10/08/09 03:13:31 JSy9hFsu0
後ろの席に寝そべる彼女に向かって、男は言いました。
「どうだい、この海の風は気持ちいいだろう?」
「むー!」
彼女は恨めしい目つきで男を睨みつけますが、男はどこ吹く風と言う調子。
「え?そんなわけあるもんか!と言いたげだね?」
男はくすくすと笑います。
数時間前、眠らされる前の彼女ならいざしらず、今の彼女にそんな事が言えるはずがないのです。
手足を手錠で接続された状態で厳重に縛られ、さらに全身を寝袋にくるまれ、その上からはしっかりと数本のベルトで縛り上げられています。
顔はかろうじて出ていますが、口には布を幾重にも巻かれた状態です。
直射日光で眼を傷めないように、顔にはサングラスが乗せられています。
これでは文字通り手も足も出ないどころか、悲鳴を挙げる事すら出来ません。
「君とは一度泳ぎに来たかったけれど、君が僕を裏切ったのが悪いんだよ。」
少し寂しげな男はボートを停め、彼女を担ぎ上げました。
「むっ!?むむっ!?」
「おっと、ごめんよ、痛かったかい?」
男は彼女を優しく抱き直します。じたばたともがく彼女ですが、所詮拘束されている身です。
屈強な男にあっさりと抑え込まれてしまいます。