進んでいく。
手を伸ばせば、クドに触れられる距離まで近づくと、クドは僕の胸のなかに飛び込んできた。
「リキっ…!」
僕も胸の中のクドを、大切に抱きかかえた。
「クド…」
クドは何度も僕の胸に頬をこすりつけて、僕の名前を呼び続けた。
「寝るのが、怖かったです…」
「寝て起きたら、いままでのことが全部、夢になっちゃうんじゃないかって、思ったです…」
「せっかくリキと恋人になれたのに…」
「ずっとずっと、願っていたことが叶ったのに…」
「それが全部、なくなっちゃうんじゃないかと思って……こわかったです…」
「こわかったですぅ……」
僕はしょうがないなぁ、と思いつつ、柔らかなうれしさに包まれていた。
こんなにも僕を頼りにしてくれる人がいる。
だから僕は、その人を一生かけて、守っていく。
そう自然に、僕は思っていた。
「僕はもう、離れないよ」
「ずっとクドといっしょにいる」
「ずっと、……ずっと」
僕はクドの背中を、背中に流れる亜麻色の美しい髪を、撫で続けた。
一年で一度だけの、特別な朝の光に包まれながら。
「さ、クド。校庭で一緒に、初日の出を見よう」
「はいっ」
クドは笑顔になって、僕に応えた。
190:名無しさんだよもん
08/01/11 03:26:07 Ikt9n2820
>クドはロシアと、太平洋の小さな島国、テヴアの二重国籍者
それだとクドは帰国子女じゃなくて外国人じゃないか?
191:名無しさんだよもん
08/01/11 06:12:01 ItbrgFIN0
>253-271
面白かった。GJ!
192:名無しさんだよもん
08/01/11 20:25:36 zRgAxe2d0
>>271
なかなかよかったよ
「はじまりの日」とあるから本編開始前のクドビフォーかとおもた
193:クドリャフカアフター 24
08/01/11 21:56:49 l8oromMn0
※ >>251の続き
今日も僕とクドは家庭科部室でセックスする。
ふたりとも実力テストの結果は散々だったけど、どうせ期末試験で挽回すればいいんだ。
だから僕は今しかできないことをする。つまりセックス。僕は僕であり続けるため、セックスをする。
「わふ……この格好……」
「ん? クドは座位は嫌い?」
「いえ……リキにだっこされてるみたいで……これ、好きです」
「クドは可愛いなあ……」
僕は手のひらでクドのおっぱいを揉んだ。むにゅむにゅ。
「あぅ……っ」
クドは素直に可愛い顔と声で応えてくれる。
両足が僕の腰に絡んできて中の締め付けが覿面に強くなる。
(……って、あれ?)
いつの間に揉めるほどのおっぱいが生えたのだろうか? クドの胸に。
「ん……どうしました、リキ?」
性交の快楽にぽーっと赤くなった顔でクドが訊ねてくる。
「クド、胸大きくなってる?」
「ええ、そうみたいです。最近ブラがきつくて……」
「へぇ……成長期なのかな」
「リキに、毎日可愛がってもらってるからなのかもしれません……」
自分で言って照れてるのか、えへへ……とクドは笑った。
―それで僕の理性がふっ飛んだ。
「わふっ!?」
繋がったままクドを畳に押し倒した。
ニーソックスに包まれた細い足首を掴んで高々と持ち上げ、ただただ自分が気持ちいいように乱暴に腰を動かしてクドのお腹をえぐる。
「あ、あ、リキっ、はげし、はげしいですっ……! わたし、わたしっ、こわれちゃうぅっ!」
じゃあいっそ壊れろとばかりに僕は少しの遠慮も容赦も無くクドの細腰を打ち続けた。
「あぅっ、ああっ……! リキ、すきです。リキ、すきっ。リキすきっリキすきっ。リキぃっ―だいすき―っ!!」
クドがあんまり可愛い声ですきすき言うからその日は何回中出ししても勃起が収まらなかった。
194:名無しさんだよもん
08/01/12 00:10:07 KTl+OxLXO
>>275
胸が大きくなるってことは妊娠しちゃったか。
195:名無しさんだよもん
08/01/12 16:44:41 o2xE23Px0
ニコニコからきますた、才能の高さに笑った
URLリンク(www.nicovideo.jp)
196:名無しさんだよもん
08/01/12 17:06:36 Ly37quVG0
>>277
リフレインひどいwww
197:名無しさんだよもん
08/01/12 19:51:09 MII2dJqy0
>>277
アッー!
リフレイン酷すぎるwww感動ぶち壊しすぎフイタwww
198:名無しさんだよもん
08/01/12 20:16:03 MHR8rQUj0
>>277
ひどいw他に言い方が思いつかない。
199:クドリャフカアフター 25(1/2)
08/01/12 22:25:15 /vg4jSmF0
※>>275の続き
それからしばらく経った日曜日。
クドと付き合い始めてから、僕の昼ご飯は毎日クドの作るお弁当なんだけど、今日はなぜか朝からクドを見かけなかった。
だから、本当に久しぶりに恭介たちと一緒に食堂で食べようと思ってテーブルに座ったら、
「直枝理樹!」
僕の名前を呼ぶ鋭い声が食堂に響いた。
「ちょっと、来なさい」
つかつかと歩み寄ってきた声の主にいきなり肘を掴まれる。
「あの、僕、今からご飯食べるから、話なら後で……」
「いいから来なさい!」
「わわっ!?」
テーブルの上にレバニラ定食を残したまま、二木さんに腕を引っ張られて僕は食堂を出た。
200:クドリャフカアフター 25(2/2)
08/01/12 22:26:46 /vg4jSmF0
行き先は家庭科部室だった。
「連れて来たわよ。クドリャフカ」
「あ……リキ……」
そこにはクドがいた。
「クドリャフカからあなたに話があるそうよ」
厳しい表情の二木さんにそう言われたので、僕はクドに訊ねた。
「えっと……なにかな、クド?」
「あ、あの……あの……」
クドは助けを求めるように二木さんの顔を見る。
「駄目よ。あなたの口から言いなさい。この男に」
最後の『この男に』の部分は吐き捨てるようにして二木さんは言った。
……一体、僕は何をしてしまったんだろう?
(特に心当たりは…………あるな)
ようやくクドが口を開く。
「あの……直枝さん……」
「うん、なんだい……?」
「なんだか最近ぽんぽんが大きくなるのです……」
「へぇ……食べ過ぎとかかな……」
ぷつぷつと背中に汗の玉が浮かぶのを感じる。
「それで、佳奈多さんに相談して一緒に病院に行ったのです……そしたら……」
つつ―と冷たい雫が背筋を流れ落ちた。
「赤ちゃんができてましたっ!!」
「わふーーーーーーっっ!!!!」
僕の絶叫が校舎にこだました。
201:名無しさんだよもん
08/01/13 11:04:14 I3y1RofT0
エクスタシーでさささと佳奈多がバトルランキングに参加するんじゃないか…
というわけで2人のバトルパラメータを妄想してみた。ついでに古式も。
参考までに旧リトバスメンバーの5/13時点でのバトルパラメータは以下の通り。
(表記は平均、実際には全て±2までの範囲でランダム)
腕力/体力/敏捷性/反射神経/集中力/判断力/運
恭介 80/80/100/100/100/120/60
真人 120/120/60/60/40/40/45
謙吾 105/105/80/80/80/60/50
理樹(弱)35/40/45/45/45/40/60
理樹(強)85/90/95/95/95/90/60
鈴(弱) 40/30/60/65/30/40/60
鈴(強) 90/80/110/115/80/90/60
で、以下妄想↓
佐々美:60/50/80/85/50/60/40
理樹と鈴は1周ごとに運以外のパラメータが10ずつ上がるが、佐々美は(鈴への対抗心から)5ずつ上がる。
最初は鈴より一回り上だが、4周クリア時点で並ばれ、5周クリアで抜かれる。
ただし若干運が低い。
佳奈多:70/70/65/65/95/100/30
恭介(リーダー)と謙吾(剣道部)を足して2で割り、女子補正を加えた感じ。
ただし運はひk(ry
古式:60/65/60/75/130/120/15
集中力・判断力がずば抜けて高く、その他も(女子にしては)高め。
ただし絶望的に運(ry
…こんな感じでどうでしょ。
202:名無しさんだよもん
08/01/13 11:41:45 7CC1Jk+60
>>283
佐々美は鈴とバトルしてる時にパラメータ出てるじゃないか
しかも戦うたびにものすごい勢い(運以外+10)で成長していくw
佐々美(初期平均値):70/65/60/60/50/55/45
203:名無しさんだよもん
08/01/13 12:43:31 FsKzsFiD0
>>283に便乗妄想
佐々美:105/95/90/95/75/80/45
佐々美戦でのステータスを見る限り、鈴よりも謙吾に近いパワータイプかと。
参加する時期によっては多少変動するだろうけど、鈴(強)の値にあわせるとこんな感じになった。
佳奈多:40/65/80/90/90/100/70
はるちんのステータスに集中力と判断力と運を上げ、運動神経を落しただけ。
その結果、腕力が事実上最低にまで落ちてしまった。
古式:70/85/65/85/115/80/45
集中力はトップクラスで、その他の能力はそこそこ良い感じ。
不幸なイメージがあるけど、運自体はそこまで低くは無いと思った。
専用武器に関しては
佐々美はボールとバット
佳奈多は竹刀(木刀可)とヴェルカかストレルカ(片方のみ)
古式は模擬弓と何か一つ
そういえば古式の初期称号ってどんな感じになるんだろう。
『文武両道の独眼竜撫子』………とか?
204:名無しさんだよもん
08/01/13 13:53:37 /XxPXgtE0
あぁ、なんか謙吾お手製のリトバスジャンパーを着て
ブッ壊れた言動をしている古式が見えてきた……
205:名無しさんだよもん
08/01/13 15:41:41 5z8WQVgOO
校内1のバカップルの誕生だな。
206:名無しさんだよもん
08/01/13 18:17:55 /cmlS4Zx0
>>287
ついでに二人の姿を物陰から見ながら「宮沢様……」と呟く佐々美がいるんだな
207:クドリャフカアフター 26(1/5)
08/01/13 20:20:40 3awO8tpH0
※>>282の続き
春が来て、僕はスーツに身を包んで就職活動をしていた。
クドに妊娠を伝えられてからしばらくのことは覚えていない。
あの後すぐに来日したクドのおじいさんに記憶が無くなるまで殴られたからだと思う。
恭介曰く、『おまえ、一ヶ月ぐらいモザイクかけないと人前に出せない顔だったぞ』とのこと。
二木さんには、『クドリャフカに感謝しなさい。あの子が庇ってくれなかったら、あなた死んでたわ』と言われた。
僕は危うく本当に三途の川でクドが来るのを待ち続けることになるところだったようだ。
病院のベッドで意識を取り戻した僕は、泣きながらお願いするクドの言う通りに、おじいさんに土下座して謝った。
そして、高校卒業と同時にクドと結婚して就職して一生クドのために働くと誓うことで、なんとかおじいさんに許してもらった(さもなければハラキリしろと言われた)。
……うぅ……進学するつもりだったのに……。
ただ、不幸中の幸いと言うべきか、同級生がみんな受験勉強に励んでいる中ひとりぼっちで就職活動をしていても、別に寂しいとは思わなかった。
クドを妊娠させたことが知られて以来、僕は学校中の嫌われ者で、校内では誰も(リトルバスターズのみんなですら)口を聞いてくれないからだ。
むしろ、学校の外で就職活動をしているときの方が心が休まるぐらいだった。
会社の説明会に出た帰り道。
まだ慣れないネクタイを解きながら歩いていたら、携帯が震えた。
クドからのメールだ。
『今日は大丈夫です』
そんな文面だった。
僕は手帳を開いて確認する。
今日の予定はもう無かった。
『今から行くよ』
そう返信した。
208:クドリャフカアフター 25(2/5)
08/01/13 20:22:02 3awO8tpH0
学校からそれほど離れていないマンション。
クドがおじいさんと一緒に住んでいる部屋のインターフォンを押した。
すぐにドアが開いて、ゆったりしたワンピース姿のクドに迎えられる。
「リキ、こんにちは」
「こんにちは、クド。今日はおじいさんは……」
いないから僕を呼んだのはわかっていたけど、一応訊ねてみる。
「日本のお友達に会いに出かけてます」
「そうなんだ」
「だから、ふたりっきりですよっ」
「そうだね……」
僕らはソファーに肩を寄せ合って座り、菓子を食べながらおしゃべりをした。
「これはですね、昨日小毬さんが作って持ってきてくれたお菓子ですよ」
「……へぇ、そうなんだ」
最後に彼女と話したのはいつだったろう。
確か、廊下で重そうな荷物を抱えて運んでいるのを見かけたので、また損な役回りを引き受けたのかなと思って「手伝おうか?」と声を掛けたら、「ほわぁっ! はらまされるーっ!」と荷物を放り出して泣きながら逃げられたときだったろうか。
「それでですね、小毬さんに作り方を教えていただいたので、今度は私が理樹に作ってあげますねっ」
「それは嬉しいな」
「それに……この子にも作ってあげるのです」
そう言ってクドは微笑みながら大きなお腹を撫でる。
「……食べられるようになるのは、まだまだ先ですけど」
「そうだね……」
それから、クドが病院で受けた検診のことなんかを聞かされる。
お腹の中の子供は順調に育っているようだ。
209:クドリャフカアフター 26(3/5)
08/01/13 20:23:45 3awO8tpH0
ふと会話が途切れたときだった。
「リキ……」
クドがしなだれかかってきた。
「久しぶりに……しませんか?」
そう言いながら手のひらで僕のふとももを撫でる。
背筋がぞわぞわした。
「いつも手とか口とかじゃ、リキも満足できないですよね……?」
そんな言葉を紡いでいる唇の濡れた赤色がやけに目を引く。
妊娠がわかってから、僕とクドは一度もしてなかった。
もしそれで流産したら、なんて思うと怖くてできなかった。
その代わりに会う度にクドは手や口でしてくれた。
最初の頃、そんなことしてくれなくてもいいのに……って言ったら、クドはにっこり笑って、『浮気予防ですっ』と答えた。……きっと冗談だ。
「……でも、大丈夫なの?」
「安定期に入ったので、激しくしなければ大丈夫だってお医者様に言われましたっ」
えっと、そんなことを訊ねたのかな?
「……じゃあ」
僕は求めに応じた。
210:クドリャフカアフター 26(4/5)
08/01/13 20:25:52 3awO8tpH0
「ん……」「あ……」
僕らは久しぶりに繋がった。
おなかに負担の少なそうな対面座位で。
ソファに座っている僕に、クドが抱きつきながら寄りかかっているような格好。
これまでどんな体位でしても軽いとしか思わなかったクドの体は、人間二人分になった今では随分重く感じた。
まんまるに膨らんだおなかを撫でてみる。
「くすぐったいですー」
きゃっきゃっと赤ん坊のようにクドが笑う。
僕は幸せな気分になった。
それからはあまり動かないで繋がったままおしゃべりしたり触れ合ったりしていた。
「胸、また大きくなったね」
「はい。もうしばらくしたらお乳が出るようになるそうです」
「そうなんだ」
正直なところ僕には父親になる自覚なんてないのに、クドの体はどんどん母親になる準備を進めている。
「リキにも飲ませてあげましょうか?」
にっこり笑いながらそんな問い掛けをしてきた。
「いや、えっと……」
僕は返事に困る。
「……リーキっ、早く答えなさい♪」
「うっ……!」
中をきつく締め上げられた。
「うん、嬉しい、な……楽しみに、してる、よ……」
喘ぎ喘ぎしながらなんとか答えると、クドは満足そうにくすくす笑い、
「リキ、愛してます」
僕の髪を優しく撫でながら頬に軽くキスをしてきた。
頬だけじゃなくて、唇にも額にも鼻にも耳にも目にも髪にも顔中にキスされて舐められて、僕はずっとされるがままクドに可愛がられた。
キスもセックスもいつまでたっても終わりそうになかった。
くすぐったくてきもちよくてだんだんなにもかんがえられなくなる。
211:クドリャフカアフター 26(5/5)
08/01/13 20:27:31 3awO8tpH0
……僕は生きていく。
クドとこれから生まれてくる僕らの子供のためだけに。
もう、それ以外の生き方は許されない。
いや、それ以上の生き方なんてありえないんだ。
僕はようやく理解して受け入れた。
ずっといつまでも続くこの人生の素晴らしさを。
クドリャフカアフター ~いっつ・あ・わふーっ!・らいふ~
【クド妊娠END】
212: ◆wahoooXS/2
08/01/13 20:29:05 3awO8tpH0
おしまいです。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
213: ◆3HZkTdIfMA
08/01/13 20:47:08 lB4lvyaQ0
お疲れ様でした。
まさに駆け抜ける青春。素晴らしいSSだったと思います。
少し物悲しいけど、これってハッピーエンドだよね。
214:名無しさんだよもん
08/01/13 20:48:58 t/k9c5MY0
尻すぼみのシリーズだったな。。
215:名無しさんだよもん
08/01/13 21:11:35 LnEr3aQv0
バッドエンドじゃなくてよかったよ。いやマジで。
216:名無しさんだよもん
08/01/14 12:48:46 frQKnBCR0
全く同じ文章なのに言ってる人が違うと正反対の意味になる不思議
小毬「小さな子供が好きです」
恭介「小さな子供が好きです」
217:名無しさんだよもん
08/01/14 15:00:03 Kw8HBu5XO
>>298
座布団2枚(∵)っ□□
218:名無しさんだよもん
08/01/15 01:32:08 kmcW+59WO
>>298
こういうのも?
クド「これには夢が詰まっているのです」
美魚「これには夢が詰まっているのです」
219:名無しさんだよもん
08/01/15 02:19:58 hYmqz2di0
>>300
どっちも貧乳では?
220:名無しさんだよもん
08/01/15 03:51:04 AOrpGrgW0
>>301
セリフの指示代名詞はクドは乳だけど美魚は薄っぺらい本だろ
221:名無しさんだよもん
08/01/15 04:01:26 plx33W6i0
リトバスのアンサイクロペディアがwww
222:名無しさんだよもん
08/01/15 06:44:49 6QqzoBrl0
電波を受信したが文章にするのって難しいな…
改めてSS書く人を尊敬するわ
223:名無しさんだよもん
08/01/15 11:17:21 wcusCPt+0
>>303
>能美 クドリャフカ(のうみ くどりゃふか) - 声:若本規夫
これはないわwww
あとAIR(エロゲ)の項目手込みすぎww
224:名無しさんだよもん
08/01/15 13:13:31 peonQUTr0
クド「わふー」
クド- 声:若本規夫「わふー」
なるほど
225:名無しさんだよもん
08/01/15 17:09:32 hCEoHbL0O
>>305
若本なら困りが意外と合う気がする
226:名無しさんだよもん
08/01/15 17:28:54 CnnKGUfx0
>>307
小毬「断罪の幸せスパイラルゥゥゥゥゥゥゥ!!」
227:名無しさんだよもん
08/01/15 19:28:08 5idXQ62S0
>>308の勝手に続き
仮面(21)・・「逃がさん!喰らえ!HA!HA!HA!HA!斬り刻む…遅い!魔人千裂衝!二度と会う・・・」
穴子困り・・・「私の服だけ切り裂いてんじゃぬぇぇぇぇぇえい!」(チープエリミネイト発動)
エロ(21)「うはっwぐはっ馬・・・馬鹿な!!」
怒りマックス&乱入鈴・・・「今死ね!すぐ死ね!骨まで砕けろお!! 」(三連殺→デス・アビスで踏み躙り中)
228:名無しさんだよもん
08/01/15 19:56:56 Sgb1Vjyc0
思いつきで書いたネタを投下してみる。
先に断っておくと、決して誤爆じゃありません。
229:仕える者たちの望まぬ戦い(1/6)
08/01/15 19:59:38 Sgb1Vjyc0
『やれやれ、できればあんたらとは戦いたくなかったんだがな』
『それは私たちも同じよ。でもいずれこうなるのは分かっていたことでしょう』
そこには男と、大柄な女と、小柄な女がいた。
男は女達と向かい合って立っている。
大柄な女がぼやく男に答えた。
『まあ、まわりの状況を見ていれば、な』
戦いたい相手ではなかった。
お互いに相手の強さはよく知っていたから。
けれど、状況は戦わないことを許さない。
『それに、どんなに戦いたくなくても、結局は戦うのでしょう』
『その通りだ』
大柄な女の言葉をきっぱりと肯定する男。
その視線は正面から女達を捉えており、男が本気であることは疑いようもない。
やがて男は女達に向けていた視線を虚空に移し、語り始めた。
230:仕える者たちの望まぬ戦い(2/6)
08/01/15 20:00:23 Sgb1Vjyc0
『容姿からしてまわりの兄弟達とは違っていた俺は、親からも気味悪がられ、捨てられた。まだほんのガキのころの話だ』
『…』
『…』
女達は黙って男の言葉に耳を傾ける。
『住むところのない、食うものだって残飯を漁るか、でなきゃそこらの雑草でなんとか食いつなぐ… そんな生活だった』
男の、過去。
『まわりの連中は気味悪がって近寄らないか、でなきゃ囃し立て、攻撃してくるかのどっちかだった』
ある程度は彼の過去についても聞かされていたが。
『当時はまだ力もないただのガキだったからな。一方的にやられるだけだったさ。おかげで生傷の絶えない日々だった』
だがまさか。
『滲んだ血とこびりついた泥が固まって、更にみすぼらしい姿になる。すると更に気味悪がられ、更に激しい攻撃に晒される。悪循環だよ』
まさか、ここまで。
『本当に酷え生活だった。今思い出しても寒気がする』
ここまで悲惨なものだとは思いもしなかった。
『そんな俺に手を差し伸べてくれたのがお嬢だった。俺は神なんぞ信じねえが、あの時だけはお嬢が女神様に見えた』
そう言う男の表情は、先程までの陰鬱さからは考えられないほど穏やかだった。
『お嬢が拾ってくれたから俺は今もこうして生きている。でなきゃとっくに野垂れ死んでただろう。その恩を少しでも返すために…』
男は虚空から女達へと視線を戻し、言い切った。
『お嬢に勝利をもたらす。それが今の俺の存在意義だ。そのためならどんな汚いマネだってするし、どんな戦いたくない相手とだって戦うさ』
231:仕える者たちの望まぬ戦い(3/6)
08/01/15 20:01:02 Sgb1Vjyc0
大柄な女が口を開く。
『…あなたの主への忠誠はよく分かったわ。けれど、それは私たちも同じこと』
男に主がいるのと同じく、女達にも主がいた。
『お嬢様は私たちに本当に良くして下さった。ただの護衛に過ぎない私たちに本物の姉妹のように接して下さった』
戦いたくないのは相手の強さを知っているためだけではない。
彼らはお互いに共感できた相手だったから。
仕える主は違ったとしても、それぞれの主のために戦う、同様の存在だったから。
『私たちはあなたのように酷い状況から救って頂いたわけではない。けれどそれが忠義で劣る理由にはならない。そもそもお嬢様を守るのは私たちの本来の役目』
けれど、だからこそ。
『私たちはお嬢様を守る。お嬢様の敵の兵であるあなたを倒す』
だからこそ、お互いの主が敵対する立場となった今は。
戦わざるを、得ない。
『全く… いくら最高の主人にだとしても、辛いもんだな。仕えるってのは』
『ええ… お互いに、ね』
男は女達の主を認めていた。
女達も男の主を認めていた。
今の主とめぐり合っていなければ、そちらに仕えていたかも知れないと思えるほどに。
しかし現実には、男は男の主に仕え、女達は女達の主に仕えていた。
そして、お互いの主は現在、敵対していた。
ほんの少し前までは仲間と言える間柄だったが、それでも今は敵対しているのだ。
―ならばやはり、男と女達は、戦うしかない。
232:仕える者たちの望まぬ戦い(4/6)
08/01/15 20:01:43 Sgb1Vjyc0
―なのに。
『姉さん…』
これまで黙っていた小柄な女が口を開いた。
『何?』
『私、やっぱり… 彼とは戦いたくない!』
―小柄な女は戦いを拒否する。
『なっ… 今更何を言ってるのっ!?』
小柄な女の方へ振り返り、問い質す大柄な女。
『だってそうでしょう! ついさっきまで仲間だったのに、どうして戦わなきゃいけないの!』
しかし小柄な女は怯むことなく言葉を返す。
『それでも今は敵なのよ! 私たちの役目はお嬢様を守ること、忘れたとは言わせないわよ!』
『忘れてない、忘れるわけない! それでも戦いたくないのっ! だって、私、彼のことが…』
『それでもっ!!』
小柄な女の言葉を遮る大柄な女。
『たとえ彼のことを認めていたとしても、尊敬していたとしても、愛していたとしても! 戦うしか、無いのよ!』
その言葉は、相手にと言うよりも自分に言い聞かせているようで。
『姉さん… もしかして、姉さんも…?』
小柄な女は、自然とその結論に辿り着いた。
しかし大柄な女は、否定も肯定もしないまま、小柄な女に背を向けた。
『…戦いたくないならあなたは下がってなさい。私だけでは厳しい相手だけど、何とかするわ』
『姉さん… ううん、私も戦う。さっきは戦わないなんて言ってごめんなさい』
『…無理しなくていいのよ?』
『ううん、無理じゃない。それより今は姉さんこそ無理しようとしてる』
『…』
『姉さんもそうなら… 私も戦う。姉さんだけに背負わせはしない』
『そう…お願いね』
ぽつりと、大柄な女が言った。
233:仕える者たちの望まぬ戦い(5/6)
08/01/15 20:03:00 Sgb1Vjyc0
『話は済んだか?』
黙って様子を見ていた男が言う。
『ええ、時間を取らせて悪かったわね』
『気にすんな。俺の方も言っておきたいことがあるし、な』
『何かしら?』
『これが最後かもしれないから言っておく… 俺、あんたらのこと、嫌いじゃなかったぜ…』
『…できれば、もっと早くにその言葉を聞きたかったわね…』
『私もです…』
女達が、男に答える。
『そうか…』
しばらくの間、あたりが沈黙に包まれる。
やがて、男が口を開いた。
『それじゃあ、始めるとするか… 戦いを』
『ええ…』
『はい…』
男と女達、仕える者たちの望まぬ戦いが、今、始まる。
234:仕える者たちの望まぬ戦い(6/6)
08/01/15 20:04:11 Sgb1Vjyc0
「ぬぅおー、ぬおー」
「オンッ! …オンッ!」
「ヴァウ! …ヴァウ~」
「何かドルジもストレルカもヴェルカも盛り上がってるみたいだけど… 何言ってんだろ?」
「あたしが知るか」
「私も分かりません…」
RANK6 怒涛のニンジャファイターリン 棗鈴 VS. RANK8 キューティ☆クーちゃん 能美クドリャフカ
使用武器
棗鈴:ドルジ
能美クドリャフカ:ヴェルカ&ストレルカ
「バトルスタートだ!」
「ぬおー」
「オンッ!」
「ヴァウ!」
男…ドルジと、女達…ヴェルカとストレルカの、望まぬ戦いが始まった。
235:名無しさんだよもん
08/01/15 20:30:17 RSqE6LW20
激しくワロタwww
GJ!!!
236:名無しさんだよもん
08/01/15 20:31:05 3m4ITAFY0
オチうめぇ!
237:名無しさんだよもん
08/01/15 23:00:27 /5D/Rm+jO
すぐにオチが読めた俺涙目ww
間違いなくハカロワのせいwww
238:名無しさんだよもん
08/01/16 00:13:16 q9zHRoMx0
会社帰りにケータイで見てたが、いや、いい落とし方だ!
5/6まではセピア色した、中世の風景が頭に浮かんだけど、
それが6/6を見た瞬間に、いつもの風景に戻ったのはなんだか快感w
ともあれ、ぐっじょぶ、なのですー。
239:名無しさんだよもん
08/01/16 00:30:12 nJPh/C9EO
>>309
恭介だけ中の人が変わんねえw
240:名無しさんだよもん
08/01/16 01:23:12 SqH/Dmjj0
読んでいてある程度オチには気づいたが、
男がドルジだとは思わなかった。
ヒョードルあたりかなぁと思ってたわ。
GJ!
241:名無しさんだよもん
08/01/16 01:41:26 HVF7HNYHO
>>321
だからこそこのネタだとおもうが
242:名無しさんだよもん
08/01/17 06:44:02 Gf+fNdca0
しかしドルジのあの穏やかそうな風貌からはとても想像できない言葉づかいだなw
243:名無しさんだよもん
08/01/17 11:47:25 1S4ZgozdO
G'sの某企画みたく19匹の猫話が読みたい
244:名無しさんだよもん
08/01/17 18:31:13 MhqVaod6O
漫画好きだが非オタな友人にリトバスのキャラ絵だけ見せて設定を予想させてみた。以下結果。
・真人→主人公
・恭介→主人公の親友
・理樹→実は女の子
・謙吾→主人公のライバル
・鈴→主人公の妹
・小毬→妹の友達
・葉留佳→クラスメイト
・来ヶ谷→生徒に混じった変な先生
・クド→近所の仲が良い小学生
・美魚→クラスメイト
・佳奈多→クラスメイト
・佐々美→どっかのお嬢様
・美鳥→美魚と双子
・古式→孤高の美少女(違うクラス)
245:名無しさんだよもん
08/01/17 18:32:20 MhqVaod6O
ちなみに恋愛関係は
来ヶ谷、小毬←恭介←理樹、鈴、美魚←真人←クド(犯罪)、美鳥、佳奈多
古式←謙吾←佐々美、葉留佳
だそうだ、なんたるカオス(∵)恭介は気が多そうで二人を狙ってそうとのことwwwあと謙吾は一般人にモテそう、らしい。
246:名無しさんだよもん
08/01/17 19:00:26 Uei4jjZv0
クド
↑
小毬←恭介←美魚
↓ \ ↓
鈴 理樹←真人