09/06/12 19:39:05 dRO6kPe50
>>421 続き
「はい、喜んでお受けします。」
笑顔で怖い事を言えるんですね。本当に強い人です。わたしも直ぐにそうなるんでしょうか?
「当然、こぼしたら百叩きも有るぞ。」
「アタシが看守様の大事なものをこぼす訳が有りません。その代りと言っては何ですが、
成功したら、ご褒美に、先日頂いた、タバコをまた頂けません?」
彼女は、正座しながら答え。最後は上目づかいにおねだりをしました。背が高いのでその状態で無いと
上目使いがさまに成らないんでしょう。
「いいだろう。ワンカートン差し入れてやる。」
「ホントですか?約束ですよ。」
本当に嬉しそうに答えました。
看守さんが出したおしっこを彼女は器用に受け止めて喉を鳴らしながら飲んで行きます。
そして、こぼすことなく飲む干してしまいました。
「いつ、頂いてもしょっぱいですね。御健康な証拠ですわ。」
「そうか?それは良かった。」
褒められて満更でも無いと言う表情で答えます。
それが終わると、看守さんが私の方を向いて言います。
「さて、353番。これで終わった訳じゃないぞ。」
「え?あ...、ハイ。」
わたしは再び緊張します。
「逆らった罰は、受けねばならん。鞭打ち10発だ。」
「は、はい。有難うございます。」
わたしは三つ指をついて、お辞儀をします。別に有り難く無いんですが決まりなので
仕方ないです。