09/06/10 21:24:33 j8k63DeI0
>>410 続き
「やっぱり、悪い事をしていないのに逮捕されたんでしょうか?」
「うーーん、いや、どうなんだろう?確かに、終身刑に成る様な事はして無いわね。ソープやAVに出た事は
有るし、これは法律は犯してないけど、でもやっぱり、売春もやっていたからなこれはアウトね。」
その言葉に、わたしは一瞬眉をひそめてしまいました。
「へぇ、そんな表情をする娘も連れて来られるんだ。」
わたしは、思わす。目をそらしました。いたたまれなくなってしばらく、うつむいて何を言って良いのか解りませんでした。
そして、ようやく
「ごめんなさい...、わたし、貴女を批判する資格なんか無い...、わたしだって、脅しに負けて、おぞましい事を
自ら受け入れるって決めてしまった身なのに...。」
「いや、怒って無いから。むしろ、羨ましいなって思って。」
「....羨ましい?」
「だって、ここに連れて来られたって事は、身寄りの全くないって事でしょ?そんな境遇で日の当たる場所を
真っすぐに生きてこられたんだもの。アタシにも別の生き方が有ったのかなって思ってね。」
「わ、わたし、そんな立派な人間じゃ有りません。ただ、少しでけ運が良かっただけ。わたしだって、一歩間違えば
如何なっていたか。」
ホローに成ってないですよね。もう、何を言って良いか解りません。
「でも、その分、辛いかも知れないね。何せ、日の当たる所を長く生きて来た身には、堕ちて行く時の辛さは、
アタシなんかとは全然違うだろうし。まぁ、何て言うか、気を落とさないでね。えーと、さ、さんびゃく。。。ごじゅうさん?
番さん。つうか、この数字読みにくいよね。」
「その呼び方は嫌いです。わたしは、...」
「おっと、アンタは353番、アタシは320番それ以外では呼ばない事、少しづつでも現実を受け入れないと、この先、
もっと辛いよ。」
「そうですね。ありがとうございます。...320番さん。」