09/06/11 19:01:46 ktJGA5T00
>>414 続き
「あのぉ.....、さっきは本当にすいませんでした。」
「は?何のこと?」
「貴女を批判するような態度を取った事です。」
「まだ、言ってるのかい?そうシツコク言われる方が腹立つわ。」
「ごめんなさい、でも、今、食事を運んでくれた人の視線が余りに辛くて、こんな酷い仕打ちを
したと思ったら申し訳なくて.....」
「はいはい、あのね。あいつ等にとってアタシらの世話程楽な仕事は無いんだよ。この仕事が無かったら、
アンタもやったから知ってるだろうけど、地獄の車輪回しだ。もし、気に入らないなら、「この仕事から外すように
看守様にお願いする。」って言ってやんな。途端に気に入られようとして来るぞ。」
「そんな事は....、そもそも悪いのはわたしの方だし...。」
「一つだけ、忠告してあげる。ココはね、下手に出た方が負けなんだ。お互い様なんて甘い事は存在して居ない。
一つ、譲れば味をしめてもっと譲れと言ってくるそう言う世界なの。良い?弱みを見せたら負けだよ。少しでも
楽をしたければ、常に相手を利用する事を考えるんだ。」
なんだか、凄くせつない事ですけど多分それが事実なんでしょう。とても、辛い場所です。
その日は、久しぶりに横に成って寝られた事もあり、グッスリと休むことが出来たのは救いでした。