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石(いし)に漱(くちすす)ぎ流(なが)れに枕(まくら)す
負け惜しみが強く、自分の誤りに屁理屈をつけていいのがれることのたとえ。
出典 「晋書‐孫楚伝」にある次のような故事による。
晋(しん)の孫楚(そんそ)は隠遁(いんとん)するにあたって、
王済(おうさい)に今後の生活について「流れに漱ぎ石に枕す」というべきところを、
うっかり「石に漱ぎ流れに枕す」といってしまった。
王済がすぐさまその誤りを指摘すると、
孫楚は「石で口をすすぐのは歯をみがくためであり、
水の流れを枕にするのは耳を洗うためです」と、
うまくこじつけていい逃れたという。
ここから右の語ができた。
ちなみに夏目漱石の「漱石」という号や、
「さすが」ということばに「流石」の漢字をあてるのも、
ここから取ったものである。
Koji Kotowaza Proverb Dictionary, ゥ Shogakukan 1986/故事ことわざの辞典 ゥ小学館 1986.