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ニュートリノを初確認 日本も参加の国際実験
日本も参加して素粒子ニュートリノが質量を持つことの最終確認を目指す国際共同実験
OPERA(オペラ)の研究グループは31日、実験で狙っていた「ニュートリノ振動」と呼ばれる
現象を初めて直接的に確認したと発表した。
ニュートリノ振動は、ニュートリノがある種類から別の種類に“変身”する現象。
質量存在の証拠とされ、1998年、東京大宇宙線研究所のスーパーカミオカンデ
(岐阜県飛騨市)で発見された。ただ、この時は変身後のニュートリノはとらえておらず、
特定種のニュートリノの減少から結論を導いた。この研究はノーベル物理学賞も期待され、
今回の成果が後押しとなる可能性がある。
実験に参加する中村光広名古屋大准教授は「1例だけでは確実とは言えず、最低でも4例必要だ。
ただ、実験は順調に進んでおり、あと1、2年でニュートリノに質量があることを裏付けたい」
と話している。
実験は、スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究所(CERN)の加速器から
「ミュー型」と呼ばれるタイプのニュートリノを発射。約730キロ離れたイタリアの地下にある
グランサッソ国立研究所の検出器で、「タウ型」に変身している振動現象をとらえる。
グループは、2008年の本格観測開始以来の検出例約1千例を解析。
この中に、タウ型に特徴的な軌跡を示したケースを1件見つけた。